JPH069249A - 紫外線硬化型樹脂硬化装置 - Google Patents
紫外線硬化型樹脂硬化装置Info
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- JPH069249A JPH069249A JP4167970A JP16797092A JPH069249A JP H069249 A JPH069249 A JP H069249A JP 4167970 A JP4167970 A JP 4167970A JP 16797092 A JP16797092 A JP 16797092A JP H069249 A JPH069249 A JP H069249A
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- Heating, Cooling, Or Curing Plastics Or The Like In General (AREA)
- Surface Treatment Of Glass Fibres Or Filaments (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 紫外線ランプの温度上昇を抑制し、紫外線硬
化型樹脂の硬化速度の向上を図る。 【構成】 紫外線ランプ23を有し、その内部に紫外線
硬化型樹脂液を塗布した光ファイバ25を通し、紫外線
ランプ23からの紫外線の照射により光ファイバ25に
塗布された紫外線硬化型樹脂液を硬化させるようにした
紫外線硬化型樹脂硬化装置において、前記紫外線ランプ
23の周囲に外管24aと内管24bとからなる二重ジ
ャケット24を設け、これの空隙部27に赤外光吸収体
28として水蒸気を流した。 【効果】 紫外線硬化型樹脂硬化装置内に線状体を挿通
させる速度の高速化が可能となり、製品のコストダウン
が実現できる。
化型樹脂の硬化速度の向上を図る。 【構成】 紫外線ランプ23を有し、その内部に紫外線
硬化型樹脂液を塗布した光ファイバ25を通し、紫外線
ランプ23からの紫外線の照射により光ファイバ25に
塗布された紫外線硬化型樹脂液を硬化させるようにした
紫外線硬化型樹脂硬化装置において、前記紫外線ランプ
23の周囲に外管24aと内管24bとからなる二重ジ
ャケット24を設け、これの空隙部27に赤外光吸収体
28として水蒸気を流した。 【効果】 紫外線硬化型樹脂硬化装置内に線状体を挿通
させる速度の高速化が可能となり、製品のコストダウン
が実現できる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は光ファイバなどの線状体
の表面に塗布された紫外線硬化型樹脂液に紫外線を照射
して硬化させる紫外線硬化型樹脂硬化装置に関する。
の表面に塗布された紫外線硬化型樹脂液に紫外線を照射
して硬化させる紫外線硬化型樹脂硬化装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、光ファイバの表面に塗布された紫
外線硬化型樹脂液に紫外線を照射して硬化させ、紫外線
硬化型樹脂からなる被覆層を形成する紫外線硬化型樹脂
硬化装置は図4に示した構成になっている。図4中、符
号10は紫外線硬化型樹脂硬化装置である。この紫外線
硬化型樹脂硬化装置10は、内壁に鏡面が形成されてい
る横断面の形状が楕円状の外筒1と、この外筒1内に設
けられている紫外線に対して透明性の高い材質からなる
二重ジャケット2と、紫外線ランプ3とから概略構成さ
れている。二重ジャケット2は、全体として筒状に形成
されて、その中心に紫外線硬化型樹脂液が塗布された光
ファイバ4を走行させようになっており、底部には二重
ジャケット2内に赤外光吸収体6を供給するための供給
管7が接続され、上部には二重ジャケット2内から赤外
光吸収体6を排出するための排出管8が接続されてい
る。紫外線ランプ3は、これから出射される紫外線が二
重ジャケット2の中心部に通される光ファイバ4に照射
するようになっている。赤外光吸収体6は、紫外光は透
過するが、赤外光は吸収するものであって、水、水蒸気
