JP4550371B2 - 電界吸収型光変調器、電界吸収型光変調器付き半導体集積素子、それらを用いたモジュール及び電界吸収型光変調器付き半導体集積素子の製造方法 - Google Patents

電界吸収型光変調器、電界吸収型光変調器付き半導体集積素子、それらを用いたモジュール及び電界吸収型光変調器付き半導体集積素子の製造方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電界吸収型変調器、電界吸収型光変調器と半導体レーザを集積した電界吸収型光変調器付き半導体集積素子に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
伝送容量の大容量化の要求に伴い、光ファイバ通信網における波長分割多重(Wavelength Division Multiplex;以下WDMという)システムが導入されている。波長分割多重システムにおける送信用信号光源は、半導体レーザ素子と半導体レーザ素子から発振された光を変調する変調手段によって構成される。半導体レーザ素子としては、その用途から単一波長発振可能であることが好ましく、分布帰還型半導体レーザ(Distributed Feedback Laser;以下DFBレーザという)などが用いられる。また、変調手段としては、LiNbO結晶を用いたLN変調器などの外部変調器、量子閉込めシュタルク効果(Quantum Confined Stark Effect)を利用した電界吸収型光変調器(Electro Absorption Modulator;以下EA変調器という)などがある。
【0003】
EA変調器は、電界による吸収係数の変化によって生じる電界吸収効果を適用した光変調器であって、量子井戸層を吸収層に有するEA変調器は、逆バイアス電圧を印加して、エキシトン(励起子;Exciton)の吸収端を長波長側(低エネルギー側)に移動させて、半導体レーザ素子の出射光を吸収、消光させることが可能な光素子である。消光比は、井戸層の膜厚、井戸層数等のEA変調器の量子井戸構造の構成によって変わる。EA変調器の量子井戸構造と半導体レーザ素子の量子井戸構造とは必ずしも同じ構成でないので、光集積デバイスの特性を最大限に引き出すためには、半導体レーザ素子及びEA変調器の量子井戸構造が、それぞれ、最適な井戸層の層数、膜厚で形成されることが重要である。
【0004】
近年では、基幹回線系の敷設が一段落し、メトロ系と呼ばれる伝送距離が数十km〜数百kmである回線系の開発が行われている。このメトロ系に用いる送信用信号光源には、基幹回線系で用いられるほどの低チャープ特性は求められないものの、より廉価であることが求められている。
【0005】
また、上述したようなEA変調器と半導体レーザ素子を集積した従来のEA変調器付きレーザ素子(Electro Absorption Modulated Laser;以下EMLという)は、動作状態の平均出力が1mW以下である。例えば平均出力0.8mWのEMLは−1dBmに相当する。通常のシングルモードファイバ40kmを用いて伝送を行った場合、ファイバロスは9dB程度と見込まれるため、受信端出力は−10dBmになる。したがって、受信器として最小受信感度が−14dBmである比較的廉価なpin−PDを用いて受信することができる。
【0006】
ところが、上述したEMLと同じ平均出力を持つEMLを光源として、伝送距離を80kmと場合にした場合には、ファイバロスは18dBと伝送距離が40kmの場合の2倍になるため、その受信端出力は−19dBmとなり、最小受信感度が−14dBmであるpin−PDでアンプを用いること無しに受信するにはパワー不足となる。アバランシェフォトダイオード(Avalanche Photodiode;以下APDという)という高性能な受光素子を用いれば、−19dBm程度のパワーであっても受信は可能であるが、APDは高価であるため、システムコストの増加を招くという結果に陥る。
【0007】
したがって、システムコストを抑制するためには、信号光源を高出力化することも重要でなる。
例えば平均出力が2.5mW(4dBmに相当)であるようなEMLを光源に用いた場合には、例えファイバロスが18dBであっても受信端出力は−14dBmとなり、比較的廉価なpin−PDを用いて受信することができる。すなわち APDのような高価な受光素子を用いる必要はない。言い換えれば、
高出力なEMLを実現できれば、コストを抑えつつ、伝送距離の延長が実現でき、高付加価値化に結びつける事ができる。
【0008】
このような要望を満足する光源として、EA変調器と半導体レーザ素子を集積させた電界吸収型光変調器付き半導体集積素子(EML:Electro Absorptive Modulator Integrated Laser)が提案されている(例えば、特許文献1)。
【0009】
【特許文献1】
特開2003−60285号公報
【0010】
ここで図10及び図11を参照して、EA変調器と半導体レーザ素子、特にここではDFBレーザをバットジョイント方式で結合、集積したEA変調器付き半導体集積素子140の構成を説明する。図10は、半導体集積素子140の構成を示す部分破断斜視図、及び図11は図10の線II−IIの断面図、すなわちDFBレーザの断面図である。半導体集積素子140は、図10に示すように、共通のn型半導体基板212上に、DFBレーザ214とEA変調器216と結合、集積した光集積デバイスである。
【0011】
DFBレーザ214は、下部クラッド層218、下部分離光閉込め層(Separate Confinement Heterostructure;以下SCH層という)220、多重量子井戸(Multiple Quantum Well;以下MQWという)活性層222、回折格子224、上部クラッド層226、及び再成長クラッド層227、コンタクト層228からなる積層構造を備えている。EA変調器216は、下部クラッド層230、下部SCH層232、MQW吸収層234、DFBレーザ214と共通の上部クラッド層226、及びコンタクト層228からなる積層構造を備えている。DFBレーザ214及びEA変調器216は、それぞれ、コンタクト層228上にp側電極235A、235B及びn型基板212の裏面に共通のn側電極236を備えている。
【0012】
