JPH0689672A - 電子銃構体 - Google Patents

電子銃構体

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Publication number
JPH0689672A
JPH0689672A JP5133845A JP13384593A JPH0689672A JP H0689672 A JPH0689672 A JP H0689672A JP 5133845 A JP5133845 A JP 5133845A JP 13384593 A JP13384593 A JP 13384593A JP H0689672 A JPH0689672 A JP H0689672A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
grid electrode
cathode
electron gun
control grid
support member
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Application number
JP5133845A
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English (en)
Inventor
Jiee Odensaru Konratsudo
コンラッド・ジェー・オデンサル
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Tektronix Japan Ltd
Original Assignee
Sony Tektronix Corp
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Publication date
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    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J29/00Details of cathode-ray tubes or of electron-beam tubes of the types covered by group H01J31/00
    • H01J29/46Arrangements of electrodes and associated parts for generating or controlling the ray or beam, e.g. electron-optical arrangement
    • H01J29/48Electron guns
    • H01J29/485Construction of the gun or of parts thereof

Abstract

(57)【要約】 【構成】 離間部材58により制御グリッド60及び加
速グリッド66を離間し、加速グリッド電極の離間部材
側の面に環状凹部70を設けた。 【効果】 環状凹部により制御グリッド電極及び加速グ
リッド電極間のキャパシタンスを減少させ、更に高い周
波数のビデオ変調信号に応答できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子銃構体、特に、高
解像度、高帯域表示機能を有する電子放電デバイスとな
る電子銃構体に関する。
【0002】
【従来の技術】高輝度高解像度陰極線管は、例えば、医
療画像に使用される単色表示器及びボス他による米国特
許第4582396号に記載されているフィールド順次
液晶カラー表示器を含む種々の用途に使用されている。
これらの表示器は、陰極線管(以下CRTという)の解
像度に従った高解像度画像を表示できるので好ましい。
しかし、このCRTは、比較的に高輝度表示できること
が必要とされる。
【0003】更に、フィールド順次カラー表示器は、液
晶光シャッタを通って伝達される3色成分の画像を順番
に発生する単一の電子銃を備えたCRTを使用し、フル
カラー表示を行う。画像を伝達する液晶光シャッタは、
CRTが発生する光の輝度を約93〜95%だけ減衰さ
せる。同様に、高解像度の単色表示器は、光の輝度を8
1%減衰させる高コントラスト・ノッチフィルタ即ち濃
度フィルタを含む。従って、CRTは満足な高解像度画
像を形成するために、十分な輝度の光を発生する必要が
ある。
【0004】多くの高解像度表示器の表示画面は、対角
線寸法が約25.4cm以下で比較的小さい。この表示
画面の画素即ちピクセルは、わずかに約30万個で、単
色表示では約30MHz、フィールド順次カラー表示で
は85MHzの帯域幅を必要とする。大抵のCRT電子
銃が電子ビームを変調できる最大ビデオ信号帯域幅は、
約110MHzである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】大抵のCRTのビデオ
信号帯域幅性能を制限する1つの要因は、電子ビームを
変調するために協動するカソード電極及びそれと直接に
隣接する制御グリッド電極の各々が、比較的大きなキャ
パシタンスを有することである。低キャパシタンスのカ
