JPH0695527A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH0695527A
JPH0695527A JP26792492A JP26792492A JPH0695527A JP H0695527 A JPH0695527 A JP H0695527A JP 26792492 A JP26792492 A JP 26792492A JP 26792492 A JP26792492 A JP 26792492A JP H0695527 A JPH0695527 A JP H0695527A
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JP26792492A
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English (en)
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Takeshi Menjo
條 健 校
Takashi Hasegawa
隆史 長谷川
Yoichi Kimura
村 要 一 木
Hisashi Fukushima
島 久 史 福
Yasushi Miura
浦 康 三
Takeshi Fujita
田 岳 藤
Nobuhiko Takekoshi
腰 信 彦 竹
Masahiro Inoue
上 雅 博 井
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】像担持体上のトナー像を、走行する転写材担持
体に保持した転写材に転写する画像形成装置において、
該転写材担持体に付着するトナー等の異物を除去する。 【構成】転写材担持体の汚れを検知する手段を設け、ま
たは転写材担持体をクリーニングする手段を転写材画存
在しない部位で転写材担持体に接触させ、または転写時
と、クリーニング時乃至は転写材に形成したパターン画
像クリーニング時でクリーニング手段の機能を変化させ
ることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の目的】
【産業上の利用分野】この発明は、静電複写機、同プリ
ンタなど静電転写プロセスを利用する画像形成装置に関
するものである。
【0002】
【従来技術と解決すべき課題】上記のような周知の画像
形成装置において、像担持体に形成したトナー像を、回
転円筒状、無端ベルト状等に形成した転写材保持部材に
保持された転写材に、異色のトナーで複数回転写するよ
うに構成したものが提案、実用化されている。
【0003】「図1」は、本発明の実施態様を示すもの
であるが、その画像形成部分は基本的に公知の装置と変
わりはないので、公知の画像形成装置の一例を示すもの
として、その画像形成工程について以下に略述する。
【0004】紙面に垂直方向に軸線を有し、図示矢印方
向に回転走行する円筒状の像担持体6に、転写材を保持
して回転走行する転写ドラム30が近接配置してあり、
両者は同期走行するものとする。
【0005】像担持体6の表面が一次帯電器7によって
一様に帯電された後、この帯電面に、原稿の反射光、画
像変調されたレーザビームなどで、原稿の色彩を色分解
して得られたマゼンタ成分色による画像信号が付与され
て静電潜像が形成される。像担持体の回転にともなって
この潜像が、像担持体6と現像装置27とが対向する現
像部位に到る。
【0006】現像装置27は、図示双方矢印方向に移動
できるようになっており、夫々マゼンタトナー、シアン
トナー、イエロートナー及びブラックトナーを収納する
現像器27M、27C、27Y、27BKをそなえてい
る。
【0007】前述のように、マゼンタ成分色による潜像
が現像部位に到達すると、この時迄にマゼンタトナーを
収納する現像器27Mが現像部位に到来しており、ここ
で該潜像にマゼンタトナーが供給されてマゼンタトナー
像が形成される。
【0008】このマゼンタトナー像が、像担持体6と転
写ドラム30とが近接する転写部位に到ると、この時迄
に、レジストローラ対28を経て転写ドラムに供給され
た転写材Pが、、転写ドラム内側に配した吸着帯電器2
3と、対向電極たる導電ローラ24とを備えた吸着位置
に達し、ここで電荷が注入されて転写ドラムに吸着さ
れ、像担持体に形成されたマゼンタトナー像とタイミン
グを合わせてこの転写部位に到達する。
【0009】転写材が転写部位に到来すると、転写帯電
器14の作用で像担持体側のトナー像は転写材に転写さ
れ、転写材は転写ドラムに保持されてそのまま走行す
る。
【0010】ここで転写ドラム30について一言する。
「図2」は転写ドラム30の斜視図であって、間隔を隔
てて配置した一対のリング部材31、32を巾狭のリン
グ部材33によって連結した枠体の、前記リング部材の
外周に沿って誘電体材料からなる転写シート34を展張
して構成してあり、このドラムの径は、たとえば、16
0mmで周長は、A4横の2倍以上とする。なお、図示
符号41は分離爪42を支持する支持板であるが、これ
らは本発明には直接関係がないので説明は省略する。
【0011】マゼンタトナー像を転写材に転写した後、
像担持体表面に残る残留電荷、残留トナーが除電帯電器
10、クリーナ11によって除去された後、像担持体表
面は再び一次帯電器7に一様に帯電され、該帯電面に原
稿のシアン成分色による静電潜像が形成される。この潜
像が前記現像部位に到達すると、この時迄にシアントナ
ーを収納した現像器27Cが像担持体6に近接した現像
位置にきており、これからシアントナーが像担持体6に
供給されてシアントナー像が形成される。
【0012】像担持体6の回転にともなってこのシアン
トナー像が前記転写部位に到達すると、前述のマゼンタ
トナー像を担持する転写材が、両トナー像が合致するよ
うなタイミングで転写部位に達し、ここでシアントナー
像が転写材のマゼンタトナー像に重畳転写される。な
お、マゼンタトナー像を担持する転写材が再度転写部位
に達する迄回転する間、分離爪42、導電ローラ24、
後述するクリーニングブラシ22などが転写シート34
から後退する位置をとって既転写のトナー像に影響を及
ぼさないようになっていることは云う迄もない。
【0013】同様にして、転写材上にはイエロートナー
像、ブラックトナー像が順次重畳転写されて転写が終了
した後、除電帯電器15、16によって転写材は転写シ
ート34から剥離しやすい状態となり、ついで、この時
迄に転写ドラムに近接する位置に到来している分離爪4
2によって転写ドラムから分離された転写材は搬送路2
5を経て不図示の定着装置に送られる。
【0014】転写工程が終了して転写材が転写ドラムか
