JPH06137275A - ダイヤフラムポンプ - Google Patents
ダイヤフラムポンプInfo
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- JPH06137275A JPH06137275A JP31287192A JP31287192A JPH06137275A JP H06137275 A JPH06137275 A JP H06137275A JP 31287192 A JP31287192 A JP 31287192A JP 31287192 A JP31287192 A JP 31287192A JP H06137275 A JPH06137275 A JP H06137275A
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- diaphragm
- pump
- chamber
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 吸入行程終了毎のダイヤフラムのリセット不
良によるダイヤフラムの破損を防止し、ポンプの耐久性
及び信頼性の向上を図る。 【構成】 ポンプボデー10内の空間部がダイヤフラム
1によってオイル作動室5とポンプ室4とに区画され
る。オイル作動室5のシリンダ9にプランジャ8が往復
動可能に挿入される。ポンプ室4に流体の吸入管17及
び吐出管16が連通される。オイル作動室5にオイルを
補充するオイル補充路14が連通される。オイル作動室
5からオイルを排出可能なオイル排出路23が連通され
る。オイル排出路23とオイル補充路14とはプランジ
ャ8の往復動によって開閉される。オイル補充路14の
補充口7がオイル排出路の排出口26よりも下死点近く
に配置される。
良によるダイヤフラムの破損を防止し、ポンプの耐久性
及び信頼性の向上を図る。 【構成】 ポンプボデー10内の空間部がダイヤフラム
1によってオイル作動室5とポンプ室4とに区画され
る。オイル作動室5のシリンダ9にプランジャ8が往復
動可能に挿入される。ポンプ室4に流体の吸入管17及
び吐出管16が連通される。オイル作動室5にオイルを
補充するオイル補充路14が連通される。オイル作動室
5からオイルを排出可能なオイル排出路23が連通され
る。オイル排出路23とオイル補充路14とはプランジ
ャ8の往復動によって開閉される。オイル補充路14の
補充口7がオイル排出路の排出口26よりも下死点近く
に配置される。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばエンジンの高圧
燃料噴射システム用燃料ポンプとして使用されるもの
で、油圧によってダイヤフラムを往復動させることによ
り流体(燃料)を圧送する油圧駆動式のダイヤフラムポ
ンプに関する。
燃料噴射システム用燃料ポンプとして使用されるもの
で、油圧によってダイヤフラムを往復動させることによ
り流体(燃料)を圧送する油圧駆動式のダイヤフラムポ
ンプに関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、ガソリンエンジンの燃料噴射シ
ステムにおいては、燃料の高圧化が検討されている。こ
のシステム用燃料ポンプとして、燃料を高圧で圧送可能
な油圧駆動式のダイヤフラムポンプが提案される。なお
一般的なダイヤフラムポンプとしては、例えば実開昭5
5−88088号がある。
ステムにおいては、燃料の高圧化が検討されている。こ
のシステム用燃料ポンプとして、燃料を高圧で圧送可能
な油圧駆動式のダイヤフラムポンプが提案される。なお
一般的なダイヤフラムポンプとしては、例えば実開昭5
5−88088号がある。
【0003】従来例について図4の断面図を参照して述
べる。なお図4に実線で示されるのが下死点状態であ
り、また二点鎖線で示されるのが上死点状態である。ポ
ンプボデー10は、一側面が開放されたボックス形をな
すボデー本体10aと、その本体10aの開放端面に取
