JPH0696429A - 磁気ヘッド及びその製造方法 - Google Patents

磁気ヘッド及びその製造方法

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JPH0696429A
JPH0696429A JP5038836A JP3883693A JPH0696429A JP H0696429 A JPH0696429 A JP H0696429A JP 5038836 A JP5038836 A JP 5038836A JP 3883693 A JP3883693 A JP 3883693A JP H0696429 A JPH0696429 A JP H0696429A
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JP
Japan
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magnetic head
track width
slider
magnetic
head portion
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Application number
JP5038836A
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English (en)
Inventor
Noriaki Kudo
徳明 工藤
Hiroshi Sanpei
博 三瓶
Masaji Sato
正司 佐藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsumi Electric Co Ltd
Original Assignee
Mitsumi Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明はハードディスクドライブ装置に搭載さ
れる磁気ヘッド及びその製造方法に関し、製造時におけ
る歩留りの向上を図りうると共に浮上特性の向上を図る
ことを目的とする。 【構成】トラック幅Dを規制するトラック幅規制溝3
4,35を磁気ヘッド部21より空気ベアリング面2
8,29に連続して形成する。また、磁気ヘッドの製造
方法において、磁気ヘッド部21をスライダ22の装着
部31に固定した後、磁気ヘッド部21のトラック幅を
規制するトラック幅規制溝34,35を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は磁気ヘッド及びその製造
方法に係り、特にハードディスクドライブ装置に搭載さ
れる磁気ヘッド及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般にコンピュータ,ワードプロセッサ
等の記憶装置としてハードディスクドライブ装置が知ら
れている。従来、このハードディスクドライブ装置に搭
載れさている磁気ヘッドの構造を図7及び図8に示す。
【0003】同図に示す磁気ヘッド1は、コンポジット
タイプと呼ばれているものである。同図中、2は磁気ヘ
ッド部、3はスライダである。磁気ヘッド部2は第1の
磁気ヘッドコア4と、第2の磁気ヘッドコア5とにより
構成されている。この一対の磁気ヘッドコア4,5は、
ギャップ材となるガラス材を介して突き合わされ、この
ガラス材により固定されて磁気ヘッド部2が形成され
る。また、第1の磁気ヘッドコア4及び第2の磁気ヘッ
ドコア5の上部は、所定のトラック幅(図中、矢印Dで
示す)となるよう磁気ヘッド部2の製造工程において予
め高精度に加工されている。
【0004】一方、スライダ3はセラミックにより形成
されており、磁気ディスク上で磁気ヘッド7が浮動する
よう空気ベアリング面9,10が形成されると共に、こ
の空気ベアリング面9,10の間位置には浮動時に空気
が流通することにより磁気ヘッド7の安定化を図る空気
溝11が形成されている。また、磁気ヘッド部2が配設
される位置には、溝状の装着部12が形成されている。
磁気ヘッド部2はこの装着部12に装着された上で、ガ
ラス材13にてスライダ3に固定される構成とされてい
