JPH06112595A - 半導体光機能素子の製造方法 - Google Patents

半導体光機能素子の製造方法

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JPH06112595A
JPH06112595A JP4280985A JP28098592A JPH06112595A JP H06112595 A JPH06112595 A JP H06112595A JP 4280985 A JP4280985 A JP 4280985A JP 28098592 A JP28098592 A JP 28098592A JP H06112595 A JPH06112595 A JP H06112595A
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layer
conductivity type
forming
high resistance
semiconductor
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JP4280985A
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Yoshiro Komatsu
啓郎 小松
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NEC Corp
Original Assignee
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Publication date
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    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02FOPTICAL DEVICES OR ARRANGEMENTS FOR THE CONTROL OF LIGHT BY MODIFICATION OF THE OPTICAL PROPERTIES OF THE MEDIA OF THE ELEMENTS INVOLVED THEREIN; NON-LINEAR OPTICS; FREQUENCY-CHANGING OF LIGHT; OPTICAL LOGIC ELEMENTS; OPTICAL ANALOGUE/DIGITAL CONVERTERS
    • G02F1/00Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics
    • G02F1/01Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics for the control of the intensity, phase, polarisation or colour 
    • G02F1/015Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics for the control of the intensity, phase, polarisation or colour  based on semiconductor elements having potential barriers, e.g. having a PN or PIN junction
    • G02F1/0155Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics for the control of the intensity, phase, polarisation or colour  based on semiconductor elements having potential barriers, e.g. having a PN or PIN junction modulating the optical absorption
    • G02F1/0157Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics for the control of the intensity, phase, polarisation or colour  based on semiconductor elements having potential barriers, e.g. having a PN or PIN junction modulating the optical absorption using electro-absorption effects, e.g. Franz-Keldysh [FK] effect or quantum confined stark effect [QCSE]

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  • Lasers (AREA)
  • Semiconductor Lasers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 超高速変調が可能な光変調器及び光検出器が
歩留まり良く得られる製造方法を提供する。 【構成】 光変調器及び光検出器を製作する際に高抵抗
基板を用い、更にPIN構造光導波路を高抵抗層で埋め
込むことにより、変調器及び光検出器の実際の動作とは
無関係な部分の容量を極力下げて素子全体の容量を低減
する。選択的な結晶成長により高抵抗ブロック層及び光
吸収層を含むメサストライプを形成する。半導体のメサ
エッチングは不要であり、素子の製作精度は選択的結晶
成長を行う際の誘電体マスクの加工精度により決定され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、将来の超高速光通信シ
ステム等に用いられる超高速光変調器、超高速DFBレ
ーザ/光変調器集積化光源、超高速光検出器等超高速光
機能素子の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年の光通信システムの発展に伴い、超
高速、低電圧動作が可能で、小型化、集積化が容易な光
変調器や光検出器の需要が高まってきている。これらの
要求を満たすものの例として、脇田らの試作した’In
