JPH1028045A - Mosトランジスタ回路 - Google Patents
Mosトランジスタ回路Info
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- JPH1028045A JPH1028045A JP8179476A JP17947696A JPH1028045A JP H1028045 A JPH1028045 A JP H1028045A JP 8179476 A JP8179476 A JP 8179476A JP 17947696 A JP17947696 A JP 17947696A JP H1028045 A JPH1028045 A JP H1028045A
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- Metal-Oxide And Bipolar Metal-Oxide Semiconductor Integrated Circuits (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 製造プロセスが簡単なE/Dインバータを基
本構成として、低消費電力特性を実現したMOSトラン
ジスタ回路を提供する。 【解決手段】 ゲートが信号入力端VINに接続されるn
チャネル,エンハンスメント型のドライバMOSトラン
ジスタQ1と、nチャネル,デプレション型の負荷MO
SトランジスタQ2とを有するE/Dインバータを基本
回路とするMOSトランジスタ回路であって、信号出力
端VOUT に接続される負荷MOSトランジスタQ2のソ
ースと、ドライバMOSトランジスタQ1のドレインと
の間にレベルシフト素子としてショットキー・ダイオー
ドSDが介挿され、かつ負荷MOSトランジスタQ2の
ゲートがドライバMOSトランジスタQ1のドレインに
接続される。
本構成として、低消費電力特性を実現したMOSトラン
ジスタ回路を提供する。 【解決手段】 ゲートが信号入力端VINに接続されるn
チャネル,エンハンスメント型のドライバMOSトラン
ジスタQ1と、nチャネル,デプレション型の負荷MO
SトランジスタQ2とを有するE/Dインバータを基本
回路とするMOSトランジスタ回路であって、信号出力
端VOUT に接続される負荷MOSトランジスタQ2のソ
ースと、ドライバMOSトランジスタQ1のドレインと
の間にレベルシフト素子としてショットキー・ダイオー
ドSDが介挿され、かつ負荷MOSトランジスタQ2の
ゲートがドライバMOSトランジスタQ1のドレインに
接続される。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、nチャネルMO
Sトランジスタを用いて構成されるインバータを基本回
路とするMOSトランジスタ回路に関する。
Sトランジスタを用いて構成されるインバータを基本回
路とするMOSトランジスタ回路に関する。
【0002】
【従来の技術】MOSトランジスタを用いた半導体論理
LSIは、インバータを基本回路として構成される。M
OSトランジスタを用いたインバータの構成法には、 ドライバMOSトランジスタ、負荷MOSトランジス
タ共に、nチャネルのエンハンスメント(E)型を用い
るE/Eインバータ、 ドライバにnチャネルのE型MOSトランジスタを用
い、負荷にnチャネルのデプレション(D)型MOSト
ランジスタを用いるE/Dインバータ、及び 入力信号により共通に駆動されて相補的にオンオフさ
れるnチャネルのE型MOSトランジスタとpチャネル
のE型MOSトランジスタを用いるCMOSインバータ
がある。
LSIは、インバータを基本回路として構成される。M
OSトランジスタを用いたインバータの構成法には、 ドライバMOSトランジスタ、負荷MOSトランジス
タ共に、nチャネルのエンハンスメント(E)型を用い
るE/Eインバータ、 ドライバにnチャネルのE型MOSトランジスタを用
い、負荷にnチャネルのデプレション(D)型MOSト
ランジスタを用いるE/Dインバータ、及び 入力信号により共通に駆動されて相補的にオンオフさ
れるnチャネルのE型MOSトランジスタとpチャネル
のE型MOSトランジスタを用いるCMOSインバータ
がある。
【0003】これらのうち、E/Eインバータでは、負
荷MOSトランジスタはゲートをドレインと共に電源V
DDに接続して用いられるが、電源利用率が低く、動作速
度も遅い。これを解決するには、負荷MOSトランジス
タのゲートに別途昇圧回路を設けるといった工夫が必要
になるが、これは回路を複雑にし、高集積化を阻害する
