JPH0691655A - ゴム製防舷材の補強鉄板固定方法 - Google Patents

ゴム製防舷材の補強鉄板固定方法

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JPH0691655A
JPH0691655A JP26797092A JP26797092A JPH0691655A JP H0691655 A JPH0691655 A JP H0691655A JP 26797092 A JP26797092 A JP 26797092A JP 26797092 A JP26797092 A JP 26797092A JP H0691655 A JPH0691655 A JP H0691655A
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iron plate
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hole
reinforcing
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Shinichi Kajigaya
眞一 梶ヶ谷
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 補強鉄板の露出部の少ない耐久性に優れたゴ
ム製防舷材を成型する補強鉄板固定方法を供する。 【構成】 補強鉄板を取付部に埋設するゴム防舷材の成
型時において、補強鉄板5を未加硫ゴムで被覆しかつボ
ルト挿入孔に軸部4aと座板部4bとからなる孔型4を
嵌挿した取付部材3により前記補強鉄板5を金型10、11
内に支持するものであって、前記孔型4の軸部4aの外
周面に同軸部4aと平行に形成される複数の間隙保持用
の突条4cが成型時の未加硫ゴムの流れによる前記補強
鉄板5の移動を阻止する側に設けられて前記補強鉄板5
を所定位置に支持し前記補強鉄板5を均一なゴムで被覆
するようにしたことを特徴とするゴム防舷材の補強鉄板
固定方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、補強鉄板を取付部に埋
設するゴム防舷材における補強鉄板の固定方法に関す
る。
【0002】
【従来技術】ゴム製防舷材は、岸壁等への取付部の強度
を高めるため取付部には補強鉄板が埋設されており、補
強鉄板に穿設されたボルト挿入孔に岸壁等に植設された
アンカーボルトを挿入しナットで固着する。
【0003】かかるゴム製防舷材は、金型内で加硫成形
がなされて製造されるが、製造された防舷材の内部に埋
設されるべき補強鉄板が外部に露出している部分を有す
ると、同露出部分に錆が発生するので、できるだけ露出
面積は小さくすべきである。そのためには成型時に補強
鉄板が金型内の所定位置に支持されかつ支持当接面積が
できるだけ小さいことが必要である。
【0004】そこで取付部のボルト挿入孔の孔型を利用
して補強鉄板を支持する例(特公平4−9644号公報)が
ある。同例は、図9に図示するように成型される防舷材
はゴム製の本体部01aと取付部01bとからなり、取付部
01bに補強鉄板02が埋設されている。
【0005】本体部01aと取付部01bとは、外型03と中
型04によって一体にプレス加硫される。防舷材取付部01
bには、ボルト挿入用の孔を形成すべく孔型05が嵌挿さ
れており、孔型05は軸部05aと座板部05bとからなり、
軸部05aが補強鉄板02を貫通している。
【0006】この軸部05aの外周面に、該軸部05aと平
行に延び、周方向に略均等な距離を置いて複数の間隙保
持用突条05cが形成されて、補強鉄板02のボルト挿入孔
の内周面と軸部05aの外周面との間に一定の間隙を保
ち、突条05cによる当接部を除き補強鉄板02のボルト挿
入孔の内周面を均等な厚みのゴムで被覆するようにして
いる。
【0007】
【解決しようとする課題】しかし間隙保持用突条05cの
ボルト挿入孔内周面への当接部分はどうしても補強鉄板
が僅かではあるが露出することになり、突条05cはでき
るだけ少ない方がよい。
【0008】本発明は、かかる点に鑑みなされたもの
で、その目的とする処は補強鉄板のボルト挿入孔の内周
面に可及的に露出部を少なくしてゴムを被覆することが
できる補強鉄板の固定方法を供する点にある。
【0009】
【課題を解決するための手段および作用】上記目的を達
成するために、本発明は、補強鉄板を取付部に埋設する
ゴム防舷材の成型時において、補強鉄板を未加硫ゴムで
被覆しかつボルト挿入孔に軸部と座板部とからなる孔型
