JPH0688678B2 - シ−ト材の重送防止装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、エアー吸引口を有し、原稿等のシート材が所
定の給紙位置にある場合該シート材に吸着し、前記エア
ー吸引口による前記シート材を吸引するシート材吸着部
に備えられ、複数枚のシート材を吸着して重送すること
を防ぐシート材の重送防止装置に関するものである。

（従来の技術） 従来より、複写機、電子ファイル、ファクシミリ、印刷
機等において、シート材の入力機構に高い信頼性が要求
される場合、種々様々なシート材分離手段すなわち給紙
台板に積載された複数のシート材を１枚ずつ搬送する手
段が使用されてきた。

（発明が解決しようとする問題点） 具体的には例えばコーナ分離爪を用いる方法がある。こ
れはシート材とシート材の間に働く力、いわゆる用紙間
吸着力が大きい場合には分離することは不可能である。
さらに、シート材の端部に損傷を生ずることがあるとい
う欠点がある。

また、逆転ローラ等の摩擦部材を用いる方法があるが、
この方法ではシート材の厚さが変化するとそれに合わせ
て微妙な調整を行わなければならず、この調整を行わな
かったりあるいは調整が不適当である場合にはシート材
が重送されやすくなるという欠点がある。さらに、シー
ト材を汚したり傷めたりすることがあり、また、紙粉の
存在やローラ材質の経時変化に起因する摩擦係数の変化
によって分離能力が低下してしまうという欠点がある。

さらに、サクションエアーボックスとローラ、ベルト等
とを併用する方法もあるが、この方法では２枚より多く
シート材が一度に給送されたような場合に給送しようと
するシート材のみを分離することができず、また、シー
ト材を傷め易く汚し易い等の多くの欠点を有しているた
め、上記のようにシート材の入力機構に高い信頼性を要
求される装置には不向きである。

そこで、シート材吸着部が吸着したシート材裏面より該
シート材を吸着して、前記シート材吸着部に直接吸着さ
れているシート材以外の該シート材吸着部の物理的吸引
力により、前記シート材の連なったシート材を１枚ずつ
剥離して、最終的に前記シート材吸着部は１枚のシート
材のみを吸着している状態にして、シート材の重送を防
止するようにしたシート材の重送防止装置が提供されて
いるが、前記シート材吸着部と該シート材吸着部に吸着
されたシート材の間の摩擦力と前記シート材裏面吸着部
と前記シート材吸着部に吸着されたシート材の間の摩擦
力をシート材間吸着力よりも大きく設定していないと、
前記シート材吸着部に複数枚のシート材が一度に吸着さ
れた場合、該吸着されているシート材間吸着力を弱める
ことが困難になり、静電気力等によるシート材間吸着力
の大きなものは分離することができなくなる欠点を有し
ていた。

そこで本発明においては、シート材吸着部が吸着したシ
ート材の裏面より該シート材を吸着して、前記シート材
吸着部に直接吸着されているシート材以外の該シート材
吸着部の物理的吸引力により前記シート材と連なって吸
着されたシート材を１枚ずつ剥離して、最終的に前記シ
ート材吸着部は１枚のシート材のみを吸着している状態
にして、シート材の重送を防止するようにしたシート材
の重送防止装置を提供することを目的としている。

（問題点を解決するための手段） 本発明に係わるシート材の重送防止装置は、シート材が
所定の給紙位置にあるとき、エアー吸引口からエアー吸
引することで該シート材を吸着するシート材吸着部と、
このシート材吸着部を複数の所定位置に移動する移動手
段と、前記シート材吸着部に吸着されたシート材が所定
の裏面吸着位置まで移動するとき、吸着されたシート材
の端部に当接して該シート材の端部を曲げる重送防止爪
と、この重送防止爪を前記シート材吸着部に吸着された
シート材の端部と当接しない位置に移動する移動手段
と、前記シート材吸着部に吸着されたシート材が所定の
裏面吸着位置まで移動したとき、エアー吸引口からエア
ー吸引することで前記シート材吸着部によって吸着され
たシート材の裏面に吸着し、前記シート材吸着部の吸着
力よりも小さくかつ前記シート材間吸着力よりも大きな
吸引力にて吸引するシート材裏面吸着部と、前記シート
材裏面吸着部を複数の所定位置に移動する移動手段と、
前記シート材吸着部が複数枚のシート材を吸着したと
き、該シート材吸着部の吸引口に直接接触したシート材
以外のシート材を分離する分離手段とを備えた構成とす
る。

