JPH0689904A - 絶縁ゲイト型電界効果半導体装置の作製方法 - Google Patents

絶縁ゲイト型電界効果半導体装置の作製方法

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JPH0689904A
JPH0689904A JP30832692A JP30832692A JPH0689904A JP H0689904 A JPH0689904 A JP H0689904A JP 30832692 A JP30832692 A JP 30832692A JP 30832692 A JP30832692 A JP 30832692A JP H0689904 A JPH0689904 A JP H0689904A
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Shunpei Yamazaki
舜平 山崎
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 絶縁ゲート型FETに浅い高濃度のソース、
ドレインを形成する、生産効率のよい製造方法を提供す
る。 【構成】 必要とされる高濃度の浅い接合の形成を、プ
ラズマ化された不純物を含む雰囲気中におけるドーピン
グによって行う。この際、ドーピングを行う半導体上に
選択的に絶縁物を形成し、該絶縁物に形成された開孔部
を用いて、プラズマによるドーピングを行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】この発明は絶縁ゲイト型電界効果半導体装
置(IGFETという)のソ−ス、ドレインをプラズマ
注入法により形成せしめることを特徴とする。この発明
は、ソ−ス、ドレインを構成する不純物領域を200Å
〜0.3μmの接合深さ、好ましくは800Å〜0.2
μmの深さを有し、その不純物濃度を1019cm-3以上
好ましくは5×1019〜1×1021cm-3を有する浅い
接合で有し、かつ高不純物濃度の不純物領域を形成せし
めることを特徴とする。従来ソ−ス、ドレインを構成さ
せるには、熱拡散法またはイオン注入法が知られてい
た。しかし熱拡散法に関しては、接合の深さが0.5〜
3μmも深くなってしまい、ゲ−ト部での寄生容量の増
大即ち高周波特性が十分でないという欠点を有してい
た。
【0002】他方イオン注入法が知られている。これは
IGFETのフレッシュホ−ルトコントロ−ルには精度
制御が可能であり、かつ低温度のため、きわめて好まし
いものであった。しかしソ−ス、ドレインを構成させる
ための高不純物濃度であり、かつ浅い接合を構成させる
には、1バッチ2〜4時間もかかり、最適な装置がな
く、実用化にはもう一歩であった。特にかかる高温での
イオン注入用炉は、5〜7億円と高価であり、その数分
のーの価格にて高不純物濃度注入を行い得る方法、装置
が求められていた。
【0003】本発明はかかる従来の2つの方法では成就
しなかった浅い接合を高不純物注入で有せしめたためI
GFETのソ−ス、ドレインの作製をプラズマイオンイ
ンプランテイション(PIIという)を用いたことを特
徴としている。
【0004】以下に図面に従ってその詳細を示す。第1
図は本発明に用いられたIGFETの製造工程を示す。
図面において、半導体其板(1)に対し選択酸化技術に
より埋置してフィ−ルド絶縁物(2)を0.5〜2μm
の厚さに形成した。さらに第1図(B)に示される如
く、ゲイト絶縁物(4)を100〜500Åの厚さに酸
化珪素、窒化珪素またはこれらの多層膜により形成し、
さらにコンタクト用穴(5)をフォトエッチング法によ
り作製した。さらにプラズマCVD法により、半導体ま
たは導体を形成した。即ち半導体を形成する場合は10
0%シランを200〜300℃の温度で反応炉内圧力
0.05〜0.2torr例えば0.1torr、1
3.56MHzの高周波を5〜10W加え、1〜10Å
/秒で形成した。基板がP型半導体ではリンまたは砒素
をPH3 またはAsH3 にて(PH3 またはAsH3
/SiH4 0.5〜2%に混合して導入した。かくして
半導体には3価または5価の不純物が添加され、プラズ
マ気相法(PIID)により0.2〜1μmの厚さに形
成された。このPCVD法は本発明人の出願になる特許
願(プラズマ気相反応装置 S57.9.25出願 特
願昭57−167280)に従った。
【0005】またこの半導体(6)のかわりに導体をW
6 またはMoCl3 を反応性気体として導入し形成し
てもよい。またこれらと珪化物気体とを混合し、Six
