JPH0696666B2 - 熱可塑性ポリエステル管状体 - Google Patents

熱可塑性ポリエステル管状体

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JPH0696666B2
JPH0696666B2 JP13174086A JP13174086A JPH0696666B2 JP H0696666 B2 JPH0696666 B2 JP H0696666B2 JP 13174086 A JP13174086 A JP 13174086A JP 13174086 A JP13174086 A JP 13174086A JP H0696666 B2 JPH0696666 B2 JP H0696666B2
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起一 米谷
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Description

【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本発明は高温下における長期にわたる摺動特性と靭性に
代表される機械的性質が同時にすぐれた熱可塑性ポリエ
ステル管状体に関するものである。
<従来の技術> 自動車工業などで用いられる各種の樹脂管状体のうち、
コントロールケーブル用ライナーなどを中心とした、高
温下での長期にわたる摺動性、強度および柔軟性が要求
される管状体は従来、潤滑剤を含有せしめたり、積層構
造をとつたポリエチレンが使用されている。しかし、こ
れらは耐熱性が不十分であるばかりか管状体の機械特性
においても十分満足できないレベルのものであつた。
最近、加工性のすぐれたエンプラを中心とした各種素材
でこれら管状体の開発が進められているが、いまだ十分
な機能を備えた管状体が得られていないのが現状であ
る。
例えば含油ポリアセタールは耐熱性に乏しく、高温下で
の長期使用に限界があり、またポリアミドでは吸水性に
よる寸法精度不良および高温下での摺動性に問題があ
る。一方ポリブチレンテレフタレートやポリエチレンテ
レフタレートに代表されるポリエステルは一般的に長期
耐熱性にすぐれており、この熱可塑性ポリエステルに潤
滑剤を配合したものを素材とした管状体(特開昭58−21
9255号公報)および摺動部材用組成物(特開昭52−1440
52号公報)が既に知られている。
<発明が解決しようとする問題点> 確かにこれらのポリエステルに潤滑剤を配合したものを
素材として使用する方法によつて室温における摺動性は
改良されるものの得られる管状体は高温下の長期にわた
る摺動使用には靭性および荷重効率の点でまだ不十分で
あることがわかつた。
よつて、本発明は、従来の欠点を払拭し、高温下で長期
にわたる摺動使用にたえる樹脂製の管状体を開発するこ
とを課題とする。
<問題点を解決するための手段> 本発明者らは、上記課題を解決すべく鋭意検討した結
果、ポリエチレンテレフタレートに特定の核剤とエポキ
シ化合物を含有せしめた組成物を成形して得られる管状
体を用いることにより、上記課題が効果的に達成される
ことを見出し本発明に到達した。
すなわち本発明は、 (a) ポリエチレンテレフタレート100重量部、 (b) 周期律表I、II、III族金属の有機カルボン酸
塩または有機リン酸塩、金属酸化物、シリカ、マイカ、
タルク、カオリンおよびα−オレフインとα,β−不飽
和カルボン酸との共重合体でカルボキシル基の一部ある
いは全部が金属塩であるイオン性共重合体から選ばれた
少なくとも1種以上の核剤を0.01〜20重量部および (c) エポキシ化合物0.1〜50重量部 を含有せしめた組成物を成形してなる熱可塑性ポリエス
テル管状体を提供するものである。
本発明に用いる(a)ポリエチレンテレフタレートとし
ては80モル%以上がテレフタル酸成分であるジカルボン
酸成分と80モル%以上がエチレングリコール成分である
ジオール成分とから縮重合して得られる重合体が好まし
く使用される。
ここでいうテレフタル酸成分としてはテレフタル酸およ
びそのエステル形成性誘導体であり、また、テレフタル
酸成分とともに用いられる他のジカルボン酸成分として
はイソフタル酸、オルトフタル酸、2,6−ナフタレンジ