ら分離した後、転写シート34はクリーニング部位に達
して、これに付着した浮遊トナーその他の異物がクリー
ニングされる。
【0015】クリーニング部位には、パイプ表面にレー
ヨンなどの繊維を植毛してなるクリーニングブラシ22
と、転写シート34内側の対向位置に配設した、レーヨ
ンなどを植設してなるバックアップブラシ21とが配設
してあり、前記転写工程終了後に、該クリーニングブラ
シで転写シート表面を摺擦クリーニングする。クリーニ
ングブラシ22によって、転写シート34がほぼ1回転
する間摺擦を行うものとする。
【0016】ところで、このようなクリーニング手段を
利用する場合、従来は転写シートの汚れを検知する手段
がなかったので、適度に設定したクリーニング能を有す
るクリーニングブラシで通常転写ドラム1回転にわたり
クリーニングしていたのが実情であった。
【0017】しかしながら、トナーなどによる転写シー
トの汚染は、ジャムの発生、転写ドラムへの転写材の吸
着不良によるズレ、転写材が存在しない転写シート面に
直接転写が行われる等種々な原因で起こるもので、その
や汚染の程度も多様であるので、上記のような画一的な
仕方では安定したクリーニングを行うことは困難であっ
たというのが実態である。転写シートの汚染は次回以降
の画像形成時の転写材の裏汚れを生ずることになり、こ
のような事態は、とくに転写材の表裏両面に画像を形成
する場合には重大な画像欠陥となる。
【0018】即ち、本発明の一つの目的は、上記のよう
な転写材を支持する転写ドラム等の転写材支持部材をそ
なえた画像形成装置において、該転写材支持部材の汚染
の程度を検知し、このに適合したクリーニングを行い得
るような画像形成装置を提供することにある。
【0019】前記「図1」に示すような画像形成装置に
あっては、前述のように、ファーブラシ22と対向部材
たるバックアップブラシ21とからなる清掃部材が設け
てあるが、このような構成の清掃部材では以下に説明す
るような問題がある。これについて「図19a」乃至
「図19e」によって略述する。
【0020】これらの図は前記「図1」の転写ドラム3
0及び清掃部材21、22の部分のみを示している。
「図19a」はクリーニングが開始されるところであっ
て、転写ドラム30表面にはトナー20a乃至20mが
付着しており、矢印A方向に回転する転写ドラム30に
対して、矢印X方向に回転するファーブラシ22が当接
してクリーニングを行うものとする。
【0021】「図19b」は上記の位置からほぼ180
度転写ドラムが回転したところを示し、このとき迄にト
ナー20a乃至20hがクリーニングされて図示符号2
0nで示すトナー溜りとなっており、トナー20i乃至
20mはまだクリーニングされていない。「図19c」
は転写ドラム画1回転してクリーニング工程が終了した
ところを示し、この時、転写ドラム上のトナーはすべて
クリーニングされることになる筈であるが、実際にはフ
ァーブラシ22の位置にはトナー溜り20nが残ってい
る場合がある。このような事態の発生を防ぐには、さら
に転写ドラム30を余計に回転させればよいが、どの程
度回転させればよいかには基準がなく、むやみに回転さ
せることは作業能率の低下に直接影響するので現実には
有効にこれを設定することは困難である。
【0022】クリーニング工程が終了すると、前記ファ
ーブラシ22、バツクアップブラシ21は夫々矢印Y
1 、Y2 の方向に退避して次の画像形成工程に支障のな
い状態となり(「図19d」)、この転写ドラム30表
面に転写材Pが展張保持される(「図19e」)。
【0023】ところが、前述のように、クリーニング終
了後にも転写トラム上にトナーが残っていると、この転
写材の裏面にトナーが付着して裏汚れを発生することが
あった。
【0024】即ち、本発明のさらに他の目的は、上述の
ような、転写材を担持する転写ドラムと、転写ドラムに
転写材が存在しないタイミングで転写ドラムに接離し
て、該ドラム表面をクリーニングするクリーニング手段
をそなえた画像形成装置において、クリーニング終了
後、クリーニング手段を、転写ドラム上に転写材が担持
される領域以外の位置で転写ドラムから離隔させるよう
にして、前述のような欠点のない画像形成装置を提供す
ることにある。
【0025】またに本発明の他の目的は、前述のような
クリーニング手段をそなえた画像形成装置において、ク
リーニング終了後も、転写ドラム上に残るクリーニング
手段近傍のトナー溜りのトナーをさらに除去する手段を
設けて前述のような欠点のない画像形成装置を提供する
ことにある。
【0026】次に前記とは構成を異にする画像形成装置
について説明する。「図8」は、本発明の実施態様を示
すものであるが、その基本的な構成は公知のカラー画像
形成装置ととくに変りはないのでこれによって説明す
る。画像形成装置内には、一対のローラ2ー11、2ー
12にわたって無端状の搬送ベルト2ー8が巻架してあ
って、図示白抜き矢印の方向に走行しているものとす
る。
【0027】該搬送ベルト2ー8上には、回転円筒状の
像担持体2ー1aを含む画像形成部Pa、及びこれと同
様の構成を具備した画像形成部Pb、Pc、pdが直列
状に配置してある。各画像形成部はすべて同様の構成を
有しているので、その構成は画像形成部Paについての
み略示してある。
【0028】画像形成部Paにおいて、一次帯電器2ー
15aの作用で一様に帯電された像担持体2ー1aの表
面に、レーザビームスキャナ2ー16aから像担持体面
に投射された原稿のブラック成分色による画像信号が像
担持体表面に静電潜像を形成し、この潜像が像担持体の
回転にともなって、ブラックトナーを収納した現像器2
ー3aの配置された現像部位に到来し、ここで該現像器
から供給されるブラックトナーによってブラツクトナー
像が形成される。
【0029】このブラックトナー像が、像担持体2ー1
aと前記搬送ベルト2ー8とが近接配置されている現像
部位に到達すると、この時迄に、レジストローラ13を
通過し前記像担持体上のトナー像とタイミングを合わせ
て前記現像部位に転写材(不図示)が到来する。これと
ともに転写帯電器2ー4aに転写バイアス画印加され、
よって形成される電界の作用で像担持体上のブラックト
ナー像は転写材に転移する。このとき転写材に転移せず
像担持体に残った残留トナーはクリーナ2ー5aによっ
て除去されて、像担持体は次の画像形成工程に入り得る
状態になる。
【0030】画像形成部Paでブラックトナー像を担持
した転写材はそのまま進行して、画像形成部Pbの転写
部位にたっする。この時迄に、該転写部位には、前記画
像形成部Paの場合と同様に、原稿のマゼンタ成分色に
よって像担持体上に形成されたマゼンタトナー像がきて
おり、ここでがマゼンタトナー像が既転写のブラックト
