JPH068891Y2 - 車両の重ね板ばね取付構造 - Google Patents
車両の重ね板ばね取付構造Info
- Publication number
- JPH068891Y2 JPH068891Y2 JP1987004834U JP483487U JPH068891Y2 JP H068891 Y2 JPH068891 Y2 JP H068891Y2 JP 1987004834 U JP1987004834 U JP 1987004834U JP 483487 U JP483487 U JP 483487U JP H068891 Y2 JPH068891 Y2 JP H068891Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- leaf spring
- plate member
- bolts
- mounting structure
- vehicle
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Springs (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本考案は車両の重ね板ばね取付構造に関する。
<従来の技術> 車両の懸架装置に設けられる懸架ばねとしては、重ね板
ばね(実開昭59−40636号公報,実開昭59−9
6435号公報及び実開昭60−69841号公報等参
照)が一般に広く用いられている。
ばね(実開昭59−40636号公報,実開昭59−9
6435号公報及び実開昭60−69841号公報等参
照)が一般に広く用いられている。
ところで、かかる重ね板ばねの場合、鋼製の板ばねを多
数用いることから、重量が重いという問題があり、この
ため近年では、板ばねを繊維強化プラスチック(以下F
RPとする)で形成することにより軽量化を図るように
したものが考えられている。
数用いることから、重量が重いという問題があり、この
ため近年では、板ばねを繊維強化プラスチック(以下F
RPとする)で形成することにより軽量化を図るように
したものが考えられている。
このような重ね板ばねの取付構造の一例を第3図に示
す。
す。
図において、親板を鋼製の板ばね1とし、その下の子板
をFRP製の板ばね2,3としている。これらをアクス
ル4上にシム5及びショックアブソーバブラケツト6を
介して重ね、更に座金7及びアッパパッド8を重ねて従
来と同様に2本のUボルト9,10を重ね板ばねに跨がる
ようにして車両前後方向に設けて固定してある。また、
座金7と板ばね1との間、各板ばね1〜3間及び板ばね
3とショックアブソーバブラケツト6との間には、車両
前後方向の荷重による板ばね1〜3の相対動きに伴う板
ばねの劣化を防止するためのスペーサ11〜16を介在させ
てある。17は図示しないフレームとUボルト9,10との
衝突時の衝撃を緩らげるバンパラバー、18,19はUボル
ト9,10に螺合するナットである。
をFRP製の板ばね2,3としている。これらをアクス
ル4上にシム5及びショックアブソーバブラケツト6を
介して重ね、更に座金7及びアッパパッド8を重ねて従
来と同様に2本のUボルト9,10を重ね板ばねに跨がる
ようにして車両前後方向に設けて固定してある。また、
座金7と板ばね1との間、各板ばね1〜3間及び板ばね
3とショックアブソーバブラケツト6との間には、車両
前後方向の荷重による板ばね1〜3の相対動きに伴う板
ばねの劣化を防止するためのスペーサ11〜16を介在させ
てある。17は図示しないフレームとUボルト9,10との
衝突時の衝撃を緩らげるバンパラバー、18,19はUボル
ト9,10に螺合するナットである。
<考案が解決しようとする問題点> ところで、鋼製の板ばねでは、金属又は硬質の樹脂のス
ペーサを板ばね間に相対移動自由に単に介在させ、スペ
ーサ上をすべらせてスペーサ側を摩耗させることによっ
て、板ばねの摩耗量を軽減させ板ばね側を保護するよう
にしているが、FRPの板ばねは、すべりにより摩耗し
て繊維組織が損傷すると極端に強度が低下する欠点があ
