JPH0688811A - 狭隘部における溶接部の超音波探傷装置 - Google Patents
狭隘部における溶接部の超音波探傷装置Info
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- JPH0688811A JPH0688811A JP3241989A JP24198991A JPH0688811A JP H0688811 A JPH0688811 A JP H0688811A JP 3241989 A JP3241989 A JP 3241989A JP 24198991 A JP24198991 A JP 24198991A JP H0688811 A JPH0688811 A JP H0688811A
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-
- G—PHYSICS
- G01—MEASURING; TESTING
- G01N—INVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
- G01N2291/00—Indexing codes associated with group G01N29/00
- G01N2291/04—Wave modes and trajectories
- G01N2291/044—Internal reflections (echoes), e.g. on walls or defects
-
- G—PHYSICS
- G01—MEASURING; TESTING
- G01N—INVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
- G01N2291/00—Indexing codes associated with group G01N29/00
- G01N2291/26—Scanned objects
- G01N2291/269—Various geometry objects
- G01N2291/2695—Bottles, containers
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- Investigating Or Analyzing Materials By The Use Of Ultrasonic Waves (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 狭隘部における溶接部の超音波探傷検査装置
に係り、検査装置に迅速にかつ確実に設置して、超音波
探傷を高い精度で効率良く実施するとともに、狭隘部へ
の装置の挿入及び撤去を円滑する。 【構成】 狭隘部における検査対象構造物の上まで吊り
降ろされ基準穴に挿入される芯出しピンを有する垂直軸
と、垂直軸に支持される旋回部と、旋回駆動部と、旋回
部に搭載され先端が外側方に倒される探触子アーム部
と、探触子アーム部に搭載され超音波探触子を往復移動
させる繰り出し機構とを具備し、芯出しピンを基準穴に
挿入した状態で旋回させることにより、超音波探傷検査
を実施する。
に係り、検査装置に迅速にかつ確実に設置して、超音波
探傷を高い精度で効率良く実施するとともに、狭隘部へ
の装置の挿入及び撤去を円滑する。 【構成】 狭隘部における検査対象構造物の上まで吊り
降ろされ基準穴に挿入される芯出しピンを有する垂直軸
と、垂直軸に支持される旋回部と、旋回駆動部と、旋回
部に搭載され先端が外側方に倒される探触子アーム部
と、探触子アーム部に搭載され超音波探触子を往復移動
させる繰り出し機構とを具備し、芯出しピンを基準穴に
挿入した状態で旋回させることにより、超音波探傷検査
を実施する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、狭隘部における溶接部
の超音波探傷装置に係り、特に、原子炉圧力容器の内部
において炉心のシュラウドを囲むバッフルプレートに明
けられたマンホールを密閉する閉塞蓋の溶接部のよう
に、狭隘部に位置する溶接部分の検査技術に関するもの
である。
の超音波探傷装置に係り、特に、原子炉圧力容器の内部
において炉心のシュラウドを囲むバッフルプレートに明
けられたマンホールを密閉する閉塞蓋の溶接部のよう
に、狭隘部に位置する溶接部分の検査技術に関するもの
である。
【0002】
【従来技術】図3に示すように、沸騰水型原子炉等の原
子炉圧力容器1の内部には、炉心2、シュラウド3、ジ
ェットポンプ4、バッフルプレート5等が設けられる
が、該バッフルプレート5には、原子炉圧力容器1の内
部構造物の組み立て作業の便を図るために、マンホール
(作業穴・アクセスホール)6が設けられる。
子炉圧力容器1の内部には、炉心2、シュラウド3、ジ
ェットポンプ4、バッフルプレート5等が設けられる
が、該バッフルプレート5には、原子炉圧力容器1の内
部構造物の組み立て作業の便を図るために、マンホール
(作業穴・アクセスホール)6が設けられる。
【0003】そして、各種作業終了後において、マンホ
ール6に閉塞蓋7を落とした状態で溶接部8を形成する
ことによって、閉塞するようにしている。この場合、バ
ッフルプレート5及び閉塞蓋7の構成材料を例えばイン
コネル600材とし、かつ、溶接材料を例えばインコネ
ル182材とすることにより、溶接部8の近傍に応力腐
食割れ等が発生することを抑制することができる。
ール6に閉塞蓋7を落とした状態で溶接部8を形成する
ことによって、閉塞するようにしている。この場合、バ
ッフルプレート5及び閉塞蓋7の構成材料を例えばイン
コネル600材とし、かつ、溶接材料を例えばインコネ
ル182材とすることにより、溶接部8の近傍に応力腐
食割れ等が発生することを抑制することができる。
【0004】一方、原子力発電プラントにおいては、定
期的あるいは必要に応じて諸設備の健全性を確認するた
めに、狭隘部Aに位置する溶接部8等についても超音波
探傷検査を実施することが行なわれる。
期的あるいは必要に応じて諸設備の健全性を確認するた
めに、狭隘部Aに位置する溶接部8等についても超音波
探傷検査を実施することが行なわれる。
【0005】従来、バッフルプレート5及び閉塞蓋7の
