JPH068945U - カメラの自動巻上げ変速機構 - Google Patents

カメラの自動巻上げ変速機構

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JPH068945U
JPH068945U JP5217592U JP5217592U JPH068945U JP H068945 U JPH068945 U JP H068945U JP 5217592 U JP5217592 U JP 5217592U JP 5217592 U JP5217592 U JP 5217592U JP H068945 U JPH068945 U JP H068945U
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JP
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gear
transmission
switching
transmission gear
winding
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Withdrawn
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JP5217592U
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Inventor
義信 鮫島
Original Assignee
コニカ株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本考案の目的は、巻上げ負荷に応じて巻上げ
速度が自動的に変更される、構造が簡単なフィルムの巻
上機構を提供すること。 【構成】 巻上げリール2に形成した異なる歯数の第一
と第二歯車10,11に同軸の第一と第二伝達歯車1
2,13をそれぞれ噛み合わせ、第一と第二の伝達歯車
間にモータ4に連結させた切換歯車15を移動可能に設
け、通常スプリング17によって高速側の第一伝達歯車
の側面の凹凸に噛み合わせておき、フィルムの巻上げ負
荷が高くなった時は、第一伝達歯車の凹凸から外れて切
換歯車が下方に移動し、高トルク側の第二伝達歯車に噛
み合わさるように構成した。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、リールに掛かる負荷に応じて歯車比が変わり巻上げ速度が高速と高 トルクのいずれかに自動的に切り替えられるカメラの自動巻上げ変速機構に関す る。
【0002】
【従来の技術】
カメラのフィルムを巻上げるのに要する時間は、カメラの電源及び設置したモ ータの出力が大きい程巻上げ速度を早くでき短くできるが、重量と容積の点から 使用できる電源及びモータの大きさに限界があり、それほど大きな電源及びモー タをカメラに組み込むことはできない。又、フィルムの巻上げに要する負荷は、 フィルムの種類や外気温等によって左右され、特に低温状態ではフィルムの素材 が硬化し、しかも電池の能力も低下して取り出せる出力が低下する。しかし、通 常の撮影ができないような特別に気温の低い環境でなければ、どのような状態で あってもモータが作動してフィルムが巻上げられ、撮影を可能な状態にしなけれ ばならない。そのため、フィルムの巻上げ機構は、使用が想定される状態での最 高負荷に対処して設計され、巻上げリールとモータとの間の減速比を大きくし、 巻上げが不能にならないように、常に十分なトルクを得られるようにしていた。 その結果、通常の使用状態、例えば10〜30度ぐらいの気温では、常時トルク に余裕があり、余裕を持たせた分高速巻上げを行うことができなかった。
【0003】 そこで、特開昭62−89938号公報に開示されているように、モータと負 荷との間に2つの変速比を有する伝達機構を設け、負荷の増加によるモータの回 転数の低下を感知してモータへの通電方向を切り替え、伝達機構を高速系と低速 系に切り替えるように構成し、通常は高速で巻上げを行わせ、負荷が大きくなっ たときには低速系に切り替えて必要なトルクが得られるようにした変速機構が知 られている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、上記構成の巻上げ変速機構は、モータの回転方向を切り替えて 変速するようにしたので、モータが巻上げ専用に設定されてしまい、巻き戻しの ために別途モータを設けなければならずカメラが大型化し、コストが上昇してし まうことがあった。又負荷を判別するための判別手段や伝達機構を切り替えるた めの制御手段が必要で、しかもモータへの通電方向を切り替えるための切り替え 手段が必要となり、装置が大掛かりになってコストが高くなるという問題点が生 じていた。
【0005】
【課題を解決するための手段】
そこで本考案では、上記課題を解決するためフィルムの自動巻上げ変速機構を 次のように構成した。すなわち、第一歯車とこの第一歯車より歯数の多い第二歯 車を上下に同軸に固定した歯車群と、前記第一歯車に噛み合わせる第一伝達歯車 と前記第二歯車に噛み合わせる第二伝達歯車を中心軸に回転自在に取り付けると ともに、切換歯車を前記第一伝達歯車と第二伝達歯車の間に前記中心軸に回転自 在かつ軸方向に移動自在でしかもそれぞれの対向面に互いに係合する凹凸を形成 して取り付け、この切換歯車を押圧スプリングにより前記第一伝達歯車に噛み合 わせてなる変速部と、前記切換歯車に連結させる駆動用モータと、前記歯車群に 連結させる被駆動歯車とからなり、歯車群を巻上リールに連結し、通常巻上げリ ールを駆動用モータにて高速で回転させて、巻上リールにかかる負荷が大きくな ったとき、切換歯車がスプリングに抗して凹凸を乗り越えて第一伝達歯車との噛 み合いが外され歯数の多い第二伝達歯車と噛み合い、巻上リールが高トルクで回 転されるように構成したのである。
【0006】
【実施例】
以下、本考案の自動巻上げ変速機構の一実施例について述べる。
【0007】 図1に巻上機構2の全体を示す。巻上機構2は、図3に示すようにカメラ1( 二点鎖線で示す)の内部に設けられ、左方にフィルム巻き戻し用の係合爪35、 右方に巻上リール3、変速部6を有し、巻上リール3の内部にモータ4が配置さ れている。巻上リール3は、カメラ1に回動自在に取り付けてあり、上部には第 一歯車10と第二歯車11からなる歯車群7が、又下部側面にはフィルムを掛け る爪36が設けてある。第一歯車10と第二歯車11は同軸で、第二歯車11の 方が第一歯車10の直径より大きく形成されている。
