JPH0696544B2 - カルボン酸類 - Google Patents

カルボン酸類

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JPH0696544B2
JPH0696544B2 JP62116400A JP11640087A JPH0696544B2 JP H0696544 B2 JPH0696544 B2 JP H0696544B2 JP 62116400 A JP62116400 A JP 62116400A JP 11640087 A JP11640087 A JP 11640087A JP H0696544 B2 JPH0696544 B2 JP H0696544B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は新規なカルボン酸類、更に詳しくは界面活性剤
として有用なカルボン酸類に関する。
[従来の技術] 従来、エーテルカルボン酸塩型界面活性剤として、ポリ
(オキシエチレン)アルキルエーテルカルボン酸ナトリ
ウムおよびO−置換グリセリン酸塩などが知られている
(例えば、日本化学会誌、1385〜1389,No.9(1980)お
よび特開昭57-162797号公報)。
[発明が解決しようとする問題点] しかしながら、前者は中性〜弱アルカリ性領域では良好
な界面活性剤であるが、弱酸性およびアルカリ性領域で
は必ずしも良好な界面活性剤とは言えない。後者は製造
法が複雑で高価である。
[問題点を解決するための手段] 本発明者らは、弱酸性〜アルカリ性の広いpH領域で良好
な界面活性剤であり、製造が簡単で安価な新規界面活性
剤を得るべく鋭意検討した結果、本発明に到達した。
すなわち本発明は:一般式 (式中、Rは炭素数4〜34の直鎖または分岐鎖のアルキ
ルまたはアルケニル基である。X1、X2のいずれか一方は
-CH2CH2COOMであり、他方は水素原子である。Mは水素
原子、アルカリ金属、アルカリ土類金属、アンモニウ
ム、低級アルカノールアミンカチオン、低級アルキルア
ミンカチオンまたは塩基性アミノ酸カチオンである。)
で表わされるモノカルボン酸類である。
一般式(1)において、Rの炭素数4〜34の直鎖または
分岐鎖のアルキル基としては、ブチル基、オクチル基、
デシル基、ドデシル基、テトラデシル基、ヘキサデシル
基、オクタデシル基、ドコシル基、2−エチルヘキシル
基、2−ヘキシルデシル基、2−オクチルウンデシル
基、2−デシルテトラデシル基、2−ウンデシルヘキサ
デシル基などがあげられる。炭素数4〜34の直鎖または
分岐鎖のアルケニル基としては、デセニル基、ドデセニ
ル基、テトラデセニル基、ヘキサデセニル基、オクタデ
セニル基などがあげられる。Rのうち好ましくは界面活
性能の点で炭素数8〜16の直鎖アルキル基であり、特に
好ましくはデシル基およびドデシル基である。これらは
2種以上の混合基であってもよい。
一般式(1)のMで表わされるアルカリ金属としては、
ナトリウム、カリウムおよびリチウムなどがあげられ
る。アルカリ土類金属としてはカルシウム、マグネシウ
ムおよびバリウムなどがあげられる。低級アルカノール
アミンカチオンを形成するアルカノールアミンとして
は、モノ−、ジ−またはトリ−のエタノールアミン、n
−およびiso−プロパノールアミンなどがあげられる。
低級アルキルアミンカチオンを形成するアルキルアミン
としては、モノエチルアミン、ジエチルアミン、トリエ
チルアミンなどがあげられる。塩基性アミノ酸カチオン
を形成する塩基性アミノ酸としては、リジン、アルギニ
ン、オルニチン、ヒスチジンなどがあげられる。Mのう
ち好ましくは、アルカリ金属および低級アルカノールア
ミンカチオンであり、特に好ましくはナトリウムおよび