カルボン酸、1,5−ナフタレンジカルボン酸、ビス(p
−カルボキシフエニル)メタン、アントラセンジカルボ
ン酸、4,4′−ジフェニルジカルボン酸、1,2−ビス(フ
エノキシ)エタン−4,4′−ジカルボン酸、5−ナトリ
ウムスルホイソフタル酸などの芳香族ジカルボン酸、ア
ジピン酸、セバシン酸、アゼライン酸、ドデカンジオン
酸などの脂肪族ジカルボン酸、1,3−シクロヘキサンジ
カルボン酸、1,4−シクロヘキサンジカルボン酸などの
脂環式ジカルボン酸およびこれらのエステル形成性誘導
体などである。これらは一種または二種以上併用するこ
とができる。
またエチレングリコール成分としてはエチレングリコー
ルおよびそのエステル形成性誘導体であり、また、エチ
レングリコールとともに用いられる他のジオール成分と
しては炭素数2〜20の脂肪族グリコール、すなわちプロ
ピレングリコール、1,4−ブタンジオール、ネオペンチ
ルグリコール、1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサン
ジオール、デカメチレングリコール、シクロヘキサンジ
メタノール、シクロヘキサンジオールなど、またポリオ
キシエチレングリコール、ポリオキシテトラメチレング
リコールなどのポリオキシアルキレングリコールなどの
ジオールおよびそれらのエステル形成性誘導体等が挙げ
られ、これらを一種または二種以上用いることができ
る。
これらの重合体の好ましい具体例としてはポリエチレン
テレフタレート、ポリエチレン(イソフタレート/テレ
フタレート)、ポリエチレン(アジベート/テレフタレ
ート)、ポリエチレン(デカンジカルボキシレート/テ
レフタレート)、ポリ(エチレン/ブチレン)テレフタ
レートなどが挙げられ、特にポリエチレンテレフタレー
トが好ましく使用される。
また、これらの重合体は重合度が高すぎると成形加工が
困難で良好な成形品が得られない傾向があり、低すぎる
と十分な機械的性質が得られない傾向があるため、通常
0.5%オルソクロロフエノール溶液を25℃において測定
した固有年度が0.5〜11.5であることが好ましく、特に
0.6〜1.3の範囲にあることが好ましい。
本発明に用いられる核剤は周期律表I、II、III族金属
の有機カルボン酸塩としては脂肪族カルボン酸金属塩、
安息香酸金属塩、テレ−あるいはイソ−フタル酸金属
塩、モノアルキルテレ−あるいはイソ−フタル酸金属塩
が好ましく挙げられ、具体例としてはステアリン酸ナト
リウム、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸バリウ
ム、ステアリン酸アルミニウム、安息香酸リチウム、安
息香酸ナトリウム、安息香酸バリウム、テレフタル酸ナ
トリウム、イソフタル酸ナトリウム、モノメチルテレフ
タル酸ナトリウム、モノメチルイソフタル酸ナトリウ
ム、モノメチルテレフタル酸バリウムなどが好ましい。
周期律表I、II、III族金属の有機リン酸塩としてはリ
ン酸ジフエニルモノナトリウム、リン酸フエニルジナト
リウム、リン酸ジ−O−クレジルモノナトリウム、リン
酸ビス(P−tert−ブチルフエニル)モノナトリウム、
リン酸ビス(P−tert−ブチルフエニル)モノリチウ
ム、リン酸ビス(P−tert−ブチルフエニル)モノカリ
ウム、リン酸P−tert−ブチルフエニルバリウム、およ
び下記一般式(I)で示される化合物 (式中R1およびR2は各々炭素数1〜6の炭化水素基を、
Mは金属原子を、Xは化学結合、O、SO2、COまたは炭
素数1〜6の炭化水素基を示す。)であり、なかでも下
記一般式(II)で示される化合物が好ましく挙げられ
る。
(式中M′はアルカリ金属原子を示す。) 金属酸化物としては酸化マグネシウム、酸化アルミニウ
ム、酸化亜鉛、酸化チタンなどが好ましく使用される。
シリカ、マイカ、カオリン、タルクとしては平均粒径が
20μ以下、特に5μ以下のものが好ましく使用される。
α−オレフインとα,β−不飽和カルボンとの共重合体
でカルボキシル基の一部あるいは全部が金属塩であるイ
オン性共重合体におけるα−オレフインとしてはエチレ
ン、プロピレン、ブテン−1などが挙げられ、なかでも
エチレンが好ましく、またα,β−不飽和酸としてはア
クリル酸、メタアクリル酸、イタコン酸、マレイン酸が
