JPH069578A - Hiv逆転写酵素阻害剤としての新規キナゾリン類 - Google Patents
Hiv逆転写酵素阻害剤としての新規キナゾリン類Info
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Abstract
(57)【要約】
【構成】4位に置換アルキニル又は置換アルケニルを含
むキナゾリン−2−オン骨核を有する化合物、並びにA
IDSの治療方法及びHIV感染の予防もしくは治療方
法を提供する。化合物代表例:6−クロロ−4(S)−
シクロプロピル−3,4−ジヒドロ−4−((2−ピリ
ジル)エチニル)キナゾリン−2(1H)−オン。 【効果】本発明の化合物は、HIV逆転写酵素(耐性変
種も含む)の阻害、HIV感染の予防もしくは治療、並
びにAIDSの治療で、化合物、医薬的に許容し得る
塩、又は医薬組成物の成分として有用であり、任意に別
の抗ウイルス剤、免疫調節剤、抗生物質又はワクチンと
共に使用し得る。
むキナゾリン−2−オン骨核を有する化合物、並びにA
IDSの治療方法及びHIV感染の予防もしくは治療方
法を提供する。化合物代表例:6−クロロ−4(S)−
シクロプロピル−3,4−ジヒドロ−4−((2−ピリ
ジル)エチニル)キナゾリン−2(1H)−オン。 【効果】本発明の化合物は、HIV逆転写酵素(耐性変
種も含む)の阻害、HIV感染の予防もしくは治療、並
びにAIDSの治療で、化合物、医薬的に許容し得る
塩、又は医薬組成物の成分として有用であり、任意に別
の抗ウイルス剤、免疫調節剤、抗生物質又はワクチンと
共に使用し得る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】ヒト免疫不全ウイルス(HIV)
と称されるレトロウイルスは、免疫系の進行性破壊(後
天性免疫不全症候群,AIDS)並びに中枢及び末梢神
経系変性を含む合併症の病因物質である。このウイルス
はこれまでにLAV、HTLV−IIIまたはARVと
して知られていた。レトロウイルス複製の共通点は、ウ
イルスによりコードされた逆転写酵素によってRNAゲ
ノムが逆転写されて、HIV配列のDNAコピーを生成
することであり、これはウイルス複製に必須のステップ
である。例えばアジドチミジン、即ちAZTなどの数種
の化合物は逆転写酵素インヒビターであって、AIDS
及び類似疾患の治療に有効であることが判っている。
と称されるレトロウイルスは、免疫系の進行性破壊(後
天性免疫不全症候群,AIDS)並びに中枢及び末梢神
経系変性を含む合併症の病因物質である。このウイルス
はこれまでにLAV、HTLV−IIIまたはARVと
して知られていた。レトロウイルス複製の共通点は、ウ
イルスによりコードされた逆転写酵素によってRNAゲ
ノムが逆転写されて、HIV配列のDNAコピーを生成
することであり、これはウイルス複製に必須のステップ
である。例えばアジドチミジン、即ちAZTなどの数種
の化合物は逆転写酵素インヒビターであって、AIDS
及び類似疾患の治療に有効であることが判っている。
【0002】HIVのヌクレオチド配列決定から1つの
読取り枠中にpol遺伝子が存在することが示されてい
る〔Ratner,L.et al.,Nature,
313,277(1985)〕。アミノ酸配列の相同性
からは、pol配列が逆転写酵素、エンドヌクレアーゼ
及びHIVプロテアーゼをコードすることが立証されて
いる〔Toh,H.et al.,EMBO J.4,
1267(1985);Power,M.D.et a
l.,Science,231,1567(198
6);Pearl,L.H.et al.,Natur
e,329,351(1987)〕。
読取り枠中にpol遺伝子が存在することが示されてい
る〔Ratner,L.et al.,Nature,
313,277(1985)〕。アミノ酸配列の相同性
からは、pol配列が逆転写酵素、エンドヌクレアーゼ
及びHIVプロテアーゼをコードすることが立証されて
いる〔Toh,H.et al.,EMBO J.4,
1267(1985);Power,M.D.et a
l.,Science,231,1567(198
6);Pearl,L.H.et al.,Natur
e,329,351(1987)〕。
【0003】本発明者らは、本発明の化合物がHIV逆
転写酵素のインヒビターであることを明らかにする。本
発明の化合物の特に有利な点は、それらが耐性HIV逆
転写酵素に阻害性を示すことである。
転写酵素のインヒビターであることを明らかにする。本
発明の化合物の特に有利な点は、それらが耐性HIV逆
転写酵素に阻害性を示すことである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、本明細書に定
義する式Iの化合物を提供する。かかる化合物は、化合
物それ自体、医薬的に容認可能な塩(適宜)または医薬
組成物の成分として、他の抗ウイルス剤、抗感染薬、免
疫調節剤、抗生物質またはワクチンと併用するしないに
かかわらず、HIV逆転写酵素(及びその耐性変異体)
の阻害、HIV感染の予防、HIV感染の治療、並びに
AIDS及び/またはARCの治療に有効である。本発
明は更に、AIDS治療法、HIV感染予防法、HIV
感染治療法をも開示する。
義する式Iの化合物を提供する。かかる化合物は、化合
物それ自体、医薬的に容認可能な塩(適宜)または医薬
組成物の成分として、他の抗ウイルス剤、抗感染薬、免
疫調節剤、抗生物質またはワクチンと併用するしないに
かかわらず、HIV逆転写酵素(及びその耐性変異体)
の阻害、HIV感染の予防、HIV感染の治療、並びに
AIDS及び/またはARCの治療に有効である。本発
明は更に、AIDS治療法、HIV感染予防法、HIV
感染治療法をも開示する。
【0005】本発明は、HIV逆転写酵素及びその耐性
変異体の阻害、HIV感染の予防もしくは治療及びその
後の後天性免疫不全症候群(AIDS)の治療におけ
る、式Iの化合物、その併用、またはその医薬的に容認
可能な塩に係わる。式Iの化合物は、式I:
変異体の阻害、HIV感染の予防もしくは治療及びその
後の後天性免疫不全症候群(AIDS)の治療におけ
る、式Iの化合物、その併用、またはその医薬的に容認
可能な塩に係わる。式Iの化合物は、式I:
【0006】
【化3】
【0007】〔式中、XはOであり、Gは、存在する場
合には、ハロ、ニトロまたはシアノであり、nは、0〜
4であり、R1はC3-5シクロアルキル、C2-5アルキニ
ル、C2-4アルケニルまたはシアノであり、R2は、1つ
以上のAで置換されたC2-5アルキニル、または1つ以
上のAで置換されたC2-5アルケニル(ここでAは、 i)ハロ、 ii)ヒドロキシ、 iii)アミノ、 iv)シアノ、 v)ニトロ、 vi)アジド、 vii)C3-8シクロアルキル、 viii)未置換のまたは1つ以上のハロで置換されたC
1-4アルコキシ、 ix)ジ−(C1-4アルキル)アミノ、 x)C1-4アルキルアミノ、 xi)未置換のまたは1つ以上のDで置換されたアリール
(ここでDは、アミノ、ニトロ、シアノまたはC1-3ア
ルコキシである)、 xii)未置換のまたは1つ以上の前記Dで置換されたア
リールオキシ、 xiii)未置換のまたは1つ以上の前記Dで置換された複
素環、 xiv)複素環オキシ、 xv)C2-5アルケニル、 xvi)COOR(ここでRはH、C1-4アルキルまたはア
リールである)、 xvii)CONR2、または xviii)COR である)であり、R3は、 i)H、 ii)シアノ、 iii)アミノ、 iv)ヒドロキシル、 v)未置換のまたは1つ以上のEで置換されたC1-4ア
ルキル(ここでEは、ハロ、ヒドロキシル、アミノ、ニ
トロ、シアノ、C1-4アルコキシまたはC3-5シクロアル
キルである)、 vi)未置換のまたは前記Eで置換されたC2-4アルケニ
ル、または vii)未置換のまたは前記Eで置換されたC2-4アルキニ
ル であり、R4は、 i)H、 ii)C1-4アルキル、 iii)C1-5アルキルカルボニル、 iv)未置換のまたは1つ以上の前記Aで置換されたベン
ゾイル、または v)複素環カルボニル であるが、但し、末端アルキニル炭素は、ハロ、ヒドロ
キシ、アミノ、シアノ、ニトロ、アジド、未置換のもし
くは1つ以上のハロで置換されたC1-4アルコキシ、ジ
−(C1-4アルキル)アミノ、C1-4アルキルアミノ、未
置換のもしくは1つ以上の前記Dで置換されたアリール
オキシ、または複素環オキシからなる群から選択される
置換基で置換されていないことを前提とする〕の化合物
またはその医薬的に容認可能な塩と定義される。
合には、ハロ、ニトロまたはシアノであり、nは、0〜
4であり、R1はC3-5シクロアルキル、C2-5アルキニ
ル、C2-4アルケニルまたはシアノであり、R2は、1つ
以上のAで置換されたC2-5アルキニル、または1つ以
上のAで置換されたC2-5アルケニル(ここでAは、 i)ハロ、 ii)ヒドロキシ、 iii)アミノ、 iv)シアノ、 v)ニトロ、 vi)アジド、 vii)C3-8シクロアルキル、 viii)未置換のまたは1つ以上のハロで置換されたC
1-4アルコキシ、 ix)ジ−(C1-4アルキル)アミノ、 x)C1-4アルキルアミノ、 xi)未置換のまたは1つ以上のDで置換されたアリール
(ここでDは、アミノ、ニトロ、シアノまたはC1-3ア
ルコキシである)、 xii)未置換のまたは1つ以上の前記Dで置換されたア
リールオキシ、 xiii)未置換のまたは1つ以上の前記Dで置換された複
素環、 xiv)複素環オキシ、 xv)C2-5アルケニル、 xvi)COOR(ここでRはH、C1-4アルキルまたはア
リールである)、 xvii)CONR2、または xviii)COR である)であり、R3は、 i)H、 ii)シアノ、 iii)アミノ、 iv)ヒドロキシル、 v)未置換のまたは1つ以上のEで置換されたC1-4ア
ルキル(ここでEは、ハロ、ヒドロキシル、アミノ、ニ
トロ、シアノ、C1-4アルコキシまたはC3-5シクロアル
キルである)、 vi)未置換のまたは前記Eで置換されたC2-4アルケニ
ル、または vii)未置換のまたは前記Eで置換されたC2-4アルキニ
ル であり、R4は、 i)H、 ii)C1-4アルキル、 iii)C1-5アルキルカルボニル、 iv)未置換のまたは1つ以上の前記Aで置換されたベン
ゾイル、または v)複素環カルボニル であるが、但し、末端アルキニル炭素は、ハロ、ヒドロ
キシ、アミノ、シアノ、ニトロ、アジド、未置換のもし
くは1つ以上のハロで置換されたC1-4アルコキシ、ジ
−(C1-4アルキル)アミノ、C1-4アルキルアミノ、未
置換のもしくは1つ以上の前記Dで置換されたアリール
オキシ、または複素環オキシからなる群から選択される
置換基で置換されていないことを前提とする〕の化合物
またはその医薬的に容認可能な塩と定義される。
【0008】1つの実施態様においては、本発明化合物
は更に、式II:
は更に、式II:
【0009】
【化4】
【0010】〔式中、R2は、ハロ、ヒドロキシ、アミ
ノ、シアノ、ニトロ、アジド、C3-8シクロアルキル、
C1-4アルコキシ、ジ−(C1-4アルキル)アミノ、C
1-4アルキルアミノ、フェニル、2−ニトロフェニル、
ピリジル、ピリミジル、ピラジニル、イミダゾリルまた
はC2-3アルケニルで置換されたC2-5アルキニルであ
り、R3はHまたはC1-3アルキルである〕の化合物また
はその医薬的に容認可能な塩に制限される。
ノ、シアノ、ニトロ、アジド、C3-8シクロアルキル、
C1-4アルコキシ、ジ−(C1-4アルキル)アミノ、C
1-4アルキルアミノ、フェニル、2−ニトロフェニル、
ピリジル、ピリミジル、ピラジニル、イミダゾリルまた
はC2-3アルケニルで置換されたC2-5アルキニルであ
り、R3はHまたはC1-3アルキルである〕の化合物また
はその医薬的に容認可能な塩に制限される。
【0011】本発明の化合物の特定の例としては下記の
表のものを挙げることができる。
表のものを挙げることができる。
【0012】
【表1】
【0013】
【表2】
【0014】好ましい化合物としては、6−クロロ−4
−シクロプロピル−4−(4−フルオロ−1−ブチニ
ル)−3,4−ジヒドロ−3−メチルキナゾリン−2
(1H)−オン(化合物4)、6−クロロ−4−シクロ
プロピル−3,4−ジヒドロ−3−メチル−4−((2
−ピリジル)エチニル)キナゾリン−2(1H)−オン
(化合物10)、6−クロロ−4−シクロプロピル−
3,4−ジヒドロ−4−((2−ピリジル)エチニル)
キナゾリン−2(1H)−オン(化合物11)、6−ク
ロロ−4−シクロプロピル−3,4−ジヒドロ−4−
(フェニルエチニル)キナゾリン−2(1H)−オン
(化合物23)、または(−)6−クロロ−4−シクロ
プロピル−3,4−ジヒドロ−4−((2−ピリジル)
エチニル)キナゾリン−2(1H)−オン(化合物2
6)またはこれらの医薬的に容認可能な塩を挙げること
ができる。
−シクロプロピル−4−(4−フルオロ−1−ブチニ
ル)−3,4−ジヒドロ−3−メチルキナゾリン−2
(1H)−オン(化合物4)、6−クロロ−4−シクロ
プロピル−3,4−ジヒドロ−3−メチル−4−((2
−ピリジル)エチニル)キナゾリン−2(1H)−オン
(化合物10)、6−クロロ−4−シクロプロピル−
3,4−ジヒドロ−4−((2−ピリジル)エチニル)
キナゾリン−2(1H)−オン(化合物11)、6−ク
ロロ−4−シクロプロピル−3,4−ジヒドロ−4−
(フェニルエチニル)キナゾリン−2(1H)−オン
(化合物23)、または(−)6−クロロ−4−シクロ
プロピル−3,4−ジヒドロ−4−((2−ピリジル)
エチニル)キナゾリン−2(1H)−オン(化合物2
6)またはこれらの医薬的に容認可能な塩を挙げること
ができる。
【0015】化合物26は4位に(S)立体異性を有
し、その構造は、
し、その構造は、
【0016】
【化5】
【0017】6−クロロ−4(S)−シクロプロピル−
3,4−ジヒドロ−4−((2−ピリジル)エチニル)
キナゾリン−2(1H)−オンである。
3,4−ジヒドロ−4−((2−ピリジル)エチニル)
キナゾリン−2(1H)−オンである。
【0018】本発明の化合物は不斉中心を有していても
よく、特に記載しない限り、ラセミ体もしくはラセミ混
合物として、または個々のジアステレオマーもしくはエ
ナンチオマーとして存在し得、全ての異性形態が本発明
に含まれるものとする。
よく、特に記載しない限り、ラセミ体もしくはラセミ混
合物として、または個々のジアステレオマーもしくはエ
ナンチオマーとして存在し得、全ての異性形態が本発明
に含まれるものとする。
【0019】変数(例えばG、R1、R2、R3など)が
成分または式I中に1度以上現れる場合、それらは、現
れる都度それぞれ独立に定義される。置換基及び/また
は変数の組合せは、かかる組合せが安定な化合物をもた
らす場合にのみ許可される。
成分または式I中に1度以上現れる場合、それらは、現
れる都度それぞれ独立に定義される。置換基及び/また
は変数の組合せは、かかる組合せが安定な化合物をもた
らす場合にのみ許可される。
【0020】本明細書中、特に記載のない限り、“アル
キル”とは指定数の炭素原子を有する分枝状及び直鎖状
の飽和脂肪族炭化水素基を意味し、“アルケニル”とは
少なくとも1つの炭素−炭素二重結合を含む分枝状及び
直鎖状のアルキル基を意味し、“アルキニル”とは少な
くとも1つの炭素−炭素三重結合を含む分枝状及び直鎖
状のアルキル基を意味する。本明細書において“ハロゲ
ン”または“ハロ”とは、フルオロ、クロロ、ブロモ及
びヨードを意味する。
キル”とは指定数の炭素原子を有する分枝状及び直鎖状
の飽和脂肪族炭化水素基を意味し、“アルケニル”とは
少なくとも1つの炭素−炭素二重結合を含む分枝状及び
直鎖状のアルキル基を意味し、“アルキニル”とは少な
くとも1つの炭素−炭素三重結合を含む分枝状及び直鎖
状のアルキル基を意味する。本明細書において“ハロゲ
ン”または“ハロ”とは、フルオロ、クロロ、ブロモ及
びヨードを意味する。
【0021】本明細書中、特に記載のない限り、“アリ
ール”とは、フェニル、ナフチル、テトラヒドロナフチ
ル、ビフェニル、フェナントリル、アントリルまたはア
セナフチルを意味するものとする。
ール”とは、フェニル、ナフチル、テトラヒドロナフチ
ル、ビフェニル、フェナントリル、アントリルまたはア
セナフチルを意味するものとする。
【0022】本明細書中、特に記載のない限り、複素環
なる用語は、炭素原子と、N、O及びSからなる群から
選択される1〜4個のヘテロ原子とからなる飽和、一部
不飽和または不飽和の安定な5〜7員複素単環または安
定な8〜11員複素二環を表しており、窒素及び硫黄ヘ
テロ原子は場合によっては酸化されていてもよく、上記
定義の複素環のいずれかがベンゼン環と融合している二
環基をも含む。複素環は、安定な構造を形成し得るよう
な任意のヘテロ原子または炭素原子で結合し得る。かか
る複素環部分の例としては、ピペリジニル、ピペラジニ
ル、2−オキソピペラジニル、2−オキソピペリジニ
ル、2−オキソピロリジニル、2−オキソアゼピニル、
アゼピニル、ピロリル、4−ピペリドニル、ピロリジニ
ル、ピラゾリル、ピラゾリジニル、イミダゾリル、イミ
ダゾリニル、イミダゾリジニル、ピリジル、ピラジニ
ル、ピリミジニル、ピリダジニル、オキサゾリル、オキ
サゾリジニル、イソキサゾリル、イソキサゾリジニル、
モルホリニル、チアゾリル、チアゾリジニル、イソチア
ゾリル、キヌクリジニル、イソチアゾリジニル、インド
リル、キノリニル、イソキノリニル、ベンゾイミダゾリ
ル、チアジアゾイル、ベンゾピラニル、ベンゾチアゾリ
ル、ベンゾオキサゾリル、フリル、テトラヒドロフリ
ル、ベンゾフラニル、テトラヒドロピラニル、チエニ
ル、ベンゾチエニル、チアモルホリニル、チアモルホリ
ニルスルホキシド、チアモルホリニルスルホン及びオキ
サジアゾリルを挙げることができる。
なる用語は、炭素原子と、N、O及びSからなる群から
選択される1〜4個のヘテロ原子とからなる飽和、一部
不飽和または不飽和の安定な5〜7員複素単環または安
定な8〜11員複素二環を表しており、窒素及び硫黄ヘ
テロ原子は場合によっては酸化されていてもよく、上記
定義の複素環のいずれかがベンゼン環と融合している二
環基をも含む。複素環は、安定な構造を形成し得るよう
な任意のヘテロ原子または炭素原子で結合し得る。かか
る複素環部分の例としては、ピペリジニル、ピペラジニ
ル、2−オキソピペラジニル、2−オキソピペリジニ
ル、2−オキソピロリジニル、2−オキソアゼピニル、
アゼピニル、ピロリル、4−ピペリドニル、ピロリジニ
ル、ピラゾリル、ピラゾリジニル、イミダゾリル、イミ
ダゾリニル、イミダゾリジニル、ピリジル、ピラジニ
ル、ピリミジニル、ピリダジニル、オキサゾリル、オキ
サゾリジニル、イソキサゾリル、イソキサゾリジニル、
モルホリニル、チアゾリル、チアゾリジニル、イソチア
ゾリル、キヌクリジニル、イソチアゾリジニル、インド
リル、キノリニル、イソキノリニル、ベンゾイミダゾリ
ル、チアジアゾイル、ベンゾピラニル、ベンゾチアゾリ
ル、ベンゾオキサゾリル、フリル、テトラヒドロフリ
ル、ベンゾフラニル、テトラヒドロピラニル、チエニ
ル、ベンゾチエニル、チアモルホリニル、チアモルホリ
ニルスルホキシド、チアモルホリニルスルホン及びオキ
サジアゾリルを挙げることができる。
【0023】本発明の化合物は以下の方法で合成するこ
とができる。
とができる。
【0024】
【化6】
【0025】方法Aの特徴は、マグネシウムイオン及び
他の優れたルイス酸の存在下にR金属をジヒドロキナゾ
リンに付加することである。方法Aは実施例24〜29
において更に説明する。
他の優れたルイス酸の存在下にR金属をジヒドロキナゾ
リンに付加することである。方法Aは実施例24〜29
において更に説明する。
【0026】
【化7】
【0027】方法Bは、触媒としての塩化パラジウム
(II)−トリフェニルホスフィン錯体の存在下での、4
−アセチレン基にアリール及び複素環置換を与える相互
結合反応を含む。該方法は実施例35において更に説明
する。
(II)−トリフェニルホスフィン錯体の存在下での、4
−アセチレン基にアリール及び複素環置換を与える相互
結合反応を含む。該方法は実施例35において更に説明
する。
【0028】
【化8】
【0029】方法Cは、置換4−アセチレン誘導体を得
る別の方法を示している。方法AのごとくR金属を付加
し、次いでピリジニウムパラトルエンスルホネート(P
PTS)の存在下にアルコールと反応させて対応するア
ルコール中間体11〔ここでR3はCH3である〕を形成
することにより、テトラヒドロピラン誘導体9を形成す
る。塩素化し、次いで所望の末端基で求核置換すること
により適当な生成物5aを得る。方法Cは特に実施例5
〜9において説明する。
る別の方法を示している。方法AのごとくR金属を付加
し、次いでピリジニウムパラトルエンスルホネート(P
PTS)の存在下にアルコールと反応させて対応するア
ルコール中間体11〔ここでR3はCH3である〕を形成
することにより、テトラヒドロピラン誘導体9を形成す
る。塩素化し、次いで所望の末端基で求核置換すること
により適当な生成物5aを得る。方法Cは特に実施例5
〜9において説明する。
【0030】
【化9】
【0031】方法Dは、ハロ置換4−アルキニル誘導体
に適している。方法Cのごとく末端ヒドロキシ誘導体1
1を形成し、次いでフッ素化剤ジエチルアミノスルフル
トリフルオリド(DAST)と反応させる。次いで脱保
護するのが望ましい。塩素化の副反応がある。方法Dは
実施例11〜14において説明する。
に適している。方法Cのごとく末端ヒドロキシ誘導体1
1を形成し、次いでフッ素化剤ジエチルアミノスルフル
トリフルオリド(DAST)と反応させる。次いで脱保
護するのが望ましい。塩素化の副反応がある。方法Dは
実施例11〜14において説明する。
【0032】本発明の化合物は、HIV逆転写酵素の阻
害、ヒト免疫不全ウイルス(HIV)感染の予防及び治
療、並びにその結果起こるAIDSのような病理状態の
治療に有効である。AIDS治療またはHIV感染の予
防もしくは治療とは、限定的ではないが、広範な段階の
HIV感染、即ちAIDS、ARC(AIDS関連合併
症)、症候性及び無症候性の実際のまたは潜在的なHI
V暴露の治療を含むものとする。本発明の化合物は、例
えば輸血、体液交換、咬創、偶発的な注射針の刺傷、ま
たは外科手術中の患者の血液との接触によって過去にH
IVに接触した疑いがもたれた後に、HIV感染を治療
するのに有効である。
害、ヒト免疫不全ウイルス(HIV)感染の予防及び治
療、並びにその結果起こるAIDSのような病理状態の
治療に有効である。AIDS治療またはHIV感染の予
防もしくは治療とは、限定的ではないが、広範な段階の
HIV感染、即ちAIDS、ARC(AIDS関連合併
症)、症候性及び無症候性の実際のまたは潜在的なHI
V暴露の治療を含むものとする。本発明の化合物は、例
えば輸血、体液交換、咬創、偶発的な注射針の刺傷、ま
たは外科手術中の患者の血液との接触によって過去にH
IVに接触した疑いがもたれた後に、HIV感染を治療
するのに有効である。
【0033】本発明の化合物の特に有利な点は、L−6
97,661(これは3−([(4,7−ジクロロ−
1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)メチル]アミ
ノ)−5−エチル−6−メチル−ピリジン−2(1H)
−オンである)、L696,229(これは3−[2−
(1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)エチル]−
5−エチル−6−メチル−ピリジン−2(1H)−オン
である)、またはAZTのような他の抗ウイルス剤に耐
性となったHIV逆転写酵素に対して強力な阻害を示す
ことである。
97,661(これは3−([(4,7−ジクロロ−
1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)メチル]アミ
ノ)−5−エチル−6−メチル−ピリジン−2(1H)
