JPH0690676A - クロレラ利用食品 - Google Patents

クロレラ利用食品

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JPH0690676A
JPH0690676A JP4239423A JP23942392A JPH0690676A JP H0690676 A JPH0690676 A JP H0690676A JP 4239423 A JP4239423 A JP 4239423A JP 23942392 A JP23942392 A JP 23942392A JP H0690676 A JPH0690676 A JP H0690676A
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chlorella
soybean saponin
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Shoichi Harima
章一 播磨
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明はクロレラの粉末またはその分画およ
び大豆サポニンを含むクロレラ利用食品を提供するもの
である。 【構成】 クロレラの粉末またはその分画および大豆サ
ポニンを含むクロレラ利用食品。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はクロレラの粉末またはそ
の分画および大豆サポニンを含むクロレラ利用食品に関
する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】クロ
レラ(Chlorella)属は寒帯から熱帯まで地球上に広く
分布している淡水産緑藻類であり、その直径が3〜10
ミクロンの単細胞生物である。クロレラは光合成により
栄養を得て成長し、増殖は通常無性生殖によって行われ
る。クロレラの有用性については、民間および学術的
に、種々列挙されているところであるが、代表的な効果
は動物および微生物の発育促進効果、ある種の医療効
果、整味脱臭効果、植物ホルモン効果などである。これ
らの効果をもたらす物質を総称してクロレラ・グロース
・ファクター(Chlorella Growth Factor:以下、CG
Fと略称)とも称する。このようなクロレラを食品に応
用することは従来から行われており、大別するとクロレ
ラ藻体そのものを保健食品として用いるもの、およびク
ロレラから得た抽出物を主として食品の品質改良剤とし
て用いるものがある。クロレラ抽出液の方が食品への応
用範囲が広い。抽出液としては、CGFを多量に含むも
のが好ましい。
【0003】しかし、CGFを多量に含む抽出物は溶解
し難いという欠点がある。従って、液状食品には抽出液
を多量に用いることが困難であった。この発明者らは抽
出物の溶解を促進する物質を広く探索した結果、大豆サ
ポニンの添加が意外にも優れた補助効果を示すことを知
った。さらに、大豆サポニンの添加によってCGFの溶
解度が上昇するのみならず、クロレラ利用食品の味が改
善されることを発見した。この発明は、このような知見
に基づいて完成されたものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、クロレラの粉
末またはその分画および大豆サポニンを含むクロレラ利
用食品を提供するものである。本発明でいう「クロレ
ラ」とは、クロレラ属植物体である。好ましいものはク
ロレラ・ピレノイドーサ(Chlorella Prenoidosa)の培
養物から数段階の遠心分離および洗浄により植物体の濃
縮物を得、噴霧乾燥法により乾燥させて得られた濃緑色
の粉末である。この粉末すなわち乾燥クロレラの組成
は、窒素化合物(有効成分として知られるCGFを含
む)55%、脂質18%、糖質(繊維質を含む)18
%、灰分6%および水分3%である。この中には3%前
後のクロロフィルが含まれる。
【0005】「分画」は、クロレラの構成成分の一部
(例えば細胞壁)を除いたものであり、好ましいのはク
ロレラの有効成分を含むもの、例えばCGFを含むもの
である。CGFはクロレラ細胞を水に懸濁させ、数分間
加熱し、急速に冷却後遠心分離し、藻体を除去し抽出液
を得、さらに水溶性蛋白質を除去した後、濃縮し高圧滅
菌して得られる抽出液中に含まれ、通常抽出液として使
用する。
【0006】本発明で用いられる大豆サポニンは大豆
