JPH069700Y2 - ベンド金型 - Google Patents

ベンド金型

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JPH069700Y2
JPH069700Y2 JP1989126925U JP12692589U JPH069700Y2 JP H069700 Y2 JPH069700 Y2 JP H069700Y2 JP 1989126925 U JP1989126925 U JP 1989126925U JP 12692589 U JP12692589 U JP 12692589U JP H069700 Y2 JPH069700 Y2 JP H069700Y2
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JP
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die
bend
movable die
thin plate
punch
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JP1989126925U
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JPH0368927U (ja
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文男 木下
晴夫 星野
修 岩崎
育男 加藤
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Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
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【考案の詳細な説明】 A.考案の目的 (1)産業上の利用分野 本考案は、鋼板等の薄板ワーク、たとえば自動車のフロ
ントフェンダの周縁部をベンドラインに沿って折曲げ加
工するためのベンド金型に関するものである。
(2)従来の技術 鋼板等の薄板ワーク、たとえば自動車車体の構成部品で
あるフロントフェンダは、第1図に示すように複数の取
付片aを有する下部周縁をベンド金型を用いてベンドラ
インLに沿って折曲げ、折曲げ部Aを成形するように
している。
ところで前記複数の取付片aは第2図鎖線に示すように
前工程であらかじめ曲げ加工したのち、それらの取付片
aを含む下部周縁をベンドラインLに沿って折曲げ成
形するようにしているので、前述のベンド金型による折
曲げ加工時には、既に曲げ加工されている取付片aが第
2図実線に示すようにベンドラインLよりも内側に食
込むことになり、これがベンド金型による折曲げ加工後
のフロントフェンダWを上方へ取出すのが困難になると
いう不都合がある。
かゝる不都合を回避するため、従来では移動ダイを有す
るベンド金型M′が採用されている。
次にこの従来のベンド金型M′の構造を第5図を参照し
て簡単に説明すると、固定ダイ01上の支持枠06に移
動ダイ02が支軸07を以て揺動可能に軸支される。固
定および移動ダイ01および02上にセットされた薄板
ワークW′は、それらのダイ01,02と、昇降可能な
パッド05間に挟着保持される。
固定および移動ダイ01,02上を昇降可能なパンチ0
4の、下降作動によれば該パンチ04に固着される駆動
カムローラ011は移動ダイ02に固着した受動カム0
10に衝合して移動ダイ02をばね09の弾発力に抗し
て加工位置、すなわち反時計方向に回動するとともにパ
ンチ04は移動ダイ02と協働して薄板ワークW′の周
縁部がベンドラインL′に沿って折曲げ加工される。
このとき折曲げ部A′の一部a′はベンドラインL
よりも内方に食込んで、移動ダイ02の凹部02に受
容される。
折曲げ加工完了後、パンチ04およびパッド05の上昇
により、移動ダイ02はばね付勢された押出ピン08に
押されて非加工位置、すなわち第5図鎖線に示すように
回動されてそのワーク加工部02は薄板ワークWの折
曲げ部A′から外れて該薄板ワークWの上方への取出し
が可能となる。
(3)考案が解決しようとする課題 ところが前記従来のベンド金型M′では、薄板ワークW
の折曲げ加工の都度、移動ダイ02にベンド圧が作用す
るので、該移動ダイ02やその支軸07がそのベンド圧
をうけて撓み変形し、移動ダイ02のダイ面がベンドラ
インから逃げて薄板ワークWの折曲げ部A′に凹部を発
生させ折曲げ成形精度が低下するという課題がある。
本考案は上記実情にかんがみてなされたもので、従来の
ベンド金型に僅かな改良を加えるだけで、薄板ワークの
常に精度の高い折曲げ加工ができるようにした、構成簡
単なベンド金型を提供することを目的とするものであ
る。
B.考案の構成 (1)課題を解決するための手段 前記目的達成のため本考案によれば、フロントフェンダ
等の薄板ワークの端縁部をベンドラインに沿って折曲げ
て折曲げ部を成形するベンド金型であって、固定ダイ
と、該固定ダイ上に加工位置と非加工位置間を揺動可能
に設けられて前記折曲げ部のベンドラインよりも内方に
食込んだ部分を受容するための凹部を形成した移動ダイ
と、前記移動ダイの背面側に配設されて該移動ダイの揺
動を案内するバックアップ部材と、前記固定および移動
ダイ上にセットされた前記薄板ワークを押圧保持するバ
ッドと、前記固定および移動ダイ上に昇降可能に配設さ
れ、その下降作動により前記移動ダイを加工位置に揺動
するとともに固定ダイおよび移動ダイと協働して前記薄
板ワークに前記折曲げ加工を施すパンチと、前記パンチ
の上昇時に前記移動ダイを非加工位置に付勢する付勢装
置とよりなり、前記バックアップ部材には、前記移動ダ
イの変形を防止すべく該移動ダイの背面を摺動案内する
案内面が形成される。
(2)作用 前記構成によれば、移動ダイに過大なベンド圧が繰り返
し作用してもバックアップ部材によって移動ダイが撓み