り付けられたシリンダ部材20と、その部材20に金属
製ダイヤフラム1及びバックアッププレート15を挟み
付けた状態で取り付けられたカバー11とを備えてい
る。ボデー本体10aとシリンダ部材20とで形成され
る空間部は、オイルが溜められたオイル室21となって
いる。
べる。なお図4に実線で示されるのが下死点状態であ
り、また二点鎖線で示されるのが上死点状態である。ポ
ンプボデー10は、一側面が開放されたボックス形をな
すボデー本体10aと、その本体10aの開放端面に取
り付けられたシリンダ部材20と、その部材20に金属
製ダイヤフラム1及びバックアッププレート15を挟み
付けた状態で取り付けられたカバー11とを備えてい
る。ボデー本体10aとシリンダ部材20とで形成され
る空間部は、オイルが溜められたオイル室21となって
いる。
【0004】ダイヤフラム1は、バックアッププレート
15とカバー11との間にあり、カバー11とシリンダ
部材20とで形成される空間部をオイル作動室5とポン
プ室4とに区画している。オイル作動室5にはオイルが
充満され、またポンプ室4は搬送する流体である燃料で
満たされる。バックアッププレート15には多数のオイ
ル通路穴15aが貫通されている。なおバックアッププ
レート15のダイヤフラム接触側の面は、下死点時のダ
イヤフラム1の設計上の変形形状に対応する形状をなし
ている。
15とカバー11との間にあり、カバー11とシリンダ
部材20とで形成される空間部をオイル作動室5とポン
プ室4とに区画している。オイル作動室5にはオイルが
充満され、またポンプ室4は搬送する流体である燃料で
満たされる。バックアッププレート15には多数のオイ
ル通路穴15aが貫通されている。なおバックアッププ
レート15のダイヤフラム接触側の面は、下死点時のダ
イヤフラム1の設計上の変形形状に対応する形状をなし
ている。
【0005】シリンダ部材20は、オイル作動室5の壁
部を形成しており、その中央部にオイル室側に突出する
円筒状のシリンダ9が連設されている。このシリンダ9
には、プランジャ8が気密状にして図示左右方向に往復
動可能に挿入されている。プランジャ8には、前記オイ
ル室21に組み込まれている図示しないプランジャ駆動
機構によって往復運動が与えられる。プランジャ駆動機
構は、例えばプランジャ8を往復させるカムと、このカ
ムを回転させるカムシャフトとで構成されており、その
カムシャフトを回転させる駆動源としてエンジンの回転
力が利用され、また前記オイル室21内のオイルを潤滑
油としている。
部を形成しており、その中央部にオイル室側に突出する
円筒状のシリンダ9が連設されている。このシリンダ9
には、プランジャ8が気密状にして図示左右方向に往復
動可能に挿入されている。プランジャ8には、前記オイ
ル室21に組み込まれている図示しないプランジャ駆動
機構によって往復運動が与えられる。プランジャ駆動機
構は、例えばプランジャ8を往復させるカムと、このカ
ムを回転させるカムシャフトとで構成されており、その
カムシャフトを回転させる駆動源としてエンジンの回転
力が利用され、また前記オイル室21内のオイルを潤滑
油としている。
【0006】カバー11には、ポンプ室4に連通する燃
料の吸入管17及び吐出管16が接続されている。吸入
管17は、逆止弁からなる吸入弁3を備えているととも
に、燃料タンク13内のインタンク式フィードポンプ1
2の吐出口に連通されている。このフィードポンプ12
は、ダイヤフラムポンプの最大吐出量以上の吐出流量を
もち、かつ所定のフィード圧を有する。吐出管16は、
逆止弁からなる吐出弁2を備えているとともに、図示し
ないエンジンのインジェクタを取り付けたデリバリパイ
プに連通されている。なお吐出弁2の開弁圧は、フィー
ドポンプ12のフィード圧以上に設定されている。
料の吸入管17及び吐出管16が接続されている。吸入
管17は、逆止弁からなる吸入弁3を備えているととも
に、燃料タンク13内のインタンク式フィードポンプ1
2の吐出口に連通されている。このフィードポンプ12