−オンである)、L696,229(これは3−[2−
(1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)エチル]−
5−エチル−6−メチル−ピリジン−2(1H)−オン
である)、またはAZTのような他の抗ウイルス剤に耐
性となったHIV逆転写酵素に対して強力な阻害を示す
ことである。
【0034】本発明の化合物は、抗ウイルス化合物のス
クリーニングアッセイの準備及び実施においても有効で
ある。本発明の化合物は例えば、より強力な抗ウイルス
化合物をスクリーニングするための優れたツールである
酵素突然変異体を単離するのに有効である。更に本発明
の化合物は、HIV逆転写酵素に対する他の抗ウイルス
剤の結合部位を、例えば競合阻害によって確定または決
定するのに有効である。本発明の化合物は、上記目的で
販売される市販製品である。
クリーニングアッセイの準備及び実施においても有効で
ある。本発明の化合物は例えば、より強力な抗ウイルス
化合物をスクリーニングするための優れたツールである
酵素突然変異体を単離するのに有効である。更に本発明
の化合物は、HIV逆転写酵素に対する他の抗ウイルス
剤の結合部位を、例えば競合阻害によって確定または決
定するのに有効である。本発明の化合物は、上記目的で
販売される市販製品である。
【0035】上記目的で、本発明の化合物は、経口的
に、非経口的に(皮下、静脈、筋、胸骨内注射または注
入技術を含む)、吸入スプレーで、または直腸内に、慣
用の無毒性の医薬的に容認可能な担体、アジュバント及
びビヒクルを含む単位投与製剤で投与される。
に、非経口的に(皮下、静脈、筋、胸骨内注射または注
入技術を含む)、吸入スプレーで、または直腸内に、慣
用の無毒性の医薬的に容認可能な担体、アジュバント及
びビヒクルを含む単位投与製剤で投与される。
【0036】本発明は更に、HIV感染及びAIDSの
治療法及び治療用医薬組成物をも提供する。治療は、か
かる治療が必要な患者に、医薬担体と、治療上有効量の
本発明の化合物とを含む医薬組成物を投与することを含
む。
治療法及び治療用医薬組成物をも提供する。治療は、か
かる治療が必要な患者に、医薬担体と、治療上有効量の
本発明の化合物とを含む医薬組成物を投与することを含
む。
【0037】上記医薬組成物は、経口投与可能な懸濁液
もしくは錠剤、鼻孔スプレー、注射用無菌調製液(例え
ば注射用無菌水性もしくは油性懸濁液)、または座薬の
形態とし得る。
もしくは錠剤、鼻孔スプレー、注射用無菌調製液(例え
ば注射用無菌水性もしくは油性懸濁液)、または座薬の
形態とし得る。
【0038】懸濁液として経口投与される場合、かかる
組成物は医薬製剤分野で公知の技術に従って調製され、
当分野においては公知の、増量用の微晶質セルロース、
懸濁剤としてのアルギン酸またはアルギン酸ナトリウ
ム、増粘剤としてのメチルセルロース、及び甘味料/香
料を含み得る。即時放出錠剤としてはかかる組成物は、
当分野においては公知の微晶質セルロース、リン酸ジカ
ルシウム、澱粉、ステアリン酸マグネシウム、ラクトー
ス及び/または他の賦形剤、結合剤、増量剤、崩壊剤、
希釈剤及び滑沢剤を含み得る。
組成物は医薬製剤分野で公知の技術に従って調製され、
当分野においては公知の、増量用の微晶質セルロース、
懸濁剤としてのアルギン酸またはアルギン酸ナトリウ
ム、増粘剤としてのメチルセルロース、及び甘味料/香
料を含み得る。即時放出錠剤としてはかかる組成物は、
当分野においては公知の微晶質セルロース、リン酸ジカ
ルシウム、澱粉、ステアリン酸マグネシウム、ラクトー
ス及び/または他の賦形剤、結合剤、増量剤、崩壊剤、
希釈剤及び滑沢剤を含み得る。
【0039】鼻孔エーロゾルまたは吸入によって投与さ
れる場合、かかる組成物は医薬製剤分野で公知の技術に
従って調製され、当分野においては公知の、ベンジルア
ルコールもしくは他の適当な保存剤、バイオアベイラビ
リティーを増強するための吸収プロモーター、フルオロ
カーボン、及び/または他の可溶化剤もしくは分散剤を
使用し、生理食塩溶液として製剤化し得る。
れる場合、かかる組成物は医薬製剤分野で公知の技術に
従って調製され、当分野においては公知の、ベンジルア
ルコールもしくは他の適当な保存剤、バイオアベイラビ
リティーを増強するための吸収プロモーター、フルオロ
カーボン、及び/または他の可溶化剤もしくは分散剤を
使用し、生理食塩溶液として製剤化し得る。
【0040】注射用溶液または懸濁液は、適当な無毒性
の非経口投与に容認可能な希釈剤または溶剤(例えばマ
ンニトール、1,3−ブタンジオール、水、リンガー溶
液または等張塩化ナトリウム溶液)、または適当な分散
剤もしくは湿潤及び懸濁剤(例えば合成モノまたはジグ
リセリドを含む無菌の無刺激・不揮発性オイル及びオレ
イン酸を含む脂肪酸)を使用して、公知の技術に従って
製剤化し得る。
の非経口投与に容認可能な希釈剤または溶剤(例えばマ
ンニトール、1,3−ブタンジオール、水、リンガー溶
液または等張塩化ナトリウム溶液)、または適当な分散
剤もしくは湿潤及び懸濁剤(例えば合成モノまたはジグ
リセリドを含む無菌の無刺激・不揮発性オイル及びオレ
イン酸を含む脂肪酸)を使用して、公知の技術に従って
製剤化し得る。
【0041】座薬の形態で直腸投与する場合には,かか
る組成物は、薬物を、常温では固体であるが直腸腔内で
は液化及び/または溶解して薬物を放出する適当な非刺
激性賦形剤、例えばカカオバター、合成グリセリドエス
テルまたはポリエチレングリコールと混合することによ
り製剤化し得る。
る組成物は、薬物を、常温では固体であるが直腸腔内で
は液化及び/または溶解して薬物を放出する適当な非刺
激性賦形剤、例えばカカオバター、合成グリセリドエス
テルまたはポリエチレングリコールと混合することによ
り製剤化し得る。
【0042】本発明の化合物は、ヒトに、体重1kg当
たり0.1〜100mgの投与量を数回に分割して経口
投与し得る。好ましい投与範囲の一つは、体重1kg当
たり0.1〜10mgを数回に分割して経口投与するこ
とであり、別の好ましい投与範囲は、体重1kg当たり
0.1〜20mgを数回に分割して経口投与することで
ある。しかしながら、任意の特定の患者における特定の
投与量及び投与頻度は変化し、使用する特定化合物の活
性、該化合物の代謝安定性及び持続時間、患者の年齢、
体重、体調、性別、食事、投与の形態及び時間、分泌速
度、薬物組合せ、特定状態の程度、治療中の宿主を含む
種々の要因に従う。
たり0.1〜100mgの投与量を数回に分割して経口
投与し得る。好ましい投与範囲の一つは、体重1kg当
たり0.1〜10mgを数回に分割して経口投与するこ
とであり、別の好ましい投与範囲は、体重1kg当たり
0.1〜20mgを数回に分割して経口投与することで
ある。しかしながら、任意の特定の患者における特定の
投与量及び投与頻度は変化し、使用する特定化合物の活
性、該化合物の代謝安定性及び持続時間、患者の年齢、
体重、体調、性別、食事、投与の形態及び時間、分泌速
度、薬物組合せ、特定状態の程度、治療中の宿主を含む
種々の要因に従う。
【0043】更に、本発明は、HIV逆転写酵素インヒ
ビター化合物と、AIDS治療に有効な1種以上の物質
との併用にも係わる。例えば本発明の化合物は、暴露前
及び/または暴露後に、例えば以下の表Cに記載するよ
うなAIDS抗ウイルス薬、免疫調節薬、抗感染薬また
はワクチンを有効量で併用して効果的に投与し得る。
ビター化合物と、AIDS治療に有効な1種以上の物質
との併用にも係わる。例えば本発明の化合物は、暴露前
及び/または暴露後に、例えば以下の表Cに記載するよ
うなAIDS抗ウイルス薬、免疫調節薬、抗感染薬また
はワクチンを有効量で併用して効果的に投与し得る。
【0044】
【表3】
【0045】
【表4】
【0046】
【表5】
【0047】
【表6】
【0048】
【表7】
【0049】本発明の化合物と、AIDS抗ウイルス
薬、免疫調節薬、抗感染薬またはワクチンとの併用の範
囲は上述の表には制限されず、原則としてAIDS治療
に有効な任意の医薬組成物との併用が含まれることが理
解されよう。化合物L−735,524はHIVプロテ
アーゼインヒビターであって、化学物質名はN−(2
(R)−ヒドロキシ−1(S)−インダニル)−2
(R)−フェニルメチル−4(S)−ヒドロキシ−5−
(1−(4−(3−ピリジル−メチル)−2(S)−
N’−(t−ブチルカルボキサミド))−ピペラジニ
ル)−ペンタンアミドである。
薬、免疫調節薬、抗感染薬またはワクチンとの併用の範
囲は上述の表には制限されず、原則としてAIDS治療
に有効な任意の医薬組成物との併用が含まれることが理
解されよう。化合物L−735,524はHIVプロテ
アーゼインヒビターであって、化学物質名はN−(2
(R)−ヒドロキシ−1(S)−インダニル)−2
(R)−フェニルメチル−4(S)−ヒドロキシ−5−
(1−(4−(3−ピリジル−メチル)−2(S)−
N’−(t−ブチルカルボキサミド))−ピペラジニ
ル)−ペンタンアミドである。
【0050】実施例1 6−クロロ−4−シクロプロピル−3,4−ジヒドロ−
1−(4−メトキシベンジル)−4−(3−メトキシ−
1−プロピニル)キナゾリン−2(1H)−オン A.(2−アミノ−4−クロロフェニル)シクロプロピ
ルケトン 2.4g(0.099g原子)のマグネシウム削り屑と
13.0g(0.107モル)の臭化シクロプロピルと
を100mlのTHFに溶解して調製した臭化シクロプ
ロピルマグネシウム溶液を38℃で撹拌しながら、40
mlのTHF中の5−クロロ−アントラニロニトリル
(3.65g、0.0239モル)溶液を20分かけて
加えた。撹拌を40℃で2時間続け、その後該反応混合
物を氷浴で冷却し、50mlの飽和NH4Clを加え、
次いで100mlの2N HClを加えた。冷却浴を除
去し、撹拌を室温で2時間続けた。20%NaOHの添
加により前記混合物をpH9とし、エーテルで3回抽出
した。有機相をまとめてブラインで洗浄し、MgSO4
で脱水した。溶媒を除去した後、油性残渣をフラッシュ
クロマトグラフィーにかけ、ヘキサン中15%EtOA
cで溶離すると、表題の化合物が黄色固体物質として
3.0g(64%)得られた。融点=66〜68℃。
1−(4−メトキシベンジル)−4−(3−メトキシ−
1−プロピニル)キナゾリン−2(1H)−オン A.(2−アミノ−4−クロロフェニル)シクロプロピ
ルケトン 2.4g(0.099g原子)のマグネシウム削り屑と
13.0g(0.107モル)の臭化シクロプロピルと
を100mlのTHFに溶解して調製した臭化シクロプ
ロピルマグネシウム溶液を38℃で撹拌しながら、40
mlのTHF中の5−クロロ−アントラニロニトリル
(3.65g、0.0239モル)溶液を20分かけて
加えた。撹拌を40℃で2時間続け、その後該反応混合
物を氷浴で冷却し、50mlの飽和NH4Clを加え、
次いで100mlの2N HClを加えた。冷却浴を除
去し、撹拌を室温で2時間続けた。20%NaOHの添
加により前記混合物をpH9とし、エーテルで3回抽出
した。有機相をまとめてブラインで洗浄し、MgSO4
で脱水した。溶媒を除去した後、油性残渣をフラッシュ
クロマトグラフィーにかけ、ヘキサン中15%EtOA
cで溶離すると、表題の化合物が黄色固体物質として
3.0g(64%)得られた。融点=66〜68℃。
【0051】1H NMR(CDCl3):δ1.02
(m,2H),1.18(m,2H),2.57(m,
1H),6.17(s,1H),6.61(d,J=
8.5 Hz,1H),7.22(dd,J=2,8.
5 Hz,1H),7.92(d,J=2 Hz,1
H)。
(m,2H),1.18(m,2H),2.57(m,
1H),6.17(s,1H),6.61(d,J=
8.5 Hz,1H),7.22(dd,J=2,8.
5 Hz,1H),7.92(d,J=2 Hz,1
H)。
【0052】B.6−クロロ−4−シクロプロピルキナ
ゾリン−2(1H)−オン ステップAの生成物150mg(0.767mmol)
を3mlの氷酢酸に0°で懸濁させた懸濁液を撹拌し、
これに0.3mlのH2O中75mg(0.922mm
ol)のシアン酸カリウムの溶液を一度に加えた。0°
〜5°で1時間撹拌した後、前記反応混合物を1時間か
けて室温にした。この反応混合物をEtOAcとH2O
との間で分配し、有機層をH2Oで洗浄し、濾過し、ブ
ラインで洗浄し、Na2SO4で脱水し、濃縮すると、淡
黄色の固体物質が120mg得られた。この物質をシリ
カゲルでクロマトグラフィーにかけると、表題の化合物
が固体として122mg得られた。
ゾリン−2(1H)−オン ステップAの生成物150mg(0.767mmol)
を3mlの氷酢酸に0°で懸濁させた懸濁液を撹拌し、
これに0.3mlのH2O中75mg(0.922mm
ol)のシアン酸カリウムの溶液を一度に加えた。0°
〜5°で1時間撹拌した後、前記反応混合物を1時間か
けて室温にした。この反応混合物をEtOAcとH2O
との間で分配し、有機層をH2Oで洗浄し、濾過し、ブ
ラインで洗浄し、Na2SO4で脱水し、濃縮すると、淡
黄色の固体物質が120mg得られた。この物質をシリ
カゲルでクロマトグラフィーにかけると、表題の化合物
が固体として122mg得られた。
【0053】1H NMR(CDCl3):δ1.27
(m,2H),1.57(m,2H),2.55(m,
1H),7.48(d,J=8 Hz,1H),7.6
1(dd,J=8,2 Hz,1H),8.10(d,
J=2 Hz,1H)。FABMS M+H=221,
融点=215〜217℃。
(m,2H),1.57(m,2H),2.55(m,
1H),7.48(d,J=8 Hz,1H),7.6
1(dd,J=8,2 Hz,1H),8.10(d,
J=2 Hz,1H)。FABMS M+H=221,
融点=215〜217℃。
【0054】C.6−クロロ−4−シクロプロピル−1
−(4−メトキシベンジル)キナゾリン−2(1H)−
オン ステップBの生成物75mg(0.338mmol)を
6mlの乾燥DMFに溶解した溶液を撹拌し、これに1
7mg(0.423mmol)の水素化ナトリウム(鉱
油中60%)を一度に加えた。20分後、ガスの発生が
止まった時点で50μl(0.372mmol)の4−
メトキシベンジルクロリドを一度に加えた。この反応溶
液を室温で2.5時間撹拌し、次いでAr下で4時間に
わたり80°に加熱し、室温で2.5日間撹拌した。こ
の反応混合物を減圧下で濃縮し、残渣をEtOAcとH
2Oとの間で分配した。有機層を水、ブラインで洗浄
し、Na2SO4で脱水し、濃縮し、得られた残渣を1:
1EtOAc−ヘキサンを用いてシリカゲルでクロマト
グラフィーにかけると、表題の化合物が73mg得られ
た。EtOAc−ヘキサンからの結晶化によって分析試
料を得た。
−(4−メトキシベンジル)キナゾリン−2(1H)−
オン ステップBの生成物75mg(0.338mmol)を
6mlの乾燥DMFに溶解した溶液を撹拌し、これに1
7mg(0.423mmol)の水素化ナトリウム(鉱
油中60%)を一度に加えた。20分後、ガスの発生が
止まった時点で50μl(0.372mmol)の4−
メトキシベンジルクロリドを一度に加えた。この反応溶
液を室温で2.5時間撹拌し、次いでAr下で4時間に