た。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかるに上記従来の磁
気ヘッド1では、磁気ヘッド部2の製造工程において第
1の磁気ヘッドコア4及び第2の磁気ヘッドコア5の上
部にトラック幅加工を行った後にスライダ3にガラス封
止する製造方法が採られていたため、トラック幅加工時
及び磁気ヘッド部2を装着部12に装着する時に各磁気
ヘッドコア4,5のトラック形成部が欠けてしまい歩留
りが低下するおそれがあるという問題点があった。ま
た、形状の小さな第1の磁気ヘッドコア4及び第2の磁
気ヘッドコア5の上部にトラック幅加工を行わなければ
ならず、トラック幅の精度が出し難いという問題点もあ
った。特に近年、ハードディスクドライブ装置は高密度
記録化が進んでおり、トラック幅は狭くなってきてい
る。よって、上記問題は重要である。
【0006】また、上記従来の磁気ヘッド1では、スラ
イダ3に形成されている空気ベアリング面9,10は単
に平滑面とされていたため、安定した浮上特性が得られ
ないという問題点があった。
【0007】本発明は上記の点に鑑みてなされたもので
あり、製造時における歩留りの向上を図りうると共に浮
上特性の向上を図った磁気ヘッド及びその製造方法を提
供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、磁気
ヘッドコアにより構成されており所定トラック幅の記録
再生部が形成されてなる磁気ヘッド部と、浮動を行うた
めの空気ベアリング面を有すると共に該磁気ヘッドコア
を装着する装着部を有するスライダとにより構成される
磁気ヘッドにおいて、該磁気ヘッド部を該空気ベアリン
グ面に連続して切削することによりトラック幅を所定ト
ラック幅とするトラック幅規制加工部を有することを特
徴とするものである。
【0009】請求項2の発明は、磁気ギャップを有する
磁気ヘッド部を形成する工程と、スライダに浮動を行な
うための空気ベアリング面及び該磁気ヘッド部を装着す
る装着部を形成する工程と、該装着部に該磁気ヘッド部
を装着し、固定する工程とを有する磁気ヘッドの製造方
法において、前記磁気ヘッド部を前記スライダに形成さ
れた装着部に固定した後、前記磁気ヘッド部のトラック
幅を所定のトラック幅に規制するトラック幅規制加工部
を形成することを特徴とするものである。
【0010】
【作用】請求項1の発明によれば、磁気ヘッド部から空
気ベアリング面に連続してトラック幅を所定トラック幅
とするトラック幅規制加工部が形成されるため、所定の
トラック幅が得られると共に菊再生時の磁気ヘッドの浮
上特性を安定させ得る。また、請求項2の発明によれ
ば、トラック幅規制加工部は磁気ヘッドコアをスライダ
の装着部に固定した後に形成されるため、磁気ヘッド部
単体でトラック幅の加工を行う構成に比べて磁気ヘッド
のトラック形成位置近傍における機械的強度を向上させ
得る。このため、トラック幅規制加工部の加工時に磁気
ヘッド部の破損等を防止できると共に狭幅トラックの形
成が容易に行なえ、安価に記録密度の向上を図り得る。
【0011】
【実施例】次に本発明の実施例について図面と共に説明
する。図1は、本発明の第1実施例である磁気ヘッド2
0を示している。この磁気ヘッド20はハードディスク
ドライブ装置に搭載れさるものであり、大略すると磁気
ヘッド部21とスライダ22とにより構成されている。
【0012】磁気ヘッド部21は、図1に加え図4に示
すように、第1の磁気ヘッドコア23と第2の磁気ヘッ
ドコア24とにより構成されている。この一対の磁気ヘ
ッドコア23,24は、ギャップ25の形成位置にギャ
ップ材(例えばガラス)を介して突き合わされ、低融点
ガラス26により接合されている。また、27はコイル
巻回部であり、この部位に図示しないコイルが巻回され
る。
【0013】一方、スライダ22は窒化珪素等よりなる
セラミックにより形成されており、磁気ディスク上で磁
気ヘッド20が浮動するよう空気ベアリング面28,2
9が形成されると共に、この空気ベアリング面28,2
9の間位置には浮動時に空気が流通することにより磁気
ヘッド20の安定化を図る空気溝30が形成されてい
