JPH0694921A - 光伝送ホース - Google Patents

光伝送ホース

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Publication number
JPH0694921A
JPH0694921A JP4266668A JP26666892A JPH0694921A JP H0694921 A JPH0694921 A JP H0694921A JP 4266668 A JP4266668 A JP 4266668A JP 26666892 A JP26666892 A JP 26666892A JP H0694921 A JPH0694921 A JP H0694921A
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JP
Japan
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core
hose
transmission hose
light
ester plasticizer
Prior art date
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Pending
Application number
JP4266668A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasuhiko Matsumuro
康彦 松室
Takao Aoki
孝雄 青木
Kiyoshi Koyama
清 小山
Minoru Ishiharada
石原田  稔
Itsuo Tanuma
逸夫 田沼
Toshio Naito
壽夫 内藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Bridgestone Corp
Original Assignee
Bridgestone Corp
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Publication date
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Publication of JPH0694921A publication Critical patent/JPH0694921A/ja
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  • Optical Fibers, Optical Fiber Cores, And Optical Fiber Bundles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 比較的短いホースで散乱光の光効率を向上さ
せる。 【構成】 コア2としてトリオクチルフタレートに少量
のエステル系可塑剤を混合したものを用いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、一端で受光した光を
他端及び側面から出射する光伝送ホースに関する。
【0002】
【従来の技術】この種のものとしては、光ファイバー,
一般的には石英系光ファイバーが知られている。石英系
光ファイバーで光を伝送し、出射光を照明として利用し
ようとする場合、光ファイバーを束ねたバンドルファイ
バーとして用いる。バンドルファイバーではファイバー
間空隙による伝送損失が30%以上となる。また、石英
系光ファイバーの透過波長域は250nm〜1650nm
で、安全性が十分とはいえなかった。さらに、石英系光
ファイバーは高価であり、バンドルファイバーとして長
尺のものを使用するときわめて高いものとなる。
【0003】バンドルファイバーに替るものとして、透
明な管状体の内部に同管状体よりも屈折率の高いコアを
収容した光伝送ホースが開発された。コアとしては、ポ
リエチレンオキサイド、ポリプロピレンオキサイド,グ
リセリン等のポリオール類,ポリオールエステル類,ポ
リオールエーテル類,クロロエチルホスフェート,トリ
オクチルホスフェート類の燐酸エステル類,流動パラフ
ィン,フッ素油,シリコーンオイル,ポリイソブチレ
ン,ポリシロキサン変性ポリエーテル,無機塩の水溶
液,ポリマー溶液等が用いられ、管状体としては、プラ
スチックやエラストマー等のように可撓性を有し、チュ
ーブ状に成形可能で、屈折率の低い材料が用いられてい
た。
【0004】このような光伝送ホースは、バンドルファ
イバーに比べて、同一口径であれば光の入射効率が高
く、コスト面でも著しく安価となる。また、伝送距離が
20m以内であれば、バンドルファイバーより高効率で
ある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】光伝送ホースは、コア
の屈折率よりも低い屈折率を有する材料からなる管状体
を用いるので、両者の界面で光の反射が起こり、この反
射の繰り返しにより一端より入射した光を他端まで伝え
る。管状体を透明な材料で形成すると、管状体の側面か
ら散乱光が出射する。光伝送ホースの一端から他端へ伝
達ロスを低くして光を伝えるには、散乱光が少ないほど
よい。このため、管状体を遮光材料で被覆するか、管状
体自体を光を透過させない材料で形成することで光伝達
効率を向上させていたが、散乱光を積極的に利用する用
途も考えられ、散乱光をコントロールする必要が生じ
た。しかしながら、従来の光伝送ホースは、ホース長さ
が短い場合にはほとんどの光が端末から照射されてしま
い、散乱光の光効率が悪く、散乱光の積極的利用ができ
なかった。
【0006】そこで、この発明は、比較的短いホースで
散乱光の光効率を向上させた光伝送ホースを提供するこ
とを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
め、この発明は、透明な管状体の内部に同管状体よりも
屈折率の高いコアを収容した光伝送ホースにおいて、コ
アとしてトリオクチルフタレートに少量のエステル系可
塑剤を混合したものを用いたものである。
【0008】
【作用】この発明では、例えばコアとしてトリオクチル
フタレート100に対しオクチルジフェニルホスフェー
ト10の割合で混合したものを用い、管状体として透明