ナー像に重畳転写される。
【0031】同様に、画像形成部Pc、Pdにおいて、
転写材にはイエロートナー像、シアントナー像が転写材
に順次転写され、その後、除電帯電器61をへて搬送ベ
ルト2ー8から分離されて定着装置2ー7に到り、ここ
でカラー画像が定着されて機外に排出される。
【0032】転写を終了した搬送ベルト部分適所にはク
リーニング装置2ー14が配設してある。該クリーニン
グ装置内にはファーブラシ2ー19が配設してあって、
現像器から飛散したトナー、カブリトナーなどで搬送ベ
ルトに付着したものを除去する。なお図示符号2ー20
はブラシに付着したトナー等を除去するブレードであ
る。クリーニング手段としては、例えば、特開昭64ー
2084号公報にみるように、搬送ベルトの汚れを検知
する手段を設け、汚れ量が一定値以上になったときには
画像形成動作を停止し、汚れ量が一定値以下になるまで
クリーニングを継続するようなものも提案されている。
【0033】いずれにしても、上記のような画像形成装
置のクリーニングは、非画像形成時にも少なくとも搬送
ベルト1周にわたって行っていたので、該ベルト自体の
寿命を損ない、搬送ベルトの走行とともに動作する像担
持体、同用のクリーニング部材等の寿命にも悪影響を及
ぼし、さらに次の画像形成操作までの時間がかかるため
の非能率を免れなかった。
【0034】また、汚れを検知してクリーニングを行う
ものも、それによるコストアップ、誤検知のおそれを免
れないという問題を避けられなかった。さらに、前述の
ようなファーブラシを使用するクリーナの場合、一般
に、その回転数が高いほうがクリーニング効果が良いの
で回転数を高めに設定しがちであるが、このために接触
する各部材の摩耗が大となったり、振動を発生して画質
にも悪影響を及ぼすおそれがある。
【0035】従って、本発明の他の目的は、上述のよう
な、搬送ベルトなどの転写材担持手段をそなえ、これを
クリーニングする回動クリーニング手段を具備する画像
形成装置において、該転写材担持手段の動作に応じてク
リーニング手段を回動するようにし、転写材にトナー像
を転写する際にはその回転数を変えるようにして、転写
材担持体、クリーニング手段の延命をはかり得るととも
に、画質の劣化をも阻止できるような画像形成装置を提
供することにある。
【0036】前述の「図8」に示すような、複数の画像
形成部を直列に配置し、転写材がこれらを順次通過する
ように構成した画像形成装置における転写材搬送ベルト
2ー8はポリエチレンテレフタレート、ポリフッ化ビニ
リデン等の誘電体材料からなるシートで形成されてお
り、これにレジストロセ2ー13から転写材が供給され
て、画像形成部Paに到来して転写工程に入ると、この
ときの印加電圧によって転写材は搬送ベルト2ー8に静
電吸着されて以後の転写のさいの色ズレ発生を阻止する
ようになっている。
【0037】搬送ベルトに転写材を吸着されるため、画
像形成部paの上流側に吸着用の帯電器、帯電ローラ等
を配置したものも提案されているが、このために余分な
スペースが必要となり、また低抵抗の転写材を用いた
り、環境湿度によっては、リークが発生して、これら吸
着用の部材と最初の画像形成部Paとが相互に干渉して
画質の劣化を招来するおそれがあり、このような手段を
必要としないものが好適と云える。
【0038】ところで上述のような4色のトナーを用い
るフルカラー画像形成装置にあっても、実際の使用にあ
たっては、単色(主として黒)あるいは3色以下のプリ
ントを行う場合がしばしばあることはよく知られている
ところであるが、このような場合に不要の画像形成部の
各部材が動作することは無駄であることは論を俟たな
い。
【0039】そこで、通常最後に配置するブラツクトナ
ー用の画像形成部、図示画像形成部Pdを転写材の搬送
ベルトへの吸着の問題も考慮して画像形成部Paの位置
に持ちきたすことが提案されているが、このようにする
と、ブラック画像の再現性、とくに赤のバックに黒文字
があるような場合に問題が生ずる。
【0040】さらに、このような音色を異にするトナー
像を重畳プリントするカラー画像形成装置では、各色ト
ナー像が正確に合致して色ズレを生じないことが良質の
画像を得るのに極めて重要なことであり各色画像位置の
一致をはかるため、搬送ベルト上に適宜のパターンを記
録し、この位置を光学センサで読みとつて次の画像位置
を設定する様な仕方がひろく行われている。
【0041】ところがブラックトナーにカーボンブラッ
ク系のような入射光殆ど吸収する様なものを用いると、
それによって形成したパターンの反射光を認識すること
が困難になる。そこで、搬送ベルトを光を吸収しやすい
黒あるいは透明体とし寝黒以外のマゼンタその他の画像
の場合はそのパターンを形成し、その反射光によって位
置を認識し、ブラツクの場合は他色のパターン上にブラ
ツクパターンを形成して、その吸収レベルを読み取るよ
うな仕方が行われている。
【0042】併しながら、このような位置合わせ手段を
用いると、ブラックトナーを収納する画像形成部を、前
記の図における画像形成部Paの位置に持ってくること
が出来ず、該画像形成部Paの転写電流を転写材吸着用
に利用することも出来ないことになる。
【0043】そこで通常のカラー画像形成時には、特段
の吸着用の手段わ用いない装置においても、黒色画像形
成の場合には搬送ベルト最上流側にローラ状、ブラシ状
など適宜の高圧吸着部材を配置して転写材の吸着を確保
する様なものが提案されている。
【0044】このような構成のものでは、たとえば、搬
送不良が発生したような場合、搬送経路の一部に多量の
トナーが溜まったりして前述のように適宜のクリーニン
グ能に設定されたクリーニング部材で搬送ベルトを1周
する程度クリーニングするだけでは充分なクリーニング
が不可能で、画質の劣化を生じたり、クリーニング能あ
げるために搬送ベルトねクリーニング部材等の短命化を
招来したり、クリーニングの回数を増すことによる作業
能率の低下を来すなど種々な問題を生ずる。
【0045】従って、本発明の他の目的は、上記の様な
画像形成装置であって、搬送不良を生じて一端作動を停
止した後、再び作動を開始する準備動作を行うような画
像形成装置において、この準備時期に画像形成に要する
部材を搬送ベルトから離隔した状態で該ベルトを走行さ
せてクリーニングを行う様にして前述の様な問題を生ず
ることのないような画像形成装置を提供することにあ
る。
【0046】前記「図8」に示すようなカラー画像形成
装置に於ては、すでに一言した様に、複数個の画像形成
部において像担持体に形成されたトナー像を重畳転写す
るので、色ズレが発生しないように各トナー像の位置の
整合性を正確にとる必要がある。
【0047】このようなレジストレーション調整手段と