る。また、上記の磁気ヘッド部21が配設される位置
(本実施例では空気ベアリング面28側の所定位置)に
は、溝状の装着部31が形成されており、磁気ヘッド部
21はこの装着部12内にガラス材33により固定され
ている。
【0014】更に、上記磁気ヘッド部21が配設される
空気ベアリング面28には、磁気ヘッド部21のトラッ
ク幅を規制するトラック幅規制溝34,35が形成され
ている。このトラック幅規制溝34,35は、共に断面
V字状の溝(V溝)であり、トラック幅規制溝34,3
5を形成することにより磁気ヘッド部21の上部は所定
のトラック幅寸法(図中矢印Dで示す)とされる。ま
た、トラック幅規制溝34,35は、磁気ヘッド部21
から空気ベアリング面28(スライダ22)に連続的に
形成されており、空気ベアリング面28を長手方向に貫
通する状態で形成されている。
【0015】一方、空気ベアリング面28と対を成すよ
う形成されている空気ベアリング面29にも、トラック
幅規制溝34,35と同一構成の負圧発生溝36,37
が形成されている。このように、空気ベアリング面2
8,29にトラック幅規制溝34,35及び負圧発生溝
36,37を設けることにより、磁気記録再生時に磁気
ディスクに対し浮動する磁気ヘッド20の安定性を図る
ことができる。以下、この理由について説明する。
【0016】図2は、磁気ヘッド20が搭載れさるハー
ドディスクドライブ装置38の概略構成を示している。
同図において、39はケース,40は磁気ディスク,4
1はアクチュエータを示している。アクチュエータ41
は、軸42に回動自在に軸承されたアーム43,このア
ーム43を回動駆動するボイスコイルモータ(VCM)
44,アーム43の先端に取り付けられたスプリングア
ーム45、磁気ディスク40を回動するスピンドルモー
タ47等により構成されており、磁気ヘッド20はスプ
リングアーム45の先端に設けられたジンバルプレート
46に搭載されている。
【0017】VCM44が駆動することによりアーム4
3は軸42を中心として回動し、これに伴い磁気ヘッド
20も移動することにより、磁気ヘッド20は磁気ディ
スク40に形成されている所定トラックに位置決めされ
る構成とされている。
【0018】スピンドルモータ47により磁気ディスク
40が回動されることにより、磁気ディスク40上には
周方向に対する空気の流れが発生する。磁気ヘッド20
には空気ベアリング面28,29が形成されており、こ
の空気ベアリング面28,29により磁気ヘッド20と
磁気ディスク40との間には上記空気の流れが進入して
空気軸受が構成され、よって磁気ヘッド20は浮上す
る。
【0019】上記構成のハードディスクドライブ装置3
8において、アーム43は軸42を中心として同図に矢
印で示す方向に回動変位するため、磁気ヘッド20は常
に磁気ディスク40の回転により発生する空気の流れに
沿った方向に向くのではなく、この方向に対し斜めに磁
気ヘッド20が向く場合が生じる。換言すれば、空気の
流れ方向が磁気ヘッド20に形成されているトラック幅
規制溝36,37及び負圧発生溝36,37の延在方向
と異なる方向となる場合が生じる。
【0020】このように、トラック幅規制溝36,37
及び負圧発生溝36,37の延在方向と異なる方向に空
気が流れる場合、図3に示すように磁気ディスク40の
回転により流れる空気(同図中、参照符号48で示す)
により、トラック幅規制溝36,37及び負圧発生溝3
6,37内に存在する空気は吸い出され(吸い出される
空気を同図中、参照符号49,50で示す)、トラック
幅規制溝36,37及び負圧発生溝36,37内には負
圧が発生する。即ち、トラック幅規制溝36,37及び
負圧発生溝36,37が設けられたスライダ22は負圧
スライダーとして機能する。
【0021】上記の如く発生する負圧は、磁気ヘッド2
0を磁気ディスク40に吸引する力として作用する。従
って、磁気ヘッド20の浮動量は低く制御され安定した
浮上特性を得ることができ、磁気記録再生特性の安定化
を図ることができる。
【0022】続いて、上記構成を有する磁気ヘッド20
の製造方法について説明する。
【0023】磁気ヘッド20は、大略すると磁気ヘッド
部21及びスライダ22を夫々別個に製造し、両者を組