溶接部8を超音波探傷検査する場合には、例えば定期点
検時における原子炉圧力容器内の燃料交換作業に合わせ
て行なうようにしており、図3に示すように、上蓋を外
した状態の原子炉圧力容器1の中に、ウインチ9から垂
らしたワイヤロープ10で適宜の超音波検査装置Xを吊
持し、該超音波検査装置Xを原子炉圧力容器1の側壁、
シュラウド3及びジェットポンプ4の間隙を通して、バ
ッフルプレート5の溶接部8近傍まで矢印で示すように
吊り降ろし、原子炉圧力容器1の上方位置の作業台Yか
らの遠隔操作で、超音波検査装置Xを作動させて、所望
位置の検査を実施するようにしている。
溶接部8を超音波探傷検査する場合には、例えば定期点
検時における原子炉圧力容器内の燃料交換作業に合わせ
て行なうようにしており、図3に示すように、上蓋を外
した状態の原子炉圧力容器1の中に、ウインチ9から垂
らしたワイヤロープ10で適宜の超音波検査装置Xを吊
持し、該超音波検査装置Xを原子炉圧力容器1の側壁、
シュラウド3及びジェットポンプ4の間隙を通して、バ
ッフルプレート5の溶接部8近傍まで矢印で示すように
吊り降ろし、原子炉圧力容器1の上方位置の作業台Yか
らの遠隔操作で、超音波検査装置Xを作動させて、所望
位置の検査を実施するようにしている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、かかる
作業環境での超音波探傷検査は、原子炉圧力容器1の側
壁、シュラウド3及びジェットポンプ4の間隙等である
狭隘部Aに超音波検査装置Xを設置しなければならない
こと、作業環境が水中である(燃料交換作業時に、放射
線の漏洩を防止するために、原子炉圧力容器の内部等に
シール水を張った状態とする)こと、図3に示すように
長大な距離の遠隔操作を余儀なくされること等の悪条件
が重なって、作業性が著しく低下し、かつ、超音波検査
装置Xを正確な位置に設置することや安定状態で作動さ
せることが困難であるという課題が残されている。
作業環境での超音波探傷検査は、原子炉圧力容器1の側
壁、シュラウド3及びジェットポンプ4の間隙等である
狭隘部Aに超音波検査装置Xを設置しなければならない
こと、作業環境が水中である(燃料交換作業時に、放射
線の漏洩を防止するために、原子炉圧力容器の内部等に
シール水を張った状態とする)こと、図3に示すように
長大な距離の遠隔操作を余儀なくされること等の悪条件
が重なって、作業性が著しく低下し、かつ、超音波検査
装置Xを正確な位置に設置することや安定状態で作動さ
せることが困難であるという課題が残されている。
【0007】本発明は、上記課題を有効に解決するもの
で、 検査装置を所望の位置に正確にかつ確実に設置するこ
と、 超音波探傷を高い精度で実施すること、 検査作業効率を高めること、 狭隘部への装置の設置及び撤去を円滑にし、かつ、装
置のコンパクト化を図ること 等を目的とするものである。
で、 検査装置を所望の位置に正確にかつ確実に設置するこ
と、 超音波探傷を高い精度で実施すること、 検査作業効率を高めること、 狭隘部への装置の設置及び撤去を円滑にし、かつ、装
置のコンパクト化を図ること 等を目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】前述の課題を解決する手
段として、本発明では、五つの手段を提案している。第
1の手段は、円筒状をなす狭隘部に挿入され、その半径
方向に沿って配される検査対象構造物の溶接部の超音波
探傷を行なう装置であって、狭隘部まで吊り下げられ検
査対象構造物の上面に搭載されるとともに上面に形成さ
れた基準穴に芯出しピンが挿入されて位置が設定される
垂直軸と、該垂直軸にその回りを旋回可能に支持される
旋回部と、垂直軸と旋回部との間に介在状態に配され旋
回部を旋回駆動する旋回駆動部と、旋回部に垂直回動可
能に搭載されその先端が外側方に倒される探触子アーム
部と、該探触子アーム部に搭載され超音波探触子を半径
方向に往復移動させる繰り出し機構とを具備する構成の
狭隘部における溶接部の超音波探傷装置としている。第
2の手段は、垂直軸の下部に、検査対象構造物の上面に
載置されかつ垂直軸を旋回可能に支持してその立設状態
を保持する固定ベースが配される構成を第1の手段に付
加してなる狭隘部における溶接部の超音波探傷装置とし
ている。第3の手段は、旋回部が、垂直軸の上下位置に
配される軸受けと、該軸受けによって旋回可能に支持さ
れる旋回ベースプレート及び上部プレートと、これら両
プレートとの間に一体に配される複数のベースプレート
支柱とを具備する構成を第1または第2の手段に付加し
てなる狭隘部における溶接部の超音波探傷装置としてい
る。第4の手段は、垂直軸と探触子アーム部との間に、
垂直軸に対して旋回可能に取り付けられるアクチュエー
タ支持ブラケットと、該アクチュエータ支持ブラケット
と探触子アーム部との間にピン結合状態に配され探触子
アーム部を回動させる起倒用アクチュエータとを具備す
る構成を第1、第2または第3の手段に付加してなる狭
隘部における溶接部の超音波探傷装置としている。第5
の手段は、旋回部における旋回ベースプレートに、垂直
軸の芯出しピンの近傍状況を映像化するテレビカメラが
搭載されるとともに、旋回ベースプレートにテレビカメ
ラを下方に臨ませる監視窓が形成される構成を第3また
は第4の手段に付加してなる狭隘部における溶接部の超
音波探傷装置としている。
段として、本発明では、五つの手段を提案している。第
1の手段は、円筒状をなす狭隘部に挿入され、その半径
方向に沿って配される検査対象構造物の溶接部の超音波
探傷を行なう装置であって、狭隘部まで吊り下げられ検
査対象構造物の上面に搭載されるとともに上面に形成さ
れた基準穴に芯出しピンが挿入されて位置が設定される
垂直軸と、該垂直軸にその回りを旋回可能に支持される
旋回部と、垂直軸と旋回部との間に介在状態に配され旋
回部を旋回駆動する旋回駆動部と、旋回部に垂直回動可
能に搭載されその先端が外側方に倒される探触子アーム
部と、該探触子アーム部に搭載され超音波探触子を半径
方向に往復移動させる繰り出し機構とを具備する構成の
狭隘部における溶接部の超音波探傷装置としている。第
2の手段は、垂直軸の下部に、検査対象構造物の上面に
載置されかつ垂直軸を旋回可能に支持してその立設状態