WyまたはSixMoyを形成し、さらにこの中にリン
を添加してその電気伝導度を高めることは有効であっ
た。
【0006】さらに第1図(C)に示される如く、フォ
トエッチング法によりリ−ド(11)、ゲイト(7)を
形成した。この後前記したPCVD装置により、0.5
〜2%にPH3 またはAsH3 を水素またはHeにより
この中を希釈した反応性気体を導入し、0.05〜2t
orr代表的には0.1torr、基板温度200〜6
00℃として電気エネルギを供給して、前記した反応性
気体をプラズマ化した。かかるプラズマ化したリンまた
は砒素は、プラズマ化し運動エネルギを受けているため
半導体中にソ−ス(10)、ドレイン(9)を構成する
不純物として注入されたいわゆるプラズマイオン注入を
行った。このPIIは低温度の、精度制御は不可能であ
るが、1×1019〜1021cm-3の高濃度に不純物を注
入し、かつ加える高周波エネルギが10W〜1KWでよ
いため、大面積も同様にPIIが可能であるという特徴
を有する。例えば本発明に用いたPII装置は5インチ
ウエハを70枚ロ−ディングさせ、そのロ−ディング空
間は高さ20cm、幅60cm、奥行き60cmであ
る。ここにウエハをサポ−タにそわせて林立させ、その
上方および下方の一対を構成する電極間に放電させるこ
とにより成就した。
【0007】かくすると70枚、/0.5時間での多量
生産が1×1019〜1021cm-3代表的には2×1020
cm-3の不純物の注入を100Å〜0.3μmの深さに
行って可能であった。さらにこのPIIの後再び300
〜500℃にて水素のみのプラズマ処理をし、不要の付
着不純物等を除去し、かつ水素イオンを半導体中に注入
して格子欠陥、損傷の中和を行った。特にSi−H結合
を有せしめた場合有効であった。この後これら半導体基
板をPII装置より取り出し層間絶縁物(12)を作っ
た。さらに穴(14)をあけ2層目の配線(13)を作
った。この2層目の配線(13)もアルミニウムをAl
(CH2 3 とさらにSiH4 をその1〜5%添加し、
加えてPH3 を0.1〜1%添加して、コンタクトのス
パイク発生のないアルミニウム膜をPCVD法により形
成した。この時この(13)の形成の前に、この穴に対
し同一導電型の不純物をPII法により注入し、オ−ム
接触性を助長させてもよい。以上において、ソ−ス、ド
レインは高純度に浅い注入を行った。この層間絶縁物を
形成する前に水素雰囲気で400〜800℃の温度でプ
ラズマ法により発生した損傷を除去するため、熱アニ−
ルを行うことは有効である。かかる低温でのアニ−ル
は、本発明方法がその各イオンの有する運動エネルギが
小さく、浅い注入を行うため可能である。かつ800℃
以下であるため、注入された不純物の再拡散もなく、ま
た省エネルギの観点からも優れたものであった。
【0008】本発明ではP型シリコン基板上のN型のソ
−スドレインを作る場合が一般的であり、チャネル形成
領域はエンヘンスメント型、ディプレッション型であっ
ても、またキャリアとして少数キャリアを用いる方法で
あっても、また多数キャリアを用いる方法であってもよ
い。さらに逆のN型基板にP型のホウ素の注入を行って
もよい。また基板として、シリコンではなく、低温工程
省エネルギ工程のためGaAs、GaAlAs、InP
等の35化合物に対しても適用可能である。またこの発
明は1つのIGFETではなく1Tr/cellのメモ
リ、フロ−ティングゲ−トを用いたEPROM等のIC
またはVLSIのソ−スドレインの作製に対しても有効
であり、マイクロコンピュ−タに対しても有効である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 絶縁ゲイト型電界効果半導体装置の製造工程
を示す。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年11月11日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】発明の名称
【補正方法】変更
【補正内容】
【発明の名称】 絶縁ゲイト型電界効果半導体装置の作
製方法
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】発明の詳細な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は絶縁ゲイト型電界効果
半導体装置(IGFETという)のソース領域、ドレイ
ン領域を形成する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、絶縁ゲイト型電界効果半導体のソ
