JPH07168421A - 接触帯電装置 - Google Patents

接触帯電装置

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JPH07168421A
JPH07168421A JP5311573A JP31157393A JPH07168421A JP H07168421 A JPH07168421 A JP H07168421A JP 5311573 A JP5311573 A JP 5311573A JP 31157393 A JP31157393 A JP 31157393A JP H07168421 A JPH07168421 A JP H07168421A
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roller
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 帯電ローラが感光体に長時間接触した状態の
まま放置されても、感光体が帯電ローラによって汚され
るようなことがないようにする。 【構成】 感光体2と帯電ローラ3との間に開口部31
を有するシート部材26を配設する。そのシート部材2
6を、開口部31を通して感光体2と帯電ローラ3との
接触を許容する位置にして、感光体2を帯電ローラ3に
より接触状態で帯電する。また、装置を長時間使用しな
いときには、シート部材26を感光体2と帯電ローラ3
との間に開口部31以外のシート部26aを介在させる
位置に移動させ、帯電ローラ3のゴム部分から感光体2
を汚す恐れのある可塑剤等がしみ出ても、それが感光体
2に付着しないようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、静電複写機,光プリ
ンタ,ファクシミリ等の電子写真装置に設けられ、回動
するドラム状あるいはベルト状の感光体に帯電ローラを
接触させて帯電する接触帯電装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、静電複写機,光プリンタ,ファク
シミリ等の電子写真方式による電子写真装置は、被帯電
体である感光体を帯電処理する装置を備えているが、そ
の装置として非接触帯電によるコロナ放電方式を用いた
帯電装置が被帯電体面を均一に帯電することができると
いうことから広く使用されてきた。
【0003】しかしながら、このコロナ放電方式の帯電
装置は、コロナワイヤと呼ばれるタングステンワイヤに
高電圧を印加して放電を行うため、空気がイオン化され
て大量のオゾンや窒素酸化物が発生するため、それが人
体に対して有害であったり、環境に対して悪影響を与え
たり、さらにはそれらのオゾンや窒素酸化物が感光体,
帯電器,光学系等の各部に付着することによって画像劣
化の原因になりやすいという欠点があった。
【0004】特にオゾンは、マイナス放電を行った場合
に顕著に発生するため、近年において感光体がマイナス
帯電用の有機感光体が多く使用されるようになってきた
ことと、発生ガスに対する環境基準が厳しくなってきた
ことにより、深刻な問題となっている。
【0005】そこで、上記のような欠点がほとんどない
帯電装置として、電圧を印加した帯電部材である帯電ロ
ーラを被帯電体である感光体に接触させた状態で帯電す
る接触帯電方式の帯電装置が注目されている。
【0006】しかしながら、このような接触帯電装置
は、一般的に帯電ローラの感光体と接触する部分がEP
DM(エチレンプロピレンジエンの3元共重合体)等の
導電性ゴムで形成されていて、それが感光体に所定の加
圧力で圧接しているため、その圧接状態が長時間継続さ
れるとゴム材の中に含まれている可塑剤(軟化剤)が外
部にしみ出て感光体の表面を汚してしまう恐れがあっ
た。
【0007】この感光体表面の汚れは、目視では殆どわ
からない程度のものであるが、現像を行うとその可塑剤
が付着した部分のトナー像は他の部分に比べてトナーの
付着量が少なくなるため、そのままそれを転写紙に転写
すると、その汚れ部分に対応した部分に白すじ(白抜
け)が現われて画像欠陥になってしまうということがあ
った。
【0008】そこで、このような問題を解決するため、
例えば装置が工場で生産されてからユーザの手にわたっ
て使用されるまでの間のように、ある程度長い時間装置
が使用されないときには、帯電ローラと像担持体である
感光体との間に圧接解除部材をカム等を介して挿入して