を保持する固定ベースが配される構成を第1の手段に付
加してなる狭隘部における溶接部の超音波探傷装置とし
ている。第3の手段は、旋回部が、垂直軸の上下位置に
配される軸受けと、該軸受けによって旋回可能に支持さ
れる旋回ベースプレート及び上部プレートと、これら両
プレートとの間に一体に配される複数のベースプレート
支柱とを具備する構成を第1または第2の手段に付加し
てなる狭隘部における溶接部の超音波探傷装置としてい
る。第4の手段は、垂直軸と探触子アーム部との間に、
垂直軸に対して旋回可能に取り付けられるアクチュエー
タ支持ブラケットと、該アクチュエータ支持ブラケット
と探触子アーム部との間にピン結合状態に配され探触子
アーム部を回動させる起倒用アクチュエータとを具備す
る構成を第1、第2または第3の手段に付加してなる狭
隘部における溶接部の超音波探傷装置としている。第5
の手段は、旋回部における旋回ベースプレートに、垂直
軸の芯出しピンの近傍状況を映像化するテレビカメラが
搭載されるとともに、旋回ベースプレートにテレビカメ
ラを下方に臨ませる監視窓が形成される構成を第3また
は第4の手段に付加してなる狭隘部における溶接部の超
音波探傷装置としている。
【0009】
【作用】第1の手段にあっては、装置を狭隘部の検査対
象構造物の上に吊り降ろして、垂直軸の芯出しピンを検
査対象構造物の基準穴に挿入することにより旋回中心位
置の設定がなされる。探触子アーム部を検査対象物の上
面に倒すことによって、超音波探触子が検査対象物の上
面に接触する。旋回部の旋回駆動によって超音波探触子
の旋回位置を設定し、かつ、繰り出し機構の作動によっ
て超音波探触子の半径方向の位置を設定する。超音波探
触子の位置をずらしながら、超音波探触子の作動による
超音波探傷が実施される。第2の手段にあっても、第1
の手段と同様に、検査対象構造物への吊り降ろし、芯出
しピンによる旋回中心位置の設定、超音波探触子の旋回
方向と半径方向との位置設定、超音波探傷が行なわれる
が、固定ベースが、検査対象構造物の上面に載置された
状態で垂直軸を旋回可能に支持することにより、垂直軸
の立設状態を保持する。第3の手段にあっては、第1あ
るいは第2の手段による各作用に加えて、旋回部におけ
る旋回ベースプレートと上部プレートとの間に、探触子
アーム部の折り畳み空間や、超音波探触子の収納空間を
形成する。第4の手段にあっては、第1、第2及び第3
の手段による各作用に加えて、探触子アーム部が、垂直
軸に旋回可能に支持されて旋回部と同期して旋回させら
れ、起倒用アクチュエータの作動によって、探触子アー
ム部が待避位置または探傷位置に設定され、かつ、探触
子アーム部を待避位置に設定することにより、狭隘部に
対する装置の挿入性及び撤去性が向上する。第5の手段
にあっては、第3及び第4の手段による各作用に加え
て、テレビカメラの作動によって、装置全体の吊り降ろ
し状況や芯出しピンの位置の確認が行なわれ、これらの
状況が遠隔操作位置において逐次把握される。
象構造物の上に吊り降ろして、垂直軸の芯出しピンを検
査対象構造物の基準穴に挿入することにより旋回中心位
置の設定がなされる。探触子アーム部を検査対象物の上
面に倒すことによって、超音波探触子が検査対象物の上
面に接触する。旋回部の旋回駆動によって超音波探触子
の旋回位置を設定し、かつ、繰り出し機構の作動によっ
て超音波探触子の半径方向の位置を設定する。超音波探
触子の位置をずらしながら、超音波探触子の作動による
超音波探傷が実施される。第2の手段にあっても、第1
の手段と同様に、検査対象構造物への吊り降ろし、芯出
しピンによる旋回中心位置の設定、超音波探触子の旋回
方向と半径方向との位置設定、超音波探傷が行なわれる
が、固定ベースが、検査対象構造物の上面に載置された
状態で垂直軸を旋回可能に支持することにより、垂直軸
の立設状態を保持する。第3の手段にあっては、第1あ
るいは第2の手段による各作用に加えて、旋回部におけ
る旋回ベースプレートと上部プレートとの間に、探触子
アーム部の折り畳み空間や、超音波探触子の収納空間を
形成する。第4の手段にあっては、第1、第2及び第3
の手段による各作用に加えて、探触子アーム部が、垂直
軸に旋回可能に支持されて旋回部と同期して旋回させら
れ、起倒用アクチュエータの作動によって、探触子アー
ム部が待避位置または探傷位置に設定され、かつ、探触
子アーム部を待避位置に設定することにより、狭隘部に
対する装置の挿入性及び撤去性が向上する。第5の手段
にあっては、第3及び第4の手段による各作用に加え
て、テレビカメラの作動によって、装置全体の吊り降ろ
し状況や芯出しピンの位置の確認が行なわれ、これらの
状況が遠隔操作位置において逐次把握される。
【0010】
【実施例】以下、図1及び図2に基づいて、本発明に係
る狭隘部における溶接部の超音波探傷装置一実施例を説
明する。これら各図において、符号Xは超音波検査装
置、Aは狭隘部、Sは基準穴(ボルト穴)、20は垂直
軸、21は旋回部、22は旋回駆動部、23は探触子ア
ーム部、24は繰り出し機構、25は超音波探触子、2
6はテレビカメラ(CCDカメラ)である。
る狭隘部における溶接部の超音波探傷装置一実施例を説
明する。これら各図において、符号Xは超音波検査装
置、Aは狭隘部、Sは基準穴(ボルト穴)、20は垂直
軸、21は旋回部、22は旋回駆動部、23は探触子ア
ーム部、24は繰り出し機構、25は超音波探触子、2
6はテレビカメラ(CCDカメラ)である。
【0011】これらの詳細について以下説明すると、前
記垂直軸20は、その下部に、検査対象構造物5の上面
に形成された基準穴(ボルト穴)Sに挿入することによ
って水平方向の位置設定を行なうための芯出しピン20
aと、該芯出しピン20aの若干上方に位置して検査対
象構造物5の上面に載置することによって垂直軸20等
の全体重量を支持するための固定ベース20bとが一体
に配され、中間部に、旋回駆動部22と係合される誘導
ギヤ20Cが一体に配される。
記垂直軸20は、その下部に、検査対象構造物5の上面
に形成された基準穴(ボルト穴)Sに挿入することによ
って水平方向の位置設定を行なうための芯出しピン20
aと、該芯出しピン20aの若干上方に位置して検査対
象構造物5の上面に載置することによって垂直軸20等