という別の問題が発生する。
荷MOSトランジスタはゲートをドレインと共に電源V
DDに接続して用いられるが、電源利用率が低く、動作速
度も遅い。これを解決するには、負荷MOSトランジス
タのゲートに別途昇圧回路を設けるといった工夫が必要
になるが、これは回路を複雑にし、高集積化を阻害する
という別の問題が発生する。
【0004】これに対して、E/Dインバータでは、ゲ
ートをソースに接続したD型MOSトランジスタを負荷
とすることで良好な定電流負荷が得られ、E/Eインバ
ータの欠点をある程度解決することができる。しかし、
E/Dインバータにも問題がある。先ず、ドライバMO
Sトランジスタがオンのときに負荷MOSトランジスタ
がオフしないため、電源VDDから接地VSSに貫通電流が
流れ、消費電力が大きくなる。また貫通電流を小さく
し、“L”レベル出力を十分低くするためには負荷MO
Sトランジスタの寸法(チャネル長)を大きくすること
が必要となり、その結果チップ面積が大きくなる。更に
負荷MOSトランジスタのチャネル長を大きくすると、
出力が“L”から“H”になるときの動作速度が遅くな
る。
ートをソースに接続したD型MOSトランジスタを負荷
とすることで良好な定電流負荷が得られ、E/Eインバ
ータの欠点をある程度解決することができる。しかし、
E/Dインバータにも問題がある。先ず、ドライバMO
Sトランジスタがオンのときに負荷MOSトランジスタ
がオフしないため、電源VDDから接地VSSに貫通電流が
流れ、消費電力が大きくなる。また貫通電流を小さく
し、“L”レベル出力を十分低くするためには負荷MO
Sトランジスタの寸法(チャネル長)を大きくすること
が必要となり、その結果チップ面積が大きくなる。更に
負荷MOSトランジスタのチャネル長を大きくすると、
出力が“L”から“H”になるときの動作速度が遅くな
る。
【0005】CMOSインバータは、pチャネルMOS
トランジスタとnチャネルMOSトランジスタのコンプ
リメンタリー動作を利用することで、上述のE/Eイン
バータやE/Dインバータの難点を解決することがで
き、低消費電力で高速性能が得られる。このため、最近
の論理LSIの多くはCMOS構成が用いられている。
トランジスタとnチャネルMOSトランジスタのコンプ
リメンタリー動作を利用することで、上述のE/Eイン
バータやE/Dインバータの難点を解決することがで
き、低消費電力で高速性能が得られる。このため、最近
の論理LSIの多くはCMOS構成が用いられている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、CMOSイン
バータは、nチャネルのみを用いるE/DあるいはE/
Eインバータに比べて製造プロセスが複雑であるという
難点がある。この発明は、上記事情を考慮してなされた
もので、製造プロセスが簡単なE/Dインバータを基本
構成として、低消費電力特性を実現したMOSトランジ
スタ回路を提供することを目的としている。
バータは、nチャネルのみを用いるE/DあるいはE/
Eインバータに比べて製造プロセスが複雑であるという
難点がある。この発明は、上記事情を考慮してなされた
もので、製造プロセスが簡単なE/Dインバータを基本
構成として、低消費電力特性を実現したMOSトランジ
スタ回路を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明は、ゲートが信
号入力端に接続されるnチャネル,エンハンスメント型
のドライバMOSトランジスタと、nチャネル,デプレ
ション型の負荷MOSトランジスタとを有するインバー
タを基本回路とするMOSトランジスタ回路において、
信号出力端に接続される前記負荷MOSトランジスタの
ソースと、前記ドライバMOSトランジスタのドレイン
との間にレベルシフト素子が介挿され、かつ前記負荷M
OSトランジスタのゲートが前記ドライバMOSトラン
ジスタのドレインに接続されていることを特徴としてい
る。
号入力端に接続されるnチャネル,エンハンスメント型
のドライバMOSトランジスタと、nチャネル,デプレ
ション型の負荷MOSトランジスタとを有するインバー
タを基本回路とするMOSトランジスタ回路において、
信号出力端に接続される前記負荷MOSトランジスタの
ソースと、前記ドライバMOSトランジスタのドレイン
との間にレベルシフト素子が介挿され、かつ前記負荷M
OSトランジスタのゲートが前記ドライバMOSトラン
ジスタのドレインに接続されていることを特徴としてい
る。
【0008】この発明によるE/Dインバータでは、ド
ライバMOSトランジスタがオンして出力が“L”レベ
