JPH0692152B2 - 内装材基材の製造法 - Google Patents

内装材基材の製造法

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JPH0692152B2
JPH0692152B2 JP1029438A JP2943889A JPH0692152B2 JP H0692152 B2 JPH0692152 B2 JP H0692152B2 JP 1029438 A JP1029438 A JP 1029438A JP 2943889 A JP2943889 A JP 2943889A JP H0692152 B2 JPH0692152 B2 JP H0692152B2
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polyurethane foam
resin
glass fiber
urethane
laminated
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繁義 福島
秀広 宇野
成利 三村
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Toyo Tire Corp
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Toyo Tire and Rubber Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は内装材、特に成形天井、ドアトリム、ピラーガ
ーニツシユ、トランクトリム等の自動車用或いはその他
車輌や家具等の内装材の基材の製造法に関する。
(従来の技術) ポリウレタンフオームを用いた内装材基材の製造方法と
しては例えば以下のようなものがある。
(1)特公昭63−7577号 軟質ポリウレタンフオームにイソシアネート化合物を含
浸させ、それにアミンを含有し又は含有しない水をスプ
レーし、ガラス繊維、プラスチツクフイルム、不織布、
表皮等を積層し、プレス型で加熱成形する複合パネルの
製造方法。
(2)GB2028714B(冷間プレス法) ポリウレタンフオームシート及び又はガラス繊維等の補
強シートに接着剤を塗布し、両者を貼り合わせ、170〜2
20℃に予備加熱し、その後、直ちにプレス型で成形する
ポリウレタンフオームの補強パネルの製造方法。
上記(1)の方法は軟質ポリウレタンフオームを用いる
為、強度を確保する目的でイソシアネート化合物を含浸
後硬化させる工程が必要である。イソシアネート化合物
は空気中の水分と反応して硬化が進む為、含浸後は直ち
に熱成形する必要があり、保存性が悪くストツクできな
い。従つて含浸からプレス成形までを一連の連続設備と
する必要があり設備投資が大きい。又、アミンを含有す
るか又は含有しない水を散布する工程を含み、工程が煩
瑣である。
一方、上記(2)の方法はポリウレタンフオームと補強
シートの加熱された複合体を熱源より取り出して直ち
に、即ち3〜10秒以内にプレス型に入れる工程を含み、
工程が煩雑であつたり或いは短いオープンタイムでプレ
ス工程を行わなければならない。
更に上記(1)、(2)のいずれも補強或いは接着に用
いている樹脂の強度がなく耐熱性も弱い為、ガラス繊維
を太くしたり目付の大きいもの(約100g/m2以上)を用
いる必要があり、構成品での重量、価格に占めるウエイ
トが高くなり、構成品表面がトゲトゲしくなる為表面材
(不織布)が必ず必要となり、これもまた重量、価格の
面で好ましくない。
(発明が解決しようとする課題) 本発明の目的は水等のスプレー工程を含まず、又含浸さ
せる樹脂のポツトライフが長いことから含浸からプレス
するまでの工程を連続とする必要がなく、又、基材原反
を予備加熱しないでプレス加工が可能な内装材基材の製
造法を提供することにある。
又、本発明の目的は重量、価格、物性的に優れ、且つ表
面のトゲトゲしさのない内装材基材の製造法を提供する
ことにある。
(課題を解決するための手段) 本発明はガラス繊維マツトにウレタン変性不飽和ポリエ
ステル樹脂を含浸させた後、これを熱成形可能なポリウ
レタンフオームシートの両面に積層し、この積層品を熱
プレス成形により一体化することを特徴とする内装材基
材の製造法に係る。
本発明の内装材基材は第1図に示すように熱成形可能な
