JPH0690878B2 - 電子伝言装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は家庭内の伝言を音声で行う電子伝言装置に関す
るものである。

従来の技術 従来、家庭内での伝言は紙によるメモあるいは黒板によ
るメモにより行っていた。また、テープを記録媒体とし
て構成されている音声録音再生装置もあるが、または、
音声をマイクロホンで受け、そのアナログ信号出力をそ
のままテープ（磁気記録）に記録させ、再生の時は、そ
のアナログ信号をそのまま再生ヘッドで受けてスピーカ
で音声に代えるものであった。

発明が解決しようとする問題点 このような従来のような構成では、次のような問題点が
あった。紙や黒板では、伝言を書いたりまたは読んだり
しなければならず煩わしいものであった。またテープで
行うものは、録音の授受が簡単に行えるものではなかっ
た。さらに、音声の記憶を電子的なメモリー（DRAMやSR
AM）で行うものも提案されているが、これは、録音の操
作を開始キーを押すと録音が開始し、離すと停止するよ
うにしているものであり、開始キーを押している指が僅
かに動いても録音が停止してしまうという問題点があっ
た。

本発明はこのような従来の問題点を解決するものであ
り、相手への伝言を確実に行うことができる装置を提供
することを目的とするものである。

問題点を解決するための手段 上記の様な問題を解決するために本発明装置は、録音の
開始および停止を行う開始キーと、録音モードを選択す
る録音キーと、前記開始キーおよび録音キーを含み、録
音あるいは開始モードを選択する操作部と、音声を入力
するマイクロホンと、音声を出力するスピーカと、音声
を記憶するメモリーと、前記録音キーによって録音モー
ドが選択されている状態で開始キーが押されている間は
録音を継続し、開始キーを所定時間以上離さないと録音
を停止しないように制御する制御手段とを有するもので
ある。

作用 上記のような構成により、録音キーによって録音モード
が選択されている状態で開始キーを押している間は録音
を継続し、開始キーを所定時間以上離さないと録音を停
止しないため、誤って指が動いても録音が停止されない
ものである。

実施例 以下、本発明の一実施例について図面を基づいて説明す
る。図において、１は音声の出力を行うスピーカ、２は
音声の入力を行うマイクロホン、３は音声の記憶を行う
メモリー、４は相手先キー4A、録音キー4B、開始キー4
C、クリアキー4D、メッセージ表示部4Eを含む操作部で
ある。前記相手先キー4Aは、伝言を再生または録音する
相手、例えば、父、母あるいは各人の名前を設定する。
録音キー4Bは、録音モードを選択する。開始キー4Cは、
録音の開始および停止を行うモードを設定する。クリア
キー4Dは、録音されている伝言を消去するものである。
メッセージ表示部4Eは、その人宛に伝言があることを示
すもので、各相手先キー4Aに対応して設けてある。５は
制御手段で、録音の再生時にはメモリー３に記憶されて
いる音声情報をスピーカ１により出力し、また、録音を
開始するマイクロホン２より音声を入力し、メモリー３
に記憶させ、かつ開始キー4Cが所定の時間以上離されな
いと録音を停止しないように制御する。

次に、上記装置の作用について説明する。使用者が伝言
を録音する時は、録音キー4Bを押し、次に伝言する相手
を示すために、相手先キー4Aを押し、開始キー4Cを押し
てから伝言内容をマイクロホン２に向かって話し始め
る。

第３図の（イ）の部分はノイズが乗っている様子を示
し、開始キー4Cを押した場合と同じようになる。同
（ロ）の部分は、開始キー4Cを押したときの出力波形で
あるが、実際に録音動作が始まるのは（ロ）の部分から
t1経過後の（ハ）の部分である（t1＞t0 t0はノイズの
パルス幅）。なお、t1は録音動作開始の応答性の点から
短い方が望ましい。録音動作は開始キー4Cを押し続ける
ことにより継続する。伝言の録音を止めるときには開始
キー4Cを離す。第３図の（ニ）の部分は、使用者が開始
キー4Cを押していて、例えば指が少し動いたり離れたり
して、一瞬、開始キー4Cが離されてしまった様子を示
す。同（ホ）の部分は、伝言の録音を止めるために、開
始キー4Cを離した様子を示す。開始キー4Cを離してから
所定時間（t2）経過後（第３図（ヘ）の時点）に録音動
作を停止する（t2の間は連続して開始キー4Cが離されて
いる）。したがって、録音中に指が少し動いたりしても
録音を確実にすることができ、相手への伝言が行えるも
のである。

なお、メッセージ表示部4Eに表示されている伝言を受け
る相手は、その対応する相手先キーを押すことにより伝
言内容を再生することができるものである。

発明の効果 以上述べてきたように本発明によれば、伝言の録音をす
るときに、録音中誤って開始キーを一瞬離してしまって
も録音動作が止まることなく、相手への伝言が確実にで
きる操作性のよい電子伝言装置を得ることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明装置の一実施例を示すブロック図、第２
図は同装置の操作部を示す図、第３図は同装置の開始キ
ーの出力波形を示す図である。 １……スピーカ、２……マイクロホン、３……メモリ
ー、４……操作部、4B……録音キー、4C……開始キー、
５……制御手段。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】録音の開始および停止を行う開始キーと、
   録音モードを選択する録音キーと、前記開始キーおよび
   録音キーを含み、録音あるいは開始モードを選択する操
   作部と、音声を入力するマイクロホンと、音声を出力す
   るスピーカと、音声を記憶するメモリーと、前記録音キ
   ーによって録音モードが選択されている状態で開始キー
   が押されている間は録音を継続し、開始キーを所定時間
   以上離さないと録音を停止しないように制御する制御手
   段とを有する電子伝言装置。