【0008】 変速部6は、図2に示すように第一伝達歯車12、第二伝達歯車13、中心軸 14、切換歯車15、スプリング17から形成されており、第一伝達歯車12と 第二伝達歯車13は、中心軸14に回転自在に取り付けられ、又第一伝達歯車1 2の下面、及び第二伝達歯車13の上面には中心から放射状に形成された鋸歯状 の凹凸18、19が設けられている。そして、第一伝達歯車12は第一歯車10 に、又第二伝達歯車13は第二歯車11にそれぞれ噛み合っており、しかも第一 歯車10の中心軸と第一伝達歯車12等の中心軸14とは平行になっている。
【0009】 切換歯車15は、第一伝達歯車12と第二伝達歯車13の間に中心軸14に回 転自在で、かつこの中心軸14に沿って上下に移動可能に取り付けられ、第一伝 達歯車12と第二伝達歯車13に設けられた凹凸18、19に噛み合う凹凸20 、21が上下両面に形成されている。更に、切換歯車15と第二伝達歯車13と の間にはスプリング17が取り付けられており、常時このスプリング17によっ て切換歯車15は第一伝達歯車12側に押しつけられ、互いの凹凸18と20が 噛み合い回転が伝達されるようになっている。
【0010】 モータ4は、正逆回転可能であり、回転軸37には駆動歯車5が取り付けてあ る。この駆動歯車5は減速歯車列31に噛み合い、振り子歯車33、歯車25を 介して切換歯車15に連結している。歯車25と切換歯車15は平歯車で、切換 歯車15が中心軸14に沿って上下に移動しても互いの噛み合いが外れないよう になっている。
【0011】 次に、この巻上機構2の作動について述べる。
【0012】 モータ4が巻上げ方向に回転駆動すると、振り子歯車33の腕34は回転力に より左回りに回動し、振り子歯車33が歯車25に連結し、歯車25と噛み合っ ている切換歯車15が回転する。切換歯車15はスプリング17により第一伝達 歯車12に結合しているので、切換歯車15の回転は第一伝達歯車12によって 、歯数の少ない第一歯車10に伝達され巻上リール3は高速で回転されて、フィ ルムを短時間で巻上げる。
【0013】 温度の低下等によりフィルムの巻上げ負荷が大きくなると、巻上リール3の回 転速度が低下し、モータ4の回転速度、すなわち切換歯車15の回転に第一伝達 歯車12が追従できなくなり、切換歯車15が第一伝達歯車12との間の凹凸1 8を乗り越えスプリング17を押し縮めて下方に移動する。すると、ただちに切 換歯車15は切換歯車15の下方に設けられた第二伝達歯車13と噛み合いモー タ4からの回転を第二伝達歯車13に伝達する(図3に図示)。この第二伝達歯 車13と噛み合っている第二歯車11は径が大きいので切換歯車15の回転を減 速させ、巻上げリール2を低速ではあるが高いトルクで回転させることができ負 荷が高くなったフィルムを容易に巻上げることができる。
【0014】 そして、巻上げが終了すると、切換歯車15はスプリング17によってすぐに 第一伝達歯車12に押しつけられてこれと噛み合い、次の巻上げもまず高速側の 回転速度で巻上げを開始し、仮にまだ巻上げの負荷が高い場合には、前述したよ うに第二伝達歯車13に噛み合って高トルクで巻上げ、これを温度等の条件が回 復しフィルムの巻上げ負荷が低下するまで繰り返し行う。
【0015】 一方、フィルムの全コマについて撮影が終了してフィルムを巻き戻すときには 、モータ4を逆回転させる。すると、振り子歯車33の腕34が巻上げ時の回転 とは逆の右回りに振られ、振り子歯車33が巻き戻し側の歯車列38に噛み合わ され、この歯車列38を介して係合爪35を回転させてフィルムを巻き戻す。
【0016】 したがって、上記実施例によれば、通常モータ4は高速でフィルムを巻上げる ことができ、巻上げ時間を短縮でき、そして、負荷が大きくなった場合には自動 的に切換歯車15が低速側の第二伝達歯車13に噛み合って巻上リール3を高ト ルクで回転させるのでモータ4の出力が不足して巻上げが不可能になるようなこ とがない。又、従来と同様の歯車列を用いているので巻き戻しのためのモータを 別途設けることなく同一のモータ4で巻上げと巻き戻しを可能にできる。
【0017】 本考案は、上記実施例の構成に限らず、図4に示すようなものでもよい。すな わち、この巻上機構は、変速部6をモータ4と振り子歯車33の間に設けたもの であり、巻上リール3には歯車8を設け、この歯車8を歯車列39に噛み合わせ ている。このように変速部6をモータ4と振り子歯車33の間に設けると、モー タ4の回転が振り子歯車33によって巻上げと巻き戻しに振り分けられる前に変 速部6により変速がなされるので、巻上げ時に高速と高トルクに切り替えられる とともに巻き戻し時にも高速と高トルクに切り替えられ、巻き戻しも短時間でか つトルク不足を起こすことなく行えるようにできる。
【0018】 図5は、変速部6を巻き戻しの歯車列38の側に組み入れたもので、本考案は 、このように巻き戻し側だけに変速機能を持たせたものでもよい。
【0019】
【考案の効果】
以上述べたように、本考案の巻上機構によれば、第一歯車とこの第一歯車より 歯数の多い第二歯車を上下に同軸に固定した歯車群と、前記第一歯車に噛み合わ せる第一伝達歯車と前記第二歯車に噛み合わせる第二伝達歯車を中心軸に回転自 在に取り付けるとともに、切換歯車を前記第一伝達歯車と第二伝達歯車の間に前 記中心軸に回転自在かつ軸方向に移動自在でしかもそれぞれの対向面に互いに係 合する凹凸を形成して取り付け、押圧スプリングにより前記切換歯車を前記第一 伝達歯車に噛み合わせるとともに前記歯車群にかかる負荷が大きくなったとき、 当該切換歯車の前記第一伝達歯車との噛み合いが外され前記第二伝達歯車に噛み 合うようにした変速部と、前記切換歯車と連結する駆動用モータと、前記切換歯 車と前記第二伝達歯車との噛み合いにより高トルクで回転される前記歯車群と連 結する被駆動歯車とからなるカメラの自動巻上げ変速機構。 構成したので、通常は高速でフィルムを巻上げ巻き戻すことができ、巻上げ巻き 戻し時間を短縮でき、そして、負荷が大きくなった場合には自動的に切換歯車が 低速側の第二伝達歯車に噛み合って巻上リール等を高トルクで回転させるのでモ ータの出力が不足して回転が不可能になるようなことがない。又、従来と同様の 歯車列を用いているので巻き戻しのためのモータを別途設けることなく同一のモ ータで巻き戻しも可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の巻上機構を示す構成図である。
【図2】本考案の巻上機構の歯車を示す分解構成図であ
る。
【図3】本考案の巻上機構を備えたカメラ示す構成図で
ある。
【図4】本考案の巻上機構の他の実施例を示す構成図で
ある。
【図5】本考案の巻上機構の他の実施例を示す構成図で
ある。
【符号の説明】
1 カメラ 2 巻上機構 3 巻上リール 4 モータ 6 変速部 7 歯車群 10 第一歯車 11 第二歯車 12 第一伝達歯車 13 第二伝達歯車 15 切換歯車 17 スプリング 18,19,20,21 凹凸