（作用） シート材吸着部に複数枚のシート材が吸着された状態で
所定の裏面吸着位置まで移動するとき、吸着された複数
枚のシート材は、まず移動による自らの変形（弾性力）
により、シート材間吸着力の小さいシート材は分離され
る。これとともに、裏面吸着位置まで移動する過程にお
いて、吸着されたシート材の端部が重送防止爪に当接
し、該シート材の端部を曲げることによってシート材間
に隙間を作り、シート材間吸着力をさらに弱める。これ
により、この時点でシート材間吸着力の小さいシート材
は分離される。この後、シート材自体の弾性力及び重送
防止爪の当接によるシート材端部の曲げによっても分離
されることなく裏面吸着位置まで移動したシート材は、
シート材裏面吸着部によって吸着され、該シート材吸着
部の吸着面に直接吸着されているシート材に連なって吸
着されたシート材が１枚ずつ分離される。これにより、
最終的に前記シート材吸着部は、１枚のシート材のみを
吸着している状態となってシート材の重送が防止される
ことになる。

（実施例） 以下、本発明の実施例について図面を参照して説明す
る。

第１図は本発明に係る重送防止用シート材吸着装置の概
略側面図、第２図は同装置の概略平面図である。

第１図及び第２図において、Ｊは重送防止用シート材吸
着装置全体を示しており、これはサクションエアーケー
シング１を有している。サクションエアーケーシング１
の内部には負圧室が形成されており、またサクションエ
アーケーシング１はその一部において前方へ突出してい
るエアー吸引口14を有するシート材裏面吸着部３を形成
している。このエアー吸引口14を形成しているシート材
裏面吸着部３の中央にはエアー吸引口14を２分するフレ
ーム５が形成され、該フレーム５の上部には摩擦部材18
を有する凸部50が設けられている。この凸部50全体は、
シート材吸着装置21と重送防止用シート材吸着装置Ｊの
間にシート材が無ければ、該凸部50に対向するシート材
吸引口46の中に嵌入するような形に構成されている。ま
た、サクションエアーケーシング１の側部には、前記負
圧室の内部に負圧を発生させるための負圧発生用ファン
30が取着されている。また、上述のユニット全体は第１
図において、図示されない駆動装置により矢線Ａで示す
方向に自在に回転運動するようなされている。図中、符
号32,33はサクションエアーケーシング１の両側部に取
着された重送防止装置回転用アーム、34,35は回転用ボ
ス、回転用軸をそれぞれ示し、重送防止装置回転用アー
ム32,33の先端部に取着されている。また、図中符号60
は弾性部材により構成される重送防止爪を示し、第５図
に示す如く給送しようとするシート材Ｐの角部近傍に爪
取付ブロツク63を介して爪回転軸65に取着されており、
該爪回転軸65は爪駆動用ソレノイド70によって第１図に
示す線Ｈ方向に一定範囲にわたって回動するように構成
されている。そして、前記爪駆動用ソレノイド70が動作
しないときは、重送防止爪60の下部に設けた復帰スプリ
ング72により常に定位置に停止した状態にある。

次に、以上のように構成された本発明によるシート材の
重送防止装置についてその動作を第３図及び第４図を参
照して説明する。

第３図において、符号21はシート材吸着装置を、符号22
はシート材搬送装置を、符号23は矢線Ｃ方向に上下動自
由に設けられた給紙台板を、符号24は原稿搬送ガイド
を、符号41は加圧ローラを、符号60は重送防止爪を、符
号Ｐは給紙台板23上に積載された複数のシート材をそれ
ぞれ示している。また、符号Ｐ′はシート材のうち給送
しようとするシート材、すなわち最上位のシート材を、
符号Ｐ″は該最上位のシート材Ｐ′の次位のシート材を
示している。

