JPH0690016A - 導波路構造半導体受光素子 - Google Patents
導波路構造半導体受光素子Info
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- JPH0690016A JPH0690016A JP4264199A JP26419992A JPH0690016A JP H0690016 A JPH0690016 A JP H0690016A JP 4264199 A JP4264199 A JP 4264199A JP 26419992 A JP26419992 A JP 26419992A JP H0690016 A JPH0690016 A JP H0690016A
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Abstract
を実現する。 【構成】 pin型半導体受光素子において、光入射端
面部分に光吸収層より禁制帯幅の大きな半導体を有す
る。 【効果】 従来構造では光入射端面では光吸収領域が露
出していたが、本発明の構造により禁制帯幅の大きな半
導体で端面光吸収層を保護することができ、強い強度の
光吸収による表面欠陥の増加・素子信頼性低下を抑制す
ることができる。
Description
性を有する導波路型半導体受光素子に関する。
の超高速光通信システムを可能にするには、20Gb/
s以上の周波数応答と高量子効率(50%以上)を兼ね
備えた半導体受光素子が必要であり、このような特性を
満足する素子として、高抵抗InP基板上のInP/I
nGaAsP/InGaAs系導波路型pinフォトダ
イオードの研究が活発となっている。
イオードについて発表を行っている(1991年春季信
学会予稿c−183)。その構造図を図6に示す。寄生
容量を低減するために高抵抗InP基板31を用い、こ
の上に厚さ0.2μmのn+型InGaAsPコンタク
ト層32、厚さ0.4μmのアンドープInGaAs光
吸収層33、厚さ0.2μmのp+ 型InGaAs空乏
層端消滅層34、厚さ0.2μmのp+ 型InGaAs
P中間キャップ層35、厚さ0.5μmのp+型InP
キャップ層36、厚さ0.2μmのp+ 型InGaAs
P37コンタクト層を順次積層し、これを導波路構造、
すなわち、幅6μm長さ10μmのストライプメサ状に
ドライエッチングで形成している。このストライプメサ
の一方の側(右側)は、n+ 型InGaAsPコンタク
ト層32まで、また、他方の側(左側)は高抵抗InP
基板までエッチング除去した構造となっている。これを
ポリイミド39で平坦埋め込みし、その上部にp側電極
310を、また、n+ 型InGaAsPコンタクト層3
2上部にn側電極38を各々形成している。この構造で
は波長1.0〜1.6μmの光で生成するキャリアの走
行する領域はアンドープInGaAs光吸収層33であ
りその層厚は0.4μmと小さい。このため走行時間制
限による帯域は50GHz以上となる。実際は素子容量
40fFとわずかな寄生容量によるCR時定数制限を受
けるが、測定された帯域は40GHzを越えている。一
方量子効率に関しては、アンドープInGaAs光吸収
層33を挟むn+ 型InGaAsPコンタクト層32と
p+ 型InGaAsP中間キャップ層35の、光吸収層
33との間の屈折率差が、InPのみで両側を挟まれた
場合の構造の時の屈折率差より小さくすることで光の閉
じこめが小さくなり、層に垂直な方向のスポットサイズ
が大きくなって光ファイバとの結合効率が上昇すること
で、44%(無反射コートなし)、60%(無反射コー
トあり)と高い量子効率を得ている。
従来例の構造では、pn接合が光が入射する端面部分で
露出しており、劈かいもしくはドライエッチングで形成
された該端面部分には表面欠陥等が存在するために、逆
バイアス印加状態でこの部分に光が直接照射されて光キ
ャリアが生成する際、この欠陥が増加して暗電流が増加
し、ひいては素子の信頼性が従来のプレーナ型素子と比
較して劣化するという欠点を有する。特に、端面入射型
のフォトダイオードをコヒーレント通信システムにおけ
るバランストレシーバに用いるときは、局発光源のmW
オーダの大きなレーザ光が照射するために上記の問題は
より顕著となる。
路型半導体受光素子を実現することを目的とする。
導体受光素子において、光入射端面部分に光吸収層より
禁制帯幅の大きな半導体を有することを特徴とする。
同等の高速特性を維持しつつ同時に、信頼性を改善し
た。図1及び図2は本発明による導波路構造pin型受
光素子の端面領域と光吸収領域のエネルギーバンド図で
あり、図3は従来の導波路構造pin型受光素子の端面
領域と光吸収領域のエネルギーバンド図である。また、
図4、図5は本発明の素子の製作工程である。
図1は端面領域111が光吸収領域112よりも禁制帯
幅が大きなバルク半導体で構成されている場合、また、
図2には端面領域121が等価的な禁制帯幅が光吸収領
域122よりも大きな半導体超格子で構成されている場
合のエネルギーバンド図を各々示す。また、従来の導波
路構造pin型受光素子の端面領域131と光吸収領域
132のエネルギーバンド図を図3に示す。従来の導波
路型受光素子では、図3に示すように、端面領域131
と光吸収領域132のバンドギャップが等しいから、光
吸収領域132で吸収される波長の光は端面領域131
でも吸収される。この従来型素子がコヒーレント通信シ