なフッ素系ポリマーを用いた場合、光源から50cmの個
所の散乱光は429Cd/m2 、100cmで377Cd/m
2 、150cmで358Cd/m2 、200cmで327Cd/
2 、250cmで295Cd/m2 であった。コアとして
トリオクチルフタレート単独の使用の場合は、50cmで
151Cd/m2 、100cmで91Cd/m2、150cmで
88Cd/m2 、200cmで91Cd/m2 、250cmで8
5Cd/m2であった。
【0009】
【実施例】以下この発明の実施例について添付図面を参
照しながら説明する。この発明の光伝送ホース1の基本
的構造は、図1に示すようにコア2を透明な管状体3の
内部に透明な窓4により封じ込めてあるものである。管
状体3はコア2の屈折率よりも低い屈折率を有する材料
からなり、例えば、ポリエチレン,ポリプロピレン,ポ
リアミド,ポリスチレン,ABS,ポリメチルメタクリ
レート,ポリカーボネート,ポリ塩化ビニル,ポリ塩化
ビニリデン,ポリ酢酸ビニル,ポリエチレン−酢酸ビニ
ル共重合体,ポリビニルアルコール,ポリエチレン−ポ
リビニルアルコール共重合体,フッ素樹脂,シリコーン
樹脂,天然ゴム,ポリイソプレンゴム,ポリブタジエン
ゴム,スチレン−ブタジエン共重合体,ブチルゴム,ハ
ロゲン化ブチルゴム,クロロプレンゴム,アルリルゴ
ム,EPDM,アクリロニトリル−ブタジエン共重合
体,フッ素ゴム,シリコーンゴム等が挙げられる。この
中でも屈折率が低いシリコーン系ポリマーやフッ素系ポ
リマーが特に好ましく、具体的にはポリジメチルシロキ
サンポリマー,ポリメチルフェニルシロキサンポリマ
ー,フルオロシリコーンポリマー等のシリコーン系ポリ
マー,ポリテトラフルオロチレン(PTFD),四フッ
化エチレン−六フッ化プロピレン共重合体(FEP),
四フッ化エチレン−パーフロロアルコキシエチレン共重
合体(PFE),ポリクロルトリフルオロエチレン(P
CTFE),四フッ化エチレン−エチレン共重合体(E
TFE),ポリビニリデンフルオライド,ポリビニルフ
ルオライド,フッ化ビニリデン−三フッ化塩化エチレン
共重合体,フッ化ビニリデン−六フッ化プロピレン共重
合体,フッ化ビニリデン−六フッ化プロピレン−四フッ
化エチレン三元共重合体,四フッ化エチレンプロピレン
ゴム,フッ素系熱可塑性エラストマー等が挙げられる。
これらの材料は単独又は2種以上をブレンドして用いる
こともでき、単管又は多重管として用いることもでき
る。更に、コア液に接する内面のみをコーティング又は
二重押し出し等の方法により平滑処理等の処理を行なう
こともできる。透明な窓24としては、クラウンガラ
ス,石英,フリントガラス,カルコゲナイト系ガラス,
サファイヤ,水晶,ポリカーボネイト,メタクリル樹
脂,ポリスチレン樹脂等が使用できる。
【0010】コア2は、トリオクチルフタレート(TO
P)に少量のエステル系可塑剤をブレンドした粘性液体
を用いる。エステル系可塑剤の例としては、トリクレジ
ルホスフェート(TCP),オクチルジフェニルホスフ
ェート(ODP),クロロエチルホスフェート(CL
P),ジオクチルアジペート(DOA),ジオクチルセ
バケート(DOS)等を単独又は2以上で用いることが
できる。TOPとエステル系可塑剤とは100:10の
割合でブレンドするのが好適である。エステル系可塑剤
の添加量としては、添加量が多い方が散乱光の量は多く
なるが、ホースが長い場合には、光源から遠ざかるに従
い、散乱光の減衰が著しく、ホース全長にわたる光の平
坦性が損なわれる。よって添加量としては0.1〜30
%が考えられるが、長さによって表1に示す様な量が最
適値である。なお添加量の幅は使用目的および光源によ
って変わる。
【0011】
【表1】
【0012】全長3mの光伝送ホース1の一端を光源1
0に接続し、ホース側面からの散乱光をミノルタ色彩色
差計(CS100)で測定してみた(図2参照)。この
ときの光伝送ホース1の管状体3は全て同一材料のもの
とし、コア2の使用材料を変えた。表2では添加するエ
ステル系可塑剤はTOP100に対し10の割合とし
た。表3ではTOP100に対するエステル系可塑剤の
割合を変化させたものを示す。
【0013】
【表2】
【0014】
【表3】
【0015】表2及び表3から明らかなように、コア2
としてTOPのみを使用したものに比べて少量のエステ
ル系可塑剤をブレンドしたものの方が散乱光の光効率が
良い。また、TOP100に対しエステル系可塑剤を1
0の割合でブレンドしたものは、著しく光効率が良かっ
た。
【0016】なお、エステル系可塑剤としては、燐酸エ
ステル系が好適であるが、ブレンド時の相分離に注意す
ればその他のエステル系でもよい。
【0017】図3に示す実施例は、さらに散乱光の光効
率を向上させるために、管状体3の内周面に微細な凹凸
5を形成した例を示すものである。
【0018】さらに、図4に示す実施例はコア2内に高
反射膜を塗布した球状の反射散乱体6を混入させたもの
を示し、反射散乱体6の混入により高輝度の高効率発光
が可能となる。
【0019】このように構成された光伝送ホース1は、
蛍光管のようにそのホース側面から散乱光を出射させ、
照明装置として用いることもでき、あるいはホース側面
からの散乱光を利用してプール,池,噴水等の水廻りの
照明とすることもできる。さらには工事用標識やガード
レール等の照明としたり、集魚灯,広告塔の照明や看板
の照明,あるいは種々の光るモニュメントとしての素材
等に用いることができる。
【0020】
【発明の効果】以上説明したように、この発明では、コ
アとしてトリオクチルフタレートに少量のエステル系可
塑剤を混合したものを用いることにより、特に短いホー
スにおける散乱光の光効率を著しく向上させることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の基本構造を示す断面図。
【図2】散乱光の測定実験を示す側面図。
【図3】この発明の他の構造を示す断面図。
【図4】コアに反射散乱体を混入した例を示す断面図。
【符号の説明】
1 光伝送ホース 2 コア 3 管状体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田沼 逸夫 埼玉県狭山市柏原3405−181 (72)発明者 内藤 壽夫 神奈川県川崎市宮前区馬絹969−1