まず第３図（ａ）において、シート材の給送開始が指示
されると、給紙台板23はその上に積載された複数のシー
ト材Ｐのうち最上位のシート材Ｐ′がシート材吸着装置
21のシート材吸着面である吸引口に接するまで矢線Ｃ方
向に沿って上昇してくる。なおこのとき、重送防止用シ
ート材吸着装置Ｊは実線で示す待機位置にあり、吸引動
作はなされていない。また、重送防止爪60は前記爪駆動
用ソレノイド70が動作していないため、復帰スプリング
72の動きによりシート材角部近傍の端部と接する位置に
ある。また、シート材吸着装置21の吸着面は揺動自在で
あり、給紙台板23の停止位置のばらつきや原稿の厚さの
ばらつきがあっても確実に最上位のシート材Ｐ′がシー
ト材吸着装置21に吸着される。

次に同図（ｂ）で示すように、シート材吸着装置21が所
定の位置すなわち最上位置まで回転して停止する。この
とき、シート材は加工ローラ41によりほぼ一定の圧力が
加えられて、シート材自身の弾性力によりシート材間吸
着力の小さいシート材は分離される。また、シート材自
体の弾性力による力はシート材の曲がる角度に依存する
ので、その効果を大きくするために、最上位置まで回転
するようになっている。また、最上位置まで回転する過
程において、シート材吸着装置21に吸着されたシート材
の端部が重送防止爪60に当接し、該シート材の端部を曲
げることによってシート材間に隙間を作り、シート材間
吸着力をさらに弱める。これにより、この時点でシート
材間吸着力の小さいシート材は分離される。なお、腰の
強いシート材の場合には、弾性部材である重送防止爪60
が曲がることによりシート材をシート材吸着装置21から
引き落とすことはない。シート材吸着装置21が引き上げ
た後、重送防止爪60は爪駆動用ソレノイド70の動作によ
り同図（ｂ）に破線で示すように一定時間シート材と接
触しない位置に移動され、上記の如くシート材自体の弾
性力により分離し落とされたシート材が給紙台板23上に
落ちるようになっている。

そして、前記重送防止爪60が復帰した後に重送防止用シ
ート材吸着装置Ｊが吸引動作を開始し、所定の重送防止
位置まで回転した後にシート材吸着装置21が重送防止位
置まで回転する〔同図（ｃ）〕。このとき、上記の如く
すでに重送防止爪60は復帰しているので、特にその先端
がカールしているようなシート材についても該先端が重
送防止爪60によって押さえられ、重送防止用シート材吸
着装置Ｊの先端と接触する虞れはない。なお、シート材
吸着装置21は揺動自在であり、シート材の裏面が重送防
止用シート材吸着装置Ｊに接触後、回転方向と吸着面の
関係により矢線Ｆ方向に移動する。このとき加圧ローラ
41による加圧は図示されないソレノイドにより解除され
ていて、第４図に示すように、もしシート材吸着装置21
に２枚のシート材が一度に引き上げられた場合は、搬送
しようとする最上位のシート材Ｐ′の次位のシート材
Ｐ″の裏面が上述の摩擦部材18によって一定の圧力で押
されることになる。また、シート材とシート材吸着装置
21の摩擦力とシート材と摩擦部材18の摩擦力をシート材
間吸着力よりも大きくしているため、第４図に示す如く
該摩擦部材18で押された先の方ではシート材Ｐ′とＰ″
間に隙間S₁が発生し、エアーの流入によりシート材
Ｐ′,P″間の用紙間吸着力が弱められるとともに、押さ
れた後方すなわちシート材の先端部においてもズレS₂が
発生し、シート材Ｐ′,P″間に働く用紙間吸着力が弱め
られ、シート材Ｐ″が重送防止用シート材吸着装置Ｊの
シート材裏面吸着部３へと引き寄せられることになる。
このとき、摩擦部材18をシート材の裏面に押し当てる力
は非常に小さいものでも充分な効果が得られる。また、
摩擦部材18は本実施例の如くシート材吸着面より突出し
ていなくとも、あるいは摩擦部材18の位置が本実施例の
如き位置でなくとも、同装置のシート材吸着面であれば
ほぼ同様の効果が得られることは言うまでもない。その
あと給紙台板23上のシート材がずれるのを防ぐために加
圧ローラ41で加圧して、シート材吸着装置21が最上位に
回転する。このシート材吸着装置21の回転と、重送防止
用シート材吸着装置Ｊの回転は図示されていない位置制
御回路により行われる。そして、この位置でシート材が
重送防止用シート材吸着装置Ｊの吸引口に吸着されてい
るか否かを検出するが、この検出は第２図に示す検出ユ
ニット45で行う。なおこの場合、重送防止用シート材吸
着装置Ｊの吸引力はシート材吸着装置21の吸引力より弱
くしてあるため、重送防止用シート材吸着装置Ｊがシー
ト材を引き落とすことはない。