ソード電極及び低キャパシタンスの制御グリッド電極を
有する電子銃は、オデンサルによる米国特許第4500
809号に記載されている。
【0006】この電子銃は、円錐台状に構成された加速
グリッド電極を含むので、電子ビームの球面収差を拡大
する傾向がある。球面収差の影響で、電子ビーム・スポ
ット・サイズ特性を拡大し、その結果として、CRTの
高解像度性能が妨げられるので、球面収差は特に高解像
度表示器に不都合である。この型の電子銃は、高解像
度、高輝度の表示画像には不適当な性能特性を有する。
【0007】オデンサルの米国特許第5077498号
には、高キャパシタンスのカップ状制御グリッド電極と
協動し、球面収差が減少した電子ビームを生成する平板
状で、比較的厚い加速グリッド電極を有するCRTが記
載されている。加速グリッド電極の厚さは、電極の開口
の直径に略等しいので、ここでは、加速グリッドの厚さ
は「比較的厚い」という。。この型の電子銃は、ある高
輝度、高解像度表示用途に適しているが、制御グリッド
電極の高キャパシタンス特性は、電子銃のビデオ信号帯
域幅性能を制限する。よって、この電子銃では、大表示
画面で高解像度、高輝度の表示画像が得られない。
【0008】したがって、本発明の目的は、高輝度、高
解像度のCRTの電子銃構体の提供にある。
【0009】本発明の他の目的は、大画面表示器に使用
可能なビデオ信号帯域幅で動作するCRTの電子銃構体
の提供にある。
【0010】本発明の他の目的は、フィールド順次液晶
カラー表示器及び単色画像表示器に使用可能なCRTの
電子銃構体の提供にある。
【0011】
【課題を解決するための手段及び作用】本発明の電子銃
構体を組み込んだCRTは、フィールド順次液晶カラー
表示システム及び単色画像表示システムの両方に使用で
きる高輝度、高解像度の大画面表示器を形成できる。好
適には、CRTは、隣接する小直径の制御グリッド電極
を備えた小直径のカソード構体を含む。カソード組立体
及び制御グリッド電極の直径を小さくすることで、それ
らは低キャパシタンス特性を有し、よって、比較的高い
ビデオ信号帯域幅で動作が可能になる。強電界が重畳さ
れた厚い加速グリッド電極が、制御グリッド電極に隣接
して配置され、電子ビームを予め焦点合わせし、球面収
差効果を縮小する。加速グリッド電極は、その厚さが公
称上加速グリッド電極内の開口の直径と等しいので、
「厚い」と表現される。。
【0012】第1の実施例では、カソード構体及び制御
グリッド電極により発生された電子ビームは、プッシュ
プル形式で変調される。具体的には、ビデオ変調信号及
びその反転信号は、制御グリッド電極及びカソードに夫
々供給される。ビデオ変調信号の増加及び減少は、反転
信号の減少及び増加と夫々協動して、電子ビームを変調
する。
【0013】プッシュプル動作は、電子ビームを変調す
るために必要なビデオ変調信号振幅を約半分に減少させ
る。減少したビデオ変調信号振幅は、電子銃の低キャパ
シタンス特性と共に、約1.2GHzの極めて高い周波
数帯域幅で電子ビームを変調できる。極めて高い周波数
変調の性能により、約500万ピクセルに相当する対角
線寸法約58cmの比較的大きな表示画面を有する高解
像度フィールド順次液晶カラー表示器を製造できる。
【0014】第2の実施例では、略一定電位をカソード
組立体に供給し、ビデオ変調信号を制御グリッド電極に
供給することにより電子ビームは変調される。大抵の従
来のCRTは、一定電位を制御グリッド電極に供給し、
ビデオ変調信号をカソード組立体に供給することにより
電子ビームを変調している。電子ビームを変調する従来
の方法は一般には満足できるが、高周波数カソード駆動
回路は、高解像度、高輝度表示器の表示画像に目立った
悪影響を及ぼす電気的ノイズを発生する。高周波数グリ
ッド駆動回路を使用して、ビデオ変調信号を制御グリッ
ド電極に供給することでノイズが減少し、それにより、
改善された高解像度、高輝度表示が得られる。
【0015】
【実施例】図5は本発明の電子銃構体を組み込んだCR
Tの側面断面図であり、図1は図5の電子銃構体の側面
断面図である。高輝度、高解像度のCRT10は、管軸
16に沿って電子ビームを形成且つ伝播させる電子銃1
4を内蔵する排気された管球12を有する。管球12
は、管状ガラス・ネック20、ガラス・ファネル22及
び光透過性ガラス・フェースプレート24を有する。P
−45形蛍光体材料の層26は、フェースプレート24
の内面に被着され、CRT10の表示画面28を形成す
る。電子透過性アルミニウム膜30は、ファネル22の
内面及び蛍光体層26に蒸着により被着され、管球12
の内面の一部は電気的に抵抗性のDAG層32で被膜さ
れる。
【0016】電子銃14は、ガラス・ネック20内で表
示画面28と反対側のCRT10の端部に配置される。
電子銃14は、低キャパシタンスのカソード組立体36
及び隣接する低キャパシタンスの制御グリッド電極(G
1と呼ばれる)38を含む。カソード組立体36は小直
径のカソード・スリーブ(筒状部材)40を含み、カソ
ード・スリーブ40の制御グリッド電極38に隣接する
端部に取り付けられたカソード・キャップ42を有す
る。加熱部材44は、スリーブ40内に配置され、カソ
