JPH0694182A - 摩耗をうける装置の細部および要素を補強または修理する方法 - Google Patents

摩耗をうける装置の細部および要素を補強または修理する方法

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JPH0694182A JP3234544A JP23454491A JPH0694182A JP H0694182 A JPH0694182 A JP H0694182A JP 3234544 A JP3234544 A JP 3234544A JP 23454491 A JP23454491 A JP 23454491A JP H0694182 A JPH0694182 A JP H0694182A
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Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【目的】摩耗をうける装置の細部および要素を修理また
は補強する簡単かつ安価な方法を提供する。 【構成】ケーシング（４）は摩耗をうける要素または装
置の細部（１）の区域の周りに固定され耐摩耗コンクリ
ート材料（６）がケーシングと装置の細部または要素の
間に注入される。耐摩耗セラミツク板が、ケーシングが
所定位置に取付けられかつコンクリートを注入する前
に、装置の細部または要素の面に固定されるのが好まし
い。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】本発明は使用中大きい摩耗をうける装置の
細部および要素を補強または修理する方法に関する。摩
耗は、鉱業、鉱物処理および輸送産業、石炭燃焼動力プ
ラントおよびオイルならびにガス製造設備のような種々
の産業においてしばしば起こり、かつ費用のかかる課題
である。これらすべての産業において、共通の課題は固
体粒子を処理または輸送するため使用される装置におい
て、固体粒子によつて生ずる摩耗である。粒子は、たと
えば空気輸送によつて乾式でまたは液体スラリ式で輸送
または処理される。通常そのような輸送および処理装置
のある部分は装置の他の部分よりも一層多くの摩耗をう
ける。一つの代表的の例は粒子の輸送ラインのベンド
（湾曲部）である。輸送ラインの大部分が長年使用する
ことがてきるが、輸送ラインのベンドはわずか数週間の
使用寿命しかもたない。したがつて、そのような輸送ラ
インおよび他の処理装置は補修のためしばしば停止され
なければならず、通常ベンドおよび他の重要部分の交換
が実施される。しかして、修理の経費はきわめて高く装
置の長い停止時間のため生産が低下する。この課題はし
ばしば、標準材料から作られた重要部品を一層耐摩耗性
材料から作られた部品と交換することによつて解決しよ
うと試みられた。もちろん、そうすることにより重要部
品の寿命をいくぶん延長するが、遺憾なことに耐摩耗性
材料のコストはきわめて高く、全体のコストをそれ程節
約することはできなかつた。
【０００２】したがつて、大きい摩耗をうける重要部品
を補強しかつ修理する簡単かつ安価な方法が必要であ
る。本発明の目的は使用中摩耗をうける装置の細部およ
び要素を補強しかつ修理する簡単かつ安価な方法を提供
することにある。したがつて、本発明は、装置の細部お
よび要素の外面に固定されたケーシングに囲まれた少く
ともコンクリート材料を含む耐摩耗性材料を装置の細部
または要素の外側に固定することを含む、摩耗をうける
装置の細部および要素を補強または修理する方法に関す
る。本発明による好ましい実施例によれば、修理または
補強される面に対応する一つの面を有する耐摩耗性セラ
ミツク材料が一時的に装置の細部または要素に固定さ
れ、その後コンクリート材料がセラミツク材料と取囲む
ケーシングの間に充填される。
【０００３】本発明の方法はとくに輸送ライン内を輸送
される粒子によつて摩耗をうけるベンドおよび他の部品
のような輸送ラインの部品を補強しまたは修理するのに
とくに適している。
【０００４】大きい摩耗をうける場所が輸送ラインまた
は他の装置の設計中限定されるならば、これらの場所は
本発明の方法によつて装置の構築中補強することができ
る。そこで重要な部品の寿命を最初からいちじるしく延
長することができる。
【０００５】他の場合には、大きい摩耗をうける装置の
細部または要素上の点または区域はしばしば使用した後
検出され、本発明による方法によつて修理される。多く
の場合、通常完全に摩耗したと考えられる装置の細部お
よび要素は、本発明の方法によつて交換される。
【０００６】以下、本発明による方法を図面を参照して
例示として説明する。図１および図２に示す実施例に
は、鋼から作られたパイプベンド（管湾曲部）１が示さ
れている。パイプベンドはたとえば摩耗を生ずる粒子を
輸送する輸送ラインの一部とすることができる。ある時
間使用された後、パイプベンド１は摩耗し符号３で示す
ように孔が開く。この摩耗したベンドは本発明による方
法によつて修理される。修理される壁２の外面区域は必
要に応じてサンドブラスト（砂吹き）加工されかつ清掃
される。鋼板から作られたケーシング４は、修理される