は、ダイヤフラムポンプの最大吐出量以上の吐出流量を
もち、かつ所定のフィード圧を有する。吐出管16は、
逆止弁からなる吐出弁2を備えているとともに、図示し
ないエンジンのインジェクタを取り付けたデリバリパイ
プに連通されている。なお吐出弁2の開弁圧は、フィー
ドポンプ12のフィード圧以上に設定されている。
【0007】前記オイル作動室5に通じるシリンダ9内
には、ポンプボデー外部に設けたオイルチャンバ6のオ
イルを補充するオイル補充管14が連通されている。こ
のオイル補充管14が、本発明でいうオイル作動室5に
オイルを補充するオイル補充路に相当する。オイル補充
管14のシリンダ内壁の開口(これを補充口という)7
は、往復動する前記プランジャ8によって開閉させられ
るもので、プランジャ8の下死点時近くにて開口されて
いる。なおオイルチャンバ6は大気開放となっている。
には、ポンプボデー外部に設けたオイルチャンバ6のオ
イルを補充するオイル補充管14が連通されている。こ
のオイル補充管14が、本発明でいうオイル作動室5に
オイルを補充するオイル補充路に相当する。オイル補充
管14のシリンダ内壁の開口(これを補充口という)7
は、往復動する前記プランジャ8によって開閉させられ
るもので、プランジャ8の下死点時近くにて開口されて
いる。なおオイルチャンバ6は大気開放となっている。
【0008】次に、ダイヤフラムポンプの作動について
説明する。プランジャ8がプランジャ駆動機構の駆動に
よって下死点と上死点との間を往復動させられることに
より、ダイヤフラム1が往復方向にたわませられ、これ
によって次に述べるようにポンプ作用がなされる。
説明する。プランジャ8がプランジャ駆動機構の駆動に
よって下死点と上死点との間を往復動させられることに
より、ダイヤフラム1が往復方向にたわませられ、これ
によって次に述べるようにポンプ作用がなされる。
【0009】すなわち、プランジャ駆動機構によってプ
ランジャ8が下死点から図4で右方への移動を開始して
吐出行程に入ると、まずオイル補充管14の補充口7が
プランジャ8によって閉じられる。プランジャ8の移動
にしたがってオイル作動室5内のオイルが昇圧されてい
くことにより、ダイヤフラム1がカバー側(ヘッド側と
もいう)に変位され、ポンプ室4内の燃料が昇圧され
る。これにより、ポンプ室4内の圧力がフィードポンプ
12のフィード圧以上に上昇して吐出弁2が開かれるこ
とで、燃料がポンプ室4から吐出管16へ吐出される。
なお、この吐出行程中においてオイル作動室5内のオイ
ルがプランジャ8とシリンダ9との間隙を通ってオイル
室21へ微量ではあるが洩れる。その後、プランジャ8
は図4において二点鎖線で示される上死点に達する。
ランジャ8が下死点から図4で右方への移動を開始して
吐出行程に入ると、まずオイル補充管14の補充口7が
プランジャ8によって閉じられる。プランジャ8の移動
にしたがってオイル作動室5内のオイルが昇圧されてい
くことにより、ダイヤフラム1がカバー側(ヘッド側と
もいう)に変位され、ポンプ室4内の燃料が昇圧され
る。これにより、ポンプ室4内の圧力がフィードポンプ
12のフィード圧以上に上昇して吐出弁2が開かれるこ
とで、燃料がポンプ室4から吐出管16へ吐出される。
なお、この吐出行程中においてオイル作動室5内のオイ
ルがプランジャ8とシリンダ9との間隙を通ってオイル
室21へ微量ではあるが洩れる。その後、プランジャ8
は図4において二点鎖線で示される上死点に達する。
【0010】プランジャ8が上死点から図4で左方へ移
動して吸入行程に転ずると、オイル作動室5内の圧力が
減少し、それに伴ってポンプ室4内の圧力が低下して吐
出弁2が閉じられる。ポンプ室4内の圧力が更に低下し
てフィードポンプ12のフィード圧以下になると吸入弁
3が開くことで、フィードポンプ12によって圧送され
る燃料がポンプ室4内に吸入される。このフィードポン
プ12のフィード圧とオイル作動室内圧力との圧力差に
よりダイヤフラム1がバックアッププレート側に移動す