トリエタノールアミンカチオンである。これらは2種以
上の混合塩であってもよい。
一般式(1)で表わされるカルボン酸類には、下記一般
式(1′)および(1″)で示されるモノカルボン酸類
が含まれる。
[式中、R,Mは一般式(1)におけると同じ。] 一般式(1)で示される化合物およびその混合物の具体
例としては、表−1に記載のものがあげられる。
表−1中の記号の説明 C10:n-C10H21 C12:n-C12H25 C14:n-C14H29 TEA:NH(CH2CH2OH)3 NaH:Na/H(50/50) 化合物A:一般式(1)において、RがC10であり、X1が-
CH2CH2COOMであり、X2が-CH2CH2COOMであり、MがNaで
ある化合物 本発明のカルボン酸類は、一般式 (式中、Rは炭素数4〜34の直鎖または分岐鎖のアルキ
ルまたはアルケニル基である。)で表わされる1,2−ア
ルカンジオールとアクリロニトリル、アクリル酸または
アクリル酸低級アルキルエステルとを反応させ、必要に
より得られる反応物(a)を加水分解することにより製
造することができる(方法I)。
以下、アクリロニトリルを使用した場合の反応式を示
す。
(式中、ANはアクリロニトリルである。A1、A2のいずれ
か一方は-CH2CH2CNであり、他方は水素原子である。R,X
1およびX2は前記と同じものを示す。) 1,2−アルカンジオールとの反応に用いられるアクリル
酸低級アルキルエステルとしては、アクリル酸メチル、
アクリル酸エチル、アクリル酸プロピル、アクリル酸ブ
チルがあげられる。反応性および取り扱い性の点から、
アクリル酸メチルおよびアクリル酸エチルが好ましい。
一般式(2)で表わされる1,2−アルカンジオール(1,2
−ドデカンジオール、1,2−テトラデカンジオールな
ど)とアクリロニトリル,アクリル酸またはアクリル酸
低級アルキルエステルとの反応(付加)は、必要により
溶媒および/または触媒の存在下に行うことができる。
必要により用いられる溶媒として、ジメチルホルムアミ
ド、ジオキサン、テトラヒドロフラン、ヘキサンなどが
挙げられる。
必要により使用される触媒としては、水酸化リチウム、
水酸化ナトリウム、水酸化カリウムなどのアルカリ金属
水酸化物、ナトリウムメチラート、ナトリウムエチラー
トなどのアルコラート、金属ナトリウム、金属カリウム
などがあげられる。反応性の面よりナトリウムメチラー
トが好ましい。
なお、当該反応ではアクリロニトリルまたはアクリル酸
誘導体の重合を抑制するため、ハイドロキノン、ハイド
ロキノンモノメチルエーテルのような重合禁止剤を少量
添加しても差し支えない。
アクリロニトリル,アクリル酸またはアクリル酸低級ア
ルキルエステルの使用量は、1,2−アルカンジオールに
対し、通常0.5〜4.0倍モルであり、好ましくは0.9〜2.4
倍モルである。
触媒の使用量は、1.2−アルカンジオールに対し、通常
0〜10モル%であり、好ましくは0.1〜2モル%であ
る。
当該反応は、通常0〜80℃の温度で、1〜8時間反応さ
せるが、反応物の組合せにより、前記以外の温度、時間
で反応させてもよい。
このようにして得られた反応物(a)を、場合により
(アクリロニトリルまたはアクリル酸エステルを反応さ
せた場合)、酸(塩酸、硫酸など)またはアルカリ(水
酸化ナトリウム、水酸化カリウムなど)で加水分解する
ことにより、一般式(1)で表わされるカルボン酸類を
得ることができる。
また、本発明のカルボン酸類は、一般式 (式中、Rは炭素数4〜34の直鎖または分岐鎖のアルキ
ルまたはアルケニル基である。) で表わされる1,2−エポキシアルカンとエチレンシアノ
ヒドリンとの反応物を、加水分解することによりカルボ
ン酸または塩に変換しても製造できる(方法II)。
一般式(3)で表わされる1,2−エポキシアルカン、
