JPH0691077A - ミシンの布位置調節装置 - Google Patents

ミシンの布位置調節装置

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JPH0691077A
JPH0691077A JP17502792A JP17502792A JPH0691077A JP H0691077 A JPH0691077 A JP H0691077A JP 17502792 A JP17502792 A JP 17502792A JP 17502792 A JP17502792 A JP 17502792A JP H0691077 A JPH0691077 A JP H0691077A
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JP
Japan
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cloth
sewing machine
feed
work
needle drop
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Pending
Application number
JP17502792A
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English (en)
Inventor
Tetsuo Kanbara
哲夫 神原
Hideyuki Kobayashi
英行 小林
Koichi Toda
光一 戸田
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SINGER NIKKO KK
Original Assignee
SINGER NIKKO KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ミシンの布位置調節装置の提供。 【構成】 加工布Aの布耳端部ASと針落ち位置Pとの
間が所定寸法EX を採るように移動・修正を行う布移動
修正装置8を備えるミシンの自動縫製装置において、針
落ち位置Pの側方に配置され、送り歯7による布送りと
同一の方向に所定のスピードにて駆動される布送り手段
(18,102)を設けると共に、布移動修正装置8に
近接させて配置され、加工布Aの布端AEを検出する布
端検出手段24を設け、布端検出手段24による検出信
号に基づいて、布送り手段(18,102)を加工布A
に離接させる駆動手段(21,103)を設ける。 【効果】 加工布の縫い始めから縫い終わりまで布耳端
部の位置を正確に調節することが可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ミシンの布位置調節装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ミシンの送り歯によつて布送りさ
れる加工布の布耳端部の移動・修正を行い、縫製中、常
に針落ち位置から布耳端部までの距離を一定に保つこと
が行われている。すなわち、図9,図10に示すよう
に、ミシンの針落ち位置Pよりも布送り供給側に、所定
の距離LX を離して布移動修正装置8を配置し、この布
移動修正装置8によつて加工布Aの布耳端部ASの移動
・修正を行い、布耳端部ASと針落ち位置Pとの間が常
に所定寸法EX になるように制御しながら縫製してい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のミシンの布位置調節装置にあつては、布移動
修正装置8が、針落ち位置Pから所定の距離LX だけ離
れて布送り供給側に位置している。従つて、図10に示
すように一枚の加工布Aの縫製作業が完了に近づいて、
布送り方向の布端AEが布移動修正装置8を通過してし
まうと、布耳端部AS位置の布移動修正装置8による制
御が不可能となり、針落ち位置Pに隣接して配置されて
いる送り歯7のみの作用によつて加工布Aが送られるよ
うになるため、布耳端部ASと針落ち位置Pとの間の所
定寸法EX を正確に保つことができず、縫い目ラインが
乱れるという技術的課題があつた。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、このような従
来の技術的課題に鑑みてなされたものであり、その構成
は、加工布の布耳端部と平行な縫い目を自動的に形成す
るために、針落ち位置よりも布送り供給側に備えられ、
送り歯によつて送られる加工布の布耳端部と針落ち位置
との間が所定寸法を採るように移動・修正を行う布移動