る。プランジャ8が下死点に近づき、オイル補充管14
の補充口7が開かれることにより、オイルチャンバ6の
オイルがオイル補充管14を通じてオイル作動室5に補
充される。なお、この補充分のオイルは前記吐出行程中
においてオイル作動室5から洩れた量にほぼ等しい。
動して吸入行程に転ずると、オイル作動室5内の圧力が
減少し、それに伴ってポンプ室4内の圧力が低下して吐
出弁2が閉じられる。ポンプ室4内の圧力が更に低下し
てフィードポンプ12のフィード圧以下になると吸入弁
3が開くことで、フィードポンプ12によって圧送され
る燃料がポンプ室4内に吸入される。このフィードポン
プ12のフィード圧とオイル作動室内圧力との圧力差に
よりダイヤフラム1がバックアッププレート側に移動す
る。プランジャ8が下死点に近づき、オイル補充管14
の補充口7が開かれることにより、オイルチャンバ6の
オイルがオイル補充管14を通じてオイル作動室5に補
充される。なお、この補充分のオイルは前記吐出行程中
においてオイル作動室5から洩れた量にほぼ等しい。
【0011】またプランジャ8が下死点にあるとき、オ
イル補充管14の補充口7が開かれるので、オイル作動
室内圧力は大気圧とほぼ等しくなり、ポンプ室内圧力は
フィードポンプ12のフィード圧と等しくなる。このと
きポンプ室内圧力とオイル作動室内圧力との圧力差によ
り、ダイヤフラム1が図4に実線で示すようにバックア
ッププレート15に押しつけられリセットされる。従っ
て、フィードポンプ12のフィード圧によりダイヤフラ
ム1に加わる余分な応力がバックアッププレート15に
より受け止められるため、ダイヤフラム1の過剰な変形
が防止されひいてはその変形による破壊が防止される。
イル補充管14の補充口7が開かれるので、オイル作動
室内圧力は大気圧とほぼ等しくなり、ポンプ室内圧力は
フィードポンプ12のフィード圧と等しくなる。このと
きポンプ室内圧力とオイル作動室内圧力との圧力差によ
り、ダイヤフラム1が図4に実線で示すようにバックア
ッププレート15に押しつけられリセットされる。従っ
て、フィードポンプ12のフィード圧によりダイヤフラ
ム1に加わる余分な応力がバックアッププレート15に
より受け止められるため、ダイヤフラム1の過剰な変形
が防止されひいてはその変形による破壊が防止される。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】前記ダイヤフラムポン
プの作動中において、例えばフィード圧が低下してポン
プ室4内が負圧傾向となると、ダイヤフラム1が吸入行
程終了時に下死点位置にリセットしないといったリセッ
ト不良を生じる。すると、吸入行程終了時にダイヤフラ
ム1がバックアッププレート15に達する前にオイル補
充管14の補充口7が開かれてしまい、オイル作動室5
に過剰にオイルが補充されることになる。そして、この
状態で吐出行程に転ずると、オイル作動室5の昇圧によ
って、ダイヤフラム1がヘッド側(カバー側)に過剰変
形し破損するおそれがある。
プの作動中において、例えばフィード圧が低下してポン
プ室4内が負圧傾向となると、ダイヤフラム1が吸入行
程終了時に下死点位置にリセットしないといったリセッ
ト不良を生じる。すると、吸入行程終了時にダイヤフラ
ム1がバックアッププレート15に達する前にオイル補
充管14の補充口7が開かれてしまい、オイル作動室5
に過剰にオイルが補充されることになる。そして、この
状態で吐出行程に転ずると、オイル作動室5の昇圧によ
って、ダイヤフラム1がヘッド側(カバー側)に過剰変
形し破損するおそれがある。
【0013】そこで本発明は、前記した問題点を解決す
るためになされたものであり、その目的は吸入行程終了
毎のダイヤフラムのリセット不良によるダイヤフラムの
破損を防止し、ポンプの耐久性及び信頼性の向上を図る
ことのできるダイヤフラムポンプを提供することにあ
る。
るためになされたものであり、その目的は吸入行程終了
毎のダイヤフラムのリセット不良によるダイヤフラムの