ース領域及びドレイン領域を構成する方法として、熱拡
散法またはイオン注入法が知られていた。しかし熱拡散
法に関しては、接合の深さが0.5〜3μmも深くなっ
てしまい、ゲート部での寄生容量の増大即ち高周波特性
が十分でないという欠点を有していた。
【0003】他方イオン注入法が知られている。これは
IGFETのフレッシュホールトコントロールには精度
制御が可能であり、かつ低温度のため、きわめて好まし
いものであった。しかしソース、ドレインを構成させる
ための高不純物濃度であり、かつ浅い接合を構成させる
には、1バッチ2〜4時間もかかり、最適な装置がな
く、実用化にはもう一歩であった。特にかかる高温での
イオン注入用炉は、5〜7億円と高価であり、その数分
の一の価格にて高不純物濃度注入を行い得る方法、装置
が求められていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】本発明は、絶縁ゲイト型電界効果半導体装
置のソース領域及びドレイン領域を形成する手段とし
て、低価格すなわち高生産性を有し、しかも高不純物濃
度の領域を浅い深さで形成することのできるドーピング
方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、絶縁ゲイト型
電界効果半導体装置の作製方法であって、半導体上に開
穴部を有する膜を形成する工程と、前記半導体をプラズ
マ化された3価または5価の元素を含んだ反応性気体に
曝し、前記開穴部における半導体表面において200Å
〜0.3μmの深さを有するソース領域、ドレイン領域
を形成する工程と、を有することを特徴とする絶縁ゲイ
ト型半導体装置の作製方法。を要旨するものである。
【0007】上記のように本発明は、従来の方法では成
就しなかった浅い接合を高不純物注入をプラズマ化され
た注入せんとする不純物を含んだ反応性気体雰囲気中で
のプラズマイオンインプランテイション(PIIまたは
プラズマイオン注入という)によって行なうことを特徴
とする。
【0008】この発明は、ソース、ドレインを構成する
不純物領域を200Å〜0.3μmの接合深さ、好まし
くは800Å〜0.2μmの深さに形成し、その不純物
濃度を1019cm−3以上好ましくは5×1019
1×1021cm−3を有する浅い接合とし、かつ高不
純物濃度の不純物領域を形成せしめることを特徴とす
る。
【0009】
【実施例】以下に図面に従って本発明を利用した絶縁ゲ
イト型電界効果半導体装置の作製の一例を示す。第1図
は本発明に用いられたIGFETの製造工程を示す。図
面において、まず半導体基板(1)に対し選択酸化技術
により埋置してフィールド絶縁物(2)を0.5〜2μ
mの厚さに形成した。さらに第1図(B)に示される如
く、ゲイト絶縁物(4)を100〜500Åの厚さに酸
化珪素、窒化珪素またはこれらの多層膜により形成し、
さらにコンタクト用穴(5)をフォトエッチング法によ
り作製した。さらにプラズマCVD法により、半導体ま
たは導体(6)を形成した。(6)として半導体を形成
する場合は、プラズマCVD法を用いた。即ち、100
%シランを反応炉内に導入し、200〜300℃の温度
の加熱し、圧力を0.05〜0.2torr例えば0.
1torrとし、13.56MHzの高周波を5〜10
W加え、成膜速度として1〜10Å/秒で形成すること
によって、シリコンの半導体膜(6)を形成する。
【0010】またこのシリコン半導体膜(6)の形成方
法としては、以下のような方法を採用することができ
る。即ち、基板がP型半導体ではリンまたは砒素をPH
またはAsHにて(PHまたはAsH)/Si
0.5〜2%に混合して導入し、3価または5価の
不純物が添加された半導体膜を0.2〜1μmに厚さに
形成する方法である。なお、以上のPCVD法は本発明
人の出願になる特許願(プラズマ気相反応装置 S5
7.9.25出願 特願昭57−167280)に従っ
た。
【0011】またこの半導体(6)のかわりに導体をW
またはMoClを反応性気体として導入し形成し
てもよい。またこれらと珪化物気体とを混合し、Six
WyまたはSixMoyを形成し、さらにこの中にリン
を添加してその電気伝導度を高めることは有効であっ
た。
【0012】つぎに、ソース領域(10)及びドレイン
領域(9)を形成するための開穴部が形成された膜を以
下のようにして形成した。即ち、フォトエッチング法に
よりリード(11)、ゲイト(7)を形成した。この後
前記したPCVD装置により、0.5〜2%にPH
