JP2598095Y2 - 電磁誘導機器のシート巻線 - Google Patents

電磁誘導機器のシート巻線

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JP2598095Y2
JP2598095Y2 JP1992084392U JP8439292U JP2598095Y2 JP 2598095 Y2 JP2598095 Y2 JP 2598095Y2 JP 1992084392 U JP1992084392 U JP 1992084392U JP 8439292 U JP8439292 U JP 8439292U JP 2598095 Y2 JP2598095 Y2 JP 2598095Y2
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winding
sheet
electromagnetic induction
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induction device
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重信 堀井
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Meidensha Corp
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、変圧器やリアクトル等
の静止形電磁誘導機器のシート巻線に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】一般に変圧器やリアクトル等の静止形電
磁誘導機器のシート巻線は、金属シートと絶縁シートを
重ね合わせて巻回している。図5は電磁誘導機器のシー
ト巻線を示す構造図で、図5において、絶縁筒1の外周
に絶縁シート10を巻き、口出リード6を金属シート9
の巻き始めに接続し、金属シート9と、この金属シート
9より幅が広い絶縁シート10を重ね合わせ、前記金属
シート9の両側にはフィラー(絶縁物)15を配置して
前記絶縁シート10の幅と同一として巻回している。ま
た、巻回途中に冷却用ダクト4が配設されている。
【0003】図6はシート巻線の形状を示す斜視図、図
7はシート巻線の口出リードに働く力の状態を示す平面
図で、短絡時に口出リードの内側および外側リード16
および17には、それぞれ吸引力fと引張り力f
働き、その複合機械力として、内側リード16には
、外側リード17にはFが作用する。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
電磁誘導機器のシート巻線は耐短絡機械力の関係で小形
変圧器には採用されているが、大型変圧器に適用する場
合は短絡機械力に対する強度が他の巻線方式例えば円板
巻線等に比べて劣っているため、短絡機械力の大きな大
形器や低インピーダンスのため短絡電流が大きい機器に
は採用されていない。またシート巻線は口出リード部の
複合機械力に対する強度が低い等の問題点があった。
【0005】本考案は以上のような点に鑑みてなされた
もので、簡単な構成で短絡機械力に対する高い強度を持
った変圧器やリアクトル等の静止形電磁誘導機器のシー
ト巻線を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本考案の静止形電磁誘導
機器のシート巻線においては、口出リードの近傍部分を
接着剤により固着して接着強化部を構成したことを特徴
としている。また、口出リード部のシート巻線の巻方向
側の冷却用ダクト部において縦ダクトピースの配置のピ
ッチを広くして、冷却ダクト空間率をその他の部分より
も大きくする。
【0007】
【作用】上述のごとく、口出リードの近傍部分を接着剤
により固着して接着強化部を構成しているから、口出リ
ード部分の短絡機械力に対する強度が高くなり、また、
口出リード部分のシート巻線の巻方向側の冷却用ダクト
部において縦ダクトピースの配置のピッチを広くして、
冷却用ダクト空間率をその他の部分よりも大きくすれ
ば、冷却効果が良くなり、大形の電磁誘導機器にシート
巻線を適用することができる。
【0008】
【実施例】以下、本考案を図面に示す一実施例に基づい
て説明する。図1は本考案の電磁誘導機器のシート巻線
の実施例の要部構造説明図で、図1において、絶縁筒1
の外周に冷却用ダクト2を介して内側巻線3を巻回し、
