JPH0697433A - 出力バッファ回路 - Google Patents

出力バッファ回路

Info

Publication number
JPH0697433A
JPH0697433A JP4242276A JP24227692A JPH0697433A JP H0697433 A JPH0697433 A JP H0697433A JP 4242276 A JP4242276 A JP 4242276A JP 24227692 A JP24227692 A JP 24227692A JP H0697433 A JPH0697433 A JP H0697433A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
transistor
level
output
channel mos
mos transistor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP4242276A
Other languages
English (en)
Inventor
Kiyonori Ogura
清則 小椋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujitsu VLSI Ltd
Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu VLSI Ltd
Fujitsu Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujitsu VLSI Ltd, Fujitsu Ltd filed Critical Fujitsu VLSI Ltd
Priority to JP4242276A priority Critical patent/JPH0697433A/ja
Publication of JPH0697433A publication Critical patent/JPH0697433A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Insulated Gate Type Field-Effect Transistor (AREA)
  • Manipulation Of Pulses (AREA)
  • Logic Circuits (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は出力バッファ回路の出力端子から電源
への電流の逆流を防止し、出力信号のレベル低下を抑
え、かつ出力信号の立ち上がり速度及び立ち下がり速度
を向上させることを目的とする。 【構成】トランジスタTr8,Tr10 の間にはノンドープ
型NチャネルMOSトランジスタTr9が接続され、その
トランジスタTr9のゲートはVccに接続される。また、
VccとGNDとの間にノンドープ型NチャネルMOSト
ランジスタTr11 とNチャネルMOSトランジスタTr1
2 とが直列に接続され、トランジスタTr11 のソースに
接続された出力端子To から出力信号OUTが出力さ
れ、トランジスタTr11 はそのしきい値が0V以上に設
定される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はデジタル信号を出力す
る出力バッファ回路に関するものである。近年、パーソ
ナルコンピュータ等、半導体装置を必要とする分野にお
いて、その小型化、低消費電力化及び動作速度の高速化
は目ざましいものがある。特に、低消費電力化を図るた
めに、複数種類の電圧の内部電源を用意し、内部回路を
構成する各素子が許容する下限電源電圧に合わせて、必
要最低限の内部電源を供給している。
【0002】このような異なる電源電圧で動作する内部
回路を、出力バッファ回路を介して直接に接続すると、
その入出力レベルがまちまちとなるため、動作速度の低
下あるいは出力バッファ回路から内部電源への電流の逆
流等の不具合が生じることがある。
【0003】従って、このような不具合を解消するため
には各内部回路間にレベルコンバータを介在させている
が、レベルコンバータを介在させることなく上記不具合
を解消可能とする出力バッファ回路の実現が要請されて
いる。
【0004】
【従来の技術】図9は従来のCMOS型出力バッファ回
路の一例を示す。すなわち、PチャネルMOSトランジ
スタTr1のソースは内部電源Vccに接続され、同トラン
ジスタTr1のドレインはNチャネルMOSトランジスタ