変形することが防止されて薄板ワークを常にベンドライ
ンに沿って正確に折曲げ加工することができ、該ワーク
に高精度な綺麗な折曲げ加工を施すことができる。
(3)実施例 以下、第3〜4(A)および4(B)図により本考案を
自動車車体部品であるフロントフェンダのベンド金型に
実施した場合の実施例について説明する。
第3図はベンド金型のパンチおよびパッドを除いた概略
平面図、第4(A)および(B)図は第1図II−II線に
沿うベンド金型の非加工状態および加工状態を示す縦断
面図である。
ベンド金型Mは、固定ダイ1、移動ダイ2、バックアッ
プ部材3、パンチ4およびパッド5より構成される。
ベンド金型Mの固定ダイ1には、その凹状に彎曲するワ
ーク加工部1に沿って複数の前記移動ダイ2が揺動可
能に付設される。すなわち固定ダイ1上に互いに対峙す
る一対の支持壁6,6を有する支持枠6が一体に立
設され、それらの支持壁6,6には、支軸7が略水
平に横架され、この支軸7に前記移動ダイ2が上下に揺
動可能に軸支される。移動ダイ2は、その上縁にワーク
加工部2が形成されるとともに該ワーク加工部2
直下にワークすなわちフロントフェンダWの折曲げ部A
の取付片aを食込ませ受容するための凹部2が形成さ
れる。また移動ダイ2の背面2は、前記支軸7の軸心
を中心とする円弧をもつ円筒面に形成されている。
前記移動ダイ2の背部において、固定ダイ1には、前記
バックアップ部材3が固着される。このバックアップ部
材3の前面、すなわち移動ダイ2の背面2との対向面
には、該面2に摺動自在に係合する凹状円筒面よりな
る案内面3に形成され、移動ダイ2が支軸7回りに揺
動するとき、その凸状筒面よりなる背面2は、バック
アップ部材3の凹状円筒面よりなる案内面3上を摺動
して移動ダイ2の撓み変形を防止できるようになってい
る。
バックアップ部材3の下部には、押出ピン8が前後に摺
動可能に設けられる。この押出ピン8はばね9により前
方に突出するように付勢され、その先端は移動ダイ2下
部背面のストッパ片2に当接され移動ダイ2を時計方
向に揺動するように付勢し、第4(B)図に示すように
該移動ダイ2を非加工位置Pに保持する。さらに移動
ダイ2の前面には受動カム10が固着される。固定ダイ
1および移動ダイ2上には、前記パンチ4およぴパッド
5が従来公知の昇降手段(図示せず)により昇降可能に
設けられる。パンチ4は、前記固定ダイ1および移動ダ
イ2と協働して薄板ワークすなわちフロントフェンダW
を折曲げ加工すべく、その前面下部に折曲げ加工部4
を有する。またパンチ4の下部には駆動カム11が固着
され、この駆動カム11は、パンチ4の下降時に受動カ
ム10を衝合して移動ダイ2を反時計方向に回動して第
4(A)図に示すように加工位置Pに保持する。
次にこの実施例の作用について説明する。第4(B)図
に示すようにパンチ4およびパッド5の上昇時には、移
動ダイ2はばね9の弾発力で非加工位置Pにある。
次に固定ダイ1上に薄板ワーク、すなわちフロントフェ
ンダWをセットしたのち、パンチ4およびパッド5を下
降すれば、パッド5によりフロントフェンダWは固定ダ
イ1上に押圧保持されるとともにパンチ4と一体の駆動
カム11が受動カム10と係合して移動ダイ2を加工位
置Pに回動し、さらなるパンチ4の下降により該パン
チ4と固定ダイ1および移動ダイ2とで第4(A)図に
示すようにフロントフェンダWは、そのベンドラインL
に沿って折曲げられ、折曲げ部Aが略直角に折曲げ加
工される。この時折曲げ部Aから折曲げられて突出して
いる複数の取付片aは、ベンドラインLよりも内方に
食込んで移動ダイ2の凹部2内に受容される。
フロントフェンダWの折曲げ加工終了後、パンチ4およ
びパッド5を上昇させれば、前述のようにばね9で押出
される押出ピン8により移動ダイ2は第4(B)図に示
すように非加工位置Pまで後退揺動して該移動ダイ2
上部のワーク加工部2はフロントフェンダWの折曲げ
部Aから逃げる。これにより折曲げ加工後のフロントフ
ェンダWは難なく上方に取出すことができる。
而してフロントフェンダWの折曲げ加工工程における移
動ダイ2はバックアップ部材3に案内されて加工位置P
と非加工位置P間を移動するので、該移動ダイ2に
過大なベンド圧が繰り返し作用しても移動ダイ2が撓み
変形するようなことがなく、常に高精度の折曲げ加工が
可能となる。
なお、上記実施例では本考案をフロントフェンダを折曲
げ加工に適用した場合について説明したが、これを他の
薄板ワークの折曲げ加工にも適用できることは勿論であ
るる。
C.考案の効果 以上のように本考案によれば、固定ダイ上に加工位置と
非加工位置間を揺動可能に支承される移動ダイの背面側
に、該移動ダイに係合されてその揺動を案内支持するバ
ックアップ部材を設け、この部材に移動ダイの背面を摺
動案内する案内面を形成したので、移動ダイは繰り返し
過大なベンド圧を受けても撓み変形することがなく、薄
板ワークに常に高精度な綺麗な折曲げ加工を施すことが
できる。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の一実施例を示すもので、第1図は薄板ワ
ークとしてのフロントフェンダの斜視図、第2図はその
一部の拡大断面図、第3図はベンド金型のパンチおよび
パッドを除いた概略平面図、第4(A)および(B)図
は、第3図IV(A)−IV(A)線に沿うベンド金型装置
の加工状態および加工終了状態を示す縦断面図、第5図
は従来の金型装置の加工状態を示す縦断側面図である。 A…折曲げ部、L…ベンドライン、P…加工位置、
…非加工位置、W…薄板ワークとしてのフロントフ
ェンダ 1…固定ダイ、2…移動ダイ、3…バックアップ部材、
…案内面、5…パッド、7…支軸
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 加藤 育男 埼玉県狭山市新狭山1丁目10番地1 ホン ダエンジニアリング株式会社内 (56)参考文献 実開 昭58−47317(JP,U)