DFBレーザ214の積層構造のうち、図11に示すように、上部クラッド層226、回折格子224、上部SCH層220’、MQW活性層222、下部SCH層232、及びn型基板212の上部は、メサ237として形成されている。メサ237の両脇は、順次、成長させた、半絶縁性のFeドープInP層238、及びn型InP層239で埋め込まれ、横方向の電流閉じ込め構造が形成されている。半絶縁性のFeドープInP層238を設けるのは、電子トラップ層として働かせると同時に、寄生容量を低減するためである。更に、容量低減のために、メサ237に沿って積層構造をエッチングして、トレンチ240が形成されている。
【0013】
また、EA変調器付き半導体集積素子の製造方法としては、n型半導体基板212上全体にMQW活性層222を含むDFBレーザ214の積層構造の一部を形成し、次いでDFBレーザ214領域以外のEA変調器216領域上に形成された前記半DFBレーザ214の積層構造の一部を少なくとも前記MQW活性層222よりn型半導体基板212側まで除去する。その後、前記EA変調器216領域上にMQW吸収層234を含むEA変調器216の積層構造の一部を形成し、次いでDFBレーザ214領域とEA変調器216領域の上面に共通層を形成する方法が提案されている(例えば、特許文献2)。
【0014】
【特許文献2】
特開2003−60284号公報
【0015】
この製造方法は突き合わせ結合(Butt-joint)法と呼ばれており、EA変調器216のMQW吸収層234及びDFBレーザ214のMQW活性層222をそれぞれ独立に設計できるという利点を有する。
【0016】
EA変調器付き半導体集積素子は、先に述べたようにEA変調器とDFBレーザ等の半導体レーザ素子を同一基板上にモノリシックに集積させたものである。半導体レーザ素子は直流動作により駆動されてレーザ光を発振する。該レーザ光はEA変調器へ入射され、EA変調器の量子井戸の電界効果による吸収係数変化により吸収される。そして、高周波信号を電圧駆動により該EA変調器に重畳させて、前記レーザ光を変調させて高速信号を得ている。
【0017】
WDMシステムには、C帯(C-band)と呼ばれる従来の波長帯(1.53〜1.56μm)と、現在開発されているL帯(L-band)と呼ばれる波長帯(1.57〜1.60μm)があるが、いずれもInP系の材料による半導体レーザ素子によって構成されることが多い。前記半導体レーザ素子と集積される前記EA変調器は、該半導体レーザ素子と共通のInP基板上に形成される。この場合、半導体層の形成上の観点からEA変調器はInPに格子整合する半導体材料によって構成された格子整合系であることが好ましい。なお、EA変調器の吸収層は井戸層と障壁層によって構成される。
【0018】
前記EA変調器の障壁層を形成する材料としてはInGaAsP系材料がある。該障壁層をInGaAsP系材料で形成すると、突き合わせ接合法によりEA変調器を選択再成長させやすいという利点を有する反面で、井戸層とのΔEc(伝導帯下端エネルギーの差)が小さく、ΔE(価電子帯上端エネルギーの差)が大きいため、ホールの蓄積が起こりやすく、結果としてホールのパイルアップが起こりやすいという問題があった。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】
上記問題を解決した障壁層を形成する材料としてはInGaAlAs系材料があるが、障壁層をInGaAlAs系材料で形成すると、ΔEが大きく、ΔEが小さいため、ホールの蓄積が起こりにくく、結果としてホールのパイルアップが起こりにくいという利点を有する。さらに、有効質量の小さい電子の閉込めも強いため、消光比が大きく取れるという利点も有する。しかしながら、材料にAlを含んでいるために突き合わせ接合により電界吸収型光変調器を選択再成長させることが難しいという問題があった。
【0020】
また、前記障壁層をInGaAlAsで形成した場合、組成によっては電子に対する障壁が高くなり、電子に対する排出時間が大きくなることがある。この場合には、ホールに対するパイルアップは生じないものの、電子に対するパイルアップが生じてしまうことがあった。
【0021】
これらパイルアップは屈折率変化を引き起こすため、以下の(1)式で表されるαパラメータ(α)が悪化する。ここでλは光ファイバへの入射光の波長、Δnは電圧印加時の電界吸収型光変調器の吸収層の屈折率変化、Δαabsは電界吸収型光変調器の吸収層の屈折率変化である。
【数1】
Figure 0004550371
【0022】
前記αパラメータは、光ファイバで光信号を伝送した後の波形の劣化(チャーピング)を引き起こす度合いを示し、αパラメータの劣化は伝送距離を妨げる原因になる。また、パイルアップは、高周波特性(Radio frequency特性;以下RF特性という)も劣化させる原因になる。
【0023】
また、半導体レーザ素子とEA変調器と集積させた半導体集積素子においては、該半導体レーザ素子の発振波長と該EA変調器の吸収端波長との波長差ΔλE−D(EA変調器の吸収端波長−半導体レーザ素子の発振波長)を消光比や光出力といった静特性及びチャーピング特性の制御という理由から一定に保つ必要がある。しかしながら、実際にはEA変調器の吸収層を形成する際に、その吸収端波長がねらいとずれてしまうことがあり、ΔλE−Dを一定に保つことが難しかった。
【0024】
本発明は上記に鑑みてなされたものであって、チャーピング特性が良好な送信用信号光源を提供することを目的とする。
【0025】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1にかかる電界吸収型光変調器は、第1の導電型のInPからなる半導体基板上に、少なくとも下側分離光閉込め層(SCH層)、吸収層、上側分離光閉込め層(SCH層)及び前記第1の導電型とは逆の導電型である第2の導電型のクラッド層を含む積層体を有し、前記積層体の上方には第2の導電型の電極、前記半導体基板の前記積層体を形成した面と反対側の面には第1の導電型の電極を有する電界吸収型光変調器において、前記第1または第2の導電型はp型またはn型であって、p側の分離光閉込め層(SCH層)の一部をInGaAlAs層で形成し、n側の分離光閉込め層(SCH層)の一部をInGaAsP層で形成することを特徴としている。
【0026】
この電界吸収型光変調器によれば、少なくともp側のSCH層の一部をΔEvが小さくかつInP半導体基板に格子整合するInGaAlAs系材料で形成し、かつ少なくともn側のSCH層の一部をΔEcが小さくかつ半導体基板に格子整合するInGaAsP系材料で形成することによって、ホール及び電子の蓄積が起こりにくい、すなわちホールのパイルアップ及び電子のパイルアップが起こりにくい電界吸収型光変調器を提供することができる。
