JPH0688574A - ダイヤフラムポンプ - Google Patents
ダイヤフラムポンプInfo
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- JPH0688574A JPH0688574A JP26293092A JP26293092A JPH0688574A JP H0688574 A JPH0688574 A JP H0688574A JP 26293092 A JP26293092 A JP 26293092A JP 26293092 A JP26293092 A JP 26293092A JP H0688574 A JPH0688574 A JP H0688574A
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- pump
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 フィードポンプのフィード圧低下時における
オイル作動室へのオイルの過剰な補充を回避することに
よりダイヤフラムの変形破壊を防止する。 【構成】 ポンプボデー1内の空間部がダイヤフラム7
によってオイル作動室9とポンプ室10とに区画され
る。オイル作動室9の壁部のシリンダ4aにプランジャ
6が往復動可能に挿入される。ポンプ室10に流体の吸
入管15及び吐出管18が連通されるとともに吸入管1
5に流体を送給するフィードポンプ17が設けられる。
オイル作動室9にポンプボデー外部からオイルを補充す
るオイル補充管21が連通される。オイル補充管21
に、フィードポンプ17のフィード圧が所定値以下とな
ったときに閉弁するオイルカット弁23を設ける。
オイル作動室へのオイルの過剰な補充を回避することに
よりダイヤフラムの変形破壊を防止する。 【構成】 ポンプボデー1内の空間部がダイヤフラム7
によってオイル作動室9とポンプ室10とに区画され
る。オイル作動室9の壁部のシリンダ4aにプランジャ
6が往復動可能に挿入される。ポンプ室10に流体の吸
入管15及び吐出管18が連通されるとともに吸入管1
5に流体を送給するフィードポンプ17が設けられる。
オイル作動室9にポンプボデー外部からオイルを補充す
るオイル補充管21が連通される。オイル補充管21
に、フィードポンプ17のフィード圧が所定値以下とな
ったときに閉弁するオイルカット弁23を設ける。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばエンジンの高圧
燃料噴射システム用燃料ポンプとして使用されるもの
で、油圧によってダイヤフラムを往復動させて流体(燃
料)を圧送する油圧駆動式のダイヤフラムポンプに関す
る。
燃料噴射システム用燃料ポンプとして使用されるもの
で、油圧によってダイヤフラムを往復動させて流体(燃
料)を圧送する油圧駆動式のダイヤフラムポンプに関す
る。
【0002】
【従来の技術】例えばガソリンエンジンの燃料噴射シス
テムにおいては、燃料の高圧化が検討されている。この
システム用燃料ポンプとして、燃料を高圧で圧送可能な
油圧駆動式のダイヤフラムポンプが提案される。なおダ
イヤフラムポンプの一般的なものとしては、例えば実開
昭55−88088号がある。
テムにおいては、燃料の高圧化が検討されている。この
システム用燃料ポンプとして、燃料を高圧で圧送可能な
油圧駆動式のダイヤフラムポンプが提案される。なおダ
イヤフラムポンプの一般的なものとしては、例えば実開
昭55−88088号がある。
【0003】従来、ダイヤフラムポンプの充填効率を上
げるために、流体の吸入管にフィードポンプを設け、ま
た、オイル作動室からのオイル洩れによるオイル不足を
防止するためオイル作動室にポンプボデー外部からオイ
ルを補充するオイル補充管を連通させたものが存在す
る。この一例について図7の断面図を参照して述べる。
なお図7に実線で示されるのが下死点状態であり、また
二点鎖線で示されるのが上死点状態である。
げるために、流体の吸入管にフィードポンプを設け、ま
た、オイル作動室からのオイル洩れによるオイル不足を
防止するためオイル作動室にポンプボデー外部からオイ
ルを補充するオイル補充管を連通させたものが存在す
る。この一例について図7の断面図を参照して述べる。