ポリウレタンフオームシート1、及びガラス繊維マツト
2で強化されたウレタン変性不飽和ポリエステル樹脂3
の補強層から成る。
本発明のポリウレタンフオームとしては従来よく知られ
ている熱成形可能なポリウレタンフオームが使用され、
例えば密度20〜50kg/m3、好ましくは30〜40kg/m3の独立
気泡率が0〜80%、好ましくは0〜10%の半硬質又は硬
質のポリウレタンフオームが好適に使用される。このよ
うなポリウレタンフオームの具体例としては、例えば前
記GB2028714B或いはModern Plastic International,
(3)17,1976等に記載されたポリウレタンフオームを
挙げることができる。又、ポリウレタンフオームシート
の厚みは3〜15mmが好ましく、4〜10mmがより好まし
い。
ガラス繊維マツトとしては例えばチヨツプドストランド
マツト、コンテイニユアスストランドマツト、織布など
が用いられるが、軽量化と表面処理(不織布の使用等)
が不要となることから30〜150g/m2のサーフエシングマ
ツトを用いるのが好ましい。
本発明では上記ガラス繊維マツトにウレタン変性不飽和
ポリエステル樹脂を含浸させた後、これを熱成形可能な
ポリウレタンフオームシートの両面に積層する。ウレタ
ン変性不飽和ポリエステル樹脂は不飽和基を有するポリ
エステルポリオールとウレタン触媒と不飽和基の架橋剤
(通常スチレンモノマー)とを混合したポリオール成分
(これにポリエーテルポリオール等を加える場合もあ
る)と、イソシアネートと過酸化物とを混合したイソシ
アネート成分とを混合することにより得られる。反応は
まずポリオールとイソシアネートとがウレタン触媒の影
響でウレタン結合し鎖長延長する。その後過酸化物触媒
の影響で加熱下分子中の不飽和基とスチレンモノマー等
の架橋剤とがラジカル重合して高度に架橋した硬化樹脂
となる。原料はいずれも低分子量のものを用いている
為、初期の粘度が低く扱い易い。液状の樹脂は高温にな
らない限りウレタン反応のみ進み不飽和結合の架橋反応
は起こらない。ウレタン反応は触媒で調整できる為増粘
を長時間遅らせることもできる。ウレタン反応が進み徐
々に増粘し粘着性を失う状態になつてもスチレンモノマ
ーで希釈されている為軟かい状態を保つており、これを
加熱すると再び溶融した後硬化する性質を持ち長時間経
過しても熱成形することができる。粘着性を失つた状態
で使用すると取り扱いが容易になる。硬化後の樹脂は通
常の不飽和ポリエステルよりも耐衝撃性や強度といつた
物性が向上し、ポリウレタンにない耐熱性を有する。
このウレタン変性不飽和ポリエステル樹脂の加工性、物
性の特徴を生かし、初期粘度が低い為ガラス繊維への含
浸が容易で、樹脂のポツトライフが長いことより長期の
保存が可能な為連続工程の必要がなく、更に樹脂自体の
物性(剛性、耐熱性、耐湿熱性等)に優れることにより
ガラス繊維の軽量化、低価格化、表面処理不要化が可能
となり、又熱成形可能なポリウレタンフオームと組み合
わせることで予備加熱することなしに積層品を熱プレス
成形することにより一体化した内装材基材を製造するこ
とができる。
更にガラス繊維にウレタン変性樹脂を含浸させた後、樹
脂を穏やかな条件で増粘させて表面の粘着性がなくなる
まで熟成し取り扱い易くした状態で、これを熱成形可能
なポリウレタンフオームシートの両面に積層し上記と同
様に熱プレス成形することもできる。
本発明の内装材基材の製法の一例を第2図を参照しなが
ら説明する。
ポリエチレンフイルムやポリプロピレンフイルムのよ
うな離型用シート4の間で、ガラス繊維マツト2にポリ
オール成分とイソシアネート成分とを混合したウレタン
変性不飽和ポリエステル樹脂3を、50〜400g/m2、好ま
しくは150〜250g/m2程度に均一に含浸させる。含浸方法
は図に示したように樹脂をドクターブレード5等で上下
の離型用シートに均一に塗布した後、このシートの間に
ガラス繊維マツトを挿入してロール6等で全体を均一に
含浸させたり、或いはガラス繊維マツトに樹脂をスプレ
ーした後、離型用シートに挟んでロール圧縮してもよ
い。樹脂含浸ガラス繊維マツト7は図のように巻き取つ
た後、使用時に切断するか、或いは含浸直後に製品形状
に合わせて切断してもよい。
樹脂を増粘させた後に用いる場合はをセロハンフイ
ルム8等で密封してスチレンモノマーの揮散を防止し