おくことによって帯電ローラを感光体から離間させてお
き、使用する時にその圧接解除部材を引き抜いて帯電ロ
ーラを感光体に圧接させるようにしたものが提案されて
いる(例えば特開平2−39169号公報参照)。
【0009】また、工場出荷時に、帯電ローラと感光体
との間にシート部材を挾み込んでおき、装置を使用する
ときにドラム状の感光体を回転させながらシート部材を
その回転方向に引き抜いて取り除くようにしたものも提
案されている(例えば特開平4−140770号公報参
照)。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前者の
場合には、カム等を用いた圧接解除手段によって、圧接
解除部材を帯電ローラと感光体との間に挿入して帯電ロ
ーラを感光体に対して離間させる構成であるため、その
圧接解除部材を移動させるための駆動系にソレノイドや
リンク等の部品が必要であるため、装置が大型化してし
まうと共にコスト的にも不利であるという問題点があっ
た。
【0011】また、後者の場合には、装置の使用開始時
に帯電ローラと感光体との間から引き抜いたシート部材
は廃棄して、その後は帯電ローラが感光体に接触した状
態になるため、装置をその後で長期間使用しなかった場
合にはゴム製の帯電ローラの中に含まれている可塑剤が
しみ出て、そこに圧接している感光体の表面を汚してし
まうという問題点があった。
【0012】さらに、上述したような帯電ローラは、画
像の転写後に感光体の表面に残ったトナーがローラの表
面に筋状に付着すると、それが帯電不良を引き起こす原
因になり易いため、その帯電ローラの表面をクリーニン
クする専用の部材を設ける必要があったので、その分だ
け部品点数が増えると共にそのための組付工数も増加し
てしまうという問題点があった。
【0013】この発明は、上記の問題点に鑑みてなされ
たものであり、帯電ローラが感光体等の像担持体に長時
間接触した状態のまま放置されるようなことがあって
も、その度に感光体が汚れるようなことがないようにし
て、転写された画像に白すじ(白抜け)等の画像欠陥が
現れないようにすることを目的とする。
【0014】そして、装置を簡単な構成にして小型で安
価にする。また、帯電ローラの表面をクリーニンクする
専用の部材を別途設けるようなことをせずに、部品点数
を少なくしながら帯電ローラの表面をクリーニンクでき
るようにすることも目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記の目的
を達成するため、上述したような接触帯電装置におい
て、像担持体と帯電ローラとの間に開口部を有するシー
ト部材を配設すると共に、そのシート部材を上記開口部
を通して像担持体と帯電ローラとの接触を許容する位置
とその像担持体と帯電ローラとの間に開口部以外のシー
ト部を介在させる位置とに移動させる手段を設けたもの
である。
【0016】また、上記接触帯電装置において、シート
部材の帯電ローラに接触する側の面が、その帯電ローラ
の表面をクリーニングするクリーニング部材を兼ねるよ
うにするとよい。
【0017】
【作用】このように構成した接触帯電装置によれば、装
置を長時間使用しないときにはシート部材を、像担持体
と帯電ローラとの間に開口部以外のシート部を介在させ
る位置にすれば、帯電ローラから像担持体を汚す恐れの
ある可塑剤等がしみ出ても、その像担持体への付着を防
止することができる。また、使用するときには、そのシ
ート部材を上記開口部を通して像担持体と帯電ローラと
の接触を許容する位置に移動させれば、像担持体を帯電
することができる。
【0018】また、初期の工場出荷から装置を最初に使
用するまでの間以外に、装置が長時間使用されずに放置
されるようなことがあっても、シート部材は上記2位置
に対して繰返し移動が可能であるため、その都度像担持
体の汚れをシート部材によって防ぐことができる。
【0019】さらに、上記シート部材の帯電ローラに接
触する側の面がその帯電ローラの表面をクリーニングす
るクリーニング部材を兼ねるようにすれば、シート部材
が像担持体と帯電ローラとの間に開口部以外のシート部
を介在させる位置にあるときに帯電ローラを回転させれ
ば、その表面がクリーニング部材によってクリーニング
されて、そこに付着していたトナー等の汚れを取り除く
ことができる。
【0020】
【実施例】以下、この発明の実施例を図面に基づいて具