の全体重量を支持するための固定ベース20bとが一体
に配され、中間部に、旋回駆動部22と係合される誘導
ギヤ20Cが一体に配される。
【0012】前記旋回部21は、固定ベース20bの上
方位置に配される旋回ベースプレート21aと、該旋回
ベースプレート21aを垂直軸21に対して旋回可能に
取り付けるための軸受け21bと、旋回ベースプレート
21aに一体に立設される複数(図2では3本)のベー
スプレート支柱21cと、該ベースプレート支柱21c
の上部に一体に配される上部プレート21dと、該上部
プレート21dを垂直軸21に対して旋回可能に取り付
けるための軸受け21eと、旋回ベースプレート21a
と上部プレート21dとの間に探触子アーム部23の上
下回動範囲を空けて一体に配される概略角筒状の保護カ
バー21fと、旋回ベースプレート21aの一部に配さ
れテレビカメラ26の先端を芯出しピン20aの近傍に
対向させるための監視窓21gと、上部プレート21d
の上面に一体に配される適宜数の吊り上げ金具21hを
具備するものとされる。なお、旋回ベースプレート21
aには、超音波探触子25の後退移動範囲を確保するた
めの切欠部21iが形成される。
方位置に配される旋回ベースプレート21aと、該旋回
ベースプレート21aを垂直軸21に対して旋回可能に
取り付けるための軸受け21bと、旋回ベースプレート
21aに一体に立設される複数(図2では3本)のベー
スプレート支柱21cと、該ベースプレート支柱21c
の上部に一体に配される上部プレート21dと、該上部
プレート21dを垂直軸21に対して旋回可能に取り付
けるための軸受け21eと、旋回ベースプレート21a
と上部プレート21dとの間に探触子アーム部23の上
下回動範囲を空けて一体に配される概略角筒状の保護カ
バー21fと、旋回ベースプレート21aの一部に配さ
れテレビカメラ26の先端を芯出しピン20aの近傍に
対向させるための監視窓21gと、上部プレート21d
の上面に一体に配される適宜数の吊り上げ金具21hを
具備するものとされる。なお、旋回ベースプレート21
aには、超音波探触子25の後退移動範囲を確保するた
めの切欠部21iが形成される。
【0013】前記旋回駆動部22は、垂直軸20と旋回
部21との間に介在状態に配されて、旋回部21を旋回
駆動するものであり、旋回部21におけるベースプレー
ト支柱21cや保護カバー21fに対して一体に取り付
けられる旋回駆動モータ22aと、該旋回駆動モータ2
2aによって回転させられ垂直軸20における誘導ギヤ
20cに噛み合う旋回ギヤ22bと、旋回量を検出する
ための旋回位置検出エンコーダ22cと、誘導ギヤ20
cと旋回位置検出エンコーダ22cとの間に介在するピ
ニオン22dとを具備するものとされる。
部21との間に介在状態に配されて、旋回部21を旋回
駆動するものであり、旋回部21におけるベースプレー
ト支柱21cや保護カバー21fに対して一体に取り付
けられる旋回駆動モータ22aと、該旋回駆動モータ2
2aによって回転させられ垂直軸20における誘導ギヤ
20cに噛み合う旋回ギヤ22bと、旋回量を検出する
ための旋回位置検出エンコーダ22cと、誘導ギヤ20
cと旋回位置検出エンコーダ22cとの間に介在するピ
ニオン22dとを具備するものとされる。
【0014】前記探触子アーム部23は、旋回部21に
おける旋回ベースプレート21aの上に一体に配された
回転支持ブラケット23aと、該回転支持ブラケット2
3aに水平に配された垂直回転軸23bと、回転支持ブ
ラケット23aと垂直回転軸23bとの間に介在させら
れる軸受け23cとによって垂直回動可能に支持され、
かつ、垂直回転軸23bに配されたねじりばね等の探触
子格納弾発部材23dによる弾発力によって、自由状態
において図1の鎖線で示す直立位置まで待避させられる
ように設定される。そして、探触子アーム部23には、
探触子アーム強制格納ケーブル23eが接続されて、該
探触子アーム強制格納ケーブル23eを図1に矢印で示
すように引くことにより、前述の待避位置まで引き上げ
て戻すように設定される。
おける旋回ベースプレート21aの上に一体に配された
回転支持ブラケット23aと、該回転支持ブラケット2
3aに水平に配された垂直回転軸23bと、回転支持ブ
ラケット23aと垂直回転軸23bとの間に介在させら
れる軸受け23cとによって垂直回動可能に支持され、
かつ、垂直回転軸23bに配されたねじりばね等の探触
子格納弾発部材23dによる弾発力によって、自由状態
において図1の鎖線で示す直立位置まで待避させられる
ように設定される。そして、探触子アーム部23には、
探触子アーム強制格納ケーブル23eが接続されて、該
探触子アーム強制格納ケーブル23eを図1に矢印で示
すように引くことにより、前述の待避位置まで引き上げ
て戻すように設定される。
【0015】また、垂直回転軸23bと、これより上方
に離間した位置の垂直軸20との間には、探触子アーム
部23を、図1の鎖線及び実線で示す範囲で回動させる
起倒用アクチュエータ23fが配される。該起倒用アク
チュエータ23fは、その上端部が、垂直軸20に対し
て軸受け23g、アクチュエータ支持ブラケット23h
及び連結ピン23iを介して旋回可能に、かつ、垂直回
動可能に取り付けられ、下端部が、探触子アーム部23
に連結ピン23jを介して垂直回動可能に取り付けられ
る。
に離間した位置の垂直軸20との間には、探触子アーム
部23を、図1の鎖線及び実線で示す範囲で回動させる
起倒用アクチュエータ23fが配される。該起倒用アク
チュエータ23fは、その上端部が、垂直軸20に対し
て軸受け23g、アクチュエータ支持ブラケット23h
及び連結ピン23iを介して旋回可能に、かつ、垂直回
動可能に取り付けられ、下端部が、探触子アーム部23
に連結ピン23jを介して垂直回動可能に取り付けられ
る。
【0016】前記繰り出し機構24は、探触子アーム部
23に搭載されて超音波探触子25を半径方向に往復移
動させるもので、探触子アーム部23の中にその長手方
向に沿って配されるガイド24aと、該ガイド24aに
よってその長手方向に移動可能に支持され超音波探触子
25が取り付けられる往復ブラケット24bと、該往復
ブラケット24bに接続されるタイミングベルト24c
と、該タイミングベルト24cが巻回されその一つが垂