ルに変化するとき、負荷の放電電流によるレベルシフト
素子での電圧降下分が、D型の負荷MOSトランジスタ
のゲート・ソース間逆バイアスとなる。従って、過渡時
の貫通電流が大きく低減される。出力“L”レベルの定
常状態においても、貫通電流によるレベルシフト素子で
の電圧降下分が同様に負荷MOSトランジスタの逆バイ
アスになるから、貫通電流を制限する方向に働く。ドラ
イバMOSトランジスタがオフして出力が“H”レベル
になるときは、レベルシフト素子での電圧降下はなく、
従来のE/Dインバータと同様にD型負荷MOSトラン
ジスタを介して負荷に充電電流が供給される。従ってこ
の発明によれば、CMOS論理LSIのような複雑な製
造プロセスを用いることなく、従来より消費電力を削減
したnチャネルMOS論理LSIを得ることができる。
また負荷MOSトランジスタのチャネル長を格別大きく
する必要がないため、チップサイズを大きくすることも
なく、出力が“L”から“H”に遷移する際の高速性も
確保される。
ライバMOSトランジスタがオンして出力が“L”レベ
ルに変化するとき、負荷の放電電流によるレベルシフト
素子での電圧降下分が、D型の負荷MOSトランジスタ
のゲート・ソース間逆バイアスとなる。従って、過渡時
の貫通電流が大きく低減される。出力“L”レベルの定
常状態においても、貫通電流によるレベルシフト素子で
の電圧降下分が同様に負荷MOSトランジスタの逆バイ
アスになるから、貫通電流を制限する方向に働く。ドラ
イバMOSトランジスタがオフして出力が“H”レベル
になるときは、レベルシフト素子での電圧降下はなく、
従来のE/Dインバータと同様にD型負荷MOSトラン
ジスタを介して負荷に充電電流が供給される。従ってこ
の発明によれば、CMOS論理LSIのような複雑な製
造プロセスを用いることなく、従来より消費電力を削減
したnチャネルMOS論理LSIを得ることができる。
また負荷MOSトランジスタのチャネル長を格別大きく
する必要がないため、チップサイズを大きくすることも
なく、出力が“L”から“H”に遷移する際の高速性も
確保される。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、この発明
の実施例を説明する。図1は、この発明の一実施例にか
かる論理LSIに用いられるE/Dインバータの等価回
路を示す。このインバータは、ゲートが信号入力端VIN
に接続され、ソースが接地端VSSに接続されたnチャネ
ルのE型ドライバMOSトランジスタQ1と、nチャネ
ルのD型負荷MOSトランジスタQ2を基本とする。負
荷MOSトランジスタQ2はドレインが電源端VDDに接
続され、ソースが出力端VOUTに接続されている。
の実施例を説明する。図1は、この発明の一実施例にか
かる論理LSIに用いられるE/Dインバータの等価回
路を示す。このインバータは、ゲートが信号入力端VIN
に接続され、ソースが接地端VSSに接続されたnチャネ
ルのE型ドライバMOSトランジスタQ1と、nチャネ
ルのD型負荷MOSトランジスタQ2を基本とする。負
荷MOSトランジスタQ2はドレインが電源端VDDに接
続され、ソースが出力端VOUTに接続されている。
【0010】負荷MOSトランジスタQ2のソースと、
ドライバMOSトランジスタQ1のドレインとの間に
は、レベルシフト素子としてのショットキー・ダイオー
ドSDが、負荷MOSトランジスタQ2のソース側をア
ノードとして介挿されている。そして、負荷MOSトラ
ンジスタQ2のゲートは、ドライバMOSトランジスタ
Q1のドレイン、即ちショットキー・ダイオードSDの
カソードに接続されている。
ドライバMOSトランジスタQ1のドレインとの間に
は、レベルシフト素子としてのショットキー・ダイオー
ドSDが、負荷MOSトランジスタQ2のソース側をア
ノードとして介挿されている。そして、負荷MOSトラ
ンジスタQ2のゲートは、ドライバMOSトランジスタ
Q1のドレイン、即ちショットキー・ダイオードSDの
カソードに接続されている。
【0011】図2(a),(b)は、図1のE/Dイン
バータのレイアウトとそのA−A′断面図である。金属
配線については模式的に示している。製造工程の詳細説
明は省くが、ドライバMOSトランジスタQ1及び負荷
MOSトランジスタQ2は、素子分離絶縁膜が形成され
たp型シリコン基板20に通常の工程に従って形成され
る。負荷MOSトランジスタQ2のチャネル領域にはn
型反転層21がイオン注入により形成される。ショット
キー・ダイオードSDは例えば、ソース,ドレインの不
純物イオン注入工程に先だって、ドライバMOSトラン