【0027】
なお、上記効果は、p側及びn側のSCH層の一部を上述した材料で構成することにより得ることができるが、好ましくはその全てを上述した材料で、すなわちp側のSCH層の全体をInGaAlAs系材料で形成し、n側のSCH層の全体をInGaAsP系材料で形成することが好ましい。
【0028】
また、前記p側及びn側SCH層は、一種類の組成でも、組成が徐々に変化するGRIN−SCH(Grated Index Separate Confinement Heterostructure)層とすることもできる。GRIN−SCH層において、組成は連続的に変化しても良いし、階段状に変化しても良い。GRIN−SCH層を用いた場合には、上記効果に加え、高光入力時にホールのパイルアップが起こりにくいという効果を得ることができる。
【0029】
また、請求項2にかかる電界吸収型光変調器は、第1の導電型のInPからなる半導体基板上に、少なくとも吸収層及び前記第1の導電型とは逆の導電型である第2の導電型のクラッド層を含む積層体を有し、前記積層体の上方には第2の導電型の電極、前記半導体基板の前記積層体を形成した面と反対側の面には第1の導電型の電極を有する電界吸収型光変調器であって記吸収層は2以上の障壁層を有し、少なくとも最もp側の障壁層をInGaAlAs層で形成し、少なくとも最もn側の障壁層をInGaAsP層で形成することを特徴としている。
【0030】
この電界吸収型光変調器によれば、少なくとも最もp側の障壁層をΔEvが小さくかつInP半導体基板に格子整合またはInPと比較的近い格子定数を持つInGaAlAs系材料で形成し、かつ少なくとも最もn側の障壁層をΔEが小さくかつ半導体基板に格子整合かつInP半導体基板に格子整合またはInPと比較的近い格子定数を持つInGaAsP系材料で形成することによって、ホール及び電子の蓄積が起こりにくい、すなわちホールのパイルアップ及び電子のパイルアップが起こりにくい電界吸収型光変調器を提供することができる。
【0031】
上記効果は、それぞれ最もp側もしくはn側の障壁層を上述した材料で構成することにより得ることができるが、好ましくは活性層中心からp側もしくはn側の全ての障壁層を上述した材料で、すなわち活性層中心からp側の全ての障壁層をInGaAlAs系材料で形成し、活性層中心からn側の全ての障壁層をInGaAsP系材料で形成することが好ましい。なお、障壁層が奇数である場合には、中央の障壁層はInGaAlAs層、InGaAsP層のいずれでも良い。
【0032】
また、請求項3にかかる電界吸収型光変調器は、上記発明において、前記吸収層は、量子井戸型吸収層であることを特徴としている。このようにすると電界吸収型光変調器は効果的に量子閉込め効果を利用することができる。
【0033】
また、請求項4にかかる電界吸収型光変調器は、上記発明において、前記量子井戸型吸収層は多重量子井戸型吸収層であることを特徴としている。このようにすると、より大きな消光比を低電圧で得られるという効果を得ることができる。また、前記多重量子井戸吸収層最外層が障壁層となっていることが好ましく、また井戸数は6〜10層程度とすることが好ましい。
【0034】
また、請求項5にかかる電界吸収型光変調器モジュールは、上記発明にかかる電界吸収型光変調器と、光を入力端から前記電界吸収型光変調器に伝搬する入力側光ファイバと、変調後の光を前記電界吸収型光変調器から出力端に伝搬する出力側光ファイバと、前記電界吸収型光変調器の入力端面と前記入力側光ファイバ及び前記電界吸収型光変調器の出力端面と前記出力側光ファイバとを光結合するレンズとを備えたことを特徴としている。
【0035】
この電界吸収型光変調器モジュールによれば、少なくともp側のSCH層の一部またはp側の障壁層をΔEvが小さくかつInP半導体基板に格子整合またはInPと比較的近い格子定数を持つInGaAlAs系材料で形成し、かつ少なくともn側のSCH層の一部またはn側の障壁層をΔEcが小さくかつ半導体基板に格子整合またはInPと比較的近い格子定数を持つInGaAsP系材料で形成することによって、ホール及び電子の蓄積が起こりにくい、すなわちホールのパイルアップ及び電子のパイルアップが起こりにくい電界吸収型光変調器を提供することができる。
【0036】
また、請求項6にかかる電界吸収型光変調器モジュールは、上記発明において、電気信号の入力用高周波コネクタ有し、かつ該入力用高周波コネクタと前記電界吸収型光変調器とを電気的に接続する信号ラインをマイクロストリップラインで構成することを特徴としている。このようにすると、高周波信号を損失を少なくかつより効果的に伝播させることが可能になるという効果を得ることができる。
【0037】
この電界吸収型光変調器モジュールによれば、少なくともp側のSCH層の一部またはp側の障壁層をΔEvが小さくかつInP半導体基板に格子整合またはInPと比較的近い格子定数を持つInGaAlAs系材料で形成し、かつ少なくともn側のSCH層の一部またはn側の障壁層をΔEcが小さくかつ半導体基板に格子整合またはInPと比較的近い格子定数を持つInGaAsP系材料で形成することによって、ホール及び電子の蓄積が起こりにくい、すなわちホールのパイルアップ及び電子のパイルアップが起こりにくい電界吸収型光変調器モジュールを提供することができる。
【0038】
上記目的を達成するために、請求項7にかかる電界吸収型光変調器付き半導体集積素子は、請求項1乃至4に記載の電界吸収型光変調器と共通の基板を有するように少なくとも第1の導電型のクラッド層、活性層、前記第1の導電型とは逆の導電型である第2の導電型のクラッド層を含む積層体を有し、基板の前記積層体を形成したのと反対側の面には第1の導電型の電極、前記積層体の基板と反対側の面には第2の導電型の電極を有する半導体レーザ素子が形成されていることを特徴としている。
【0039】
この電界吸収型光変調器付き半導体集積素子によれば、上記発明の電界吸収型光変調器を半導体レーザ素子と集積させることによって、ホール及び電子の蓄積が起こりにくい、すなわちホールのパイルアップ及び電子のパイルアップが起こりにくい電界吸収型光変調器付き半導体集積素子を提供することができる。
【0040】
