JPH0693588B2 - Lc複合部品における周波数調整方法 - Google Patents

Lc複合部品における周波数調整方法

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JPH0693588B2
JPH0693588B2 JP1047931A JP4793189A JPH0693588B2 JP H0693588 B2 JPH0693588 B2 JP H0693588B2 JP 1047931 A JP1047931 A JP 1047931A JP 4793189 A JP4793189 A JP 4793189A JP H0693588 B2 JPH0693588 B2 JP H0693588B2
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JP
Japan
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pattern
dielectric layer
frequency
composite component
coil
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尚武 岡村
輝久 鶴
哲夫 谷口
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Murata Manufacturing Co Ltd
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Murata Manufacturing Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、共振器,フィルタ等のLC複合部品における周
波数調整方法に関する。
従来の技術及びその課題 上記LC複合部品としては、誘電体層の主表面にパターン
電極が形成され、誘電体層とパターン電極とからなるLC
複合部品本体の外側が、金属性のシールドケース等によ
りシールドされた構成であり、その周波数特性(中心周
波数)については、本体部分のインダクタンスや容量の
値により定まり、基本設計のときに決定されている。
このため、製作されたLC複合部品の中心周波数が所望値
に一致しない場合には修正が困難であり、また、LC複合
部品が量産されるため、これを廃棄するとコストが高く
なるという問題点があった。
本発明はかかる課題を解決すべくなされたものであり、
基本設計の変更を要せずして容易に周波数特性を調整す
ることができ、コストの低廉化を図れるLC複合部品の周
波数調整方法を提供することを目的とする。
課題を解決するための手段 本発明は、誘電体層の主表面にパターン電極が形成さ
れ、誘電体層とパターン電極とからなるLC複合部品本体
を含むLC複合部品の周波数調整方法であって、LC複合部
品本体の両側表面に、誘電体または絶縁体からなるシー
ト層を介してシールド電極膜を形成すると共に、このシ
ールド電極膜の形状を変えることを特徴とする。
作用 コイルLを含む電子部品の近くに導電率の高い金属を存
在させると、コイルに鎖交する磁束が減少するので、イ
ンダクタンスを変化させることができ、電子部品の中心
周波数を変化させることができる。そして、周波数の変
化の度合いは金属の大きさ、特に面積に依存する。本発
明の周波数調整方法はこのような原理に基づいており、
そのような金属としてシールド電極膜を採用している。
実施例 第2図は本発明を適用した多層構造のLC共振器を示す外
観斜視図、第3図はそのA−A′断面図である。このLC
共振器は、厚み方向の中央に位置する誘電体層2の表側
主表面2aと裏側主表面2bにパターン電極3,4が形成さ
れ、誘電体層2とパターン電極3,4とからなるLC共振器
本体1に対して、その両側に誘電体又は絶縁体からなる
シート層5,6を介してシールド電極膜7,8がパターン形成
され、更にその外側に同じく誘電体又は絶縁体からなる
シールド層9,10が形成された積層構造になっており、そ
の端面の凹部に形成した入・出力端子電極11,12に前記
パターン電極3の2箇所が接続されている(第4図参
照)。
前記誘電体層2の表側主表面2aと裏側主表面2bには、第
4図に示すように、表裏逆向きにコの字状にパターン電
極3(実線),4(破線)が形成されており、このパター
ン電極3,4は、10のコンデンサ電極パターン3a,4aに1つ
のコイルパターン3b,4bを接続した構造となっている。
前記コンデンサ電極パターン3aと4aは、それぞれ誘電体
層2の表裏方向において対向しており、誘電体層2の誘