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】フロントフェンダ等の薄板ワーク(W)の
    端縁部をベンドライン(L)に沿って折曲げて折曲げ
    部(A)を成形するベンド金型であって、 固定ダイ(1)と、該固定ダイ(1)上に加工位置(P
    )と非加工位置(P)間を揺動可能に設けられて前
    記折曲げ部(A)のベンドライン(L)よりも内方に
    食込んだ部分(a)を受容するための凹部(2)を形
    成した移動ダイ(2)と、前記移動ダイ(2)の背面側
    に配設されて該移動ダイ(2)の揺動を案内するバック
    アップ部材(3)と、前記固定および移動ダイ(1,
    2)上にセットされた前記薄板ワーク(W)を押圧保持
    するパッド(5)と、前記固定および移動ダイ(1,
    2)上に昇降可能に配設され、その下降作動により前記
    移動ダイ(2)を加工位置(P)に揺動するとともに
    固定ダイ(1)および移動ダイ(2)と協働して前記薄
    板ワーク(W)に前記折曲げ加工を施すパンチ(4)
    と、前記パンチ(4)の上昇時に前記移動ダイ(2)を
    非加工位置(P)に付勢する付勢装置(9)とよりな
    り、前記バックアップ部材(3)には、前記移動ダイ
    (2)の変形を防止すべく該移動ダイ(2)の背面(2
    )を摺動案内する案内面(3)が形成されることを
    特徴とするベンド金型。
JP1989126925U 1989-10-30 1989-10-30 ベンド金型 Expired - Lifetime JPH069700Y2 (ja)

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JP1989126925U JPH069700Y2 (ja) 1989-10-30 1989-10-30 ベンド金型

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JP1989126925U JPH069700Y2 (ja) 1989-10-30 1989-10-30 ベンド金型

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JPH0368927U JPH0368927U (ja) 1991-07-08
JPH069700Y2 true JPH069700Y2 (ja) 1994-03-16

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS6341652A (ja) * 1986-08-07 1988-02-22 Nissan Motor Co Ltd 排気還流装置の故障診断装置

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JPH0368927U (ja) 1991-07-08

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