また、請求項8にかかる電界吸収型光変調器付き半導体集積素子は、上記発明において、前記半導体レーザ素子は、分布帰還型半導体レーザ素子または分布ブラッグ反射型半導体レーザ素子であることを特徴としている。このようにすると半導体レーザ素子からの発振波長を単一波長とすることができるので、送信用信号光源として好ましい。特に前記半導体レーザ素子を分布帰還型半導体レーザとすると、回折格子の設計により所望通りの発振波長を得ることができるのでより好ましい。
【0041】
また、請求項9にかかる電界吸収型光変調器付き半導体集積素子モジュールは、請求項7または請求項8に記載の電界吸収型光変調器付き半導体集積素子と、前記電界吸収型光変調器付き半導体集積素子の電界吸収型光変調器の出力端面からの変調後の光を出力端に伝搬する出力側光ファイバと、前記出力端面と前記出力側光ファイバとを光結合するレンズとを備えたことを特徴としている。
【0042】
この電界吸収型光変調器付き半導体集積素子モジュールによれば、少なくともp側のSCH層の一部またはp側の障壁層をΔEvが小さくかつInP半導体基板に格子整合またはInPと比較的近い格子定数を持つInGaAlAs系材料で形成し、かつ少なくともn側のSCH層の一部またはn側の障壁層をΔEcが小さくかつ半導体基板に格子整合またはInPと比較的近い格子定数を持つInGaAsP系材料で形成することによって、ホール及び電子の蓄積が起こりにくい、すなわちホールのパイルアップ及び電子のパイルアップが起こりにくい電界吸収型光変調器を提供することができる。
【0043】
また、請求項10にかかる電界吸収型光変調器付き半導体集積素子モジュールは、上記発明において、電気信号の入力用高周波コネクタ有し、かつ該入力用高周波コネクタと前記電界吸収型光変調器付き半導体集積素子とを電気的に接続する信号ラインをマイクロストリップラインで構成することを特徴としている。このようにすると、高周波信号を損失を少なく、かつより効果的に伝播できるという効果を得ることができる。
【0055】
【発明の実施の形態】
以下に、添付図面を参照し、実施形態例を挙げて本発明の実施の形態を具体的かつ詳細に説明する。
実施形態例1
図1は本実施形態例1の電界吸収型光変調器(EA変調器)1の構造を示す部分破断斜視図、図2は該EA変調器1の吸収層近傍の構造を示す模式図である。EA変調器1は、n型InP基板2上に、n型InP下部クラッド層3、n側GRIN−SCH層4、MQW吸収層5、p側GRIN−SCH層6、p型InP上部クラッド層7、及びp型InGaAsコンタクト層8からなる積層構造を備えている。
【0056】
EA変調器1の積層構造のうち、図1に示すように、p型InP上部クラッド層7、p側GRIN−SCH層6、MQW吸収層5、n側GRIN−SCH層4、n型InP下部クラッド層3、及びn型InP基板2の上部は、メサとして形成されている。メサの両脇は、順次、成長させた、半絶縁性のFeドープInP層12、及びn型InP層13で埋め込まれ、横方向の電流閉じ込め構造が形成されている。半絶縁性のFeドープInP層12を設けるのは、電子トラップ層として働かせると同時に、寄生容量を低減するためである。更に、容量低減のために、メサに沿って積層構造をエッチングして、トレンチ14が形成されている。なお、図示の関係上、トレンチ14はメサの片側だけに記載しているが、実際には両側に形成されている。メサ上及びn型InP層13上には、p型InP再成長クラッド層15、及びp型InGaAsコンタクト層8が順次積層され、更にp側電極9が設けてある。なお、n型InP半導体基板2の前記積層構造形成面とは他方の面にはn側電極10が設けてある。
【0057】
次いで、図2を用いて本実施形態例1のEA変調器1の吸収層近傍の構造について説明する。図2は、n側GRIN−SCH層4、MQW吸収層5、p側GRIN−SCH層6についてのエネルギーバンドギャップ構造を模式的に示した図である。本実施形態例1において、n側GRIN−SCH層4は、図1に示したn型InP基板2側から順に厚さ20nmの1.0Q層4a(1.0Qとは1.0μm相当のエネルギーバンドギャップ波長を有するInGaAsPを示す。以下同様)、厚さ20nmの1.1Q層4b、厚さ20nmの1.2Q層4cの3層で構成される。
【0058】
また、MQW吸収層5は、各々の厚さが10nmである8層の井戸層5Aの各層の間に各々の厚さが5nmである障壁層5Bで構成される。ここで、井戸層5Aは、InPに対して歪が0.5%程度の1.49Qで構成される。また障壁層5Bは以下の構成を有する。すなわち、図1に示したn型InP基板2側から1〜4層は、厚さ5nmの1.2Q(屈折率3.34、InPに対する歪−0.1%)で構成され、5〜7層は、厚さ5nmの1.15μm帯相当のエネルギーバンドギャップ波長を有するInGaAlAs(屈折率3.34、InPに対する歪−0.1%)で構成される。
【0059】
また、p側GRIN−SCH層6は、前記MQW吸収層5から図1に示したp型InP上部クラッド層7へ向かって、組成が1.15μm帯から1.0μm帯相当のエネルギーバンドギャップ波長を有するInGaAlAsへと連続的に変化するように構成される。p側GRIN−SCH層6の膜厚は45nmである。ここで、p側GRIN−SCH層6の膜厚がn側GRIN−SCH層4の総厚(60nm)と異なるのは、FFP(Far Field Pattern)が前記MQW吸収層5を中心に対称となるようにするためである。
【0060】
本実施形態例1に記載したEA変調器1に、別途作製したDFBレーザ素子から波長1.55μmの光を入力して、特性の評価を行った。その結果を表1に示す。
【0061】
【表1】
Figure 0004550371
【0062】
ここで、評価項目1はEA変調器に加える電圧(VEA)が0Vの時の光−電気の高周波特性(RF特性)であり、評価項目2は、EA変調器に加える電圧(VEA)を0Vから03Vまで変化させた場合のαパラメータ(α)、評価項目3はαパラメータ(α)が0の時のEA変調器に加える電圧(VEA)、評価項目4は分散特性が20ps/nm/kmであるシングルモードファイバ(SMF;Single Mode Fiber)内を9.95Gbpsで80km伝送させた後のパワーペナルティである。
【0063】
比較例1
実施形態例1に対する比較例1として、実施形態例1のn側GRIN−SCH層4、障壁層5B及びp側GRIN−SCH層6の組成をエネルギーバンドギャップ波長を変えずに全てInGaAsPで形成した以外は実施形態例1と同様のEA変調器を作製した。
【0064】
比較例2