(1,2−エポキシドデカン、1,2−エポキシテトラデカン
など)とエチレンシアノヒドリンとの反応は、必要によ
りアルカリ性触媒(例えば、水酸化ナトリウム、水酸化
カリウム、トリエチルアミンなど)および酸性触媒(硫
酸、三フッ化ホウ素など)を用いて行ってもよい。
このようにして得られた反応物を、酸(塩酸、硫酸な
ど)またはアルカリ(水酸化ナトリウム、水酸化カリウ
ムなど)で加水分解すれば、一般式(1)で表わされる
カルボン酸類を得ることができる。
上記反応により得られた生成物をカラムクロマトグラフ
ィー、分取液体クロマトグラフィーなどにより未反応
物、副生成物を分離して精製カルボン酸(塩)を得るこ
とができる。
本発明のモノカルボン酸類は界面活性剤としての性能の
点から、ジカルボン酸類[一般式(1)において、X1
X2の両方とも-CH2CH2COOMである化合物]より好まし
い。本発明のモノカルボン酸類は、上記ジカルボン酸類
と混合されていてもよく、モノカルボン酸類を多割合で
(たとえば20重量%以上とくに50重量%以上)含有する
のが好ましい。
(方法I)で得られる生成物は通常、本発明のモノカル
ボン酸類とジカルボン酸類[一般式(1)において、
X1、X2の両方とも-CH2CH2COOMである化合物]との混合
物からなるが、これは単離してもよいが、工業的には混
合物のままで使用に供するのが好ましい。この場合、モ
ノカルボン酸類とジカルボン酸類との重量比は通常9/1
〜2/8好ましくは8/2〜5/5である。
(方法II)では、本発明のモノカルボン酸類を得ること
ができる。
[実施例] 以下、実施例により本発明をさらに説明するが、本発明
はこれに限定されるものではない。
実施例1 500ml4つ口フラスコに1,2−ドデカンジオール50.0g、ジ
メチルホルムアミド100g、液体メチラート(28%メタノ
ール溶液)0.45gを加え、窒素気流下50℃で完全に溶解
させた。その後20℃まで冷却し、20〜30℃でアクリロニ
トリル13.8gを徐々に滴下し、滴下終了後同温で2時間
反応させた。反応終了後、塩酸(36%水溶液)0.27gで
触媒を中和し、減圧下、100℃以下で溶媒を留去し、引
き続き塩酸(36%水溶液)62.9gを加え、85℃で6時間
加水分解し、表−1に示した本発明の化合物No.5を得た
(粗収率;90%)。得られた加水分解物を十分水洗し、
過剰の塩酸を除去した後、カラムクロマトグラフィーを
用いて未反応物、副生成物を分離し、表−1に示した本
発明の化合物No.5の精製品19.0gを得た。
以下、分析結果を示す。
・カラムクロマト条件 シリカゲルカラム(ワコーゲルC-200) 展開溶媒 クロロホルム/メタノール=5/5 → クロロホルム/酢酸エチル=7/3 ・元素分析(単位;%) 分 析 値 計 算 値 C ; 65.8 65.7 H ; 11.0 10.9 O ; 23.2 23.4 ・NMR(CDCl3):δ0.87(bt,3H),1.28(bs,18H)2.62
(bt,2H),3.22〜3.58(ddd,2H),3.62〜3.87(m,3H) ・IR(KBr):cm-13430,2955,2925,2850,1710,1470,144
0,1330,1230,1190,1130,1115, ・酸価(mgKOH/g)203.9(計算値;204.7) ・融点(℃)55.8 実施例2 500ml4つ口フラスコに1,2−テトラデカンジオール50.0
g、ジメチルホルムアミド100g、液体メチラート(28%
メタノール溶液)0.45gを加え、窒素気流下50℃で完全
に溶解させた。その後20℃まで冷却し、20〜30℃でアク
リロニトリル11.5gを徐々に滴下し、滴下終了後同温で
2時間反応させた。反応終了後、塩酸(36%水溶液)0.