等が用いられている。このような赤外光吸収体6を用い
るのは、紫外線硬化型樹脂液の硬化に寄与する光線は、
紫外光のみであるので、紫外線ランプ3から紫外光を出
射するときこの紫外光と共に出射される不要な赤外光を
遮断して、光ファイバ4に効率良く紫外光のみを照射で
きるようにするためである。
外線硬化型樹脂液に紫外線を照射して硬化させ、紫外線
硬化型樹脂からなる被覆層を形成する紫外線硬化型樹脂
硬化装置は図4に示した構成になっている。図4中、符
号10は紫外線硬化型樹脂硬化装置である。この紫外線
硬化型樹脂硬化装置10は、内壁に鏡面が形成されてい
る横断面の形状が楕円状の外筒1と、この外筒1内に設
けられている紫外線に対して透明性の高い材質からなる
二重ジャケット2と、紫外線ランプ3とから概略構成さ
れている。二重ジャケット2は、全体として筒状に形成
されて、その中心に紫外線硬化型樹脂液が塗布された光
ファイバ4を走行させようになっており、底部には二重
ジャケット2内に赤外光吸収体6を供給するための供給
管7が接続され、上部には二重ジャケット2内から赤外
光吸収体6を排出するための排出管8が接続されてい
る。紫外線ランプ3は、これから出射される紫外線が二
重ジャケット2の中心部に通される光ファイバ4に照射
するようになっている。赤外光吸収体6は、紫外光は透
過するが、赤外光は吸収するものであって、水、水蒸気
等が用いられている。このような赤外光吸収体6を用い
るのは、紫外線硬化型樹脂液の硬化に寄与する光線は、
紫外光のみであるので、紫外線ランプ3から紫外光を出
射するときこの紫外光と共に出射される不要な赤外光を
遮断して、光ファイバ4に効率良く紫外光のみを照射で
きるようにするためである。
【0003】ところが、このような紫外線硬化型樹脂硬
化装置10を用いる場合は、光ファイバ4に照射される
光線のうち、赤外光のものは遮断できるものの、紫外線
ランプ3の温度が上昇し過ぎてしまうという欠点があっ
た。これは、外筒1の内壁が鏡面となっているので、赤
外光がこの鏡面及び二重ジャケット2に反射して紫外線
ランプ3に戻ってしまうからである。このように紫外線
ランプ3の温度が上昇し過ぎると、紫外線ランプ3の発
光パワーが低下し、紫外線量が低下してしまい、この結
果として紫外線硬化型樹脂液の硬化速度が低下してしま
う。
化装置10を用いる場合は、光ファイバ4に照射される
光線のうち、赤外光のものは遮断できるものの、紫外線
ランプ3の温度が上昇し過ぎてしまうという欠点があっ
た。これは、外筒1の内壁が鏡面となっているので、赤
外光がこの鏡面及び二重ジャケット2に反射して紫外線
ランプ3に戻ってしまうからである。このように紫外線
ランプ3の温度が上昇し過ぎると、紫外線ランプ3の発
光パワーが低下し、紫外線量が低下してしまい、この結
果として紫外線硬化型樹脂液の硬化速度が低下してしま
う。
【0004】ところで、光ファイバの課題としては低コ
スト化が望まれており、これには光ファイバの紡糸線速
の高速化が有効であるとされているが、上述のような紫
外線硬化型樹脂液の硬化速度の低下があると、光ファイ
バ4の紡糸線速を高速化すると被覆層の硬化度が不足し
てしまうという問題があった。
スト化が望まれており、これには光ファイバの紡糸線速
の高速化が有効であるとされているが、上述のような紫
外線硬化型樹脂液の硬化速度の低下があると、光ファイ
バ4の紡糸線速を高速化すると被覆層の硬化度が不足し
てしまうという問題があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明における課題
は、紫外線ランプの温度上昇を抑制して、線状体に塗布
された紫外線硬化型樹脂の硬化速度の向上を図ることが
可能な紫外線硬化型樹脂硬化装置を得ることにある。
は、紫外線ランプの温度上昇を抑制して、線状体に塗布
された紫外線硬化型樹脂の硬化速度の向上を図ることが
可能な紫外線硬化型樹脂硬化装置を得ることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】かかる課題は、紫外線ラ
ンプを有し、その内部に紫外線硬化型樹脂液を塗布した