わたり80°に加熱し、室温で2.5日間撹拌した。こ
の反応混合物を減圧下で濃縮し、残渣をEtOAcとH
2Oとの間で分配した。有機層を水、ブラインで洗浄
し、Na2SO4で脱水し、濃縮し、得られた残渣を1:
1EtOAc−ヘキサンを用いてシリカゲルでクロマト
グラフィーにかけると、表題の化合物が73mg得られ
た。EtOAc−ヘキサンからの結晶化によって分析試
料を得た。
【0055】1H NMR(CDCl3):δ1.25
(m,2H),1.56(m,2H),2.52(m,
1H),3.76(s,3H),5.40(s,2
H),6.83(d,J=8.7 Hz,2H),7.
18(d,J=8.7 Hz,2H),7.21(d,
J=9.2 Hz,1H),7.53(dd,J=2.
3,9.2 Hz,1H),8.1(d,J=2.3H
z,1H)。FAB MS M+H=341,融点=2
11〜213℃。
(m,2H),1.56(m,2H),2.52(m,
1H),3.76(s,3H),5.40(s,2
H),6.83(d,J=8.7 Hz,2H),7.
18(d,J=8.7 Hz,2H),7.21(d,
J=9.2 Hz,1H),7.53(dd,J=2.
3,9.2 Hz,1H),8.1(d,J=2.3H
z,1H)。FAB MS M+H=341,融点=2
11〜213℃。
【0056】D.6−クロロ−4−シクロプロピル−
3,4−ジヒドロ−1−(4−メトキシベンジル)−4
−(3−メトキシ−1−プロピニル)キナゾリン−2
(1H)−オン 548mg(1.61mmol)の6−クロロ−4−シ
クロプロピル−1−(4−メトキシベンジル)−キナゾ
リン−2(1H)−オンと1.55g(4.82mmo
l)のマグネシウムトリフレートとの懸濁液を、18m
lのエーテル中、Ar下、室温で30分間撹拌した。こ
の溶液に−78°の1−リチオ−3−メトキシプロピン
溶液(18mlのTHF中6.4mmolのリチウムジ
イソプロピルアミドの−78°の溶液に543μl
(6.4mmol)の3−メトキシ−1−プロピンをA
r下で滴下して調製)をカニューレによって加えた。室
温で2時間後、氷冷1Mクエン酸に注入して反応を制止
し、CHCl3で2回抽出した。有機層を10%Na2C
O3で洗浄し、MgSO4で脱水し、活性炭で処理し、溶
媒を除去すると、琥珀色の泡状物質が662mg得られ
た。
3,4−ジヒドロ−1−(4−メトキシベンジル)−4
−(3−メトキシ−1−プロピニル)キナゾリン−2
(1H)−オン 548mg(1.61mmol)の6−クロロ−4−シ
クロプロピル−1−(4−メトキシベンジル)−キナゾ
リン−2(1H)−オンと1.55g(4.82mmo
l)のマグネシウムトリフレートとの懸濁液を、18m
lのエーテル中、Ar下、室温で30分間撹拌した。こ
の溶液に−78°の1−リチオ−3−メトキシプロピン
溶液(18mlのTHF中6.4mmolのリチウムジ
イソプロピルアミドの−78°の溶液に543μl
(6.4mmol)の3−メトキシ−1−プロピンをA
r下で滴下して調製)をカニューレによって加えた。室
温で2時間後、氷冷1Mクエン酸に注入して反応を制止
し、CHCl3で2回抽出した。有機層を10%Na2C
O3で洗浄し、MgSO4で脱水し、活性炭で処理し、溶
媒を除去すると、琥珀色の泡状物質が662mg得られ
た。
【0057】NMR(CDCl3):δ0.55−0.
72(m,2H),0.74−0.90(m,2H),
1.38−1.50(m,1H),3.32(s,3
H),3.76(s,3H),4.08(s,2H),
5.02(d,J=16.8 Hz,1H),5.19
(d,J=16.8 Hz,1H),5.36(s,1
H),6.75(d,J=9.0 Hz,1H),6.
82(d,J=9.0 Hz,2H),7.12(d
d,J=9.0,2.4 Hz,1H),7.18
(d,J=9.0 Hz,2H),7.49(d,J=
2.4 Hz,1H)。
72(m,2H),0.74−0.90(m,2H),
1.38−1.50(m,1H),3.32(s,3
H),3.76(s,3H),4.08(s,2H),
5.02(d,J=16.8 Hz,1H),5.19
(d,J=16.8 Hz,1H),5.36(s,1
H),6.75(d,J=9.0 Hz,1H),6.
82(d,J=9.0 Hz,2H),7.12(d
d,J=9.0,2.4 Hz,1H),7.18
(d,J=9.0 Hz,2H),7.49(d,J=
2.4 Hz,1H)。
【0058】実施例2 6−クロロ−4−シクロプロピル−3,4−ジヒドロ−
3−メチル−1−(4−メトキシベンジル)−4−(3
−メトキシ−1−プロピニル)キナゾリン−2(1H)
−オン 実施例1の生成物130mg(0.316mmol)を
5mlの乾燥DMFに溶解し、Ar下で25mg(0.
63mmol)の油中60%水素化ナトリウムで処理し
た。室温で40分間撹拌した後、40μl(0.63m
mol)のヨウ化メチル(アルミナパッドに通して乾燥
したもの)をスポイトで一度に加え、該反応混合物を室
温で一晩撹拌した。回転蒸発器によってDMFを除去
し、残渣をCHCl3と1Mクエン酸との間で分配し
た。水性層をCHCl3で抽出し、有機層をまとめて1
0%Na2CO3で洗浄し、MgSO4で脱水し、溶媒を
除去して暗褐色の油状物質を140mg得た。この物質
を98.5:1.5〜90:10のCHCl3−CH3C
Nを用いて13gの微細SiO2でクロマトグラフィー
にかけると、表題の化合物が薄黄色の油状物質として4
9mg得られた。
3−メチル−1−(4−メトキシベンジル)−4−(3
−メトキシ−1−プロピニル)キナゾリン−2(1H)
−オン 実施例1の生成物130mg(0.316mmol)を
5mlの乾燥DMFに溶解し、Ar下で25mg(0.
63mmol)の油中60%水素化ナトリウムで処理し
た。室温で40分間撹拌した後、40μl(0.63m
mol)のヨウ化メチル(アルミナパッドに通して乾燥
したもの)をスポイトで一度に加え、該反応混合物を室
温で一晩撹拌した。回転蒸発器によってDMFを除去
し、残渣をCHCl3と1Mクエン酸との間で分配し
た。水性層をCHCl3で抽出し、有機層をまとめて1
0%Na2CO3で洗浄し、MgSO4で脱水し、溶媒を
除去して暗褐色の油状物質を140mg得た。この物質
を98.5:1.5〜90:10のCHCl3−CH3C
Nを用いて13gの微細SiO2でクロマトグラフィー
にかけると、表題の化合物が薄黄色の油状物質として4
9mg得られた。
【0059】NMR(CDCl3):δ0.40−0.
55(m,2H),0.66−0.90(m,2H),
1.25−1.40(m,1H),3.29(s,3
H),3.40(s,3H),3.76(s,3H),
4.21(s,2H),4.98(d,J=16.8
Hz,1H),5.21(d,J=16.8 Hz,1
H),6.70(d,J=8.8 Hz,1H),6.
83(d,J=8.8 Hz,2H),7.10(d
d,J=8.8,2.4 Hz,1H),7.165
(d,J=8.8 Hz,2H),7.47(d,J=
2.4 Hz,1H)。
55(m,2H),0.66−0.90(m,2H),
1.25−1.40(m,1H),3.29(s,3
H),3.40(s,3H),3.76(s,3H),
4.21(s,2H),4.98(d,J=16.8
Hz,1H),5.21(d,J=16.8 Hz,1
H),6.70(d,J=8.8 Hz,1H),6.
83(d,J=8.8 Hz,2H),7.10(d
d,J=8.8,2.4 Hz,1H),7.165
(d,J=8.8 Hz,2H),7.47(d,J=
2.4 Hz,1H)。
【0060】実施例3 6−クロロ−4−シクロプロピル−3,4−ジヒドロ−
3−メチル−4−(3−メトキシ−1−プロピニル)キ
ナゾリン−2(1H)−オン 実施例2の生成物49mg(0.115mmol)を、
3.5mlの塩化メチレン中2.5mlのトリフルオロ
酢酸の溶液によりAr下で3時間処理した。回転蒸発に
よって溶媒を除去し、残留物をCHCl3と10%Na2
CO3との間で分配した。有機層をNa2SO4で脱水
し、溶媒を除去して黄色油状物質を47mg得た。これ
を98:2のCHCl3−CH3OHを用いて5gの微細
SiO2でクロマトグラフィーにかけると、表題の化合
物が33mg得られた。この化合物はジオキサンからの
凍結乾燥によって凝固した。融点=119〜121℃。
3−メチル−4−(3−メトキシ−1−プロピニル)キ
ナゾリン−2(1H)−オン 実施例2の生成物49mg(0.115mmol)を、
3.5mlの塩化メチレン中2.5mlのトリフルオロ
酢酸の溶液によりAr下で3時間処理した。回転蒸発に
よって溶媒を除去し、残留物をCHCl3と10%Na2
CO3との間で分配した。有機層をNa2SO4で脱水
し、溶媒を除去して黄色油状物質を47mg得た。これ
を98:2のCHCl3−CH3OHを用いて5gの微細
SiO2でクロマトグラフィーにかけると、表題の化合
物が33mg得られた。この化合物はジオキサンからの
凍結乾燥によって凝固した。融点=119〜121℃。
【0061】NMR(CDCl3):δ0.40−0.
55(m,2H),0.66−0.87(m,2H),
1.32−1.42(m,1H),3.25(s,3
H),3.41(s,3H),4.21(s,2H),
6.77(d,J=8.5 Hz,1H),7.17
(dd,J=8.5,2.3 Hz,1H),7.38
(d,J=2.3 Hz,1H),9.23(s,1
H)。C16H17ClN2O2.0.5H2Oの分析計算
値:C 61.24 H 5.78 N 8.92。測
定値:C 61.07 H 5.47 N 8.63。
55(m,2H),0.66−0.87(m,2H),
1.32−1.42(m,1H),3.25(s,3
H),3.41(s,3H),4.21(s,2H),
6.77(d,J=8.5 Hz,1H),7.17
(dd,J=8.5,2.3 Hz,1H),7.38
(d,J=2.3 Hz,1H),9.23(s,1
H)。C16H17ClN2O2.0.5H2Oの分析計算
値:C 61.24 H 5.78 N 8.92。測
定値:C 61.07 H 5.47 N 8.63。
【0062】実施例4 6−クロロ−4−シクロプロピル−3,4−ジヒドロ−
4−(3−メトキシ−1−プロピニル)キナゾリン−2
(1H)−オン 実施例1の生成物48mg(0.116mmol)を実
施例3の手順に従って21時間処理し、黄色油状物質を
得た。この物質を97:3のCHCl3−CH3OHを用
いて7gの微細SiO2でクロマトグラフィーにかける
と、表題の化合物が、ジオキサンからの凍結乾燥によ
り、非晶質固体物質として12mg得られた。
4−(3−メトキシ−1−プロピニル)キナゾリン−2
(1H)−オン 実施例1の生成物48mg(0.116mmol)を実
施例3の手順に従って21時間処理し、黄色油状物質を
得た。この物質を97:3のCHCl3−CH3OHを用
いて7gの微細SiO2でクロマトグラフィーにかける
と、表題の化合物が、ジオキサンからの凍結乾燥によ
り、非晶質固体物質として12mg得られた。
【0063】NMR(CDCl3):δ0.57−0.
68(m,2H),0.74−0.88(m,2H),
1.40−1.48(m,1H),3.32(s,3
H),4.09(s,2H),5.23(s,1H),
6.69(d,J=8.5 Hz,1H),7.21
(dd,J=8.5,2.3 Hz,1H),7.38
(s,1H),7.45(d,J=2.3 Hz,1
H)。C15H15ClN2O20.3ジオキサンの分析計算
値:C 61.35 H 5.53 N 8.83。測
定値:C 61.05 H 5.24 N 8.75。
68(m,2H),0.74−0.88(m,2H),
1.40−1.48(m,1H),3.32(s,3
H),4.09(s,2H),5.23(s,1H),
6.69(d,J=8.5 Hz,1H),7.21
(dd,J=8.5,2.3 Hz,1H),7.38
(s,1H),7.45(d,J=2.3 Hz,1
H)。C15H15ClN2O20.3ジオキサンの分析計算
値:C 61.35 H 5.53 N 8.83。測
定値:C 61.05 H 5.24 N 8.75。
【0064】実施例5 6−クロロ−4−シクロプロピル−3,4−ジヒドロ−
1−(4−メトキシベンジル)−4−(3−(テトラヒ
ドロピラン−2−イル)オキシ−1−プロピニル)キナ
ゾリン−2(1H)−オン 4.8g(14.1mmol)の6−クロロ−4−シク
ロプロピル−1−(4−メトキシベンジル)−キナゾリ
ン−2(1H)−オン(実施例1、ステップC)と1
3.6g(42.2mmol)のマグネシウムトリフレ
ートとの懸濁液を、125mlのエーテル中、Ar下、
室温で30分間撹拌した。この溶液に、1−リチオ−3
−(テトラヒドロピラン−2−イル)−オキシプロピン
の−78°溶液(5.94ml(42.2mmol)の
3−(テトラヒドロピラン−2−イル)オキシ−1−プ
ロピンを、ヘキサン中2.5Mブチルリチウム16.9
mlとエーテル75mlとの−78°溶液に滴下して調
製)をカニューレによって加えた。Ar下、室温で一晩
撹拌した後、更に二当量分の1−リチオ−3−(テトラ
ヒドロピラン−2−イル)オキシプロピン(前述のよう
に調製)を前記反応混合物に加えた。1時間後、氷冷1
Mクエン酸への注入によって反応を制止した。水性層を
EtOAcで抽出し、有機層をまとめて洗浄した。有機
層を10%NaHCO3、水、ブラインで洗浄し、Na2
SO4で脱水し、溶媒を除去して油状物質を得、この物
質を1:2 EtOAc−ヘキサンを用いて微細SiO
2でクロマトグラフィーにかけると、表題の化合物が無
色の泡状物質として4.51g(67%)得られた。
1−(4−メトキシベンジル)−4−(3−(テトラヒ
ドロピラン−2−イル)オキシ−1−プロピニル)キナ
ゾリン−2(1H)−オン 4.8g(14.1mmol)の6−クロロ−4−シク
ロプロピル−1−(4−メトキシベンジル)−キナゾリ
ン−2(1H)−オン(実施例1、ステップC)と1
3.6g(42.2mmol)のマグネシウムトリフレ
ートとの懸濁液を、125mlのエーテル中、Ar下、
室温で30分間撹拌した。この溶液に、1−リチオ−3
−(テトラヒドロピラン−2−イル)−オキシプロピン
の−78°溶液(5.94ml(42.2mmol)の
3−(テトラヒドロピラン−2−イル)オキシ−1−プ
ロピンを、ヘキサン中2.5Mブチルリチウム16.9
mlとエーテル75mlとの−78°溶液に滴下して調
製)をカニューレによって加えた。Ar下、室温で一晩
撹拌した後、更に二当量分の1−リチオ−3−(テトラ
ヒドロピラン−2−イル)オキシプロピン(前述のよう
に調製)を前記反応混合物に加えた。1時間後、氷冷1
Mクエン酸への注入によって反応を制止した。水性層を
EtOAcで抽出し、有機層をまとめて洗浄した。有機
層を10%NaHCO3、水、ブラインで洗浄し、Na2
SO4で脱水し、溶媒を除去して油状物質を得、この物
質を1:2 EtOAc−ヘキサンを用いて微細SiO
2でクロマトグラフィーにかけると、表題の化合物が無
色の泡状物質として4.51g(67%)得られた。
【0065】NMR(CDCl3):δ0.55−0.