しては、各画像形成部に所定のパターンでかつ最大濃度
に近い濃度のトナー像を搬送ベルトに直接転写し、この
パターンを読み取り装置で読み取って、各画像形成部に
おける画像書き出しのタイミング、倍率、傾きなどを調
整するような手段がとられており、通常、画像形成シー
ケンス開始前にレジストレーション調整手段を作動させ
て各色像の整合を取るようにしてある。
【0048】しかしながら、前述のように、この種の画
像形成装置あっては、搬送ベルトには浮遊トナー、かぶ
りトナーなどが付着して画像形成に悪影響を及ぼすのを
防止するためこれを除去するべくクリーニング手段を配
設してあることはすでに説明した。
【0049】この種のクリーニング手段は、通常クリレ
ーニングブラシ、ウェブなどを搬送ベルト全長を一周す
る程度摺擦するようにしてあるのが普通であるが、前述
のようにレジストレーション調整手段としてのパターン
像が搬送ベルトに転写されていると、通常のクリーニン
グ操作では除去しきれず、次の画像形成時に転写材の裏
汚れを発生するという問題が起こる。
【0050】この問題を解決すべく、レジストレーショ
ン調整パターンを確実にクリーニングするために、複数
回搬送ベルトを摺擦したり、あるいはクリーニング部材
のクリーニング能を高めるようにすればよいが、局部的
な汚れを除去するのに搬送ベルトを何回も回転させた
り、より強力なクリーニング装置を設けたりすること
は、画像形成作業にかかる時間が長くなったり、搬送ベ
ルトや清掃部材の摩耗を増大して寿命を縮めるばかりで
なく、ファーブラシを用いた場合、その過大なクリーニ
ング能を維持するための回転に伴う振動が画像にピッチ
ムラを生じたりなど種々な障害を発生して好ましくな
い。
【0051】そこで本発明の、さらにまた他の目的は、
複数の画像間の転写材上におけるレジストレーションを
調整するため、転写材搬送手段たる搬送ベルトなどに所
定パターンの画像を転写して、該画像間の転写材上にお
けるレジストレーションを合わせるレジストレーション
調整手段と、搬送ベルトの清掃手段を具有する画像形成
装置において、前記パターン画像を清掃する際には、搬
送ベルトを、その他の場合とは異なった状態で移動させ
るようにして、搬送手段たる搬送ベルトやクリーニング
部材の過大な摩耗やロスタイムの増大を阻止するととも
に、パターン画像部のクリーニングも確実にできるよう
な画像形成装置を提供することにある。
【0052】
【課題を解決する技術手段、その作用】上述のような各
目的を達成するため、本発明は、像担持体上のトナー像
を受容する転写材を保持走行する転写ドラムなどの転写
材担持体と、該転写材担持体の汚れを検知する検知手段
をそなえ、該検知手段の汚れの検知量によって転写材担
持体に対するクリーニング量を変化させることを特徴と
する画像形成装置または、像担持体上のトナー像を受容
する転写材を保持走行する転写材担持体と、この表面に
付着したトナー等を除去するクリーニング手段と、該ク
リーニング手段を転写材担持体に対して接離させる手段
とを具有する画像形成装置において、前記クリーニング
手段と転写材担持体とを離隔させる領域を、前記転写材
担持体上において転写材が存在しない領域に設定したこ
とを特徴とする画像形成装置または、像担持体上のトナ
ー像を受容する転写材を保持走行する転写材担持体と、
この表面に付着したトナー等を除去するクリーニング手
段と、該クリーニング手段を転写材担持体に接離させる
手段とを具備する画像形成装置において、前記転写材担
持体と前記クリーニング手段とを離隔させる領域上のト
ナーを除去する手段清掃手段を設けたことを特徴とする
画像形成装置または、像担持体上のトナー像を受容する
転写材を保持走行する転写材担持体と、この表面に付着
したトナー等を除去する回転クリーニング部材をそなえ
たクリーニング手段とを有する画像形成装置において、
トナー像を転写材に転写する時と、それ以外のときで前
記回転クリーニング部材の回転数を変化させることを特
徴とする画像形成装置または、像担持体上のトナー像を
受容する転写材を保持走行する転写材担持体と、該転写
材担持体に当接するクリーニング手段とを有し、転写材
の搬送不良を発生して画像形成動作を停止した後、再び
画像形成動作に復帰するための準備動作を行う画像形成
装置において、転写材担持体に接触する部材は前記クリ
ーニング手段以外を転写材担持体から離隔してこれを走
行させてクリーニングを前記準備動作中に行うことを特
徴とする画像形成装置または、像担持体上のトナー像を
順次受容する転写材を保持走行する転写材担持体と、該
転写材担持体に逐次形成されるトナー像の位置決めのた
めのパターン画像を形成する手段と、前記転写材担持体
をクリーニングするための回転クリーニング手段とを有
する画像形成装置において、前記転写材担持体の走行速
度を、前記パターン画像部位のクリーニングの場合と、
その他の部位のクリーニング場合とで変化させることを
特徴とする画像形成装置である。
【0053】上記のような構成とすることによって、像
担持体上のトナー像を受容する転写材を保持走行する転
写材担持体をそなえた画像形成装置において、該転写材
担持体のクリーニングを種々な条件下でも常時良好な状
態で遂行出来、画質の劣化を防止して良質の画像を得る
ことができる。
【0054】
【実施例の説明】「図1」は本発明の実施態様を示す画
像形成装置の要部の概略側面図であって、図示のように
転写ドラム30適所に、転写シートの外側に設けた光源
Lと、受光素子Sとをそなえた検知手段Dを配設してあ
り、転写シートの汚れに応じた受光量に基ずく信号によ
って、転写工程終了後のクリーニングブラシによるクリ
ーニングを、例えば汚れがひどい場合には、転写ドラム
の3回転分クリーニングを継続遂行し、若干の汚れと判
断した場合には該ドラム1回転分クリーニングを行い、
余り汚れていない場合にはクリーニングを行うことな
く、次の工程に移る様に設定しておくものとする。
【0055】このような構成とすることによって、作業
能率の低下を招くことなくクリーニング不足による転写
材の裏汚れや画質の劣化、ないしは過剰なクリーニング
による転写シートやクリーニングブラシの徒らな損耗を
有効に阻止することが可能となる。
【0056】上記の例では、汚れの程度によってクリー
ニングブラシの作動回数を増減したが、回数を一定にし
てクリーニングブラシの転写シートへの押圧力を変化さ
せる様にすることも勿論可能であり、たとえば、汚れの
ひどい場合にはクリーニングぶらしの転写シートへの食
い込み量を5mm、さして汚れのひどくない場合には食
い込み量を2mm、また汚れがないと判断した場合には
クリーニングを行わない、のように区別してクリーニン