実施形態例1に対する比較例2として、実施形態例1のn側GRIN−SCH層4、障壁層5B及びp側GRIN−SCH層6の組成をエネルギーバンドギャップ波長を変えずに全てInGaAlAsで形成した以外は実施形態例1と同様のEA変調器を作製した。
【0065】
比較例1及び2について、実施形態例1と同様の項目について評価したところ、表2のようになった。表2に示した結果から比較例1及び比較例2に対する実施形態例1の優位性を確認することができた。
【0066】
【表2】
Figure 0004550371
【0067】
なお、実施形態例1においては、全てのn側GRIN−SCH層4及びn側の障壁層5B(1〜4層)をInGaAsPで形成し、また全てのp型GRIN−SCH層6とp側の障壁層5B(5〜7層)をInGaAlAsで形成したが、この実施形態例は本願発明の範囲を限定するものではない。したがって、n側GRIN−SCH層4の少なくとも一部をInGaAsPで形成し、p側GRIN−SCH層6の少なくとも一部をInGaAlAsしたEA変調器や最もn側の障壁層5B(1層)をInGaAsPで形成し、また最もp側の障壁層5B(7層)をInGaAlAsで形成したEA変調器も先に述べた効果を得ることができる。しかしながら、最も好ましいのは本実施形態例1のように全てのn側GRIN−SCH層4及びn側の障壁層5B(1〜4層)をInGaAsPで形成し、また全てのp型GRIN−SCH層6とp側の障壁層5B(5〜7層)をInGaAlAsで形成したEA変調器1である。
【0068】
また、本実施形態例1ではn側GRIN−SCH層4を階段構造、p側GRIN−SCH層6を連続変化構造としたが、両者は共に階段構造であっても良いし、連続変化構造であっても良い。さらに、n型InP下部クラッド層3は必須ではなく、n型InP基板2の厚さを厚くして実施的にn型InP基板2にn型InP下部クラッド層3の機能を持たせることによって省略することができる。
さらに、本実施形態例1においては、n型InP基板にほぼ格子整合するEA変調器を例にとって説明したが、各半導体層の導電型は逆であっても良い。また、GaAs基板にほぼ格子整合するEA変調器にも適用することができる。
【0069】
実施形態例2
図3は本実施形態例2のEA変調器モジュール100の構造を示す模式図である。EA変調器モジュール100はEA変調器101と、光をEA変調器モジュール100の入力端から前記EA変調器101に伝搬する入力側光ファイバ102と、変調後の光を前記EA変調器101からEA変調器モジュール100の出力端に伝搬する出力側光ファイバ103と、前記EA変調器101の入力端面と前記入力側光ファイバ102とを光学的に結合するレンズ104a、104b及び前記EA変調器101の出力端面と前記出力側光ファイバ103とを光学的に結合するレンズ105a、105bとを備えている。
【0070】
また、本実施形態例2にかかるEA変調器モジュール100は10GHz以上という高周波用EA変調器モジュールであるため、電気信号の入力用高周波コネクタ106を有し、かつ該入力用高周波コネクタ106と前記EA変調器101とを電気的に接続する信号ラインは図示しないマイクロストリップラインで構成されている。なお、本実施形態例2で用いたEA変調器モジュール100の周波数は10GHzである。また、EA変調器101は実施形態例1で用いたEA変調器1と同じであるため、詳細な説明は省略する。
【0071】
なお、ここでレンズ系としては、EA変調器101の入力端面と前記入力側光ファイバ102とを光学的に結合するレンズ104a、104b及びEA変調器101の出力端面と前記出力側光ファイバ103とを光学的に結合するレンズ105a、105bとも2レンズ系を用いたが、本願発明はこの実施形態には限定されず、例えば、光ファイバ102及び光ファイバ103のEA変調器101側の端面をレンズ上に加工することによって、レンズドファイバとし、1レンズ系とすることもできる。なお、本実施形態例2を周波が2.5GHz以下のような比較的低周波数用EA変調器モジュールに適用することもできる。低周波数用EA変調器モジュールの場合には、高周波コネクタ106に代えて通常のリード線を用いることができる。
【0072】
実施形態例3
図4は本実施形態例3のEA変調器付き半導体集積素子20の構造を示す部分破断斜視図、図5は該EA変調器付き半導体集積素子20の半導体レーザ素子、具体的にはDFBレーザ21の活性層近傍の構造を示す模式図である。なお、本実施形態例3のEA変調器1’の構造は実施形態例1のEA変調器1と同じであるため、対応する箇所に同じ符号を付し、詳細な説明は省略する。
【0073】
実施形態例3では、前記EA変調器1’と集積させる半導体レーザ素子としてはDFBレーザ21を用いた。DFBレーザ21は、前記EA変調器1’と共通のn型InP基板22(2)上に、n型InP下部クラッド層23、n側GRIN−SCH層24、MQW活性層25、p側GRIN−SCH層26、p型InP上部クラッド層27、及びp型InGaAsコンタクト層28からなる積層構造を備えている。そして上部クラッド層27中には、DFBレーザ21の発振波長を決定する回折格子27aが形成されている。
【0074】
DFBレーザ21の積層構造のうち、図4に示すように、前記p型InP上部クラッド層27、p側GRIN−SCH層26、MQW活性層25、n側GRIN−SCH層24、n型InP下部クラッド層23、及びn型InP基板22(2)の上部は、メサ31として形成されている。メサ31は半絶縁性のFeドープInP層32、及びn型InP層33で埋め込まれ、横方向の電流閉じ込め構造が形成されている。また、容量低減のために、メサ31に沿って積層構造をエッチングして、トレンチ34が形成されている。なお、図示の関係上、トレンチ34はメサ31の片側だけに記載しているが、実際には両側に形成されている。
【0075】
前記メサ31上及びn型InP層33上には、EA変調器1’と共通のp型InP再成長クラッド層35(15)、及びコンタクト層28が順次積層され、更にp側電極29を設けている。また、p側電極29とEA変調器1’のp側電極9との間には、EA変調器1’とDFBレーザ21の電流制御を独立に行うために、再成長クラッド層35(15)の一部にまで達する分離溝36が形成されている。そしてn型InP半導体基板22(2)の前記積層構造形成面とは他方の面にはn側電極10が設けてある。
【0076】
なお、メサ31はDFBレーザ21のメサ31を構成する積層構造とEA変調器1’のメサを構成する積層構造を形成した後、エッチングによりEA変調器1’のメサと同時に形成することができる。また、トレンチ34もEA変調器1’のトレンチ14と同時に形成することができる。