線状体を通し、紫外線ランプからの紫外線の照射により
線状体に塗布された紫外線硬化型樹脂液を硬化させるよ
うにした紫外線硬化型樹脂硬化装置において、紫外線ラ
ンプの周囲に赤外光吸収体を流す赤外光吸収手段を設け
ることで解決される。
ンプを有し、その内部に紫外線硬化型樹脂液を塗布した
線状体を通し、紫外線ランプからの紫外線の照射により
線状体に塗布された紫外線硬化型樹脂液を硬化させるよ
うにした紫外線硬化型樹脂硬化装置において、紫外線ラ
ンプの周囲に赤外光吸収体を流す赤外光吸収手段を設け
ることで解決される。
【0007】
【作用】本発明の紫外線硬化型樹脂硬化装置では、紫外
線ランプの周囲に赤外光吸収体を流す赤外光吸収手段を
設けているので、紫外線ランプから出射される赤外光が
紫外線ランプの近傍で赤外光吸収体によって吸収され、
赤外光が装置内の鏡面及びジャケット管に反射して紫外
線ランプに戻ることが防止され、紫外線ランプの温度上
昇を抑制することができ、紫外線ランプの発光パワーの
低下を防ぐことができる。このため紫外線量の減少が小
さくなって、線状体に塗布された紫外線硬化型樹脂液の
硬化効率が向上し、紫外線硬化型樹脂液を塗布した線状
体を紫外線硬化型樹脂硬化装置内に高速で通しても被覆
層の硬化度が不足することが少なくなる。
線ランプの周囲に赤外光吸収体を流す赤外光吸収手段を
設けているので、紫外線ランプから出射される赤外光が
紫外線ランプの近傍で赤外光吸収体によって吸収され、
赤外光が装置内の鏡面及びジャケット管に反射して紫外
線ランプに戻ることが防止され、紫外線ランプの温度上
昇を抑制することができ、紫外線ランプの発光パワーの
低下を防ぐことができる。このため紫外線量の減少が小
さくなって、線状体に塗布された紫外線硬化型樹脂液の
硬化効率が向上し、紫外線硬化型樹脂液を塗布した線状
体を紫外線硬化型樹脂硬化装置内に高速で通しても被覆
層の硬化度が不足することが少なくなる。
【0008】
【実施例】以下に実施例をあげて本発明を具体的に説明
するが、もちろん本発明の主旨および適用範囲は、これ
らの実施例により制限されるものではない。図1は、本
発明の紫外線硬化型樹脂硬化装置の一実施例を示した図
である。図1中符号20は、この紫外線硬化型樹脂硬化
装置である。この紫外線硬化型樹脂硬化装置20は、内
壁に鏡面が形成されている横断面の形状が楕円状の外筒
21と、この外筒21内に設けられている透明性の高い
材質からなる管22と、紫外線ランプ23と、この紫外
線ランプ23を取り囲む透明性の高い材質からなる二重
ジャケット24とから概略構成されており、これら管2
2と紫外線ランプ23とは、ほぼ外筒21の楕円の角焦
点位置に配置されている。
するが、もちろん本発明の主旨および適用範囲は、これ
らの実施例により制限されるものではない。図1は、本
発明の紫外線硬化型樹脂硬化装置の一実施例を示した図
である。図1中符号20は、この紫外線硬化型樹脂硬化
装置である。この紫外線硬化型樹脂硬化装置20は、内
壁に鏡面が形成されている横断面の形状が楕円状の外筒
21と、この外筒21内に設けられている透明性の高い
材質からなる管22と、紫外線ランプ23と、この紫外
線ランプ23を取り囲む透明性の高い材質からなる二重
ジャケット24とから概略構成されており、これら管2
2と紫外線ランプ23とは、ほぼ外筒21の楕円の角焦
点位置に配置されている。
【0009】上記管22は、例えば石英からなり、その
中心に紫外線硬化型樹脂液が塗布された光ファイバ25
が挿通されるようになっている。上記二重ジャケット2
4は、例えば石英からなる外管24aと、石英からなる
内管24bとの底部および頂部をそれぞれ密閉するよう
に一体に成形してなるものであり、外管24aと内管2
4bとの間には空隙部27が形成され、この空隙部27
には、赤外光吸収体28が充填されている。そして、二
重ジャケット24の中心部には上記紫外線ランプ23が
設けられている。
中心に紫外線硬化型樹脂液が塗布された光ファイバ25
が挿通されるようになっている。上記二重ジャケット2
4は、例えば石英からなる外管24aと、石英からなる