GaAlAs/InAlAsMQW構造を用いた20G
Hz光変調器’がある。(1989年電子情報通信学会
春季全国大会 C−474)。これは半導体のPIN構
造へ逆バイアス電圧を印加することによる電界で生ずる
エキシトンピークのシフトを利用した吸収型の変調器で
あり、n−InP基板上にn−InAlAsクラッド
層、i−MQWガイド層、p−InAlAsクラッド層
をMBE法により作成したものである。この様な変調器
の変調周波数帯域Δfは素子の静電容量Cによりほぼ決
定されΔf=1/(πCR)で表される。また素子の静
電容量Cはpn接合部での接合容量Cj 、配線容量
i 、ボンディングパッド部でのパッド容量Cp の和で
表される。上述の変調器の場合、超高速変調を狙ってい
るためにパッド部の下をポリイミドで埋め込み低容量化
を図り、その結果、素子容量約0.2pFと低い値を得
ている。しかし、この場合でも変調器に本質的な接合容
量Cj は全体の半分以下であり、残りはn−InP基板
と配線電極間によって生ずる本来不要な配線容量とパッ
ド容量である。またこの変調器の素子長は約100μm
であり、変調器の特性から考えて、これ以上の接合容量
の大幅な低減は困難であり、更にn−InP基板のよう
な導電性の基板を用いているために配線容量、パッド容
量をこれ以上下げることもまた困難である。従って従来
の構造の光変調器では、変調帯域は高々20〜40GH
zであり、将来の超高速光変調器(帯域≧50GHz)
への適用は困難である。
【0003】また、変調器と光源である半導体レーザ
(LD)を集積した素子の一例として、雙田らが試作し
た光変調器/DFBレーザ集積化光源がある。(IOO
C’89テクニカルダイジェスト 20PDB−5)。
これは、n−InP基板上にDFB−LDとフランツ・
ケルディッシュ効果による光の吸収を利用した変調器を
集積したものであり、LD及び変調器の光導波路の両側
を高抵抗InPで埋め込んだものである。これも前記の
従来例と同様に導電性の基板を用いているため、パッド
部での容量が大きく素子容量として5.5pF、変調帯
域として10GHz程度までしか得られていない。
【0004】本発明の目的は、素子容量を下げることに
より超高速変調が可能な、広帯域の光変調器及び光検出
器が歩留まり良く得られる製造方法を提供することにあ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明においては、高抵
抗半導体基板上にストライプ状の第一導電型クラッド層
を部分的に選択結晶成長により形成する工程と、メサス
トライプ形状の一対の高抵抗半導体ブロック層を一方は
該第一導電型のクラッド層の上に、他方は第一導電型の
クラッド層が形成されていない部分の高抵抗半導体基板
の上に選択結晶成長により形成する工程と、前記一対の
高抵抗半導体ブロック層の間の前記第一導電型クラッド
層上に半導体光吸収層、逆導電型クラッド層および逆導
電型キャップ層を選択結晶成長により順次に形成する工
程と、前記逆導電型キャップ層とコンタクトを取るため
の窓および前記第一導電型のクラッド層を除く領域の基
板表面を被覆する誘電体膜を形成する工程と、前記第一
導電型のクラッド層の上に第一の電極を形成する工程
と、前記逆導電型キャップ層における前記窓の部分に第
二の電極を形成する工程とを備えることを特徴とする半
導体光機能素子の製造方法を用いることにより上述の問
題点を解決する。
【0006】また本発明においては、高抵抗半導体基板
上にストライプ状の溝を形成する工程と、該溝を第一導
電型のクラッド層で選択結晶成長により埋め込む工程
と、メサストライプ形状の一対の高抵抗半導体ブロック
層を一方は該第一導電型のクラッド層で埋め込まれた該
溝の上に、他方は溝が形成されていない部分の高抵抗半
導体基板の上に選択結晶成長により形成する工程と、前
記一対の高抵抗半導体ブロック層の間の前記第一導電型
クラッド層上に半導体光吸収層、逆導電型クラッド層お
よび逆導電型キャップ層を選択結晶成長により順次に形
成する工程と、前記逆導電型キャップ層とコンタクトを
取るための窓および前記第一導電型のクラッド層を除く
領域の基板表面を被覆する誘電体膜を形成する工程と、
前記第一導電型のクラッド層の上に第一の電極を形成す
る工程と、前記逆導電型キャップ層における前記窓の部
分に第二の電極を形成する工程とを備えることを特徴と
する半導体光機能素子の製造方法を用いて上述の問題点
を解決する。
【0007】また本発明においては、高抵抗半導体基板
上に部分的に回折格子を形成する工程と、該高抵抗半導
体基板上にストライプ状の第一導電型のクラッド層を部
分的に選択結晶成長により形成する工程と、メサストラ
イプ形状の一対の高抵抗半導体ブロック層を一方は該第
一導電型のクラッド層上に、他方は第一導電型のクラッ
ド層が形成されていない部分の高抵抗半導体基板の上に
選択結晶成長により形成する工程と、前記一対の高抵抗
半導体ブロック層の間の前記第一導電型クラッド層上で
あって前記回折格子が形成された領域に半導体光ガイド
層、半導体活性層、逆導電型クラッド層および逆導電型
キャップ層を選択結晶成長により順次に形成して分布帰
還型半導体レーザ部を形成する工程と、前記一対の高抵
抗半導体ブロック層の間の前記第一導電型クラッド層上
であって前記回折格子が形成されていない領域に該分布
帰還型半導体レーザ部と光学的に結合するように半導体
光ガイド層、半導体光吸収層、逆導電型クラッド層およ
び逆導電型キャップ層を選択結晶成長により順次に形成
して光変調器部を形成する工程と、半導体光吸収層と逆
導電型クラッド層との境界または半導体光活性層と逆導
電型クラッド層との境界にまで達する溝を前記分布帰還
型半導体レーザ部と前記光変調器部との境界に形成する
工程と、分布帰還型半導体レーザ部の第一導電型のクラ
ッド層および光変調器部の第一導電型のクラッド層並び
に分布帰還型半導体レーザ部の逆導電型キャップ層およ
び光変調器部の逆導電型キャップ層とコンタクトを取る
ための窓を除く領域の基板表面を被覆する誘電体膜を形
成する工程と、前記第一導電型のクラッド層の上に第一
の電極を形成する工程と、前記分布帰還型半導体レーザ
部の逆導電型キャップ層の上に第二の電極を形成する工
程と、前記光変調器部の逆導電型キャップ層の上に第三
の電極を形成する工程とを備えることを特徴とする半導
体光機能素子の製造方法を用いて上述の問題点を解決す
る。
【0008】また本発明においては、高抵抗半導体基板