体的に説明する。図1はこの発明による接触帯電装置の
一実施例をそれを装着したデジタル複写機の感光体周辺
と共に示す構成図、図2は同じくその接触帯電装置を示
す平面図、図3は図1のデジタル複写機全体の構成を示
す概略構成図である。
【0021】まず、デジタル複写機全体の構成及びその
動作について、図3を参照して説明する。図3に示すデ
ジタル複写機は、装置本体1内に作像マガジン10を着
脱可能に装着している。
【0022】その作像マガジン10には、詳しい説明は
後述するが、被帯電体であるベルト状の感光体(像担持
体)2が設けられており、その回りには感光体2を接触
状態で帯電する接触帯電装置を構成する帯電ローラ3
と、さらに現像ローラ4と、クリーニングユニット5等
がそれぞれ設けられている。
【0023】その帯電ローラ3は、同図で時計回り方向
に所定の周速度で回動する感光体2に接触しながら連れ
回りにより反時計回り方向に等速で従動回転し、感光体
2の表面を負の所定の電位に一様に帯電する。
【0024】その感光体2の表面には、光学系6からの
光が入射してその部分が露光されてそこに静電潜像が形
成され、それが現像ローラ4によって供給されるトナー
により現像されてトナー像(可視像)となる。
【0025】一方、装置本体1の下部に複数段配設され
ている給紙カセツト7のうち、選択された給紙段から転
写紙Pが所定のタイミングで1枚ずつ送り出され、それ
が感光体2上のトナー像と一致する正確なタイミングに
調整されて、転写チャージャ8が設けられている転写部
に向けて搬送される。
【0026】その転写紙Pは、図1で上面側にトナー像
が転写され、それが感光体2のベルトの曲率によってそ
こから分離されて定着装置9へ搬送され、その後指定さ
れた排出ルートを通って機外の指定の排紙トレイ11へ
排出される。
【0027】その転写終了後に、感光体2上に残った残
留トナー及び紙粉等の付着物は、クリーニングユニット
5に設けられているクリーニングブレード5a(図1に
明示)により取り除かれ、その感光体2上に残った残留
電位は図示しない除電ランプにより取り除かれて、次の
帯電ローラ3による帯電に備える。なお、このデジタル
複写機には、その上部に自動原稿給送装置(ADF)20
が搭載されている。
【0028】次に、作像マガジン10について詳しく説
明する。作像マガジン10は、図1に示すようにユニッ
トケース12内の略中央にベルト状の感光体2が設けら
れていて、その感光体2は駆動ローラ15と、転写補助
ローラ16と、加圧スプリング23によって感光体2に
張力を与える方向に加圧されている加圧ローラ17と、
従動ローラ18との間に掛け渡されている。
【0029】そして、それらの各ローラは、前後に設け
られている2枚のローラ支持板24,24(図1で手前
側の図示は省略している)によってそれぞれ回転可能に
支持されており、駆動ローラ15が図示しない駆動源に
よって矢示A方向に回転されるようになっていて、感光
体2が矢示B方向に回動する。
【0030】その感光体2は、作像プロセスの開始と同
時に矢示B方向に回動を開始する。また、それに同期し
て、帯電ローラ3による帯電動作が開始される。クリー
ニングユニット5のクリーニングブレード5aは、矢示
B方向に回動する感光体2に対して図示の向きに配設さ
れたカウンターブレードであり、その先端によって画像
転写後に感光体2上に残ったトナー等を掻き落とす。
【0031】その掻き落とされたトナー(余剰トナー)
は、廃トナー回収棒21によって廃トナー回収タンク2
2内に回収される。なお、クリーニングブレードは、カ
ウンターブレードに限らず、トレーリングブレードであ
ってもよい。
【0032】また、感光体2に圧接する帯電ローラ3
は、鉄等からなる導電性芯金27の外側に、例えばEP
DM(エチレンプロピレンジエンの3元共重合体)によ
る導電性ゴムローラ部28を一体に装着したものであ
り、その導電性芯金27の両端が導電性の軸受でそれぞ
れ回転自在に支持されていて、その各軸受が導電性加圧
バネ(いずれも図示を省略)によって、図1で下方の感光
体2側に付勢されている。
【0033】そして、その導電性芯金27に、導電性加
圧バネ及び導電性の軸受を介して直流電源から帯電バイ
アス電圧が印加されるようになっている。また、感光体
2と帯電ローラ3との間には、シート部材26が配設さ
れている。そのシート部材26は、例えばポエチレンテ
レフタレート(PET)で形成された厚さが0.05〜0.