電率、厚さ、コンデンサ電極の対向面積によって決まる
容量のコンデンサC1を形成している。
一方、コイルパターン3b,4bは、それぞれ誘電体層2を
貫通するように形成したVIAホール2cを介して接続され
ている。各コイルパターン3b,4bは高周波的にはコイル
を形成するので、そのコイルをL1,L2とすると、誘電体
層2とパターン電極3,4は、第5図の等価回路に示すよ
うにコンデンサC1にコイルL1を直列接続したLC回路にコ
イルL2を並列接続してなる共振器本体1を構成する。
かかる共振器本体1の両側には、シート層5,6を介して
シールド電極膜7,8が設けられている。このシールド電
極膜7,8は、例えばスクリーン印刷により形成され、印
刷機には例えば第1図の(a),(b),(c),
(d)に示すような4種のパターン形状の1つが選択使
用できるようになっている。
第6図は、上記4種のパターン形状のいずれか1つを選
択使用した場合のそれぞれの周波数特性を示すグラフで
ある。図中,,,は、夫々(a),(b),
(c),(d)のパターンを用いた周波数特性を示す。
このグラフより理解される如く、空隙部の全くない
(a)のパターンの場合には、中心周波数が最も高くな
り、丸孔状の空隙部が形成された(b)のパターンの場
合には中心周波数が低周波側に移動する。更に、空隙部
の面積が大きくなるようにL字状のスリットを形成した
(c)のパターンの場合、縦軸に直線のスリットを形成
して空隙部の面積が最も大きくなるようにした(d)の
パターンの場合には、この順に中心周波数がより低周波
側に寄った状態となる。
したがって、上記4種のパターンのいずれか1つを選択
使用することにより、周波数特性を調整することが可能
となる。
第7図は本発明を適用したバンドパスフィルタの外観斜
視図であり、第8図はそのA−A′断面図である。この
バンドパスフィルタは、厚み方向の中央に位置する誘電
体層22の表側主表面22aと裏側主表面22bにパターン電極
23,24が形成され、誘電体層22とパターン電極23,24とか
らなるバンドパスフィルタ本体21に対して、その両側に
誘電体又は絶縁体からなるシート層25,26を介してシー
ルド電極膜27,28がパターン形成され、更にその外側に
同じく誘電体又は絶縁体からなるシート層29,30が形成
された積層構造になっており、その端面の凹部に形成し
た入・出力端子電極31,32およびアース端子電極33,34に
は前記パターン電極23の3箇所と24の1箇所が接続され
ている(第9図参照)。
前記誘電体層22の表側主表面22aと裏側主表面22bには、
第9図に示すように、コの字状に4つのパターン電極23
1,232,241,242が形成されており、左側のパターン電極2
31と241は、1つのコンデンサ電極パターン231a,241aに
1つのコイルパターン231b,241bを接続した構造となっ
ている。前記コンデンサ電極パターン231aと241aは、そ
れぞれ誘電体層22の表裏方向において対向して、コンデ
ンサC1を形成しており、コイルパターン231b,241bは、
それぞれ誘電体層22を貫通するように形成したVIAホー
ル22cを介して接続されている。
右側のパターン電極232と242も、1つのコンデンサ電極
パターン232a,242aに1つのコイルパターン232b,242bを
接続した構造となっている。前記コンデンサ電極パター
ン232aと242aは、それぞれ誘電体層22の裏側方向におい
て対向して、コンデンサC2を形成しており、コイルパタ
ーン232b,242bは、それぞれ誘電体層22を貫通するよう
に形成したVIAホール22dを介して接続されている。
上述した左側の上にあるコイルパターン231bの中途を突
出させてなる舌片231cと、右側の下にあるコイルパター
ン242bの中途を突出させてなる舌片242cとは、誘電体層
22を挟んで対向させてあり、コンデンサC3を形成してい
る。よって、コイルパターン231bと242bとは、各舌片23
1c,242cにより2つに分断されたコイルを形成する。
このように2つに分断されたコイルパターン231bの一方
をL1、他方をL2とし、また、コイルパターン242bの一方
をL4、他方をL5とし、更に残り2つのコイルパターン24
1b,232bをそれぞれL3,L6とすると、誘電体層22とパター
ン電極231,241,232,242は、第10図の等価回路に示すよ
うに前記コンデンサC1に対してコイルL1,L2,L3を直列接
続してなる共振器と、コンデンサC2に対してコイルL4,L
5,L6を直列接続してなる共振器とを、前記コンデンサC3
にて接続してなるバンドパスフィルタ本体21を構成す
る。