直回転軸23bに一体に取り付けられている一対のプー
リー24dと、垂直回転軸23bの近傍位置に配される
半径方向駆動モータ24eと、該半径方向駆動モータ2
4eと垂直回転軸23bとの間を連結し回転力を伝達す
るためのベベルギヤ等の回転力伝達系24fと、垂直回
転軸23bに他の回転力伝達系24gを介して連結され
超音波探触子25の移動量を検出するための半径方向位
置検出エンコーダ24hとを具備するものとされる。
23に搭載されて超音波探触子25を半径方向に往復移
動させるもので、探触子アーム部23の中にその長手方
向に沿って配されるガイド24aと、該ガイド24aに
よってその長手方向に移動可能に支持され超音波探触子
25が取り付けられる往復ブラケット24bと、該往復
ブラケット24bに接続されるタイミングベルト24c
と、該タイミングベルト24cが巻回されその一つが垂
直回転軸23bに一体に取り付けられている一対のプー
リー24dと、垂直回転軸23bの近傍位置に配される
半径方向駆動モータ24eと、該半径方向駆動モータ2
4eと垂直回転軸23bとの間を連結し回転力を伝達す
るためのベベルギヤ等の回転力伝達系24fと、垂直回
転軸23bに他の回転力伝達系24gを介して連結され
超音波探触子25の移動量を検出するための半径方向位
置検出エンコーダ24hとを具備するものとされる。
【0017】前記超音波探触子25には、これを検査対
象構造物5の上面に面接触させるためのジンバル機構2
5aと、面接触状態を保持する弾発力を作用させる探触
子押し付けスプリング25bとが配される。
象構造物5の上面に面接触させるためのジンバル機構2
5aと、面接触状態を保持する弾発力を作用させる探触
子押し付けスプリング25bとが配される。
【0018】前記テレビカメラ26は、例えばCCDカ
メラとされるとともに、その先端部が旋回部21におけ
る旋回ベースプレート21aの監視窓21gから芯出し
ピン20a等を複数方向から臨むように、旋回ベースプ
レート21a等に例えば2個取り付けられ、その近傍に
撮像範囲の照明を行なうための照明ライト26aが配さ
れる。
メラとされるとともに、その先端部が旋回部21におけ
る旋回ベースプレート21aの監視窓21gから芯出し
ピン20a等を複数方向から臨むように、旋回ベースプ
レート21a等に例えば2個取り付けられ、その近傍に
撮像範囲の照明を行なうための照明ライト26aが配さ
れる。
【0019】なお、前記基準穴Sは、例えばバッフルプ
レート5に明けられたマンホール6を閉塞している閉塞
蓋7の中心に形成されたボルト穴とされる。
レート5に明けられたマンホール6を閉塞している閉塞
蓋7の中心に形成されたボルト穴とされる。
【0020】このように構成されている検査装置である
と、図3に示した例と同様に、ウインチ9のワイヤロー
プ10の操作等によって、旋回部21の吊り上げ金具2
1hを利用して、超音波検査装置Xを吊り下げ、狭隘部
Aに沿って水中を下降させて、バッフルプレート(検査
対象構造物)5の上に載置する。
と、図3に示した例と同様に、ウインチ9のワイヤロー
プ10の操作等によって、旋回部21の吊り上げ金具2
1hを利用して、超音波検査装置Xを吊り下げ、狭隘部
Aに沿って水中を下降させて、バッフルプレート(検査
対象構造物)5の上に載置する。
【0021】この超音波検査装置Xの載置作業において
は、探触子アーム部23を図1に鎖線で示す待避位置に
して、狭隘部Aに対する装置の挿入性を向上させるとと
もに、テレビカメラ25の作動によって、旋回部21に
配した監視窓21gを介して、装置全体の吊り降ろし状
況や位置の確認を逐次実施し、位置ずれがある場合には
位置の修正を行なって、図1に示すように、垂直軸20
における芯出しピン20aを、基準穴(ボルト穴)Sに
挿入することによって、全体の芯出しが行なわれる。
は、探触子アーム部23を図1に鎖線で示す待避位置に
して、狭隘部Aに対する装置の挿入性を向上させるとと
もに、テレビカメラ25の作動によって、旋回部21に
配した監視窓21gを介して、装置全体の吊り降ろし状
況や位置の確認を逐次実施し、位置ずれがある場合には
位置の修正を行なって、図1に示すように、垂直軸20
における芯出しピン20aを、基準穴(ボルト穴)Sに
挿入することによって、全体の芯出しが行なわれる。
【0022】そして、図1に示すように、芯出しピン2
0aを基準穴Sに挿入した状態で、全体の重量によって
固定ベース20bを閉塞蓋7の上面に載置して、姿勢を
安定させる。
0aを基準穴Sに挿入した状態で、全体の重量によって
固定ベース20bを閉塞蓋7の上面に載置して、姿勢を
安定させる。
【0023】次いで、旋回部21の作動によって超音波
探触子25の旋回位置の設定と、繰り出し機構24の作
動による超音波探触子25の半径方向の位置の設定とが
行なわれる。
探触子25の旋回位置の設定と、繰り出し機構24の作
動による超音波探触子25の半径方向の位置の設定とが
行なわれる。
【0024】旋回位置の設定作業は、垂直軸20を立て
た状態で、旋回駆動部22における旋回駆動モータ22
aを作動させ、旋回ギヤ22bを垂直軸20における誘
導ギヤ20cの回りで自転させることによって行なわれ
る。この際に、旋回駆動モータ22aを取り付けている
旋回部21が垂直軸20を中心として水平旋回する。こ
の場合の水平旋回量は、ピニオン22dが誘導ギヤ20
cの回りを自転することによって、旋回位置検出エンコ
ーダ22cで検出される。
た状態で、旋回駆動部22における旋回駆動モータ22
aを作動させ、旋回ギヤ22bを垂直軸20における誘
導ギヤ20cの回りで自転させることによって行なわれ
る。この際に、旋回駆動モータ22aを取り付けている
旋回部21が垂直軸20を中心として水平旋回する。こ
の場合の水平旋回量は、ピニオン22dが誘導ギヤ20
cの回りを自転することによって、旋回位置検出エンコ
ーダ22cで検出される。
【0025】旋回位置の設定状態において、旋回部21
における保護カバー21fと旋回ベースプレート21a
と上部プレート21dとで囲まれた収納空間から、待避
させた状態の探触子アーム部23及び超音波探触子25
を、起倒用アクチュエータ23fの作動によって、図1
の実線で示す位置まで繰り出し、探触子アーム部23に
