JPH06914A - 片面銅張積層板の製造方法 - Google Patents

片面銅張積層板の製造方法

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JPH06914A
JPH06914A JP4158378A JP15837892A JPH06914A JP H06914 A JPH06914 A JP H06914A JP 4158378 A JP4158378 A JP 4158378A JP 15837892 A JP15837892 A JP 15837892A JP H06914 A JPH06914 A JP H06914A
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resin
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Hideki Ishihara
秀樹 石原
Yoshihiro Nakamura
吉宏 中村
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Showa Denko Materials Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 片面銅張積層板の製造工程で行われる熱加工
の影響によって生ずる反りを少なくする。 【構成】 紙基材に樹脂を所要量含浸させたプリプレグ
の複数枚と銅箔1枚を積層し、銅箔側層の熱収縮率を銅
箔と反対側層の熱収縮率より大きくし、かつ縦方向及び
横方向それぞれの熱収縮率差を0.005〜0.05%
として加熱加圧成形する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、加工時の加熱によって
反りを生ずることが少ない片面銅張積層板の製造方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】片面銅張積層板は、基材としてクラフト
紙、リンター紙などの紙を、また、樹脂としてフェノー
ル樹脂、メラミン樹脂、不飽和ポリエステル樹脂などを
用いている。銅はくは、通常接着剤付きの銅はくが用い
られている。
【0003】樹脂としては、特に、打抜き加工性を良好
とするため、乾性油変性フェノール樹脂を用いることが
多い。フェノール樹脂用フェノールとしては、フェノー
ル、メタクレゾール、パラクレゾール、オルソクレゾー
ル、イソプロピルフェノール、パラターシャリブチルフ
ェノール、パライソプロペニルフェノールオリゴマー、
ノニルフェノール、ビスフェノールAなど、乾性油とし
ては、桐油、脱水ヒマシ油、オイチシカ油などを用いて
いる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】最近、紙基材を用いた
片面銅張積層板についても銀ペーストスルーホールや銅
ペーストスルーホールが設けられるようになり、かつ高
信頼性が要求されるようになった。そこで、紙基材を水
溶性フェノール樹脂、水溶性メラミン樹脂などで前処理
し、また、熱収縮率の小さい材料を用いるようになって
きている。
【0005】ところが、銀ペーストスルーホール製造工
程、銅ペーストスルーホール製造工程いずれも加熱工程
(通常150℃、30分乾燥を2〜3回)があり、片面
銅張積層板は片面にだけ銅はくがあるために、反りの発
生をなくすことができなかった。本発明は、銀ペースト
スルーホール製造工程、銅ペーストスルーホール製造工
程などに加熱加工が多い片面銅張積層板の反りを少なく
する製造方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、紙基材に樹脂
を所定量含浸したプリプレグ所定枚数に銅はく1枚を重
ね合わせて加熱加圧する片面銅張積層板の製造方法にお
いて、該プリプレグ積層の銅はく側層の熱収縮率を銅は
くと反対側層の熱収縮率より大きくし、かつ縦方向及び
横方向それぞれの熱収縮率差を0.005〜0.05%
とすることを特徴とする片面銅張積層板の製造方法であ
る。
【0007】銅はく側プリプレグ用紙基材、銅はくと反
対側プリプレグ用紙基材及び中間層用紙基材を熱収縮特
性が異なるように選択するか、含浸する樹脂として熱収
縮特性の異なるものを選択するか又は両方を組み合わせ
