JPH069462Y2 - 電磁誘導電器の巻線 - Google Patents

電磁誘導電器の巻線

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JPH069462Y2
JPH069462Y2 JP6300888U JP6300888U JPH069462Y2 JP H069462 Y2 JPH069462 Y2 JP H069462Y2 JP 6300888 U JP6300888 U JP 6300888U JP 6300888 U JP6300888 U JP 6300888U JP H069462 Y2 JPH069462 Y2 JP H069462Y2
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winding
electromagnetic induction
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duct
spacer
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元明 近藤
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Mitsubishi Electric Corp
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Mitsubishi Electric Corp
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、巻線に冷却用のダクトを有する電磁誘導電
器の巻線に関するものである。
〔従来の技術〕
第4図は、例えば変圧器の巻線を示す構成図であり、
(a)は平面図、(b)は斜視図である。図において、(1)は
絶縁物を介して導体を巻回した内側巻線、(2)は同じく
外側巻線、(3)は内側巻線(1)と外側巻線(2)との間に冷
却のための隙間部(5)を形成するダクトスペーサであ
り、内側巻線(1)の外周に沿って所定間隔をおいて設け
られている。(4)はダクトスペーサ(3)を固定する接着剤
である。
以上により構成した巻線を鉄心(図示せず)に組み込む
ことで変圧器が形成されるが、上記巻線や鉄心は発熱体
であることから、これらを冷却するために油,ガス,空
気等が用いられている。
特に、巻線においては、第4図に示すように内側巻線
(1)と外側巻線(2)との間に、冷却媒体を流通するための
隙間部(5)を形成することで冷却効果の向上を図ってい
る。
上記隙間部(5)の形成に際しては、先ず、ダクトスペー
サ(3)の片面又は両面、若しくは内側巻線(1)の最外層に
自然乾燥ワニス等液状の接着剤(4)を塗布し、つぎに、
巻線機(図示せず)に装着された巻線を回転させつつ、
ダクトスペーサ(3)を内側巻線(1)の所定位置に貼り付け
て行く。このとき、ダクトスペーサ(3)は張架されてい
る外側巻線(2)の導体によって押え付けられる。
この作業を順次行って内側巻線(1)の外周に所定の数だ
けダクトスペーサ(3)を設けた後、外側巻線(2)の導体を
絶縁物を介しながら所定層巻回することで変圧器の巻線
が形成され、同時に内側巻線(2)間に、冷却媒体を流通
する隙間部(5)が形成されるのである。
そして、以上のように形成された巻線は鉄心に組み込ま
れて加熱乾燥される。
〔考案が解決しようとする課題〕
従来の電磁誘導電器の巻線は、ダクトスペーサ(3)固定
用として自然乾燥性の接着剤(4)を用いているため接着
剤(4)の硬化が遅く、巻回作業時にダクトスペーサ(3)が
ずれる場合がある。このずれを修正しつつ巻回作業が行
われるが、ダクトスペーサ(3)がずれる時にや修正する
時ダクトスペーサ(3)に塗布された接着剤(4)が巻線側に
付着するために、ダクトスペーサ(3)の固定に必要とす
る接着量が得られないことになる。この結果、接着力が
弱くなって乾燥時にダクトスペーサ(3)が落下したり、
短絡時に発生する電磁機械力に耐えられず巻線が破壊す
ることになる。
また、その都度ダクトスペーサ(3)に接着剤(4)を塗布し
なければならないので作業性が非常に悪いという問題点
もあった。
この考案は上記のような問題点を解消するためになされ
たもので、信頼性および作業性に優れた電磁誘導電器の
巻線を得ることを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
この考案に係る電磁誘導電器の巻線は、冷却用の隙間部
を形成するためのダクトスペーサを、熱硬化性樹脂が半
硬化状態で含浸されたテープによって固定したものであ
る。
〔作用〕
この考案においては、巻線を加熱乾燥することにより、
テープに含浸された熱硬化性の樹脂が硬化してダクトス
ペーサを強固に接着する。
〔考案の実施例〕
以下、この考案の一実施例を図について説明する。第1
図は、例えば変圧器の巻線を示す構成図であり、(a)は
平面図、(b)は外側巻線を省略した斜視図である。図に
おいて、(1)〜(3),(5)は従来のものと同一部分を示し説