ード・キャップ42の前面に浸透した電子放出被膜(図
示せず)は、例えば、炭酸ストロンチウム、炭酸バリウ
ム及び炭酸カルシウムの混合物を含む。
【0017】カソード・スリーブ40は、円板状非導電
性カソード支持部材46の開口45に押し込まれ、支持
部材46は、複数の弾性フィンガ50(2個のみを図示
する)で、管状支持部材48内にはめ込まれる。カソー
ド支持部材46の前面52は弾性フィンガ50に当接
し、制御グリッド電極38から離間した関係で、カソー
ド・キャップ42を位置決めする。支持部材46は、管
状支持部材48の内部に溶接されたカソード保持リング
53により、弾性フィンガ50に対して保持される。
【0018】図2は、図1の電子銃構体に使用される制
御グリッド電極の正面図である。図1及び図2を参照す
ると、制御グリッド電極38は、開口56を有する薄板
部54を含み、非導電性円板状離間部材58に鑞付けさ
れる。制御グリッド電極38は、薄板部54と一体化
し、制御グリッド38が制御グリッド駆動源(図示せ
ず)に電気的に接続できるように離間部材58を越えて
延びる柄状部60を含む。管状離間部材62は、管状支
持部材48及び離間部材58間に鑞付けされて延びる。
【0019】厚い略平板状加速グリッド電極(G2と呼
ばれる)66は、制御グリッド電極38が取り付けられ
る面と反対側の面で離間部材58に鑞付けされる。加速
グリッド電極66は、管軸16に対して対称的に配置さ
れた開口68及び内側環状凹部70を含む。加速グリッ
ド電極66の厚さ71aは、以下に詳述する様に、公称
寸法が開口68の直径71bと同じである。
【0020】凹部70は、制御グリッド電極38及び加
速グリッド電極66の間隔を増加させる領域72を与え
ることで、制御グリッド電極38及び加速グリッド電極
66間のキャパシタンスを減少させる。更に、凹部70
は、加速グリッド電極66を離間部材58に固定する鑞
付け材料が、不注意に制御グリッド電極38に移り、加
速グリッド電極及び制御グリッド電極間を短絡させるの
を防止する。好適には、凹部70は、加速グリッド電極
66に機械加工され、距離73だけ開口68から離され
る(図4)。他の方法としては、凹部70は、開口68
を横切って加速グリッド電極66をスタンプ又は機械加
工し、次に複数の平板ワッシャ(図示せず)を電極66
に溶接し、開口68での厚さを厚くすることにより形成
してもよい。
【0021】管状支持部材48は、加熱部材44が接続
される1対のヒータ・タブ75a及び75bを支持する
非導電性タブ支持部材74を受け入れる。電圧は、管球
12を通って延びる1組のベース・ピン76(図5)及
び接続導線(図示せず)を介してカソード組立体14、
制御グリッド電極38及び加速グリッド電極66に印加
される。加熱電流は、ヒータ・タブ75a及び75bを
介して加熱部材44に同様に印加される。
【0022】電子銃14を動作させる好適な方法では、
制御グリッド電極38は、約0〜+1.75Vの高周波
数ビデオ変調信号を受け取り、カソード組立体36は、
約0〜−1.75Vの反転高周波数ビデオ変調信号を受
け取る。ビデオ変調信号及び反転ビデオ変調信号は、約
1.2MHzの帯域幅を有し、協動してプッシュプル形
式で電子ビームを変調してもよい。
【0023】更に、電子ビーム輝度の最大及び最小変調
は、ビデオ変調信号及びその反転信号間の各最大及び最
小電圧差により与えられる。ビデオ変調信号の電圧の増
加及び減少は、反転ビデオ変調信号の電圧の夫々減少及
び増加と同時に生じる。その結果、ビデオ変調信号及び
その反転信号は、協動してプッシュプル形式で電子ビー
ム変調を高める反対極性の電圧変化を受ける。
【0024】加速グリッド電極66は、制御グリッド電
極38に印加される最大電圧(約+17.5V)に対し
て、+75V〜+250V、好適には約+100Vの電
位が印加される。加速グリッド電極66に印加される約
100Vの電位は、電子銃14に対して、約35V低い
カソード・カットオフ電圧Vcoを生成する。ビデオ変調
信号及びその反転信号の反対の17.5Vの電圧変化は
協動し、最大及び最小値の間で電子輝度を変化させる最
高約35Vの変化を生じさせる。
【0025】ビデオ変調信号及びその反転信号は、振幅
が十分に小さく(約17.5Vの変化)、高解像度フィ
ールド順次液晶カラー表示システムは、大きな表示画面
(例えば、対角線58cm)を使用できる。この様な表
示システムは、最大約500万個のピクセルを含み、最
大約1.2GHzの非常に高いビデオ信号周波数を必要
とする。、従来の電子銃に必要なビデオ変調信号変化
は、約60Vであるので、現行のビデオ駆動回路は、こ
の様な高周波数のビデオ信号を発生できない。これに対
し、プッシュプル動作により得られる電子銃14の低電
圧振幅性能により、電子ビーム変調は最大1.2GHz
の周波数に達する。
【0026】図5を参照すると、CRT10は、更に、
円筒状部82a及び平板状端部円板プレート82b(G
3と呼ばれる)を備えた管状部材80を含む。プレート
82bは、加速グリッド電極66の開口68に隣接して
配置された開口84を有する。管状部材80は、3.5
〜7.0kV、好適には5kVの電圧電位を受け取り、