好ましく使用できる。さらに金属としては1〜3価の金
属が使用され、ナトリウム、カリウム、カルシウム、亜
鉛、アルミニウムなどが好ましく使用される。該イオン
性共重合体の具体例としてはエチレン/アクリル酸共重
合体のナトリウム塩、エチレン/アクリル酸共重合体の
亜鉛塩が好ましく使用される。
これらの核剤は1種または2種以上結合せて添加される
がその添加量はポリエチレンテレフタレート100重量部
に対し0.01〜20重量部であり、周期律表I、II、III族
金属の有機カルボン酸塩または有機リン酸塩、金属酸化
物、シリカ、マイカ、カオリン、タルクについては0.1
〜10重量部が特に好ましく、またイオン性共重合体では
0.5〜15重量部が特に好ましい。
核剤の添加量が0.01重量部未満では成形性および摺動特
性が不十分であり、また20重量部を越えるとポリエチレ
ンテレフタレートの本来の機械特性が低下するため好ま
しくない。
本発明で用いるエポキシ化合物とは、エポキシシランや
エポキシ基を1個以上有するモノまたはポリエポキシ化
合物であり、例えばα−グリシドキシプロピルトリエト
キシシラン、α−グリシドキシプロピルメトキシシラ
ン、β−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリ
メトキシシランなどのエポキシシラン類。ビスフエノー
ルA型エポキシ化合物、ビスフエノールS型エポキシ化
合物、レゾルシン型エポキシ化合物、テトラヒドロキシ
フエニルメタン型エポキシ化合物、ノボラツク型エポキ
シ化合物、ビニルシクロヘキセンジオキシド、ジシクロ
ペンタジエンオキシドなどの脂環化合物型エポキシ化合
物、フエニルグリシジルエーテル、O−フエニルフエニ
ルグリシジルエーテル、P−フエニルフエニルグリシジ
ルエーテル、ポリエチレングリコールジグリシジルエー
テルなどのグリシジルエーテル化合物、エポキシ化ポリ
ブタジエン、トリグリシジルイソシアヌレートなどのポ
リエポキシ化合物、ヒドロキシ安息香酸のグリシジルエ
ーテルエステル、テレフタル酸ジグリシジルエステル、
テトラヒドロフタル酸ジグリシジルエステル、ヘキサヒ
ドロフタル酸ジグリシジルエステル、オクタデカンジカ
ルボン酸ジグリシジルエステルなどのグリシジルエステ
ル化合物などが好ましく使用される。
またポリマ型のエポキシ化合物としてはグリシジル基含
有オレフイン系共重合体が好ましく挙げられ、該化合物
はα−オレフインとα,β−不飽和酸のグリシジルエス
テルからなる共重合体であり、該共重合体におけるα−
オレフインとはエチレン、プロピレン、ブテン−1など
であるが、エチレンが好ましく使用される。またα,β
−不飽和酸のグリシジルエステルとは、一般式 (式中、Rは水素原子または低級アルキル基である。) で示される化合物であり、具体的にはアクリル酸グリシ
ジル、メタクリル酸グリシジル、エタクリル酸グリシジ
ルなどであり、メタクリル酸グリシジルが好ましく使用
される。α,β−不飽和酸のグリシジルエステルの共重
合量は0.5〜50重量%の範囲が適当である。さらに、40
重量%以下であれば上記の共重合体と共重合可能である
不飽和モノマ、すなわちビニルエーテル類、酢酸ビニ
ル、プロピオン酸ビニルなどのビニルエステル類、メチ
ル、エチル、プロピルなどのアクリル酸およびメタクリ
ル酸のエステル類、アクリロニトリル、スチレンなどを
共重合せしめてもよい。
これらのエポキシ化合物のうち (但し、nは0〜20の数である) で示されるビスフエノールA型エポキシ化合物、O−フ
エニルフエニルグリシジルエーテルおよびエチレン/グ
リシジルメタクリレート共重合体、エチレン/グリシジ
ルメタクリレート/酢酸ビニル共重合体が特に好ましく
もちいられる。これらは2種以上混合して使用すること
ができる。
エポキシ化合物を用いる際には、ドデシルベンゼンスル
ホン酸ナトリウムやドデシルスルホン酸ナトリウム塩の
ような有機スルホン酸金属塩およびラウリル硫酸エステ
ル・ナトリウム塩のようなアルコールの硫酸エステル塩
などを少量併用添加することができ、これらの添加によ
り耐熱性改質効果がより一層発揮される。
本発明におけるエポキシ化合物の添加量は熱可塑性ポリ
エステル100重量部に対して0.1〜50重量部であることが
必要であり、1〜30重量部がより好ましい。添加量が0.