明を省略する。(4a)は熱硬化性の樹脂が半硬化の状
態で塗布又は含浸されたプリプレグテープであり、(b)
に示すように内側巻線(1)の外周2箇所に巻回されてい
る。
前述したように、変圧器等の巻線においては冷却効果を
上げるために、巻線間に冷却媒体を流通するための隙間
部(5)が設けられる。次に隙間部(5)の形成方法について
説明する。先ず、内側巻線(1)を巻回した後に、プリプ
レグテープ(4a)を第1図(b)に示すように内側巻線
(1)の外周2箇所に巻回する。つぎに、ダクトスペーサ
(3)を所定の位置に置き外側巻線(2)の導体をその上から
巻回する。このときの巻回作業は、巻線機(図示せず)
によって回転を与えつつ、かつ外側巻線(2)の導体に張
力を加えながら行われるため、ダクトスペーサ(3)は導
体で押えられた状態で巻回作業が進行する。このように
して、順次ダクトスペーサ(3)を所定の位置に挿入して
行き外側巻線(2)を巻回,形成することで、変圧器の巻
線が形成され、同時に各巻線(1),(2)間のダクトスペー
サ(3)相互間に隙間部(5)が形成されることになる。そし
て、完成した巻線は鉄心(図示せず)に組み込まれた
後、乾燥炉等で加熱乾燥される。これによって、プリプ
レグテープ(4a)の熱硬化性樹脂が半硬化状態から本
硬化するため、ダクトスペーサ(3)と強固に接着するの
である。
ここで、プリプレグテープ(4a)は内側巻線(1)の外
周2箇所ではなく、内側巻線(1)の適当な位置に荒巻き
してもよく、また内側巻線(1)の全体に巻回してもよ
い。この場合、ダクトスペーサ(3)の接触面積が増大す
るためにより大きな接着力が得られることになる。
なお、上記実施例ではプリプレグテープ(4a)を内側
巻線(1)の上に巻回するものとしたが、第2図に示すよ
うにダクトスペーサ(3)の上に巻回するか、又は第3図
に示すようにダクトスペーサ(3)の上下に巻回してもよ
い。
また、プリプレグテープ(4a)の素材として、長手方
向に熱収縮性の繊維を用いたものを使用すれば、乾燥時
にプリプレグテープ(4a)が収縮して内側巻線(1)の
表面に密着するため、ダクトスペーサ(3)間で発生し易
い巻線のふくれ等が防止でき、より有効な隙間部(5)が
確保可能となる。ところで、上記実施例では変圧器の巻
線について述べているが、リアクトル等、他の電気機器
の巻線でもよく変圧器に限定されるものではない。
〔考案の効果〕
以上のようにこの考案によれば、巻線間に隙間部を形成
するためのダクトスペーサを熱硬化性樹脂が半硬化の状
態で含浸されたテープで固定するようにしたので、耐電
磁機械力および作業性に優れた電磁誘導電器の巻線が得
られる効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の一実施例による電磁誘導電器の巻線
を示す構成図、第2図および第3図はこの考案の他の実
施例による巻線を示す平面図、第4図は従来の巻線を示
す構成図である。 図において、(1)は内側巻線、(2)は外側巻線、(3)はダ
クトスペーサ、(4a)はプリプレグテープ、(5)は隙
間部である。 なお、図中、同一符号は同一部分を示す。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】巻線間に冷却用の隙間部を形成するダクト
    スペーサを有した電磁誘導電器の巻線において、上記ダ
    クトスペーサの片側面又は両側面の少なくともいづれか
    一面に、熱硬化性樹脂が半硬化状態で含浸されたテープ
    を当接して巻回したことを特徴とする電磁誘導電器の巻
    線。
JP6300888U 1988-05-13 1988-05-13 電磁誘導電器の巻線 Expired - Lifetime JPH069462Y2 (ja)

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JP6300888U JPH069462Y2 (ja) 1988-05-13 1988-05-13 電磁誘導電器の巻線

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JP6300888U JPH069462Y2 (ja) 1988-05-13 1988-05-13 電磁誘導電器の巻線

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Publication Number Publication Date
JPH01167016U JPH01167016U (ja) 1989-11-22
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JP5787635B2 (ja) * 2011-06-17 2015-09-30 三菱電機株式会社 静止誘導器及びその製造方法

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JPH01167016U (ja) 1989-11-22

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