(黒豆を含む)から得られるサポニンである。好ましい
大豆サポニンの製法に関しては、日本特許出願公告平成
4年第011527号に詳細な記載が存在する。その概
略はマメ科植物の一部をアルカリ水溶液で抽出、除蛋白
し、無極性または微極性吸着樹脂に吸着させ、極性溶媒
を用いて溶離させて得るものである。大豆サポニンは肝
機能(GOT、GPT)および脂質代謝増強効果を有す
ることが知られている。
【0007】大豆サポニンの添加量は、クロレラの粉末
または分画を100としたとき、ほぼ0.5〜100位
である。
【0008】本発明でいう食品には、ドリンク剤、錠剤
型保健食品、キャンデー、乳酸菌飲料、麺類、インスタ
ントカレー、クッキーなどが含まれる。
【0009】
【発明の効果】本発明によると、個々のクロレラ利用食
品は大豆サポニンを添加することによって改善される。
個々の食品についてその効果を挙げると次のようなもの
である。ドリンク剤については、これまでクロレラの添
加量が制限されていたが、ほぼ希望する量のクロレラの
分画の添加が可能になり、またその味もマイルドになっ
た。錠剤型保健食品については、クロレラの不快な臭気
が感じられなくなり、味がマイルドになる等、香味が改
善されたために口に入れたときの抵抗感がなくなった。
また保健食品としての錠剤は100%クロレラ粉末であ
ることが好ましいため、通常直打法により錠剤に成型さ
れることが多い。このようにして製造された錠剤は固く
かつ崩壊性が悪いために、口に含んだときなじまず常時
継続して服用するのに抵抗感がある。しかし、大豆サポ
ニンの添加により錠剤の崩壊性が改善され、服用時の抵
抗感がなくなった。また、保健食品としてのキャンデー
は香味の点だけを考慮して配合されるわけでない。従っ
て、通常は最終的に香味を修正する必要が生じる。大豆
サポニンの添加によって、甘味がひきしまる等香味の改
善が容易になされる。以下、本発明の構成と効果を実施
例および試験例により具体的に説明するが、本発明はこ
れによって限定されるものではない。
【0010】実施例1 濃縮タイプ(4倍)クロレラドリンク剤 濃縮タイプ(900ml) CGF−150N(OD=400)(*) 210g ガラクトマンナン 32g 大豆蛋白 18g 果糖ブドウ糖液糖 270g 精製ハチミツ 160g リンゴ酸 9.8g ビタミン類(B1、B2、B6) 448mg 保存剤 936mg 香味剤 21g 着色剤 273mg TK−SSL(**) 0.3g 粉糖 適量 水を加えて900mlにする。 (*)商品名 株式会社メタルカラー藻類研究所製 (**)商品名 株式会社トキワ漢方製薬製、 TK−SS
Lの組成は、大豆サポニン 30%、グリセリン脂肪酸
エステル 10%およびプロピレングリコール60%で
ある。
【0011】試験例1 濃縮タイプ(4倍)クロレラド
リンク剤に対する粉糖の溶解度試験 ドリンク剤について、粉糖は甘味料としてできるだけ容
易に溶解し得ることが望ましい。実施例1に示す濃縮タ
イプ(4倍)のクロレラドリンクに粉糖を次第に増量さ
せて添加した。結果を下表に示す。 表1 濃縮タイプ(4倍)クロレラドリンク剤に対する大豆サポ
ニン添加による粉糖の溶解性の変化 TK−SSLを含まない 粉糖投入量 実施例1のドリンク50ml 実施例1のドリンク50ml 21g 細かい泡が立つが溶解 溶解 22g 細かい泡が立つが溶解 溶解 24g 不溶 溶解 35g せず 不溶 結果 粉糖はTK−SSLを含まないクロレラドリンクに溶か
し続けると、次第に飽和状態になり、24gを添加した
ときにそれ以上溶解しなくなった。TK−SSLを含む
クロレラドリンクについては、35gを添加したとき
に、不溶になった。大豆サポニンの添加によって溶解性
が増大していることが解る。TK−SSLの溶解補助作
用であると考えられる。
【0012】実施例2 クロレラドリンク剤(ストレー
トタイプ) ストレートタイプ(30ml) CGF 200W(*) 7.5ml 果糖ブドウ糖液糖 4.0g 精製ハチミツ 1.8g 天然植物繊維 0.6g リンゴ酸 120mg ローヤルゼリー 100mg タウリン 500mg 植物成分エキス(にんじん、にんにく) 112mg ビタミン類 (B1、B2、B6、C) 48mg 大豆蛋白 10mg 香味剤 211mg TK−SSL 0.3g 粉糖 適量 水を加えて30mlにする。 (*)商品名 株式会社メタルカラー藻類研究所製
【0013】試験例2 クロレラドリンク剤(ストレー
トタイプ)溶解度試験 実施例2のストレートタタイプのクロレラドリンクに粉