るため、鋼製の板ばねのようなスペーサ介在構造を取る
ことができない。
ペーサを板ばね間に相対移動自由に単に介在させ、スペ
ーサ上をすべらせてスペーサ側を摩耗させることによっ
て、板ばねの摩耗量を軽減させ板ばね側を保護するよう
にしているが、FRPの板ばねは、すべりにより摩耗し
て繊維組織が損傷すると極端に強度が低下する欠点があ
るため、鋼製の板ばねのようなスペーサ介在構造を取る
ことができない。
そこで、図のような重ね板ばね構造のような場合には、
板ばね1の両側及びショックアブソーバブラケツト6と
接触する部分では、従来と同様に金属又は硬質樹脂のス
ペーサ11〜13を相対移動自由に介在し、FRPの板ばね
2,3の両側には、当該板ばね2,3よりも軟質の樹脂
スペーサ14〜16を接着して介在させて、車両前後方向の
荷重に対して軟質樹脂のスペーサ14〜16の弾性変形によ
り、FRP製の板ばね2,3間の相対移動を許容するよ
うにしている。
板ばね1の両側及びショックアブソーバブラケツト6と
接触する部分では、従来と同様に金属又は硬質樹脂のス
ペーサ11〜13を相対移動自由に介在し、FRPの板ばね
2,3の両側には、当該板ばね2,3よりも軟質の樹脂
スペーサ14〜16を接着して介在させて、車両前後方向の
荷重に対して軟質樹脂のスペーサ14〜16の弾性変形によ
り、FRP製の板ばね2,3間の相対移動を許容するよ
うにしている。
ところが、このように軟質樹脂のスペーサを介在させる
と、車両前後方向の力が作用した場合に、Uボルト9,
10の前後方向の倒れが特に大きくなり、Uボルトのねじ
部の曲げ応力が大きくなって折損が従来よりも起こり易
くなる。
と、車両前後方向の力が作用した場合に、Uボルト9,
10の前後方向の倒れが特に大きくなり、Uボルトのねじ
部の曲げ応力が大きくなって折損が従来よりも起こり易
くなる。
本考案は上記の実情に鑑みてなされたもので、重ね板ば
ね中央部の締付用ボルトの折損を防止できる重ね板ばね
取付構造を提供することを目的とする。
ね中央部の締付用ボルトの折損を防止できる重ね板ばね
取付構造を提供することを目的とする。
<問題点を解決するための手段> このため本考案は、複数の板ばねを各板ばね間にスペー
サを介在させて重ねた重ね板ばねの中央部を、該中央部
上面に設けたプレート部材とアクスルとの間に複数の締
付用ボルトによって挟持固定して取付ける車両の重ね板
ばね取付構造において、重ね板ばねの中央部上面から最
下端の板ばね側面までを覆うように、前記プレート部材
を断面略コ字状に屈曲形成し、板ばね側面を覆う互いに
対面する前記プレート部材の両側壁に、前記締付用ボル
トを、車両前後方向にそれぞれ2本づつ当該ボルトのね
じ部を除く他の全ての部分を固着し、車両前後方向の締
付用ボルトを前記プレート部材を介して互いに一体化す
る構成とした。
サを介在させて重ねた重ね板ばねの中央部を、該中央部
上面に設けたプレート部材とアクスルとの間に複数の締
付用ボルトによって挟持固定して取付ける車両の重ね板
ばね取付構造において、重ね板ばねの中央部上面から最
下端の板ばね側面までを覆うように、前記プレート部材
を断面略コ字状に屈曲形成し、板ばね側面を覆う互いに
対面する前記プレート部材の両側壁に、前記締付用ボル
トを、車両前後方向にそれぞれ2本づつ当該ボルトのね
じ部を除く他の全ての部分を固着し、車両前後方向の締
付用ボルトを前記プレート部材を介して互いに一体化す
る構成とした。
<作用> 上記の構成によれば、車両前後の締付用ボルトが断面コ
字状のプレート部材側壁を介して互いに拘束され、実質
的に車両前後方向に対するボルトの剛性が高くなる。ま
た、プレート部材と締付用ボルトが一体であり、ガタの
ない安定した取付け状態となる。このため、車両前後方
向に倒れ難くなり折損を防止できる。
字状のプレート部材側壁を介して互いに拘束され、実質
的に車両前後方向に対するボルトの剛性が高くなる。ま
た、プレート部材と締付用ボルトが一体であり、ガタの
ない安定した取付け状態となる。このため、車両前後方
向に倒れ難くなり折損を防止できる。
<実施例> 以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。尚、