たはAsHを水素またはHeによりこの中を希釈した
反応性気体を導入し、0.05〜2torr代表的には
0.1torr、基板温度200〜600℃として電気
エネルギを供給して、前記した反応性気体をプラズマ化
した。かかるプラズマ化したリンまたは砒素は、プラズ
マ化し運動エネルギを受けているため半導体(1)中に
ソース(10)、ドレイン(9)を構成する不純物とし
て注入され、いわゆるプラズマイオン注入(PII)が
行なわれる。
【0013】このプラズマイオン注入は、低温度で行な
うことができ、しかも浅い領域において1×1019
1021cm−3の高濃度に不純物を注入することがで
き、大面積に同時に行なうことができる。また加える高
周波エネルギも10W〜1KWでよいため経済的であ
る。しかも下記に示すような方法を用いれば、複数の基
板に対して同時に処理を行なうことができる。例えば、
高さ20cm、幅60cm、奥行き60cmの反応空間
において、70枚の5インチウエハをサポータにそわせ
て林立させ、その上方および下方に設置された一対の電
極間から放電を行わせ、本発明のプラズマ中からの不純
物注入を行うことによって、70枚、/0.5時間での
多量生産が可能である。なおこの際のドーピングとして
は、1×1019〜1021cm−3代表的には2×1
20cm−3の不純物領域を100Å〜0.3μmの
深さにおいて行うことが可能である。
【0014】さらにこのプラズマイオン注入後再び30
0〜500℃にて水素のみ,プラズマ処理をし、不要の
付着不純物等を除去し、かつ水素イオンを半導体中に注
入して格子欠陥、損傷の中和を行うことは、特にSi−
H結合を有せしめた場合有効である。
【0015】この後これら半導体基板を装置より取り出
し層間絶縁物(12)を形成した。さらに穴(14)を
あけ2層目の配線(13)を形成した。この2層目の配
線(13)もアルミニウムをA1(CHとさらに
SiHを1〜5%添加することによって形成した。加
えてPHを0.1〜1%添加して、コンタクトのスパ
イク発生のないアルミニウム膜をPCVD法により形成
した。
【0016】この時この(13)の形成の前に、この穴
に対し同一導電型の不純物をプラズマイオン注入法によ
り注入し、オーム接触性を助長させてもよい。
【0017】以上において、ソース領域、ドレイン領域
に対し、不純物を高純度に浅い注入で行った。また層間
絶縁物を形成する前に水素雰囲気で400〜800℃の
温度でプラズマ法により発生した損傷を除去するため、
熱アニールを行うことは有効である。かかる低温でのア
ニールは、浅い注入を行うためには有効である。また
理温度が800℃以下であるため、注入された不純物の
再拡散もなく、また省エネルギの観点からも優れたもの
である。
【0018】本発明を応用する場合は、シリコン基板上
にN型のソース領域及びドレイン領域を作るのが一般的
である。またチャネル形成領域はエンヘンスメント型、
ディプレッション型であっても、またキャリアとして少
数キャリアを用いる方法であっても、また多数キャリア
を用いる方法であってもよい。さらに逆のN型基板にP
型のホウ素の注入を行う方法であってもよい。また基板
としては、シリコンではなく、GaAs、GaAlA
s、InP等の化合物を利用することも有効である。
【0019】またこの発明は1つのIGFETではなく
lTr/Cellのメモリ、フローティングゲートを用
いたEPROM等のICまたはVLSIのソースドレイ
ンの作製に対しても有効であり、マイクロコンピュータ
の作製工程に対しても有効である
【0020】
【発明の効果】本発明のプラズマに半導体を曝すことに
よって、プラズマ中から不純物を注入し、ソース領域、
ドレイン領域を浅い深さで高濃度に行うことができた。
また生産性を高くできるという特徴を得ることができ
た。
【図面の簡単な説明】
【図1】 絶縁ゲイト型電界効果半導体装置の製造工程
を示す。 ─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年7月23日
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】発明の詳細な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は絶縁ゲイト型電界効果
半導体装置(IGFETという)のソース領域、ドレイ
ン領域を形成する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、絶縁ゲイト型電界効果半導体のソ