かかるバンドパスフィルタ本体21の両側には、シート層
25,26を介してシールド電極膜27,28が設けられている。
このシールド電極膜27,28は、例えばスクリーン印刷に
より形成され、印刷機には例えば第1図の(a),
(b),(c),(d)に示すような4種のパターン形
状の1つが選択使用できるようになっている。
第11図は、上記4種のパターン形状のいずれか1つを選
択使用した場合のそれぞれの周波数特性を示すグラフで
ある。図中,,,は、夫々(a),(b),
(c),(d)のパターンを用いた場合の周波数特性を
示す。このグラフより理解される如く、この場合におい
ても前同様に、(a)のパターンの場合には、中心周波
数が最も高くなり、(b)のパターン、(c)のパター
ン、(d)のパターンとなるにつれて、この順に中心周
波数が少しずつ低周波側に寄った状態となる。
したがって、上記4種のパターンのいずれか1つを選択
使用することにより、周波数特性を調整することが可能
となる。
なお、上記4種のパターンは一例であり、空隙部の面積
を変えることができる他のパターンを用いるようにして
もよい。例えば、(b)のパターンについて丸孔から角
孔に変えたり、また、(c)のパターンと(d)のパタ
ーンとの間に、−(マイナス)状の直線パターンを追加
してもよい。更にはパターンだけでなく、孔の大きさや
スリット等の幅も変えるようにしてもよい。そして、こ
のようにパターンだけでなく孔の大きさやスリット等の
幅も変えるようにした場合には、より精度の高い周波数
調整が可能となる。
発明の効果 以上詳述した如く本発明による場合には、LC複合部品本
体の両側に形成するシールド電極膜のパターン形状を変
えて、周波数を調整するものであるから、LC複合部品本
体の基本設計の変更を要せずして容易に周波数調整を行
うことができ、このため量産時においてロット間での周
波数調整が可能になり、不良品減少によるコストの低廉
化が図れるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の周波数調整に用いるシールド電極膜の
形成パターン例を示す図、第2図は本発明を適用した共
振器を示す外観斜視図、第3図はそのA−A′断面図、
第4図は共振器本体部分の平面図、第5図は共振器本体
の等価回路図、第6図は本発明により調整した共振器の
周波数特性を示すグラフ、第7図は本発明を適用したバ
ンドパスフィルタを示す外観斜視図、第8図はそのA−
A′断面図、第9図はバンドパスフィルタ本体部分の平
面図、第10図はバンドパスフィルタ本体の等価回路図、
第11図は本発明により調整したバンドパスフィルタの周
波数特性を示すグラフである。 1…共振器本体、2…誘電体層、3,4…パターン電極、
7,8…シールド電極膜、21…バンドパスフィルタ本体、2
2…誘電体層、23,24…パターン電極、27,28…シールド
電極膜。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭58−184709(JP,A) 特開 平1−208007(JP,A) 実開 平1−179622(JP,U)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】誘電体層の主表面にパターン電極が形成さ
    れ、誘電体層とパターン電極とからなるLC複合部品本体
    を含むLC複合部品の周波数調整方法であって、 LC複合部品本体の両側表面に、誘電体または絶縁体から
    なるシート層を介してシールド電極膜を形成すると共
    に、このシールド電極膜の形状を変えることを特徴とす
    るLC複合部品における周波数調整方法。
JP1047931A 1989-02-27 1989-02-27 Lc複合部品における周波数調整方法 Expired - Lifetime JPH0693588B2 (ja)

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WO2016167171A1 (ja) * 2015-04-17 2016-10-20 株式会社村田製作所 共振回路、帯域阻止フィルタおよび帯域通過フィルタ

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS6028113U (ja) * 1983-07-31 1985-02-26 ナショナル住宅産業株式会社 袖壁パネルの固定構造
JPS6220981U (ja) * 1985-07-16 1987-02-07

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