87(m,4H),1.40−1.85(m,7H),
3.45−3.55(m,1H),3.73−3.85
(m,1H),3.76(s,3H),4.25(s,
2H),4.71(t,J=2Hz,1H),5.11
(dd,J=34.2,16.8 Hz,2H),5.
28(s,1H),6.735(d,J=9.0 H
z,1H),6.835(d,J=8.2 Hz,2
H),7.10(dd,J=9.0,2.4 Hz,1
H),7.18(d,J=8.2 Hz,2H),7.
47(d,J=2.4Hz,1H)。
87(m,4H),1.40−1.85(m,7H),
3.45−3.55(m,1H),3.73−3.85
(m,1H),3.76(s,3H),4.25(s,
2H),4.71(t,J=2Hz,1H),5.11
(dd,J=34.2,16.8 Hz,2H),5.
28(s,1H),6.735(d,J=9.0 H
z,1H),6.835(d,J=8.2 Hz,2
H),7.10(dd,J=9.0,2.4 Hz,1
H),7.18(d,J=8.2 Hz,2H),7.
47(d,J=2.4Hz,1H)。
【0066】実施例6 6−クロロ−4−シクロプロピル−3,4−ジヒドロ−
3−メチル−1−(4−メトキシベンジル)−4−(3
−(テトラヒドロピラン−2−イル)オキシ−1−プロ
ピニル)キナゾリン−2(1H)−オン 実施例5の生成物4.1g(8.52mmol)を実施
例2の手順で処理すると、表題の化合物が油状物質とし
て4.4g得られた。この物質はそれ以上精製せずに後
続の反応で使用した。
3−メチル−1−(4−メトキシベンジル)−4−(3
−(テトラヒドロピラン−2−イル)オキシ−1−プロ
ピニル)キナゾリン−2(1H)−オン 実施例5の生成物4.1g(8.52mmol)を実施
例2の手順で処理すると、表題の化合物が油状物質とし
て4.4g得られた。この物質はそれ以上精製せずに後
続の反応で使用した。
【0067】実施例7 6−クロロ−4−シクロプロピル−3,4−ジヒドロ−
3−メチル−1−(4−メトキシベンジル)−4−(3
−ヒドロキシ−1−プロピニル)キナゾリン−2(1
H)−オン 実施例6の生成物(4.22g、0.85mmol)を
75mlのエタノールに溶解し、214mg(0.85
2mmol)のピリジニウムp−トルエンスルホネート
によりAr下60℃で5時間処理し、次いで室温で17
時間処理した。この反応混合物を濃縮し、残渣をEtO
Acと10%NaHCO3との間で分配した。有機層を
10%NaHCO3、水、ブラインで洗浄し、Na2SO
4で脱水し、溶媒を除去すると、白っぽい固体物質が
3.73g(定量的)得られた。この物質はそれ以上精
製せずに後続ステップで使用した。
3−メチル−1−(4−メトキシベンジル)−4−(3
−ヒドロキシ−1−プロピニル)キナゾリン−2(1
H)−オン 実施例6の生成物(4.22g、0.85mmol)を
75mlのエタノールに溶解し、214mg(0.85
2mmol)のピリジニウムp−トルエンスルホネート
によりAr下60℃で5時間処理し、次いで室温で17
時間処理した。この反応混合物を濃縮し、残渣をEtO
Acと10%NaHCO3との間で分配した。有機層を
10%NaHCO3、水、ブラインで洗浄し、Na2SO
4で脱水し、溶媒を除去すると、白っぽい固体物質が
3.73g(定量的)得られた。この物質はそれ以上精
製せずに後続ステップで使用した。
【0068】実施例8 6−クロロ−4−シクロプロピル−3,4−ジヒドロ−
3−メチル−1−(4−メトキシベンジル)−4−(3
−クロロ−1−プロピニル)キナゾリン−2(1H)−
オン 実施例7の生成物1.25g(3.04mmol)を3
0mlのCH2Cl2に溶解した溶液に、223mg
(1.82mmol)の4−(ジメチルアミノ)ピリジ
ンと、696mg(3.65mmol)のp−トルエン
スルホニルクロリドと、424μl(3.04mmo
l)のトリエチルアミンと、129mg(3.04mm
ol)の塩化リチウムとを加えた。Ar下で室温で一晩
撹拌した後、前記反応混合物を75mlのエーテルで希
釈し、濾過した。濾液を10%CuSO4、水、10%
NaHCO3、ブラインで洗浄し、Na2SO4で脱水
し、溶媒を除去して油性固体物質を得、この物質を1:
12のEtOAc−CHCl3を用いて微細SiO2でク
ロマトグラフィーにかけると、表題の化合物が無色の固
体物質として1.0g(77%)得られた。
3−メチル−1−(4−メトキシベンジル)−4−(3
−クロロ−1−プロピニル)キナゾリン−2(1H)−
オン 実施例7の生成物1.25g(3.04mmol)を3
0mlのCH2Cl2に溶解した溶液に、223mg
(1.82mmol)の4−(ジメチルアミノ)ピリジ
ンと、696mg(3.65mmol)のp−トルエン
スルホニルクロリドと、424μl(3.04mmo
l)のトリエチルアミンと、129mg(3.04mm
ol)の塩化リチウムとを加えた。Ar下で室温で一晩
撹拌した後、前記反応混合物を75mlのエーテルで希
釈し、濾過した。濾液を10%CuSO4、水、10%
NaHCO3、ブラインで洗浄し、Na2SO4で脱水
し、溶媒を除去して油性固体物質を得、この物質を1:
12のEtOAc−CHCl3を用いて微細SiO2でク
ロマトグラフィーにかけると、表題の化合物が無色の固
体物質として1.0g(77%)得られた。
【0069】NMR(CDCl3):δ0.40−0.
57(m,2H),0.68−0.86(m,2H),
1.31−1.38(m,1H),3.27(s,3
H),3.76(s,3H),4.22(s,2H),
4.97(d,J=16.2 Hz,1H),5.21
(d,J=16.2 Hz,1H),6.71(d,J
=8.8 Hz,1H),6.825(d,J=8.8
Hz,2H),7.11(dd,J=8.8,2.4
Hz,1H),7.16(d,J=8.8 Hz,2
H),7.44(d,J=2.4 Hz,1H)。
57(m,2H),0.68−0.86(m,2H),
1.31−1.38(m,1H),3.27(s,3
H),3.76(s,3H),4.22(s,2H),
4.97(d,J=16.2 Hz,1H),5.21
(d,J=16.2 Hz,1H),6.71(d,J
=8.8 Hz,1H),6.825(d,J=8.8
Hz,2H),7.11(dd,J=8.8,2.4
Hz,1H),7.16(d,J=8.8 Hz,2
H),7.44(d,J=2.4 Hz,1H)。
【0070】実施例9 6−クロロ−4−シクロプロピル−3,4−ジヒドロ−
3−メチル−4−(3−(4−モルホリニル)−1−プ
ロピニル)キナゾリン−2(1H)−オン 実施例8の生成物50mg(0.116mmol)を1
mlのモルホリンに溶解した溶液を、Ar下、室温で1
時間撹拌し、冷凍室に56時間貯蔵した。回転蒸発によ
って溶媒を除去し、残渣を水とEtOAcとの間で分配
した。有機層を水、ブラインで洗浄し、Na2SO4で脱
水し、溶媒を除去して油性固体物質を得、この物質を実
施例3の手順で処理すると、表題の化合物が無色の固体
物質として33mg(78%)得られた。融点=157
〜160℃。
3−メチル−4−(3−(4−モルホリニル)−1−プ
ロピニル)キナゾリン−2(1H)−オン 実施例8の生成物50mg(0.116mmol)を1
mlのモルホリンに溶解した溶液を、Ar下、室温で1
時間撹拌し、冷凍室に56時間貯蔵した。回転蒸発によ
って溶媒を除去し、残渣を水とEtOAcとの間で分配
した。有機層を水、ブラインで洗浄し、Na2SO4で脱
水し、溶媒を除去して油性固体物質を得、この物質を実
施例3の手順で処理すると、表題の化合物が無色の固体
物質として33mg(78%)得られた。融点=157
〜160℃。
【0071】NMR(CDCl3):δ0.43−0.
51(m,2H),0.66−0.84(m,2H),
1.30−1.42(m,1H),2.59(t,J=
4.6Hz,4H),3.25(s,3H),3.46
(s,2H),3.76(t,J=4.5 Hz,4
H),6.76(d,J=8.5 Hz,1H),7.
17(dd,J=8.5,2.2 Hz,1H),7.
379(d,J=2.2Hz,1H),9.215
(s,1H)。
51(m,2H),0.66−0.84(m,2H),
1.30−1.42(m,1H),2.59(t,J=
4.6Hz,4H),3.25(s,3H),3.46
(s,2H),3.76(t,J=4.5 Hz,4
H),6.76(d,J=8.5 Hz,1H),7.
17(dd,J=8.5,2.2 Hz,1H),7.
379(d,J=2.2Hz,1H),9.215
(s,1H)。
【0072】実施例10 6−クロロ−4−シクロプロピル−3,4−ジヒドロ−
1−(4−メトキシベンジル)−4−(4−(テトラヒ
ドロピラン−2−イル)オキシ−1−ブチニル)キナゾ
リン−2(1H)−オン 200mg(0.587mmol)の6−クロロ−4−
シクロプロピル−1−(4−メトキシベンジル)−キナ
ゾリン−2(1H)−オン(実施例1、ステップC)を
実施例5の手順で1−リチオ−4−((テトラヒドロピ
ラン−2−イル)オキシ)ブチンで処理すると、表題の
化合物が無色の泡状物質として281mg(97%)得
られた。
1−(4−メトキシベンジル)−4−(4−(テトラヒ
ドロピラン−2−イル)オキシ−1−ブチニル)キナゾ
リン−2(1H)−オン 200mg(0.587mmol)の6−クロロ−4−
シクロプロピル−1−(4−メトキシベンジル)−キナ
ゾリン−2(1H)−オン(実施例1、ステップC)を
実施例5の手順で1−リチオ−4−((テトラヒドロピ
ラン−2−イル)オキシ)ブチンで処理すると、表題の
化合物が無色の泡状物質として281mg(97%)得
られた。
【0073】NMR(CDCl3):δ0.55−0.
87(m,4H),1.40−1.85(m,7H),
3.45−3.55(m,1H),3.73−3.85
(m,1H),3.76(s,3H),4.25(s,
2H),4.71(t,J=2Hz,1H),5.11
(dd,J=34.2,16.8 Hz,2H),5.
28(s,1H),6.735(d,J=9.0 H
z,1H),6.835(d,J=8.2 Hz,2
H),7.10(dd,J=9.0,2.4 Hz,1
H),7.18(d,J=8.2 Hz,2H),7.
47(d,H=2.4Hz,1H)。
87(m,4H),1.40−1.85(m,7H),
3.45−3.55(m,1H),3.73−3.85
(m,1H),3.76(s,3H),4.25(s,
2H),4.71(t,J=2Hz,1H),5.11
(dd,J=34.2,16.8 Hz,2H),5.
28(s,1H),6.735(d,J=9.0 H
z,1H),6.835(d,J=8.2 Hz,2
H),7.10(dd,J=9.0,2.4 Hz,1
H),7.18(d,J=8.2 Hz,2H),7.
47(d,H=2.4Hz,1H)。
【0074】実施例11 6−クロロ−4−シクロプロピル−3,4−ジヒドロ−
1−(4−メトキシベンジル)−3−メチル−4−(4
−(テトラヒドロピラン−2−イル)オキシ−1−ブチ
ニル)キナゾリン−2(1H)−オン 実施例10の生成物281mg(0.568mmol)
を実施例2の手順で処理すると表題の化合物が264m
g(91%)得られた。この化合物はそれ以上精製せず
に後続の反応で使用した。
1−(4−メトキシベンジル)−3−メチル−4−(4
−(テトラヒドロピラン−2−イル)オキシ−1−ブチ
ニル)キナゾリン−2(1H)−オン 実施例10の生成物281mg(0.568mmol)
を実施例2の手順で処理すると表題の化合物が264m
g(91%)得られた。この化合物はそれ以上精製せず
に後続の反応で使用した。
【0075】実施例12 6−クロロ−4−シクロプロピル−3,4−ジヒドロ−
1−(4−メトキシベンジル)−3−メチル−4−(4
−ヒドロキシ−1−ブチニル)キナゾリン−2(1H)
−オン 実施例11の生成物264mg(0.519mmol)
を実施例7の手順で処理すると表題の化合物が107m
g(48%)得られた。この化合物はそれ以上精製せず
に後続の反応で使用した。
1−(4−メトキシベンジル)−3−メチル−4−(4
−ヒドロキシ−1−ブチニル)キナゾリン−2(1H)
−オン 実施例11の生成物264mg(0.519mmol)
を実施例7の手順で処理すると表題の化合物が107m
g(48%)得られた。この化合物はそれ以上精製せず
に後続の反応で使用した。
【0076】実施例13 6−クロロ−4−シクロプロピル−4−(4−フルオロ
−1−ブチニル)−3,4−ジヒドロ−3−メチルキナ
ゾリン−2(1H)−オン 実施例12の生成物107mg(0.252mmol)
を2.0mlのCH2Cl2に溶解した溶液を撹拌しなが
ら、0℃で100μl(0.755mmol)のジエチ
ルアミノスルフルトリフルオリドを加えた。冷却浴を除
去し、反応混合物を室温で2.5時間撹拌し、20ml
の飽和NaHCO3に注入し、EtOAcで2回抽出し
た。有機層をまとめて水、ブラインで洗浄し、MgSO
4で脱水し、溶媒を除去して油状物質を得、この物質を
3:7のEtOAc−ヘキサンを用いて10gの微細S
iO2でクロマトグラフィーにかけると無色の油状物質
が60mg得られた。この物質を実施例3の手順で処理
し、アセトニトリル−0.1%トリフルオロ酢酸水溶液
を用いてC−18カラムでの逆相HPLCにより精製す
ると、表題の化合物が非晶質固体物質として29mg
(37%)得られた。
−1−ブチニル)−3,4−ジヒドロ−3−メチルキナ
ゾリン−2(1H)−オン 実施例12の生成物107mg(0.252mmol)
を2.0mlのCH2Cl2に溶解した溶液を撹拌しなが
ら、0℃で100μl(0.755mmol)のジエチ
ルアミノスルフルトリフルオリドを加えた。冷却浴を除
去し、反応混合物を室温で2.5時間撹拌し、20ml
の飽和NaHCO3に注入し、EtOAcで2回抽出し
た。有機層をまとめて水、ブラインで洗浄し、MgSO
4で脱水し、溶媒を除去して油状物質を得、この物質を
3:7のEtOAc−ヘキサンを用いて10gの微細S
iO2でクロマトグラフィーにかけると無色の油状物質
が60mg得られた。この物質を実施例3の手順で処理
し、アセトニトリル−0.1%トリフルオロ酢酸水溶液
を用いてC−18カラムでの逆相HPLCにより精製す
ると、表題の化合物が非晶質固体物質として29mg
(37%)得られた。
【0077】NMR(CDCl3):δ0.39−0.
47(m,2H),0.63−0.71(m,1H),
0.76−0.84(m,1H),1.30−1.38
(m,1H),2.72(dt,J=21.4,6.2
Hz,2H),3.23(s,3H),4.54(d
t,J=46.7,6.2 Hz,2H),6.76
(d,J=8.4 Hz,1H),7.168(dd,
J=8.4,2.4 Hz,1H),7.362(d,
J=2.2 Hz,1H),9.2(s,1H)。
47(m,2H),0.63−0.71(m,1H),
0.76−0.84(m,1H),1.30−1.38
(m,1H),2.72(dt,J=21.4,6.2
Hz,2H),3.23(s,3H),4.54(d
t,J=46.7,6.2 Hz,2H),6.76
(d,J=8.4 Hz,1H),7.168(dd,
J=8.4,2.4 Hz,1H),7.362(d,
J=2.2 Hz,1H),9.2(s,1H)。
【0078】実施例14 6−クロロ−4−(4−クロロ−1−ブチニル)−4−
シクロプロピル−3,4−ジヒドロ−3−メチルキナゾ
リン−2(1H)−オン 表題の化合物は実施例13の副産物として非晶質固体形
態で8mg(10%)単離された。
シクロプロピル−3,4−ジヒドロ−3−メチルキナゾ
リン−2(1H)−オン 表題の化合物は実施例13の副産物として非晶質固体形
態で8mg(10%)単離された。
【0079】NMR(CDCl3):δ0.40−0.
51(m,2H),0.64−0.72(m,1H),
0.80−0.90(m,1H),1.30−1.38
(m,1H),2.785(t,J=6.6 Hz,2
H),3.23(s,3H),3.65(t,J=6.
6 Hz,2H),6.68(d,J=8.4 Hz,
1H),7.173(dd,J=8.4,2.2 H
z,1H),7.42(d,J=2.2 Hz,1
H),7.94(s,1H)。
51(m,2H),0.64−0.72(m,1H),
0.80−0.90(m,1H),1.30−1.38
(m,1H),2.785(t,J=6.6 Hz,2
H),3.23(s,3H),3.65(t,J=6.