て、20〜40℃の穏やかな条件で1日以上熟成する。
或いはの離型用フイルムを取り除き、これを熱成
形可能なポリウレタンフオームシートの両面に積層す
る。
を120〜160℃、好ましくは130〜150℃の熱プレス成
形型9に挿入し、30秒〜5分、好ましくは30秒〜2分間
熱プレス成形する。
脱型して成形された内装材基材を取り出す。
尚表皮は成形後、接着しても成形時同時接着してもよ
い。これは表皮の材質により調整する。
(発明の効果) 強度の高い樹脂とガラス繊維を組み合わせた補強層と
低比重のポリウレタンフオームの芯材の構成から成る
為、比較的軽量で高い剛性がある。
耐熱性の良い樹脂とガラス繊維を組み合わせている
為、耐熱性が良い。
耐水性に優れた樹脂である為、耐湿熱性が良い。
熱可塑的性質を有する硬質又は半硬質ウレタンを用い
ている為成形性が良くデザインの自由度が高い。
(実 施 例) 以下、実施例を挙げて本発明を説明する。
実施例1 60g/m2のサーフエシングマツトにポリエチレンフイルム
の間に挟んだ状態で、ポリオール成分とイソシアネート
成分とを混合したウレタン変性不飽和ポリエステル樹脂
を200g/m2含浸させた。次に比重0.030、厚み5mmの熱成
形可能な硬質ポリウレタンフオームシートの両面に前述
の樹脂含浸ガラスマツトをポリエチレンフイルムを取り
除いた状態で積層し、この積層品を140℃の成形天井用
熱プレス成形型で一般肉厚4mmとなるようプレス成形
し、1分後脱型して、670g/m2の成形天井用基材を得
た。
実施例2 60g/m2のサーフエシングマツトにポリエチレンフイルム
の間に挟んだ状態で、ポリオール成分とイソシアネート
成分とを混合したウレタン変性不飽和ポリエステル樹脂
を200g/m2含浸させた。次にこれをセロハンフイルムで
密封して23℃で7日間放置した。セロハンフイルムを取
り除きポリエチレンフイルムも除き、粘着性を失つた樹
脂含浸ガラスマツトを、比重0.030、厚み5mmの熱成形可
能な硬質ポリウレタンフオームシートの両面に積層し
た。この積層品を140℃の成形天井用熱プレス成形型で
一般肉厚4mmとなるようプレス成形し、2分後脱型し
て、670g/m2の成形天井用基材を得た。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明で得られた基材の断面図を示す。第2図
は本発明の製造方法の一例を示す。 1……熱成形可能なポリウレタンフオーム、2……ガラ
ス繊維マツト、3……ウレタン変性不飽和ポリエステル
樹脂、4……離型用シート、5……ドクターブレード、
6……ロール、7……樹脂含浸ガラス繊維マツト、8…
…セロハンフイルム、9……熱プレス成形型。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B29K 75:00 105:04 105:06 (72)発明者 三村 成利 愛知県西加茂郡三好町大字打越字生賀山3 番地 東洋ゴム工業株式会社自動車部品技 術センター内 (56)参考文献 特開 昭60−947(JP,A) 特開 平1−259946(JP,A) 特開 平2−206514(JP,A) 特開 平2−208040(JP,A) 実開 昭53−39571(JP,U) 特公 昭40−14859(JP,B1)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ガラス繊維マツトにウレタン変性不飽和ポ
    リエステル樹脂を含浸させた後、これを熱成形可能なポ
    リウレタンフオームシートの両面に積層し、この積層品
    を熱プレス成形により一体化することを特徴とする内装
    材基材の製造法。
  2. 【請求項2】ガラス繊維マツトにウレタン変性不飽和ポ
    リエステル樹脂を含浸させた後、樹脂を穏やかな条件で
    増粘させて表面の粘着性がなくなるまで熟成した後、こ
    れを熱成形可能なポリウレタンフオームシートの両面に
    積層し、この積層品を熱プレス成形する請求項1記載の
    内装材基材の製造法。
JP1029438A 1989-02-07 1989-02-07 内装材基材の製造法 Expired - Lifetime JPH0692152B2 (ja)

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