み合わせた上で本発明の特徴となる溝加工を行うことに
より製造される。
【0024】磁気ヘッド部21を製造するには、先ずフ
ェライトよりなるコアブロックを加工することにより、
所定形状の第1及び第2の磁気ヘッドコア23,24を
形成する。続いて、この第1及び第2の磁気ヘッドコア
23,24を、ギャップ25の形成位置にギャップ材を
介在させた上で突き合わせ、低融点ガラス26等の接合
材で接合する。次に磁気ディスク40との対向面となる
上面部を鏡面研磨することにより磁気ヘッド部21が形
成される。
【0025】従来では、この磁気ヘッド部の製造工程に
おいて、磁気ヘッド部上部にトラック幅加工が実施され
ていた。磁気ヘッド部は、単体状態(スライダへの組み
込み前の状態)においては機械的強度が弱いものであ
り、このように機械的強度が弱い磁気ヘッド部に幅寸法
の狭いトラック幅を加工するのは非常に困難であり、磁
気ヘッド部の欠け等の損傷事故が頻繁に発生していた。
【0026】しかるに、本発明方法では磁気ヘッド部2
1の製造工程においてはトラック幅加工は行わず、よっ
て磁気ヘッド部21が製造された状態において、磁気ヘ
ッド部21の幅寸法(図中、矢印dで示す)はトラック
幅寸法D(図1参照)よりも厚い寸法(d>D)となっ
ている。よって、本発明方法における磁気ヘッド部21
の製造工程において、磁気ヘッド部21に欠け等の損傷
事故が発生するようなことはない。
【0027】一方、スライダ22は従来より行われてい
る製造方法に従って製造される。即ち、生地状の窒化珪
素等のセラミック素材を所定形状に成形した上で焼成
し、続いて焼成されたスライダブロックに空気溝30,
装着部31等を形成して図4に示す形状のスライダ22
を製造する。
【0028】上記のように製造された磁気ヘッド部21
及びスライダ22は、磁気ヘッド部21をスライダ22
に形成されている装着部31に位置決めしつつ装着し、
両者間に形成される間隙部分にガラス材33を装填する
ことにより一体化される。図5は磁気ヘッド部21とス
ライダ22が一体化された状態を示している。続いて、
磁気ヘッド部21とスライダ22が一体化した状態にお
いて、空気溝30の両側部位に鏡面研磨加工が実施され
空気ベアリング面28,29が形成される。
【0029】続いて、このように形成された空気ベアリ
ング面28,29に対し、本発明の特徴となる溝加工が
実施され、トラック幅規制溝34,35及び負圧発生溝
36,37が形成される。図6は、トラック幅規制溝3
4,35を形成した状態を示している。
【0030】トラック幅規制溝34,35及び負圧発生
溝36,37は、ダイシングソーを用いた切削加工によ
り行われる。この各溝34〜37の加工時においては、
磁気ヘッド部21及びスライダ22には切削による大き
な応力が印加される。しかるに、単体状態においては機
械的強度の弱い磁気ヘッド部21であっても、スライダ
22と一体化することによりスライダ22及びガラス材
33により保持されその機械的強度は向上しているた
め、トラック幅加工を実施しても磁気ヘッド部21に欠
け等の損傷が発生するようなことはない。
【0031】このように、磁気ヘッド部21をスライダ
22に一体化した後にトラック幅加工を実施する製造方
法とすることにより、磁気ヘッド20の製造歩留りを向
上させることができる。また、ダイシングソーの切削形
状をV字状となるよう選定しておくことにより、トラッ
ク幅Dを容易に狭くすることが可能となり、高密度記録
対応の磁気ヘッド20を容易に製造することが可能とな
る。また、前記したように負圧スライダとして機能する
トラック幅規制溝34,35及び負圧発生溝36,37
を同一工程が製造することができるため、複数の溝を形
成するにも拘わらず、短時間で容易に溝加工を行うこと
ができ、製造効率を向上させることができる。
【0032】図7に本発明の第2実施例である磁気ヘッ
ド50の斜視図を示す。この磁気ヘッド50は第1実施
例の磁気ヘッド20と同様ハードディスクドライブ装置
に搭載されるものであり、大略すると磁気ヘッド部51
とスライダ52とにより構成されている。
【0033】磁気ヘッド部51は図7及び図8に示すよ