【0077】
次いで、図5を用いて本実施形態例3のDFBレーザ21の活性層近傍の構造について説明する。図5は、図4におけるn側GRIN−SCH層24、MQW活性層25、p側GRIN−SCH層26、回折格子27aを含むp型InP上部クラッド層27についてのエネルギーバンドギャップ構造を模式的に示した図である(図5においては図示の関係上、符号25は省略している)。本実施形態例3において、n側GRIN−SCH層24は、図4に示したn型InP基板22側から順に厚さ30nmの1.10Q層24a、厚さ30nmの1.15Q層24b、厚さ12nmの1.20Q層24cの3層で構成される。
【0078】
また、MQW活性層25は、各々の厚さが4.5nmである6層の井戸層25Aの各層の間に各々の厚さが12nmである障壁層25Bで構成される。ここで、井戸層5Aは1.55Qで構成され、障壁層5Bは1.20Qで構成される。
また、p側GRIN−SCH層26は、n側GRIN−SCH層24とMQW活性層25を挟んで対称に構成される。すなわち、前記MQW活性層25から図4に示したp型InP上部クラッド層27へ向かって、順に厚さ12nmの1.20Q層26a、厚さ30nmの1.15Q層26b、厚さ30nmの1.10Q層26cの3層で構成されている。
【0079】
また、回折格子27aは厚さ20nmの1.5Qで構成され、その回折格子パターンは、所望の発振波長λと回折格子27a部分の実効的屈折率neff及び回折格子ピッチΛとの関係式λ=2neffΛを満足するように決定される。例えば、本実施形態例3においては、回折格子ピッチΛが242nm、そのデューティー比は30%とした。また、回折格子27aと前記障壁層26cとの距離は180nmとした。
【0080】
以上のように作製したEA変調器付き半導体集積素子20について、実施形態例1と同項目について評価をしたところ、実施形態例1と同様な値を得ることができた。また、実施形態例3では、EA変調器1’とDFBレーザ21を集積させたEA変調器付き半導体集積素子20としたので、実施形態例1に示すようにEA変調器1とDFBレーザ素子とを独立に設けた場合に比べて、同等の動特性を持ちながら変調時の平均光出力を大きく取るという効果を得ることができた。
【0081】
なお、実施形態例3においても、実施形態例1と同様に全てのn側GRIN−SCH層24及びn側の障壁層25B(1〜4層)をInGaAsPで形成し、また全てのp型GRIN−SCH層26とp側の障壁層25B(5〜7層)をInGaAlAsで形成する必要はない。しかしながら、最も好ましいのは本実施形態例3のように全てのn側GRIN−SCH層24及びn側の障壁層25B(1〜4層)をInGaAsPで形成し、また全てのp型GRIN−SCH層26とp側の障壁層25B(5〜7層)をInGaAlAsで形成したEA変調器1’である。
【0082】
また、n側GRIN−SCH層24及び側GRIN−SCH層26についても、実施形態例1と同様、両者は共に階段構造であっても良いし、連続変化構造であっても良い。また、n型InP下部クラッド層23は必須ではなく、n型InP基板22(2)の厚さを厚くして実施的にn型InP基板22(2)にn型InP下部クラッド層23の機能を持たせることによって省略することができる点も同様である。
さらに、本実施形態例3においては、n型InP基板にほぼ格子整合するEA変調器付き半導体集積素子20を例にとって説明したが、各半導体層の導電型は逆であっても良い。また、GaAs基板にほぼ格子整合するEA変調器付き半導体集積素子にも適用することができる。
【0083】
また、DFBレーザ21の構造も実施形態例3の構造に限定されず、例えば、回折格子27aがMQW活性層25よりもn型InP基板22側にあっても良い。
さらに、DFBレーザ21に代えて分布ブラッグ反射型半導体レーザ(Distributed Bragg Reflector Laser;以下DBRレーザという)を用いることができる。DBRレーザを用いると波長可変性に優れたEA変調器付き半導体集積素子を得ることができるが、高出力化という観点からすればDFBレーザを用いることが好ましい。
【0084】
なお、本実施形態例3のEA変調器付き半導体集積素子20は以下のように作製された。まず、n型InP基板22(2)の全面にDFBレーザ21の上部InPクラッド層27までの積層構造を通常行われている製造方法で形成した後、SiN等の誘電体膜をマスクとして、DFBレーザ21のMQW活性層25を含むように前記積層構造を通常行われているエッチング方法により除去する。次いで、EA変調器1’InPクラッド層7まで形成した後、DFBレーザ21上のマスクを除去する。次いで、新たなSiN膜などの誘電体膜をマスクとして通常行われているエッチング方法により、1.5μm程度の幅のメサ11(31)を形成する。次いでメサ11(31)の側面を半絶縁性のFeドープInP層12(32)及びn型InP層13(33)で埋め込み、横方向の電流閉じ込め構造が形成された。
【0085】
また、容量低減のために、メサ11(31)に沿って積層構造をエッチングして、トレンチ14(34)を形成する。次いで前記メサ11(31)上及びn型InP層13(33)上には、p型InP再成長クラッド層15(35)及びコンタクト層8(28)が順次積層されたのち、EA変調器1’とDFBレーザ21への電流注入を独立に行うために、再成長クラッド15(35)の一部にまで達する分離溝36が形成される。更にコンタクト層8上にp側電極9、コンタクト層28上にp側電極29を形成する。その後、n型InP基板2(22)の裏面を研磨した後、n側電極10を形成した。
【0086】
なお、本願発明に係るEA変調器付き半導体集積素子は実施形態例3に記載された製造方法に限定されず、例えば、選択成長 (SAG;Selective Area Growth) 方法によりMQW吸収層5及びMQW活性層25を含む層を一工程で形成することもできる。
【0087】
実施形態例4
図6は本実施形態例4のEA変調器付き半導体集積素子モジュール110の構造を示す模式図である。EA変調器付き半導体集積素子モジュール110はEA変調器付き半導体集積素子111と、変調後の光を前記EA変調器付き半導体集積素子111の出力端面(EA変調器側)からEA変調器付き半導体集積素子モジュール110の出力端に伝搬する出力側光ファイバ113と、前記EA変調器付き半導体集積素子111の出力端面と前記出力側光ファイバ113とを光学的に結合するレンズ115a、115bとを備えている。