5mm程度のシート材である。
【0034】そして、図2に示すように、そのシート部
材26の幅、すなわち感光体2の進行方向(矢示B)に
直交する矢示C方向の幅Wを、例えば感光体2のベルト
幅(矢示C方向の幅)とほぼ同じにしている。そのシー
ト部材26には、開口部31が形成されていて、その開
口部31は図2で矢示C方向の長さL1 を、帯電ローラ
3の導電性ゴムローラ部28のローラ長L2 よりも若干
長くしている。
【0035】また、その開口部31の矢示B方向の長さ
は、図2に一部を断面状態で示すように、帯電ローラ3
と感光体2との接触部位をその開口部31に位置させた
ときに、開口部31を通して感光体2と帯電ローラ3の
導電性ゴムローラ部28との接触が余裕を持って許容さ
れる長さにしている。
【0036】そのシート部材26は、図1に示すように
一端側が回転可能に支持された巻取軸35に固定されて
いて、他端側が引っ張り付勢スプリンク36を介してユ
ニットケース12に取り付けられている。そして、その
巻取軸35は図示しない駆動源によって正逆両方向に回
転されるようになっている。
【0037】したがって、巻取軸35を図1で矢示E方
向に回転させるとシート部材26が同図で左方へ移動
し、それと反対方向に回転させるとシート部材26が引
っ張り付勢スプリンク36の付勢力によって同図で右方
へ戻される。
【0038】そのため、シート部材26は、開口部31
を通して感光体2と帯電ローラ3との接触を許容する位
置(図2に示す位置)と、感光体2と帯電ローラ3との
間に開口部31以外のシート部26aを介在させる図4
(図5に示す位置であってもよい)に示す位置とに移動
させることができる。
【0039】なお、引っ張り付勢スプリンク36は、図
2ではシート部材26の幅方向の中央に1個のみ設けて
いるが、それをシート部材26の同図で右側部上端と右
側部下端にそれぞれ配設するようにすれば、さらにバラ
ンスがよくなると共にシート部材26の図で右方への戻
しがよりスムーズになる。
【0040】そのシート部材26は、作像プロセスが開
始されるまでの待機状態では、図4に示したように感光
体2と帯電ローラ3との間にシート部26aが挾まった
位置にある。したがって、帯電ローラ3は感光体2と非
接触の状態にある。なお、このデジタル複写機の電源が
オフであって使用されていない状態の時においても、感
光体2と帯電ローラ3は同様に上記非接触の状態にあ
る。
【0041】そして、コピースタートキーが押される
と、作像プロセスを開始する直前に巻取軸35が図4で
矢示E方向に回転されるため、シート部材26が引っ張
り付勢スプリンク36の付勢力に抗して矢示F方向に移
動する。そして、それが図2に示す位置まで移動すると
停止する。
【0042】したがって、感光体2と帯電ローラ3の導
電性ゴムローラ部28が、シート部材26の開口部31
内に入り込んでそれらが互いに接触するようになって、
感光体2を帯電ローラ3により帯電可能な状態になる。
【0043】その状態で、所定の帯電を行なって前述し
た一連の作像プロセスを実行し、それが終了して動作完
了信号が図示しない制御部から出力されると、巻取軸3
5が前述の場合と逆の図4で矢示Eと反対方向に回転し
て、シート部材26が引っ張り付勢スプリンク36の付
勢力によって同図に示す位置まで戻る。
【0044】このように、このデジタル複写機は、シー
ト部材26を、開口部31を通して感光体2と帯電ロー
ラ3との接触を許容する位置に移動させたり、その感光
体2と帯電ローラ3との間にシート部26aを介在させ
る位置に移動させたりすることができる。
【0045】そして、このデジタル複写機を長時間使用
しないときには、シート部材26が感光体2と帯電ロー
ラ3との間にシート部26aを介在させる位置になり、
それを使用するときには開口部31を通して感光体2と
帯電ローラ3との接触を許容する位置に移動するので、