グブラシを作動させるものとする。このように構成する
ことによって、汚れのひどい場合にもクリーニングに要
する時間をよけいにとることがないので、作業能率の低
下を防止することができる。
【0057】さらに、転写シートの汚れの度合いによっ
て、クリーニングブラシの回転数を変化させる様にして
も同様の作用効果が得られる。例えば、汚れがひどい場
合にはブラシを50rpmで、若干の汚れの場合には2
0rpmで、汚れがない場合には10rpmでそれぞれ
回転させるようにする。
【0058】なお、上記の場合、汚れがない場合にもブ
ラシを回転させるのは、前述の2つの場合と異なり、汚
れの検知は転写ドラムの特定の場所で行い、転写ドラム
が回転しないので、非検知部位に汚れが存在する可能性
があるからである。
【0059】「図3」は中間転写体をもちい、クリーニ
ング手段としてウェブを利用した実施態様をしめす要部
の該略図である。
【0060】像担持体6に形成されたトナー像は、転写
帯電器14の作用によって、これに当接配置した中間転
写体30’に転写され、カラー像の場合には各色トナー
像が中間転写体上に重畳転写された後、さらに転写帯電
器14’の作用で、前記中間転写体30’に当接走行す
る転写材Pに転写され、この転写材は不図示の定着部位
に搬送されるものとする。
【0061】クリーニング装置22’は、一対のローラ
に巻架されており、モータMによって走行し順次中間転
写体表面を摺擦クリーニングするウェブ23と、バック
アップブラシ21とからなっている。このクリーニング
装置が、転写を遂行している場合には中間転写体表面か
ら後退して転写の妨げにならないようになっていること
は云うまでもない。また図示の様に中間転写体30’適
所には光源Lと受光素子Sをそなえた検知装置Dが配設
してある。
【0062】このような装置によって、例えば汚れがひ
どいと判断しだ場合にはモータを5秒間駆動してウェブ
23を巻き取り、それほどひどくない場合には2秒間モ
ータを駆動し、汚れがないと判断した時にはモータの駆
動を行わないようにクリーニング装置を制御する。
【0063】この装置の様な中間転写体を使用する場合
には、その汚れが直接画質に影響するので、本発明のよ
うにクリーニング能を汚れに応動させるものはとくに有
効である。また前記のようにウェブの摺擦時間を制御す
る代わりに、該ウェブを中間転写体に押圧する力を汚れ
に応じて変化させることによっても同様の効果が得られ
る。
【0064】また、検知手段も上述のような光学的な手
段のみならず、静電容量による検知、CCDなどによる
画像認識手段、超音波その他適宜の手段を利用出来、ク
リーニング手段としても前記のものに限定されず、クリ
ーニングブレード、コロナ放電のような電気的手段をも
使用可能である。
【0065】さらに本発明は、上述の様な円筒状の転写
ドラム、中間転写体のみならず、ベルト状の転写材搬送
部材を利用することもでき、とくにカラー画像形成装置
のみならず白黒の装置にも同様に適用できる。
【0066】つぎに、転写ドラム上のトナーをクリーニ
ング手段で除去した後にも残るトナー溜まりによる影響
を排除出来る様な実施態様について説明する。
【0067】「図4a」、「図4b」及び「図4c」は
転写ドラム30にトナー20a乃至20mが付着した状
態を示し、これがクリーニングブラシ22によって順次
除去されてゆく態様は、前記「図19a」乃至「図19
e」に示したものと同様であり、その説明は省略する。
【0068】このようなクリーニング方式において、本
発明にあっては、「図4b」に示すように寝クリーニン
グ終了後ブラシ22、バツクアップブラシ21が転写ド
ラム30から離隔する時点を、「図4c」に示す様に転
写材が吸着される領域外に設定しておくものとする。こ
のように設定することによって、転写材裏面にトナー溜
まりのトナーが付着して転写材の裏汚れの発生を阻止す
ることができる。
【0069】「図5」は他の実施態様を示す要部の側面
図であって、転写ドラム30の外側にはクリーニングブ
レード101をそなえたクリーニング装置10が配設し
てあり、内部にはこれに対向するバックアップブラシ2
1が設けてある。転写ドラム30上のトナーがクリーニ
ング装置10の位置に到来すると、クリーニングブレー
ド101によってかき落とされ、すくいシート102に
案内されて容器内に貯溜された後、搬送スクリュー10
4によって不図示の廃トナー容器に搬送されるものとす
る。
【0070】前記クリーニング装置10は、画像形成装
置本体不動部適所に配されたピン105に枢着されたレ
バー107の一端に軸支されており、該レバーの他端に
はばね106が係止してあって、クリーニング装置10
を図示時計方向に偏倚していて、図示の場合クリーニン
グブレード101が転写ドラム30に当接する作動位置
にある。
【0071】前記レバー107の端部、クリーニング装
置10が取着してある側にはソレノイド108が配設し
てあり、これを付滅勢することによって、クリーニング
装置10を、図示の作動位置と、これより図示左方の不
作動位置の間を変位させることが可能である。
【0072】このような装置のよって、転写動作終了
後、トナー溜まりが転写材の存在する領域外にあるよう
なタイミングでクリーニング装置を転写ドラム30に当
接してクリーニングを行うように制御することによっ
て、転写材の裏汚れを阻止することができる。
【0073】このような構成によって、トナー溜まりの
存在する領域を小さく抑えることが出来るので、トナー
溜まりの説定位置の許容範囲が広がり制御が容易にな
る。
【0074】以上の各装置において、トナー溜まりを形
成する位置を転写材を把持するグリッパの位置に設定す
ることによって転写材吸着領域を減らすことがなく効果
を得ることができる。
【0075】前述のように転写ドラムに付着するトナー
をクリーニングする際に寝最後に残るトナー溜まりを除
去する他の実施態様について説明する。「図6a」乃至
「図6c」はその要部を摸式的に示すもので、トナー溜
まりの出来る位置に吸引ホース35の開口部を臨ませて
所定のタイミングで吸引ポンプ(不図示)でエアを吸引
してトナー溜まり20nを吸引排除するものとする。前
記吸引ホース35はトナー溜まりを除去するときにの
み、ゴムのような柔軟な材料で形成されている開口部3
5aが転写ドラム30に当接するようになっており、そ
の他の時期には後退して転写に支障がないように構成し
てあるものとする。
【0076】「図7」は上記のクリーニング動作を示す
タイミングチャートである。同図S7において転写ドラ
ムが回転を停止、次いでクリーニングブラシ22も停止
し、この時の状態を「図6a」が示している。
【0077】ついでS9において前記開口部35aが転