なお図7に実線で示されるのが下死点状態であり、また
二点鎖線で示されるのが上死点状態である。
【0004】ポンプボデー1は、一側面が開放されたボ
ックス形をなすボデー本体2と、その本体2の開放端面
に取り付けられたシリンダ部材4と、その部材4に金属
製ダイヤフラム7及びバックアッププレート8を挟み付
けた状態で取り付けられたカバー3とを備えている。ボ
デー本体2とシリンダ部材4とで形成される空間部は、
オイルが満たされたオイル室5となっている。
ックス形をなすボデー本体2と、その本体2の開放端面
に取り付けられたシリンダ部材4と、その部材4に金属
製ダイヤフラム7及びバックアッププレート8を挟み付
けた状態で取り付けられたカバー3とを備えている。ボ
デー本体2とシリンダ部材4とで形成される空間部は、
オイルが満たされたオイル室5となっている。
【0005】ダイヤフラム7は、バックアッププレート
8とカバー3との間にあり、カバー3とシリンダ部材4
とで形成される空間部をオイル作動室9とポンプ室10
とに区画している。オイル作動室9にはオイルが満たさ
れ、またポンプ室10には搬送する流体である燃料が満
たされる。バックアッププレート8には多数のオイル通
路穴8aが貫通されている。なおバックアッププレート
8のダイヤフラム接触側の面は、下死点時のダイヤフラ
ム7の設計上の変形形状に対応する形状をなしている。
8とカバー3との間にあり、カバー3とシリンダ部材4
とで形成される空間部をオイル作動室9とポンプ室10
とに区画している。オイル作動室9にはオイルが満たさ
れ、またポンプ室10には搬送する流体である燃料が満
たされる。バックアッププレート8には多数のオイル通
路穴8aが貫通されている。なおバックアッププレート
8のダイヤフラム接触側の面は、下死点時のダイヤフラ
ム7の設計上の変形形状に対応する形状をなしている。
【0006】シリンダ部材4は、オイル作動室9の壁部
を形成しており、その中央部にオイル室側に突出する円
筒状のシリンダ4aが連設されている。このシリンダ4
aには、プランジャ6が気密状にして往復動可能に挿入
されている。プランジャ6には、前記オイル室5に組み
込まれている図示しないプランジャ駆動機構によって往
復運動が与えられる。プランジャ駆動機構は、例えばプ
ランジャ6を往復させるカムと、このカムを回転させる
駆動軸とで構成されており、その駆動軸を回転させる駆
動源としてエンジンの回転力が利用され、またオイル室
内のオイルを潤滑油としている。
を形成しており、その中央部にオイル室側に突出する円
筒状のシリンダ4aが連設されている。このシリンダ4
aには、プランジャ6が気密状にして往復動可能に挿入
されている。プランジャ6には、前記オイル室5に組み
込まれている図示しないプランジャ駆動機構によって往
復運動が与えられる。プランジャ駆動機構は、例えばプ
ランジャ6を往復させるカムと、このカムを回転させる
駆動軸とで構成されており、その駆動軸を回転させる駆
動源としてエンジンの回転力が利用され、またオイル室
内のオイルを潤滑油としている。
【0007】カバー3には、ポンプ室10に連通する燃
料の吸入管15及び吐出管18が接続されている。吸入
管15は、逆止弁からなる吸入弁13を備えているとと
もに、燃料タンク16内のインタンク式フィードポンプ
17の吐出口に連通されている。このフィードポンプ1
7は、ダイヤフラムポンプの最大吐出量以上の吐出流量
をもち、かつ所定のフィード圧を有する。吐出管18
は、逆止弁からなる吐出弁14を備えているとともに、
図示しないエンジンのインジェクタを取り付けたデリバ
リパイプに連通されている。なお吐出弁14の開弁圧
は、フィードポンプ17のフィード圧以上に設定されて
いる。また吸入管15及び吐出管18によって流体の搬
送流路が形成される。
料の吸入管15及び吐出管18が接続されている。吸入
管15は、逆止弁からなる吸入弁13を備えているとと
もに、燃料タンク16内のインタンク式フィードポンプ
17の吐出口に連通されている。このフィードポンプ1
7は、ダイヤフラムポンプの最大吐出量以上の吐出流量
をもち、かつ所定のフィード圧を有する。吐出管18
は、逆止弁からなる吐出弁14を備えているとともに、
図示しないエンジンのインジェクタを取り付けたデリバ
リパイプに連通されている。なお吐出弁14の開弁圧
は、フィードポンプ17のフィード圧以上に設定されて