Tr2のドレインに接続されている。
【0005】前記トランジスタTr2のソースはグランド
GNDに接続され、前記トランジスタTr1,Tr2のゲー
トには入力信号IN1,IN2が入力される。そして、
前記トランジスタTr1,Tr2のドレインが出力端子To
に接続され、同出力端子Toから出力信号OUTが出力
される。
【0006】このようなCMOS型出力バッファ回路で
は、入力信号IN1,IN2がLレベルとなると、前記
トランジスタTr1がオンされるとともに前記トランジス
タTr2がオフされて、ほぼ電源Vccに等しいレベルのH
レベルの出力信号OUTが出力される。
【0007】また、入力信号IN1,IN2がHレベル
となると、前記トランジスタTr1がオフされるとともに
前記トランジスタTr2がオンされて、ほぼグランドGN
Dに等しいレベルのLレベルの出力信号OUTが出力さ
れる。
【0008】また、入力信号IN1がHレベル、入力信
号IN2がLレベルとなると、トランジスタTr1,Tr2
がともにオフされて、出力信号OUTはハイインピーダ
ンス状態となる。
【0009】しかし、前記出力信号OUTがハイインピ
ーダンス状態にあるとき、出力端子To に電源Vccより
高いレベルの電圧が印加されると、トランジスタTr1の
P型拡散領域で構成されるドレインと、その周囲のN型
のウェルとで順方向のダイオードが形成される。そし
て、出力端子To から同ウェルを介して内部電源Vccに
電流が逆流する不具合が生じる。
【0010】図10はNMOS型出力バッファ回路の一
例を示す。すなわち、NチャネルMOSトランジスタT
r3のドレインは内部電源Vccに接続され、同トランジス
タTr3のソースは出力端子To に接続されるとともに、
NチャネルMOSトランジスタTr4のドレインに接続さ
れている。
【0011】前記トランジスタTr4のソースはグランド
GNDに接続され、前記トランジスタTr3,Tr4のゲー
トには入力信号IN1,IN2が入力される。そして、
前記出力端子To から出力信号OUTが出力される。
【0012】また、両トランジスタTr3,Tr4のバック
ゲートはそれぞれグランドGNDに接続されている。こ
のようなNMOS型出力バッファ回路では、入力信号I
N1がHレベル、入力信号IN2がLレベルとなると、
前記トランジスタTr3がオンされるとともに前記トラン
ジスタTr4がオフされて、出力端子To からHレベルの
出力信号OUTが出力される。
【0013】また、入力信号IN1がLレベル、入力信
号IN2がHレベルとなると、前記トランジスタTr3が
オフされるとともに前記トランジスタTr4がオンされ
て、Lレベルの出力信号OUTが出力される。
【0014】しかし、上記NMOS型出力バッファ回路
では、Hレベル出力時に出力信号は入力信号IN1より
トランジスタTr3のしきい値Vthn 分低下する。すなわ
ち、入力信号IN1が電源Vccレベルであっても、出力
信号OUTはVcc−Vthn 以上には上がらない。そし
て、バックゲートが0Vであっても、前記しきい値Vth
n は約1Vとなり、出力信号OUTがHレベルのときは
前記トランジスタTr3のソース電位及びドレイン電位が
上昇して、相対的にバックゲートの電位が低下するた
め、しきい値Vthn はさらに大きくなって約2Vとな
る。
【0015】従って、Hレベルの出力信号OUTは電源
Vccより約2V低下したレベルとなり、負荷駆動能力が
低下する原因となる。図11は出力端子To から電源V
ccへの電流の逆流を防止可能とした出力バッファ回路を
示す。
【0016】すなわち、PチャネルMOSトランジスタ
Tr5のソースは電源Vccに接続され、同トランジスタT
r5のドレインはチャネル領域にしきい値Vthn を調整す
るためのイオン注入を行わないノンドープ型Nチャネル
MOSトランジスタTr6のドレインに接続されている。
【0017】前記トランジスタTr6のゲートはそのドレ
インに接続され、ソースは出力端子To に接続されると
ともに、NチャネルMOSトランジスタTr7のドレイン
に接続されている。
【0018】前記トランジスタTr7のソースはグランド
GNDに接続され、前記トランジスタTr6,Tr7のバッ
クゲートはグランドGNDに接続されている。また、前
記トランジスタTr5,Tr7のゲートには入力信号IN
1,IN2が入力される。
【0019】このように構成された出力バッファ回路で
は、入力信号IN1,IN2がLレベルとなると、前記
トランジスタTr5,Tr6がオンされるとともに、前記ト