修正装置を備えるミシンの自動縫製装置において、前記
針落ち位置の側方で、かつ、ミシンベッドの上方に配置
され、送り歯による布送りと同一の方向に所定のスピー
ドにて駆動される布送り手段を設けると共に、前記布移
動修正装置に近接させて配置され、加工布の布端を検出
する布端検出手段を設け、該布端検出手段による検出信
号に基づいて、前記布送り手段をミシンベッド上の加工
布に離接させる駆動手段を設けることを特徴とするミシ
ンの布位置調節装置である。そして、布送り手段の駆動
を、布端検出手段による検出信号に連係させることがで
きる。
【0005】
【作用】このようなミシンの布位置調節装置によれば、
縫製作業の開始後、布移動修正装置によつて布耳端部と
針落ち位置との間が所定寸法を採るように加工布の移動
・修正が行われ、布耳端部と平行な縫い目が加工布に自
動的に形成される。そして、布移動修正装置に近接させ
て配置した布端検出手段によつて、加工布の布端が検出
され、検出信号が発生すると、この検出信号に基づいて
駆動手段が駆動される。駆動手段の駆動により、布送り
手段がミシンベッド上の加工布に接触する。この布送り
手段を送り歯による布送りと同一の方向に所定のスピー
ドにて駆動すれば、針落ち位置の側方に配置した布送り
手段が送り歯と協働して加工布を送るようになる。布送
り手段の駆動も、布端検出手段による検出信号に関連さ
せることができる。
【0006】しかして、この布送り手段の駆動速度を増
減調整することにより、加工布の布耳端部からの所定寸
法位置に正確な縫い目を形成することができる。布端検
出手段を布移動修正装置に近接させて配置すると共に、
布送り手段を針落ち位置の側方に配置したので、従来の
布移動修正装置によつて移動・修正が不可能な部分、つ
まり、加工布の布端が布移動修正装置を通過した後に針
落ち位置と布端との間に存在する加工布の耳端部を、正
確に縫製することができる。特に、左右いずれかに湾曲
した耳端部を有する場合であつても、布送り手段と送り
歯との加工布の布送りのスピードを僅かに遅速相違させ
ることにより、針落ち位置と布耳端部との間に所定寸法
を保ちながら縫製を行うことが可能である。
【0007】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。図1〜図7は1実施例を示す。図2に一部
分を示すミシンのアーム1には、上下動する針棒2を有
し、針棒2には縫い糸TUを導く針3が担持されてい
る。また、アーム1を支持するミシンベッド4には、針
板5の下方に位置させて糸輪捕捉器6が配設され、糸輪
捕捉器6が針3と協働して、一対の送り歯7によつて布
送りされる加工布Aに縫い目を形成する縫い目形成機構
を構成している。また、図1に示すように針板5に設け
た一対の送り歯7の間に位置する針落ち位置Pに対し、
布送り供給側に所定の距離LX を隔てて布移動修正装置
8が配置される。布移動修正装置8は周知の構造を有
し、加工布Aの布耳端部ASの位置を図示しない制御装
置を介して制御する。
【0008】そして、アーム1の側面には、図2に示す
ように下方に向けて延びる一対の支持腕9a,9bを有
する支持部材9が取付けられ、下側の支持腕9aの下端
部には、ステップモーター10が固定されている。この
モーター軸11には、図3に詳示するように軸受12を
介して揺動アーム13の中間部が揺動自在に支承され、
更に、ステップモーター10のモーター軸11の先端に
は、駆動ベルトプーリ14が固定されている。揺動アー
ム13の一端部13aには、軸受15を介して布送りロ
ーラ軸16が回転自在に嵌入しており、布送りローラ軸
16上には、小径の従動ベルトプーリ17と大径の布送
りローラ18とが固定され、従動ベルトプーリ17と駆
動ベルトプーリ14との間には、タイミングベルト19
が巻回されている。
【0009】しかして、ステップモーター10の駆動に
より、駆動ベルトプーリ14及びタイミングベルト19
を介して従動ベルトプーリ17及び布送りローラ軸16
が回転駆動されるので、布送りローラ軸16と一体の布
送りローラ18が回転する。但し、ステップモーター1
0のモーター軸11の軸線及び布送りローラ軸16の軸
線C−Cは、水平に位置し、かつ、送り歯7による布送
り方向と直交している。この揺動アーム13、ステップ
モーター10、駆動ベルトプーリ14、タイミングベル
ト19、従動ベルトプーリ17、布送りローラ18等に
より、ミシンベッド4の上方に配置され、送り歯7によ
る布送りと同一の方向に所定のスピードにて駆動される
布送り手段を構成する。
【0010】また、揺動アーム13の他端部13bと上
側の支持腕9bとの間には、空気圧シリンダ装置21が