うに第1の磁気ヘッドコア53と第2の磁気ヘッドコア
54とにより構成されている。この一対の磁気ヘッドコ
ア53,54はギャップ55の形成位置にギャップ材
(例えばガラス材)を介して突き合わされ、低融点ガラ
ス等の接合材56により接合される。57はコイル巻回
部であり、この部位にコイルが巻回される。
【0034】スライダ52は窒化珪素等よりなるセラミ
ックにより形成されており、磁気ディスク上で磁気ヘッ
ド50が浮動するよう空気ベアリング面58が形成され
ている。
【0035】スライダ52には磁気ヘッド部51を一体
的に装着するための装着部59が形成されていて、磁気
ヘッド部51は装着部59内にガラス材等の接合材60
により固定される。
【0036】また、スライダ52の空気ベアリング面5
8には磁気ヘッド部51のトラック幅を規制するトラッ
ク幅規制溝61,562が形成されている。
【0037】このトラック幅規制溝61,62は共にそ
の断面形状がV字状をなし、トラック幅規制溝61,6
2により磁気ヘッド部51の上部は所定のトラック幅D
とされる。また、トラック幅規制溝61,62は磁気ヘ
ッド部51から空気ベアリング面58に連続して形成さ
れており、空気ベアリング面58を長手方向(矢印A方
向)に貫通する状態で形成されている。
【0038】次に、上記構成の磁気ヘッド50の製造方
法について図8乃至図10と共に説明する。
【0039】磁気ヘッド50は、第1実施例の磁気ヘッ
ド20と略同じ製造工程で製造され大略すると磁気ヘッ
ド部51及びスライダ52を夫々別個に製造し、両者を
組み合わせた上で本発明の特徴となる溝加工を行うこと
により製造される。
【0040】磁気ヘッド部51を製造するには、先ずフ
ェライトよりなるコアブロックを加工することにより、
所定形状の第1及び第2の磁気ヘッドコア53,54を
形成する。続いて、この第1及び第2の磁気ヘッドコア
53,54を、ギャップ55の形成位置にギャップ材を
介在させた上で突き合わせ、低融点ガラス等の接合材5
6で接合する。次に磁気ディスク40との対向面となる
上面部を鏡面研磨することにより磁気ヘッド部51が形
成される。
【0041】一方、スライダ52は生地状の窒化珪素等
のセラミック素材を所定形状に成形した上で焼成し、続
いて焼成されたスライダブロックに装着部59を形成し
て図8に示す形状とされる。
【0042】上記のように製造された磁気ヘッド部51
及びスライダ52は、磁気ヘッド部51をスライダ52
に形成されている装着部59に位置決めしつつ装着し、
両者間に形成される間隙部分に接合材60を装填するこ
とにより一体化される。磁気ヘッド部51とスライダ5
2が一体化した状態において、鏡面研磨加工が実施され
空気ベアリング面58が形成される。図9は磁気ヘッド
51とスライダ52とが一体化され、空気ベアリング面
58が形成された状態を示している。
【0043】続いて、このように形成された空気ベアリ
ング面58に対し、本発明の特徴となるダイシングソー
等を用いた切削加工により溝加工が実施され、トラック
幅規制溝61,62が形成される。図10は、トラック
幅規制溝61のみを形成した状態を示している。
【0044】以上の構成により第1実施例と同様な効果
が得られる。
【0045】また、本実施例ではトラック幅規制溝6
1,62が空気溝、負圧発生溝としても作用しており、
空気溝、負圧発生溝を形成しない分第1実施例の磁気ヘ
ッド20より容易に加工できる。
【0046】図11に本発明の第3実施例になる磁気ヘ
ッド70の斜視図を示す。本実施例の磁気ヘッド70は
第1及び第2実施例の磁気ヘッド20,50と同様ハー
ドディスクドライブ装置に搭載されるもので、磁気ヘッ
ド部71、及び、スライダ72より構成されている。
【0047】磁気ヘッド部71は図11及び図12に示
すように第1の磁気ヘッドコア73、及び第2の磁気ヘ
ッドコア74より構成され、ギャップ75の形成位置に
ギャップ材を介して突合わされ、接合材76により接合
される。コイルはコイル巻回部77に巻回され、信号の
記録再生が行われる。
【0048】スライダ72はセラミック等により形成さ
れ、磁気ヘッド70を浮動させるための空気ベアリング
面78及び磁気ヘッド部71を一体に装着するために装