て所望の熱収縮特性を有するプリプレグを製造する。そ
して、銅はく側層のプリプレグの熱収縮率が銅はくと反
対側層のプリプレグの熱収縮率より大きく、かつ縦方向
及び横方向それぞれの熱収縮率差が0.005〜0.0
5%となるように組み合わせて用いる。銅はく側層の熱
収縮率が銅はくと反対側層の熱収縮率と比較して、縦横
各方向それぞれの差が0.05%より大きいと銀ペース
トスルーホール製造工程、銅ペーストスルーホール製造
工程前のエッチング工程中の反り量が大きくなり、かつ
銀ペーストスルーホール製造、銅ペーストスルーホール
製造後の吸湿による反りの経時変化が大きくなる。ま
た、上記各方向それぞれの差が0.005%より小さい
場合は、銀ペーストスルーホール製造工程、銅ペースト
スルーホール製造工程での反り量が小さくならない。こ
の差は、0.01〜0.03%の範囲にあることが好ま
しい。
【0008】
【作用】一般に積層板表面層の熱収縮率が裏面層の熱収
縮率と異なる場合、熱処理をすると積層板に反りを生ず
る。本発明は、この性質を考慮して、片面銅張積層板の
銅はく側層と銅はくと反対側層の熱収縮率の差が小さく
なるように製造する方法である。すなわち、積層板の銅
はく側層(表面層)の熱収縮率を銅はくと反対側層(裏
面層)の熱収縮率より0.005〜0.05%だけ大き
くなるように基材及び樹脂を選択すると、加熱加工によ
る銅はくの熱収縮は積層板に比べて少ないから、銅はく
と接する銅はく側層の収縮を抑制することとなり、結果
として積層板の反りが少なくなる。
【0009】
【実施例】
実施例1 αセルロース85%、縦方向の切断伸び1.4%、横方
向の切断伸び2.6%のクラフト紙Aに水溶性フェノー
ル樹脂を樹脂付着量が15%となるように予備含浸乾燥
させ、更に桐油変性率30%のフェノール樹脂を樹脂付
着量が50%となるように含浸乾燥させプリプレグAを
得た。プリプレグAを8枚組み合わせ加熱加圧して得た
厚さ1.6mのm積層板の縦方向の熱収縮率は0.025
%、横方向の熱収縮率は0.035%であった。
【0010】αセルロース97%、縦方向の切断伸び
1.0%、横方向の切断伸び2.0%のクラフト紙Bに
水溶性フェノール樹脂を樹脂付着量が15%となるよう
に予備含浸乾燥させ、更に桐油変性率30%のフェノー
ル樹脂を樹脂付着量が50%となるように含浸乾燥させ
プリプレグBを得た。プリプレグBを8枚組み合わせ加
熱加圧して得た厚さ1.6mmの積層板の縦方向の熱収縮
率は0.013%、横方向の熱収縮率は0.015%で
あった。
【0011】αセルロース90%、縦方向の切断伸び
1.2%、横方向の切断伸び2.4%のクラフト紙Cに
水溶性フェノール樹脂を樹脂付着量が15%となるよう
に予備含浸乾燥させ、更に桐油変性率30%のフェノー
ル樹脂を樹脂付着量が50%となるように含浸乾燥させ
プリプレグCを得た。プリプレグCを8枚組み合わせ加
熱加圧して得た厚さ1.6mmの積層板の縦方向の熱収縮
率は0.018%、横方向の熱収縮率は0.025%で
あった。
【0012】熱収縮率の最も大きいプリプレグA1枚を
銅はく側層に、最も小さいプリプレグB1枚を銅はくと
反対側層に、中間値のプリプレグC6枚を内層に、更に
接着剤付銅はくを組み合わせ加熱加圧積層して厚さ1.
6mmの片面銅張積層板を得た。プリプレグAとプリプレ
グBとの熱収縮率の値の差は、縦方向は0.012%、
横方向は0.020%となる。この片面銅張積層板の銀
ペーストスルーホール製造工程での反り試験値は1.5
mmであった。
【0013】実施例2 実施例1と同じクラフト紙Aに水溶性フェノール樹脂を
樹脂付着量が15%となるように予備含浸乾燥させ、更
に桐油変性率31%のフェノール樹脂を樹脂付着量が5
0%となるように含浸乾燥させてプリプレグDを得た。
プリプレグDを8枚組み合わせ加熱加圧して得た厚さ厚
さ1.6mmの積層板の縦方向の熱収縮率は0.023
%、横方向の熱収縮率は0.034%であった。
【0014】クラフト紙Aに水溶性フェノール樹脂を樹
脂付着量が15%となるように予備含浸乾燥させ、更に
桐油変性率35%のフェノール樹脂を樹脂付着量が50
%となるように含浸乾燥させプリプレグEを得た。プリ
プレグEを8枚組み合わせ加熱加圧して得た厚さ1.6
mmの積層板の縦方向の熱収縮率は0.012%、横方向
の熱収縮率は0.014%であった。
【0015】熱収縮率の最も大きいプリプレグD1枚を