従来と同一部分には同一符号を付して説明を省略する。
従来と同一部分には同一符号を付して説明を省略する。
実施例を示す第1図及び第2図において、棒状でその軸
方向にスリット21aを設けた4本の締付用ボルト21を、
略コ字状に折曲したプレート22の対面する側壁に、それ
ぞれ2本ずつスリット21aに側壁を挾み込んで例えば溶
接により固着して重ね板ばねの固定具を形成する。即
ち、図1に示すように、締付用ボルト21のねじ部を除く
他の全ての部分を、プレート22と互いに固着するように
する。この場合、プレート22がプレート部材を兼ねてい
る。
方向にスリット21aを設けた4本の締付用ボルト21を、
略コ字状に折曲したプレート22の対面する側壁に、それ
ぞれ2本ずつスリット21aに側壁を挾み込んで例えば溶
接により固着して重ね板ばねの固定具を形成する。即
ち、図1に示すように、締付用ボルト21のねじ部を除く
他の全ての部分を、プレート22と互いに固着するように
する。この場合、プレート22がプレート部材を兼ねてい
る。
そして、かかる固定具を第2図示の如く上方からその上
面に設けた開口部22aにバンパラバー17を貫通させて重
ね板ばね上に被せ、ナット18,19によりアクスル4に固
定する。尚、8′はアッパパッド,24は従来から設けら
れているもので重ね板ばねの各板ばね1〜3を一体に結
合させるセンタボルトである。
面に設けた開口部22aにバンパラバー17を貫通させて重
ね板ばね上に被せ、ナット18,19によりアクスル4に固
定する。尚、8′はアッパパッド,24は従来から設けら
れているもので重ね板ばねの各板ばね1〜3を一体に結
合させるセンタボルトである。
かかる構成によれば、車両前後方向の締付用ボルト21は
勿論、全てがプレート22によって一体化されるので、車
両前後方向に対する締付用ボルト21の剛性が高くなり、
締付用ボルト21の車両前後方向の倒れを防止できる。従
って、重ね板ばねに軟質のスペーサを介在させた場合で
も締付用ボルト21の折損を防止できる。尚、本実施例で
は、ボルトにスリットを設けてプレートを挾み込むよう
にしたが、ボルトを丸棒のままプレートに固着するよう
にすれば、ボルトの加工が容易となる。また、締付用ボ
ルトとプレートとの結合方法は溶接に限るものではな
い。
勿論、全てがプレート22によって一体化されるので、車
両前後方向に対する締付用ボルト21の剛性が高くなり、
締付用ボルト21の車両前後方向の倒れを防止できる。従
って、重ね板ばねに軟質のスペーサを介在させた場合で
も締付用ボルト21の折損を防止できる。尚、本実施例で
は、ボルトにスリットを設けてプレートを挾み込むよう
にしたが、ボルトを丸棒のままプレートに固着するよう
にすれば、ボルトの加工が容易となる。また、締付用ボ
ルトとプレートとの結合方法は溶接に限るものではな
い。
尚、本実施例は、FRP製の板ばねを使用した重ね板ば
ねに適用したものを示したが、従来の鋼製の板ばねのも
のにも適用できることを言うまでもない。
ねに適用したものを示したが、従来の鋼製の板ばねのも
のにも適用できることを言うまでもない。
<考案の効果> 以上述べたように本考案によれば、重ね板ばね中央部か
ら被せた時に上面から最下端の板ばね側面までを覆うよ
うにコ字状に折曲したプレート部材の側壁に、4本の締
付用ボルトのねじ部を除く他の全ての部分を固着するこ
とにより、締付用ボルトをプレート部材を介して互いに
一体化する構成としたので、締付用ボルトとプレート部
材との十分な一体化を図ることができる。これにより、
車両前後方向に対するボルト剛性を極めて高くでき、ガ
タのない安定した取付け状態となるため、車両前後方向
の荷重による締付用ボルトの倒れを防止できて、締付用
ボルトの折損防止効果を格段に高めることができる。
ら被せた時に上面から最下端の板ばね側面までを覆うよ
うにコ字状に折曲したプレート部材の側壁に、4本の締
付用ボルトのねじ部を除く他の全ての部分を固着するこ
とにより、締付用ボルトをプレート部材を介して互いに
一体化する構成としたので、締付用ボルトとプレート部