ステムにおけるバランストレシーバに用いられるとき
は、逆バイアス状態の端面部に局発光源のmWオーダの
大きなレーザ光が照射・吸収されるために、表面欠陥等
が増加して暗電流が増加し、ひいては素子の信頼性が従
来のプレーナ型素子と比較して劣化するという欠点を有
する。これに対して本発明の素子構造では、端面領域1
11が光吸収領域112よりも禁制帯幅が大きなバルク
半導体で構成されている(図1−1)、もしくは、端面
領域121が光吸収領域122よりも等価的な禁制帯幅
が光吸収領域よりも大きな半導体超格子で構成されてい
る(図2−2)ために、入射光波長を光吸収領域のバン
ド端波長より短く、かつ、端面領域のバンド端波長より
は長く設定することが可能となる。
での強い強度の光吸収による表面欠陥の増加・素子信頼
性低下を抑制することができる。
整合するInAlGaAs/InGaAs/InP系導
波路型受光素子を用いて説明する。
4及び図5に示す工程で製作した。高抵抗InP基板2
1に、n+ 型InPコンタクト層22を成長する(図4
(A))。次に、この基板に厚さ約0.2μmの選択成
長用SiO2 マスク23をパターニング形成する(図4
(B))。このマスクパターンは図2に示すエネルギー
バンド構造を形成するために特別のパターンを採用して
おり後に説明する。このウェハをもとに有機金属気相成
長法で厚さ0.2μmのn+ 型InPバッファー層2
4、厚さ0.6μmのn+ 型InAlGaAs中間屈折
率層25、アンドープInAlAs/InGaAs超格
子光吸収層26、厚さ100Aのp+ 型InGaAs空
乏層端消滅層27、厚さ0.6μmのp+ 型InAlG
aAs中間屈折率層28、厚さ0.2μmp+ 型InA
lAsキャップ層29、厚さ0.1μmp+ 型InGa
Asコンタクト層210を順次結晶成長する(図4
(C))。
を形成する方法について述べる。佐々木らは平成3年秋
季応用物理学会(11−pX−10)において、InP
/InGaAs系の有機金属気相成長法では、選択成長
マスク(SiO2 膜)のパターン形状(ストライプ状マ
スクの幅とその2本のストライプ開口部分の間隔)に依
存してInGaAsの成長速度が変化することを報告し
ている。これは、III族原料ガスのトリメチルインジ
ウムの分解がマスク上で進行する際、マスクで被覆され
ている面積が大きいほど分解物の横方向の拡散量が多く
なるため、マスク開口部分でInGaAsの成長速度
(インジウム原料に供給律則される)が大きくなるため
である。成長速度の実験値の一例として、マスク間隔2
μmの場合マスク幅が0μm,4μm,8μm,10μ
mと大きくなると成長速度は1,1.3,1.4,1.
45(マスク幅0μmの時の値で規格化)と大きくなっ
ている。この原理を利用すると、図4(B)に示すよう
なマスク形状、すなわち、導波路の端面形成部分の長さ
10〜20μmの領域にマスク被覆幅が10μmとなる
長方形マスクパターンを間隔2〜5μm(これが導波路
幅となる)に並べたパターンを基本セットとして、これ
を所望の導波路の長さ(10〜100μm)のピッチで
2セット配置したマスク形状(このピッチが光吸収領域
長となる)を選択成長のマスクとし、この選択成長特性
を利用して、光吸収領域では厚さ70ÅのInAlAs
と厚さ80ÅのInGaAs超格子を、また、端面領域
では厚さ〜50ÅのInAlAsと厚さ〜55ÅのIn
GaAs超格子(50周期、トータル厚〜0.53μ
m)を同時に成長する(キャリア濃度はn- 型で〜2×
1015cm-3)。超格子井戸層の層厚に応じて量子効果
により吸収端波長が端面部で1.48μm、吸収領域で
1.6μmとなり、波長1.55μmの入射光に対して
端面部分は非吸収領域となる。すなわち、本発明の条件
であるところの「光入射端面部分に、光吸収層より禁制
帯幅の大きな半導体を有することを」を満たすといえ
る。SiO2 マスク剥離後、導波路を形成するため、ス
トライプメサの片側を高抵抗InP基板21まで、他の
側をn+ 型InPコンタクト層22までドライエッチン
グ法によってエッチング除去する(図5(A))。これ
により幅3μm、長さ約20μmの導波路構造が形成さ
れる。
211を形成し、メサ右側をポリイミド212で平坦化
後、通常のリフトオフ法でp側AuZn213、n側A
uGeNi214の電極を形成する(図5(B))。
μm入射光の強度がmWオーダとした場合、端面欠陥増
加による暗電流増加で突発的に素子劣化する素子が確率
的に発生したが、本発明の素子では、これらの原因によ
る欠陥増加が抑制でき、突発的に素子劣化する素子の出
現確率が従来の〜1/10以下となり、高信頼特性が実
現できる。周波数応答特性についても、光吸収層が層厚
の薄い(〜50Å)、かつ、井戸層との価電子帯不連続
量が小さい(0.2eV)超格子障壁層で形成されてい
るので、光生成キャリアの超格子井戸層へのパイルアッ
プは抑制され、走行時間制限による遮断周波数10GH
z以上が実現できる。
時でも高信頼特性を有する導波路型半導体受光素子を実
現することができ、その効果は大きい。
導体、ついでp型半導体の順に積層した構造を用いた
が、n型/p型が逆転した積層構造でも本発明の主旨の
構造であることは明らかである。また、入射光波長を
1.55μmとしたが波長1.3μm光に対しても端面
領域のバンドギャップを調整すれば同様の効果が得られ
ることも明白である。
領域のエネルギーバンド図である。
領域のエネルギーバンド図である。