そして、重送防止用シート材吸着装置Ｊにシート材が吸
着されてない場合、すなわちシート材が１枚だけの場合
には第３図（ｄ）に示すように重送防止用シート材吸着
装置Ｊは破線で示す待機位置へと戻る。

一方、シート材吸着装置21によって２枚以上のシート材
が引き上げられている場合には、第３図（ｄ）で示すよ
うに重送防止用シート材吸着装置Ｊの吸引口に次位のシ
ート材Ｐ″が吸着され、最上位のシート材Ｐ′と次位の
シート材Ｐ″とがシート材吸着装置21の回転より分離さ
れる。なお、重送防止用シート材吸着装置Ｊの吸引力は
用紙間吸着力よりも大きく設定してある。そして、上記
の状態を前述の検出ユニット45で検出し、分離したシー
ト材Ｐ″がずれないように加圧ローラ41で加圧するとと
もに、重送防止爪60を爪駆動用ソレノイド70によりシー
ト材と接触しない位置まで移動したあと重送防止用シー
ト材吸着装置Ｊが第３図（ｄ）に破線で示す待機位置ま
で戻り、シート材Ｐ″が落下して元の位置に戻るのに必
要な所定の時間が経過した後、上記と同様な検出動作に
入りシート材が１枚になるまで繰り返す。

以上のようにして、シート材吸着装置21に吸着されてい
るシート材が給送すべき最上位のシート材Ｐ′のみにな
った状態で、まず重送防止爪60が爪駆動用ソレノイド70
により一定時間シート材と接触しない位置に移動された
後、再び元の位置に復帰させられるのと同時にシート材
吸着装置21は所定の位置すなわち把持位置に回転し、加
圧ローラ41による加圧が図示されないソレノイドにより
解除され、第３図（ｅ），（ｆ）に示すようにシート材
搬送装置22が最上位のシート材Ｐ′を噛み込んで矢線Ｅ
方向へ搬送する。このとき、前記シート材自身の弾性力
で自然落下したシート材がある場合には、記重送防止爪
60の動作により自然落下したシート材は該重送防止爪60
の下側に入って押えられることにより、給送されようと
するシート材との摩擦によって位置ずれをおこすことは
ない。そして、次位以下のシート材についても上記と同
様な動作を繰り返して順次シート材を搬送していく。

以上述べた実施例において、シート材吸着装置21の吸着
面を揺動自在にしたことにより、シート材吸着装置21及
び重送防止用シート材吸着装置Ｊの停止位置の許容範囲
が広くなり、当該装置の制御部の設計が容易になるばか
りでなく給紙の信頼性の向上を図ることができる。ま
た、重送防止爪60を設けたもので、特に先端が上向きに
カールしたシート材に対してその端部と重送防止用シー
ト材吸着装置Ｊの一部分が接触して該シート材を押して
しまい位置ずれが発生する心配が無くなり、給送しよう
とするシート材の次位以下のシート材が該給送しようと
するシート材の摩擦により位置ずれをおこすという不具
合が生じなくなる。