帯電ローラ3の導電性ゴムローラ部28(図1)に含ま
れていて感光体2を汚す恐れのある可塑剤等がしみ出る
ようなことがあっても、それが感光体2へ付着するのを
防止することができる。
【0046】また、そのシート部材26の移動は任意の
タイミングで繰り返し行なうことができるので、初期の
工場出荷から最初に装置を使用するまでの間以外に、デ
ジタル複写機を長時間使用せずに放置するようなときで
も、シート部材26を感光体2と帯電ローラ3との間に
シート部26aを介在させる位置に移動させることによ
って、その都度感光体2の汚れを防止することができ
る。
【0047】ところで、この実施例によるシート部材2
6は、帯電ローラ3の表面をクリーニングするクリーニ
ング部材を兼ねている。すなわち、図6に示すようにシ
ート部材26には、帯電ローラ3に接触する側の面26
bにクリーニング部26cが形成されていて、それによ
って帯電ローラ3の表面をクリーニングできるようにな
っている。
【0048】そのクリーニング部26cは、例えば帯電
ローラ3の表面を摺擦によりクリーニングするのに適し
た繊維質,樹脂系等のクリーニング効率の高い材料を帯
状に形成し、それを帯電ローラ3に接触する側の面26
bに接着等により一体に取り付けたものである。なお、
このクリーニング部26cは、クリーニング効率の高い
材料をシート部材26の面26bにコーティングしたも
のであってもよい。
【0049】このように、この実施例によるシート部材
26はクリーニング部材も兼ねているので、作像プロセ
スが終了してシート部材26のシート部26aが感光体
2と帯電ローラ3との間に介在しているときに(図6の
位置)、帯電ローラ3を正逆いずれかの方向に回転させ
れば、その表面にトナー等が付着しているときには、そ
れをクリーニンクすることができる。
【0050】なお、帯電ローラ3をシート部材26のク
リーニング部26cに摺擦させて行なうクリーニング
は、その実施タイミングを転写回数が予め実験等により
求めた帯電ローラ3が汚れる回数に達する度に行なうよ
うにすれば、より効率的なクリーニングができる。ま
た、この帯電ローラ3のクリーニング時には、帯電ロー
ラ3には帯電バイアスをかけない。
【0051】その帯電ローラ3は、導電性芯金27(図
1)の部分が図示しないモータによって回転される回転
軸に、例えば電磁クラッチを介して接続されており、帯
電動作時にはその電磁クラッチがオフになって帯電ロー
ラ3がフリーとなる。したがって、感光体2によって連
れ回り回転される。
【0052】また、帯電ローラ3の表面をクリーニング
する時には、電磁クラッチがオンになって図示しないモ
ータからの回転力が導電性芯金27に伝達され、帯電ロ
ーラ3が回転する。
【0053】なお、帯電ローラ3とそこに回転力を伝達
させる回転軸との間にワンウエイクラッチを装着し、帯
電ローラ3の感光体2による連れ回り方向にはワンウエ
イクラッチが空転するようにし、それと逆方向の回転の
ときにワンウエイクラッチが回転軸から回転力を帯電ロ
ーラ3に伝達させるようにしてもよい。
【0054】図7はこの発明の他の実施例を示す概略図
であり、図1及び図3と対応する部分には同一の符号を
付してある。この実施例による接触帯電装置は、シート
部材26を巻き取る巻取軸35を、図で右側にも巻取軸
45を設けて、シート部材26を左右のいずれの側にも
巻き取り移動できるようにしている。また、ドラム状の
感光体2′を使用している。
【0055】そして、そのシート部材26を、開口部3
1を通して感光体2′と帯電ローラ3との接触を許容す
る位置に移動させるのは、前述した実施例と同様に作像
プロセスが開始される時、あるいはそれよりも若干早め
のタイミングとしている。
【0056】そして、その移動を開始する前のシート部
材26の位置が、感光体2′と帯電ローラ3との間にシ