上にストライプ状の溝を形成する工程と、該溝を第一導
電型のクラッド層で選択結晶成長により埋め込む工程
と、該部分的に第一導電型クラッド層が形成された高抵
抗半導体基板上に部分的に回折格子を形成する工程と、
メサストライプ形状の一対の高抵抗半導体ブロック層を
一方は該第一導電型のクラッド層の上に、他方は第一導
電型のクラッド層が形成されていない部分の高抵抗半導
体基板の上に選択結晶成長により形成する工程と、前記
一対の高抵抗半導体ブロック層の間の前記第一導電型ク
ラッド層上であって前記回折格子が形成された領域に半
導体光ガイド層、半導体光活性層、逆導電型クラッド層
および逆導電型キャップ層を選択結晶成長により順次に
形成して分布帰還型半導体レーザ部を形成する工程と、
前記一対の高抵抗半導体ブロック層の間の前記第一導電
型クラッド層上であって前記回折格子が形成されていな
い領域に該分布帰還型半導体レーザ部と光学的に結合す
るように半導体光ガイド層、半導体光吸収層、逆導電型
クラッド層および逆導電型キャップ層を選択結晶成長に
より順次に形成して光変調器部を形成する工程と、半導
体光吸収層と逆導電型クラッド層との境界または半導体
光活性層と逆導電型クラッド層との境界にまで達する溝
を前記分布帰還型半導体レーザ部と前記光変調器部との
境界に形成する工程と、分布帰還型半導体レーザ部の第
一導電型のクラッド層および光変調器部の第一導電型の
クラッド層並びに分布帰還型半導体レーザ部の逆導電型
キャップ層および光変調器部の逆導電型キャップ層とコ
ンタクトを取るための窓を除く領域の基板表面を被覆す
る誘電体膜を形成する工程と、前記第一導電型のクラッ
ド層の上に第一の電極を形成する工程と、前記分布帰還
型半導体レーザ部の逆導電型キャップ層の上に第二の電
極を形成する工程と、前記光変調器部の逆導電型キャッ
プ層の上に第三の電極を形成する工程とを備えることを
特徴とする半導体光機能素子の製造方法を用いて上述の
問題点を解決する。
【0009】
【作用】本発明は高抵抗基板を用い、更にPIN構造光
導波路を高抵抗層で埋め込むことにより、変調器及び光
検出器の実際の動作とは無関係な部分の容量を極力下
げ、素子全体の容量を低減し、変調器及び光検出器の広
帯域化を可能としたものである。
【0010】一般に静電容量CはC=εs ε0 S/dで
表すことが出来る。ここでεs は比誘電率、ε0 は真空
の誘電率、Sは電極面積(またはpn接合面積)、dは
電極間距離(または空乏層厚)である。従来例の項でも
述べたが、素子全体の静電容量Ct は接合容量Cj 、配
線容量Ci 、パッド容量Cp により、Ct =Cj +Ci
+Cp で表される。接合容量Cj は変調器の静特性に影
響を及ぼすため、それを劣化させない程度に設計し、導
波路幅2μm、導波路長100μm、空乏層厚0.3μ
mとすると接合容量Cj は約74fFとなる。残りの配
線容量Ci 、パッド容量Cp は変調器の広帯域化のため
には低減するのが望ましい。本発明によれば、高抵抗基
板及び高抵抗埋め込み構造をもちいることにより、電極
間距離dを約100μm程度とすることができ、従来の
導電性基板を用い、パッド部の下をポリイミドなどの誘
電体で埋め込んだ構造(d=2〜3μm、εs 〜3)に
比べて約1/10、パッド部の下を半導体の高抵抗層で
埋め込んだ構造(d=2〜3μm、εs 〜12)に比べ
て約1/30程度まで、配線容量Ci 、パッド容量Cp
を低減することが出来る。その結果、素子全体の容量C
t はほぼ接合容量Cj によって決まり、変調器の広帯域
化を図ることが出来る。
【0011】また、高抵抗基板上に形成し、高抵抗層で
埋め込んだPIN構造をもつ光導波路は半導体レーザと
も構造的に類似点が多く、同様な構成で光変調器と半導
体レーザの集積素子への適用も容易であり、集積素子と
しての超高速化も実現可能である。
【0012】また、本発明による光変調器の構造におい
て、光吸収層の組成を光源の波長より長いバンドギャッ
プ波長をもつ組成とし、光吸収層で吸収された光による
フォトカレントをPIN構造にそれぞれ独立に形成した
p側電極、n側電極から検出することで、導波型の光検
出器として用いることができる。この場合にも先に示し
たように、素子の容量を非常に低減できるので、超広帯
域の光検出器が得られる。
【0013】なお、光変調器および光検出器に高抵抗基
板を用いたことによる効果を十分に引き出すためにはp
側電極の下に高抵抗層、高抵抗基板をはさんで対向する
位置にn側電極があってはならない。素子容量を小さく
するためにメサストライプをはさんで片側にp型電極、
他方の側にn型電極を配置する必要がある。この構造は
メサエッチングを2回に分けて片側ずつエッチングする
ことにより実現できるが、製作工程が複雑になる。しか
も半導体の深いメサエッチングであるので精度を出すの
は難しい。これに対して、本発明の製造方法によれば、
選択的な結晶成長により高抵抗ブロック層および光吸収
層を含むメサストライプを形成するので、半導体のメサ
エッチングは不要であり、素子の製作精度は選択的結晶
成長を行う際の誘電体マスクの加工精度により決定され
るので、容易に歩留まり良く超高速の光変調器および光
検出器を製造することができる。
【0014】
【実施例】以下、図面を参照して本発明を詳細に説明す
る。図1は、本発明による半導体光機能素子の製造方法
の一実施例として光変調器の実施例を示す斜視図であ
る。材料系としては、InGaAsP/InP系を用い
DH構造の導波路につき説明するが、材料、構造はこれ
に限定されるものではなく、InGaAs/InAlA
s系、GaAs/AlGaAs系の材料、更にMQW構
造などを用いてもよい。
【0015】図1に示した実施例においては、高抵抗I
nP基板101上にn+ −InPクラッド層102が部
分的に積層され、その上にi−InGaAsP光吸収層
103、p−InPクラッド層104、p+ −InGa
Asキャップ層105が順次積層されたメサストライプ
がさらに積層されている。メサストライプの両側は高抵
抗InPブロック層106で埋め込まれウェハ上面は平
坦化されている。なお、一方の高抵抗InPブロック1
06層の下にはn−InPクラッド層が存在するが、も
う一方の高抵抗InPブロック層の下にはn−InPク
ラッド層は存在せず、前述のように、p電極とn電極が
メサストライプをはさんでそれぞれ両側に形成されてい
る。ここで、各層の厚さは、n−InPクラッド層10