ジスタQ1のn+型ドレイン領域に一部重なるように、
n型層22を形成し、このn型層22にショットキー接
触する電極(ショットキー電極)23を形成して作られ
る。図2(a)の網目ハッチング部がショットキー接触
領域を示している。
バータのレイアウトとそのA−A′断面図である。金属
配線については模式的に示している。製造工程の詳細説
明は省くが、ドライバMOSトランジスタQ1及び負荷
MOSトランジスタQ2は、素子分離絶縁膜が形成され
たp型シリコン基板20に通常の工程に従って形成され
る。負荷MOSトランジスタQ2のチャネル領域にはn
型反転層21がイオン注入により形成される。ショット
キー・ダイオードSDは例えば、ソース,ドレインの不
純物イオン注入工程に先だって、ドライバMOSトラン
ジスタQ1のn+型ドレイン領域に一部重なるように、
n型層22を形成し、このn型層22にショットキー接
触する電極(ショットキー電極)23を形成して作られ
る。図2(a)の網目ハッチング部がショットキー接触
領域を示している。
【0012】この様に構成されたE/Dインバータの動
作を次に、図3及び図4を参照して説明する。図3
(a)は、負荷MOSトランジスタQ2のゲート・ソー
ス間電圧(VGS)−ドレイン電流(IDS)特性と共に、
同じ座標系の第4象現を利用したショットキー・ダイオ
ードSDの電圧(VD )−電流(ID )特性を示してい
る。また、図3(b)は、ドライバMOSトランジスタ
Q1の静特性A1,A2を、負荷MOSトランジスタQ
2による負荷曲線B1,B2と共に示している。
作を次に、図3及び図4を参照して説明する。図3
(a)は、負荷MOSトランジスタQ2のゲート・ソー
ス間電圧(VGS)−ドレイン電流(IDS)特性と共に、
同じ座標系の第4象現を利用したショットキー・ダイオ
ードSDの電圧(VD )−電流(ID )特性を示してい
る。また、図3(b)は、ドライバMOSトランジスタ
Q1の静特性A1,A2を、負荷MOSトランジスタQ
2による負荷曲線B1,B2と共に示している。
【0013】図4(a)に示すように、ドライバMOS
トランジスタQ1がオフになると、電源VDDから負荷M
OSトランジスタQ2を介して出力負荷(図示しない)
に充電電流が供給される。このとき、ショットキー・ダ
イオードSDには電流が流れないから、負荷MOSトラ
ンジスタQ2のゲート・ソース間電圧はVGS=0であ
り、従って充電電流の最大値は、図3(a)のVGS−I
DS特性上のI1である。またこのとき、負荷曲線は図3
(b)のB1となる。この負荷充電によって、出力
“H”レベルVH は、図3(b)に示すように、ほぼ、
VH =VDDまで上昇する。負荷MOSトランジスタQ2
がD型であるから、E/Eインバータのように負荷MO
Sトランジスタのしきい値により出力“H”レベルが制
限されることはない。
トランジスタQ1がオフになると、電源VDDから負荷M
OSトランジスタQ2を介して出力負荷(図示しない)
に充電電流が供給される。このとき、ショットキー・ダ
イオードSDには電流が流れないから、負荷MOSトラ
ンジスタQ2のゲート・ソース間電圧はVGS=0であ
り、従って充電電流の最大値は、図3(a)のVGS−I
DS特性上のI1である。またこのとき、負荷曲線は図3
(b)のB1となる。この負荷充電によって、出力
“H”レベルVH は、図3(b)に示すように、ほぼ、
VH =VDDまで上昇する。負荷MOSトランジスタQ2
がD型であるから、E/Eインバータのように負荷MO
Sトランジスタのしきい値により出力“H”レベルが制
限されることはない。
【0014】次に、図4(b)に示すように、ドライバ
MOSトランジスタQ1がオンになったとき、負荷の蓄
積電荷は、ショットキー・ダイオードSD及びドライバ
MOSトランジスタQ1を介して放電される。このと
き、ショットキー・ダイオードSDには電圧降下が生
じ、これが負荷MOSトランジスタQ2のゲート・ソー
ス間に逆バイアスとしてかかる。これにより、図4
(b)に破線で示すように電源端VDDから接地端VSSに
流れる貫通電流は、通常のE/Dインバータに比べて小
さく抑えられる。負荷放電電流が大きく、例えば図3
(a)のC点の電流値では、ショットキー・ダイオード
SDの電圧降下は、負荷MOSトランジスタQ2のしき
い値をVTHとして、|VTH|を越えるため、この条件を
満たす電流範囲では貫通電流は流れないことになる。
MOSトランジスタQ1がオンになったとき、負荷の蓄
積電荷は、ショットキー・ダイオードSD及びドライバ
MOSトランジスタQ1を介して放電される。このと