1重量部未満では機械的性質とくに靱性が不十分な管状
体しか得られないばかりか耐熱性も劣り好ましくない。
また50重量部を越えるとゲル化が生じて、良好な形状の
環状体が得られないので好ましくない。
本発明の環状体を形成する組成物にはさらに本発明の目
的を損わない範囲で繊維状の充填剤、例えばガラス繊
維、シラスガラス繊維、アルミナ繊維、炭化ケイ素繊
維、セラミツク繊維、アスベスト繊維、石こう繊維、金
属繊維(例えばステンレス繊維など)などの無機質繊維
および炭素繊維など、また粒状の充填剤、例えばワラス
テナイト、セリサイト、クレー、ベントナイト、アスベ
スト、アルミナシリケートなどのケイ酸塩、炭酸カルシ
ウム、炭酸マグネシウム、ドロマイトなどの炭酸塩、硫
酸カルシウム、硫酸バリウムなどの硫酸塩、ガラスビー
ズ、窒化ホウ素、炭化ケイ素、チタン酸カリウムウイス
カサイアロンなどを添加することもできる。
本発明の環状体を形成する組成物にはさらに本発明の目
的を損なわない範囲で、酸化防止剤及び熱安定剤(例え
ばヒンダードフエノール、ヒドロキノン、チオエーテ
ル、ホスフアイト類およびこれらの置換体およびその組
み合わせを含む)、紫外線吸収剤(例えば種々のレゾル
シノール、サリシレート、ベンゾトリアゾール、ベンゾ
フエノンなど)、染料(例えばニトロシンなど)および
顔料(例えば硫化カドミウム、フタロシアニン、カーボ
ンブラツクなど)を含む着色剤、難燃剤(例えばデカブ
ロモジフエニルエーテル、臭素化ポリカーボネートのよ
うなハロゲン系、メラミンあるいはシアヌル酸系、リン
系など)、難燃助剤(例えば酸化アンチモンなど)、帯
電防止剤(例えばドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウ
ム、ポリアルキレングリコール、アルキルスルホン酸ナ
トリウムなど)、通常の添加剤を1種以上添加すること
ができる。また少量の他の熱可塑性樹脂(例えばポリエ
チレン、ポリプロピレン、アクリル樹脂、フツ素樹脂、
ポリアミド、ポリアセタール、ポリカーボネート、他の
ポリエステル樹脂など)、熱硬化性樹脂(例えばフエノ
ール樹脂、メラミン樹脂、ポリエステル樹脂、シリコー
ン樹脂、エポキシ樹脂など)および軟質熱可塑性樹脂
(例えばエチレン/酢ビ共重合体、ポリエステルエラス
トマー、エチレン/プロピレンターポリマーなど)など
の少なくとも1種を添加することもできる。
また、本発明の管状体を形成する組成物にはさらに潤滑
剤(例えば四ふつ化エチレン樹脂、黒鉛、二硫化モリブ
デン、二硫化タングステンなど)および滑剤(例えばエ
チレンビスステアリン酸アミド、ヘキセンビスラウリン
酸アミド、エチレンビス−3(3,5−ジ第3ブチルヒド
ロキシフエノール)プロパンアミドなどの置換又は非置
換アルキレンビス脂肪酸アミド類、ポリエチレンワツク
ス、ポリプロピレンワツクスなどの合成アルキレンワツ
クス類、ステアリン酸エステル、モンタン酸エステル、
そのハーフエステル、その部分カルシウム塩などの高級
脂肪酸のエステルおよび部分金属塩)を添加することも
できる。
本発明の管状体の製造方法はとくに制限がなく、例えば
乾燥したポリエチレンテレフタレートと各種配合剤をタ
ンブラーやヘンシエルミキサーで予備混合するかまたは
せずにこれを押出機に供給して混練して、あらかじめペ
レツト状の配合物とし、これを乾燥後、適宜形状のダイ
を有した押出機に供給して中空管状体を押出し成形する