ランジスタTr7がオフされて、出力信号OUTはHレベ
ルとなる。
【0020】このとき、トランジスタTr5のしきい値は
充分小さく、かつトランジスタTr6はそのしきい値Vth
n が通常のNチャネルMOSトランジスタより充分に小
さいため、電源Vccにほぼ等しいHレベルの出力信号O
UTが出力される。
【0021】入力信号IN1,IN2がHレベルとなる
と、前記トランジスタTr5,Tr6がオフされるととも
に、前記トランジスタTr7がオンされて、出力信号OU
TはほぼグランドGNDレベルまで低下してLレベルと
なる。
【0022】また、入力信号IN1がHレベル、入力信
号IN2がLレベルとなって、トランジスタTr5,Tr7
がともにオフされると、出力信号OUTはハイインピー
ダンス状態となる。
【0023】この状態で出力端子To に電源Vccより高
いレベルの電圧が印加されても、前記トランジスタTr6
のゲートとソースとが同電位となって同トランジスタT
r6がオフされるため、出力端子To から電源Vccへの電
流の逆流を防止することができる。
【0024】従って、この出力バッファ回路ではHレベ
ルの出力信号OUTはほぼ電源Vccレベルまで引き上げ
られるとともに、出力端子To から電源Vccへの電流の
逆流を防止することもできる。
【0025】
【発明が解決しようとする課題】ところが、図11に示
す出力バッファ回路では、プロセス工程のばらつきによ
り、前記ノンドープトランジスタTr6のしきい値Vthn
が0V以下になることがある。
【0026】このとき、前記トランジスタTr6のゲート
とドレインとが接続されているため、そのゲート容量に
より出力信号OUTの立ち上がり速度及び立ち下がり速
度が低下する。
【0027】また、入力信号IN1がLレベルとなって
前記トランジスタTr5がオンされるとき、前記トランジ
スタTr6のドレインとゲートの電位が上昇し、同トラン
ジスタTr6が次第にオンされる。このとき、トランジス
タTr6のオンし始めの状態では同トランジスタTr6は非
飽和状態で動作するため、そのオン電流は少なく、従っ
て出力信号OUTの立ち上がり速度が低下する。
【0028】さらに、前記トランジスタTr6のしきい値
Vthn が0V以下となったとき、同トランジスタTr6は
前記出力端子To の電位が電源Vccより高くなった場合
にもオン状態となる。
【0029】従って、前記出力端子To から電源Vccへ
の電流の逆流を防止することができないという問題点が
ある。この発明の目的は、出力端子から高電位側電源へ
の電流の逆流を確実に防止し、Hレベルの出力信号の高
電位側電源電圧からのレベル低下を抑え、かつ出力信号
の立ち上がり速度及び立ち下がり速度の低下を招くこと
のない出力バッファ回路を提供することにある。
【0030】
【課題を解決するための手段】図1(a)、(b)は本
発明の原理説明図である。すなわち、図1(a)では高
電位側電源Vccと低電位側電源GNDとの間にPチャネ
ルMOSトランジスタTr8とNチャネルMOSトランジ
スタTr10 とを直列に接続し、前記両トランジスタTr
8,Tr10 のゲートには入力信号IN1,IN2を入力
し、前記トランジスタTr10 のドレインに接続された出
力端子To から出力信号OUTを出力する出力バッファ
回路で、前記両トランジスタTr8,Tr10 の間にはノン
ドープ型NチャネルMOSトランジスタTr9が接続さ
れ、前記ノンドープ型NチャネルMOSトランジスタT
r9のゲートは前記高電位側電源Vccに接続される。
【0031】また、図1(b)では、高電位側電源Vcc
と低電位側電源GNDとの間にノンドープ型Nチャネル
MOSトランジスタTr11 とNチャネルMOSトランジ
スタTr12 とが直列に接続され、前記両トランジスタT
r11 ,Tr12 のゲートには入力信号IN1,IN2が入
力され、前記ノンドープ型NチャネルMOSトランジス
タTr11 のソースに接続された出力端子To から出力信
号OUTが出力され、前記ノンドープ型NチャネルMO
SトランジスタTr11 はそのしきい値が0V以上に設定
される。
【0032】
【作用】図1(a)に示す出力バッファ回路では、ノン
ドープ型NチャネルMOSトランジスタTr9のしきい値
は極めて小さいので、Hレベルの出力信号OUTはほぼ
高電位側電源Vccのレベルまで引き上げられる。
【0033】また、ノンドープ型NチャネルMOSトラ
ンジスタTr9はゲート容量が見えず、かつ常に飽和領域
で動作するので、出力信号OUTの立ち上がり速度及び