介在される。空気圧シリンダ装置21は、シリンダ部が
ピン23によつて該支持腕9bに揺動自在に支持され、
ピストンロッド22の先端部がピン20によつて揺動ア
ーム13の他端部13bに揺動可能に支持される。
【0011】しかして、空気圧シリンダ装置21を没入
作動させれば、揺動アーム13がステップモーター10
のモーター軸11を中心として時計回り方向に揺動し、
大径の布送りローラ18がミシンベッド4上の加工布A
に接触する。また、空気圧シリンダ装置21を突出作動
させれば、揺動アーム13がステップモーター10のモ
ーター軸11を中心として反時計回り方向に回動し、布
送りローラ18がミシンベッド4上の加工布Aとの接触
を解除する。布送りローラ18が加工布Aに接触する位
置は、図1に示すように針落ち位置Pに対して布耳端部
ASと反対側であつて、針落ち位置Pに近接している。
なお、本実施例にあつては、布送りローラ軸16の軸線
C−Cの延長上に針落ち位置Pを通る針3が位置してい
る。この空気圧シリンダ装置21が、前記布送り手段を
ミシンベッド4上の加工布Aに接離させる駆動手段を構
成している。
【0012】この布送りローラ軸16の軸線C−Cは、
送り歯7による加工布Aの送り方向に対して正確に直角
な方向に配置されているので、ミシンの回転数及びミシ
ンの送り歯7による布送りスピードに関連してステップ
モーター10の回転数を制御すれば、ステップモーター
10にて駆動される布送りローラ18と送り歯7とが協
働して、加工布Aが移動・修正された正しい位置を保ち
ながら送られる。
【0013】24は、布移動修正装置8に近接して設け
られる布端検出手段であり、例えば光センサーにて構成
されて加工布Aの通過による不存在を検出し、検出信号
を制御装置(図示せず)に入力する。この検出信号が入
力された制御装置は、その後、縫製される加工布Aの布
送り方向の布端AEが針落ち位置Pを通過するまでの所
定時間、つまり加工布Aが縫い終わるまで、図4に示す
ように空気圧シリンダ装置21を没入作動させ、揺動ア
ーム13を時計回り方向に揺動し、布送りローラ18を
加工布Aの上に押圧し、この状態でステップモーター1
0の回転数を制御する。ステップモーター10の回転数
は、図外の制御装置に予め設定したプログラムに従つて
制御される。
【0014】所定時間が経過した後は、図5に示すよう
に空気圧シリンダ装置21を突出作動させ、布送りロー
ラ18を加工布Aの上から離間させる。このようにし
て、布耳端部ASと針落ち位置Pとの間に所定寸法EX
が保たれる。なお、上記所定時間は、針落ち位置Pから
布端検出手段24までの距離(距離LX にほぼ等し
い。)とミシンの送り歯7による布送りスピードとから
求まる。
【0015】このようなミシンの布位置調節装置によれ
ば、布の縫い終わりに近い部分、つまり加工布Aの布端
AEが布移動修正装置8を通過した後の針落ち位置Pと
布端AEとの間に、左右いずれかに湾曲する布耳端部A
Sを有する場合であつても、針落ち位置Pと布耳端部A
Sとの間が所定寸法EX を保ちながら、そのカーブに添
つて縫製することが可能である。
【0016】すなわち、布送りローラ18の回転による
加工布Aの布送りのスピードを、ミシンの送り歯7によ
る布送りスピードと僅かに遅速相違させることにより、
縫い目ラインSLを図6,図7に示すようにそのカーブ
に添わせながら、縫製することが可能である。図6は、
布送りローラ18の回転による布送りのスピードを、ミ
シンの送り歯7による布送りスピードよりも速くした場
合、図7は逆に布送りローラ18によるスピードを遅く
した場合を示す。
【0017】ところで、上記実施例において布送りロー
ラ18を省略し、タイミングベルト19の外周によつて
加工布Aの布送りを直接行わせることも可能である。
【0018】図8には他の構造例を示し、上記実施例の
揺動アーム13の揺動による布送りローラ18の加工布
Aに対する接離に代えて、布送りローラ102を空気圧
シリンダ装置103によつて直接上下させて、加工布A
に接離させる。駆動手段である空気圧シリンダ装置10
3は、アーム1に固定され、そのピストンロッド104
にブラケット105を介して布送り手段である布送りロ
ーラ102が回転自在に支持されている。そして、アー
ム1に固定されるステップモーター100のモーター軸
と布送りローラ102とを、フレキシブルシャフト10
1によつて接続してある。布送りローラ102の回転軸
線の方向、及び布送りローラ102が加工布Aに接触す
る位置は、前記実施例と同様である。
【0019】この構造例によつても、布移動修正装置8
に近接して設けられる布端検出手段24によつて加工布
Aの通過による不存在を検出し、この検出信号に基づい