【0088】
また、本実施形態例4にかかるEA変調器付き半導体集積素子モジュール110は10GHz以上という高周波用EA変調器付き半導体集積素子モジュールであるため、電気信号の入力用高周波コネクタ116を有し、かつ該入力用高周波コネクタ116と前記EA変調器付き半導体集積素子111とを電気的に接続する信号ラインは図示しないマイクロストリップラインで構成されている。なお、本実施形態例4で用いたEA変調器モジュール110の周波数は10GHzである。また、EA変調器付き半導体集積素子111は実施形態例3で用いたEA変調器付き半導体集積素子20と同じであるため、詳細な説明は省略する。
【0089】
なお、ここでレンズ系としては、EA変調器付き半導体集積素子111の出力端面と前記出力側光ファイバ113とを光学的に結合するレンズ115a、115bとして2レンズ系を用いたが、本願発明はこの実施形態には限定されず、例えば、光ファイバ113のEA変調器付き半導体集積素子111側の端面をレンズ上に加工することによって、レンズドファイバとし、1レンズ系とすることもできる。また、高周波用EA変調器付き半導体集積素子モジュールとしない場合には、高周波コネクタ116は必要ない。なお、本実施形態例4を周波が2.5GHz以下のような比較的低周波数用EA変調器モジュールに適用することもできる。低周波数要EA変調器モジュールの場合には、高周波コネクタ116に代えて通常のリード線を用いることができる。
【0090】
実施形態例5
図7(a)〜(d)、図8(e)〜(h)、図9(i)〜(l)は本実施形態例5のEA変調器付き半導体集積素子の製造方法についての概略説明図である。なお、実施形態例5において製造するEA変調器付き半導体集積素子20'の構造は、EA変調器1''のp側GRIN−SCH層26、障壁層及びn側GRIN−SCH層24をそれぞれInGaAsPで形成したこと以外は実施形態例3のEA変調器付き半導体集積素子20と同じであるため、対応する箇所に同じ符号を付し、詳細な説明は省略する。
【0091】
実施形態例5においては、まず図7(a)に示すように、n型InP基板2の全面にDFBレーザ21を上部InPクラッド層27の一部までの積層構造を通常行われている製造方法で形成した後、図示しないSiN等の誘電体膜をマスクとして、EA変調器の形成領域Aに形成されている前記積層構造のうち、n型GRIN−SCH24迄を通常のエッチング法により除去した(図7(b))。
【0092】
次いで、EA変調器1''を前記積層構造と同じ高さになるように上部InPクラッド層7まで形成した(図7(c))。ここで、EA変調器1''の吸収端波長を測定した。
さらにDFBレーザ21上のマスクを除去し、回折格子形成層27a’(厚さ20nmの1.5Q層)をDFBレーザ21形成領域B及びEA変調器1''形成領域Aに積層した(図7(d))。ここで、DFBレーザ21上に先に測定した吸収端波長と所望の波長差(実施形態例5においては60nm)になるよう決定した回折格子パターンを電子描画装置で描画させ、次いで回折格子形成層27a’にドライエッチングを施し回折格子27aを形成させた。なお、この際にEA変調器1''上に形成されていた回折格子形成層27a'は除去され、回折格子27aを埋め込むように所定の高さまでp型InP再成長クラッド層35(15)を積層させて回折格子領域27Aを形成した(図8(e))。なお、前記図8(e)、及び以下に説明で用いる図8(f)は概略図なので図示された回折格子27aのピッチとデューティー比は実際に形成されたものとは異なる。
【0093】
その後、p型InP再成長クラッド層35(15)上に図示しないSiN膜などの誘電体膜を施し、該誘電体膜をマスクとして通常行われているエッチング方法により、1.5μm程度の幅のメサ31(11)を形成した(図8(f)。次いでメサ31(11)の側面を半絶縁性のFeドープInP層32(12)及びn型InP層33(13)で埋め込み、横方向の電流閉じ込め構造を形成した(図8(g))。
【0094】
次いで、残りのp型InP再成長クラッド層35(15)及びコンタクト層28(8)を順次積層した(図8(h))のち、容量を低減させるためにメサに沿って積層構造をエッチングして、トレンチ34(14)を形成した(図9(i))。また、EA変調器1''とDFBレーザ21への電流注入を独立に行うために、再成長クラッド35(15)の一部にまで達する分離溝36を形成した(図9(j))。更にコンタクト層8上にp側電極9、コンタクト層28上にp側電極29を形成した後、n型InP基板2(22)の裏面を研磨した後、n側電極10を形成した(図9(k))。また、トレンチ34(14)の表面にSiNからなる誘電体膜37を施した。
【0095】
以上のように作製したEA変調器付き半導体集積素子20’について、実施形態例1及び2と同項目について評価をしたところ、実施形態例1及び2と同様な値を得ることができた。
【0096】
なお、本実施形態例5では、回折格子形成層27a’をDFBレーザ21形成領域及びEA変調器1''形成領域に積層したが、回折格子27aはDFBレーザ21上に形成されれば良いので、DFBレーザ21形成領域のみに形成しても良い。
【0097】
また、本実施形態例5ではEA変調器1''の吸収層を含む積層構造の除去を通常のエッチング法で行ったが、このエッチングは前記積層構造の成長方向と略平行方向に進むドライエッチングを施した後、前記成長方向と略垂直方向に進むウエットエッチングを施す2段階エッチング法を用いることもできる。このようにすると、前記ウエットエッチングによってそのエッチング側面から150〜500nmの深さの空隙を形成することができる。このような空隙を設けると、ドライエッチングの際にマストランスポート現象が発生し、InP溶け出すことが前記空隙に流入させることができるため、突き合わせ接合面を所望の形状に形成することができる。
【0098】
【発明の効果】
以上に説明したように、本発明にかかる電界吸収型光変調器、電界吸収型光変調器付き半導体集積素子及び電界吸収型光変調器付き半導体集積素子によれば、チャーピング特性が良好でメトロ系に適した送信用信号光源を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本実施形態例1の電界吸収型光変調器(EA変調器)1の構造を示す部分破断斜視図である。