27gで触媒を中和し、減圧下、100℃以下で溶媒を留去
し、引き続き塩酸(36%水溶液)62.9gを加え、85℃で
6時間加水分解し表−1に示した本発明の化合物No.6を
得た(粗収率;88%)。得られた加水分解物を十分水
洗、過剰の塩酸を除去した後、実施例1と同じ条件でカ
ラムクロマトグラフィーを行ない未反応物、副生成物を
分離し、表−1に示した本発明の化合物No.6の精製品1
8.5gを得た。
以下、分析結果を示す。
・元素分析(単位;%) 分 析 値 計 算 値 C ; 67.3 67.5 H ; 11.4 11.3 O ; 21.3 21.2 ・NMR(CDCl3:δ0.87(bt,3H),1.27(bs,22H)2.61(bt,2
H),3.21〜3.60(ddd,2H),3.64〜3.88(m,3H) ・IR(KBr):cm-13450,2955,2925,2875,2855,1710,146
5,1440,1330,1230,1190,1130,1115 ・酸価(mgKOH/g)185.0(計算値;185.8) 実施例3 実施例1で得られたヒドロキシエーテルモノカルボン酸
5.0gをエタノール30gに溶解し、当量の水酸化ナトリウ
ム0.73gで中和した後、脱エタノールを行いヒドロキシ
エーテルモノカルボン酸ナトリウム4.5gを得た。
・元素分析(単位;%) 分 析 値 計 算 値 C ; 60.7 60.8 H ; 9.7 9.8 O ; 21.6 21.6 Na; 8.0 7.8 ・弱酸価(mgKOH/g)188.9(計算値189.5)・ ・CMC(mol/l)4.5×10-4 実施例4(参考例) 500ml4つ口フラスコに1,2−ドデカンジオール50.0g、ジ
メチルホルムアミド100g、液体メチラート(28%メタノ
ール溶液)0.45gを加え、窒素気流下50℃で完全に溶解
させた。その後、20℃まで冷却し、20〜30℃でアクリロ
ニトリル27.6gを徐々に滴下し、滴下終了後同温で2時
間反応させた。反応終了後、塩酸(36%水溶液)0.27g
で触媒を中和し、減圧下100℃以下で溶媒を留去し、引
き続き塩酸(36%水溶液)125.8gを加え、85℃で6時間
加水分解し一般式(1)において、RがC10であり、X1
が-CH2CH2COOMであり、X2が-CH2CH2COOMであり、MがH
である参考化合物を得た(粗収率;90%)。得られた加
水分解物を十分水洗、過剰の塩酸を除去した後、カラム
クロマトグラフィーを用いて未反応物、副生成物を分離
し、参考化合物の精製品20.5gを得た。
以下、分析結果を示す。
・元素分析(単位;%) 分 析 値 計 算 値 C ; 62.5 62.4 H ; 9.7 9.8 O ; 27.7 27.7 ・NMR(CDCl3);δ0.87(bt,3H),1.24(bs,18H)2.60(bt,4
H),3.36〜3.55(m,3H),3.60〜3.90(m,4H) ・IR(薄膜法);cm-13430,2955,2925,2850,1720,1470,
1430,1350,1270,1190,1115,1070,720 ・酸価(mgKOH/g)324.9(計算値:324.3) 試験例1 実施例1および4(参考例)で得られた界面活性剤およ
び比較例1として、ポリ(オキシエチレン)ラウリルエ
ーテルカルボン酸ナトリウム [C12H25O(CH2CH2O)2CH2COONa]、比較例2としてラウ
リン酸ナトリウムおよび比較例3としてドデセニルコハ
ク酸ナトリウムを用い、それらの起泡力、表面張力、皮
膚刺激性を測定した。
その結果を第1図,表−2および表−3に示すが、本発
明の化合物が弱酸性〜アルカリ性の広いpH領域で優れた
界面活性剤であり、皮膚に対しても低刺激であることが
わかる。
[起泡力] 硬度15ppm(CaO換算)の硬水を用いて、0.30%界面活性
剤水溶液200ccを調整し、30℃においてジューサーミキ
サー(東芝製MX-390GN)で30秒間撹拌し、その時の泡高
さ(mm)により起泡力を評価した。