パイプベンド１の外側区域に溶接される。ケーシング４
は開口５をその上端部に備えている。耐摩耗コンクリー
ト混合物６が作られ、ケーシング４の開口５からパイプ
ベンド１の壁２とケーシング４の間に注入される。コン
クリート材料から気孔をなくすため必要に応じて振動が
加えられる。コンクリート６がある程度の強さになるた
め数時間の硬化時間の後、パイプベンド１はふたたび使
用することができる。
【０００７】多くの場合、この修理方法は該部品を取外
すことなく実施される。ケーシング４を所定位置に輸送
するのに必要な空間だけが必要である。もしパイプベン
ド１の孔が大きければ、コンクリートがその孔を通つて
パイプベンド１の内部に流れ込むのを阻止するため、そ
の孔を薄い鋼板７等によつてカバーするのが必要とな
る。図３および図４に示す実施例の図１および図２に示
す実施例との相違点は、コンクリート６がケーシング４
に注入される前に、耐摩耗セラミツク材料の板８がパイ
プベンド１の摩耗した区域に取付けられることである。
ケーシング４が所定位置に設置されかつコンクリート６
が供給される前にセラミツク板８を所定位置に保持する
ため、セラミツク板８はたとえば接着剤または他の固定
手段によつてパイプベンドの壁に固定される。この実施
例による方法によつて、まつたく強い耐摩耗性保護装置
を、セラミツク材料が大きい摩耗をうける区域だけに使
用されるため、きわめて安価にうることができる。
【０００８】例 １ mm 乾燥ネフエリン・シエナイト粒子用輸送ラインにおい
て、ネフエリン・シエナイト粒子による摩耗によつて孔
が開くため、ベンドは約６ケ月毎に修理する必要があ
る。輸送ラインは直径６０mmの鋼管から作られ、半径５
００mmと５８０mmの二つのベンドが設けられている。二
つのベンドは図１および図２に基づいて記載された本発
明の方法によつて修理された。ＳｉＣ充填剤を含むスー
パー・コンクリートが厚さ３mmの鋼板から作られたケー
シング内に注入された。修理の二年後、本発明によつて
修理されたベンドにはいかなる孔または異常の徴候も存
在しなかつた。ベンドの寿命は少くとも４倍に延長され
た。
【０００９】例 ２ 本発明による方法は、大炭素電極の生産における旋盤作
業の塵埃を収集するのに使用される真空清掃ラインのベ
ンドを修理するため使用される。直径６０mm、壁厚３mm
の鋼管から作られた全部で５個のベンドは、本発明の方
法により修理された。ベンド半径は１２００mmに達す
る。実施された修理長さは８００mmに達した。鋼ベンド
の通常の使用寿命は通常２週間であつた。本発明の方法
による修理は厚さ３mmの鋼板から作られたケーシングに
充填剤としてＳｉＣを含むコンクリートを注入すること
であるが、修理された後の当該ベンドの使用寿命はいち
じるしく延長した。このようにして修理されたベンドは
５ケ月使用され、使用寿命を少くとも１０倍に延ばし
た。
【００１０】例 ３ 例２に記載された真空清掃ラインのベンドのあるもの
は、厚さ８mmのシリコン加工されたシリコン・カーバイ
ド摩耗板が、ケーシングが取付けられまたコンクリート
がケーシングに注入される前にベンドの壁に取付けられ
ることを除いて例２と同様の方法で修理された。これら
のベンドは６ケ月使用され、それまで摩耗はきわめて少
なかつた。したがつて、ベンドは１ないし２年の寿命を
もつであろう。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の方法によつて修理または補強されるパ
イプベンドを通る軸方向断面図である。
【図２】図１のＩ−Ｉ線を通る断面図である。
【図３】本発明の別の実施例によつて修理または補強さ
れるパイプベンドを通る軸方向断面図である。
【図４】図３のII−II線を通る断面図である。 １ パイプベンド ２ 壁 ３ 孔 ４ ケーシング ５ 開口 ６ コンクリート混合物 ７ 鋼板 ８ セラミツク板

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 ケーシングが摩耗をうける装置の細部ま
    たは要素に固定され、耐摩耗性コンクリート材料が前記
    ケーシングと前記装置の細部または要素の間に注入され
    ることを特徴とする摩耗をうける装置の細部および要素
    を補強または修理する方法。
  2. 【請求項２】 修理される面に対応する一面を有する耐
    摩耗性セラミツク材料の板が、ケーシングが所定位置に
    置かれかつコンクリートが注入される前に、装置の細部
    または要素に固定されることを特徴とする請求項１に記
    載の方法。
  3. 【請求項３】 薄い鋼板等が、ケーシングが所定位置に
    置かれかつコンクリートが注入される前に、修理される
    面に固定されることを特徴とする請求項１に記載の方
    法。
JP3234544A 1990-10-08 1991-09-13 摩耗をうける装置の細部および要素を補強または修理する方法 Expired - Lifetime JP2609018B2 (ja)

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