支持されている超音波探触子25を検査対象構造物5の
上面に接触させる。
における保護カバー21fと旋回ベースプレート21a
と上部プレート21dとで囲まれた収納空間から、待避
させた状態の探触子アーム部23及び超音波探触子25
を、起倒用アクチュエータ23fの作動によって、図1
の実線で示す位置まで繰り出し、探触子アーム部23に
支持されている超音波探触子25を検査対象構造物5の
上面に接触させる。
【0026】半径方向の位置設定作業は、繰り出し機構
24における半径方向駆動モータ24eを作動させ、回
転力伝達系24f、垂直回転軸23bを経由してプーリ
ー24dを回転させることによって、タイミングベルト
24cを駆動し、超音波探触子25を所望の位置に設定
する。この場合にあって、超音波探触子25は、探触子
押し付けスプリング25bの弾発力によって検査対象構
造物5の上面に押し付けられるとともに、ジンバル機構
25aによって平行移動状態に支持されるため、検査対
象構造物5の上面に、その凹凸による影響等を吸収して
緊密な接触状態を保持する。
24における半径方向駆動モータ24eを作動させ、回
転力伝達系24f、垂直回転軸23bを経由してプーリ
ー24dを回転させることによって、タイミングベルト
24cを駆動し、超音波探触子25を所望の位置に設定
する。この場合にあって、超音波探触子25は、探触子
押し付けスプリング25bの弾発力によって検査対象構
造物5の上面に押し付けられるとともに、ジンバル機構
25aによって平行移動状態に支持されるため、検査対
象構造物5の上面に、その凹凸による影響等を吸収して
緊密な接触状態を保持する。
【0027】しかして、超音波探傷検査を実施する場合
には、旋回部21及び繰り出し機構24の作動によっ
て、超音波探触子25の位置を閉塞蓋7の周方向及び半
径方向にずらしながら、超音波探触子25を作動させて
行なわれることになる。
には、旋回部21及び繰り出し機構24の作動によっ
て、超音波探触子25の位置を閉塞蓋7の周方向及び半
径方向にずらしながら、超音波探触子25を作動させて
行なわれることになる。
【0028】なお、超音波検査装置Xを引き上げる場合
には、起倒用アクチュエータ23fの逆方向の作動(立
てた位置に戻す作動)及び探触子格納弾発部材23dに
よる直立状態まで待避させる弾発力によって、図1の鎖
線で示す状態に待避させ、探触子アーム部23を旋回部
21における保護カバー21fの内部位置まで引き入れ
た状態にして実施される。この場合にあって、通常状態
では、起倒用アクチュエータ23fによる探触子アーム
部23の下方への倒す力が解放されると、探触子格納弾
発部材23dの弾発力によって、探触子アーム部23が
起立状態に引戻される。しかし、万一探触子アーム部2
3の引き戻しが不十分であった場合には、探触子アーム
強制格納ケーブル23eを上方に引く操作によって、探
触子アーム部23を図1の鎖線で示す位置に強制的に引
き戻すことができる。
には、起倒用アクチュエータ23fの逆方向の作動(立
てた位置に戻す作動)及び探触子格納弾発部材23dに
よる直立状態まで待避させる弾発力によって、図1の鎖
線で示す状態に待避させ、探触子アーム部23を旋回部
21における保護カバー21fの内部位置まで引き入れ
た状態にして実施される。この場合にあって、通常状態
では、起倒用アクチュエータ23fによる探触子アーム
部23の下方への倒す力が解放されると、探触子格納弾
発部材23dの弾発力によって、探触子アーム部23が
起立状態に引戻される。しかし、万一探触子アーム部2
3の引き戻しが不十分であった場合には、探触子アーム
強制格納ケーブル23eを上方に引く操作によって、探
触子アーム部23を図1の鎖線で示す位置に強制的に引
き戻すことができる。
【0029】
【発明の効果】第1の発明、つまり、請求項1に係る狭
隘部における溶接部の超音波探傷装置によれば、狭隘部
における検査対象構造物の上まで吊り降ろされ基準穴に
挿入される芯出しピンを有する垂直軸と、垂直軸に支持
される旋回部と、旋回駆動部と、旋回部に搭載され先端
が外側方に倒される探触子アーム部と、探触子アーム部
に搭載され超音波探触子を往復移動させる繰り出し機構
とを具備するものであるから、以下のような効果を奏す
る。 (1) 芯出しピンを基準穴に挿入することによって、
装置全体の芯出しを簡単にかつ正確に行なうことができ
る。 (2) 垂直軸の回りで旋回部等を旋回させることによ
って、旋回移動を単純化し検査作業効率を向上させるこ
とができる。 第2の発明、つまり、請求項2に係る狭隘部における溶
接部の超音波探傷装置によれば、垂直軸の下部に、検査
対象構造物の上面に載置されかつ垂直軸を旋回可能に支
持してその立設状態を保持する固定ベースが配されるた
め、以下の効果が第1の発明による効果に付加される。 (1) 固定ベースが検査対象物に接触することによっ
て、垂直軸の垂直度を正確に設定しかつ荷重が加わった
場合においても、垂直度の保持を行なって、超音波探傷
検査を高い精度で実施することができる。 (2) 固定ベースを検査対象物の上面に載置すること
によって、上下水平位置の設定が行なわれるため、装置
の位置設定労力を低減して作業性を高めることができ
る。 第3の発明、つまり、請求項3に係る狭隘部における溶
接部の超音波探傷装置によれば、旋回部が、垂直軸に配
される軸受けと、軸受けによって支持される旋回ベース
プレート及び上部プレートと、これら両プレートとの間
に一体に配される複数のベースプレート支柱とを具備す
るので、以下の効果が第1または第2の発明による効果
に付加される。 (1) 旋回部の中空部分に探触子アームの収納空間が
形成されて、探触子アームの繰り出し時の寸法差を大き
くし、装置のコンパクト化を図り、かつ、狭隘部におけ
る移動性を高めることができる。 (2) 旋回部を中空構造とすることにより、装置全体
の軽量化を図ることができる。 第4の発明、つまり、請求項4に係る狭隘部における溶
接部の超音波探傷装置によれば、垂直軸に対して旋回可
能に取り付けられるアクチュエータ支持ブラケットと、
アクチュエータ支持ブラケットと探触子アーム部との間
にピン結合状態に配され探触子アーム部を回動させる起
倒用アクチュエータとを具備するものとしているから、
