JPH0691584A - ロボット用ケーブル処理装置 - Google Patents

ロボット用ケーブル処理装置

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JPH0691584A
JPH0691584A JP33960191A JP33960191A JPH0691584A JP H0691584 A JPH0691584 A JP H0691584A JP 33960191 A JP33960191 A JP 33960191A JP 33960191 A JP33960191 A JP 33960191A JP H0691584 A JPH0691584 A JP H0691584A
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JP
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cable
chain
fixed
swivel
robot
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Toru Nakako
透 仲子
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 固定部1に対して旋回する旋回部2を備えた
ロボットの固定部1から旋回部2に配線するケーブル3
のケーブル処理装置において、固定部1と旋回部2にそ
れぞれ両端部付近にケーブル引出し穴を備えたケーブル
ダクト4、5を設け、ケーブルダクト4、5の互いに対
向する装着穴付近に左右両方向に湾曲し得るケーブルチ
ェン6を固定し、ケーブルチェン6の内面に沿ってケー
ブル3を支持したものである。 【効果】 ケーブルが左右のいずれか一方向に湾曲作用
のみを受け、ねじり作用を受けないようにしてあるの
で、構造が簡単で複雑な力を受けることがなく、ケーブ
ルの寿命を長くすることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、産業用ロボットのケー
ブル処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ロボットの旋回ベースなどの旋回
部を回動軸を介して支持する固定ベースや、上部アーム
などの旋回部を回動軸を介して回動可能に支持する下部
アームなどの相対的な固定部からそれぞれ旋回部に電力
を送るケーブルは、図4に示すように、固定部1と旋回
部2にケーブル3の両端をそれぞれ固定し、固定した部
分から立ち上げてケーブルの途中を空中に余裕を持って
円弧状の湾曲部を形成して配線しているものがある(例
えば、特開昭59−224290号、実開昭60−14
884号公報)。また、旋回部と固定部の回動軸にそれ
ぞれ両端を軸支したコ字状のケーブルガイドを設け、ケ
ーブルガイドが所定角度だけ揺動可能に旋回部と回転部
に空間を設け、ケーブルガイドにケーブルを沿わせて固
定したものが開示されている(例えば、特開昭62−1
36392号公報)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記固定部
と旋回部にケーブルの両端をそれぞれ固定し、ケーブル
の途中を空中に余裕を持って円弧状に屈曲させて配線し
ているものは、旋回部を回動した時にケーブルの湾曲部
が曲げとねじりの両方の力を受ける。また、旋回部を回
動することにより、ケーブルの立ち上げ部に倒れを生
じ、立ち上げ部にも曲げとねじりの力を同時に受ける。
さらに、ケーブルの途中は曲げ半径を規制するものがな
いため、局部的に折れ曲がったように曲げ半径が小さく
なることがある。このように、旋回動作が頻繁に行われ
るロボットにおいては旋回部と固定部の間に固定された
ケーブルに曲げとねじりが局部的に加わり、時には折れ
曲がることがあるため、ケーブルの寿命が低下するとい
う欠点があった。また、旋回部と固定部の回動軸にそれ
ぞれ両端を軸支したコ字状のケーブルガイドを設ける構
成では、ケーブルガイドを旋回部の旋回軸と同心の軸で
支持したり、旋回部と固定部に切欠きを設けたり、ケー
ブルガイドが旋回し得る空間を設ける必要があるため、
構造が複雑となり、加工工数が増えるなどの欠点があっ
た。本発明は、ケーブルに複雑な力が加わらないように
した構造が簡単なロボットのケーブル処理装置を提供す
ることを目的とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、固定部に対し
て旋回する旋回部を備えたロボットの前記固定部から前
記旋回部に配線するケーブルのケーブル処理装置におい
て、前記固定部と前記旋回部にそれぞれ両端部付近にケ
ーブル引出し穴を備えたケーブルダクトを設け、前記ケ
ーブルを前記両ケーブルダクトの互いに対向するケーブ
ル引出し穴の間に直線で、かつ前記旋回部の旋回軸に直
交させて配置し、更に、前記ケーブルの直線部分を前記
ケーブルダクトに固定したものである。とくに、前記両
ケーブルダクトの互いに対向するケーブル引出し穴付近
に左右両方向にのみ湾曲し得るケーブルチェンをチェン
サポートを介して固定し、前記ケーブルチェンの内面に
沿って前記ケーブルを支持したものであり、また、前記
複数本のケーブルを前記ケーブルチェンの湾曲する内面
に沿って1列に並べ、ケーブル押え金によって前記チェ
ンサポートに固定したものである。
【0005】
【作用】固定部から旋回部に配線するケーブルは固定部
と旋回部に設けたケーブルダクトの間にケーブルチェン
を設け、ケーブルチェンの両端にケーブルを固定して支
持しているので、旋回部を固定部に対して旋回すると、
ケーブルチェンが湾曲し、ケーブルチェンの中に支持し
ているケーブルも同時にケーブルチェンの内面に沿って
湾曲する。しかし、ケーブルチェンの両端でケーブル押
さえ金によってケーブルをチェンサポートに固定してあ
るので、チェンサポートからケーブルダクトの中に収納
されている部分は湾曲しない。
【0006】
【実施例】本発明を図に示す実施例について説明する。
図1は本発明の実施例の要部を断面で示した側面図、図
2は要部を断面で示した平面図で、固定部1に上部に旋
回部2を設け、固定部1と旋回部2に複数本のケーブル
3を収納するケーブルダクト4、5をそれぞれ固定して
ある。ケーブルダクト4、5にはそれぞれ両端部にケー
ブル3を通すケーブル引出し穴41、42、51、52
を設けてあり、ケーブル3を固定部1に固定したケーブ
ルダクト4のケーブル引出し穴41からケーブルダクト
4の中に通し、ケーブル引出し穴42から出して旋回部
2の上を渡って直線で、かつ旋回部2の旋回軸に直交さ
せて配置し、旋回部2に固定したケーブルダクト5のケ
ーブル引出し穴51からケーブルダクト5の中に通し、
ケーブル引出し穴52から旋回部2の中に入れるように
してある。互いに対向するケーブル引出し穴42とケー
ブル引出し穴51との間には複数個のリンクからなり、
左右両方向に自由に湾曲し得るケーブルチェン6を設
け、ケーブルチェン6の両端にチェンサポート61、6
2の一方端を固定し、チェンサポート61、62の他方
端をそれぞれケーブルダクト4、5のケーブル引出し穴
42、51付近に固定して、ケーブルチェン6が旋回部
2の旋回方向に湾曲するようにしてある。複数本のケー
ブル3はケーブルチェン6の湾曲する内面に沿って1列
に並べて、ケーブルチェン6のサイドバー63に設けた
ケーブルサポート64により重力による垂れ下がりを防
止するように支持し、ケーブル3のケーブル引出し穴4
2、51付近の位置をケーブル押え金7によってチェン
サポート61、62に固定してある。旋回部2を固定部
1に対して図3の矢印方向に旋回すると、図3の一点鎖
線の状態から実線の状態にケーブルチェン6が湾曲し、
ケーブルチェン6の中に支持しているケーブル3も同時
にケーブルチェン6の内面に沿って湾曲する。しかし、
ケーブルチェン6の両端でケーブル押え金7によってケ
ーブル3をチェンサポート61、62に固定してあるの
で、チェンサポート61、62からケーブルダクト4、
5の中に収納されている部分は湾曲しない。図3の矢印
方向と反対方向に旋回した時も同様である。したがっ
て、ケーブル3がケーブルチェン6が湾曲する時の許容
曲率により規制を受けて左右のいずれか一方向の曲げ作
用は受けるが、折れ曲がることはなく、また、同時にね
じり作用を受けることはない。
【0007】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、固
定部から旋回部に配線するケーブルは固定部と旋回部に
設けたケーブルダクトの間にケーブルチェンを設け、ケ
ーブルチェンの両端にケーブルを固定して支持し、ケー
ブルチェンが湾曲しても、ケーブルが左右のいずれか一
方向に湾曲作用のみを受け、ねじり作用を受けないよう
にしてあるので、構造が簡単で複雑な力を受けることが
なく、ケーブルの寿命を長くすることができる効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の要部を断面で示した側面図で
ある。
【図2】図1の平面図で、要部を断面で示してある。
【符号の説明】
1 固定部 2 旋回部 3 ケーブル 4、5 ケーブルダクト 41、42、51、52 ケーブル引出し穴 6 ケーブルチェン 61、62 チェンサポート 63 サイドバー 64 ケーブルサポート 7 ケーブル押え金
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年9月8日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図面の簡単な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の要部を断面で示した側面図で
ある。
【図2】図1の平面図で、要部を断面で示してある。
【図3】本発明の実施例の動作中の状態を示す平面図で
ある。
【図4】従来例を示す側面図である。
【符号の説明】 1 固定部 2 旋回部 3 ケーブル 4、5 ケーブルダクト 41、42、51、52 ケーブル引き出し穴 6 ケーブルチェン 61、62 チェンサポート 63 サイドバー 64 ケーブルサポート 7 ケーブル押え金