着部79が形成されている。
【0049】磁気ヘッド部71は装着部79内に接合材
80により固定される。
【0050】また、スライダ72の空気ベアリング面7
8には磁気ヘッド部71のトラック幅を規制するための
1本のトラック幅規制溝81が形成される。
【0051】このトラック幅規制溝81は断面形状がV
字状をなし、磁気ヘッド部71のギャップ75を所定の
トラック幅Dに規制する。またトラック幅規制溝81は
スライダ72に連続して形成され、空気溝、負圧溝とし
て作用する。
【0052】次に、上記構成の磁気ヘッド70の製造方
法について図12及び図13と共に説明する。
【0053】磁気ヘッド70は、第1及び第2実施例の
磁気ヘッド20,50と略同じ製造工程で製造され大略
すると磁気ヘッド部71及びスライダ72を夫々別個に
製造し、両者を組み合わせた上で本発明の特徴となる溝
加工を行うことにより製造される。
【0054】磁気ヘッド部71を製造するには、先ずフ
ェライトよりなるコアブロックを加工することにより、
所定形状の第1及び第2の磁気ヘッドコア73,74を
形成する。続いて、この第1及び第2の磁気ヘッドコア
73,74を、ギャップ75の形成位置にギャップ材を
介在させた上で突き合わせ、低融点ガラス等の接合材7
6で接合する。次に磁気ディスク40との対向面となる
上面部を鏡面研磨することにより磁気ヘッド部71が形
成される。
【0055】一方、スライダ72は生地状の窒化珪素等
のセラミック素材を所定形状に成形した上で焼成し、続
いて焼成されたスライダブロックに装着部79を形成し
て図12に示す形状とされる。
【0056】上記のように製造された磁気ヘッド部71
及びスライダ72は、図13に示すように磁気ヘッド部
71をスライダ72に形成されている装着部79に位置
決めしつつ装着し、両者間に形成される間隙部分に接合
材80を装填することにより一体化される。磁気ヘッド
部71とスライダ72が一体化した状態において、鏡面
研磨加工が実施され空気ベアリング面78が形成され
る。
【0057】続いて、このように形成された空気ベアリ
ング面78に対し、本発明の特徴となるダイシングソー
等を用いた切削加工により溝加工が実施され、トラック
幅規制溝81が形成される。
【0058】以上の構成により第1及び第2実施例と同
様な効果が得られる。
【0059】また、本実施例ではトラック幅規制溝81
を一本とし、かつ、空気溝、負圧発生溝として作用させ
ることにより、磁気ヘッド20,50より容易に加工で
きる構成とされている。
【0060】図14に本発明の第4実施例になる磁気ヘ
ッド90の斜視図を示す。本実施例の磁気ヘッド90は
第1,第2,第3実施例の磁気ヘッド20,50,70
と同様ハードディスクドライブ装置に搭載されるもの
で、磁気ヘッド部91、及び、スライダ92より構成さ
れている。
【0061】磁気ヘッド部91は図14及び図15に示
すように第1の磁気ヘッドコア93、及び第2の磁気ヘ
ッドコア94より構成され、ギャップ95の形成位置に
ギャップ材を介して突合わされ、接合材96により接合
される。コイルはコイル巻回部97に巻回され、信号の
記録再生が行われる。
【0062】スライダ92はセラミック等により形成さ
れ、磁気ヘッド90を浮動させるための空気ベアリング
面98及び磁気ヘッド部91を一体に装着するために装
着部99が形成されている。
【0063】磁気ヘッド部91は装着部99内に接合材
100により固定される。
【0064】また、スライダ92の空気ベアリング面の
周縁部98には磁気ヘッド部91のトラック幅を規制す
るためのトラック幅規制テーパ部101が形成される。
【0065】このトラック幅規制テーパ部101は空気
ベアリング面98の縁部をテーパ状に切削してなり、磁
気ヘッド部91のギャップ95を所定のトラック幅Dに
規制する。またトラック幅規制テーパ部101はスライ
ダ92の他の縁部のテーパ加工と同一工程によりスライ
ダ92に連続して形成される。
【0066】次に、上記構成の磁気ヘッド90の製造方
法について図15及び図16と共に説明する。
【0067】磁気ヘッド90は、大略すると磁気ヘッド
部91及びスライダ92を夫々別個に製造し、両者を組