いる。また吸入管15及び吐出管18によって流体の搬
送流路が形成される。
【0008】前記オイル作動室9に通じるシリンダ4a
内には、ポンプボデー外部に設けたオイルチャンバ20
のオイルを補充するオイル補充管21が連通されてい
る。このオイル補充管21のシリンダ4a内壁の開口
(これを先端開口という)は、往復動する前記プランジ
ャ6によって開閉させられるもので、プランジャ6の下
死点時に開口される。なおオイルチャンバ20は大気開
放となっている。
内には、ポンプボデー外部に設けたオイルチャンバ20
のオイルを補充するオイル補充管21が連通されてい
る。このオイル補充管21のシリンダ4a内壁の開口
(これを先端開口という)は、往復動する前記プランジ
ャ6によって開閉させられるもので、プランジャ6の下
死点時に開口される。なおオイルチャンバ20は大気開
放となっている。
【0009】次に、ダイヤフラムポンプの作動について
説明する。プランジャ6がプランジャ駆動機構の駆動に
よって下死点と上死点との間を往復動させられることに
より、ダイヤフラム7が往復方向にたわませられ、これ
によって次に述べるようにポンプ作用がなされる。すな
わち、プランジャ駆動機構によってプランジャ6が下死
点から図1で右方への移動を開始して吐出行程に入る
と、まずオイル補充管21の先端開口がプランジャ6に
よって閉じられる。プランジャ6の移動にしたがってオ
イル作動室9内のオイルが加圧されていくことにより、
ダイヤフラム7がカバー側(ヘッド側ともいう)に変位
され、ポンプ室10内の燃料が加圧される。これによ
り、ポンプ室10内の圧力がフィードポンプ17のフィ
ード圧以上に上昇して吐出弁14が開かれることで、燃
料がポンプ室10から吐出管18へ吐出される。なお、
この吐出行程中においてオイル作動室9内のオイルがプ
ランジャ6とシリンダ4aとの間隙を通ってオイル室5
へ微量ではあるが洩れる。その後、プランジャ6は図1
において二点鎖線で示される上死点に達する。
説明する。プランジャ6がプランジャ駆動機構の駆動に
よって下死点と上死点との間を往復動させられることに
より、ダイヤフラム7が往復方向にたわませられ、これ
によって次に述べるようにポンプ作用がなされる。すな
わち、プランジャ駆動機構によってプランジャ6が下死
点から図1で右方への移動を開始して吐出行程に入る
と、まずオイル補充管21の先端開口がプランジャ6に
よって閉じられる。プランジャ6の移動にしたがってオ
イル作動室9内のオイルが加圧されていくことにより、
ダイヤフラム7がカバー側(ヘッド側ともいう)に変位
され、ポンプ室10内の燃料が加圧される。これによ
り、ポンプ室10内の圧力がフィードポンプ17のフィ
ード圧以上に上昇して吐出弁14が開かれることで、燃
料がポンプ室10から吐出管18へ吐出される。なお、
この吐出行程中においてオイル作動室9内のオイルがプ
ランジャ6とシリンダ4aとの間隙を通ってオイル室5
へ微量ではあるが洩れる。その後、プランジャ6は図1
において二点鎖線で示される上死点に達する。
【0010】プランジャ6が上死点から図1で左方へ移
動して吸入行程に転ずると、オイル作動室9内の圧力が
減少し、それに伴ってポンプ室10内の圧力が低下して
吐出弁14が閉じられる。ポンプ室10内の圧力が更に
低下してフィードポンプ17のフィード圧以下になると
吸入弁13が開くことで、フィードポンプ17によって
圧送される燃料がポンプ室10内に吸入される。このフ
ィードポンプ17のフィード圧とオイル作動室内圧力と
の圧力差によりダイヤフラム7がバックプレート側に移
動する。プランジャ6が下死点に近づき、オイル補充管
21の先端開口が開かれることにより、オイルチャンバ
20のオイルがオイル補充管21を通じてオイル作動室
9に補充される。なお、この補充分のオイルは前記吐出
行程中においてオイル作動室9から洩れた量にほぼ等し
い。
動して吸入行程に転ずると、オイル作動室9内の圧力が
減少し、それに伴ってポンプ室10内の圧力が低下して
吐出弁14が閉じられる。ポンプ室10内の圧力が更に
低下してフィードポンプ17のフィード圧以下になると
吸入弁13が開くことで、フィードポンプ17によって
圧送される燃料がポンプ室10内に吸入される。このフ
ィードポンプ17のフィード圧とオイル作動室内圧力と