破損を防止し、ポンプの耐久性及び信頼性の向上を図る
ことのできるダイヤフラムポンプを提供することにあ
る。
【0014】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決する本発
明の請求項1記載のダイヤフラムポンプは、ポンプボデ
ー内の空間部がダイヤフラムによってオイルを満たすオ
イル作動室と流体を満たすポンプ室とに区画され、オイ
ル作動室の壁部に連設したシリンダにプランジャが往復
動可能に挿入され、ポンプ室に流体の吸入管及び吐出管
が連通され、またオイル作動室にオイルを補充するオイ
ル補充路が連通されたダイヤフラムポンプにおいて、前
記オイル作動室からオイルを排出可能なオイル排出路が
連通され、そのオイル排出路とオイル補充路とは前記プ
ランジャの往復動によって開閉されるとともにオイル補
充路の補充口がオイル排出路の排出口よりも下死点近く
に配置されている。
明の請求項1記載のダイヤフラムポンプは、ポンプボデ
ー内の空間部がダイヤフラムによってオイルを満たすオ
イル作動室と流体を満たすポンプ室とに区画され、オイ
ル作動室の壁部に連設したシリンダにプランジャが往復
動可能に挿入され、ポンプ室に流体の吸入管及び吐出管
が連通され、またオイル作動室にオイルを補充するオイ
ル補充路が連通されたダイヤフラムポンプにおいて、前
記オイル作動室からオイルを排出可能なオイル排出路が
連通され、そのオイル排出路とオイル補充路とは前記プ
ランジャの往復動によって開閉されるとともにオイル補
充路の補充口がオイル排出路の排出口よりも下死点近く
に配置されている。
【0015】また請求項2記載のダイヤフラムポンプ
は、ポンプボデー内の空間部がダイヤフラムによってオ
イルを満たすオイル作動室と流体を満たすポンプ室とに
区画され、オイル作動室の壁部に連設したシリンダにプ
ランジャが往復動可能に挿入され、ポンプ室に流体の吸
入管及び吐出管が連通され、またオイル作動室にオイル
を補充するオイル補充路が連通されたダイヤフラムポン
プにおいて、ダイヤフラムを下死点位置に付勢する付勢
手段が設けられている。
は、ポンプボデー内の空間部がダイヤフラムによってオ
イルを満たすオイル作動室と流体を満たすポンプ室とに
区画され、オイル作動室の壁部に連設したシリンダにプ
ランジャが往復動可能に挿入され、ポンプ室に流体の吸
入管及び吐出管が連通され、またオイル作動室にオイル
を補充するオイル補充路が連通されたダイヤフラムポン
プにおいて、ダイヤフラムを下死点位置に付勢する付勢
手段が設けられている。
【0016】
【作用】請求項1のダイヤフラムポンプによると、吐出
行程容積よりも吸入行程容積が大きくなるため、吸入行
程末期においてオイル作動室内が負圧となり、これによ
り吸入行程終了時におけるダイヤフラムの下死点位置へ
のリセットが確実化される。また請求項2のダイヤフラ
ムポンプによると、ダイヤフラムが付勢手段によって付
勢力を受けるため、吸入行程終了時におけるダイヤフラ
ムの下死点位置へのリセットが確実化される。
行程容積よりも吸入行程容積が大きくなるため、吸入行
程末期においてオイル作動室内が負圧となり、これによ
り吸入行程終了時におけるダイヤフラムの下死点位置へ
のリセットが確実化される。また請求項2のダイヤフラ
ムポンプによると、ダイヤフラムが付勢手段によって付
勢力を受けるため、吸入行程終了時におけるダイヤフラ
ムの下死点位置へのリセットが確実化される。
【0017】
〔実施例1〕実施例1を図1の断面図にしたがって説明
する。なお本例は、従来例の一部を変更したものである
からその変更部分について詳述し、従来例と同一もしく
は均等構成と考えられる部分には図面に同一符号を付し
て重複する説明は省略する。また次以降の実施例につい
ても同様の考えで重複する説明は省略する。前記従来例
のダイヤフラムポンプにおけるオイル作動室5に通じる
シリンダ9内には、前記オイルチャンバ6にオイルを排
出するオイル排出管23が連通されている。このオイル
排出管23が、本発明でいうオイル作動室5からオイル