以下の効果が第1、第2または第3の発明による効果に
付加される。 (1) 探触子アーム部と起倒用アクチュエータとの垂
直軸に対する取り付け部を、上下に離間状態させること
によって、探触子アーム部の垂直回動を円滑にかつ確実
に行なうことができる。 (2) 垂直軸に対する取り付け点を離間させることに
よって、軸受け部分のがた等の誤差の影響を低減し、操
作性を高めることができる。 第5の発明、つまり、請求項5に係る狭隘部における溶
接部の超音波探傷装置によれば、旋回部における旋回ベ
ースプレートに、垂直軸の芯出しピンの近傍状況を映像
化するテレビカメラが搭載されるとともに、旋回ベース
プレートにテレビカメラを下方に臨ませる監視窓が形成
されるものとしているから、以下の効果が第3または第
4の発明による効果に付加される。 (1) 芯出しピンの位置や装置の設置状況を確認しな
がら、超音波探傷を行なうことによって、狭隘部におけ
る作業ミスの発生を防止し、探傷検査を確実に実施する
ことができる。 (2) 旋回部の作動状況等を遠隔操作位置で監視しな
がら、検査作業を確実に実施することができる。 (3) 狭隘部が原子炉圧力容器とシュラウドとバッフ
ルプレートとによるものである場合や、検査対象物がマ
ンホールを密閉する閉塞蓋の溶接部である場合、さら
に、検査が水中において行なわれる場合の適用性を高め
ることができる。
隘部における溶接部の超音波探傷装置によれば、狭隘部
における検査対象構造物の上まで吊り降ろされ基準穴に
挿入される芯出しピンを有する垂直軸と、垂直軸に支持
される旋回部と、旋回駆動部と、旋回部に搭載され先端
が外側方に倒される探触子アーム部と、探触子アーム部
に搭載され超音波探触子を往復移動させる繰り出し機構
とを具備するものであるから、以下のような効果を奏す
る。 (1) 芯出しピンを基準穴に挿入することによって、
装置全体の芯出しを簡単にかつ正確に行なうことができ
る。 (2) 垂直軸の回りで旋回部等を旋回させることによ
って、旋回移動を単純化し検査作業効率を向上させるこ
とができる。 第2の発明、つまり、請求項2に係る狭隘部における溶
接部の超音波探傷装置によれば、垂直軸の下部に、検査
対象構造物の上面に載置されかつ垂直軸を旋回可能に支
持してその立設状態を保持する固定ベースが配されるた
め、以下の効果が第1の発明による効果に付加される。 (1) 固定ベースが検査対象物に接触することによっ
て、垂直軸の垂直度を正確に設定しかつ荷重が加わった
場合においても、垂直度の保持を行なって、超音波探傷
検査を高い精度で実施することができる。 (2) 固定ベースを検査対象物の上面に載置すること
によって、上下水平位置の設定が行なわれるため、装置
の位置設定労力を低減して作業性を高めることができ
る。 第3の発明、つまり、請求項3に係る狭隘部における溶
接部の超音波探傷装置によれば、旋回部が、垂直軸に配
される軸受けと、軸受けによって支持される旋回ベース
プレート及び上部プレートと、これら両プレートとの間
に一体に配される複数のベースプレート支柱とを具備す
るので、以下の効果が第1または第2の発明による効果
に付加される。 (1) 旋回部の中空部分に探触子アームの収納空間が
形成されて、探触子アームの繰り出し時の寸法差を大き
くし、装置のコンパクト化を図り、かつ、狭隘部におけ
る移動性を高めることができる。 (2) 旋回部を中空構造とすることにより、装置全体
の軽量化を図ることができる。 第4の発明、つまり、請求項4に係る狭隘部における溶
接部の超音波探傷装置によれば、垂直軸に対して旋回可
能に取り付けられるアクチュエータ支持ブラケットと、
アクチュエータ支持ブラケットと探触子アーム部との間
にピン結合状態に配され探触子アーム部を回動させる起
倒用アクチュエータとを具備するものとしているから、
以下の効果が第1、第2または第3の発明による効果に
付加される。 (1) 探触子アーム部と起倒用アクチュエータとの垂
直軸に対する取り付け部を、上下に離間状態させること
によって、探触子アーム部の垂直回動を円滑にかつ確実
に行なうことができる。 (2) 垂直軸に対する取り付け点を離間させることに
よって、軸受け部分のがた等の誤差の影響を低減し、操
作性を高めることができる。 第5の発明、つまり、請求項5に係る狭隘部における溶
接部の超音波探傷装置によれば、旋回部における旋回ベ
ースプレートに、垂直軸の芯出しピンの近傍状況を映像
化するテレビカメラが搭載されるとともに、旋回ベース
プレートにテレビカメラを下方に臨ませる監視窓が形成
されるものとしているから、以下の効果が第3または第
4の発明による効果に付加される。 (1) 芯出しピンの位置や装置の設置状況を確認しな
がら、超音波探傷を行なうことによって、狭隘部におけ
る作業ミスの発生を防止し、探傷検査を確実に実施する
ことができる。 (2) 旋回部の作動状況等を遠隔操作位置で監視しな
がら、検査作業を確実に実施することができる。 (3) 狭隘部が原子炉圧力容器とシュラウドとバッフ
ルプレートとによるものである場合や、検査対象物がマ
ンホールを密閉する閉塞蓋の溶接部である場合、さら
に、検査が水中において行なわれる場合の適用性を高め
ることができる。
【図1】本発明に係る狭隘部における溶接部の超音波探
傷装置の一実施例を示す一部を断面した正面図である。
傷装置の一実施例を示す一部を断面した正面図である。
【図2】本発明に係る狭隘部における溶接部の超音波探
傷装置の一実施例を示す平面図である。
傷装置の一実施例を示す平面図である。
【図3】原子炉圧力容器と検査装置との関係を示す一部
を断面した斜視図である。
を断面した斜視図である。