写ドラム30に当接し、S10において吸引ポンプが作
動して、「図6b」に示す様にトナー溜まり20nを回
収する。S11において吸引ポンプが停止し、S12に
おいて吸引ホース35が後退して「図6c」の状態にな
る。
【0078】上記の装置では、吸引ホースの開口部は転
写ドラムの母線方向に延びて一気にトナーを吸引するも
のとしたが、吸引ホース先端の開口部を小さくし、転写
ドラム表面にこれを近接させた状態で移動させてすべて
のトナーを除去する様にすることも可能であり、このよ
うにすることによって小さい駆動源によって、吸引作用
をより強力にすることが出来る。
【0079】次に前記「図8」に示す様な方式の画像形
成装置において、少なくとも2つのクリーニング能を使
い分けるようなクリーニング装置の実施態様について説
明する。
【0080】前記「図8」に示す画像形成装置には、そ
の搬送ベルト適所にクリーニング装置2ー14が配設し
てある。該クリーニング装置には、搬送ベルトに付着し
たトナーその他の異物を除去するためのクリーニングブ
ラシ2ー19と、これに付着したトナー等をかき落とす
ブレード2ー20が設けてある。
【0081】前記クリーニングブラシは外径12mmの
紙管上に毛足6mmのレーヨン繊維を植設して直径30
mmに形成した。このようなブラシを定格電圧24Vの
DCモータによって回転する。「図9」はこのブラシと
クリーニング機能の関係を示すグラフで、これから判る
ようにある程度まではブラシの回転数を上げるとクリー
ニング能も向上し、その後は頭打ちになる。
【0082】図示の画像形成装置は、各画像形成部間、
給紙、排紙部にはジャムセンサが配設してあってジャム
発生時には作動が停止する様になっているものとする。
従って最悪の場合搬送ベルトにはベタ1色に転写が行わ
れることになる。
【0083】「図9」のグラフによれば、ベタ1色の場
合にはブラシを3000rpmでクリーニング可能であ
るのでこの場合にはブラシを3000rpmで稼動す
る。また、画像形成時のカブリ程度の場合には1500
rpm(このときモータの電圧は15Vである)でクリ
ーニング可能であるのでブラシの回転数をこの値に設定
する。
【0084】以上の観点から、通常の画像形成時にはク
リーニングブラシ2ー19の回転数を1500rpmと
しておき、ジャム時、前回転、後回転時にには3000
rpmとなるように制御する。「図11」はブラシを駆
動するモータの回転数を制御するブロック図、「図1
0」はシーケンスを示すものである。
【0085】上記の回転数は勿論一例であって、これら
の数値に限るものではなく、例えばブラシの回転数が搬
送系の固有振動数と一致する様な場合には、共振を阻止
するために適宜変化させるのがよい。またクリーニング
ブラシの材質、毛の密度、長さなどによってクリーニン
グ能には変化があるので、これらを勘案してその回転数
を適宜に設定する必要がある。
【0086】以上の様に、画像形成装置の作動態様の変
化に応じて、クリーニングブラシの回転数を変えること
によって、クリーニングブラシ、搬送ベルトの損傷を可
及的に軽減し、長期にわたって安定したクリーニングを
行うことができる。
【0087】「図12」は他の実施態様を示すもので、
この装置においては、クリーニング装置2ー14に配置
するクリーニング部材として、一対のローラ間に巻架し
たクリーニングウェブを用い、その一部を搬送ベルト2
ー8に圧接するとともに、前記ローラの一方を回転駆動
して、たとえばウェブをA4サイズ紙1枚当たり約1m
m巻き取って搬送ベルト表面を摺擦クリーニングする様
に構成してある。このような構成によっても前記野装置
と同様の作用効果を得ることができる。
【0088】すでに説述した様に、前記「図8」に示す
ような構成の画像形成装置においては、搬送ベルトにク
リーニング装置以外に該ベルトに当接する部材がある
と、ジャムなどの場合この部位に多量トナーが蓄積され
てしまい、通常行われている様に搬送ベルトが1回転す
る間クリーニングするだけでは充分ではない。以下、こ
のような事態に対処可能な実施態様について説明する。
【0089】「図13」は本発明の実施態様を示すカラ
ー画像形成装置であって、その基本的構成は前記「図
8」に示すものと同様であり、対応する部位には同一の
符号を付して示してある。
【0090】通常の画像形成動作の場合には各画像形成
部Pa乃至Pdの像担持体はすべて搬送ベルト2ー8に
当接しており、既述のように作動する。このような装置
において、図示のものは、搬送ベルトの給紙側を適宜量
下降させ得るようになっており、下降した場合、該ベル
トが吸着ローラ5ー21に当接する様に構成してあり、
図示の様にこのときも画像形成部Pdのみが作動し得る
状態にある。
【0091】従って、装置が「図13」の状態にあれ
ば、画像形成部Pdをブラツク画像形成部位として、モ
ノクロ画像を得る場合にも、搬送ベルトに供給された転
写材は該ベルトに載置された時点でこれに吸着されて画
像形成部Pdに搬送されるので画質の劣化を生ずること
はない。実際には、吸着ローラに50kv、50μAを
付与して、高湿環境下でも80gr紙に約500gfの
吸着力を発生して安定した搬送が得られる。
【0092】このような構成で、搬送不良が発生した場
合、「図14」に示す様に搬送ベルトの両側を下降させ
て処理するが、この場合には吸着ローラを解除しておく
解除機構が必要がある。反対に当初下降させた側の搬送
ベルト部分を上昇させて準備回転を行う用にすれば特段
の解除機構の必要はなく、搬送ベルトへの接触部材なし
でクリーニングを行い得る。また吸着ローラに対するク
リーニング手段も必要ない。
【0093】以上搬送ベルトに電荷を付与する手段とし
て吸着ローラを用いた場合について説明したが、帯電ブ
ラシ、帯電ブレード、コロナ放電器など他の帯電手段を
も利用出来ることは直ちに理解出来るところであろう。
【0094】さらに、以上「図8」ないしは「図13」
に示すような画像形成装置おいて、搬送ベルトの最上流
部位に該ベルトに吸着用電荷を付与する吸着手段を配設
したものについて説述したが、このような装置において
も、準備動作中にこの吸着手段を定位置よりも上昇させ
るか、搬送ベルトの当該側を下降させることによって汚
れを防止出来る。
【0095】つぎに画像を位置決定するパターンを搬送
ベルトに形成する実施態様について声明する。
【0096】前述の「図8」に示すようなカラー画像形
成装置では、順次形成され、転写されて行く各色トナー
像間にズレが生じないように、各画像形成部による転写
位置を決定するための位置決め用パターンを搬送ベルト
に形成してこれを読み取っておき、以後これに従って転
写材への画像形成を行うようになっていることはすでに
一言した。