の圧力差によりダイヤフラム7がバックプレート側に移
動する。プランジャ6が下死点に近づき、オイル補充管
21の先端開口が開かれることにより、オイルチャンバ
20のオイルがオイル補充管21を通じてオイル作動室
9に補充される。なお、この補充分のオイルは前記吐出
行程中においてオイル作動室9から洩れた量にほぼ等し
い。
【0011】またプランジャ6が下死点にあるとき、オ
イル補充管21の先端開口が開かれるので、オイル作動
室内圧力は大気圧とほぼ等しくなり、ポンプ室内圧力は
フィードポンプ17のフィード圧と等しくなる。このと
きポンプ室内圧力とオイル作動室内圧力との圧力差によ
り、ダイヤフラム7が図7に実線で示すようにバックア
ッププレート8に押しつけられる。従って、フィードポ
ンプ17のフィード圧によりダイヤフラム7に加わる余
分な応力がバックアッププレート8により受け止められ
るため、ダイヤフラム7の過剰な変形が防止されひいて
はその変形による破壊が防止される。
イル補充管21の先端開口が開かれるので、オイル作動
室内圧力は大気圧とほぼ等しくなり、ポンプ室内圧力は
フィードポンプ17のフィード圧と等しくなる。このと
きポンプ室内圧力とオイル作動室内圧力との圧力差によ
り、ダイヤフラム7が図7に実線で示すようにバックア
ッププレート8に押しつけられる。従って、フィードポ
ンプ17のフィード圧によりダイヤフラム7に加わる余
分な応力がバックアッププレート8により受け止められ
るため、ダイヤフラム7の過剰な変形が防止されひいて
はその変形による破壊が防止される。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】前記した従来例のダイ
ヤフラムポンプの作動中において、フィードポンプ17
の不調及び故障やガス欠等の発生によりフィード圧が低
下することがある。このようにフィード圧が損なわれる
と、吸入弁13やフィードポンプ17内その他の損失で
ポンプ室10内及びオイル作動室9内が負圧傾向とな
る。すると、オイル作動室9内のオイルがバックアップ
プレート8のオイル通路穴8aを行き来するためにその
流動抵抗が大きく、ダイヤフラム7がバックアッププレ
ート8に達する前にオイル切れとなる。この状態でオイ
ル補充管21の先端開口が開かれると、オイル作動室9
に過剰にオイルが補充されることになる。そして、この
状態で吐出行程に転ずると、ダイヤフラム7がヘッド側
(カバー側)に過剰変形されてしまい、変形破壊を起こ
すことになる。
ヤフラムポンプの作動中において、フィードポンプ17
の不調及び故障やガス欠等の発生によりフィード圧が低
下することがある。このようにフィード圧が損なわれる
と、吸入弁13やフィードポンプ17内その他の損失で
ポンプ室10内及びオイル作動室9内が負圧傾向とな
る。すると、オイル作動室9内のオイルがバックアップ
プレート8のオイル通路穴8aを行き来するためにその
流動抵抗が大きく、ダイヤフラム7がバックアッププレ
ート8に達する前にオイル切れとなる。この状態でオイ
ル補充管21の先端開口が開かれると、オイル作動室9
に過剰にオイルが補充されることになる。そして、この
状態で吐出行程に転ずると、ダイヤフラム7がヘッド側
(カバー側)に過剰変形されてしまい、変形破壊を起こ
すことになる。
【0013】そこで本発明は、前記した問題点を解決す
るためになされたものであり、その目的はフィードポン
プのフィード圧低下時におけるオイル作動室へのオイル
の過剰な補充を回避することによりダイヤフラムの変形
破壊を防止することのできるダイヤフラムポンプを提供
することにある。
るためになされたものであり、その目的はフィードポン
プのフィード圧低下時におけるオイル作動室へのオイル
の過剰な補充を回避することによりダイヤフラムの変形
破壊を防止することのできるダイヤフラムポンプを提供
することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決する本発
明のダイヤフラムポンプは、ポンプボデー内の空間部が
ダイヤフラムによってオイルを満たすオイル作動室と流
体を満たすポンプ室とに区画され、オイル作動室の壁部
に連設したシリンダにプランジャが往復動可能に挿入さ
れ、ポンプ室には流体の吸入管及び吐出管が連通される
とともにその吸入管に流体を送給するフィードポンプが