き、ショットキー・ダイオードSDには電圧降下が生
じ、これが負荷MOSトランジスタQ2のゲート・ソー
ス間に逆バイアスとしてかかる。これにより、図4
(b)に破線で示すように電源端VDDから接地端VSSに
流れる貫通電流は、通常のE/Dインバータに比べて小
さく抑えられる。負荷放電電流が大きく、例えば図3
(a)のC点の電流値では、ショットキー・ダイオード
SDの電圧降下は、負荷MOSトランジスタQ2のしき
い値をVTHとして、|VTH|を越えるため、この条件を
満たす電流範囲では貫通電流は流れないことになる。
【0015】従って、負荷MOSトランジスタQ2の貫
通電流は、放電電流に応じてダイナミックに変化するこ
とになるが、最終的に図3(a)に示す負荷MOSトラ
ンジスタQ2の電流IDS曲線とショットキー・ダイオー
ドの電流ID 曲線の交点で決まる電流値I2で安定し、
このとき負荷曲線は図3(b)のB2となる。出力
“L”レベル電圧VL は、ドライバMOSトランジスタ
Q1のオン電圧にショットキー・ダイオードSDの順方
向電圧降下Vtを加えた値になる。
通電流は、放電電流に応じてダイナミックに変化するこ
とになるが、最終的に図3(a)に示す負荷MOSトラ
ンジスタQ2の電流IDS曲線とショットキー・ダイオー
ドの電流ID 曲線の交点で決まる電流値I2で安定し、
このとき負荷曲線は図3(b)のB2となる。出力
“L”レベル電圧VL は、ドライバMOSトランジスタ
Q1のオン電圧にショットキー・ダイオードSDの順方
向電圧降下Vtを加えた値になる。
【0016】以上のようにこの実施例によるE/Dイン
バータでは、ショットキー・ダイオードSDによって負
荷MOSトランジスタQ2のバイアス状態がダイナミッ
クに制御されて貫通電流が抑制されるから、低消費電力
の論理LSIが得られる。また、貫通電流を少なくし、
出力“L”レベルを十分低くするために、負荷MOSト
ランジスタQ2のチャネル長を格別に大きくすると、高
集積化を難しくし、また特に負荷充電時の動作速度が遅
くなるが、この実施例では素子寸法を大きくすることな
く、高速動作を損なうこともない。ショットキー・ダイ
オードは高速性に優れているから、この点でも有利であ
る。
バータでは、ショットキー・ダイオードSDによって負
荷MOSトランジスタQ2のバイアス状態がダイナミッ
クに制御されて貫通電流が抑制されるから、低消費電力
の論理LSIが得られる。また、貫通電流を少なくし、
出力“L”レベルを十分低くするために、負荷MOSト
ランジスタQ2のチャネル長を格別に大きくすると、高
集積化を難しくし、また特に負荷充電時の動作速度が遅
くなるが、この実施例では素子寸法を大きくすることな
く、高速動作を損なうこともない。ショットキー・ダイ
オードは高速性に優れているから、この点でも有利であ
る。
【0017】図5(a)及び(b)はそれぞれ、上記実
施例のE/Dインバータを基本として、これをNORゲ
ート及びNANDゲートに拡張した実施例である。図5
(a)に示すように、二つのnチャネル,E型のドライ
バMOSトランジスタQ11,Q12を併設することによ
り、2入力NORゲートが得られる。図5(b)に示す
ように、二つのnチャネル,E型のドライバMOSトラ
ンジスタQ13,Q14を直列に接続することにより、2入
力NANDゲートが得られる。
施例のE/Dインバータを基本として、これをNORゲ
ート及びNANDゲートに拡張した実施例である。図5
(a)に示すように、二つのnチャネル,E型のドライ
バMOSトランジスタQ11,Q12を併設することによ
り、2入力NORゲートが得られる。図5(b)に示す
ように、二つのnチャネル,E型のドライバMOSトラ
ンジスタQ13,Q14を直列に接続することにより、2入
力NANDゲートが得られる。
【0018】図6(a)及び(b)は他の実施例のE/
Dインバータである。上記実施例ではレベルシフト素子
としてショットキー・ダイオードSDを用いたが、レベ
ルシフト素子としては、図6(a)に示すように、pn
接合ダイオードDiを用いても良いし、図6(b)に示
すように、ゲート・ドレインを接続したnチャネル,E
型MOSトランジスタQ3を用いても良い。
Dインバータである。上記実施例ではレベルシフト素子
としてショットキー・ダイオードSDを用いたが、レベ
ルシフト素子としては、図6(a)に示すように、pn
接合ダイオードDiを用いても良いし、図6(b)に示
すように、ゲート・ドレインを接続したnチャネル,E
型MOSトランジスタQ3を用いても良い。
【0019】
【発明の効果】以上述べたようにこの発明によれば、E