を嵌挿した取付部材により前記補強鉄板を金型内に支持
するものであって前記孔型の軸部の外周面に同軸部と平
行に形成される複数の間隙保持用の突条が成型時の未加
硫ゴムの流れによる前記補強鉄板の移動を阻止する側に
設けられて前記補強鉄板を所定位置に支持し前記補強鉄
板を均一なゴムで被覆するようにしたゴム防舷材の補強
鉄板固定方法とした。
【0010】従来は孔型の軸部外周面に形成される間隙
保持用突条は周方向に略均等な距離をおいて形成されて
いたので、軸部外周に全般に亘って突条が設けられてい
たが、本発明では孔型軸部外周面のうち未加硫ゴムの流
動による補強鉄板の移動を阻止する側にのみ間隙保持用
突条を形成したので、従来より突条の数は少なくてす
み、補強鉄板の露出部分がより小さい。
【0011】しかも未加硫ゴムの流れを利用することで
補強鉄板のボルト挿入孔内周面と孔型軸部外周面との間
の間隔を周方向全般に亘って一定に保つことができ、突
条部を除きボルト挿入孔内周面を略均一にゴムで被覆す
ることができる。
【0012】
【実 施 例】以下図1ないし図8に図示した本発明に
係る一実施例について説明する。
【0013】本実施例のゴム製防舷材は、本体部がV字
状に突出した小型のものである。図1は、加硫成型前の
未加硫ゴムからなる各部分を分解して示したものであ
り、防舷材1の本体をなす断面V字状の本体部材2と、
その両脚部に設けられる一対の板状の取付部材3、それ
に各取付部材3にそれぞれ嵌挿する孔型4が示されてい
る。
【0014】本体部材2は、押出機のV字状に開口する
ダイプレートより未加硫ゴムが押出成形されて形成され
る。取付部材3は、矩形の補強鉄板5の全面にシート状
の未加硫ゴムを貼着し予備成形したものであり、補強鉄
板5を貫通してボルト挿入用の孔が孔型4により形成さ
れる。
【0015】孔型4は、図2に図示するように軸部4a
が矩形の座板部4bに立設された形状をなし、軸部4a
は長円柱状をしてその外周面に軸部と平行に3条の間隙
保持用突条4cを形成している。
【0016】すなわち軸部4aを取付部材3に嵌挿した
ときに、軸部4aの周面のうち本体部材2と反対側とな
る周面には突条はなく、本体部材2と同じ側となる周面
に1条の突条4cが形成され、その他に左右の周面にそ
れぞれ1条の突条4cが形成されている。各突条4cは
座板部4bから軸部4aの先端に至る少し手前まで延び
ている。
【0017】かかる孔型4を取付部材3の所定箇所に嵌
挿すると、軸部4aは補強鉄板5の長円状のボルト挿入
孔を貫通し、座板部4bは取付部材3の面に接し、外側
面が取付部材3の外側面と略同一面となる。
【0018】金型による成型は、まずV字状の凹部を有
する外型10に本体部材2を嵌め込み、その両脚部にそれ
ぞれ前記孔型4を嵌挿した取付部材3を配置し、V字状
の凸部を有する中型11を嵌め合わせ、図3に示すように
全体をプレス加硫する。取付部材3および孔型4の外側
面は、外型10の開口側縁10aの内面に当接している。
【0019】未加硫ゴムで厚く形成された本体部材2
は、プレス時に両脚部に向けて(図3において矢印で示
す方向に向けて)未加硫ゴムを流動させ、さらに加硫時
にもゴムの熱膨張が両脚部に向けて未加硫ゴムを流動さ
せる。したがってプレス加硫工程では常に未加硫ゴムは
本体部材2から取付部材3に向う流れが形成され、補強
鉄板5を外側方へ移動させようとする。
【0020】しかるに同じ未加硫ゴムの流れにより孔型
4が外側方へ押されて外型10の開口側縁に押圧され固定
されるので、固定された孔型4の軸部4aが補強鉄板5
のボルト挿入孔に貫挿され内側周面に形成された間隙保
持用の突条4cがボルト挿入孔の内面に当接し外側へ移
動しようとする補強鉄板5の動きを阻止して補強鉄板5
を所定位置に固定する。
【0021】補強鉄板5のボルト挿入孔は孔型4の軸部
4aより一回り大きく穿設された孔なので、上記のよう
に補強鉄板5が固定されると3条の突条4cにより軸部
4aの外周面とボルト挿入孔の内周面との間隔が周方向
に亘って均一に維持される。よって補強鉄板5のボルト
挿入孔の内周面では突条4cが当接した部分を除いて均
一な厚さのゴムで被覆される。
【0022】僅かに補強鉄板5が露出する部分は、3条
の突条4cが当接した3箇所の部分であり、図9に示す
従来例が4箇所の露出部分を有するのに比べ露出部分が
少ない。
【0023】図4は、金型から取り出し孔型4を取り除
いた状態の完成した防舷材1の斜視図である。V字状の
本体部1aの両側に延出した取付部1bにそれぞれ2箇
所にボルト挿入孔1cを有し、岸壁に植設されたアンカ