設けられ、また前記オイル作動室にはポンプボデー外部
からオイルを補充するオイル補充管が連通されたダイヤ
フラムポンプにおいて、前記オイル補充管に、前記フィ
ードポンプによる流体のフィード圧が所定値以下となっ
たときに閉弁するオイルカット弁を設けたものである。
明のダイヤフラムポンプは、ポンプボデー内の空間部が
ダイヤフラムによってオイルを満たすオイル作動室と流
体を満たすポンプ室とに区画され、オイル作動室の壁部
に連設したシリンダにプランジャが往復動可能に挿入さ
れ、ポンプ室には流体の吸入管及び吐出管が連通される
とともにその吸入管に流体を送給するフィードポンプが
設けられ、また前記オイル作動室にはポンプボデー外部
からオイルを補充するオイル補充管が連通されたダイヤ
フラムポンプにおいて、前記オイル補充管に、前記フィ
ードポンプによる流体のフィード圧が所定値以下となっ
たときに閉弁するオイルカット弁を設けたものである。
【0015】
【作用】ポンプ作動中において、フィードポンプのフィ
ード圧が所定値以下となると、オイルカット弁が閉弁さ
れることにより、オイル補充管を通じてのオイル作動室
へのオイルの補充が停止される。
ード圧が所定値以下となると、オイルカット弁が閉弁さ
れることにより、オイル補充管を通じてのオイル作動室
へのオイルの補充が停止される。
【0016】
〔実施例1〕実施例1を図1の断面図にしたがって説明
する。なお本例は、従来例の一部を変更したものである
からその変更部分について詳述し、従来例と同一もしく
は均等構成と考えられる部分には図面に同一符号を付し
て重複する説明は省略する。また次以降の実施例につい
ても同様の考えで重複する説明は省略する。図1におい
て、ダイヤフラムポンプにおけるオイル補充管21の管
路途中にオイルカット弁23が設けられている。このオ
イルカット弁23は、図示上半部のオイルカット部と図
示下半部のフィード圧アクチュエータ部とからなる。オ
イルカット部には弁室24が形成され、またフィード圧
アクチュエータ部にはアクチュエータ室25が形成され
ている。
する。なお本例は、従来例の一部を変更したものである
からその変更部分について詳述し、従来例と同一もしく
は均等構成と考えられる部分には図面に同一符号を付し
て重複する説明は省略する。また次以降の実施例につい
ても同様の考えで重複する説明は省略する。図1におい
て、ダイヤフラムポンプにおけるオイル補充管21の管
路途中にオイルカット弁23が設けられている。このオ
イルカット弁23は、図示上半部のオイルカット部と図
示下半部のフィード圧アクチュエータ部とからなる。オ
イルカット部には弁室24が形成され、またフィード圧
アクチュエータ部にはアクチュエータ室25が形成され
ている。
【0017】弁体26は、弁室24及びアクチュエータ
室25をそれぞれ区画するダイヤフラムからなるシール
部26a,26bを有している。弁室24のシール部2
6aによって区画された図示下側のチャンバ24aには
前記オイル補充管21の上流側及び下流側の各管が連通
され、また他方のチャンバは大気開放されている。この
弁室側シール部26aは、弁体26の図1において下方
への移動によってオイル補充管21の管路を閉じ、その
反対方向のスライドによってその管路を開く。
室25をそれぞれ区画するダイヤフラムからなるシール
部26a,26bを有している。弁室24のシール部2
6aによって区画された図示下側のチャンバ24aには
前記オイル補充管21の上流側及び下流側の各管が連通
され、また他方のチャンバは大気開放されている。この
弁室側シール部26aは、弁体26の図1において下方
への移動によってオイル補充管21の管路を閉じ、その
反対方向のスライドによってその管路を開く。
【0018】アクチュエータ室25のシール部26bに
よって区画された図示下側のチャンバ25aには前記吸
入管15の吸入弁13とフィードポンプ17との間にて
分岐された分岐管27が連通され、また他方のチャンバ
は大気開放されている。アクチュエータ室25には、弁
体26を閉弁方向に付勢するスプリング28が設けられ
ている。前記吸入管15における分岐管27の分岐部よ
りも上流側(フィードポンプ側)には逆止弁29が設け
られている。
よって区画された図示下側のチャンバ25aには前記吸
入管15の吸入弁13とフィードポンプ17との間にて