2が0.5μm程度、i−InGaAsP光吸収層10
3が0.3μm、p−InPクラッド層104が1μm
程度、p+ −InGaAsキャップ層105が0.2μ
m程度である。また、i−InGaAsP光吸収層10
3のバンドギャップ波長は1.475μmに設定されて
いる。なお、メサストライプの幅は2μmである。
【0016】次に図1に示した本実施例の構造方法を図
2および図3を用いて説明する。まず、高抵抗基板In
P基板101の上にn+ −InPクラッド層102を選
択的に結晶成長するために通常のフォトリソグラフィ法
とウェットエッチング法を用いてパターン化されたSi
2 マスク201を形成する(図1(a))。このSi
2 マスク201の開口部にのみn+ −InPクラッド
層102をMOVPE法を用いて選択的に結晶成長し
(図1(b))、その後SiO2 マスク201を除去す
る。次に高抵抗InPブロック層106を選択的に形成
するためのパターン化されたSiO2 マスク202を同
様の方法で形成し(図1(c))、一対の高抵抗InP
ブロック層106をやはりMOVPE法により選択的に
形成し(図1(d))、その後SiO2 マスク202を
除去する。次に、i−InGaAsP光吸収層103を
含むメサストライプを選択的に形成するためのパターン
化されたSiO2 マスク203を同様の方法で形成し
(図1(e))、続いてi−GaAsP光吸収層10
3、p−InPクラッド層104、p−InGaAsキ
ャップ層105をMOVPE法により順次一対の高抵抗
InPブロック層106の間に選択的に結晶成長する
(図2(a))。最後に、n−InPクラッド層102
とコンタクトを取るために、n−InPクラッド層10
2の上のSiO2 マスク203の一部にも窓を開け(図
2(b))、その窓の上にn側電極109を、i−In
GaAsP光吸収層103、p−InPクラッド層10
4およびp−InGaAsキャップ層105を含むメサ
ストライプの上にp側電極108を形成する(図2
(c))。電極形成後、基板は研磨により約100μm
の厚さとされ、へき開により変調器端面が形成される。
変調器端面には必要に応じて無反射コーティングが施さ
れる。変調器の素子長は100μmである。また、p側
電極の面積は、ストライプ部で2μm×100μm、パ
ッド部で100μm×100μmである。
【0017】次に本実施例の光変調器の動作について説
明する。最初に静特性について述べる。入射光の波長は
光通信用の1.55μmとする。p側電極108とn側
電極109の間に逆バイアス電圧が印加されていないと
きは、入射光はそのまま出射光として出力される。この
時の伝搬損失は、素子長100μm、入射光と光吸収層
103のバンドギャップと波長差が75nmのとき(す
なわちi−InGaAsP光吸収層103のバンドギャ
ップ波長が1.475μmのとき)約1.5dBと小さ
な値である。p側電極108とn側電極109の間に逆
バイアス電圧が印加されi−InGaAsP光吸収層1
03に電界が印加されるとフランツ・ケルディッシュ効
果により入射光はi−InGaAsP光吸収層103を
伝搬中に吸収を受け出射光は出力されない。この時の消
光比は電圧3Vで10dB以上と良好な特性が得られ
る。次に変調特性について述べる。作用の項でも述べた
様に、電界効果を用いた変調器の帯域は素子の容量Cに
よりほぼ決定されΔf=1/(πCR)で表される。本
実施例の場合、半導体の非誘電率を12.5として計算
すると、接合容量Cj は74fF、配線容量Ci 及びパ
ッド容量Cp は12fFであり、素子全体の容量は86
fFである。従って、本発明による高抵抗基板を使用し
た変調器構造を採用することにより、変調速度を決定す
る素子容量の値を従来に比べ数分の1から1/10以下
に低減でき、変調帯域として74GHzが得られ、超高
速変調が可能な変調器が得られる。
【0018】図4は、本発明による半導体光機能素子の
製造方法の他の実施例として光変調器の実施例を示す斜
視図である。材料系としては、InGaAsP/InP
系を用いDH構造の導波路につき説明するが、材料、構
造はこれに限定されるものではなく、InGaAs/I
nAlAs系、GaAs/AlGaAs系の材料、更に
MQW構造などを用いてもよい。
【0019】図4に示した実施例においては、高抵抗I
nP基板101上に部分的にエッチングによって溝(エ
ッチング部210)が形成され、その溝(エッチング部
210)がn+ −InPクラッド層102によって埋め
込まれることにより、平坦でありながらストライプ状の
n型InP部を有する高抵抗InP基板101がまず用
意される。そしてそのストライプ状のn型InPクラッ
ド層102の上にi−InGaAsP光吸収層103、
p−InPクラッド層104、p+ −InGaAsキャ
ップ層105が順次積層されたメサストライプフがさら
に積層されている。メサストライプの両側は高抵抗In
Pブロック層106で埋め込まれたウェハ上面は平坦化
されている。なお、一方の高抵抗InPブロック層の下
にはn−InPクラッド層が存在するが、もう一方の高
抵抗InPブロック層の下にはn−InPクラッド層は
存在せず、前述のように、p電極とn電極がメサストラ
イプをはさんでそれぞれ両側に形成されている。ここ
で、各層の厚さは、n+ −InPクラッド層102が
0.5μm程度、i−InGaAsP光吸収層103が
0.3μm、p−InPクラッド層104が1μm程
度、p+ −InGaAsギャップ層105が0.2μm
程度である。また、i−InGaAsP光吸収層103
のバンドギャップ波長は1.475μmに設定されてい
る。なお、メサストライプの幅は2μmである。
【0020】次に図4に示した本実施例の製造方法を図
5および図6を用いて説明する。まず、高抵抗InP基
板101の上に、通常フォトリソグラフィ法とウェット
エッチング法を用いて溝(エッチング部210)を形成
するためのパターン化されたSiO2 マスク201を形
成する。SiO2 マスク201を用いてウェットエッチ
ング法により溝(エッチング部210)を形成した後、
同じSiO2 マスク201を用いてマスクの開口部にの
みn+ −InPクラッド層102をMOVPE法を用い
て選択的に結晶成長し(図5(b))、その後SiO2
マスク201を除去する。次に高抵抗InPブロック層
106を選択的に形成するためのパターン化されたSi
2 マスク202を同様の方法で形成し(図5