立ち下がり速度が低下しない。
【0034】さらに、出力信号OUTがハイインピーダ
ンス状態のとき、出力端子To に高電位側電源Vccより
高い電圧が印加されても、ノンドープ型NチャネルMO
SトランジスタTr9はオフされるため、出力端子To か
ら高電位側電源Vccへの電流の逆流が阻止される。
【0035】図1(b)に示す出力バッファ回路では、
ノンドープ型NチャネルMOSトランジスタTr11 のし
きい値は極めて小さいので、Hレベルの出力信号OUT
はほぼ高電位側電源Vccのレベルまで引き上げられる。
【0036】また、ノンドープ型NチャネルMOSトラ
ンジスタTr11 は入力信号IN1により駆動されるの
で、出力信号OUTの立ち上がり速度及び立ち下がり速
度が低下しない。
【0037】さらに、出力信号OUTがハイインピーダ
ンス状態のとき、出力端子To に高電位側電源Vccより
高い電圧が印加されても、ノンドープ型NチャネルMO
SトランジスタTr11 はオフされるため、出力端子To
から高電位側電源Vccへの電流の逆流が阻止される。
【0038】
【実施例】以下、この発明を具体化した第一の実施例を
図2及び図3に従って説明する。なお、前記従来例と同
一構成部分は同一符号を付して説明する。
【0039】図2において、データバス信号DBはNA
ND回路1及びNOR回路2aの一方の入力端子に入力
されている。出力イネーブルコントロール信号OEバー
は、前記NOR回路2aの他方の入力端子に入力される
とともに、インバータ回路3aを介して前記NAND回
路1の他方の入力端子に入力されている。
【0040】前記NAND回路1の出力信号、すなわち
ノードN1はPチャネルMOSトランジスタTr8のゲー
トに入力され、前記NOR回路2aの出力信号、すなわ
ちノードN2はNチャネルMOSトランジスタTr10 の
ゲートに入力されている。
【0041】前記トランジスタTr8のソースは内部電源
Vccに接続され、ドレインはノンドープ型のNチャネル
MOSトランジスタTr9のドレインに接続されている。
前記トランジスタTr9のゲートは電源Vccに接続され、
ソースは出力端子To に接続されるとともに前記トラン
ジスタTr10 のドレインに接続されている。
【0042】前記トランジスタTr10 のソースは基準電
圧としてのグランドGNDに接続され、前記トランジス
タTr9,Tr10 のバックゲートはグランドGNDに接続
され前記トランジスタTr8のバックゲートは電源Vccに
接続されている。
【0043】上記のような出力バッファ回路では、図3
に示すように出力イネーブルコントロール信号OEバー
がHレベルとなると、ノードN1はHレベル、ノードN
2はLレベルとなって、前記トランジスタTr8,Tr10
がともにオフされる。
【0044】従って、この状態では出力信号OUTはハ
イインピーダンス状態となる。一方、出力イネーブルコ
ントロール信号OEバーがLレベルとなった状態で、デ
ータバス信号DBがHレベルとなると、ノードN1,N
2がともにLレベルとなる。
【0045】従って、前記トランジスタTr8はオンさ
れ、前記トランジスタTr9は常時オンされ、前記トラン
ジスタTr10 はオフされるため、出力信号OUTはHレ
ベルとなる。
【0046】このとき、前記トランジスタTr8,Tr9の
しきい値は極めて小さいので、出力信号OUTは電源V
ccとほぼ等しいレベルのHレベルとなる。また、出力イ
ネーブルコントロール信号OEバーがLレベルとなった
状態で、データバス信号DBがLレベルとなると、ノー
ドN1,N2がともにHレベルとなる。
【0047】従って、前記トランジスタTr8はオフさ
れ、前記トランジスタTr10 はオンされるため、出力信
号OUTはLレベルとなる。このような出力バッファ回
路では、Hレベルの出力信号OUTは電源Vccからトラ
ンジスタTr8,Tr9のしきい値Vthp,Vthn 分低下した
値となるが、同トランジスタTr8,Tr9のしきい値Vth
p,Vthn は極めて小さいので、ほぼ電源Vccのレベルが
Hレベルの出力信号として出力される。
【0048】そして、前記トランジスタTr9のゲートは
電源Vccに接続されてゲート容量が見えず、ゲート電圧
は常に電源Vccであるので、同トランジスタTr9は常に
飽和状態で動作する。
【0049】従って、前記トランジスタTr9により出力
信号OUTの立ち上がり速度及び立ち下がり速度が低下
することはない。一方、出力信号OUTがハイインピー
ダンス状態となった状態で、図4に示すように出力端子