ーボルトをボルト挿入孔1cに挿入してナットで緊締し
防舷材1を岸壁に取り付ける。
【0024】図5および図6に示すように補強鉄板5は
略ゴムにより被覆されており、孔型4の突条4cにより
形成された溝条6の底部が僅かに補強鉄板5を露出す
る。溝条6は3箇所であり、従来よりもさらに補強鉄板
5の露出部分が少ないので錆の発生もより少なく耐久性
の向上を図ることができる。
【0025】プレス加硫工程において未加硫ゴムの流動
で外側へ押される補強鉄板5の移動を孔型4が阻止して
補強鉄板5を所定位置に固定しているので、補強鉄板5
と外型10との当接はなく他に補強鉄板5が露出する部分
はない。
【0026】なお補強鉄板5の露出した部分について
は、後にシール材で補填することが可能であるととも
に、加硫の際突条4cの補強鉄板5への当接部に未加硫
ゴムが侵入して薄膜を形成する場合もある。
【0027】本実施例ではボルト挿入孔が長円状をして
いたが、円形の孔でもよく、図7にその一部断面図を示
す。補強鉄板20の各面およびボルト挿入孔21の内周面を
均一にゴム22が被覆しており、プレス成型時に補強鉄板
20を固定した孔型の間隙保持用突条により溝条23が3箇
所形成され、その溝条23の底部のみが補強鉄板20を露出
している。
【0028】以上の実施例ではボルト挿入孔に3箇所の
補強鉄板の露出部を有したが、さらに1箇所減らした例
を図8に示す。同例は孔型の間隙保持用の突条を未加硫
ゴムの流動による補強鉄板30の移動を阻止する側の2箇
所に設けたもので、突条が2箇所でもプレス加硫時に補
強鉄板30を所定位置に固定してゴム32を補強鉄板30の表
面に均一に被覆することができる。
【0029】ボルト挿入孔31も均一にゴムが被覆され、
孔型の間隙保持用突条が形成した2箇所の溝条33のみが
その底部に補強鉄板30を露出し、ますます露出面積を小
さくすることができる。
【0030】以上の実施例は全てプレス加硫によりゴム
製防舷材を成型するものであったが、インジエクション
加硫により成型する場合でも本発明は適用可能である。
その際金型への未加硫ゴムの注入は、防舷材の本体部よ
り行い未加硫ゴムの流れを本体部から取付部に常に向う
ようにする。
【0031】
【発明の効果】本発明は、孔型軸部の外周面のうち未加
硫ゴムの流動による補強鉄板の移動を阻止する側にのみ
突条を形成したので、突条の数を少なくして突条により
形成される補強鉄板の露出部分を少なくし、防舷材の耐
久性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る一実施例の加硫前の防舷材の部分
分解斜視図である。
【図2】孔型の斜視図である。
【図3】プレス工程における金型の断面図である。
【図4】完成したゴム製防舷材の斜視図である。
【図5】図4におけるV−V断面図である。
【図6】図5におけるVI−VI断面図である。
【図7】別実施例の取付部の断面図である。
【図8】さらに別の実施例の取付部の断面図である。
【図9】従来のプレス工程における金型の要部断面図で
ある。
【符号の説明】 1…防舷材、2…本体部材、3…取付部材、4…孔型、
5…補強鉄板、6…溝条、10…外型、11…中型、20…補
強鉄板、21…ボルト挿入孔、22…ゴム、23…溝条、30…
補強鉄板、31…ボルト挿入孔、32…ゴム、33…溝条。
フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B29L 31:00 4F

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 補強鉄板を取付部に埋設するゴム防舷材
    の成型時において、補強鉄板を未加硫ゴムで被覆しかつ
    ボルト挿入孔に軸部と座板部とからなる孔型を嵌挿した
    取付部材により前記補強鉄板を金型内に支持するもので
    あって、前記孔型の軸部の外周面に同軸部と平行に形成
    される複数の間隙保持用の突条が成型時の未加硫ゴムの
    流れによる前記補強鉄板の移動を阻止する側に設けられ
    て前記補強鉄板を所定位置に支持し前記補強鉄板を均一
    なゴムで被覆するようにしたことを特徴とするゴム防舷
    材の補強鉄板固定方法。
JP26797092A 1992-09-11 1992-09-11 ゴム製防舷材の補強鉄板固定方法 Expired - Lifetime JP3253703B2 (ja)

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