分岐された分岐管27が連通され、また他方のチャンバ
は大気開放されている。アクチュエータ室25には、弁
体26を閉弁方向に付勢するスプリング28が設けられ
ている。前記吸入管15における分岐管27の分岐部よ
りも上流側(フィードポンプ側)には逆止弁29が設け
られている。
【0019】前記弁体26は、ダイヤフラムポンプの正
常作動時にはフィードポンプ17のフィード圧とスプリ
ング28のスプリング力とが釣り合う中立位置に保持さ
れ、オイル補充管21の管路を開いている。このとき、
フィードポンプ17のフィード圧の変動に応じて弁体2
6が開閉方向(図示上下方向)に振れる。
常作動時にはフィードポンプ17のフィード圧とスプリ
ング28のスプリング力とが釣り合う中立位置に保持さ
れ、オイル補充管21の管路を開いている。このとき、
フィードポンプ17のフィード圧の変動に応じて弁体2
6が開閉方向(図示上下方向)に振れる。
【0020】前記したオイルカット弁23を備えたダイ
ヤフラムポンプのポンプ作動中において、フィードポン
プ17の不調及び故障やガス欠等の発生によってフィー
ド圧が所定値以下となると、スプリング28のスプリン
グ力によって弁体26が図示下方へ移動し閉弁させられ
ることにより、オイル補充管21の管路が遮断される。
これにより、オイル補充管21を通じてのオイル作動室
9へのオイルの補充が停止されることにより、オイル作
動室9へのオイルの過剰な補充が回避されるため、その
過剰補充によるダイヤフラム7の過剰変形、ひいては変
形破壊が防止される。
ヤフラムポンプのポンプ作動中において、フィードポン
プ17の不調及び故障やガス欠等の発生によってフィー
ド圧が所定値以下となると、スプリング28のスプリン
グ力によって弁体26が図示下方へ移動し閉弁させられ
ることにより、オイル補充管21の管路が遮断される。
これにより、オイル補充管21を通じてのオイル作動室
9へのオイルの補充が停止されることにより、オイル作
動室9へのオイルの過剰な補充が回避されるため、その
過剰補充によるダイヤフラム7の過剰変形、ひいては変
形破壊が防止される。
【0021】〔実施例2〕実施例2を図2の断面図にし
たがって説明する。図2において、ダイヤフラムポンプ
におけるオイル補充管21の管路途中に、電磁弁からな
るオイルカット弁31が設けられている。このオイルカ
ット弁31は、図示しないバッテリを含む電気回路に組
み込まれており、ダイヤフラムポンプの正常運転時にお
いて開弁している。また吸入管15にはその管内圧力、
すなわちフィードポンプ17のフィード圧を検出する圧
力スイッチ32が設けられている。圧力スイッチ32
は、吸入管15の管内圧力が所定値以下に低下したとき
にその検出信号を出力するもので、その検出信号の出力
時にオイルカット弁31が閉弁するように前記電気回路
に組み込まれている。
たがって説明する。図2において、ダイヤフラムポンプ
におけるオイル補充管21の管路途中に、電磁弁からな
るオイルカット弁31が設けられている。このオイルカ
ット弁31は、図示しないバッテリを含む電気回路に組
み込まれており、ダイヤフラムポンプの正常運転時にお
いて開弁している。また吸入管15にはその管内圧力、
すなわちフィードポンプ17のフィード圧を検出する圧
力スイッチ32が設けられている。圧力スイッチ32
は、吸入管15の管内圧力が所定値以下に低下したとき
にその検出信号を出力するもので、その検出信号の出力
時にオイルカット弁31が閉弁するように前記電気回路
に組み込まれている。
【0022】前記オイルカット弁31を備えたダイヤフ
ラムポンプのポンプ作動中において、フィードポンプ1
7のフィード圧が所定値以下となると、圧力スイッチ3
2が検出信号を出力することによりオイルカット弁31
が閉弁する。これにより、実施例1と同様、オイル作動
室9へのオイルの過剰な補充が回避されるため、その過
剰補充によるダイヤフラム7の過剰変形、ひいては変形
破壊が防止される。
ラムポンプのポンプ作動中において、フィードポンプ1
7のフィード圧が所定値以下となると、圧力スイッチ3
2が検出信号を出力することによりオイルカット弁31
が閉弁する。これにより、実施例1と同様、オイル作動
室9へのオイルの過剰な補充が回避されるため、その過
剰補充によるダイヤフラム7の過剰変形、ひいては変形
破壊が防止される。