領域のエネルギーバンド図である。
図である。
図である。
域のバンド図 112 本発明の導波路型受光素子(第1)の光吸収
領域のバンド図 121 本発明の導波路型受光素子(第2)の端面領
域のバンド図 122 本発明の導波路型受光素子(第2)の光吸収
領域のバンド図 131 従来の導波路型受光素子の端面領域のバンド
図 132 従来の導波路型受光素子の光吸収領域のバン
ド図 21 高抵抗InP基板 22 n+ 型InPコンタクト層 23 選択成長用SiO2 マスク 24 n+ 型InPバッファー層 25 n+ 型InAlGaAs中間屈折率層 26 アンドープInAlAs/InGaAs超格子
光吸収層 27 p+ 型InGaAs空乏層端消滅層 28 p+ 型InAlGaAs中間屈折率層 29 p+ 型InAlAsキャップ層 210 p+ 型InGaAsコンタクト層 211 SiN保護膜 212 ポリイミド 213 p側AnZn電極 214 n側AuGeNi電極 31 高抵抗InP基板 32 n+ 型InGaAsPコンタクト層 33 アンドープInGaAs光吸収層 34 p+ 型InGaAs空乏層端消滅層 35 p+ 型InGaAsP中間キャップ層 36 p+ 型InPキャップ層 37 p+ 型InGaAsPコンタクト層 38 n側のコンタクト電極 39 ポリイミド 310 p側電極 311 保護膜
Claims (1)
- 【請求項1】 光入射端面部分に光吸収層より禁制帯幅
の大きな半導体を有することを特徴とする導波路構造半
導体受光素子。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4264199A JP2962069B2 (ja) | 1992-09-07 | 1992-09-07 | 導波路構造半導体受光素子 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4264199A JP2962069B2 (ja) | 1992-09-07 | 1992-09-07 | 導波路構造半導体受光素子 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0690016A true JPH0690016A (ja) | 1994-03-29 |
JP2962069B2 JP2962069B2 (ja) | 1999-10-12 |
Family
ID=17399865
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4264199A Expired - Lifetime JP2962069B2 (ja) | 1992-09-07 | 1992-09-07 | 導波路構造半導体受光素子 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2962069B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20010094513A (ko) * | 2000-03-31 | 2001-11-01 | 윤종용 | 선택 영역 성장법을 이용한 도파로형 광 수신 소자의 제작방법 |
US7368750B2 (en) * | 2002-09-20 | 2008-05-06 | Fujitsu Quantum Devices Limited | Semiconductor light-receiving device |
US8299556B2 (en) | 2008-01-14 | 2012-10-30 | International Business Machines Corporation | Using 3d integrated diffractive gratings in solar cells |
-
1992
- 1992-09-07 JP JP4264199A patent/JP2962069B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20010094513A (ko) * | 2000-03-31 | 2001-11-01 | 윤종용 | 선택 영역 성장법을 이용한 도파로형 광 수신 소자의 제작방법 |
US7368750B2 (en) * | 2002-09-20 | 2008-05-06 | Fujitsu Quantum Devices Limited | Semiconductor light-receiving device |
US8299556B2 (en) | 2008-01-14 | 2012-10-30 | International Business Machines Corporation | Using 3d integrated diffractive gratings in solar cells |
Also Published As
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---|---|
JP2962069B2 (ja) | 1999-10-12 |
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Legal Events
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