(c))、一対の高抵抗InPブロック層106をやは
りMOVPE法により選択的に形成し(図5(d))、
その後SiO2 マスク202を除去する。次に、i−I
nGaAsP光吸収層103を含むメサストライプを選
択的に形成するためのパターン化されたSiO2 マスク
204を同様の方法で形成し(図5(e))、続いてi
−InGaAsP光吸収層103、p−InPクラッド
層104、p−InGaAsキャップ層105をMOV
PE法により順次一対の高抵抗InPブロック層106
の間に選択的に結晶成長する(図6(a))。最後に、
n−InPクラッド層102とコンタクトを取るため
に、n−InPクラッド層102の上のSiO2マスク
204の一部にも窓を開け(図6(b))、その窓の上
にn側電極109を、i−InGaAsP光吸収層10
3、p−InPクラッド層104およびp−InGaA
sキャップ層105を含むメサストライプの上にp側電
極108を形成する(図6(c))。電極形成後、基板
は研磨により約100μmの厚さとされ、へき開により
変調器端面が形成される。変調器端面には必要に応じて
無反射コーティングが施される。変調器の素子長は10
0μmである。また、p側電極の面積は、ストライプ部
で2μm×100μm、パッド部で100μm×100
μmである。
【0021】次に本実施例の光変調器の動作について説
明する。最初に静特性について述べる。入射光の波長は
光通信用の1.55μmとする。p側電極108とn側
電極109の間に逆バイアス電圧が印加されていないと
きは、入射光はそのまま出射光として出力される。この
時の伝搬損失は、素子長100μm、入射光と光吸収層
103のバンドギャップと波長差が75nmのとき(す
なわちi−InGaAsP光吸収層103のバンドギャ
ップ波長が1.475μmのとき)約1.5dBと小さ
な値である。p側電極108とn側電極109の間に逆
バイアス電圧が印加されi−InGaAsP光吸収層1
03に電界が印加されるとフランツ・ケルディッシュ効
果により入射光はi−InGaAsP光吸収層103を
伝搬中に吸収を受け出射光は出力されない。この時の消
光比は電圧3Vで10dB以上と良好な特性が得られ
る。次に変調特性について述べる。作用の項でも述べた
様に、電界効果を用いた変調器の帯域は素子の容量Cに
よりほぼ決定されΔf=1/(πCR)で表される。本
実施例の場合、半導体の非誘電率を12.5として計算
すると、接合容量Cj は74fF、配線容量Ci 及びパ
ッド容量Cp は12fFであり、素子全体の容量は86
fFである。従って、本発明による高抵抗基板を使用し
た変調器構造を採用することにより、変調速度を決定す
る素子容量の値を従来に比べ数分の1から1/10以下
に低減でき、変調帯域として74GHzが得られ、超高
速変調が可能な変調器が得られる。
【0022】なお、本実施例の場合には第一の実施例の
場合と比較して、n−InPクラッド層102が高抵抗
InP基板に埋め込まれているので、より基板表面が平
坦であり、選択成長用のSiO2 マスクのパターン化が
容易に高精度でできるという利点がある。
【0023】ところで、図1に示した第一の実施例およ
び図4に示した第二の実施例においては、i−InGa
AsP光吸収層103をInPと格子整合するi−In
GaAsとすればそのまま超高速の導波路光検出器とす
ることができる。すなわちi−InGaAsP光吸収層
103をInPと格子整合するi−InGaAsとすれ
ば、光吸収層のバンドギャップは1.67μmとなるの
で、波長1.55μmの入射光に対してi−InGaA
s光吸収層103のバンドギャップは入射光の波長より
長波長側となり、光吸収層において入射光は効率的に吸
収され、吸収された光によるフォトカレントをp側電
極、n側電極から検出することで、図1および図4に示
した素子は導波型の光検出器として機能する。この場合
も、素子長及びi−InGaAs光吸収層の厚さが第一
および第二の実施例と同程度であれば、素子の容量は
0.1pF以下とすることができ、本発明により超広帯
域の光検出器も得られる。
【0024】図7は本発明による半導体レーザと変調器
を集積した素子の実施例を示す図であり、図7(a)に
は素子の斜視図、図7(b)にはA−A’間の断面図を
示した。
【0025】図7に示した本実施例の集積素子において
は、高抵抗InP基板101上に<110>方向に平行
な回折格子が素子を前後に二分する片方の領域(DFB
レーザ部)にのみ形成されている。回折格子の周期は2
400Aである。そのような高抵抗InP基板101の
上にはバンドギャップ波長1.2μmのn+ InGaA
sPガイド層510が積層され、n+ −InGaAsP
ガイド層510のうえにはi−InGaAsP活性層5
04、p−InPクラッド層104、p+ −InGaA
sキャップ層105が順次積層されたメサストライプが
<110>方向に沿って形成されている。i−InGa
AsP活性層504はメサストライプに沿った方向にお
いて異なる禁制帯幅の半導体よりなっており、回折格子
503の上の部分は波長組成1.55μmのInGaA
sPからなり電流注入により発光する活性層504であ
り、回折格子503が形成されていない部分の上は波長
組成1.475μmのInGaAsPからなり変調器部
の光吸収層103として働く。ここで、各層の厚さは、
+ −InGaAsPガイド層510が0.5μm、i
−InGaAsP光吸収層103およびi−InGaA
sP活性層504が0.3μm、p−InPクラッド層
104が1μm、p+ −InGaAsキャップ層105
が0.2μmである。また、メサストライプ幅は2μm
である。メサストライプの両脇はFeドープ高抵抗In
Pブロック層106で埋め込まれウェハ上面は平坦化さ
れている。
【0026】次に図7に示した本実施例の製造方法を図
8、図9および図10を用いて説明する。まず、高抵抗
InP基板101の上に<101>方向に平行な回折格
子が素子を前後に二分する片方の領域(DFBレーザ
部)にのみ形成する。次に高抵抗InP基板101の上
に通常のフォトリソグラフィ法とウェットエッチング法
を用いてn−InGaAsPガイド層510を部分的に
形成するためのパターン化されたSiO2 マスク601
を形成する(図8(a))。このSiO2 マスク601
を用いてマスクの開口部にのみn+ −InGaAsPガ
イド層510をMOVPE法を用いて選択的に結晶成長
し(図8(a))、その後SiO2 マスク601を除去