6 Hz,2H),6.68(d,J=8.4 Hz,
1H),7.173(dd,J=8.4,2.2 H
z,1H),7.42(d,J=2.2 Hz,1
H),7.94(s,1H)。
【0080】実施例15 6−クロロ−4−シクロプロピル−3,4−ジヒドロ−
1−(4−メトキシベンジル)−4−(4−ヒドロキシ
−1−ブチニル)キナゾリン−2(1H)−オン 実施例10の生成物75mg(0.152mmol)を
実施例7の手順で処理して表題の化合物を61mg(9
7%)得た。この化合物はそれ以上精製せずに後続の反
応で使用した。
1−(4−メトキシベンジル)−4−(4−ヒドロキシ
−1−ブチニル)キナゾリン−2(1H)−オン 実施例10の生成物75mg(0.152mmol)を
実施例7の手順で処理して表題の化合物を61mg(9
7%)得た。この化合物はそれ以上精製せずに後続の反
応で使用した。
【0081】実施例16 6−クロロ−4−シクロプロピル−4−(4−フルオロ
−1−ブチニル)−3,4−ジヒドロキナゾリン−2
(1H)−オン 実施例15の生成物61mg(0.148mmol)を
実施例13の手順で処理すると表題の化合物が非晶質固
体物質として7mg(14%)得られた。
−1−ブチニル)−3,4−ジヒドロキナゾリン−2
(1H)−オン 実施例15の生成物61mg(0.148mmol)を
実施例13の手順で処理すると表題の化合物が非晶質固
体物質として7mg(14%)得られた。
【0082】NMR(CDCl3):δ0.53−0.
85(m,4H),1.37−1.46(m,1H),
2.60(dt,J=20.5,6.5 Hz,2
H),4.44(dt,J=46.6,6.5 Hz,
2H),5.44(s,1H),6.73(d,J=
8.4 Hz,1H),7.18(dd,J=8.4,
2.3Hz,1H),7.415(d,J=2.2 H
z,1H),8.52(s,1H)。
85(m,4H),1.37−1.46(m,1H),
2.60(dt,J=20.5,6.5 Hz,2
H),4.44(dt,J=46.6,6.5 Hz,
2H),5.44(s,1H),6.73(d,J=
8.4 Hz,1H),7.18(dd,J=8.4,
2.3Hz,1H),7.415(d,J=2.2 H
z,1H),8.52(s,1H)。
【0083】実施例17 6−クロロ−4−シクロプロピル−4−(3−フルオロ
−1−プロピニル)−3,4−ジヒドロ−3−メチルキ
ナゾリン−2(1H)−オン 実施例7の生成物100mg(0.243mmol)を
実施例13の手順で処理すると、表題の化合物が非晶質
固体物質として29mg(41%)得られた。
−1−プロピニル)−3,4−ジヒドロ−3−メチルキ
ナゾリン−2(1H)−オン 実施例7の生成物100mg(0.243mmol)を
実施例13の手順で処理すると、表題の化合物が非晶質
固体物質として29mg(41%)得られた。
【0084】NMR(CDCl3):δ0.46−0.
57(m,2H),0.68−0.84(m,2H),
1.34−1.42(m,1H),3,23(s,3
H),5.06(d,J=47.2 Hz,2H),
6.63(d,J=8.4 Hz,1H),7.12
(s,1H),7.20(dd,J=8.4,2.2
Hz,1H),7.397(d,J=2.4 Hz,1
H)。
57(m,2H),0.68−0.84(m,2H),
1.34−1.42(m,1H),3,23(s,3
H),5.06(d,J=47.2 Hz,2H),
6.63(d,J=8.4 Hz,1H),7.12
(s,1H),7.20(dd,J=8.4,2.2
Hz,1H),7.397(d,J=2.4 Hz,1
H)。
【0085】実施例18 4−(3−アジド−1−プロピニル)−6−クロロ−4
−シクロプロピル−3,4−ジヒドロ−3−メチルキナ
ゾリン−2(1H)−オン 実施例8の生成物50mg(0.116mmol)の溶
液を撹拌しながら、0.5mlの乾燥DMF中で38m
g(0.582mmol)のアジ化ナトリウムにより、
Ar下、室温で2時間処理した。回転蒸発器により溶媒
を除去し、残渣を水とEtOAcとの間で分配した。有
機層を水、ブラインで洗浄し、MgSO4で脱水し、溶
媒を除去して油状物質を得、この物質を実施例3の手順
で処理すると、表題の化合物が非晶質固体物質として2
0mg(54%)得られた。
−シクロプロピル−3,4−ジヒドロ−3−メチルキナ
ゾリン−2(1H)−オン 実施例8の生成物50mg(0.116mmol)の溶
液を撹拌しながら、0.5mlの乾燥DMF中で38m
g(0.582mmol)のアジ化ナトリウムにより、
Ar下、室温で2時間処理した。回転蒸発器により溶媒
を除去し、残渣を水とEtOAcとの間で分配した。有
機層を水、ブラインで洗浄し、MgSO4で脱水し、溶
媒を除去して油状物質を得、この物質を実施例3の手順
で処理すると、表題の化合物が非晶質固体物質として2
0mg(54%)得られた。
【0086】NMR(CDCl3):δ0.48−0.
58(m,2H),0.69−0.77(m,1H),
0.77−0.85(m,1H),1.35−1.43
(m,1H),3.25(s,3H),4.04(s,
2H),6.79(d,J=8.4 Hz,1H),
7.18(dd,J=8.4,2.4 Hz,1H),
7.39(d,J=2.2 Hz,1H),9.23
(s,1H)。
58(m,2H),0.69−0.77(m,1H),
0.77−0.85(m,1H),1.35−1.43
(m,1H),3.25(s,3H),4.04(s,
2H),6.79(d,J=8.4 Hz,1H),
7.18(dd,J=8.4,2.4 Hz,1H),
7.39(d,J=2.2 Hz,1H),9.23
(s,1H)。
【0087】実施例19 6−クロロ−4−シクロプロピル−3,4−ジヒドロ−
4−(3−(1−イミダゾリル)−1−プロピニル)−
3−メチルキナゾリン−2(1H)−オン 実施例8の生成物50mg(0.116mmol)の溶
液を撹拌しながら、1.0mlのDMF中で40mg
(0.582mmol)のイミダゾールにより、Ar
下、室温で0.5時間処理した。この反応物質を14時
間50°に加熱した。回転蒸発によって溶媒を除去し、
残渣を水とCHCl3との間で分配した。有機層をブラ
インで洗浄し、Na2SO4で脱水し、溶媒を除去して油
状物質を得、この物質を実施例3の手順で処理すると、
表題の化合物が非晶質固体物質として15mg(38
%)得られた。
4−(3−(1−イミダゾリル)−1−プロピニル)−
3−メチルキナゾリン−2(1H)−オン 実施例8の生成物50mg(0.116mmol)の溶
液を撹拌しながら、1.0mlのDMF中で40mg
(0.582mmol)のイミダゾールにより、Ar
下、室温で0.5時間処理した。この反応物質を14時
間50°に加熱した。回転蒸発によって溶媒を除去し、
残渣を水とCHCl3との間で分配した。有機層をブラ
インで洗浄し、Na2SO4で脱水し、溶媒を除去して油
状物質を得、この物質を実施例3の手順で処理すると、
表題の化合物が非晶質固体物質として15mg(38
%)得られた。
【0088】NMR(CDCl3):δ0.40−0.
48(m,1H),0.51−0.58(m,1H),
0.67−0.75(m,2H),1.34−1.42
(m,1H),3.20(s,3H),4.88(s,
2H),6.779(d,J=8.4 Hz,1H),
7.03(s,1H),7.14(s,1H),7.1
94(dd,J=8.5,2.4 Hz,1H),7.
333(d,J=2.2Hz,1H),7.69(s,
1H),9.13(s,1H)。
48(m,1H),0.51−0.58(m,1H),
0.67−0.75(m,2H),1.34−1.42
(m,1H),3.20(s,3H),4.88(s,
2H),6.779(d,J=8.4 Hz,1H),
7.03(s,1H),7.14(s,1H),7.1
94(dd,J=8.5,2.4 Hz,1H),7.
333(d,J=2.2Hz,1H),7.69(s,
1H),9.13(s,1H)。
【0089】実施例20 6−クロロ−4−シクロプロピル−3,4−ジヒドロ−
3−メチル−4−(3−(2,2,2−トリフルオロエ
トキシ)−1−プロピニル)キナゾリン−2(1H)−
オン 4.0μl(0.047mmol)のトリフルオロエタ
ノールと3mg(0.051mmol)の粉末K2CO3
と1μlの塩化トリカプリリルメチルアンモニウムとの
混合物を撹拌し、これに、実施例8の生成物20mg
(0.047mmol)を1mlのCH2Cl2に溶解し
た溶液をAr下で加えた。室温で3日間撹拌した後、こ
の反応混合物を15mlのCHCl3で希釈し、水、ブ
ラインで洗浄し、Na2SO4で脱水し、溶媒を除去して
油状物質を得、この物質を1:3のEtOAc−ヘキサ
ンを用いて3gの微細SiO2でクロマトグラフィーに
かけて油状物質を得た。この物質を実施例3の手順で処
理すると、表題の化合物が固体物質として6mg(13
%)得られた。融点=128〜129℃。
3−メチル−4−(3−(2,2,2−トリフルオロエ
トキシ)−1−プロピニル)キナゾリン−2(1H)−
オン 4.0μl(0.047mmol)のトリフルオロエタ
ノールと3mg(0.051mmol)の粉末K2CO3
と1μlの塩化トリカプリリルメチルアンモニウムとの
混合物を撹拌し、これに、実施例8の生成物20mg
(0.047mmol)を1mlのCH2Cl2に溶解し
た溶液をAr下で加えた。室温で3日間撹拌した後、こ
の反応混合物を15mlのCHCl3で希釈し、水、ブ
ラインで洗浄し、Na2SO4で脱水し、溶媒を除去して
油状物質を得、この物質を1:3のEtOAc−ヘキサ
ンを用いて3gの微細SiO2でクロマトグラフィーに
かけて油状物質を得た。この物質を実施例3の手順で処
理すると、表題の化合物が固体物質として6mg(13
%)得られた。融点=128〜129℃。
【0090】NMR(CDCl3):δ0.42−0.
51(m,1H),0.51−0.57(m,1H),
0.68−0.80(m,2H),1.34−1.42
(m,1H),3.22(s,3H),3.90(q,
J=8.6 Hz,2H),4.42(s,2H),
6.645(d,J=8.4 Hz,1H),7.19
1(dd,J=8.4,2.2 Hz,1H),7.2
3(s,1H),7.385(d,J=2.2 Hz,
1H)。
51(m,1H),0.51−0.57(m,1H),
0.68−0.80(m,2H),1.34−1.42
(m,1H),3.22(s,3H),3.90(q,
J=8.6 Hz,2H),4.42(s,2H),
6.645(d,J=8.4 Hz,1H),7.19
1(dd,J=8.4,2.2 Hz,1H),7.2
3(s,1H),7.385(d,J=2.2 Hz,
1H)。
【0091】実施例21 6−クロロ−4−シクロプロピル−3,4−ジヒドロ−
3−メチル−4−(3−(4−ピリジルオキシ)−1−
プロピニル)キナゾリン−2(1H)−オン 実施例8の生成物50mg(0.116mmol)の溶
液を撹拌しながら、2.0mlのDMF中で96mg
(0.349mmol)の炭酸銀及び12mg(0.1
28mmol)の4−ヒドロキシピリジンにより、Ar
下、室温で1.5時間処理した。この反応混合物を一晩
50°に加熱した。回転蒸発によって溶媒を除去し、残
渣を水とEtOAcとの間で分配した。有機層を水、ブ
ラインで洗浄し、Na2SO4で脱水し、溶媒を除去して
油状物質を得、この物質を1:3のCHCl3−EtO
Acを用いて微細SiO2でクロマトグラフィーにかけ
て20mgの油状物質を得た。この物質を実施例3の手
順で処理すると表題の化合物が固体物質として15mg
(17%)得られた。融点=180〜184℃。
3−メチル−4−(3−(4−ピリジルオキシ)−1−
プロピニル)キナゾリン−2(1H)−オン 実施例8の生成物50mg(0.116mmol)の溶
液を撹拌しながら、2.0mlのDMF中で96mg
(0.349mmol)の炭酸銀及び12mg(0.1
28mmol)の4−ヒドロキシピリジンにより、Ar
下、室温で1.5時間処理した。この反応混合物を一晩
50°に加熱した。回転蒸発によって溶媒を除去し、残
渣を水とEtOAcとの間で分配した。有機層を水、ブ
ラインで洗浄し、Na2SO4で脱水し、溶媒を除去して
油状物質を得、この物質を1:3のCHCl3−EtO
Acを用いて微細SiO2でクロマトグラフィーにかけ
て20mgの油状物質を得た。この物質を実施例3の手
順で処理すると表題の化合物が固体物質として15mg
(17%)得られた。融点=180〜184℃。
【0092】NMR(CDCl3):δ0.35−0.
47(m,1H),0.48−0.58(m,1H),
0.63−0.72(m,2H),1.28−1.38
(m,1H),3.16(s,3H),4.90(s,
2H),6.77(d,J=8.4 Hz,1H),
6.98(d,J=6.5 Hz,2H),7.18
(dd,J=8.4,2.3 Hz,1H),7.29
(d,J=2.3 Hz,1H),8.55(br
d,J=6 Hz,2H),8.78(s,1H)。
47(m,1H),0.48−0.58(m,1H),
0.63−0.72(m,2H),1.28−1.38
(m,1H),3.16(s,3H),4.90(s,
2H),6.77(d,J=8.4 Hz,1H),
6.98(d,J=6.5 Hz,2H),7.18
(dd,J=8.4,2.3 Hz,1H),7.29
(d,J=2.3 Hz,1H),8.55(br
d,J=6 Hz,2H),8.78(s,1H)。
【0093】実施例22 6−クロロ−4−シクロプロピル−3,4−ジヒドロ−
3−メチル−4−(3−(4−(N−オキソピリジル)
オキシ)−1−プロピニル)キナゾリン−2(1H)−
オン 表題の化合物は実施例21の副産物として固体形態で単
離された(41mg、46%)。融点=139〜141
℃。
3−メチル−4−(3−(4−(N−オキソピリジル)
オキシ)−1−プロピニル)キナゾリン−2(1H)−
オン 表題の化合物は実施例21の副産物として固体形態で単
離された(41mg、46%)。融点=139〜141
℃。
【0094】NMR(CDCl3+CD3OD):δ0.
42−0.53(m,1H),0.60−0.82
(m,3H),1.34−1.45(m,1H),3.
16(s,3H),5.07(s,2H),6.75
(d,J=8.5 Hz,1H),6.90−6.97
(m,2H),7.21(dd,J=8.5,1.8
Hz,1H),7.33(d,J=2.2 Hz,1
H),8.00(d,J=7.4Hz,2H)。
42−0.53(m,1H),0.60−0.82
(m,3H),1.34−1.45(m,1H),3.
16(s,3H),5.07(s,2H),6.75
(d,J=8.5 Hz,1H),6.90−6.97
(m,2H),7.21(dd,J=8.5,1.8
Hz,1H),7.33(d,J=2.2 Hz,1
H),8.00(d,J=7.4Hz,2H)。
【0095】実施例23 6−クロロ−4−シクロプロピル−3,4−ジヒドロ−
1−(4−メトキシベンジル)−4−((2−ピリジ
ル)エチニル)キナゾリン−2(1H)−オン 200mg(0.59mmol)の6−クロロ−4−シ
クロプロピル−1−(4−メトキシベンジル)−キナゾ
リン−2(1H)−オン(実施例1、ステップC)と5
67mg(1.76mmol)のマグネシウムトリフレ
ートとの懸濁液を、10mlのエーテル中、Ar下、室
温で30分間撹拌した。別個のフラスコで、181mg
(1.76mmol)の2−エチニルピリジンを10m
lの乾燥THFにAr下で溶解し、−78℃に冷却し、
ヘキサン中2.5Mのn−ブチルリチウム704μlで
処理した。この溶液を−78℃で0.5時間撹拌した
後、前述のエーテル懸濁液に滴下した。冷却浴を除去
し、室温で2.5時間撹拌し続けた。この反応混合物
に、更に1.76mmolの1−リチオ−2−(2−ピ
リジル)アセチレン溶液を加え、一晩撹拌して反応を完
了させた。10%クエン酸への注入により反応を制止
し、EtOAcで2回抽出した。有機層を水、ブライン
で洗浄し、MgSO4で脱水し、溶媒を除去して油状物
質を得、これを1:3のヘキサン−EtOAcを用いて
微細SiO2でクロマトグラフィーにかけると、表題の
化合物が黄色固体物質として183mg(70%)得ら
れた。この化合物はそれ以上精製せずに後続ステップで
使用した。
1−(4−メトキシベンジル)−4−((2−ピリジ
ル)エチニル)キナゾリン−2(1H)−オン 200mg(0.59mmol)の6−クロロ−4−シ
クロプロピル−1−(4−メトキシベンジル)−キナゾ
リン−2(1H)−オン(実施例1、ステップC)と5
67mg(1.76mmol)のマグネシウムトリフレ
ートとの懸濁液を、10mlのエーテル中、Ar下、室
温で30分間撹拌した。別個のフラスコで、181mg
(1.76mmol)の2−エチニルピリジンを10m
lの乾燥THFにAr下で溶解し、−78℃に冷却し、
ヘキサン中2.5Mのn−ブチルリチウム704μlで
処理した。この溶液を−78℃で0.5時間撹拌した
後、前述のエーテル懸濁液に滴下した。冷却浴を除去
し、室温で2.5時間撹拌し続けた。この反応混合物
に、更に1.76mmolの1−リチオ−2−(2−ピ
リジル)アセチレン溶液を加え、一晩撹拌して反応を完
了させた。10%クエン酸への注入により反応を制止
し、EtOAcで2回抽出した。有機層を水、ブライン
で洗浄し、MgSO4で脱水し、溶媒を除去して油状物
質を得、これを1:3のヘキサン−EtOAcを用いて
微細SiO2でクロマトグラフィーにかけると、表題の
化合物が黄色固体物質として183mg(70%)得ら
れた。この化合物はそれ以上精製せずに後続ステップで
使用した。
【0096】実施例24 6−クロロ−4−シクロプロピル−3,4−ジヒドロ−
4−((2−ピリジル)エチニル)キナゾリン−2(1
H)−オン 実施例23の生成物70mg(0.16mmol)を実
施例3の手順で96時間処理すると、表題の化合物が非
晶質固体物質として38mg(73%)得られた。
4−((2−ピリジル)エチニル)キナゾリン−2(1
H)−オン 実施例23の生成物70mg(0.16mmol)を実
施例3の手順で96時間処理すると、表題の化合物が非
晶質固体物質として38mg(73%)得られた。
【0097】NMR(CDCl3):δ0.58−0.
72(m,1H),0.73−0.90(m,2H),
0.91−1.04(m,1H),1.47−1.60
(m,1H),5.85(s,1H),6.78(d,
J=8 Hz,1H),7.15(dd,J=8,2
Hz,1H),7.20−7.28(m,1H),7.
39(d,J=8 Hz,1H),7.52(d,J=
2 Hz,1H),7.63(td,J=8,2 H
z,1H),8.58(d,J=4 Hz,1H),
9.13(s,1H)。
72(m,1H),0.73−0.90(m,2H),
0.91−1.04(m,1H),1.47−1.60
(m,1H),5.85(s,1H),6.78(d,
J=8 Hz,1H),7.15(dd,J=8,2
Hz,1H),7.20−7.28(m,1H),7.