み合わせた上でスライダ92周縁部に本発明の特徴とな
るテーパ加工を行うことにより製造される。
【0068】磁気ヘッド部91を製造するには、先ずフ
ェライトよりなるコアブロックを加工することにより、
所定形状の第1及び第2の磁気ヘッドコア93,94を
形成する。続いて、この第1及び第2の磁気ヘッドコア
93,94を、ギャップ95の形成位置にギャップ材を
介在させた上で突き合わせ、低融点ガラス等の接合材9
6で接合する。次に磁気ディスク40との対向面となる
上面部を鏡面研磨することにより磁気ヘッド部91が形
成される。
【0069】一方、スライダ92は生地状の窒化珪素等
のセラミック素材を所定形状に成形した上で焼成し、続
いて焼成されたスライダブロックに装着部99を形成し
て図15に示す形状とされる。
【0070】上記のように製造された磁気ヘッド部91
及びスライダ92は、磁気ヘッド部91をスライダ92
に形成されている装着部99に位置決めしつつ装着し、
両者間に形成される間隙部分に接合材100を装填する
ことにより一体化される。磁気ヘッド部91とスライダ
92が一体化した状態において、鏡面研磨加工が実施さ
れ空気ベアリング面98が形成される。
【0071】続いて、このように形成された空気ベアリ
ング面98の周縁部がテーパ状に加工される。このと
き、トラック幅規制テーパ部101が同一工程で形成さ
れる。以上の構成により第1実施例と同様な効果が得ら
れる。
【0072】また、本実施例では溝加工が一切不要とな
るため、磁気ヘッド20,50,70より容易に加工で
きることになる。
【0073】尚、上記した第1乃至第4実施例では、所
謂コンポジットタイプの磁気ヘッドを例に挙げて説明し
たが、本発明方法は2レール或いは3レールタイプでモ
ノリシックタイプの磁気ヘッドの製造方法に適用するこ
とも可能である。
【0074】また、上記した第1及び第3実施例では各
溝の溝形状を断面V字状としたが、溝の断面形状はV字
状に限定されるものではなく、他の形状としてもよい。
更に、溝の形成方法は、機械加工以外にも、例えばレー
ザ,エッチング,イオンミリング等の方法を用いること
も可能である。
【0075】
【発明の効果】上述の如く請求項1の発明によれば、空
気ベアリング面にトラック幅規制加工部が磁気ヘッド部
からスライダに連続して形成されるため、このトラック
幅規制加工部により記録再生時において磁気ヘッドの空
気の流れは安定したものとなり媒体(磁気ディスク)に
向け安定した付勢力が作用し、これにより磁気ヘッドの
浮動量は低く制御され安定した浮上特性を得ることがで
きる。
【0076】また請求項2の発明によれば、トラック幅
規制加工部は磁気ヘッドコアを装着部に装着し、固定材
によりスライダに固定された後に形成されるため、磁気
ヘッド部単体の状態でトラック幅の加工を行う構成に比
べて磁気ヘッド部のトラック形成位置近傍における機械
的強度は向上するため、トラック幅規制加工部の形成時
において磁気ヘッド部が欠ける等の損傷発生を防止する
ことができると共に、狭幅トラックの形成が可能となり
記録密度の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例である磁気ヘッドの斜視図
である。
【図2】本発明の第1実施例である磁気ヘッドを搭載し
たハードディスクドライブ装置を示す図である。
【図3】各溝部を形成することにより負圧スライダが構
成される理由を説明するための図である。
【図4】本発明になる第1実施例の磁気ヘッドの製造方
法を説明するための図である。
【図5】本発明になる第1実施例の磁気ヘッドの製造方
法を説明するための図である。
【図6】本発明になる第1実施例の磁気ヘッドの製造方
法を説明するための図である。
【図7】本発明の第2実施例である磁気ヘッドの斜視図
である。
【図8】本発明になる第2実施例の磁気ヘッドの製造方
法を説明するための図である。
【図9】本発明になる第2実施例の磁気ヘッドの製造方
法を説明するための図である。
【図10】本発明になる第2実施例の磁気ヘッドの製造
方法を説明するための図である。
【図11】本発明の第3実施例である磁気ヘッドの斜視
図である。