内管24bとの底部および頂部をそれぞれ密閉するよう
に一体に成形してなるものであり、外管24aと内管2
4bとの間には空隙部27が形成され、この空隙部27
には、赤外光吸収体28が充填されている。そして、二
重ジャケット24の中心部には上記紫外線ランプ23が
設けられている。
【0010】また、二重ジャケット24の底部付近に
は、空隙部27内に赤外光吸収体28を供給するための
供給管29が接続され、頂部付近には上記空隙部27か
ら赤外光吸収体28を排出するための排出管30が接続
されており、空隙部27内を赤外光吸収体が流動するよ
うになっている。ここで、二重ジャケット24の空隙部
27内に赤外光吸収体28を流動させるのは、紫外線ラ
ンプ23から出射される赤外光を外筒21の鏡面に到達
させることなく紫外線ランプ23の近傍で赤外光吸収体
28によって吸収するためである。
は、空隙部27内に赤外光吸収体28を供給するための
供給管29が接続され、頂部付近には上記空隙部27か
ら赤外光吸収体28を排出するための排出管30が接続
されており、空隙部27内を赤外光吸収体が流動するよ
うになっている。ここで、二重ジャケット24の空隙部
27内に赤外光吸収体28を流動させるのは、紫外線ラ
ンプ23から出射される赤外光を外筒21の鏡面に到達
させることなく紫外線ランプ23の近傍で赤外光吸収体
28によって吸収するためである。
【0011】上記赤外光吸収体28としては、紫外光は
透過するが、赤外光は吸収するものであって、水、水蒸
気等が好適に用いられるが、水蒸気を用いるのがより好
ましい。これは、水蒸気の場合は、水に比べて大流量を
確保することが容易であるからであり、例えば、水の場
合は、二重ジャケット24の構造にもよるが、10リッ
トル/分程度が限度であるのに対して、水蒸気の場合
は、数百リットル/分にすることもでき、特に30リッ
トル/分以上にすることが効果的である。
透過するが、赤外光は吸収するものであって、水、水蒸
気等が好適に用いられるが、水蒸気を用いるのがより好
ましい。これは、水蒸気の場合は、水に比べて大流量を
確保することが容易であるからであり、例えば、水の場
合は、二重ジャケット24の構造にもよるが、10リッ
トル/分程度が限度であるのに対して、水蒸気の場合
は、数百リットル/分にすることもでき、特に30リッ
トル/分以上にすることが効果的である。
【0012】このような紫外線硬化型樹脂硬化装置を用
いて光ファイバ25の表面に紫外線硬化型樹脂からなる
被覆層を形成するには、以下の工程による。まず、光フ
ァイバ25を紫外線硬化型樹脂液が充填された樹脂コー
タ(図示略)に挿通して、その表面に紫外線硬化型樹脂
液を塗布する。ついで、この紫外線硬化型樹脂液が塗布
された光ファイバ25を紫外線硬化型樹脂硬化装置20
の管22の中心軸上に一定速度で走行させる。このとき
二重ジャケット24の供給管29から赤外光吸収体28
を二重ジャケット24の空隙部27内に供給するととも
にこの赤外光吸収体28を排出管30から吸引して、赤
外光吸収体28を空隙部27内で所定の流量で流動させ
る。
いて光ファイバ25の表面に紫外線硬化型樹脂からなる
被覆層を形成するには、以下の工程による。まず、光フ
ァイバ25を紫外線硬化型樹脂液が充填された樹脂コー
タ(図示略)に挿通して、その表面に紫外線硬化型樹脂
液を塗布する。ついで、この紫外線硬化型樹脂液が塗布
された光ファイバ25を紫外線硬化型樹脂硬化装置20
の管22の中心軸上に一定速度で走行させる。このとき
二重ジャケット24の供給管29から赤外光吸収体28
を二重ジャケット24の空隙部27内に供給するととも
にこの赤外光吸収体28を排出管30から吸引して、赤
外光吸収体28を空隙部27内で所定の流量で流動させ
る。
【0013】ついで、紫外線ランプ23から紫外光を出
射すると、この紫外光と共に出射される赤外光が空隙部
27内の赤外光吸収体28に吸収され、一方、紫外光の
みが二重ジャケット24を透過して、外筒21内面の鏡
面に反射し、さらに管22を透過して光ファイバ4に照
射され、紫外線硬化型樹脂液の硬化が開始する。
