JPH0689622A - 配線用撚り線の製造法 - Google Patents

配線用撚り線の製造法

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JPH0689622A
JPH0689622A JP26802192A JP26802192A JPH0689622A JP H0689622 A JPH0689622 A JP H0689622A JP 26802192 A JP26802192 A JP 26802192A JP 26802192 A JP26802192 A JP 26802192A JP H0689622 A JPH0689622 A JP H0689622A
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JP
Japan
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wire
stranded wire
aluminum
stranded
winding
Prior art date
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Pending
Application number
JP26802192A
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English (en)
Inventor
Mutsuo Sakamoto
睦夫 阪本
Seiichi Doi
誠一 土井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Furukawa Electric Co Ltd
Original Assignee
Furukawa Electric Co Ltd
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Publication date
Application filed by Furukawa Electric Co Ltd filed Critical Furukawa Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 医療機器、ロボット、あるいは自動車等の電
気配線として使用される撚り線の導電性、強度および真
直性を改善する。 【構成】 アルミニウムまたはアルミニウム合金線を焼
鈍した後、室温で加工率90%以上の伸線加工を施す工
程と、該伸線加工後のアルミニウムまたはアルミニウム
合金線を複数本撚り合わせて撚り線とする工程と、この
撚り線を直線状態で連続して加熱後冷却処理した後巻取
る工程とを含むことを特徴とする配線用撚り線の製造
法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、医療機器、ロボット、
あるいは自動車等の電気配線として使用される撚り線の
製造法に関するもので、特に導電性、強度および真直性
を改善した撚り線の製造法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、医療機器、ロボット、あるいは自
動車等の電気配線として使用される撚り線は、無酸素銅
やタフピッチ銅などの純銅線や1000系の純アルミ線
を焼鈍して軟らかくした後、複数本を集合して撚り合わ
せて撚り線とし、これに塩化ビニール、架橋塩化ビニー
ルや架橋ポリエチレン等の絶縁体を被覆したものが使用
されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、近年の傾向と
して、上記機器の小型化、軽量化に伴い、配線もより細
線が要求されるようになっている。これに伴い、撚り線
は、より強度の高いものとする必要があるが、強度を高
くするため焼鈍しないものを使用すると、撚り加工が困
難となり、真直性の良い撚り線が得られないという問題
があった。特に高強度合金線を使用した場合は、撚り加
工が著しく困難となり、真直性の良い撚り線が得られな
いという問題があった。
【0004】
【問題を解決するための手段】本発明は、これに鑑み種
々検討の結果、導電性、強度に優れ、かつ真直性にも優
れた撚り線の製造法を開発したものである。即ち本発明
は、アルミニウムまたはアルミニウム合金線を焼鈍した
後室温で加工率90%以上の伸線加工を施す工程と、該
伸線加工後のアルミニウムまたはアルミニウム合金線を
複数本撚り合わせて撚り線とする工程と、この撚り線を
直線状態で連続して加熱後冷却処理した後巻取る工程と
を含むことを特徴とする配線用撚り線の製造法である。
ここで強度の高い撚り線を巻取ることにより歪が生じる
ため巻取ることなく、直線状態で連続して加熱後冷却処
理した後、巻取ることが好ましい。
【0005】本発明の対象とするアルミニウムまたはア
ルミニウム合金線としてはJIS1060合金、JIS
1100合金等の純アルミ系合金、JIS 5083
合金等のAl−Mg系合金が好適である。
【0006】アルミニウムまたはアルミニウム合金線を
撚り線とした後、この撚り線を巻取らずにダイスで縮径
加工した後、直線状態で連続して加熱後冷却する場合も
ある。
【0007】加熱後冷却する条件としては、加熱後冷却
した撚り線の引張り強さが加熱前の撚り線の引張り強さ
の70〜95%となる条件とすることが望ましい。
【0008】
【作用】本発明は、アルミニウムまたはアルミニウム合
金線を焼鈍した後室温で加工率90%以上の伸線加工を
行うことにより強度の著しい改善を行い、それらを複数
本撚り合わせ撚り線とした後、この撚り線を巻取らずに
直線状態で連続して加熱後冷却処理することにより、強
度を著しく低下させずに、撚線工程で生じた内部歪を緩