て、空気圧シリンダ装置103にて布送りローラ102
を下降させて、布送りローラ102を加工布Aに接触さ
せた状態で、ステップモーター100によつて布送りロ
ーラ102を所定の回転数として回転駆動することによ
り、上記実施例と同様の作用を得ることができる。更
に、本発明の主旨を逸脱しない範囲で、布送りローラの
駆動方法及び加工布に対する接離方法は、種々の形式に
発展させることが可能である。
【0020】
【発明の効果】以上の説明によつて理解されるように、
本発明に係るミシンの布位置調節装置によれば、従来の
布移動修正装置とは別個に、布送り手段と、布端検出手
段と、布端検出手段の検出信号によつて駆動され、布送
り手段を加工布に離接させる駆動手段とを設けることに
より、加工布の縫い始めから縫い終わりまで布耳端部の
位置を正確に調節することが可能となる。その結果、正
確な縫い目ラインを形成することができ、また、構造も
簡単なので経済的にも優れており、縫製工場にとつて極
めて有益な発明である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の1実施例に係るミシンの布位置調節
装置を示す平面図。
【図2】 同じくミシンの要部を示す側面図。
【図3】 同じく布送り機構を一部切開して示す平面
図。
【図4】 同じく作用説明図。
【図5】 同じく作用説明図。
【図6】 同じく作用説明図。
【図7】 同じく作用説明図。
【図8】 他の構造例を示す正面図。
【図9】 従来のミシンの布位置調節装置の概略を示す
平面図。
【図10】 同じく作用説明図。
【符号の説明】
1:ミシンのアーム、2:針棒、3:針、4:ミシンベ
ッド、5:針板、6:糸輪捕捉器、7:送り歯、8:布
移動修正装置、9:支持部材、10,100:ステップ
モーター、11:モーター軸、13:揺動アーム、1
4:駆動ベルトプーリ、17:従動ベルトプーリ、1
8,102:布送りローラ(布送り手段)、19:タイ
ミングベルト、21,103:空気圧シリンダ装置(駆
動手段)、24:布端検出手段、101:フレキシブル
シャフト、A:加工布、AS:布耳端部、AE:布端、
TU:縫い糸、SL:縫い目ライン、EX :所定寸法、
P:針落ち位置。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加工布の布耳端部と平行な縫い目を自動
    的に形成するために、針落ち位置よりも布送り供給側に
    備えられ、送り歯によつて送られる加工布の布耳端部と
    針落ち位置との間が所定寸法を採るように移動・修正を
    行う布移動修正装置を備えるミシンの自動縫製装置にお
    いて、前記針落ち位置の側方で、かつ、ミシンベッドの
    上方に配置され、送り歯による布送りと同一の方向に所
    定のスピードにて駆動される布送り手段を設けると共
    に、前記布移動修正装置に近接させて配置され、加工布
    の布端を検出する布端検出手段を設け、該布端検出手段
    による検出信号に基づいて、前記布送り手段をミシンベ
    ッド上の加工布に離接させる駆動手段を設けることを特
    徴とするミシンの布位置調節装置。
  2. 【請求項2】 布送り手段の駆動を、布端検出手段によ
    る検出信号に連係させることを特徴とする請求項1のミ
    シンの布位置調節装置。
JP17502792A 1992-06-10 1992-06-10 ミシンの布位置調節装置 Pending JPH0691077A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104389117A (zh) * 2014-11-06 2015-03-04 上海富山精密机械科技有限公司 一种缝纫机布料自动对边装置
CN110424108A (zh) * 2019-08-26 2019-11-08 宁波舒普机电股份有限公司 一种腰绳套结机的进料校准机构

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CN104389117A (zh) * 2014-11-06 2015-03-04 上海富山精密机械科技有限公司 一种缝纫机布料自动对边装置
CN110424108A (zh) * 2019-08-26 2019-11-08 宁波舒普机电股份有限公司 一种腰绳套结机的进料校准机构
CN110424108B (zh) * 2019-08-26 2024-05-28 舒普智能技术股份有限公司 一种腰绳套结机的进料校准机构

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