To に電源Vccレベルより高い電圧Vinが印加される
と、前記トランジスタTr9のしきい値が0V以上であれ
ば、Vin>Vccであっても同トランジスタTr9はオンさ
れない。
【0050】すなわち、トランジスタTr8のしきい値を
Vthp とすれば、前記トランジスタTr9のソース電位で
あるノードN3の電位はVcc+Vthp となり、トランジ
スタTr9のゲート電位であるVccより高くなるため、同
トランジスタTr9はオンされない。
【0051】また、プロセス工程でのばらつきにより、
前記トランジスタTr9のしきい値Vthn が0V以下とな
った場合にも、そのしきい値Vthn は前記トランジスタ
Tr8のしきい値Vthp より充分小さい。
【0052】このため、前記ノードN3がVcc+|Vth
p |となるまでは出力端子To から電源Vccに電流は
流れず、|Vthn |<|Vthp |であるので、トランジ
スタTr9のゲート電位がそのソース電位よりVthn 分低
くなったとき、同トランジスタTr9はオフされる。
【0053】従って、出力信号OUTがハイインピーダ
ンス状態となった状態で、出力端子To に電源Vccレベ
ルより高い電圧Vinが印加されても出力端子To から電
源Vccに流れる電流を阻止することができる。
【0054】図5は、この発明を具体化した第二の実施
例を示す。データバス信号DBはNOR回路2bの一方
の入力端子に入力されるとともに、インバータ回路3b
を介してNOR回路2cの一方の入力端子に入力されて
いる。
【0055】出力イネーブルコントロール信号OEバー
は、前記NOR回路2a,2bの他方の入力端子に入力
されている。前記NOR回路2bの出力信号、すなわち
ノードN4はそのしきい値Vthn を0V以上に設定した
ノンドープ型NチャネルMOSトランジスタTr11 のゲ
ートに入力され、前記NOR回路2cの出力信号、すな
わちノードN5はNチャネルMOSトランジスタTr12
のゲートに入力されている。
【0056】前記トランジスタTr11 のドレインは内部
電源Vccに接続され、ソースは出力端子To に接続され
るとともに前記トランジスタTr12 のドレインに接続さ
れている。
【0057】前記トランジスタTr12 のソースは基準電
圧としてのグランドGNDに接続され、前記トランジス
タTr11 ,Tr12 のバックゲートはグランドGNDに接
続されている。
【0058】上記のような出力バッファ回路では、出力
イネーブルコントロール信号OEバーがHレベルとなる
と、ノードN4,N5がともにLレベルとなって、前記
トランジスタTr11 ,Tr12 がともにオフされる。
【0059】従って、この状態では出力信号OUTはハ
イインピーダンス状態となる。一方、出力イネーブルコ
ントロール信号OEバーがLレベルとなった状態で、デ
ータバス信号DBがHレベルとなると、ノードN4はL
レベル、ノードN5がHレベルとなる。
【0060】従って、前記トランジスタTr11 はオフさ
れ、前記トランジスタTr12 はオンされるため、出力信
号OUTはLレベルとなる。また、出力イネーブルコン
トロール信号OEバーがLレベルとなった状態で、デー
タバス信号DBがLレベルとなると、ノードN4がHレ
ベル、ノードN5がLレベルとなる。
【0061】従って、前記トランジスタTr11 はオンさ
れ、前記トランジスタTr12 はオフされるため、出力信
号OUTはHレベルとなる。このような出力バッファ回
路では、Hレベルの出力信号OUTは電源Vccからトラ
ンジスタTr11 のしきい値Vthn 分低下した値となる
が、同トランジスタTr11 のしきい値Vthn は極めて小
さいので、ほぼ電源VccのレベルがHレベルの出力信号
OUTとして出力される。
【0062】一方、出力信号OUTがハイインピーダン
ス状態となった状態で、図6に示すように出力端子To
に電源Vccレベルより高い電圧Vinが印加されると、前
記トランジスタTr11 のしきい値が0V以上であれば、
Vin>Vccであっても同トランジスタTr11 はオンされ
ない。
【0063】すなわち、トランジスタTr11 のしきい値
が0V以上であれば、出力端子Toに電源Vccレベルよ
り高い電圧Vinが印加されても、そのゲート電位がソー
ス電位以下となるため、同トランジスタTr11 はオンさ
れない。従って、出力端子To から電源Vccへの電流の
逆流を防止することができる。
【0064】前記ノンドープトランジスタTr11 のしき