【図2】図2は、該EA変調器1の吸収層近傍の構造を示す模式図である。
【図3】図3は、本実施形態例2のEA変調器モジュール100の構造を示す模式図である。
【図4】図4は、本実施形態例3のEA変調器付き半導体集積素子20の構造を示す部分破断斜視図である。
【図5】図5は、実施形態例3のEA変調器付き半導体集積素子20のDFBレーザ21の活性層近傍の構造を示す模式図である。
【図6】図6は、本実施形態例4のEA変調器付き半導体集積素子モジュール110の構造を示す模式図である。
【図7】図7(a)〜(d)は、EA変調器付き半導体集積素子の製造方法についての第1の概略説明図である。
【図8】図8(e)〜(h)は、EA変調器付き半導体集積素子の製造方法についての第2の概略説明図である。
【図9】図9(i)〜(m)は、EA変調器付き半導体集積素子の製造方法についての第3の概略説明図である。
【図10】図10は、従来の光集積デバイスの構成を示す部分破断斜視図である。
【図11】図11は、図10の線II−IIの断面図である。
【符号の説明】
1、1’、1’’ 電界吸収型光変調器(EA変調器)
2 n型InP基板
3 n型InP下部クラッド層
4 n側GRIN−SCH層
4a 1.0Q層
4b 1.1Q層
4c 1.2Q層
5 MQW吸収層
5A 井戸層
5B 障壁層
6 p側GRIN−SCH層
7 p型InP上部クラッド層
8 p型InGaAsコンタクト層
9 p側電極
10 n側電極10
11、31 メサ
12、32 FeドープInP層
13、33 n型InP層
14、34 トレンチ
15、35 p型InP再成長クラッド層
20、20’ EA変調器付き半導体集積素子
21 DFBレーザ
22 n型InP基板
23 n型InP下部クラッド層
24 n側GRIN−SCH層
24a 1.10Q層
24b 1.15Q層
24c 1.20Q層
25 MQW活性層
25A 井戸層
25B 障壁層
26 p側GRIN−SCH層
26a 1.20Q層
26b 1.15Q層
26c 1.10Q層
27 p型InP上部クラッド層
27a 回折格子
27a’ 回折格子形成層
27A 回折格子領域
28 p型InGaAsコンタクト層
29 p側電極
36 分離溝
37 誘電体膜
100 電界吸収型光変調器(EA変調器)モジュール
101 EA変調器
102 入力側光ファイバ
103 出力側光ファイバ
104a、104b レンズ
105a、105b レンズ
106 高周波コネクタ
110 電界吸収型光変調器(EA変調器)付き半導体集積素子モジュール
111 EA変調器付き半導体集積素子
113 出力側光ファイバ
115a、115b レンズ
116 高周波コネクタ

Claims (10)

  1. 第1の導電型のInPからなる半導体基板上に、少なくとも下側分離光閉込め層、吸収層、上側分離光閉込め層及び前記第1の導電型とは逆の導電型である第2の導電型のクラッド層を含む積層体を有し、前記積層体の上方には第2の導電型の電極、前記半導体基板の前記積層体を形成した面と反対側の面には第1の導電型の電極を有する電界吸収型光変調器において、
    前記第1または第2の導電型はp型またはn型であって、p型側の分離光閉込め層の一部をInGaAlAs層で形成し、n型側の分離光閉込め層の一部をInGaAsP層で形成することを特徴とする電界吸収型光変調器。
  2. 第1の導電型のInPからなる半導体基板上に、少なくとも吸収層及び前記第1の導電型とは逆の導電型である第2の導電型のクラッド層を含む積層体を有し、前記積層体の上方には第2の導電型の電極、前記半導体基板の前記積層体を形成した面と反対側の面には第1の導電型の電極を有する電界吸収型光変調器において、前記第1または第2の導電型はp型またはn型であって、
    前記吸収層は2以上の障壁層を有し、少なくとも最もp型側の障壁層をInGaAlAs層で形成し、少なくとも最もn型側の障壁層をInGaAsP層で形成することを特徴とする電界吸収型光変調器。
  3. 前記吸収層は、量子井戸型吸収層であることを特徴とする請求項1または2のいずれか1項に記載の電界吸収型光変調器。
  4. 前記量子井戸型吸収層は多重量子井戸型吸収層であることを特徴とする請求項3に記載の電界吸収型光変調器。
  5. 請求項1乃至4に記載の電界吸収型光変調器と、
    光を入力端から前記電界吸収型光変調器に伝搬する入力側光ファイバと、
    変調後の光を前記電界吸収型光変調器から出力端に伝搬する出力側光ファイバと、
    前記電界吸収型光変調器の入力端面と前記入力側光ファイバ及び前記電界吸収型光変調器の出力端面と前記出力側光ファイバとを光結合するレンズと
    を備えたことを特徴とする電界吸収型光変調器モジュール。
  6. 電気信号の入力用高周波コネクタ有し、かつ該入力用高周波コネクタと前記電界吸収型光変調器とを電気的に接続する信号ラインをマイクロストリップラインで構成することを特徴とする請求項5に記載の電界吸収型光変調器モジュール。
  7. 請求項1乃至4に記載の電界吸収型光変調器と共通の基板を有するように少なくとも第1の導電型のクラッド層、活性層、前記第1の導電型とは逆の導電型である第2の導電型のクラッド層を含む積層体を有し、前記基板の前記積層体を形成したのと反対側の面には第1の導電型の電極、前記積層体の前記基板と反対側の面には第2の導電型の電極を有する半導体レーザ素子が形成されていることを特徴とする電界吸収型光変調器付き半導体集積素子。
  8. 前記半導体レーザ素子は、分布帰還型半導体レーザ素子または分布ブラッグ反射型半導体レーザ素子であることを特徴とする請求項7に記載の電界吸収型光変調器付き半導体集積素子。
  9. 請求項7または請求項8に記載の電界吸収型光変調器付き半導体集積素子と、
    前記電界吸収型光変調器付き半導体集積素子の電界吸収型光変調器の出力端面からの変調後の光を出力端に伝搬する出力側光ファイバと、
    前記出力端面と前記出力側光ファイバとを光結合するレンズと
    を備えたことを特徴とする電界吸収型光変調器付き半導体集積素子モジュール。
  10. 電気信号の入力用高周波コネクタ有し、かつ該入力用高周波コネクタと前記電界吸収型光変調器付き半導体集積素子とを電気的に接続する信号ラインを信号ラインはマイクロストリップラインで構成することを特徴とする請求項9に記載の電界吸収型光変調器付き半導体集積素子モジュール。
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