射すると、この紫外光と共に出射される赤外光が空隙部
27内の赤外光吸収体28に吸収され、一方、紫外光の
みが二重ジャケット24を透過して、外筒21内面の鏡
面に反射し、さらに管22を透過して光ファイバ4に照
射され、紫外線硬化型樹脂液の硬化が開始する。
【0014】この紫外線硬化型樹脂硬化装置20では、
紫外線ランプ23の周囲に赤外光吸収体28を流す二重
ジャケット24を設けているので、紫外線ランプ23か
ら出射される赤外光が紫外線ランプ23の近傍で赤外光
吸収体28によって吸収され、赤外光が外筒21の鏡面
に反射して紫外線ランプ23に戻ることが防止され、紫
外線ランプ23の温度上昇を抑制することができ、紫外
線ランプ23の発光パワーの低下を防ぐことができる。
このため紫外線量の減少が小さくなり、紫外線硬化型樹
脂液の硬化効率が向上し、紫外線硬化型樹脂液を塗布し
た光ファイバ25を紫外線硬化型樹脂硬化装置20に高
速で挿通しても被覆層の硬化度が不足することが少なく
なる。従って、紫外線硬化型樹脂硬化装置20内に紫外
線硬化型樹脂液が塗布された光ファイバ25を挿通させ
る線速の高速化が可能となり、光ファイバのコストダウ
ンが実現できる。
紫外線ランプ23の周囲に赤外光吸収体28を流す二重
ジャケット24を設けているので、紫外線ランプ23か
ら出射される赤外光が紫外線ランプ23の近傍で赤外光
吸収体28によって吸収され、赤外光が外筒21の鏡面
に反射して紫外線ランプ23に戻ることが防止され、紫
外線ランプ23の温度上昇を抑制することができ、紫外
線ランプ23の発光パワーの低下を防ぐことができる。
このため紫外線量の減少が小さくなり、紫外線硬化型樹
脂液の硬化効率が向上し、紫外線硬化型樹脂液を塗布し
た光ファイバ25を紫外線硬化型樹脂硬化装置20に高
速で挿通しても被覆層の硬化度が不足することが少なく
なる。従って、紫外線硬化型樹脂硬化装置20内に紫外
線硬化型樹脂液が塗布された光ファイバ25を挿通させ
る線速の高速化が可能となり、光ファイバのコストダウ
ンが実現できる。
【0015】(実施例1)図1と同様の紫外線硬化型樹
脂硬化装置20において、二重ジャケット24の外管2
4aの内径30mm、外径33mm、内管24bの内径
22mm、外径25mmとした。そして、二重ジャケッ
ト24の空隙部27内に、赤外光吸収体28として水蒸
気を流量50リットル/分で供給した。この時、水蒸気
の流量は、マスフローコントローラで制御した。尚、こ
の条件の場合、二重ジャケット24の空隙部27の横断
面Aの面積が2.15cm2であるので、1cm2当たり
23.3リットル/分に相当する。
脂硬化装置20において、二重ジャケット24の外管2
4aの内径30mm、外径33mm、内管24bの内径
22mm、外径25mmとした。そして、二重ジャケッ
ト24の空隙部27内に、赤外光吸収体28として水蒸
気を流量50リットル/分で供給した。この時、水蒸気
の流量は、マスフローコントローラで制御した。尚、こ
の条件の場合、二重ジャケット24の空隙部27の横断
面Aの面積が2.15cm2であるので、1cm2当たり
23.3リットル/分に相当する。
【0016】(実施例2)実施例1と同様の紫外線硬化
型樹脂硬化装置20を作製した。そして、二重ジャケッ
ト24の空隙部27内に、赤外光吸収体28として水を
流量5リットル/分で供給した。この時、水の流量は、
流量計で制御した。
型樹脂硬化装置20を作製した。そして、二重ジャケッ
ト24の空隙部27内に、赤外光吸収体28として水を
流量5リットル/分で供給した。この時、水の流量は、
流量計で制御した。
【0017】(比較例)実施例1の紫外線硬化型樹脂硬
化装置20において、二重ジャケット24を設けない以
外は同様にして紫外線硬化型樹脂硬化装置を得た。ま
た、紫外線硬化型樹脂硬化装置内には赤外光吸収体28
は何も供給しなかった。
化装置20において、二重ジャケット24を設けない以
外は同様にして紫外線硬化型樹脂硬化装置を得た。ま
た、紫外線硬化型樹脂硬化装置内には赤外光吸収体28
は何も供給しなかった。
【0018】ついで、径125μmの光ファイバ25の