ート部26aを介在させる位置であることも前述の実施
例と同様であり、その際に介在させるシート部26c
は、開口部31に対して左右のどちら側のものであって
もよい(シートの戻し方法は異なるが開口部31に対す
る位置関係については図4及び図5を参照)。
【0057】なお、図8に示すように、シート部材26
に開口部31を複数個形成し、作像プロセスが開始され
る度、あるいは作像プロセス終了後から所定の時間以上
経過した後に次の作像プロセスが開始される度に、シー
ト部材26を図で左右いずれか一方の側に所定量巻き取
り、その都度隣の開口部31内で感光体2′と帯電ロー
ラ3とが順次接触していくようにしてもよい。この場
合、シート部材26の最も終端側に形成されている開口
部31まで達した時には、今度はその巻き取り側を逆に
してシート部材の移動方向を変える必要がある。
【0058】図9はこの発明のさらに異なる他の実施例
を示す概略図であり、図7と対応する部分には同一の符
号を付してある。この実施例による接触帯電装置は、回
動ローラ46を帯電ローラ3に対して間隔を置いて上方
に回転可能に設け、その帯電ローラ3と回動ローラ46
との間に、複数個の開口部31を当間隔に形成したシー
ト部材26をループ状に掛け渡している。
【0059】その回動ローラ46は、図示しない駆動源
によって回転されるようになっている。したがって、そ
の駆動源によって回動ローラ46が回転されるとシート
部材26が回動し、そこに形成されている開口部31の
位置が変わる。また、シート部材26の各開口部31を
検知するセンサ(例えば反射型のフォトセンサ)47を
配設している。
【0060】この実施例では、シート部材26の各開口
部31を、それを通して感光体2′と帯電ローラ3との
接触を許容する位置に停止させるのに、センサ47が開
口部31を検知した信号を使用している。すなわち、セ
ンサ47が開口部31を検知した信号を基にして、その
検知タイミングと回動するシート部材26の周速を考慮
した所定のタイミングでシート部材26を停止させてい
る。この実施例によれば、シート部材26の回動方向を
一方向にすることができるので、シート部材26の移動
方向を変える面倒な制御が不要になる。
【0061】なお、図7及び図9の実施例においても、
図6で説明したようなクリーニング部26cを、シート
部材26の帯電ローラ3に接触する側の面に形成するよ
うにすれば、作像プロセスが終了したときに帯電ローラ
3を回転させることによって、その表面に付着したトナ
ー等をクリーニンクすることができる。
【0062】また、上記各実施例においてシート部材2
6を移動、あるいは回動させるための駆動源は、巻取軸
35及び巻取軸45、さらには回動ローラ46を直接回
転させるモータであってもよいし、モータからの回転力
を接離する電磁クラッチ等を介してそれらを回転させる
ものであってもよい。
【0063】なお、図1及び図3で説明した実施例は、
ベルト状の感光体2をユニットケース12内に収納した
感光体カートリッジタイプの作像マガジン10の場合に
ついて説明したが、この発明は感光体が別個のユニット
タイプである場合であっても同様に適用することができ
る。
【0064】また、この発明は、デジタル複写機以外
に、電子写真方式のアナログ複写機,プリンタ,ファク
シミリ等についても同様に適用することができる。
【0065】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、装置を長時間使用しないときには、像担持体と帯電
ローラとの間にシート部材のシート部を介在させること
ができるので、簡単で小型の構成であって安価にできな
がら、帯電ローラから像担持体を汚す恐れのある可塑剤
等がしみ出るようなことがあっても、それが像担持体へ
付着するのを防止することができる。
【0066】したがって、その可塑剤等による汚れが像