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透明な管状体の内部に同管状体よりも屈
    折率の高いコアを収容した光伝送ホースにおいて、 コアとしてトリオクチルフタレートに少量のエステル系
    可塑剤を混合したものを用いることを特徴とする光伝送
    ホース。
  2. 【請求項2】 エステル系可塑剤としてトリクレジルホ
    スフェート,オクチルフェニルホスフェート,クロロエ
    チルホスフェート,ジオクチルアジペート,ジオクチル
    セバケートから選ばれた1又は2以上のものを用いるこ
    とを特徴とする請求項1に記載の光伝送ホース。
JP4266668A 1992-09-09 1992-09-09 光伝送ホース Pending JPH0694921A (ja)

Priority Applications (1)

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JP4266668A JPH0694921A (ja) 1992-09-09 1992-09-09 光伝送ホース

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JP4266668A JPH0694921A (ja) 1992-09-09 1992-09-09 光伝送ホース

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JPH0694921A true JPH0694921A (ja) 1994-04-08

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ID=17434036

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JP4266668A Pending JPH0694921A (ja) 1992-09-09 1992-09-09 光伝送ホース

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003021309A1 (fr) * 2001-08-27 2003-03-13 Kurabe Industrial Co., Ltd. Materiau luminescent : structure de connexion et procede de fabrication associes

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003021309A1 (fr) * 2001-08-27 2003-03-13 Kurabe Industrial Co., Ltd. Materiau luminescent : structure de connexion et procede de fabrication associes
CN1299136C (zh) * 2001-08-27 2007-02-07 株式会社克拉比 光透射材料及其制造方法、连接该材料和光学器件的结构

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