39(d,J=8 Hz,1H),7.52(d,J=
2 Hz,1H),7.63(td,J=8,2 H
z,1H),8.58(d,J=4 Hz,1H),
9.13(s,1H)。
【0098】実施例25 6−クロロ−4−シクロプロピル−3,4−ジヒドロ−
4−((3−ピリジル)エチニル)キナゾリン−2(1
H)−オン 300mg(0.88mmol)の6−クロロ−4−シ
クロプロピル−1−(4−メトキシベンジル)−キナゾ
リン−2(1H)−オン(実施例1、ステップC)を実
施例23の手順で3−エチニル−ピリジン(Synth
esis,No.1,p.312,1983に記載のS
akamotoらの方法で調製)により処理して187
mgの黄色固体物質を得た。この物質100mgを実施
例3の手順で処理すると表題の化合物が無色の泡状物質
として68mg(39%)得られた。エーテル−ヘキサ
ンでの粉砕によって分析試料を得た。融点=231〜2
33℃。
4−((3−ピリジル)エチニル)キナゾリン−2(1
H)−オン 300mg(0.88mmol)の6−クロロ−4−シ
クロプロピル−1−(4−メトキシベンジル)−キナゾ
リン−2(1H)−オン(実施例1、ステップC)を実
施例23の手順で3−エチニル−ピリジン(Synth
esis,No.1,p.312,1983に記載のS
akamotoらの方法で調製)により処理して187
mgの黄色固体物質を得た。この物質100mgを実施
例3の手順で処理すると表題の化合物が無色の泡状物質
として68mg(39%)得られた。エーテル−ヘキサ
ンでの粉砕によって分析試料を得た。融点=231〜2
33℃。
【0099】NMR(CDCl3):δ0.6−0.7
8(m,2H),0.79−0.95(m,2H),
1.49−1.60(m,1H),5.90−6.20
(m,1H),6.84(d,J=8 Hz,1H),
7.22(dd,J=8,2 Hz,1H),7.32
−7.41(m,1H),7.49(s,1H),7.
76−7.84(m,1H),8.40(br s,1
H),8.50−8.62(m,1H),8.75−
8.90(m,1H)。
8(m,2H),0.79−0.95(m,2H),
1.49−1.60(m,1H),5.90−6.20
(m,1H),6.84(d,J=8 Hz,1H),
7.22(dd,J=8,2 Hz,1H),7.32
−7.41(m,1H),7.49(s,1H),7.
76−7.84(m,1H),8.40(br s,1
H),8.50−8.62(m,1H),8.75−
8.90(m,1H)。
【0100】実施例26 6−クロロ−4−シクロプロピル−3,4−ジヒドロ−
4−((4−ピリジル)エチニル)キナゾリン−2(1
H)−オン 250mg(0.73mmol)の6−クロロ−4−シ
クロプロピル−1−(4−メトキシベンジル)−キナゾ
リン−2(1H)−オン(実施例1、ステップC)を実
施例23の手順で4−エチニルピリジン(前述のSak
amotoらの方法で調製)により処理して、融点15
7〜160℃の無色結晶質固体物質を155mg得た。
この物質125mgを実施例3の手順で処理すると表題
の化合物が固体物質として58mg(32%)得られ
た。融点=131〜133℃。
4−((4−ピリジル)エチニル)キナゾリン−2(1
H)−オン 250mg(0.73mmol)の6−クロロ−4−シ
クロプロピル−1−(4−メトキシベンジル)−キナゾ
リン−2(1H)−オン(実施例1、ステップC)を実
施例23の手順で4−エチニルピリジン(前述のSak
amotoらの方法で調製)により処理して、融点15
7〜160℃の無色結晶質固体物質を155mg得た。
この物質125mgを実施例3の手順で処理すると表題
の化合物が固体物質として58mg(32%)得られ
た。融点=131〜133℃。
【0101】NMR(CDCl3):δ0.63−0.
76(m,1H),0.77−0.81(m,1H),
0.84−0.96(m,1H),0.97−1.04
(m,1H),1.58−1.63(m,1H),5.
62(s,1H),6.83(d,J=8 Hz,1
H),7.20−7.40(m,1H),7.51
(s,1H),7.76(s,1H),7.80−7.
83(m,2H),8.74−8.76(m,2H)。
76(m,1H),0.77−0.81(m,1H),
0.84−0.96(m,1H),0.97−1.04
(m,1H),1.58−1.63(m,1H),5.
62(s,1H),6.83(d,J=8 Hz,1
H),7.20−7.40(m,1H),7.51
(s,1H),7.76(s,1H),7.80−7.
83(m,2H),8.74−8.76(m,2H)。
【0102】実施例27 6−クロロ−4−シクロプロピル−3,4−ジヒドロ−
4−((2−ピラジニル)エチニル)キナゾリン−2
(1H)−オン 120mg(0.352mmol)の6−クロロ−4−
シクロプロピル−1−(4−メトキシベンジル)−キナ
ゾリン−2(1H)−オン(実施例1、ステップC)
を、ステップWと同様に実施例23の手順で2−エチニ
ルピラジン(前述のSakamotoらの方法で調製)
により処理して110mgの油状物質を得、この物質を
実施例3の手順で処理すると、表題の化合物が固体物質
として33mg(29%)得られた。融点=245℃
(分解)。
4−((2−ピラジニル)エチニル)キナゾリン−2
(1H)−オン 120mg(0.352mmol)の6−クロロ−4−
シクロプロピル−1−(4−メトキシベンジル)−キナ
ゾリン−2(1H)−オン(実施例1、ステップC)
を、ステップWと同様に実施例23の手順で2−エチニ
ルピラジン(前述のSakamotoらの方法で調製)
により処理して110mgの油状物質を得、この物質を
実施例3の手順で処理すると、表題の化合物が固体物質
として33mg(29%)得られた。融点=245℃
(分解)。
【0103】NMR(DMSO−d6):δ0.50−
0.60(m,1H),0.61−0.72(m,2
H),0.76−0.84(m,1H),1.44−
1.52(m,1H),6.88(d,J=8.6 H
z,1H),7.30(dd,J=8.6,2.4 H
z,1H),7.467(d,J=2.4 Hz,1
H),7.78(d,J=1.7 Hz,1H),8.
62−8.66(m,2H),8.737(d,J=
1.3 Hz,1H),9.64(s,1H)。
0.60(m,1H),0.61−0.72(m,2
H),0.76−0.84(m,1H),1.44−
1.52(m,1H),6.88(d,J=8.6 H
z,1H),7.30(dd,J=8.6,2.4 H
z,1H),7.467(d,J=2.4 Hz,1
H),7.78(d,J=1.7 Hz,1H),8.
62−8.66(m,2H),8.737(d,J=
1.3 Hz,1H),9.64(s,1H)。
【0104】実施例28 6−クロロ−4−シクロプロピル−3,4−ジヒドロ−
4−((5−ピリミジニル)エチニル)キナゾリン−2
(1H)−オン 300mg(0.88mmol)の6−クロロ−4−シ
クロプロピル−1−(4−メトキシベンジル)−キナゾ
リン−2(1H)−オン(実施例1、ステップC)を実
施例23の手順で5−エチニルピリミジン(前述のSa
kamotoらの方法で調製)により処理して、融点1
65〜167℃の黄色固体物質を125mg得、この物
質を実施例3の手順で処理すると、表題の化合物が固体
物質として49mg(18%)得られた。融点=255
〜256℃(分解)。
4−((5−ピリミジニル)エチニル)キナゾリン−2
(1H)−オン 300mg(0.88mmol)の6−クロロ−4−シ
クロプロピル−1−(4−メトキシベンジル)−キナゾ
リン−2(1H)−オン(実施例1、ステップC)を実
施例23の手順で5−エチニルピリミジン(前述のSa
kamotoらの方法で調製)により処理して、融点1
65〜167℃の黄色固体物質を125mg得、この物
質を実施例3の手順で処理すると、表題の化合物が固体
物質として49mg(18%)得られた。融点=255
〜256℃(分解)。
【0105】NMR(CDCl3−DMSO−d6):δ
0.60−0.92(m,4H),1.47−1.57
(m,1H),6.54(s,1H),6.91(d,
J=8.4 Hz,1H),7.177(dd,J=
8.6,2.4 Hz,1H),7.456(d,J=
2.2 Hz,1H),7.622(s,1H),8.
70−8.90(m,2H),9.10−9.20
(m,1H),9.45(s,1H)。
0.60−0.92(m,4H),1.47−1.57
(m,1H),6.54(s,1H),6.91(d,
J=8.4 Hz,1H),7.177(dd,J=
8.6,2.4 Hz,1H),7.456(d,J=
2.2 Hz,1H),7.622(s,1H),8.
70−8.90(m,2H),9.10−9.20
(m,1H),9.45(s,1H)。
【0106】実施例29 6−クロロ−4−シクロプロピル−3,4−ジヒドロ−
3−メチル−4−((2−ピリジル)エチニル)キナゾ
リン−2(1H)−オン 実施例23の生成物95mg(0.21mmol)を実
施例2の手順で処理して78mgの油状物質を得、この
物質を実施例3の手順で処理すると、表題の化合物が無
色の固体物質として39mg(54%)得られた。融点
=185.5〜186.5℃。
3−メチル−4−((2−ピリジル)エチニル)キナゾ
リン−2(1H)−オン 実施例23の生成物95mg(0.21mmol)を実
施例2の手順で処理して78mgの油状物質を得、この
物質を実施例3の手順で処理すると、表題の化合物が無
色の固体物質として39mg(54%)得られた。融点
=185.5〜186.5℃。
【0107】NMR(CDCl3):δ0.53−0.
65(m,2H),0.73−0.80(m,1H),
0.91−0.98(m,1H),1.44−1.51
(m,1H),3.33(s,3H),6.73(d,
J=8.4 Hz,1H),7.20(dd,J=8.
4,2.2 Hz,1H),7.28−7.32(m,
1H),7.47(d,J=8 Hz,1H),7.5
1(d,J=2.2 Hz,1H),7.697(t
d,J=7.7,1.6 Hz,1H),8.3(s,
1H),8.62−8.64(m,1H)。
65(m,2H),0.73−0.80(m,1H),
0.91−0.98(m,1H),1.44−1.51
(m,1H),3.33(s,3H),6.73(d,
J=8.4 Hz,1H),7.20(dd,J=8.
4,2.2 Hz,1H),7.28−7.32(m,
1H),7.47(d,J=8 Hz,1H),7.5
1(d,J=2.2 Hz,1H),7.697(t
d,J=7.7,1.6 Hz,1H),8.3(s,
1H),8.62−8.64(m,1H)。
【0108】実施例30 6−クロロ−4−シクロプロピル−3,4−ジヒドロ−
1−(4−メトキシベンジル)−4−エチニルキナゾリ
ン−2(1H)−オン 5.0g(14.67mmol)の6−クロロ−4−シ
クロプロピル−1−(4−メトキシベンジル)−キナゾ
リン−2(1H)−オン(実施例1、ステップC)を実
施例23の手順で(トリメチルシリル)アセチレンで処
理して約7gの油状物質を得、この物質を200mlの
THFに溶解して150mlの1M KOHと共に室温
で20分間激しく撹拌した。この反応混合物を3M H
Clで酸性化し、エーテルで2回抽出した。有機層をま
とめて水、ブラインで洗浄し、MgSO4で脱水し、溶
媒を除去して黄色油性固体物質を得、この物質をエーテ
ル−ヘキサンで粉砕し、次いでアセトニトリルで粉砕す
ると、表題の化合物が無色の固体物質として得られた。
粉砕濾液を全部まとめて濃縮し、アセトニトリルで再粉
砕すると、合計3.54g(66%)の表題の化合物に
相当する無色の固体物質が得られた。
1−(4−メトキシベンジル)−4−エチニルキナゾリ
ン−2(1H)−オン 5.0g(14.67mmol)の6−クロロ−4−シ
クロプロピル−1−(4−メトキシベンジル)−キナゾ
リン−2(1H)−オン(実施例1、ステップC)を実
施例23の手順で(トリメチルシリル)アセチレンで処
理して約7gの油状物質を得、この物質を200mlの
THFに溶解して150mlの1M KOHと共に室温
で20分間激しく撹拌した。この反応混合物を3M H
Clで酸性化し、エーテルで2回抽出した。有機層をま
とめて水、ブラインで洗浄し、MgSO4で脱水し、溶
媒を除去して黄色油性固体物質を得、この物質をエーテ
ル−ヘキサンで粉砕し、次いでアセトニトリルで粉砕す
ると、表題の化合物が無色の固体物質として得られた。
粉砕濾液を全部まとめて濃縮し、アセトニトリルで再粉
砕すると、合計3.54g(66%)の表題の化合物に
相当する無色の固体物質が得られた。
【0109】NMR(CDCl3):δ0.59−0.
72(m,2H),0.77−0.90(m,2H),
2.52(s,1H),3.77(s,3H),5.0
4(d,J=16.3 Hz,1H),5.17(d,
J=16.3 Hz),5.34(s,1H),6.7
55(d,J=8.8 Hz,1H),6.845
(d,J=8.8 Hz,2H),7.125(dd,
J=8.8,2.4 Hz,1H),7.193(d,
J=8.79 Hz,2H),7.50(d,J=2.
4 Hz,1H)。
72(m,2H),0.77−0.90(m,2H),
2.52(s,1H),3.77(s,3H),5.0
4(d,J=16.3 Hz,1H),5.17(d,
J=16.3 Hz),5.34(s,1H),6.7
55(d,J=8.8 Hz,1H),6.845
(d,J=8.8 Hz,2H),7.125(dd,
J=8.8,2.4 Hz,1H),7.193(d,
J=8.79 Hz,2H),7.50(d,J=2.
4 Hz,1H)。
【0110】実施例31 6−クロロ−4−シクロプロピル−4−エチニル−3,
4−ジヒドロキナゾリン−2(1H)−オン 実施例30の生成物1.4g(4.11mmol)を5
mlのCH2Cl2に溶解した溶液を、10mlのトリフ
ルオロ酢酸により、N2下、室温で一晩処理した。この
反応混合物を減圧下で回転蒸発により濃縮し、残渣を酢
酸エチルと10%クエン酸との間で分配した。有機層を
水、ブラインで洗浄し、MgSO4で脱水し、溶媒を除
去して油状物質を得た。この物質を95:5のCHCl
3−CH3OHを用いてSiO2でフラッシュクロマトグ
ラフィーにかけると、泡状物質が得られた。この物質を
エーテルで粉砕すると、表題の化合物が無色の固体物質
として720mg(80%)得られた。
4−ジヒドロキナゾリン−2(1H)−オン 実施例30の生成物1.4g(4.11mmol)を5
mlのCH2Cl2に溶解した溶液を、10mlのトリフ
ルオロ酢酸により、N2下、室温で一晩処理した。この
反応混合物を減圧下で回転蒸発により濃縮し、残渣を酢
酸エチルと10%クエン酸との間で分配した。有機層を
水、ブラインで洗浄し、MgSO4で脱水し、溶媒を除
去して油状物質を得た。この物質を95:5のCHCl
3−CH3OHを用いてSiO2でフラッシュクロマトグ
ラフィーにかけると、泡状物質が得られた。この物質を
エーテルで粉砕すると、表題の化合物が無色の固体物質
として720mg(80%)得られた。
【0111】実施例32 6−クロロ−4−シクロプロピル−3,4−ジヒドロ−
4−((2−ピリミジニル)エチニル)キナゾリン−2
(1H)−オン 87mg(0.35mmol)の6−クロロ−4−シク
ロプロピル−3,4−ジヒドロ−4−エチニルキナゾリ
ン−2(1H)−オン(実施例31の生成物)と、11
1mg(0.7mmol)の2−ブロモピリミジンと、
13mg(0.018mmol)のビス(トリフェニル
ホスフィン)パラジウムジクロリドと、1.5mlのト
リエチルアミンとの混合物を密封管内で80℃で一晩撹
拌した。冷却後、前記反応混合物をメタノールで希釈
し、Celiteパッドに通して濾過し、濃縮して油性
固体物質を得、これを95:5のCHCl3−CH3OH
を用いて微細SiO2でクロマトグラフィーにかける
と、表題の化合物が無色固体物質として75mg(66
%)得られた。エーテル−クロロホルムからの結晶化に
よって分析試料を得た。融点=259〜261℃(分
解)。
4−((2−ピリミジニル)エチニル)キナゾリン−2
(1H)−オン 87mg(0.35mmol)の6−クロロ−4−シク
ロプロピル−3,4−ジヒドロ−4−エチニルキナゾリ
ン−2(1H)−オン(実施例31の生成物)と、11
1mg(0.7mmol)の2−ブロモピリミジンと、
13mg(0.018mmol)のビス(トリフェニル
ホスフィン)パラジウムジクロリドと、1.5mlのト
リエチルアミンとの混合物を密封管内で80℃で一晩撹
拌した。冷却後、前記反応混合物をメタノールで希釈
し、Celiteパッドに通して濾過し、濃縮して油性
固体物質を得、これを95:5のCHCl3−CH3OH
を用いて微細SiO2でクロマトグラフィーにかける
と、表題の化合物が無色固体物質として75mg(66
%)得られた。エーテル−クロロホルムからの結晶化に
よって分析試料を得た。融点=259〜261℃(分
解)。
【0112】NMR(CDCl3−DMSO−d6):δ
0.61−0.73(m,1H),0.77−0.87
(m,2H),0.95−1.03(m,1H),1.
51−1.59(m,1H),6.03(s,1H),
6.88(d,J=8.4 Hz,1H),7.169
(dd,J=8.6,2.4 Hz,1H),7.31
(t,J=4.8 Hz,1H),7.52(d,J=
2.2 Hz,1H),8.726(d,J=4.7
Hz,2H),9.27(s,1H)。
0.61−0.73(m,1H),0.77−0.87
(m,2H),0.95−1.03(m,1H),1.