【0023】〔実施例3〕実施例3を図3の断面図にし
たがって説明する。本例は実施例2における圧力スイッ
チ32を、吸入管15ではなくポンプ室10の壁部を形
成しているカバー3に設け、ポンプ室内圧力を検出する
ようにしたものである。本例によると、ポンプ室内圧力
が所定値以下となったときに、圧力スイッチ32が検出
信号を出力することによりオイルカット弁31が閉弁す
る。この場合も、フィードポンプ17のフィード圧の低
下に伴うポンプ室内圧力低下を検出することで、実施例
2と同等の作用効果が得られる。
たがって説明する。本例は実施例2における圧力スイッ
チ32を、吸入管15ではなくポンプ室10の壁部を形
成しているカバー3に設け、ポンプ室内圧力を検出する
ようにしたものである。本例によると、ポンプ室内圧力
が所定値以下となったときに、圧力スイッチ32が検出
信号を出力することによりオイルカット弁31が閉弁す
る。この場合も、フィードポンプ17のフィード圧の低
下に伴うポンプ室内圧力低下を検出することで、実施例
2と同等の作用効果が得られる。
【0024】〔実施例4〕実施例4を図4の断面図にし
たがって説明する。本例のダイヤフラムポンプでは、前
記オイル補充管21の先端開口がシリンダ4aの内壁で
はなくオイル作動室9の内壁に連通されている。さらに
オイル補充管21の管路途中に逆止弁からなるオイル吸
入弁34が設けられている。このオイル吸入弁34がオ
イル作動室9内の圧力低下時に開くことで、オイルチャ
ンバ20のオイルがオイル作動室9に補充される。この
オイル補充管21の管路途中に、実施例2と同様、電磁
弁からなるオイルカット弁31が設けられている。なお
オイルカット弁31は、オイル吸入弁34の上流に位置
されている。また吸入管15には、実施例2と同様に、
圧力スイッチ32が設けられている。
たがって説明する。本例のダイヤフラムポンプでは、前
記オイル補充管21の先端開口がシリンダ4aの内壁で
はなくオイル作動室9の内壁に連通されている。さらに
オイル補充管21の管路途中に逆止弁からなるオイル吸
入弁34が設けられている。このオイル吸入弁34がオ
イル作動室9内の圧力低下時に開くことで、オイルチャ
ンバ20のオイルがオイル作動室9に補充される。この
オイル補充管21の管路途中に、実施例2と同様、電磁
弁からなるオイルカット弁31が設けられている。なお
オイルカット弁31は、オイル吸入弁34の上流に位置
されている。また吸入管15には、実施例2と同様に、
圧力スイッチ32が設けられている。
【0025】〔実施例5〕実施例5を図5の断面図にし
たがって説明する。本例は実施例4における圧力スイッ
チ32を実施例3と同様にカバー3に設けて、ポンプ室
内圧力を検出するようにしたものである。
たがって説明する。本例は実施例4における圧力スイッ
チ32を実施例3と同様にカバー3に設けて、ポンプ室
内圧力を検出するようにしたものである。
【0026】なお実施例2〜5における圧力スイッチ3
2は、圧力センサーに代えることもできる。また実施例
2〜5においては、圧力スイッチ32の検出信号により
直接的にオイルカット弁31を閉弁させるものを示した
が、これに代えて図6の制御ブロック図に示されるよう
に圧力スイッチ32(又は圧力センサー)の検出信号を
電子制御ユニット(ECU)36に出力させ、このEC
U36からオイルカット弁31に駆動信号を出力させる
こともできる。また圧力スイッチ23を吸入管15とカ
バー3の双方に配置してもよい。またフィードポンプ1
7の駆動電流の異常値を検出する電流センサが出力する
異常検出信号に基づいてオイルカット弁31を閉弁させ
ることもできる。
2は、圧力センサーに代えることもできる。また実施例
2〜5においては、圧力スイッチ32の検出信号により
直接的にオイルカット弁31を閉弁させるものを示した
が、これに代えて図6の制御ブロック図に示されるよう
に圧力スイッチ32(又は圧力センサー)の検出信号を
電子制御ユニット(ECU)36に出力させ、このEC
U36からオイルカット弁31に駆動信号を出力させる
こともできる。また圧力スイッチ23を吸入管15とカ
バー3の双方に配置してもよい。またフィードポンプ1
7の駆動電流の異常値を検出する電流センサが出力する
異常検出信号に基づいてオイルカット弁31を閉弁させ
ることもできる。
【0027】
【発明の効果】本発明によれば、フィードポンプのフィ