A 狭隘部 X 超音波検査装置 Y 作業台 S 基準穴(ボルト穴) 1 原子炉圧力容器 2 炉心 3 シュラウド 4 ジェットポンプ 5 バッフルプレート(検査対象構造物) 6 マンホール(作業穴・アクセスホール) 7 閉塞蓋 8 溶接部 9 ウインチ 10 ワイヤロープ 20 垂直軸 20a 芯出しピン 20b 固定ベース 20c 誘導ギヤ 21 旋回部 21a 旋回ベースプレート 21b 軸受け 21c ベースプレート支柱 21d 上部プレート 21e 軸受け 21f 保護カバー 21g 監視窓 21h 吊り上げ金具 21i 切欠部 22 旋回駆動部 22a 旋回駆動モータ 22b 旋回ギヤ 22c 旋回位置検出エンコーダ 22d ピニオン 23 探触子アーム部 23a 回転支持ブラケット 23b 垂直回転軸 23c 軸受け 23d 探触子格納弾発部材 23e 探触子アーム強制格納ケーブル 23f 起倒用アクチュエータ 23g 軸受け 23h アクチュエータ支持ブラケット 23i 連結ピン 23j 連結ピン 24 繰り出し機構 24a ガイド 24b 往復ブラケット 24c タイミングベルト 24d プーリー 24e 半径方向駆動モータ 24f 回転力伝達系 24g 回転力伝達系 24h 半径方向位置検出エンコーダ 25 超音波探触子 25a ジンバル機構 25b 探触子押し付けスプリング 26 テレビカメラ(CCDカメラ) 26a 照明ライト
フロントページの続き (72)発明者 穂積 清介 神奈川県横浜市金沢区福浦一丁目9番4号 石川島検査計測株式会社横浜第二事業所 内 (72)発明者 田村 満 神奈川県横浜市磯子区新中原町1番地 石 川島播磨重工業株式会社横浜第一工場内 (72)発明者 笹原 利彦 神奈川県横浜市磯子区新中原町1番地 石 川島播磨重工業株式会社横浜第一工場内
Claims (5)
- 【請求項1】 円筒状をなす狭隘部に挿入され、その半
径方向に沿って配される検査対象構造物の溶接部の超音
波探傷を行なう装置であって、狭隘部まで吊り下げられ
検査対象構造物の上面に搭載されるとともに上面に形成
された基準穴に芯出しピンが挿入されて位置が設定され
る垂直軸と、該垂直軸にその回りを旋回可能に支持され
る旋回部と、垂直軸と旋回部との間に介在状態に配され
旋回部を旋回駆動する旋回駆動部と、旋回部に垂直回動
可能に搭載されその先端が外側方に倒される探触子アー
ム部と、該探触子アーム部に搭載され超音波探触子を半
径方向に往復移動させる繰り出し機構とを具備すること
を特徴とする狭隘部における溶接部の超音波探傷装置。 - 【請求項2】 垂直軸の下部に、検査対象構造物の上面
に載置されかつ垂直軸を旋回可能に支持してその立設状
態を保持する固定ベースが配されることを特徴とする請
求項1記載の狭隘部における溶接部の超音波探傷装置。 - 【請求項3】 旋回部が、垂直軸の上下位置に配される
軸受けと、該軸受けによって旋回可能に支持される旋回
ベースプレート及び上部プレートと、これら両プレート
との間に一体に配される複数のベースプレート支柱とを
具備することを特徴とする請求項1または請求項2記載
の狭隘部における溶接部の超音波探傷装置。 - 【請求項4】 垂直軸と探触子アーム部との間に、垂直
軸に対して旋回可能に取り付けられるアクチュエータ支
持ブラケットと、該アクチュエータ支持ブラケットと探
触子アーム部との間にピン結合状態に配され探触子アー
ム部を回動させる起倒用アクチュエータとを具備するこ
とを特徴とする請求項1、請求項2または請求項3記載
の狭隘部における溶接部の超音波探傷装置。 - 【請求項5】 旋回部における旋回ベースプレートに、
垂直軸の芯出しピンの近傍状況を映像化するテレビカメ
ラが搭載されるとともに、旋回ベースプレートにテレビ
カメラを下方に臨ませる監視窓が形成されることを特徴
とする請求項3または請求項4記載の狭隘部における溶
接部の超音波探傷装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3241989A JPH0688811A (ja) | 1991-09-20 | 1991-09-20 | 狭隘部における溶接部の超音波探傷装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3241989A JPH0688811A (ja) | 1991-09-20 | 1991-09-20 | 狭隘部における溶接部の超音波探傷装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0688811A true JPH0688811A (ja) | 1994-03-29 |
Family
ID=17082597
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3241989A Withdrawn JPH0688811A (ja) | 1991-09-20 | 1991-09-20 | 狭隘部における溶接部の超音波探傷装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0688811A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016512329A (ja) * | 2013-03-15 | 2016-04-25 | ウエスチングハウス・エレクトリック・カンパニー・エルエルシー | アクセスホールカバー超音波検査装置 |
CN109030635A (zh) * | 2018-04-27 | 2018-12-18 | 中广核检测技术有限公司 | 一种反应堆压力容器主螺栓超声检查装置的探头机构 |
CN114487122A (zh) * | 2021-12-30 | 2022-05-13 | 广东核电合营有限公司 | 核电站用裂纹检测方法 |
-
1991
- 1991-09-20 JP JP3241989A patent/JPH0688811A/ja not_active Withdrawn
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016512329A (ja) * | 2013-03-15 | 2016-04-25 | ウエスチングハウス・エレクトリック・カンパニー・エルエルシー | アクセスホールカバー超音波検査装置 |
CN109030635A (zh) * | 2018-04-27 | 2018-12-18 | 中广核检测技术有限公司 | 一种反应堆压力容器主螺栓超声检查装置的探头机构 |
CN114487122A (zh) * | 2021-12-30 | 2022-05-13 | 广东核电合营有限公司 | 核电站用裂纹检测方法 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 19981203 |