【0097】このための手順について略述すると、画像
形成開始信号が入力されると各画像形成部画発動すると
ともに搬送ベルトも走行を開始する。各画像形成部では
通常の様に画像形成動作が開始され、レジストレーショ
ン調整のためのパターン画像に相当する信号によるパタ
ーン像の潜像の形成、この潜像のトナーによる顕像化、
このパターン像の搬送ベルトへの転写が行われる。
【0098】パターン像としては「図15」に示すよう
な、2×2mmの#模様のものが搬送ベルト両側縁に1
つずつ転写した。「図16」はパターンが搬送ベルトに
転写されたときの状態を示しており、このときのパター
ン間の距離は各画像形成部の転写部位間の距離L1 に等
しい。
【0099】転写終了後、搬送ベルトの進行によって各
パターン像は読み取り部2ー21(「図16」)によつ
て読み取られる。その後、搬送ベルトが進行して前記各
パターン像がクリーニング装置2ー14に至ると、クリ
ーニングブラシ2ー19によってパターン像はクリーニ
ングされる。
【0100】このような装置において、画像形成部Pd
で形成されたパターン像に対しては搬送ベルトにトナー
像が転写されたときから値が造形西部Pdとクリーニン
グ装置2ー14間の距離L2 抱け搬送ベルトが移動した
ときに、該ベルトの走行速度を200mm/secから
20mm/secに減速する。この減速を行う期間は搬
送ベルト上の像クリーニングブラシ2ー19に当接する
までの時間とした。
【0101】他の画像形成部Pa、Pb、Pcにおいて
形成されたパターン像についても同様に、夫々トナー像
が転写されたときから、搬送ベルトが(L2 +3L
1 )、(L2 +2L1 )、(L2 +L1 )だけ移動した
ときにねその移動速度を200mm/secから20m
m/secに減速するものとする。
【0102】以上の様にすべてのパターン像をクリーニ
ングした後に画像形成を行ったところ、画像形成後のク
リーニングは搬送ベルトを従来から行われている様に搬
送ベルトがクリーニング装置を1回通過するだけで、パ
ターン像の残渣による裏汚れなどのない良質の画像を得
ることができた。
【0103】前記パターン像読み取り部21、搬送ベル
ト2ー8のクリーニング装置2ー14を設ける位置は以
下のようにするのが好ましい。
【0104】「図16」において、最後の画像形成部P
dの転写部位都と読み取り部2ー21との距離をlとす
ると、(L2 )、(L2 +L1 )、(L2 +2L1 )、
(L2 +3L1 )、(l)、(l+L1 )、(l+2L
2 )、(l+3L2 )のいずれもが等しくならないよう
にして、パターン像の読み取りとクリーニングとが同一
のタイミングで行われないようにするのがよい。また、
クリーニング装置を設ける位置は、転写材が搬送ベルト
に供給されるときにはパターン像のクリーニングが終了
している様に、供給点より3L1 以上上流側に設定する
のが好適である。
【0105】次に他のクリーニング手法の実施態様につ
いて説明する。即ち、搬送ベルトの駆動源を該ベルトを
順逆方向に駆動できるようにしておき、パターン像をク
リーニングするにあたり、たとえば画像形成装置Pdで
形成されたパターン像に対しては搬送ベルトに像画転写
されてから、該画像形成部とクリーニング装置との間の
距離L2 だけ搬送ベルトが移動ときにこのベルトを一端
停止し、この位置で搬送ベルトを3〜5回往復動させる
ようにする。この場合の往復動する距離は、パターン像
がクリーニングブラシ2ー19に接触する程度とする。
【0106】同様に他の画像形成部によって形成された
パターン像に対しても、これらがクリーニングブラシに
当接する時点で搬送ベルトを往復動させてクリーニング
を行うものとする。
【0107】このようなクリーニングを行った後に画像
形成を実行したところ、搬送ベルトを回転させることな
くパターン像を完全にクリーニングでき、裏汚れのない
画像を得ることが出来た。また、特定のパターン像のク
リーニングの際にクリーニングブラシの回転数を上げる
ことによって往復動の回数を減らすことが可能でさらに
好適な結果が得られる。
【0108】本発明の他の実施態様についてさらに説明
する。この場合には、レジストレーション調整用のパタ
ーン像和搬送ベルトに転写する際、「図17」に示す様
に各パターンを互いに近接した状態で形成する。実際に
はベルトの走行方向に見て約10mm程度の範囲内にす
べてのパターン像が入る様に形成した。これは、この画
像形成装置のクリーニング装置のクリーニングブラシの
外径を30mm、ベルトへの食い込み量を2mmに設定
してあるものとしたので、「図17」に示すクリーニン
グブラシ2ー19とこれが食い込み当接する搬送ベルト
2ー8の関係を示す同図から算出した、クリーニング可
能領域が約15mm程度となるからである。
【0109】前記パターン像形成範囲を10mmとした
のは、クリーニングブラシが一度にクリーニング出来る
範囲との関係で定めたもので、これに限定されるもので
ないことは勿論である。
【0110】
【発明の効果】以上説明した様に、本発明によるとき
は、像担持体とこれに当接する転写材担持手段とをそな
え、さらに前記転写材担持手段をクリーニングする手段
を有する画像形成装置において、該転写材に付着するト
ナー等の量に応じてクリーニング機能を変化させ、また
は、転写材担持手段上に残るトナー等の溜まる位置を特
定位置に設定し乃至はこのトナーを積極的に除去する手
段を配設し、または、画像形成中とその他の時期でクリ
ーニング手段のクリーニング能を変化させ、または転写
材担持手段を画像形成部から離隔してクリーニングを行
い、または、転写材担持手段に現像形成する位置決めパ
ターン部位に対するクリーニング能を向上させるように
して、クリーニング不良による画質の劣化を防止して良
質の画像を得るのに資するところが大である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施態様を示す画像形成装置の要部の
概略側面図
【図2】同上に使用する転写ドラムの斜視図
【図3】他の実施態様を示す画像形成装置の概略図
【図4a】
【図4b】及び
【図4c】さらに他の実施態様の転写ドラム上のトナー
を除去する態様を示す説明図
【図5】また更に他の実施態様を示す転写ドラム上のト
ナーを除去するクリーニング装置の側面図
【図6a】
【図6b】及び
【図6c】また他の実施態様を示す、転写ドラムに残る
トナー溜まりを除去する機構、作用の説明図
【図7】同上の作動を示すシーケンス図
【図8】他の構成の画像形成装置の概略側面図
【図9】同上クリーニングブラシのクリーニング能の機
能を示すグラフ
【図10】同上の作動シーケンス図
【図11】同上のブロック図