表面に厚さ約200μmの一次被覆層を形成した後、さ
らにこれの表面にウレタン−アクルレート系紫外線硬化
型樹脂液を塗布し、この光ファイバ25を上記実施例
1、2および比較例の紫外線硬化型樹脂硬化装置に種々
の紡糸線速で走行させ、紫外線硬化型樹脂液を硬化させ
て厚さ約250μmの二次被覆層を形成し、この時の紡
糸線速(m/分)と二次被覆層のヤング率(Kg/mm
2)との関係を調べた。その結果を図2に示す。図2
中、曲線は実施例1の紫外線硬化型樹脂硬化装置に挿
通した光ファイバ25の二次被覆層、曲線は実施例2
の紫外線硬化型樹脂硬化装置に挿通した光ファイバ25
の二次被覆層、曲線は比較例の紫外線硬化型樹脂硬化
装置に挿通した光ファイバ25の二次被覆層を表す。
表面に厚さ約200μmの一次被覆層を形成した後、さ
らにこれの表面にウレタン−アクルレート系紫外線硬化
型樹脂液を塗布し、この光ファイバ25を上記実施例
1、2および比較例の紫外線硬化型樹脂硬化装置に種々
の紡糸線速で走行させ、紫外線硬化型樹脂液を硬化させ
て厚さ約250μmの二次被覆層を形成し、この時の紡
糸線速(m/分)と二次被覆層のヤング率(Kg/mm
2)との関係を調べた。その結果を図2に示す。図2
中、曲線は実施例1の紫外線硬化型樹脂硬化装置に挿
通した光ファイバ25の二次被覆層、曲線は実施例2
の紫外線硬化型樹脂硬化装置に挿通した光ファイバ25
の二次被覆層、曲線は比較例の紫外線硬化型樹脂硬化
装置に挿通した光ファイバ25の二次被覆層を表す。
【0019】図2に示した結果から明らかなように、紡
糸線速200(m/分)までは、曲線ないしの傾き
はあまり差はないが、紡糸線速が高速化するにつれて曲
線およびは、曲線に比較してヤング率の低下が少
ないことが確認できる。従って、実施例1および2の紫
外線硬化型樹脂硬化装置20を用いた光ファイバ25の
二次被覆層の方が比較例の紫外線硬化型樹脂硬化装置を
用いた光ファイバ25の二次被覆層に比べて高速線引き
時における被覆層の硬化度が優れており、特に赤外光吸
収体28として水蒸気を用いたものが効果的であること
が判る。
糸線速200(m/分)までは、曲線ないしの傾き
はあまり差はないが、紡糸線速が高速化するにつれて曲
線およびは、曲線に比較してヤング率の低下が少
ないことが確認できる。従って、実施例1および2の紫
外線硬化型樹脂硬化装置20を用いた光ファイバ25の
二次被覆層の方が比較例の紫外線硬化型樹脂硬化装置を
用いた光ファイバ25の二次被覆層に比べて高速線引き
時における被覆層の硬化度が優れており、特に赤外光吸
収体28として水蒸気を用いたものが効果的であること
が判る。
【0020】メタルハイライド型の紫外線ランプの場合
であると、図3に示すように、発光パワーが紫外線ラン
プの温度が500〜700℃の範囲で相対値が大きいこ
とが知られており、上記実施例1の紫外線硬化型樹脂硬
化装置であると、水蒸気の流量が60〜70リットル/
分(1cm2当り27〜32リットル/分)で紫外線ラ
ンプ23の温度を500〜700℃に制御することがで
きる。
であると、図3に示すように、発光パワーが紫外線ラン
プの温度が500〜700℃の範囲で相対値が大きいこ
とが知られており、上記実施例1の紫外線硬化型樹脂硬
化装置であると、水蒸気の流量が60〜70リットル/
分(1cm2当り27〜32リットル/分)で紫外線ラ
ンプ23の温度を500〜700℃に制御することがで
きる。
【0021】
【発明の効果】以上説明したように本発明の紫外線硬化
型樹脂硬化装置では、紫外線ランプの周囲に赤外光吸収
体を流す赤外光吸収手段を設けているので、紫外線ラン
プから照射される赤外光が紫外線ランプの近傍で赤外光
吸収体によって吸収され、赤外光が装置内の鏡面に反射
して紫外線ランプに戻ることが防止され、紫外線ランプ
の温度上昇を抑制することができ、紫外線ランプの発光
パワーの低下を防ぐことができる。このため紫外線量の
減少が小さくなり、紫外線硬化型樹脂液の硬化効率が向
上し、紫外線硬化型樹脂液が塗布された線状体を紫外線
硬化型樹脂硬化装置内に高速で挿通しても被覆層の硬化
度が不足することが少なくなる。従って紫外線硬化型樹