ード圧低下時においてオイル作動室へのオイルの補充が
停止されるので、そのオイルの過剰な補充によるダイヤ
フラムの変形破壊を防止することができる。
ード圧低下時においてオイル作動室へのオイルの補充が
停止されるので、そのオイルの過剰な補充によるダイヤ
フラムの変形破壊を防止することができる。
【図1】実施例1のダイヤフラムポンプを示す断面図で
ある。
ある。
【図2】実施例2のダイヤフラムポンプを示す断面図で
ある。
ある。
【図3】実施例3のダイヤフラムポンプを示す断面図で
ある。
ある。
【図4】実施例4のダイヤフラムポンプを示す断面図で
ある。
ある。
【図5】実施例5のダイヤフラムポンプを示す断面図で
ある。
ある。
【図6】オイルカット弁の制御ブロック図である。
【図7】従来例のダイヤフラムポンプを示す断面図であ
る。
る。
1 ポンプボデー 4a シリンダ 6 プランジャ 7 ダイヤフラム 9 オイル作動室 10 ポンプ室 15 吸入管 17 フィードポンプ 18 吐出管 21 オイル補充管 23,31 オイルカット弁
Claims (1)
- 【請求項1】 ポンプボデー内の空間部がダイヤフラム
によってオイルを満たすオイル作動室と流体を満たすポ
ンプ室とに区画され、オイル作動室の壁部に連設したシ
リンダにプランジャが往復動可能に挿入され、ポンプ室
には流体の吸入管及び吐出管が連通されるとともにその
吸入管に流体を送給するフィードポンプが設けられ、ま
た前記オイル作動室にはポンプボデー外部からオイルを
補充するオイル補充管が連通されたダイヤフラムポンプ
において、前記オイル補充管に、前記フィードポンプに
よる流体のフィード圧が所定値以下となったときに閉弁
するオイルカット弁を設けたダイヤフラムポンプ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26293092A JPH0688574A (ja) | 1992-09-04 | 1992-09-04 | ダイヤフラムポンプ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26293092A JPH0688574A (ja) | 1992-09-04 | 1992-09-04 | ダイヤフラムポンプ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0688574A true JPH0688574A (ja) | 1994-03-29 |
Family
ID=17382565
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP26293092A Pending JPH0688574A (ja) | 1992-09-04 | 1992-09-04 | ダイヤフラムポンプ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0688574A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010185308A (ja) * | 2009-02-10 | 2010-08-26 | Toyota Motor Corp | 内燃機関の燃料供給装置 |
JP2020153340A (ja) * | 2019-03-22 | 2020-09-24 | テイケイ気化器株式会社 | 燃料供給装置 |
-
1992
- 1992-09-04 JP JP26293092A patent/JPH0688574A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010185308A (ja) * | 2009-02-10 | 2010-08-26 | Toyota Motor Corp | 内燃機関の燃料供給装置 |
JP2020153340A (ja) * | 2019-03-22 | 2020-09-24 | テイケイ気化器株式会社 | 燃料供給装置 |
CN111720243A (zh) * | 2019-03-22 | 2020-09-29 | 泰凯气化器株式会社 | 燃料供给装置 |
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