糖を70gと75g投入した。結果を下表に示す。 表2 クロレラドリンク剤(ストレートタイプ)に対する大豆
サポニン添加による粉糖の溶解性の変化 TK−SSLを含まない 粉糖投入量 実施例2のドリンク50ml 実施例2のドリンク50ml 70g 細かい泡が立つが難溶 細かい泡が立つが溶解 75g 難溶 溶解 粉糖を75g添加したとき、大豆サポニンの添加によっ
て溶解性が増大していることが解る。
【0014】試験例3 クロレラドリンク剤(ストレー
トタイプ)呈味改善試験 実施例2のクロレラドリンクにつき味覚に鋭敏なパネラ
ーを用いて官能試験を行った(食品工業第20巻(1
0)第40〜64頁参照)。甘味が非常に減少したとす
るものに2点、甘味が減少したとするものに1点、変化
なしとするものに0点、甘味が増大したとするものに−
1点を与えて80人のパネラーに官能試験を行った。合
計得点は44点であり、平均点は0.55点であった。
大豆サポニンの添加によってドリンク自体の甘味が多少
ひき締まるのが見られる。
【0015】実施例3 クロレラ錠剤型保健食品 クロレラ粉末(*)および大豆サポニン(**)の含有比率
が、(1)100:0、(2)87.5:12.5、(3)75:
25および(4)50:50である直打法による錠剤を製
造する。 (*)市販品 東海緑藻製 (**)大豆サポニンは特公平4−011527号記載の方
法により調製した。
【0016】試験例4 クロレラ錠剤崩壊試験 崩壊試験法は第12改正日本薬局方記載の内用固形製剤
に関する崩壊試験法を用いた。すなわち、試験液に水を
用い、補助盤を入れ、30分間上下運動を行った後に観
察するとき、試料の残留物をガラス管内に認めないか、
又は認めても海綿状の物質であるか、若しくは軟質の物
質若しくは泥状の物質がわずかのときに崩壊が終了した
ものとする。結果を下表に示す。 表3 大豆サポニンの添加によるクロレラ錠剤の崩壊性の変化 クロレラ粉末 大豆サポニン 硬度 平均崩壊時間 (1) 100(%) 0(%) 3.7kg/cm2 4時間13分52秒 (2) 87.5 12.5 4.3 3時間51分50秒 (3) 75 25 4.5 2時間20分54秒 (4) 50 50 6.7 1時間17分46秒 結果 大豆サポニンの量の増加に伴って硬度がクロレラ100
%のものより高いにもかかわらず錠剤の崩壊時間は早く
なる。錠剤の崩壊に要する時間が大豆サポニン12.5
%添加では7%、25%添加では44%、50%添加で
は69%減少した。
【0017】実施例4 キャンデー クロレラ配合飴(約1.5g) グラニュー糖 0.9g 水飴 0.6g 水 適 量 クロレラ粉末 10mg 植物成分エキス(にんじん、ほうれん草) 0.08mg ローヤルゼリー 0.02mg 香味剤 適 量 大豆サポニン(*) 0.05mg (*)大豆サポニンは特公平4−011527号記載の方
法により調製した。
【0018】試験例5 クロレラ飴官能試験 A(40mlの水に大豆サポニンを含まない実施例4と同
様の処方による1粒1.83gのクロレラ飴を溶解した
もの)にTK−SSLを0.03g添加したものの味覚
試験を行った。味覚に鋭敏なパネラーを使用した(食品
工業第20巻(10)第40〜64頁参照)。 結果 Aのみ : 飴特有の甘っ
たるい甘さ A+TK−SSL(0.03g) : 甘さが引き締
まる 甘味が非常に減少したとするものに2点、甘味が減少し
たとするものに1点、変化なしとするものに0点、甘味
が増大したとするものに−1点を与えて80人のパネラ
ーに官能試験を行った。平均点は1.1点であり、明ら
かに甘味が減少し、甘味がひきしまった。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 クロレラの粉末またはその分画および大
    豆サポニンを含むクロレラ利用食品。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105166877A (zh) * 2015-10-20 2015-12-23 黑龙江省科学院微生物研究所 一种黑木耳即食食品的制备方法及应用

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN105166877A (zh) * 2015-10-20 2015-12-23 黑龙江省科学院微生物研究所 一种黑木耳即食食品的制备方法及应用
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