51−1.59(m,1H),6.03(s,1H),
6.88(d,J=8.4 Hz,1H),7.169
(dd,J=8.6,2.4 Hz,1H),7.31
(t,J=4.8 Hz,1H),7.52(d,J=
2.2 Hz,1H),8.726(d,J=4.7
Hz,2H),9.27(s,1H)。
【0113】実施例33 6−クロロ−4−シクロプロピル−3,4−ジヒドロ−
3−メチル−4−(3−(N,N−ジメチルアミノ)−
1−プロピニル)キナゾリン−2(1H)−オン 実施例8の生成物75mg(0.175mmol)から
なる試料を、圧力管内で5mlのジメチルアミン(−7
8℃で濃縮)によって処理した。この溶液を撹拌しなが
ら4時間で室温にした。ジメチルアミンを蒸発させた
後、残渣をCHCl3と10%NaHCO3との間で分配
した。有機層を水、ブラインで洗浄し、Na2SO4で脱
水し、濃縮して79mgの油状物質を得、これを実施例
3の手順で処理すると、表題の化合物が無色固体物質と
して52mg(93%)得られた。融点=135〜13
7℃。
3−メチル−4−(3−(N,N−ジメチルアミノ)−
1−プロピニル)キナゾリン−2(1H)−オン 実施例8の生成物75mg(0.175mmol)から
なる試料を、圧力管内で5mlのジメチルアミン(−7
8℃で濃縮)によって処理した。この溶液を撹拌しなが
ら4時間で室温にした。ジメチルアミンを蒸発させた
後、残渣をCHCl3と10%NaHCO3との間で分配
した。有機層を水、ブラインで洗浄し、Na2SO4で脱
水し、濃縮して79mgの油状物質を得、これを実施例
3の手順で処理すると、表題の化合物が無色固体物質と
して52mg(93%)得られた。融点=135〜13
7℃。
【0114】NMR(CDCl3):δ0.42−0.
54(m,2H),0.63−0.77(m,1H),
0.78−0.90(m,1H),1.30−1.42
(m,1H),2.36(s,6H),3.25(s,
3H),3.45(s,2H),6.78(d,J=
8.4 Hz,1H),7.17(dd,J=8.4,
2.3 Hz,1H),7.395(d,J=2.2
Hz,1H),9.30(s,1H)。
54(m,2H),0.63−0.77(m,1H),
0.78−0.90(m,1H),1.30−1.42
(m,1H),2.36(s,6H),3.25(s,
3H),3.45(s,2H),6.78(d,J=
8.4 Hz,1H),7.17(dd,J=8.4,
2.3 Hz,1H),7.395(d,J=2.2
Hz,1H),9.30(s,1H)。
【0115】実施例34 6−クロロ−4−シクロプロピル−3,4−ジヒドロ−
4−(フェニルエチニル)−キナゾリン−2(1H)−
オン 70mg(0.28mmol)の6−クロロ−4−シク
ロプロピル−3,4−ジヒドロ−4−エチニルキナゾリ
ン−2(1H)−オン(実施例31)を実施例32の方
法に従ってヨードベンゼンと結合すると、表題の化合物
が無色固体物質として50mg得られた。融点=193
〜195℃(分解)。
4−(フェニルエチニル)−キナゾリン−2(1H)−
オン 70mg(0.28mmol)の6−クロロ−4−シク
ロプロピル−3,4−ジヒドロ−4−エチニルキナゾリ
ン−2(1H)−オン(実施例31)を実施例32の方
法に従ってヨードベンゼンと結合すると、表題の化合物
が無色固体物質として50mg得られた。融点=193
〜195℃(分解)。
【0116】NMR(CDCl3):δ0.59−0.
67(m,1H),0.72−0.85(m,2H),
0.86−0.98(m,1H),1.48−1.56
(m,1H),5.44(s,1H),6.74(d,
J=8.4 Hz,1H),7.21(dd,J=8.
6,2.3 Hz,1H),7.25−7.40(m,
5H),7.51(d,J=2.3 Hz,1H),
8.05(s,1H)。
67(m,1H),0.72−0.85(m,2H),
0.86−0.98(m,1H),1.48−1.56
(m,1H),5.44(s,1H),6.74(d,
J=8.4 Hz,1H),7.21(dd,J=8.
6,2.3 Hz,1H),7.25−7.40(m,
5H),7.51(d,J=2.3 Hz,1H),
8.05(s,1H)。
【0117】実施例35 4−(3−ブテン−1−イニル)−6−クロロ−4−シ
クロプロピル−3,4−ジヒドロ−3−メチルキナゾリ
ン−2(1H)−オン 実施例13の最終生成物の1つ手前の保護された生成物
(実施例3によるTFA処理の前のもの)200mg
(0.484mmol)の溶液を実施例2と同様にメチ
ル化して200mgの油状物質を得た。この油状物質を
実施例3に従ってTFAで処理すると、表題の化合物が
無色固体物質として20mg得られた。融点=123〜
124℃。
クロプロピル−3,4−ジヒドロ−3−メチルキナゾリ
ン−2(1H)−オン 実施例13の最終生成物の1つ手前の保護された生成物
(実施例3によるTFA処理の前のもの)200mg
(0.484mmol)の溶液を実施例2と同様にメチ
ル化して200mgの油状物質を得た。この油状物質を
実施例3に従ってTFAで処理すると、表題の化合物が
無色固体物質として20mg得られた。融点=123〜
124℃。
【0118】NMR(CDCl3):δ0.40−0.
53(m,2H),0.63−0.73(m,1H),
0.73−0.85(m,1H),1.32−1.43
(m,1H),3.24(s,3H),5.56−5.
93(m,3H),6.77(d,J=8.3 Hz,
1H),7.17(dd,J=8.4,1.9 Hz,
1H),7.37(d,J=1.9 Hz,1H),
9.19(s,1H)。
53(m,2H),0.63−0.73(m,1H),
0.73−0.85(m,1H),1.32−1.43
(m,1H),3.24(s,3H),5.56−5.
93(m,3H),6.77(d,J=8.3 Hz,
1H),7.17(dd,J=8.4,1.9 Hz,
1H),7.37(d,J=1.9 Hz,1H),
9.19(s,1H)。
【0119】実施例36 6−クロロ−4−シクロプロピル−3,4−ジヒドロ−
4−(3−ヒドロキシ−1−プロピニル)−3−メチル
キナゾリン−2(1H)−オン 実施例7の生成物344mg(0.837mmol)か
らなる試料を実施例3に従ってTFAで処理することに
より脱保護すると、表題の化合物が無色固体物質として
200mg(82%)得られた。ヘキサンからの結晶化
によって分析試料を得た。融点=76〜80℃。
4−(3−ヒドロキシ−1−プロピニル)−3−メチル
キナゾリン−2(1H)−オン 実施例7の生成物344mg(0.837mmol)か
らなる試料を実施例3に従ってTFAで処理することに
より脱保護すると、表題の化合物が無色固体物質として
200mg(82%)得られた。ヘキサンからの結晶化
によって分析試料を得た。融点=76〜80℃。
【0120】NMR(CDCl3):δ0.43−0.
53(m,2H),0.65−0.75(m,1H),
0.75−0.84(m,1H),1.32−1.39
(m,1H),3.22(s,3H),4.39(s,
2H),6.68(d,J=8.4 Hz,1H),
7.17(dd,J=8.4,2.4 Hz,1H),
7.39(d,J=2.2 Hz,1H),7.90
(s,1H)。
53(m,2H),0.65−0.75(m,1H),
0.75−0.84(m,1H),1.32−1.39
(m,1H),3.22(s,3H),4.39(s,
2H),6.68(d,J=8.4 Hz,1H),
7.17(dd,J=8.4,2.4 Hz,1H),
7.39(d,J=2.2 Hz,1H),7.90
(s,1H)。
【0121】実施例37 6−クロロ−4−シクロプロピル−3,4−ジヒドロ−
3−メチル−4−(3−2−ピリジルオキシ)−1−プ
ロピニル)キナゾリン−2(1)−オン 実施例8の生成物63mg(0.129mmol)から
なる試料と99.7mg(1.05mmol)の2−ヒ
ドロキシピリジンとを実施例21の手順で処理すると、
表題の化合物が無色固体物質として34mg(71%)
得られた。融点=130〜132℃。
3−メチル−4−(3−2−ピリジルオキシ)−1−プ
ロピニル)キナゾリン−2(1)−オン 実施例8の生成物63mg(0.129mmol)から
なる試料と99.7mg(1.05mmol)の2−ヒ
ドロキシピリジンとを実施例21の手順で処理すると、
表題の化合物が無色固体物質として34mg(71%)
得られた。融点=130〜132℃。
【0122】NMR(CDCl3):δ0.30−0.
41(m,2H),0.54−0.65(m,1H),
0.65−0.76(m,1H),1.28−1.38
(m,1H),3.18(s,3H),5.05(s,
2H),6.72(d,J=8.4 Hz,1H),
6.81(d,J=8.4 Hz,1H),6.92−
6.96(m,1H),7.15(dd,J=8.4,
2.3 Hz,1H),7.33(d,J=2.2 H
z,1H),7.59−7.65(m,1H),8.2
2(dd,J=5.1,2.0 Hz,1H),8.9
6(s,1H)。
41(m,2H),0.54−0.65(m,1H),
0.65−0.76(m,1H),1.28−1.38
(m,1H),3.18(s,3H),5.05(s,
2H),6.72(d,J=8.4 Hz,1H),
6.81(d,J=8.4 Hz,1H),6.92−
6.96(m,1H),7.15(dd,J=8.4,
2.3 Hz,1H),7.33(d,J=2.2 H
z,1H),7.59−7.65(m,1H),8.2
2(dd,J=5.1,2.0 Hz,1H),8.9
6(s,1H)。
【0123】実施例38 6−クロロ−4−シクロプロピル−3,4−ジヒドロ−
4−(2−ニトロフェニルエチニル)キナゾリン−2
(1H)−オン 60mg(0.24mmol)の6−クロロ−4−シク
ロプロピル−3,4−ジヒドロ−4−エチニルキナゾリ
ン−2(1H)−オン(実施例31)の混合物を実施例
32の手順で2−ヨードニトロベンゼンと結合すると、
表題の化合物が無色固体物質として32mg得られた。
融点=181〜182℃(分解)。
4−(2−ニトロフェニルエチニル)キナゾリン−2
(1H)−オン 60mg(0.24mmol)の6−クロロ−4−シク
ロプロピル−3,4−ジヒドロ−4−エチニルキナゾリ
ン−2(1H)−オン(実施例31)の混合物を実施例
32の手順で2−ヨードニトロベンゼンと結合すると、
表題の化合物が無色固体物質として32mg得られた。
融点=181〜182℃(分解)。
【0124】NMR(CDCl3):δ0.63−0.
71(m,1H),0.77−0.91(m,2H),
1.00−1.85(m,1H),1.50−1.58
(m,1H),5.51(s,1H),6.76(d,
J=8.6 Hz,1H),7.23(dd,J=8.
4,2.4 Hz,1H),7.45−7.55(m,
1H),7.55−7.60(m,3H),8.01
(s,1H),8.08(d,J=8.05 Hz,1
H)。
71(m,1H),0.77−0.91(m,2H),
1.00−1.85(m,1H),1.50−1.58
(m,1H),5.51(s,1H),6.76(d,
J=8.6 Hz,1H),7.23(dd,J=8.
4,2.4 Hz,1H),7.45−7.55(m,
1H),7.55−7.60(m,3H),8.01
(s,1H),8.08(d,J=8.05 Hz,1
H)。
【0125】実施例3 1,3−(ジ−(1S)−カンファノイル)−6−クロ
ロ−4−シクロプロピル−3,4−ジヒドロ−4−
((2−ピリジル)エチニル)キナゾリン−2(1H)
−オン 実施例24の生成物200mg(0.618mmol)
と、(1S)−カンファニッククロリド134mg
(0.618mmol)と、N,N−ジメチルアミノピ
リジン(DMAP)76mg(0.618mmol)
と、トリエチルアミン0.43ml(3.09mmo
l)とを2.0mlのCH2Cl2に溶解した溶液をAr
下、室温で18時間撹拌した。この反応混合物に、更に
76mg(0.618mmol)のDMAPと268m
g(1.23mmol)の(1S)−カンファニックク
ロリドとを加え、6時間撹拌し続けた。この反応混合物
をCHCl3で希釈し、1Mクエン酸、水、10%Na2
CO3で洗浄し、Na2SO4で脱水し、活性炭で処理し
た。溶媒を除去すると黄色の泡状物質が得られた。この
物質を、1:2のEtOAc−ヘキサンを用いて50g
の微細SiO2でクロマトグラフィーにかけた。初期の
溶離フラクションをまとめて蒸発させると、ジアステレ
オマー1がほぼ無色の泡の形態で174mg得られた。
更に溶離すると、ジアステレオマー2が泡の形態で13
8mg得られた。メタノールからの粉砕によってジアス
テレオマー2の分析試料を得た。
ロ−4−シクロプロピル−3,4−ジヒドロ−4−
((2−ピリジル)エチニル)キナゾリン−2(1H)
−オン 実施例24の生成物200mg(0.618mmol)
と、(1S)−カンファニッククロリド134mg
(0.618mmol)と、N,N−ジメチルアミノピ
リジン(DMAP)76mg(0.618mmol)
と、トリエチルアミン0.43ml(3.09mmo
l)とを2.0mlのCH2Cl2に溶解した溶液をAr
下、室温で18時間撹拌した。この反応混合物に、更に
76mg(0.618mmol)のDMAPと268m
g(1.23mmol)の(1S)−カンファニックク
ロリドとを加え、6時間撹拌し続けた。この反応混合物
をCHCl3で希釈し、1Mクエン酸、水、10%Na2
CO3で洗浄し、Na2SO4で脱水し、活性炭で処理し
た。溶媒を除去すると黄色の泡状物質が得られた。この
物質を、1:2のEtOAc−ヘキサンを用いて50g
の微細SiO2でクロマトグラフィーにかけた。初期の
溶離フラクションをまとめて蒸発させると、ジアステレ
オマー1がほぼ無色の泡の形態で174mg得られた。
更に溶離すると、ジアステレオマー2が泡の形態で13
8mg得られた。メタノールからの粉砕によってジアス
テレオマー2の分析試料を得た。
【0126】C38H38ClN3O7の分析計算値:C 6
6.71、H 5.60、N 6.14。測定値:C
66.38、H 5.53、N 6.17。
6.71、H 5.60、N 6.14。測定値:C
66.38、H 5.53、N 6.17。
【0127】実施例40 (−)6−クロロ−4−シクロプロピル−3,4−ジヒ
ドロ−4−((2−ピリジル)エチニル)キナゾリン−
2(1H)−オン 実施例39のジアステレオマー1の143mg(0.2
54mmol)を1.0mlのジメトキシエタンに溶解
した溶液を、0.4mlの1.0M LiOH水溶液に
よりAr下で1.5時間処理した。この反応物質をEt
OAcと水との間で分配した。水性層をEtOAcで抽
出し、有機層をまとめて水、ブラインで洗浄し、MgS
O4で脱水し、溶媒を除去して115mgの泡状物質を
得た。この物質を2.0mlのエタノールに溶解し、3
2mg(0.168mmol)のp−トルエンスルホン
酸で処理し、Ar下、還流下で64時間加熱した。溶媒
を減圧下で回転蒸発により除去し、残渣を10%Na2
CO3とEtOAcとの間で分配した。水性層をEtO
Acで抽出し、有機層をまとめて水、ブラインで洗浄
し、MgSO4で脱水し、活性炭で処理し、溶媒を除去
して固体物質を得、この物質を1:1のEt2O−ヘキ
サンで粉砕すると、表題の化合物が薄黄色の固体物質と
して16mg得られた。NMR(CDCl3)は実施例
24の場合と同じである。αD=−100°(c=0.
4,CHCl3)。
ドロ−4−((2−ピリジル)エチニル)キナゾリン−
2(1H)−オン 実施例39のジアステレオマー1の143mg(0.2
54mmol)を1.0mlのジメトキシエタンに溶解
した溶液を、0.4mlの1.0M LiOH水溶液に
よりAr下で1.5時間処理した。この反応物質をEt
OAcと水との間で分配した。水性層をEtOAcで抽
出し、有機層をまとめて水、ブラインで洗浄し、MgS
O4で脱水し、溶媒を除去して115mgの泡状物質を
得た。この物質を2.0mlのエタノールに溶解し、3
2mg(0.168mmol)のp−トルエンスルホン
酸で処理し、Ar下、還流下で64時間加熱した。溶媒
を減圧下で回転蒸発により除去し、残渣を10%Na2
CO3とEtOAcとの間で分配した。水性層をEtO
Acで抽出し、有機層をまとめて水、ブラインで洗浄
し、MgSO4で脱水し、活性炭で処理し、溶媒を除去
して固体物質を得、この物質を1:1のEt2O−ヘキ
サンで粉砕すると、表題の化合物が薄黄色の固体物質と
して16mg得られた。NMR(CDCl3)は実施例
24の場合と同じである。αD=−100°(c=0.