円板プレート82bに高電界を生じさせる。円板プレー
ト82bは、厚い加速グリッド電極66と協動して、電
子ビームを極度に予め焦点合わせし、球面収差効果を縮
小する。
【0027】1組の非点収差補正プレート86及び大直
径管状焦点レンズ88は、夫々、電子ビームの非点収差
を補正し、電子ビームを18〜30kVの電位が印加さ
れる画面28に向かう電子ビームを焦点合わせする。電
気的に抵抗性のDAG層32と位置合わせされ、陰極線
管10に沿って配置された高効率偏向ヨーク90は、表
示画面上でラスタ走査形式で電子ビームを偏向する。表
示プレート組立体92は、CRT10の表示画面28の
前に配置され、例えば、高コントラスト濃度フィルタ即
ちノッチ・フィルタ又は液晶光シャッタを含み、夫々単
色医療画像システム又はフィールド順次カラー表示シス
テムを形成する。
【0028】カソード組立体36及び制御グリッド電極
38の低キャパシタンス特性、加速グリッド電極66に
より与えられる低カソード・カットオフ電圧(Vco)及
び電子ビームのプッシュプル変調により、CRT10は
最大約1.2GHzの周波数で電子ビームを変調でき
る。更に、管状部材80及び加速グリッド電極66が協
動して球面収差を減少させることで、高解像度、高輝度
の画像が表示画面28に形成される。よって、CRT1
0は、比較的に大きな表示画面に高輝度、高解像度の表
示を行うことができる。
【0029】図3は、他の実施例の電子銃110を示す
側面断面図である。電子銃110は、低キャパシタンス
のカソード組立体112及び隣接する低キャパシタンス
の制御グリッド電極(G1と呼ばれる)114を含む。
制御グリッド電極114は、電子銃14(図1)の制御
グリッド電極38と略同様である。カソード組立体11
2は、短く、小直径のカソード・スリーブ116を含
み、カソード・スリーブの制御グリッド電極114に隣
接する端部には、カソード・キャップ118が取り付け
られている。加熱部材120は、スリーブ116の内部
に配置され、カソード・キャップ118の前面に浸透さ
れた電子放出被膜は、例えば、炭酸ストロンチウム、炭
酸バリウム及び炭酸カルシウムの混合物を含む。
【0030】カソード・スリーブ116は、管状支持部
材124の内部に配置された3個の内部弾性フィンガ1
22により保持される。管状支持部材124は、環状非
導電性カソード支持部材128に当接して配置される円
筒状スリップ・フィット126を有する。カソード組立
体112、管状支持部材124及び環状支持部材128
は、好適には、ケンタッキー州、レキシントンのセミコ
ン社が製造する低キャパシタンスのCPD(商標)カソ
ード組立体の構成要素である。
【0031】環状支持部材128は、複数の弾性フィン
ガ138により管状支持部材136内に嵌合する。製造
会社支給の環状支持部材128は、1対の対向する環状
凹部140a及び140bを含み、凹部140bは弾性
フィンガ138と正確に当接せずに、カソード構体11
2の位置ずれが生じるおそれがある。この位置ずれを防
止するためには、略平板状非導電性リング142が環状
支持部材128に隣接して配置されて、弾性フィンガ1
38に当接するための平面144を形成する。これによ
り、カソード・キャップ118を制御グリッド電極11
4に対して離間して正確に位置決めできる。支持部材1
28及びリング142は、管状支持部材136の内部に
溶接されたカソード保持リング145により弾性フィン
ガ138に対して保持される。
【0032】制御グリッド電極114は、非導電性円板
状離間部材146に鑞付けされる。管状離間部材148
は、管状支持部材136及び離間部材146間に鑞付け
されて延びる。厚い加速グリッド電極(G2と呼ばれ
る)150は、制御グリッド電極114が取り付けられ
る面と反対の面で離間部材146に鑞付けされる。加速
グリッド電極150は、電子銃14(図1)の加速グリ
ッド電極66と実質的に同様である。
【0033】カソード組立体112は、動作寿命が比較
的に長く、カソード・ローディングが高いので好まし
い。カソード組立体の構造は、比較的高い動作温度に適
応するが、カソード構体14のキャパシタンスよりキャ
パシタンスが高くなる。電子銃110を動作させる好適
な方法では、カソード組立体112は約0Vの略一定の
電圧が印加され、制御グリッド電極114は約0〜35
Vのビデオ変調信号を受け取る。ビデオ変調信号は、最
高約350MHzの周波数を有し、カソード構体112
に供給される略一定の電圧と協動して、電子ビームを低
ノイズで変調する。
【0034】更に、従来の電子銃の動作では、一定電圧
を制御グリッドに供給し、ビデオ変調信号をカソード組
立体112に供給する。しかし、カソード組立体112
の加熱部材120は、比較的大きなキャパシタンスを生
じさせ、このキャパシタンスは、帯域幅性能を減少さ
せ、表示器の解像度を制限する。更に、電子銃110の
好適な動作は、カソード駆動回路の従来の動作により生
じたノイズを十分に除去し、これにより、電子銃110
は、高解像度表示用途に使用可能になる。
【0035】図4は、電子銃14の種々の構成要素の寸
法を示す。制御グリッド電極38の厚さ160は約0.