なお、重送防止用シート材吸着装置Ｊによるシート材の
吸着を重送防止用シート材吸着装置Ｊが移動して行うよ
うに制御することもできるが、上述のようにシート材吸
着装置21が移動して行う方が給紙台板23上のシート材が
ずれないので一層好ましい。さらに、複数枚のシート材
が吸着された場合の分離方法としては、シート材吸着装
置21裏面吸着位置に移動した後に前記重送防止用シート
材吸着装置Ｊが移動してシート材を分離することもでき
るが、上述のように裏面吸着位置のシート材をシート材
裏面吸着部３が吸着した後に、シート材吸着装置21が移
動してシート材を分離する方がシート材の腰の力を利用
するので移動する距離を大きくとれるとともに、静電気
力等のシート材間吸着力の大きな場合にも分離が可能で
あり一層好ましい。

以上、本発明によれば、給紙すべきシート材を積層する
上下移動可能な給紙台と、前記給紙台に積層された最上
位のシート材の上面に吸着可能であって、吸着状態で所
定の位置まで揺動可能なシート材吸着部と、前記所定の
位置まで揺動した前記シート材吸着部に吸着したシート
材の裏面に移動可能であって、吸着力が前記シート材吸
着部の吸着力より小さいシート材裏面吸着部と、前記シ
ート材吸着部に吸着されたシート材の上面端部に当接可
能な重送防止爪と、前記重送防止爪を、前記所定の位置
に移動の際の前記シート材吸着部に吸着されたシート材
の上面端部に当接する第１の位置と、前記シート材裏面
吸着部のシート材分離動作中シート材上面端部に当接す
ることのない第２の位置とに移動させる重送防止爪用移
動制御手段とを備えたシート材の重送防止装置である。

（発明の効果） 以上の様に、本発明のシート材の重送防止装置によれ
ば、特に、前記重送防止爪を、前記シート材吸着部が積
層されたシート材の上面部を吸着し移動する際に積層さ
れたシート材の上面端部に当接する第１の位置と、前記
シート材裏面吸着部の分離動作中に積層されたシート材
の上面端部に当接しない第２の位置に移動する重送防止
爪移動手段とを備え、前記シート材裏面吸着部によって
分離されたシート材が前記給紙台に落下する際、前記重
送防止爪移動手段により重送防止爪を前記第２の位置に
移動させることにより分離されたシート材を正確に前記
給紙台に戻すという効果を生ずることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明における重送防止用シート材吸着装置の
概略側面図、第２図は同平面図、第３図（ａ）〜（ｆ）
は本発明の動作を順次説明する概略図、第４図はシート
材の分離状態を示す概略側面図、第５図は重送防止爪を
示す概略平面図である。 １……サクションエアーケーシング ３……シート材裏面吸着部、５……フレーム 14……エアー吸引口、18……摩擦部材 21……シート材吸着装置 22……シート材搬送装置、23……給紙台板 30……負圧発生用ファン 32,33……重送防止装置回転用アーム 34……回転用ボス、35……回転用軸 41……加圧ローラ、45……検出ユニット 50……凸部、60……重送防止爪 63……爪取付ブロック、65……爪回転軸 70……爪駆動用ソレノイド 72……復帰スプリング P,P′,P″……シート材 Ｊ……重送防止用シート材吸着装置

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 谷口 昌治 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ヤープ株式会社内 (56)参考文献 特開 昭58−139937（ＪＰ，Ａ) 特開 昭59−17434（ＪＰ，Ａ) 実開 昭52−105779（ＪＰ，Ｕ) 実公 昭53−21121（ＪＰ，Ｙ１)

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】給紙すべきシート材を積層する上下移動可
   能な給紙台と、 前記給紙台に積層された最上位のシート材の上面に吸着
   可能であって、吸着状態で所定の位置まで揺動可能なシ
   ート材吸着部と、 前記所定の位置まで揺動した前記シート材吸着部に吸着
   したシート材の裏面に移動可能であって、吸着力が前記
   シート材吸着部の吸着力より小さいシート材裏面吸着部
   と、 前記シート材吸着部に吸着されたシート材の上面端部に
   当接可能な重送防止爪と、 前記重送防止爪を、前記所定の位置に移動の際の前記シ
   ート材吸着部に吸着されたシート材の上面端部に当接す
   る第１の位置と、前記シート材裏面吸着部のシート材分
   離動作中シート材上面端部に当接することのない第２の
   位置とに移動させる重送防止爪用移動制御手段と、 を備えたシート材の重送防止装置。