い値Vthn を0V以上に維持するための構成を説明する
と、図7はノンドープ型のNチャネルMOSトランジス
タを示し、p型基板4にn型拡散領域5a,5bが形成
され、両n型拡散領域5a,5b間にゲート電極6が形
成される。
【0065】このようなノンドープ型トランジスタで
は、ゲート電極6下方の不純物濃度が基板4の不純物濃
度と等しいため、プロセスの各種熱処理工程で前記n型
拡散領域5a,5bの不純物が、図7に破線で示すよう
に基板4に薄く拡散することがある。
【0066】このような拡散により、実効チャネル長が
狭められて、図7に示すように両n型拡散領域5a,5
bがつながって、ドレインとソースとがつながった状態
となることがある。そして、この状態ではノンドープ型
NチャネルMOSトランジスタのしきい値Vthn が0V
以下となる。
【0067】そこで、図8に示すようにゲート電極6の
長さをL+ΔLとして、ΔL分長くして、n型拡散領域
5a,5bからの不純物が拡散しても、ドレインとソー
スとがつながらないようにする。
【0068】このような構成により、ノンドープ型トラ
ンジスタのしきい値Vthn を0V以上に確保することが
でき、図5に示すようなノンドープ型NチャネルMOS
トランジスタTr11 と、しきい値調整用のイオン注入処
理を行ったNチャネルMOSトランジスタTr12 とで出
力バッファ回路を構成することができる。
【0069】
【発明の効果】以上詳述したように、この発明は出力端
子から高電位側電源への電流の逆流を確実に防止し、H
レベルの出力信号の高電位側電源電圧からのレベル低下
を抑え、かつ出力信号の立ち上がり速度及び立ち下がり
速度の低下を招くことのない出力バッファ回路を提供す
ることができる優れた効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理説明図である。
【図2】第一の実施例を示す回路図である。
【図3】第一の実施例の動作を示す波形図である。
【図4】第一の実施例において出力端子に電源電圧以上
の電圧が印加される場合を示す回路図である。
【図5】第二の実施例を示す回路図である。
【図6】第二の実施例において出力端子に電源電圧以上
の電圧が印加される場合を示す回路図である。
【図7】ノンドープ型NチャネルMOSトランジスタを
示す断面図である。
【図8】第二の実施例におけるノンドープ型Nチャネル
MOSトランジスタを示す断面図である。
【図9】従来例を示す回路図である。
【図10】従来例を示す回路図である。
【図11】従来例を示す回路図である。
【符号の説明】
Vcc 高電位側電源 GND 低電位側電源 OUT 出力信号 To 出力端子 IN1,IN2 入力信号 Tr8 PチャネルMOSトランジスタ Tr10 NチャネルMOSトランジスタ Tr12 NチャネルMOSトランジスタ Tr9, ノンドープ型NチャネルMOSトランジスタ Tr11 ノンドープ型NチャネルMOSトランジスタ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高電位側電源(Vcc)と低電位側電源
    (GND)との間にPチャネルMOSトランジスタ(T
    r8)とNチャネルMOSトランジスタ(Tr10)とを直
    列に接続し、前記両トランジスタ(Tr8,Tr10 )のゲ
    ートには入力信号(IN1,IN2)を入力し、前記ト
    ランジスタ(Tr10 )のドレインに接続した出力端子
    (To )から出力信号(OUT)を出力する出力バッフ
    ァ回路であって、 前記両トランジスタ(Tr8,Tr10 )の間にはノンドー
    プ型NチャネルMOSトランジスタ(Tr9)を接続し、
    前記ノンドープ型NチャネルMOSトランジスタ(Tr
    9)のゲートは前記高電位側電源(Vcc)に接続したこ
    とを特徴とする出力バッファ回路。
  2. 【請求項2】 高電位側電源(Vcc)と低電位側電源
    (GND)との間にノンドープ型NチャネルMOSトラ
    ンジスタ(Tr11 )とNチャネルMOSトランジスタ
    (Tr12 )とを直列に接続し、前記両トランジスタ(T
    r11 ,Tr12 )のゲートには入力信号(IN1,IN
    2)を入力し、前記ノンドープ型NチャネルMOSトラ
    ンジスタ(Tr11 )のソースに接続した出力端子(To
    )から出力信号(OUT)を出力し、前記ノンドープ
    型NチャネルMOSトランジスタ(Tr11 )は、そのし