ース領域及びドレイン領域を構成する方法として、熱拡
散法またはイオン注入法が知られていた。しかし熱拡散
法に関しては、接合の深さが0.5〜3μmも深くなっ
てしまい、ゲート部での寄生容量の増大即ち高周波特性
が十分でないという欠点を有していた。
【0003】他方イオン注入法が知られている。これは
IGFETのフレッシュホールトコントロールには精度
制御が可能であり、かつ低温度のため、きわめて好まし
いものであった。しかしソース、ドレインを構成させる
ための高不純物濃度であり、かつ浅い接合を構成させる
には、1バッチ2〜4時間もかかり、最適な装置がな
く、実用化にはもう一歩であった。特にかかる高温での
イオン注入用炉は、5〜7億円と高価であり、その数分
の一の価格にて高不純物濃度注入を行い得る方法、装置
が求められていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】本発明は、絶縁ゲイト型電界効果半導体装
置のソース領域及びドレイン領域を形成する手段とし
て、低価格すなわち高生産性を有し、しかも高不純物濃
度の領域を浅い深さで形成することのできるドーピング
方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、絶縁ゲイト型
電界効果半導体装置の作製方法であって、半導体上に開
穴部を有する膜を形成する工程と、前記半導体をプラズ
マ化された3価または5価の元素を含んだ反応性気体に
曝し、前記開穴部における半導体表面において200Å
〜0.3μmの深さを有するソース領域、ドレイン領域
を形成する工程と、を有することを特徴とする絶縁ゲイ
ト型半導体装置の作製方法。を要旨するものである。
【0007】上記のように本発明は、従来の方法では成
就しなかった浅い接合を高不純物注入をプラズマ化され
た注入せんとする不純物を含んだ反応性気体雰囲気中で
のプラズマイオンインプランテイション(PIIまたは
プラズマイオン注入という)によって行なうことを特徴
とする。
【0008】この発明は、ソース、ドレインを構成する
不純物領域を200Å〜0.3μmの接合深さ、好まし
くは800Å〜0.2μmの深さに形成し、その不純物
濃度を1019cm−3以上好ましくは5×1019
1×1021cm−3を有する浅い接合とし、かつ高不
純物濃度の不純物領域を形成せしめることを特徴とす
る。
【0009】
【実施例】以下に図面に従って本発明を利用した絶縁ゲ
イト型電界効果半導体装置の作製の一例を示す。第1図
は本発明に用いられたIGFETの製造工程を示す。図
面において、まず半導体基板(1)に対し選択酸化技術
により埋置してフィールド絶縁物(2)を0.5〜2μ
mの厚さに形成した。さらに第1図(B)に示される如
く、ゲイト絶縁物(4)を100〜500Åの厚さに酸
化珪素、窒化珪素またはこれらの多層膜により形成し、
さらにコンタクト用穴(5)をフォトエッチング法によ
り作製した。さらにプラズマCVD法により、半導体ま
たは導体(6)を形成した。(6)として半導体を形成
する場合は、プラズマCVD法を用いた。即ち、100
%シランを反応炉内に導入し、200〜300℃の温度
の加熱し、圧力を0.05〜0.2torr例えば0.
1torrとし、13.56MHzの高周波を5〜10
W加え、成膜速度として1〜10Å/秒で形成すること
によって、シリコンの半導体膜(6)を形成する。
【0010】またこのシリコン半導体膜(6)の形成方
法としては、以下のような方法を採用することができ
る。即ち、基板がP型半導体ではリンまたは砒素をPH
またはAsHにて(PHまたはAsH)/Si
0.5〜2%に混合して導入し、3価または5価の
不純物が添加された半導体膜を0.2〜1μmの厚さに
形成する方法である。なお、以上のPCVD法は本発明
人の出願になる特許願(プラズマ気相反応装置 S5
7.9.25出願 特願昭57−167280)に従っ
た。
【0011】またこの半導体(6)のかわりに導体をW
またはMoClを反応性気体として導入し形成し
てもよい。またこれらと珪化物気体とを混合し、Six
WyまたはSiXMoyを形成し、さらにこの中にリン
を添加してその電気伝導度を高めることは有効であっ
た。
【0012】つぎに、ソース領域(10)及びドレイン
領域(9)を形成するための開穴部が形成された膜を以
下のようにして形成した。即ち、フォトエッチング法に
よりリード(11)、ゲイト(7)を形成した。この後
前記したPCVD装置により、0.5〜2%にPH
たはAsHを水素またはHeによりこの中を希釈した
反応性気体を導入し、0.05〜2torr代表的には