する。次に高抵抗InPブロック層106を選択的に形
成するためのパターン化されたSiO2 マスク602同
様の方法で形成し、一対の高抵抗InPブロック層10
6をやはりMOVPE法により選択的に形成し(図8
(b))、その後SiO2 マスク602を除去する。次
に、i−InGaAsP活性層504を含むメサストラ
イプヲDFBレーザ部にのみ選択的に形成するために窓
部604を有するパターン化されたSiO2 マスク60
3を同様の方法で形成し(図8(c))、続いてi−I
nGaAsP活性層504、p−InPクラッド層10
4、p−InGaAsキャップ層105をMOVPE法
により順次一対の高抵抗InPブロック層106の間に
DFBレーザ部にのみ選択的に結晶成長する(図9
(a))。その結果、DFBレーザ部選択成長領域61
0が形成される(図9(a))。SiO2 マスク603
を除去した後、今度はi−InGaAsP光吸収層10
3を含むメサストライプを変調器部のみに選択的に形成
するための窓部606を有するパターン化されたSiO
2 マスク605を同様の方法で形成し(図9(b))、
続いてi−InGaAsP光吸収層103、p−InP
クラッド層104、p−InGaAsキャップ層105
をMOVPE法により順次一対の高抵抗InPブロック
層106の間に変調器部のみに選択的に結晶成長し、変
調器部選択成長領域607を形成する(図9(c))。
SiO2 マスク605を除去した後、通常のフォトリソ
グラフィ法とウェットエッチング法を用いて、DFBレ
ーザ部と変調器部とを電気的に分離するためにp−In
Pクラッド層104とi−InGaAsP光吸収層10
3の境界にまで達する。溝608を形成する(図10
(a))。その後、SiO2 膜609を形成した後DF
Bレーザ部と変調器部のメサストライプ部およびn−I
nGaAsPガイド層部に電極コンタクトのためのSi
2 の窓を開け、最後に変調器部p側電極501、DF
Bレーザ部p側電極502およびn側電極109を形成
する(図10(b))。電極形成後、基板は研磨により
約100μmの厚さとされ、へき開により変調器端面が
形成される。なお、変調器側側面には無反射コーティン
グ膜505ガ施される(図7(b))。素子長は400
μmであり、そのうちDFBレーザ部が300μm、変
調器部が100μmである。また変調器p側電極の面積
は、ストライプ部で2μm×100μm、パッド部で1
00μm×100μmである。
【0027】次にこの実施例の集積型光変調器の動作に
ついて説明する。電極502、109の間に順方向に電
流を流すとレーザ波長は1.55μmで発振し、活性層
504と光学的に縦続接続されている光吸収層103を
通って変調器側側面より光出力が得られる。変調器部の
p側電極501とn側共通電極109の間に逆バイアス
電圧を印加すると、光吸収層103を伝搬している光は
フランツケルディッシュ効果により吸収された変調を受
ける。変調器の動作については図1に示した実施例と同
様であり、既に説明してあるためここでは省略するが、
変調器の変調帯域はやはり50GHz以上であり、本発
明のDFBレーザと変調器を集積した集積型光変調器は
超高速変調が可能な光源として用いることができる。
【0028】また図7においては、InP系の材料を用
い、DFBレーザと図1に示した第1の実施例とを集積
化したものについて示したが集積型光変調器の材料、構
造、製造方法は、この実施例に限るものではないことは
言うまでもない。
【0029】図11は本発明による半導体レーザと変調
器を集積した素子の他の実施例を示す図であり、図11
(a)には素子の斜視図、図11(b)にA−A’間の
断面図を示した。
【0030】図11に示した本実施例の集積素子におい
ては、高抵抗InP基板101上に部分的にエッチング
によって溝が形成され、その溝がn+ InPクラッド層
102によって埋め込まれることにより、平坦でありな
がらストライプ状のn型InP部を有する高抵抗InP
基板101がまず用意される。そしてストライプ状のn
型InP部を有する高抵抗InP基板101上には<1
10>方向に平行な回折格子が素子を前後に二分する片
方の領域(DFBレーザ部)にのみ形成されている。回
折格子の周期は2400Aである。そのような高抵抗I
nP基板101の上にはバンドギャップ波長1.2μm
のn+ InGaAsPガイド層510が積層され、n+
−InGaAsPガイド層510の上にはi−InGa
AsP活性層504、p−InPクラッド層104、p
+ −InGaAsキャップ層105が順次積層されたメ
サストライプが<110>方向に沿って形成されてい
る。i−InGaAsP活性層504はメサストライプ
に沿った方向において異なる禁制帯幅の半導体よりなっ
ており、回折格子の上の部分は波長組成1.55μmの
InGaAsPからなり、電流注入により発光する活性
層504であり、回折格子が形成されていない部分の上
は波長組成1.475μmのInGaAsPからなり変
調器部の光吸収層103として働く。ここで、各層の厚
さは、n+ InPクラッド層102が0.5μm、n+
−InGaAsPガイド層510が0.5μm、i−I
nGaAsP光吸収層103およびi−InGaAsP
活性層504が0.3μm、p−InPクラッド層10
4が1μm、p+ −InGaAsキャップ層105が
0.2μmである。また、メサストライプ幅は2μmで
ある。メサストライプの両脇はFeドープ高抵抗InP
ブロック層106で埋め込まれウェハ上面は平坦化され
ている。
【0031】次に図11に示した本実施例の製造方法を
図12、図13および図14を用いて説明する。まず、
高抵抗InP基板101の上に通常のフォトリソグラフ
ィ法とウェットエッチング法を用いて溝を形成するため
のパターン化されたSiO2マスク601を形成する
(図12(a))。このSiO2 マスク601を用いて
ウェットエッチング法により溝を形成した後、同じSi
2 マスク601を用いてマスクの開口部にのみn+
InPクラッド層102をMOVPE法を用いて選択的
に結晶成長し(図12(a))、その後SiO2 マスク
601を除去する。次に、ストライプ状のn型InP部
を有する高抵抗InP基板101の上に<110>方向
に平行な回折格子が素子を前後に二分する片方の領域
(DFBレーザ部)にのみ形成する。次に高抵抗InP
ブロック層106を選択的に形成するためのパターン化