4,CHCl3)。
【0128】逆転写酵素アッセイ このアッセイは、組換えHIV逆転写酵素(HIV R
TR)(又は別の逆転写酵素)による酸沈降性cDNA
中へのトリチル化デオキシグアノシンモノホスフェート
の取込みを測定して、dGTP及びポリr(C)・オリ
ゴd(G)12-18のKm値で示すものである。本発明の
阻害剤はこの取込みを阻害する。
TR)(又は別の逆転写酵素)による酸沈降性cDNA
中へのトリチル化デオキシグアノシンモノホスフェート
の取込みを測定して、dGTP及びポリr(C)・オリ
ゴd(G)12-18のKm値で示すものである。本発明の
阻害剤はこの取込みを阻害する。
【0129】このアッセイは、55mMトリス(pH
8.2)−30mM KCl−30mM MgCl2−
1mMジチオトレイトール−20μg rC:dG
12-18(Pharmacia)/ml−8μM[3H]d
GTP(New EnglandNuclear)−
0.01%Triton X−100−50μMエチレ
ングリコール−ビス(β−アミノ−エチルエーテル)−
N,N,N’,N’−テトラ酢酸(EGTA)−1mg
ウシ血清アルブミン/ml中で実施した。37℃で60
分間インキュベートした後、半自動セルハーベスターを
用いて酸沈降性物質をグラスファイバーフィルター上に
回収した。RTを含んでいる細菌細胞抽出物をアッセイ
の直線範囲内まで希釈し、活性を阻害剤の存在下及び非
存在下で測定した。大腸菌中で生成された精製HIV−
1 RTヘテロダイマーも対照として使用した。
8.2)−30mM KCl−30mM MgCl2−
1mMジチオトレイトール−20μg rC:dG
12-18(Pharmacia)/ml−8μM[3H]d
GTP(New EnglandNuclear)−
0.01%Triton X−100−50μMエチレ
ングリコール−ビス(β−アミノ−エチルエーテル)−
N,N,N’,N’−テトラ酢酸(EGTA)−1mg
ウシ血清アルブミン/ml中で実施した。37℃で60
分間インキュベートした後、半自動セルハーベスターを
用いて酸沈降性物質をグラスファイバーフィルター上に
回収した。RTを含んでいる細菌細胞抽出物をアッセイ
の直線範囲内まで希釈し、活性を阻害剤の存在下及び非
存在下で測定した。大腸菌中で生成された精製HIV−
1 RTヘテロダイマーも対照として使用した。
【0130】二倍(DBL)変異体アッセイ(doub
le mutant assay)の場合は、A17
RTをアッセイに使用した。A17 RTは、J.Vi
rol.65,4887(1991)にNunber
g,J.H.らによって記載されているように、種々の
アミノピリドンに対して耐性を示す。
le mutant assay)の場合は、A17
RTをアッセイに使用した。A17 RTは、J.Vi
rol.65,4887(1991)にNunber
g,J.H.らによって記載されているように、種々の
アミノピリドンに対して耐性を示す。
【0131】ウイルスの広まりの阻害 A.HIV感染MT−4細胞懸濁液の調製 0日目に、HIV−1株IIIbストックの1:100
0希釈物を250,000/mlの濃度でMT細胞に感
染させた(最終125pg p24/ml;感染細胞が
1日目に≦1%、4日目に25〜100%発生するのに
十分な濃度)。細胞を感染させ、下記の培地で増殖させ
た:RPMI 1640(Whittaker Bio
Products)、10%不活性化ウシ胎児血清、4
mMグルタミン(Gibco Labs)及び1:10
0ペニシリン−ストレプトマイシン(Gibco La
bs)。
0希釈物を250,000/mlの濃度でMT細胞に感
染させた(最終125pg p24/ml;感染細胞が
1日目に≦1%、4日目に25〜100%発生するのに
十分な濃度)。細胞を感染させ、下記の培地で増殖させ
た:RPMI 1640(Whittaker Bio
Products)、10%不活性化ウシ胎児血清、4
mMグルタミン(Gibco Labs)及び1:10
0ペニシリン−ストレプトマイシン(Gibco La
bs)。
【0132】この混合物を5%CO2雰囲気下37℃で
一晩インキュベートした。
一晩インキュベートした。
【0133】B.阻害剤での処理 阻害剤を一対ずつ組合わせたもの(表S)をナノモル範
囲の濃度で含むマトリクを調製した。1日目に、阻害剤
の125μlアリコートを、ウェル数96のマイクロタ
イター細胞培養プレート内の等容のHIV感染MT−4
細胞(50,000個/ウェル)に加えた。インキュベ
ーションを5%CO2雰囲気下37℃で3日間続けた。
囲の濃度で含むマトリクを調製した。1日目に、阻害剤
の125μlアリコートを、ウェル数96のマイクロタ
イター細胞培養プレート内の等容のHIV感染MT−4
細胞(50,000個/ウェル)に加えた。インキュベ
ーションを5%CO2雰囲気下37℃で3日間続けた。
【0134】C.ウイルスの広まりの測定 マルチチャネルピペッターを用いて、沈澱した細胞を再
懸濁させ、125μlを別のマイクロタイタープレート
に回収した。上清をHIV p24抗原についてアッセ
イした。
懸濁させ、125μlを別のマイクロタイタープレート
に回収した。上清をHIV p24抗原についてアッセ
イした。
【0135】下記のようにエンザイムイムノアッセイに
よってHIV p24抗原の濃度を測定した。測定すべ
きp24抗原のアリコートを、HIVコア抗原に特異的
なモノクローナル抗体でコーティングしたマイクロウェ
ルに加えた。これらのマイクロウェルを、この段階及び
後続の別の適当なステップの段階で洗浄した。次いで、
ビオチニル化HIV特異的抗体を加え、その後ストレパ
ビジン−ホースラディッシュペルオキシダーゼ結合体を
加えた。添加した過酸化水素及びテトラメチルベンジジ
ン基質から発色反応が生じた。色の強さはHIV p2
4抗原の濃度に比例している。
よってHIV p24抗原の濃度を測定した。測定すべ
きp24抗原のアリコートを、HIVコア抗原に特異的
なモノクローナル抗体でコーティングしたマイクロウェ
ルに加えた。これらのマイクロウェルを、この段階及び
後続の別の適当なステップの段階で洗浄した。次いで、
ビオチニル化HIV特異的抗体を加え、その後ストレパ
ビジン−ホースラディッシュペルオキシダーゼ結合体を
加えた。添加した過酸化水素及びテトラメチルベンジジ
ン基質から発色反応が生じた。色の強さはHIV p2
4抗原の濃度に比例している。
【0136】相乗作用度の計算 阻害剤を一対ずつ組合わせて使用すると(表S参照)、
各阻害剤を単独で使用した時と比べて、又は各阻害剤の
阻害力を単に合計したものと比べて、ウイルスの広まり
を阻害する作用が著しく増加することが判明した。例え
ば、372とddIとの組合わせは、372又はddI
を単独で使用した場合と比べて、又は372の阻害力と
ddIの阻害力との合計と比べて、著しく大きい阻害力
を示した。
各阻害剤を単独で使用した時と比べて、又は各阻害剤の
阻害力を単に合計したものと比べて、ウイルスの広まり
を阻害する作用が著しく増加することが判明した。例え
ば、372とddIとの組合わせは、372又はddI
を単独で使用した場合と比べて、又は372の阻害力と
ddIの阻害力との合計と比べて、著しく大きい阻害力
を示した。
【0137】このデータは下記のように処理した:FI
C(fractional inhibitory c
oncentration ratios)を、Eli
onら、J.Biol.Chem.,208,477
(1954)に従って計算した。FICの最小合計値、
即ち最大相乗作用を種々の一対ずつの組合わせについて
測定した。結果を表Sに示す。これらの結果は、ウイル
スの広まりの阻害に関して実質的な相乗効果が得られた
ことを示している。数値が小さければ小さいほど相乗作
用は大きい。
C(fractional inhibitory c
oncentration ratios)を、Eli
onら、J.Biol.Chem.,208,477
(1954)に従って計算した。FICの最小合計値、
即ち最大相乗作用を種々の一対ずつの組合わせについて
測定した。結果を表Sに示す。これらの結果は、ウイル
スの広まりの阻害に関して実質的な相乗効果が得られた
ことを示している。数値が小さければ小さいほど相乗作
用は大きい。
【0138】
【0139】*372は6−クロロ−4(S)−シクロ
プロピル−3,4−ジヒドロ−4−((2−ピリジル)
エチニル)キナゾリン−2(1H)−オン、即ち化合物
26である。524はL−735,524(表C参照)
である。他の化合物の定義も表Cに示した。
プロピル−3,4−ジヒドロ−4−((2−ピリジル)
エチニル)キナゾリン−2(1H)−オン、即ち化合物
26である。524はL−735,524(表C参照)
である。他の化合物の定義も表Cに示した。
【0140】以上、非限定的実施例を挙げて本発明の原
理を説明してきたが、本発明は「特許請求の範囲」を逸
脱せずに様々な変形が可能であると理解されたい。
理を説明してきたが、本発明は「特許請求の範囲」を逸
脱せずに様々な変形が可能であると理解されたい。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 トーマス・ジエイ・タツカー アメリカ合衆国、ペンシルバニア・19454、 ノース・ウエルズ、ステーシヨン・ドライ ブ・114 (72)発明者 キヤサリン・エム・ウイスカウント アメリカ合衆国、ペンシルバニア・18103、 アレンタウン、リンドバーグ・アベニユ ー・3096
Claims (9)
- 【請求項1】 式I: 【化1】 〔式中、XはOであり、 Gは、存在する場合には、ハロ、ニトロまたはシアノで
あり、 nは、0〜4であり、 R1はC3-5シクロアルキル、C2-5アルキニル、C2-4ア
ルケニルまたはシアノであり、 R2は、1つ以上のAで置換されたC2-5アルキニル、ま
たは1つ以上のAで置換されたC2-5アルケニル(ここ
でAは、 i)ハロ、 ii)ヒドロキシ、 iii)アミノ、 iv)シアノ、 v)ニトロ、 vi)アジド、 vii)C3-8シクロアルキル、 viii)未置換のまたは1つ以上のハロで置換されたC
1-4アルコキシ、 ix)ジ−(C1-4アルキル)アミノ、 x)C1-4アルキルアミノ、 xi)未置換のまたは1つ以上のDで置換されたアリール
(ここでDはアミノ、ニトロ、シアノまたはC1-3アル
コキシである)、 xii)未置換のまたは1つ以上の前記Dで置換されたア
リールオキシ、 xiii)未置換のまたは1つ以上の前記Dで置換された複
素環、 xiv)複素環オキシ、 xv)C2-5アルケニル、 xvi)COOR(ここでRは、H、C1-4アルキルまたは
アリールである)、 xvii)CONR2、または xviii)COR である)であり、 R3は、 i)H、 ii)シアノ、 iii)アミノ、 iv)ヒドロキシル、 v)未置換のまたは1つ以上のEで置換されたC1-4ア
ルキル(ここでEは、ハロ、ヒドロキシル、アミノ、ニ
トロ、シアノ、C1-4アルコキシまたはC3-5シクロアル
キルである)、 vi)未置換のまたは前記Eで置換されたC2-4アルケニ
ル、または vii)未置換のまたは前記Eで置換されたC2-4アルキニ
ルであり、 R4は、 i)H、 ii)C1-4アルキル、 iii)C1-5アルキルカルボニル、 iv)未置換のまたは1つ以上の前記Aで置換されたベン
ゾイル、または v)複素環カルボニル であるが、但し、末端アルキニル炭素は、ハロ、ヒドロ
キシ、アミノ、シアノ、ニトロ、アジド、未置換のもし
くは1つ以上のハロで置換されたC1-4アルコキシ、ジ
−(C1-4アルキル)アミノ、C1-4アルキルアミノ、未
置換のもしくは1つ以上の前記Dで置換されたアリール
オキシ、または複素環オキシからなる群から選択される
置換基で置換されていないことを前提とする〕の化合物
またはその医薬的に容認可能な塩。 - 【請求項2】 式II: 【化2】 〔式中、R2は、ハロ、ヒドロキシ、アミノ、シアノ、
ニトロ、アジド、C3-8シクロアルキル、C1-4アルコキ
シ、ジ−(C1-4アルキル)アミノ、C1-4アルキルアミ
ノ、フェニル、2−ニトロフェニル、ピリジル、ピリミ
ジル、ピラジニル、イミダゾリルまたはC2-3アルケニ
ルで置換されたC2-5アルキニルであり、R3はHまたは
C1-3アルキルである〕を有する請求項1に記載の化合
物またはその医薬的に容認可能な塩。 - 【請求項3】 6−クロロ−4−シクロプロピル−3,
4−ジヒドロ−3−メチル−4−(3−メトキシ−1−
プロピニル)キナゾリン−2(1H)−オン、 6−クロロ−4−シクロプロピル−3,4−ジヒドロ−
4−(3−メトキシ−1−プロピニル)キナゾリン−2
(1H)−オン、 6−クロロ−4−シクロプロピル−3,4−ジヒドロ−
3−メチル−4−(3−(4−モルホリニル)−1−プ
ロピニル)キナゾリン−2(1H)−オン、 6−クロロ−4−シクロプロピル−4−(4−フルオロ
−1−ブチニル)−3,4−ジヒドロ−3−メチルキナ
ゾリン−2(1H)−オン、 6−クロロ−4−(4−クロロ−1−ブチニル)−4−
シクロプロピル−3,4−ジヒドロ−3−メチルキナゾ
リン−2(1H)−オン、 6−クロロ−4−シクロプロピル−4−(4−フルオロ
−1−ブチニル)−3,4−ジヒドロキナゾリン−2
(1H)−オン、 6−クロロ−4−シクロプロピル−4−(3−フルオロ
−1−プロピニル)−3,4−ジヒドロ−3−メチルキ
ナゾリン−2(1H)−オン、 4−(3−アジド−1−プロピニル)−6−クロロ−4
−シクロプロピル−3,4−ジヒドロ−3−メチルキナ
ゾリン−2(1H)−オン、 6−クロロ−4−シクロプロピル−3,4−ジヒドロ−
4−(3−(1−イミダゾリル)−1−プロピニル)−
3−メチルキナゾリン−2(1H)−オン、 6−クロロ−4−シクロプロピル−3,4−ジヒドロ−
3−メチル−4−(3−(2,2,2−トリフルオロエ
トキシ)−1−プロピニル)キナゾリン−2(1H)−
オン、 6−クロロ−4−シクロプロピル−3,4−ジヒドロ−
3−メチル−4−(3−(4−ピリジルオキシ)−1−
プロピニル)キナゾリン−2(1H)−オン、 6−クロロ−4−シクロプロピル−3,4−ジヒドロ−
3−メチル−4−(3−(4−(N−オキソピリジル)
オキシ)−1−プロピニル)キナゾリン−2(1H)−
オン、 6−クロロ−4−シクロプロピル−3,4−ジヒドロ−
4−((2−ピリジル)エチニル)キナゾリン−2(1
H)−オン、 6−クロロ−4−シクロプロピル−3,4−ジヒドロ−
4−((3−ピリジル)エチニル)キナゾリン−2(1
H)−オン、 6−クロロ−4−シクロプロピル−3,4−ジヒドロ−
4−((4−ピリジル)エチニル)キナゾリン−2(1
H)−オン、 6−クロロ−4−シクロプロピル−3,4−ジヒドロ−
4−((2−ピラジニル)エチニル)キナゾリン−2
(1H)−オン、 6−クロロ−4−シクロプロピル−3,4−ジヒドロ−
4−((5−ピリミジニル)エチニル)キナゾリン−2
(1H)−オン、 6−クロロ−4−シクロプロピル−3,4−ジヒドロ−
3−メチル−4−((2−ピリジル)エチニル)キナゾ
リン−2(1H)−オン、 6−クロロ−4−シクロプロピル−3,4−ジヒドロ−
4−((2−ピリミジニル)エチニル)キナゾリン−2
(1H)−オン、 6−クロロ−4−シクロプロピル−3,4−ジヒドロ−
3−メチル−4−(3−(N,N−ジメチルアミノ)−
1−プロピニル)キナゾリン−2(1H)−オン、 6−クロロ−4−シクロプロピル−3,4−ジヒドロ−
4−(フェニルエチニル)キナゾリン−2(1H)−オ
ン、 4−(3−ブテン−1−イニル)−6−クロロ−4−シ
クロプロピル−3,4−ジヒドロ−3−メチルキナゾリ
ン−2(1H)−オン、 6−クロロ−4−シクロプロピル−3,4−ジヒドロ−
4−(3−ヒドロキシ−1−プロピニル)−3−メチル
キナゾリン−2(1H)−オン、 6−クロロ−4−シクロプロピル−3,4−ジヒドロ−
3−メチル−4−(3−(2−ピリジルオキシ)−1−
プロピニル)キナゾリン−2(1H)−オン、 6−クロロ−4−シクロプロピル−3,4−ジヒドロ−
4−((2−ニトロフェニル)エチニル)キナゾリン−
2(1H)−オン、または 6−クロロ−4(S)−シクロプロピル−3,4−ジヒ
ドロ−4−((2−ピリジル)エチニル)キナゾリン−
2(1H)−オンである化合物またはその医薬的に容認
可能な塩。 - 【請求項4】 6−クロロ−4−シクロプロピル−4
−(4−フルオロ−1−ブチニル)−3,4−ジヒドロ
−3−メチルキナゾリン−2(1H)−オン、 6−クロロ−4−シクロプロピル−3,4−ジヒドロ−
3−メチル−4−((2−ピリジル)エチニル)キナゾ
リン−2(1H)−オン、 6−クロロ−4−シクロプロピル−3,4−ジヒドロ−
4−((2−ピリジル)エチニル)キナゾリン−2(1
H)−オン、 6−クロロ−4−シクロプロピル−3,4−ジヒドロ−
4−(フェニルエチニル)キナゾリン−2(1H)−オ
ン、または 6−クロロ−4(S)−シクロプロピル−3,4−ジヒ
ドロ−4−((2−ピリジル)エチニル)キナゾリン−
2(1H)−オン である請求項3に記載の化合物またはその医薬的に容認
可能な塩。 - 【請求項5】 6−クロロ−4(S)−シクロプロピル
−3,4−ジヒドロ−4−((2−ピリジル)エチニ
ル)キナゾリン−2(1H)−オンとddIの相乗的併
用剤。 - 【請求項6】 6−クロロ−4(S)−シクロプロピル
−3,4−ジヒドロ−4−((2−ピリジル)エチニ
ル)キナゾリン−2(1H)−オンとAZTの相乗的併
用剤。 - 【請求項7】 6−クロロ−4(S)−シクロプロピル
−3,4−ジヒドロ−4−((2−ピリジル)エチニ
ル)キナゾリン−2(1H)−オンと、N−(2(R)
−ヒドロキシ−1(S)−インダニル)−2(R)−フ
ェニルメチル−4(S)−ヒドロキシ−5−(1−(4
−(3−ピリジルメチル)−2(S)−N’−(t−ブ
チルカルボキサミド)−ピペラジニル)−ペンタネムア
ミドの相乗的併用剤。 - 【請求項8】 HIV逆転写酵素を阻害するのに有効な
医薬組成物であって、医薬的に容認可能な担体と、有効
量の請求項1から4のいずれか一項に記載の化合物また
は有効量の請求項5から7のいずれか一項に記載の相乗
的併用物質とを含む医薬組成物。 - 【請求項9】 HIV感染の予防もしくは治療、または
AIDSもしくはARCの治療に有効な医薬組成物であ
って、医薬的に容認可能な担体と、有効量の請求項1か
ら4のいずれか一項に記載の化合物または有効量の請求
項5から7のいずれか一項に記載の相乗的併用物質とを
含む医薬組成物。
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US88011992A | 1992-05-07 | 1992-05-07 | |
US99116492A | 1992-12-16 | 1992-12-16 | |
US991164 | 1992-12-16 | ||
US880119 | 1992-12-16 |
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Publication Number | Publication Date |
---|---|
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JPH0813805B2 JPH0813805B2 (ja) | 1996-02-14 |
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
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HRP980143A2 (en) * | 1997-04-09 | 1999-02-28 | Soo Sung Ko | 4,4-disubstituted-3,4-dihydro-2 (1h)-quinazolinones useful as hiv reverse transcriptase inhibitors |
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EP3317278B1 (en) | 2015-07-01 | 2021-04-14 | Crinetics Pharmaceuticals, Inc. | Somatostatin modulators and uses thereof |
JOP20180009A1 (ar) | 2017-02-06 | 2019-01-30 | Gilead Sciences Inc | مركبات مثبط فيروس hiv |
US11028068B2 (en) | 2017-07-25 | 2021-06-08 | Crinetics Pharmaceuticals, Inc. | Somatostatin modulators and uses thereof |
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-
1993
- 1993-04-28 WO PCT/US1993/003975 patent/WO1993022292A1/en not_active Application Discontinuation
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- 1993-04-28 HU HU9403187A patent/HUT71401A/hu unknown
- 1993-04-28 EP EP93910860A patent/EP0639184A1/en not_active Withdrawn
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- 1993-04-28 KR KR1019940703948A patent/KR950701322A/ko not_active Application Discontinuation
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-
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- 1994-11-04 FI FI945199A patent/FI945199A/fi unknown
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