/Dインバータの負荷MOSトランジスタの特性をレベ
ルシフト素子を介挿してダイナミックに制御することに
より、高集積化や高速性能を損なうことなく消費電力低
減を図ったnチャネルMOSトランジスタ回路を得るこ
とができる。
/Dインバータの負荷MOSトランジスタの特性をレベ
ルシフト素子を介挿してダイナミックに制御することに
より、高集積化や高速性能を損なうことなく消費電力低
減を図ったnチャネルMOSトランジスタ回路を得るこ
とができる。
【図1】 この発明の一実施例によるE/Dインバータ
を示す。
を示す。
【図2】 同実施例のE/Dインバータの集積化構造を
示す。
示す。
【図3】 同実施例のE/Dインバータの動作を説明す
るための特性図である。
るための特性図である。
【図4】 同実施例のE/Dインバータの動作を説明す
るための特性図である。
るための特性図である。
【図5】 この発明の他の実施例によるNORゲート及
びNANDゲートを示す。
びNANDゲートを示す。
【図6】 この発明の他の実施例によるE/Dインバー
タを示す。
タを示す。
Q1…ドライバMOSトランジスタ(nチャネル,E
型)、Q2…負荷MOSトランジスタ(nチャネル,D
型)、SD…ショットキー・ダイオード(レベルシフト
素子)。
型)、Q2…負荷MOSトランジスタ(nチャネル,D
型)、SD…ショットキー・ダイオード(レベルシフト
素子)。
Claims (1)
- 【請求項1】 ゲートが信号入力端に接続されるnチャ
ネル,エンハンスメント型のドライバMOSトランジス
タと、nチャネル,デプレション型の負荷MOSトラン
ジスタとを有するインバータを基本回路とするMOSト
ランジスタ回路において、 信号出力端に接続される前記負荷MOSトランジスタの
ソースと、前記ドライバMOSトランジスタのドレイン
との間にレベルシフト素子が介挿され、かつ前記負荷M
OSトランジスタのゲートが前記ドライバMOSトラン
ジスタのドレインに接続されていることを特徴とするM
OSトランジスタ回路。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8179476A JPH1028045A (ja) | 1996-07-09 | 1996-07-09 | Mosトランジスタ回路 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8179476A JPH1028045A (ja) | 1996-07-09 | 1996-07-09 | Mosトランジスタ回路 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1028045A true JPH1028045A (ja) | 1998-01-27 |
Family
ID=16066519
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8179476A Pending JPH1028045A (ja) | 1996-07-09 | 1996-07-09 | Mosトランジスタ回路 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1028045A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012530442A (ja) * | 2009-06-17 | 2012-11-29 | エプコス アーゲー | 低電流論理ゲート回路 |
CN103700659A (zh) * | 2012-09-27 | 2014-04-02 | 瑞萨电子株式会社 | 半导体装置 |
JP2015035609A (ja) * | 2000-05-12 | 2015-02-19 | 株式会社半導体エネルギー研究所 | 半導体装置 |
JP2018078254A (ja) * | 2016-11-11 | 2018-05-17 | 国立研究開発法人物質・材料研究機構 | ダイヤモンド半導体装置、それを用いたロジック装置、及びダイヤモンド半導体装置の製造方法 |
WO2020237632A1 (zh) * | 2019-05-31 | 2020-12-03 | 华为技术有限公司 | 一种驱动电路、数字逻辑电路及其相关装置 |
-
1996
- 1996-07-09 JP JP8179476A patent/JPH1028045A/ja active Pending
Cited By (8)
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