さらにその外周に冷却ダクト用4を介して外側のシート
巻線5が巻回されている。シート巻線5の円周上の一部
で口出リード6の近傍で巻方向7の手前側の位置となる
各層部分を接着剤により固着して接着強化部8を構成
し、機械的強度の高い電磁誘導機器のシート巻線5を構
成する。
【0009】図2は、上記のように接着剤により固着し
て接着強化部8を構成した場合と、固着しない場合の短
絡電流倍率とインピーダンス変化率(%)との関係の一
例を示すものである。
【0010】図3は本考案の電磁誘導機器のシート巻線
の第1の実施例の説明図で、図3において、巻線する工
程で、口出リード6の部分となる各層の金属シート9と
絶縁シート10の間に接着用樹脂を塗布して半硬化状態
とした絶縁シート片11を挟み込んで巻回し、巻回した
後に巻線を加熱して前記接着用樹脂を硬化させて接着強
化部8を構成している。
【0011】図4は本考案の電磁誘導機器のシート巻線
の第2の実施例の説明図で、巻線する工程で、ローラー
12または接着剤供給装置付き刷毛13により金属シー
ト9の口出リード6の位置に相当する各層の部分の絶縁
シート14に接着用樹脂を部分的に塗布して巻回した後
に巻線を加熱して前記接着用樹脂を硬化させて接着強化
部8を構成している。
【0012】なお、巻線内にある冷却用ダクトのうち、
口出リード部分のシート巻線の巻方向側の冷却用ダクト
部において縦ダクトピースの配置のピッチを広くして、
冷却用ダクト空間率をその他の部分よりも大きくするこ
とができる。
【0013】
【考案の効果】以上述べたように、口出リード部分を接
着剤により固着するように構成されており、口出リード
部分のシート巻線の巻方向側の冷却用ダクト部の縦ダク
トピースの配置のピッチを広くして、冷却ダクト空間率
をその他の部分よりも大きく構成することができるか
ら、 (1)簡単な構成で短絡機械力に対する強度の高い変圧
器やリアクトル等の静止形電磁誘導機器のシート巻線が
得られる。
【0014】(2)口出リード部の短絡機械力に対する
強度が高いので、低インピーダンス機器に採用できる
【0015】(3)冷却効果が向上する。
【0016】などの優れた効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の電磁誘導機器のシート巻線の実施例の
要部構造説明図。
【図2】本考案の電磁誘導機器のシート巻線の短絡電流
倍率とインピーダンス変化率の関係を示す特性説明図。
【図3】本考案の電磁誘導機器のシート巻線の第1の実
施例を示す巻線説明図。
【図4】本考案の電磁誘導機器のシート巻線の第2の実
施例を示す巻線説明図。
【図5】従来の電磁誘導機器のシート巻線を示す構造説
明図。
【図6】シート巻線の斜視図。
【図7】シート巻線の口出リードに働く力の状態を示す
平面図。
【符号の説明】
1…絶縁筒 2,4…冷却用ダクト 3…内側巻線 5…シート巻線 6…口出リード 7…巻き方向 8…接着強化部 9…金属シート 10,14…絶縁シート 11…絶縁シート片 12…ローラー 13…刷毛

Claims (3)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁シートと金属シートを重ね合わせて
    巻回してなる電磁誘導機器のシート巻線において、巻線
    の円周上の一部で口出リードの近接部分を接着剤により
    固着して接着強化部を構成したことを特徴とする電磁誘
    導機器のシート巻線。
  2. 【請求項2】 巻線する工程で、口出リード部分の金属
    シートと絶縁シートの間に、接着用樹脂を塗布して半硬
    化状態とした絶縁シート片を挟み込んで巻回し、巻回し
    た後に巻線を加熱して前記接着用樹脂を硬化させてなる
    ことを特徴とする請求項1に記載の電磁誘導機器のシー
    ト巻線。
  3. 【請求項3】 巻線する工程で、金属シートの口出リー
    ド部分の位置に相当する部分の絶縁シートに接着用樹脂
    を部分塗布して巻回した後に巻線を加熱して前記接着用
    樹脂を硬化させてなることを特徴とする請求項1に記載
    の電磁誘導機器のシート巻線。
JP1992084392U 1992-12-08 1992-12-08 電磁誘導機器のシート巻線 Expired - Lifetime JP2598095Y2 (ja)

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