和することにより撚り線の「ばらけ」を防止することを
特徴とするものである。ここで伸線加工の加工率を90
%以上とするのは90%未満の場合強度が充分に向上し
ないためである。
【0009】また、好ましくは撚り線を巻取らずに直線
状態で連続して加熱後冷却処理を行う理由は、直線状態
で加熱、冷却処理を行うことにより、撚り線の真直線が
改善されるからである。なお、この後、スプール等に巻
き取られることにより、真直性が少々損なわれ、いわゆ
る巻き癖がつく場合があるが、通常、知られているよう
に撚り線の直径に比較してスプールの径を十分大きくす
ることにより実用上、不都合が生じない。
【0010】本発明の対象である長尺撚り線の場合、こ
れを巻き取った状態で加熱冷却処理を行うと、真直性が
悪く、たとえば、これに塩化ビニール等を被覆して自動
車用配線に使用した場合、真直性が悪く組み付け作業性
を損なう。本発明では、直線状態で連続して加熱処理を
行うことにより、真直性が良好でかつ、実用上十分な強
度と導電性が得られることを見い出した。
【0011】なお、直線状態で連続して加熱処理を行う
際、張力を負荷することにより、より真直性の改善を計
ることが出来る。この場合、被熱処理材に負荷する張力
は、大きい方がその効果が顕著であるが、大きすぎると
張力変動が生じた場合に断線事故に至るため、通常は、
加熱状態における耐力の20〜70%程度が好ましい。
【0012】さらに、撚り線加工を行った後、撚り線の
密度を向上させるため、撚り線の外径よりも小径のダイ
スを通すことにより、いわゆる縮径加工を行った場合に
ついては、真直性改善について本発明の効果がより一
層、発揮される。
【0013】また加熱後冷却する条件として、加熱後冷
却した撚り線の引張り強さが加熱前の撚り線の引張り強
さの70〜95%となる条件が望ましいのは、95%を
超える場合は真直性の改善が充分でなく、70%未満の
場合は真直性は充分となるが強度の低下が著しいため、
実用上70〜95%が最も好ましい結果が得られたから
である。
【0014】
【実施例】以下、本発明を実施例により更に詳細に説明
する。表1に示す組成のアルミニウムおよびアルミニウ
ム合金を通常の溶解鋳造、伸線、焼鈍の繰り返しにより
それぞれ所定の線径までの伸線を行って線とし500
℃、30分の焼鈍処理を施した後、表1に示す加工率で
伸線加工を行い、直径0.19mmの線とした。これらの
線を、7本撚り合わせて撚り線とした後、巻取らずに直
線状態で、加熱部の長さが3mの走間加熱冷却装置によ
り表1に示す温度、時間で加熱後、室温まで冷却する熱
処理を行った。この後、この撚り線は、胴径、200mm
のボビンに巻取られた。これらの、撚り線の諸特性を測
定したところ、表1に示す結果が得られた。ここで真直
性は、長さ1mの撚り線を垂直に吊り下げた時の自由長
0 (m)を測定し、次式で定義した。 真直性=10 ×100(%)
【0015】
【表1】
【0016】表1から明らかなように本発明例No.1〜
7は導電性は充分良好であり、従来例No.10と比較し
て真直性に優れている。これに対し、伸線加工率が本発
明の範囲より小さい比較例No.11は強度と真直性が劣
ることが判る。
【0017】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば導電
性、強度に優れ、かつ真直性にも優れた撚り線が製造す
ることができ、工業上顕著な効果を奏するものである。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アルミニウムまたはアルミニウム合金線
    を焼鈍した後、室温で加工率90%以上の伸線加工を施
    す工程と、該伸線加工後のアルミニウムまたはアルミニ
    ウム合金線を複数本撚り合わせて撚り線とする工程と、
    この撚り線を直線状態で連続して加熱後冷却処理した後
    巻取る工程とを含むことを特徴とする配線用撚り線の製
    造法。
  2. 【請求項2】 撚り線を巻取ることなく直線状態で連続
    して加熱後冷却処理した後、巻取ることを特徴とする請
    求項1記載の高導電性高強度撚り線の製造法。
  3. 【請求項3】 撚り線を巻取ることなくダイスで縮径加
    工した後、直線状態で連続して加熱後冷却処理した後、
    巻取ることを特徴とする請求項1記載の配線用撚り線の
    製造法。
  4. 【請求項4】 直線状態で連続して加熱後冷却処理する
    条件を、加熱後冷却処理した撚り線の引張り強さが加熱
    前の撚り線の引張り強さの70〜95%となる条件とす
    ることを特徴とする請求項1記載の配線用撚り線の製造
    法。
JP26802192A 1992-09-09 1992-09-09 配線用撚り線の製造法 Pending JPH0689622A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006085638A1 (ja) * 2005-02-08 2006-08-17 The Furukawa Electric Co., Ltd. アルミニウム導電線
JP2011117020A (ja) * 2009-12-01 2011-06-16 Yazaki Corp アルミニウム撚り電線の焼鈍方法、及び、線材の焼鈍方法
US8297013B2 (en) * 2003-05-26 2012-10-30 Sekisui Chemical Co., Ltd. Fireproof resin sash
JP2016219176A (ja) * 2015-05-18 2016-12-22 トヨタ自動車株式会社 被膜集合導線の製造方法

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