材との十分な一体化を図ることができる。これにより、
車両前後方向に対するボルト剛性を極めて高くでき、ガ
タのない安定した取付け状態となるため、車両前後方向
の荷重による締付用ボルトの倒れを防止できて、締付用
ボルトの折損防止効果を格段に高めることができる。
第1図は本考案の一実施例の締付用ボルト結合状態を示
す図、第2図は同上実施例の重ね板ばね取付状態を示す
断面図、第3図は従来の取付状態を示す側面図である。 1…板ばね(鋼製)、2,3…板ばね(FRP製)、4
…アクスル、8′…アッパパッド、1,12,13…スペー
サ(硬質)、14,15,16…スペーサ(軟質)、17…バン
パラバー、18,19…ナット、21…締付用ボルト、22…プ
レート
す図、第2図は同上実施例の重ね板ばね取付状態を示す
断面図、第3図は従来の取付状態を示す側面図である。 1…板ばね(鋼製)、2,3…板ばね(FRP製)、4
…アクスル、8′…アッパパッド、1,12,13…スペー
サ(硬質)、14,15,16…スペーサ(軟質)、17…バン
パラバー、18,19…ナット、21…締付用ボルト、22…プ
レート
Claims (1)
- 【請求項1】複数の板ばねを各板ばね間にスペーサを介
在させて重ねた重ね板ばねの中央部を、該中央部上面に
設けたプレート部材とアクスルとの間に複数の締付用ボ
ルトによって挟持固定して取付ける車両の重ね板ばね取
付構造において、重ね板ばねの中央部上面から最下端の
板ばね側面までを覆うように、前記プレート部材を断面
略コ字状に折曲形成し、板ばね側面を覆う互いに対面す
る前記プレート部材の両側壁に、前記締付用ボルトを、
車両前後方向にそれぞれ2本づつ当該ボルトのねじ部を
除く他の全ての部分を固着し、車両前後方向の締付用ボ
ルトを前記プレート部材を介して互いに一体化したこと
を特徴とする車両の重ね板ばね取付構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1987004834U JPH068891Y2 (ja) | 1987-01-19 | 1987-01-19 | 車両の重ね板ばね取付構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1987004834U JPH068891Y2 (ja) | 1987-01-19 | 1987-01-19 | 車両の重ね板ばね取付構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS63115937U JPS63115937U (ja) | 1988-07-26 |
JPH068891Y2 true JPH068891Y2 (ja) | 1994-03-09 |
Family
ID=30785865
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1987004834U Expired - Lifetime JPH068891Y2 (ja) | 1987-01-19 | 1987-01-19 | 車両の重ね板ばね取付構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH068891Y2 (ja) |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5490816U (ja) * | 1977-12-12 | 1979-06-27 | ||
JPS6126084U (ja) * | 1984-07-19 | 1986-02-17 | 株式会社 秋山食品 | ゲル状、固体状または準液体状食品用の容器 |
-
1987
- 1987-01-19 JP JP1987004834U patent/JPH068891Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS63115937U (ja) | 1988-07-26 |
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