[表面張力] 0.30%界面活性剤水溶液を調整し、30℃においてウィル
ヘルミィー型表面張力計(協和科学株式会社)を用い測
定した。
[皮膚刺激性] 1.0%界面活性剤水溶液を調整し、男女各5名によるク
ローズド・パッチテスト(48時間後、上腕内側)を行な
い、次の基準で評価した。結果はその合計値で示した。
−評価基準− 0;反応(紅斑)なし 1;ごく軽度の紅斑 2;明瞭な紅斑 3;中程度から強度の紅斑 4;肉様の赤い紅斑 [発明の効果] 本発明の化合物は下記効果を示す。
本発明の化合物は弱酸性〜アルカリ性の広いpH領域
で優れた起泡力を示す。通常のエーテルカルボン酸塩
(例えば、比較例1)の場合、弱酸性およびアルカリ性
で起泡力が不足しているだけでなく、本発明の化合物に
比べ起泡力が劣っている。また、石鹸(例えば、比較例
2)の場合、アルカリ性では優れた起泡力を示すが、弱
酸性〜中性では起泡力が劣り使用できない。アルケニル
(アルキル)コハク酸塩(例えば、比較例3)の場合、
本発明の化合物に比べ起泡力が劣っている。
本発明の化合物は製造法が簡単である。O−置換グ
リセリン酸塩の場合、酸化工程が入り非常に複雑で高価
となる。
本発明の化合物は優れた表面張力低下能を示し、界
面活性剤として有効である。
本発明の化合物は弱酸性〜アルカリ性の広いpH領域
で優れた溶解性を示す。通常のエーテルカルボン酸塩
(例えば、比較例1)、アルケニル(アルキル)コハク
酸塩(例えば、比較例3)の場合、弱酸性より酸性のpH
領域での溶解性が劣り、石鹸(例えば、比較例2)の場
合、中性より酸性のpH領域ではほとんど水に溶解しな
い。
本発明の化合物は耐硬水性が良好である。石鹸(例
えば、比較例2)の場合、硬水の混入で白濁を生じる。
本発明の化合物は生分解性が良好であり環境汚染の
問題がない。
本発明の化合物は皮膚刺激がなく生体に対し安全で
ある。
本発明の化合物は、油の乳化・分散性、土などの無
機粒子の分散性に優れている。また、布などへの浸透性
も良好である。
本発明の化合物は、皮脂などの油性汚垢および土な
どの無機汚垢に対する洗浄力が良好である。
本発明の化合物は、耐加水分解性に優れており、ア
ルカリ性でも使用できる。
上記効果を示すことから、本発明の化合物は、ボディー
・シャンプー、洗顔料などの皮膚洗浄剤、シャンプーな
どの毛髪洗浄剤、皿洗い用洗剤などの家庭用洗剤として
有用である。また、本発明の化合物の特徴を生かし、化
粧品、医薬品、農薬、繊維、機械、金属、プラスチッ
ク、ゴム、石油、紙パルプ、皮革、クリーニング、食
品、染料、顔料、塗料、インキ、土木、建築、窯業、鉱
業等における洗浄剤、起泡剤、浸透剤、乳化剤、可溶化
剤、分散剤、平滑剤、潤滑剤、帯電防止剤および防錆剤
として広く利用できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、起泡力と溶液のpHの関係を示したものであ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07C 51/09 51/367 C11D 1/06 CEF (56)参考文献 西独公開2332539(DE.A) 新実験化学講座14 有機化合物の合成と 反応I(昭和52年11月20日発行)丸善 第 585頁及び第582頁

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式 (式中、Rは炭素数4〜34の直鎖または分岐鎖のアルキ
    ルまたはアルケニル基である。X1、X2のいずれか一方は
    -CH2CH2COOMであり、他方は水素原子である。Mは水素
    原子、アルカリ金属、アルカリ土類金属、アンモニウ
    ム、低級アルカノールアミンカチオン、低級アルキルア
    ミンカチオンまたは塩基性アミノ酸カチオンである。)
    で表わされるモノカルボン酸類。
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