方法および上記のポリエチレンテレフタレートと各種配
剤からなる予備混合物を適宜形状のダイを有した押出機
に直接供給して中空管状体を押出成形する方法が好まし
く挙げられる。
上記製造方法によつて得られるチユーブ、パイプなどの
管状体は賦形後熱処理することにより一層すぐれた性能
を得ることができる。
<実施例> 以下実施例を挙げて本発明を説明する。
なお実施例中の各略号は次のものを示す。
BSL:ステアリン酸バリウム TALC:タルク ION:エチレン・アクリル酸共重合体のナトリウム金属塩 E−1:ビスフエノールA型エポキシ化合物エピコート81
5(油化シエルエポキシ社製) E−2:エチレン/グリシジルメタクリレート共重合体
(共重合重量比88/12) 実施例1〜5、比較例1〜6 固有粘度1.15のポリエチレンテレフタレート100重量部
に対し第1表に示した核剤およびエポキシ化合物を第1
表に示した割合に配合した原料を、タンブラー混合機で
ドライブレンド後290℃に設定した40mmφスクリユーを
有する押出機で、溶融混合してペレツト化した。次にこ
のペレツトを150℃の熱風乾燥機で4時間乾燥した。
この乾燥ペレツトを30mmφスクリユーおよびチユーブ用
ダイスを有する押出機に供し、バレル温度270〜290℃、
ダイス温度295℃の条件で、外径5mm、内径4mmのチユー
ブを溶融押出し、水で冷却し得られたチユーブを700mm
の長さに切断した。次いでこのチユーブの中に直径3mm
・長さ1000mmの表面にグリースを塗布した金属ワイヤー
を挿入して性能評価試料とした。上記試料を130℃の恒
温槽内で曲げ半径150mmでU字形に曲げて固定し、金属
ワイヤーの一端に50kgの鍾りと他端にロードセルをとり
付けてから毎分30回の速度、30mmのストロークで金属ワ
イヤーを摺動させた。このときに必要な力量(F:kg)を
摺動回数10万回を繰り返す毎に測定し、次式により荷動
効率を求め性能を評価した。
結果を第1表に示した。
第1表より実施例1〜5の管状体は比較例1〜6の管状
体に比較し高温下での摺動における荷動効率がすぐれて
いる。また亀裂の発生もなく靱性が格段に優れているこ
とが認められる。
<発明の効果> 本発明により高温下で長期にわたる摺動性にすぐれた熱
可塑性ポリエステル管状体が得られるようになつた。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08K 5/521 KKD 7242−4J //(C08L 67/02 63:00 8830−4J 23:26)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(a) ポリエチレンテレフタレート100
    重量部、 (b) 周期律表I、II、III族金属の有機カルボン酸
    塩または有機リン酸塩、金属酸化物、シリカ、マイカ、
    カオリン、タルクおよびα−オレフインとα,β−不飽
    和カルボン酸との共重合体でカルボキシル基の一部ある
    いは全部が金属塩であるイオン性共重合体から選ばれた
    少なくとも1種以上の核剤を0.01〜20重量部および (c) エポキシ化合物0.1〜50重量部 を含有せしめた組成物を成形してなる熱可塑性ポリエス
    テル管状体。
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