担持体に付着した状態で画像が転写紙に転写された場合
に発生しやすい白すじ(白抜け)等の画像欠陥の発生を
防止することができる。また、シート部材は開口部を通
して像担持体と帯電ローラとの接触を許容する位置とそ
の像担持体と帯電ローラとの間に開口部以外のシート部
を介在させる位置とに繰り返し移動が可能であるため、
装置が長時間使用されずに放置される度に像担持体の汚
れをシート部材によって防ぐことができる。
【0067】さらに、シート部材の帯電ローラに接触す
る側の面がその帯電ローラの表面をクリーニングするク
リーニング部材を兼ねるようにすれば、帯電ローラの表
面をクリーニンクする専用の部材を別途設けるようなこ
とをせずに、帯電ローラをシート部材のシート部に接し
た位置で回転させることにより、その表面をクリーニン
グしてそこにトナー等が付着していた場合にはそれを取
り除くことによって、安定した帯電性能が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による接触帯電装置の一実施例をそれ
を装着したデジタル複写機の感光体周辺と共に示す構成
図である。
【図2】同じくその接触帯電装置を示す平面図である。
【図3】図1のデジタル複写機全体の構成を示す概略構
成図である。
【図4】図2の接触帯電装置に設けられているシート部
材26を感光体2と帯電ローラ3との間にシート部26
aを介在させた状態を示す概略図である。
【図5】同じくその感光体2と帯電ローラ3との間に開
口部31に対して図4と反対側のシート部26aを介在
させた状態を示す概略図である。
【図6】同じくそのシート部材26の帯電ローラ3に接
触する側の面に帯電ローラ3の表面をクリーニングする
クリーニング部26cが形成されている様子を説明する
ための概略図である。
【図7】この発明の他の実施例を示す概略図である。
【図8】シート部材26に開口部31を複数個形成した
例を示す概略図である。
【図9】この発明のさらに異なる他の実施例を示す概略
図である。
【符号の説明】
2:感光体(像担持体) 3:帯電ローラ 26:シート部材 26a:シート部 26b:面 26c:クリーニング部 31:開口部 35,45:巻取軸 46:回動ローラ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 像担持体を接触状態で帯電する帯電ロー
    ラを備えた接触帯電装置において、 前記像担持体と帯電ローラとの間に開口部を有するシー
    ト部材を配設すると共に、該シート部材を前記開口部を
    通して前記像担持体と帯電ローラとの接触を許容する位
    置と該像担持体と帯電ローラとの間に前記開口部以外の
    シート部を介在させる位置とに移動させる手段を設けた
    ことを特徴とする接触帯電装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の接触帯電装置において、
    前記シート部材の前記帯電ローラに接触する側の面が該
    帯電ローラの表面をクリーニングするクリーニング部材
    を兼ねていることを特徴とする接触帯電装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007199298A (ja) * 2006-01-25 2007-08-09 Fuji Xerox Co Ltd クリーニング装置
JP2008040336A (ja) * 2006-08-09 2008-02-21 Fuji Xerox Co Ltd クリーニング装置および画像形成装置
JP2010197733A (ja) * 2009-02-25 2010-09-09 Fuji Xerox Co Ltd 保護シート及び画像形成ユニット

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