銅はく側層に、最も小さいプリプレグE1枚を銅はくと
反対側層に、実施例1で得たプリプレグC(中間値)を
内層として6枚重ね、更に接着剤付銅はくを組み合わせ
加熱加圧積層して厚さ1.6mmの片面銅張積層板を得
た。プリプレグDとプリプレグEとの熱収縮率の値の差
は、縦方向は0.011%、横方向は0.020%であ
る。この片面銅張積層板の銀ペーストスルーホール製造
工程での反り試験値は1.6mmであった。
【0016】比較例 αセルロース90%、縦方向の切断伸び1.2%、横方
向の切断伸び2.4%のクラフト紙Cに水溶性フェノー
ル樹脂を樹脂付着量が15%となるように予備含浸乾燥
させ、更に桐油変性率30.5%のフェノール樹脂を樹
脂付着量が50%となるように含浸乾燥させてプリプレ
グFを得た。プリプレグFを8枚組み合わせ加熱加圧し
て得た厚さ1.6mmの積層板の縦方向の熱収縮率は0.
020%、横方向の熱収縮率は0.025%であった。
【0017】クラフト紙Cに水溶性フェノール樹脂を樹
脂付着量が15%となるように予備含浸乾燥させ、更に
桐油変性率29%のフェノール樹脂を樹脂付着量が50
%となるように含浸乾燥させてプリプレグGを得た。プ
リプレグGを8枚組み合わせ加熱加圧して得た厚さ1.
6mmの積層板の縦方向の熱収縮率は0.025%、横方
向の熱収縮率は0.028%であった。
【0018】プリプレグF1枚を銅はく側層に、プリプ
レグG1枚を銅はくと反対側層に、実施例1で得たプリ
プレグC6枚を内層に重ね、更にこれを接着剤付銅はく
と組み合わせ加熱加圧積層して厚さ1.6mmの片面銅張
積層板を得た。銅はく側のプリプレグFと内層のプリプ
レグCの熱収縮率はほぼ等しく、銅はくと反対側のプリ
プレグGの熱収縮率は最も大きくなっている。この片面
銅張積層板の銀ペーストスルーホール製造工程での反り
試験値は4.5mmであった。
【0019】なお、熱収縮率の測定及び反りの測定方法
は以下の通りである。
【0020】熱収縮率:所定のプリプレグ8枚を重ねて
加熱加圧積層して得た厚さ1.6mmの積層板を昇温速度
5℃/minで150℃まで加熱後自然冷却し、加熱前
後の寸法変化を測定する。
【0021】反り:片面銅張積層板から試験片として縦
300×横200mmの試料を採り、銀スルーホール穴形
成(ドリル加工による)、銀ペースト埋め込み、銀ペー
スト乾燥(150℃、30分)、銀ジャンパー印刷、銀
ジャンパー乾燥(150℃、30分)の5工程を順次行
った後、4隅の最大はね上がり量を測定する。
【0022】
【発明の効果】本発明によれば、片面銅張積層板を構成
する積層板各層の熱収縮が銅はくの抑制作用によって小
さく均等化されるために、製造工程における加熱加工に
よって発生する反りが少ない。
フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H05K 3/38 B 7011−4E

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 紙基材に樹脂を所定量含浸したプリプレ
    グ所定枚数に銅はく1枚を重ね合わせて加熱加圧する片
    面銅張積層板の製造方法において、該プリプレグ積層の
    銅はく側層の熱収縮率を銅はくと反対側層の熱収縮率よ
    り大きくし、かつ縦方向及び横方向それぞれの熱収縮率
    差を0.005〜0.05%とすることを特徴とする片
    面銅張積層板の製造方法。
JP04158378A 1992-06-18 1992-06-18 片面銅張積層板の製造方法 Expired - Fee Related JP3118961B2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06503832A (ja) * 1990-12-17 1994-04-28 イー・アイ・デュポン・ドウ・ヌムール・アンド・カンパニー フッ素化ハイドロカーボンの定沸組成物

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH06503832A (ja) * 1990-12-17 1994-04-28 イー・アイ・デュポン・ドウ・ヌムール・アンド・カンパニー フッ素化ハイドロカーボンの定沸組成物

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