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定部に対して旋回する旋回部を備えた
    ロボットの前記固定部から前記旋回部に配線するケーブ
    ルのケーブル処理装置において、前記固定部と前記旋回
    部にそれぞれ両端部付近にケーブル引出し穴を備えたケ
    ーブルダクトを設け、前記ケーブルを前記両ケーブルダ
    クトの互いに対向するケーブル引出し穴の間に直線で、
    かつ前記旋回部の旋回軸に直交させて配置し、更に、前
    記ケーブルの直線部分を前記ケーブルダクトに固定した
    ことを特徴とするロボット用ケーブル処理装置。
  2. 【請求項2】 前記両ケーブルダクトの互いに対向する
    ケーブル引出し穴付近に左右両方向にのみ湾曲し得るケ
    ーブルチェンをチェンサポートを介して固定し、前記ケ
    ーブルチェンの内面に沿って前記ケーブルを支持した請
    求項1記載のロボット用ケーブル処理装置。
  3. 【請求項3】 前記複数本のケーブルを前記ケーブルチ
    ェンの湾曲する内面に沿って1列に並べ、ケーブル押え
    金によって前記チェンサポートに固定した請求項2記載
    のロボット用ケーブル処理装置。
JP33960191A 1991-11-27 1991-11-27 ロボット用ケーブル処理装置 Expired - Fee Related JP3282733B2 (ja)

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