0.1torr、基板温度200〜600℃として電気
エネルギを供給して、前記した反応性気体をプラズマ化
した。かかるプラズマ化したリンまたは砒素は、プラズ
マ化し運動エネルギを受けているため半導体(1)中に
ソース(10)、ドレイン(9)を構成する不純物とし
て注入され、いわゆるプラズマイオン注入(PII)が
行なわれる。
【0013】このプラズマイオン注入は、低温度で行な
うことができ、しかも浅い領域において1×1019
1021cm−3の高濃度に不純物を注入することがで
き、大面積に同時に行なうことができる。また加える高
周波エネルギも10W〜1KWでよいため経済的であ
る。しかも下記に示すような方法を用いれば、複数の基
板に対して同時に処理を行なうことができる。例えば、
高さ20cm、幅60cm、奥行60cmの反応空間に
おいて、70枚の5インチウエハをサポータにそわせて
林立させ、その上方および下方に設置された一対の電極
間から放電を行わせ、本発明のプラズマ中から不純物注
入を行うことによって70枚、/0.5時間での多量生
産が可能である。なおこの際のドーピングとしては、1
×1019〜1021cm−3代表的には2×1020
cm−3の不純物領域を100Å〜0.3μmの深さに
おいて行うことが可能である。
【0014】さらにこのプラズマイオン注入後再び30
0〜500℃にて水素のみのプラズマ処理をし、不要の
付着不純物等を除去し、かつ水素イオンを半導体中に注
入して格子欠陥、損傷の中和を行うことは、特にSi−
H結合を有せしめた場合有効である。
【0015】この後これら半導体基板を装置より取り出
し層間絶縁物(12)を形成した。さらに穴(14)を
あけ2層目の配線(13)を形成した。この2層目の配
線(13)もアルミニウムをAl(CHとさらに
SiHを1〜5%添加することによって形成した。加
えてPHを0.1〜1%添加して、コンタクトのスパ
イク発生のないアルミニウム膜をPCVD法により形成
した。
【0016】この時この(13)の形成の前に、この穴
に対し同一導電型の不純物をプラズマイオン注入法によ
り注入し、オーム接触性を助長させてもよい。
【0017】以上において、ソース領域、ドレイン領域
に対し、不純物を高純度に浅い注入で行った。また層間
絶縁物を形成する前に水素雰囲気で400〜800℃の
温度でプラズマ法により発生した損傷を除去するため、
熱アニールを行うことは有効である。かかる低温でのア
ニールは、浅い注入を行うためには有効である。また
理温度が800℃以下であるため、注入された不純物の
再拡散もなく、また省エネルギの観点からも優れたもの
である。
【0018】本発明を応用する場合は、シリコン基板上
にN型のソース領域及びドレイン領域を作るのが一般的
である。またチャネル形成領域はエンヘンスメント型、
ディプレッション型であっても、またキャリアとして少
数キャリアを用いる方法であっても、また多数キャリア
を用いる方法であってもよい。さらに逆のN型基板にP
型のホウ素の注入を行う方法であってもよい。また基板
としては、シリコンではなく、GaAs、GaAlA
s、InP等の化合物を利用することも有効である。
【0019】またこの発明は1つのIGFETではなく
lTr/cellのメモリ、フローティングゲートを用
いたEPROM等のICまたはVLSIのソースドレイ
ンの作製に対しても有効であり、マイクロコンピュータ
の作製工程に対しても有効である。
【0020】
【発明の効果】本発明のプラズマに半導体を曝すことに
よって、プラズマ中から不純物を注入し、ソース領域、
ドレイン領域を浅い深さで高濃度に行うことができた。
また生産性を高くできるという特徴を得ることができ
た。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体と該半導体上に開穴部を有する絶
    縁物とを有し、前記開穴部において前記半導体表面が露
    呈した半導体装置を、プラズマ処理装置内に配設し、電
    気エネルギを与えて、プラズマ化した水素またはヘリュ
    ームで希釈された3価または5価の不純物の反応性気体
    雰囲気に露呈せしめることにより、前記開穴部の前記半
    導体内に3価または5価の不純物をプラズマイオン注入
    して不純物領域を形成せしめる工程と、該工程の後、導
    体または半導体を前記絶縁物上および前記不純物領域上
    に形成せしめることを特徴とする半導体装置作製方法。
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