075mm、加速グリッド電極66の厚さ71aは約
0.50mm、円板状プレート82bの厚さ164は約
0.17mmである。制御グリッド電極38の開口及び
加速グリッド電極66の開口の直径71bは約0.56
mm、円板プレート82bの開口84の直径168は約
1mmである。加速グリッド電極66の環状凹部70及
び開口68の間隔73は約0.6mm、深さ170が約
0.075mm、幅172が約1.62mmである。
【0036】制御グリッド電極38及びカソード・キャ
ップ42の間隔174は、約0.1mmである。加速グ
リッド電極66及び制御グリッド電極38の間隔178
は約0.23mmである。円板状プレート82b及び加
速グリッド電極の間隔180は約0.63mmである。
【0037】制御グリッド電極38及び加速グリッド電
極66は、好適には製鉄会社数社で製造されるKova
r(商標)合金で形成される。カソード支持部材46、
離間部材58、管状離間部材62及びベース・プレート
74は、好適にはアルミナで形成される。カソード・ス
リーブ40及び管状支持部材48は、好適にはニクロム
で形成され、カソード・キャップ42は好適にはニッケ
ルで形成される。
【0038】本発明の要旨を逸脱することなく種々の変
更が可能である。例えば、電子銃110は、電子銃14
を参照して説明したプッシュプル方法で動作可能であ
り、電子銃14は、電子110を参照して説明した方法
で動作可能である。
【0039】
【発明の効果】本発明によれば、離間部材に取り付けら
れた加速グリッド電極の離間部材側の面に環状凹部を設
けたことにより、制御グリッド電極及び加速グリッド電
極間のキャパシタンスが減少し、更に高い周波数のビデ
オ変調信号に応答できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電子銃構体を示す側面断面図。
【図2】図1の電子銃構体に使用する制御グリッド電極
を示す正面図。
【図3】本発明の電子銃構体の他の実施例を示す側面断
面図。
【図4】本発明の電子銃構体の構成要素の寸法を説明す
るための部分拡大側面断面図。
【図5】本発明の電子銃構体を組み込んだCRTの側面
断面図。
【符号の説明】
36 カソード組立体 58 離間部材 60 制御グリッド電極 66 加速グリッド電極 46、48、62 支持部材

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 非導電性支持部材により支持され、開口
    を有する非導電性平板状離間部材と、 上記支持部材により支持され、先端に上記離間部材の上
    記開口に対向する電子放出面を有するカソード組立体
    と、 上記離間部材の上記カソード組立体側の一方面に取り付
    けられ、上記カソード組立体の上記電子放出面からの電
    子ビームが通過する開口を有する制御グリッド電極と、 上記離間部材の他方面に取り付けられ、上記カソード組
    立体の上記電子放出面からの電子ビームが通過する開口
    を有すると共に、上記離間部材側の面に環状凹部を有す
    る加速グリッドとを具えることを特徴とする電子銃構
    体。
JP5133845A 1992-05-12 1993-05-12 電子銃構体 Pending JPH0689672A (ja)

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US881584 1992-05-12
US07/881,584 US5221875A (en) 1992-05-12 1992-05-12 High resolution cathode-ray tube with high bandwidth capability

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