【図12】他の実施態様を示す画像形成装置の概略側面
【図13】及び
【図14】更に他の実施態様を示す画像形成装置の作動
を示す説明図
【図15】他の実施態様を示す画像形成装置の転写材搬
送ベルトの斜視図
【図16】同上の作動を示す説明図
【図17】転写材搬送ベルトの他の実施態様を示す斜視
【図18】同上の作動態様を示す説明図
【図19a】乃至
【図19e】転写ドラムのトナーを除去する態様を示す
説明図
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 福 島 久 史 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 三 浦 康 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 藤 田 岳 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 竹 腰 信 彦 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 井 上 雅 博 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】像担持体上のトナー像を受容する転写材を
    保持走行する転写ドラムなどの転写材担持体と、該転写
    材担持体の汚れを検知する検知手段をそなえ、該検知手
    段の汚れの検知量によって転写材担持体に対するクリー
    ニング量を変化させることを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】クリーニング量の変化が、クリーニング部
    材の転写材担持体へのクリーニング作用を行う時間を変
    化させることである「請求項1」記載の画像形成装置。
  3. 【請求項3】クリーニング量の変化が、クリーニング部
    材の転写材担持体への押圧力を変化させることである
    「請求項1」記載の画像形成装置。
  4. 【請求項4】クリーニング量の変化が、クリーニング部
    材自体のクリーニング能を増大させることである「請求
    項1」記載の画像形成装置。
  5. 【請求項5】像担持体上のトナー像を受容する転写材を
    保持走行する転写材担持体と、この表面に付着したトナ
    ー等を除去するクリーニング手段と、該クリーニング手
    段を転写材担持体に対して接離させる手段とを具有する
    画像形成装置において、前記クリーニング手段と転写材
    担持体とを離隔させる領域を、前記転写材担持体上にお
    いて転写材が存在しない領域に設定したことを特徴とす
    る画像形成装置。
  6. 【請求項6】像担持体上のトナー像を受容する転写材を
    保持走行する転写材担持体と、この表面に付着したトナ
    ー等を除去するクリーニング手段と、該クリーニング手
    段を転写材担持体に接離させる手段とを具備する画像形
    成装置において、前記転写材担持体と前記クリーニング
    手段とを離隔させる領域上のトナーを除去する手段清掃
    手段を設けたことを特徴とする画像形成装置。
  7. 【請求項7】クリーニング手段が可撓性ブレードである
    「請求項5」または「請求項6」のいずれか記載の画像
    形成装置。
  8. 【請求項8】像担持体上のトナー像を受容する転写材を
    保持走行する転写材担持体と、この表面に付着したトナ
    ー等を除去する回転クリーニング部材をそなえたクリー
    ニング手段とを有する画像形成装置において、トナー像
    を転写材に転写する時と、それ以外のときで前記回転ク
    リーニング部材の回転数を変化させることを特徴とする
    画像形成装置。
  9. 【請求項9】像担持体上のトナー像を受容する転写材を
    保持走行する転写材担持体と、該転写材担持体に当接す
    るクリーニング手段とを有し、転写材の搬送不良を発生
    して画像形成動作を停止した後、再び画像形成動作に復
    帰するための準備動作を行う画像形成装置において、転
    写材担持体に接触する部材は前記クリーニング手段以外
    を転写材担持体から離隔してこれを走行させてクリーニ
    ングを前記準備動作中に行うことを特徴とする画像形成
    装置。
  10. 【請求項10】像担持体上のトナー像を順次受容する転
    写材を保持走行する転写材担持体と、該転写材担持体に
    逐次形成されるトナー像の位置決めのためのパターン画
    像を形成する手段と、前記転写材担持体をクリーニング
    するための回転クリーニング手段とを有する画像形成装
    置において、前記転写材担持体の走行速度を、前記パタ
    ーン画像部位のクリーニングの場合と、その他の部位の
    クリーニング場合とで変化させることを特徴とする画像
    形成装置。
  11. 【請求項11】パターン画像部位のクリーニングの際の
    転写材担持体の走行速度を、その他の部位のクリーニン
    グの際の転写材担持体の走行速度よりも遅くする「請求
    項10」記載の画像形成装置。
  12. 【請求項12】パターン画像部位のクリーニングの際、
    転写材担持体の走行を一時的に停止し、その位置で該転
    写材担持体を小許距離往復動させる「請求項10」記載
    の画像形成装置。
JP26792492A 1992-09-11 1992-09-11 画像形成装置 Pending JPH0695527A (ja)

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JP26792492A JPH0695527A (ja) 1992-09-11 1992-09-11 画像形成装置

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007190913A (ja) * 2005-12-23 2007-08-02 Xerox Corp メンテナンスシステム
JP2008046445A (ja) * 2006-08-18 2008-02-28 Ricoh Co Ltd 付着物吸引除去装置、プロセスカートリッジ及び画像形成装置

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JP2007190913A (ja) * 2005-12-23 2007-08-02 Xerox Corp メンテナンスシステム
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