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第一歯車とこの第一歯車より歯数の多い
    第二歯車を上下に同軸に固定した歯車群と、前記第一歯
    車に噛み合わせる第一伝達歯車と前記第二歯車に噛み合
    わせる第二伝達歯車を中心軸に回転自在に取り付けると
    ともに、切換歯車を前記第一伝達歯車と第二伝達歯車の
    間に前記中心軸に回転自在かつ軸方向に移動自在でしか
    もそれぞれの対向面に互いに係合する凹凸を形成して取
    り付け、押圧スプリングにより前記切換歯車を前記第一
    伝達歯車に噛み合わせるとともに前記歯車群にかかる負
    荷が大きくなったとき、当該切換歯車の前記第一伝達歯
    車との噛み合いが外され前記第二伝達歯車に噛み合うよ
    うにした変速部と、前記切換歯車と連結する駆動用モー
    タと、前記切換歯車と前記第二伝達歯車との噛み合いに
    より高トルクで回転される前記歯車群と連結する被駆動
    歯車とからなるカメラの自動巻上げ変速機構。
JP5217592U 1992-07-01 1992-07-01 カメラの自動巻上げ変速機構 Withdrawn JPH068945U (ja)

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JP5217592U JPH068945U (ja) 1992-07-01 1992-07-01 カメラの自動巻上げ変速機構

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JP5217592U JPH068945U (ja) 1992-07-01 1992-07-01 カメラの自動巻上げ変速機構

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Publication Number Publication Date
JPH068945U true JPH068945U (ja) 1994-02-04

Family

ID=12907483

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JP5217592U Withdrawn JPH068945U (ja) 1992-07-01 1992-07-01 カメラの自動巻上げ変速機構

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2012127897A1 (en) 2011-03-22 2012-09-27 Denso Corporation Drive force transmission apparatus

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Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 19961003