【図12】本発明になる第3実施例の磁気ヘッドの製造
方法を説明するための図である。
【図13】本発明になる第3実施例の磁気ヘッドの製造
方法を説明するための図である。
【図14】本発明の第4実施例である磁気ヘッドの斜視
図である。
【図15】本発明になる第4実施例の磁気ヘッドの製造
方法を説明するための図である。
【図16】本発明になる第4実施例の磁気ヘッドの製造
方法を説明するための図である。
【図17】従来の磁気ヘッドの一例を示す斜視図であ
る。
【図18】従来の磁気ヘッドの一例を示す分解斜視図で
ある。
【符号の説明】
20,50,70,90 磁気ヘッド 21,51,71,91 磁気ヘッド部 22,52,72,92 スライダ 23,53,73,93 第1の磁気ヘッドコア 24,54,74,94 第2の磁気ヘッドコア 25,55,75,95 ギャップ 28,29,58,78,98 空気ベアリング面 31,59,79,99 装着部 34,35,61,62,81 トラック幅規制溝 101 トラック幅規制テーパ部 36,37 負圧発生溝 38 ハードディスクドライブ装置 40 磁気ディスク 41 アクチュエータ 43 アーム 44 VCM 45 スプリングアーム

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁気ヘッドコアにより構成されており所
    定トラック幅の記録再生部が形成されてなる磁気ヘッド
    部と、浮動を行うための空気ベアリング面を有すると共
    に該磁気ヘッドコアを装着する装着部を有するスライダ
    とにより構成される磁気ヘッドにおいて、 該磁気ヘッド部を該空気ベアリング面に連続して切削す
    ることによりトラック幅を所定トラック幅とするトラッ
    ク幅規制加工部を有することを特徴とする磁気ヘッド。
  2. 【請求項2】 磁気ギャップを有する磁気ヘッド部を形
    成する工程と、スライダに浮動を行なうための空気ベア
    リング面及び該磁気ヘッド部を装着する装着部を形成す
    る工程と、該装着部に該磁気ヘッド部を装着し、固定す
    る工程とを有する磁気ヘッドの製造方法において、 前記磁気ヘッド部を前記スライダに形成された装着部に
    固定した後、前記磁気ヘッド部のトラック幅を所定のト
    ラック幅に規制するトラック幅規制加工部を形成するこ
    とを特徴とする磁気ヘッドの製造方法。
JP5038836A 1992-07-30 1993-02-26 磁気ヘッド及びその製造方法 Pending JPH0696429A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6023393A (en) * 1997-07-11 2000-02-08 Antek Peripherals, Inc. Shaped rail opposed slider air bearing configuration for increased flying height control of magnetic heads at elevated flexible disk speeds
US6404591B1 (en) 1996-02-06 2002-06-11 Mitsumi Electric Co., Ltd. Magnetic head having cut-out portions for different recording density head cores

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US6023393A (en) * 1997-07-11 2000-02-08 Antek Peripherals, Inc. Shaped rail opposed slider air bearing configuration for increased flying height control of magnetic heads at elevated flexible disk speeds

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