されたSiO2 マスク602を通常のフォトリソグラフ
ィ法とウェットエッチング法を用いて形成し、一対の高
抵抗InPブロック層106をやはりMOVPE法によ
り選択的に形成し(図12(b))、その後SiO2
スク602を除去する。次に、i−InGaAsP活性
層504を含むメサストライプをDFBレーザ部のみに
選択的に形成するために窓部604を有するパターン化
されたSiO2 マスク603を同様の方法で形成し(図
12(c))、続いてn−InGaAsPガイド層51
0、i−InGaAsP活性層504、p−InPクラ
ッド層104、p−InGaAsキャップ層105をM
OVPE法により順次一対の高抵抗InPブロック層1
06の間にDFBレーザ部のみに選択的に結晶成長する
(図13(a))。その結果、DFBレーザ部選択成長
領域610が形成される(図13(a))。SiO2
スク603を除去した後、今度はi−InGaAsP光
吸収層103を含むメサストライプを変調器部のみに選
択的に形成するための窓部606を有するパターン化さ
れたSiO2 マスク605を同様の方法で形成し(図1
3(b))、続いてn−InGaAsPガイド層51
0、i−InGaAsP光吸収層103、p−InPク
ラッド層104、p−InGaAsキャップ層105を
MOVPE法により順次一対の高抵抗InPブロック層
106の間に変調器部のみに選択的に結晶成長し、変調
器部選択成長領域607を形成する(図13(c))。
SiO2 マスク605を除去した後、通常のフォトリソ
グラフィ法とウェットエッチング法を用いて、DFBレ
ーザ部と変調器部とを電気的に分離するためにp−In
Pクラッド層104とi−InGaAsP光吸収層10
3の境界にまで達する溝608を形成する(図14
(a))。その後、SiO2 膜609を形成した後DF
Bレーザ部と変調器部のメサストライプ部およびn−I
nPクラッド層部に電極コンタクトのためのSiO2
窓を開け、最後に変調器部p側電極501、DFBレー
ザ部p側電極502およびn側電極109を形成する
(図14(b))。電極形成後、基板は研磨により約1
00μmの厚さとされ、へき開により変調器端面が形成
される。なお、変調器側側面には無反射コーティング膜
505が施される(図11(b))。素子長は400μ
mであり、そのうちDFBレーザ部が300μm、変調
器部が100μmである。また、変調器のp側電極の面
積は、ストライプ部で2μm×100μm、パッド部で
100μm×100μmである。
【0032】次にこの実施例の集積型光変調器の動作に
ついて説明する。電極502、109の間に順方向に電
流を流すとレーザは波長1.55μmで発振し、活性層
504と光学的に縦続接続されている光吸収層103を
通って変調器側端面より光出力が得られる。変調器部の
p側電極501とn側共通電極109の間に逆バイアス
電圧を印加すると、光吸収層103を伝搬している光は
フランツケルディッシュ効果により吸収され変調を受け
る。変調器の動作については図4に示した実施例と同様
であり、既に説明してあるためここでは省略するが、変
調器の変調帯域はやはり50GHz以上であり、本発明
のDFBレーザと変調器を集積した集積型光変調器は超
高速変調が可能な光源として用いることができる。
【0033】また図11においては、InP系の材料を
用い、DFBレーザと図4に示し第1の実施例とを集積
化したものについて示したが集積型光変調器の材料、構
造、製造方法は、この実施例に限るものではないことは
言うまでもない。
【0034】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば超高速変調が可能な光変調器及びそれに関連した光
検出器が得られ、将来の超高速光通信システムの実現に
貢献すること大である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例であるInGaAsP/In
P光変調器の構造を示す斜視図である。
【図2】本発明による光機能素子の製造方法を説明する
ための図である。
【図3】本発明による光機能素子の製造方法を説明する
ための図であり、図2の続きである。
【図4】本発明の一実施例であるInGaAsP/In
P光変調器の構造を示す斜視図である。
【図5】本発明による光機能素子の製造方法を説明する
ための図である。
【図6】本発明による光機能素子の製造方法を説明する
ための図であり、図5の続きである。
【図7】本発明の一実施例であるInGaAsP/In
P DFBレーザ/光変調器集積化光源の構造を示す斜
視図である。
【図8】本発明による光機能素子の製造方法を説明する
ための図である。
【図9】本発明による光機能素子の製造方法を説明する
ための図であり、図8の続きである。
【図10】本発明による光機能素子の製造方法を説明す
るための図であり、図9の続きである。
【図11】本発明の一実施例であるInGaAsP/I
nP DFBレーザ/光変調器集積化光源の構造を示す
斜視図である。
【図12】本発明による光機能素子の製造方法を説明す
るための図である。
【図13】本発明による光機能素子の製造方法を説明す
るための図であり、図12の続きである。
【図14】本発明による光機能素子の製造方法を説明す
るための図であり、図13の続きである。
【符号の説明】
101 高抵抗InP基板 102 n+ −InPクラッド層 103 i−InGaAsP光吸収層 104 p−InPクラッド層 105 p+ −InGaAsキャップ層 106 高抵抗InPブロック層 107,609 SiO2 膜 108 p側電極 109 n側電極 201,202,203,601,602,603,6
05 SiO2 マスク 210 エッチング部 501 変調器部p側電極 502 DFBレーザ部p側電極 503 回折格子 504 i−InGaAsP活性層 505 無反射コーティング膜 510 n−InGaAsPガイド層 604,606 窓部 607 変調器部選択成長領域 608 溝 610 DFBレーザ部選択成長領域

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高抵抗半導体基板上にストライプ状の第
    一導電型クラッド層を部分的に選択結晶成長により形成
    する工程と、メサストライプ形状の一対の高抵抗半導体
    ブロック層を一方は該第一導電型のクラッド層の上に、
    他方は第一導電型のクラッド層が形成されていない部分