    きい値を0V以上に設定したことを特徴とする出力バッ
    ファ回路。
JP4242276A 1992-09-10 1992-09-10 出力バッファ回路 Withdrawn JPH0697433A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4242276A JPH0697433A (ja) 1992-09-10 1992-09-10 出力バッファ回路

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4242276A JPH0697433A (ja) 1992-09-10 1992-09-10 出力バッファ回路

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0697433A true JPH0697433A (ja) 1994-04-08

Family

ID=17086857

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4242276A Withdrawn JPH0697433A (ja) 1992-09-10 1992-09-10 出力バッファ回路

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0697433A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2009060648A1 (ja) * 2007-11-09 2009-05-14 Fuji Electric Holdings Co., Ltd. 有機elパッシブマトリックス素子の駆動方法及び駆動装置
WO2009136528A1 (ja) * 2008-05-08 2009-11-12 富士電機ホールディングス株式会社 有機elパッシブマトリックス素子の駆動方法及びそのためのロー回路

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2009060648A1 (ja) * 2007-11-09 2009-05-14 Fuji Electric Holdings Co., Ltd. 有機elパッシブマトリックス素子の駆動方法及び駆動装置
WO2009136528A1 (ja) * 2008-05-08 2009-11-12 富士電機ホールディングス株式会社 有機elパッシブマトリックス素子の駆動方法及びそのためのロー回路

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3031313B2 (ja) 半導体回路
US5191233A (en) Flip-flop type level-shift circuit
US4346310A (en) Voltage booster circuit
JPH0661757A (ja) 差動受信機
US5880617A (en) Level conversion circuit and semiconductor integrated circuit
JPH0865135A (ja) 出力バッファ回路
JPH0993111A (ja) スルーレート型バッファ回路
JP3192937B2 (ja) バスホールド回路
JP2001308694A (ja) ローノイズバッファ回路
JPH0697433A (ja) 出力バッファ回路
JP3551926B2 (ja) バッファ回路
JP2827963B2 (ja) 半導体集積回路装置
JPH1028045A (ja) Mosトランジスタ回路
JP2000194432A (ja) Cmosロジック用電源回路
JPH0563540A (ja) 入力回路
US7737734B1 (en) Adaptive output driver
JP3077664B2 (ja) 入力回路
JP3457392B2 (ja) 半導体集積回路
JP2550942B2 (ja) Cmos型論理集積回路
JPH0225108A (ja) 半導体集積回路
JPH0637623A (ja) 半導体集積回路装置
JPH10126244A (ja) 入力抵抗を有する集積回路
JP2686101B2 (ja) バッファ回路
JPH07321639A (ja) 半導体集積回路
KR100281146B1 (ko) 씨모스 낸드회로

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 19991130