脂硬化装置内に線状体を挿通させる速度の高速化が可能
となり、製品のコストダウンが実現できるという利点が
ある。
型樹脂硬化装置では、紫外線ランプの周囲に赤外光吸収
体を流す赤外光吸収手段を設けているので、紫外線ラン
プから照射される赤外光が紫外線ランプの近傍で赤外光
吸収体によって吸収され、赤外光が装置内の鏡面に反射
して紫外線ランプに戻ることが防止され、紫外線ランプ
の温度上昇を抑制することができ、紫外線ランプの発光
パワーの低下を防ぐことができる。このため紫外線量の
減少が小さくなり、紫外線硬化型樹脂液の硬化効率が向
上し、紫外線硬化型樹脂液が塗布された線状体を紫外線
硬化型樹脂硬化装置内に高速で挿通しても被覆層の硬化
度が不足することが少なくなる。従って紫外線硬化型樹
脂硬化装置内に線状体を挿通させる速度の高速化が可能
となり、製品のコストダウンが実現できるという利点が
ある。
【図1】 本発明の一実施例の紫外線硬化型樹脂硬化装
置の縦断面図および横断面図である。
置の縦断面図および横断面図である。
【図2】 紡糸線速と二次被覆層のヤング率との関係を
示したグラフである。
示したグラフである。
【図3】 紫外線ランプの発光パワーと温度との関係を
示したグラフである。
示したグラフである。
【図4】 従来の紫外線硬化型樹脂硬化装置の一例を示
した縦断面図および横断面図である。
した縦断面図および横断面図である。
21・・・外筒、22・・・管、23・・・紫外線照射ランプ、
24・・・二重ジャケット、24a・・・外管、24b・・・内
管、25・・・光ファイバ、27・・・空隙部、28・・・赤外
光吸収体、29・・・供給管、30・・・排出管、A・・・横断
面
24・・・二重ジャケット、24a・・・外管、24b・・・内
管、25・・・光ファイバ、27・・・空隙部、28・・・赤外
光吸収体、29・・・供給管、30・・・排出管、A・・・横断
面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B29L 11:00 4F
Claims (2)
- 【請求項1】 紫外線ランプを有し、その内部に紫外線
硬化型樹脂液を塗布した線状体を通し、紫外線ランプか
らの紫外線の照射により線状体に塗布された紫外線硬化
型樹脂液を硬化させるようにした紫外線硬化型樹脂硬化
装置において、 前記紫外線ランプの周囲に赤外光吸収体を流す赤外光吸
収手段を設けたことを特徴とする紫外線硬化型樹脂硬化
装置。 - 【請求項2】 赤外光吸収体が水または水蒸気であるこ
とを特徴とする請求項1記載の紫外線硬化型樹脂硬化装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4167970A JPH069249A (ja) | 1992-06-25 | 1992-06-25 | 紫外線硬化型樹脂硬化装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4167970A JPH069249A (ja) | 1992-06-25 | 1992-06-25 | 紫外線硬化型樹脂硬化装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH069249A true JPH069249A (ja) | 1994-01-18 |
Family
ID=15859410
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4167970A Pending JPH069249A (ja) | 1992-06-25 | 1992-06-25 | 紫外線硬化型樹脂硬化装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH069249A (ja) |
-
1992
- 1992-06-25 JP JP4167970A patent/JPH069249A/ja active Pending
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