    の高抵抗半導体基板の上に選択結晶成長により形成する
    工程と、前記一対の高抵抗半導体ブロック層の間の前記
    第一導電型クラッド層上に半導体光吸収層、逆導電型ク
    ラッド層および逆導電型キャップ層を選択結晶成長によ
    り順次に形成する工程と、前記逆導電型キャップ層とコ
    ンタクトを取るための窓および前記第一導電型のクラッ
    ド層を除く領域の基板表面を被覆する誘電体膜を形成す
    る工程と、前記第一導電型のクラッド層の上に第一の電
    極を形成する工程と、前記逆導電型キャップ層における
    前記窓の部分に第二の電極を形成する工程とを備えるこ
    とを特徴とする半導体光機能素子の製造方法。
  2. 【請求項2】 高抵抗半導体基板上にストライプ状の溝
    を形成する工程と、該溝を第一導電型のクラッド層で選
    択結晶成長により埋め込む工程と、メサストライプ形状
    の一対の高抵抗半導体ブロック層を一方は該第一導電型
    のクラッド層で埋め込まれた該溝の上に、他方は溝が形
    成されていない部分の高抵抗半導体基板の上に選択結晶
    成長により形成する工程と、前記一対の高抵抗半導体ブ
    ロック層の間の前記第一導電型クラッド層上に半導体光
    吸収層、逆導電型クラッド層および逆導電型キャップ層
    を選択結晶成長により順次に形成する工程と、前記逆導
    電型キャップ層とコンタクトを取るための窓および前記
    第一導電型のクラッド層を除く領域の基板表面を被覆す
    る誘電体膜を形成する工程と、前記第一導電型のクラッ
    ド層の上に第一の電極を形成する工程と、前記逆導電型
    キャップ層における前記窓の部分に第二の電極を形成す
    る工程とを備えることを特徴とする半導体光機能素子の
    製造方法。
  3. 【請求項3】 高抵抗半導体基板上に部分的に回折格子
    を形成する工程と、該高抵抗半導体基板上にストライプ
    状の第一導電型のクラッド層を部分的に選択結晶成長に
    より形成する工程と、メサストライプ形状の一対の高抵
    抗半導体ブロック層を一方は該第一導電型のクラッド層
    上に、他方は第一導電型のクラッド層が形成されていな
    い部分の高抵抗半導体基板の上に選択結晶成長により形
    成する工程と、前記一対の高抵抗半導体ブロック層の間
    の前記第一導電型クラッド層上であって前記回折格子が
    形成された領域に半導体光ガイド層、半導体活性層、逆
    導電型クラッド層および逆導電型キャップ層を選択結晶
    成長により順次に形成して分布帰還型半導体レーザ部を
    形成する工程と、前記一対の高抵抗半導体ブロック層の
    間の前記第一導電型クラッド層上であって前記回折格子
    が形成されていない領域に該分布帰還型半導体レーザ部
    と光学的に結合するように半導体光ガイド層、半導体光
    吸収層、逆導電型クラッド層および逆導電型キャップ層
    を選択結晶成長により順次に形成して光変調器部を形成
    する工程と、半導体光吸収層と逆導電型クラッド層との
    境界または半導体光活性層と逆導電型クラッド層との境
    界にまで達する溝を前記分布帰還型半導体レーザ部と前
    記光変調器部との境界に形成する工程と、分布帰還型半
    導体レーザ部の第一導電型のクラッド層および光変調器
    部の第一導電型のクラッド層並びに分布帰還型半導体レ
    ーザ部の逆導電型キャップ層および光変調器部の逆導電
    型キャップ層とコンタクトを取るための窓を除く領域の
    基板表面を被覆する誘電体膜を形成する工程と、前記第
    一導電型のクラッド層の上に第一の電極を形成する工程
    と、前記分布帰還型半導体レーザ部の逆導電型キャップ
    層の上に第二の電極を形成する工程と、前記光変調器部
    の逆導電型キャップ層の上に第三の電極を形成する工程
    とを備えることを特徴とする半導体光機能素子の製造方
    法。
  4. 【請求項4】 高抵抗半導体基板上にストライプ状の溝
    を形成する工程と、該溝を第一導電型のクラッド層で選
    択結晶成長により埋め込む工程と、該部分的に第一導電
    型クラッド層が形成された高抵抗半導体基板上に部分的
    に回折格子を形成する工程と、メサストライプ形状の一
    対の高抵抗半導体ブロック層を一方は該第一導電型のク
    ラッド層の上に、他方は第一導電型のクラッド層が形成
    されていない部分の高抵抗半導体基板の上に選択結晶成
    長により形成する工程と、前記一対の高抵抗半導体ブロ
    ック層の間の前記第一導電型クラッド層上であって前記
    回折格子が形成された領域に半導体光ガイド層、半導体
    光活性層、逆導電型クラッド層および逆導電型キャップ
    層を選択結晶成長により順次に形成して分布帰還型半導
    体レーザ部を形成する工程と、前記一対の高抵抗半導体
    ブロック層の間の前記第一導電型クラッド層上であって
    前記回折格子が形成されていない領域に該分布帰還型半
    導体レーザ部と光学的に結合するように半導体光ガイド
    層、半導体光吸収層、逆導電型クラッド層および逆導電
    型キャップ層を選択結晶成長により順次に形成して光変
    調器部を形成する工程と、半導体光吸収層と逆導電型ク
    ラッド層との境界または半導体光活性層と逆導電型クラ
    ッド層との境界にまで達する溝を前記分布帰還型半導体
    レーザ部と前記光変調器部との境界に形成する工程と、
    分布帰還型半導体レーザ部の第一導電型のクラッド層お
    よび光変調器部の第一導電型のクラッド層並びに分布帰
    還型半導体レーザ部の逆導電型キャップ層および光変調
    器部の逆導電型キャップ層とコンタクトを取るための窓
    を除く領域の基板表面を被覆する誘電体膜を形成する工
    程と、前記第一導電型のクラッド層の上に第一の電極を
    形成する工程と、前記分布帰還型半導体レーザ部の逆導
    電型キャップ層の上に第二の電極を形成する工程と、前
    記光変調器部の逆導電型キャップ層の上に第三の電極を
    形成する工程とを備えることを特徴とする半導体光機能
    素子の製造方法。
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