を排出するオイル排出路に相当する。
する。なお本例は、従来例の一部を変更したものである
からその変更部分について詳述し、従来例と同一もしく
は均等構成と考えられる部分には図面に同一符号を付し
て重複する説明は省略する。また次以降の実施例につい
ても同様の考えで重複する説明は省略する。前記従来例
のダイヤフラムポンプにおけるオイル作動室5に通じる
シリンダ9内には、前記オイルチャンバ6にオイルを排
出するオイル排出管23が連通されている。このオイル
排出管23が、本発明でいうオイル作動室5からオイル
を排出するオイル排出路に相当する。
【0018】オイル排出管23のシリンダ内壁の開口
(これを排出口という)26は、往復動する前記プラン
ジャ8によって開閉させられるもので、前記オイル補充
路の補充口7よりも上死点側に隣接して開口されてい
る。オイル排出管23は、逆止弁からなる排出弁24を
備えている。なお本例では、従来例のオイル補充管14
の補充口7のある位置にオイル排出路の排出口26を設
け、その排出口26よりも下死点近くに補充口7を設け
ている。
(これを排出口という)26は、往復動する前記プラン
ジャ8によって開閉させられるもので、前記オイル補充
路の補充口7よりも上死点側に隣接して開口されてい
る。オイル排出管23は、逆止弁からなる排出弁24を
備えている。なお本例では、従来例のオイル補充管14
の補充口7のある位置にオイル排出路の排出口26を設
け、その排出口26よりも下死点近くに補充口7を設け
ている。
【0019】前記ダイヤフラムポンプによると、吐出行
程においてはプランジャ8がオイル排出管23の排出口
26を閉じてから、オイル作動室5内のオイルが昇圧さ
れるもので、プランジャ8がオイル補充管14の補充口
7を閉じてからオイル排出管23の排出口26を塞ぐま
での間のオイルは、排出弁24を開いてその排出口26
からオイル排出管23を通じてオイルチャンバ6に排出
されることでオイル作動室内圧力の昇圧がなされない。
また吸入行程においては、プランジャ8がオイル排出管
23の排出口26を開きさらにオイル補充管14の補充
口7を開くまで、オイルチャンバ6のオイルの補充がな
されない。
程においてはプランジャ8がオイル排出管23の排出口
26を閉じてから、オイル作動室5内のオイルが昇圧さ
れるもので、プランジャ8がオイル補充管14の補充口
7を閉じてからオイル排出管23の排出口26を塞ぐま
での間のオイルは、排出弁24を開いてその排出口26
からオイル排出管23を通じてオイルチャンバ6に排出
されることでオイル作動室内圧力の昇圧がなされない。
また吸入行程においては、プランジャ8がオイル排出管
23の排出口26を開きさらにオイル補充管14の補充
口7を開くまで、オイルチャンバ6のオイルの補充がな
されない。
【0020】従って、吐出行程容積よりも吸入行程容積
が大きくなるため、吸入行程末期においてオイル作動室
5内が負圧となり、これにより吸入行程終了時における
ダイヤフラム1の下死点位置へのリセットが確実化され
る。よってダイヤフラム1のリセット不良による破損を
防止してポンプの耐久性及び信頼性を向上することがで
きる。なお本例では、従来例と同じ吐出行程容積を得ら
れる位置に排出口26が設けてあるので、従来と同等の
吐出流量が得られる。
が大きくなるため、吸入行程末期においてオイル作動室
5内が負圧となり、これにより吸入行程終了時における
ダイヤフラム1の下死点位置へのリセットが確実化され
る。よってダイヤフラム1のリセット不良による破損を
防止してポンプの耐久性及び信頼性を向上することがで
きる。なお本例では、従来例と同じ吐出行程容積を得ら
れる位置に排出口26が設けてあるので、従来と同等の
吐出流量が得られる。
【0021】〔実施例2〕実施例2を図2の断面図にし
たがって説明する。本例は、前記従来例のダイヤフラム
ポンプにおけるダイヤフラム1とカバー11との間に、
ダイヤフラム1を下死点位置に付勢するスプリング27
を介在させたものである。このスプリング27は、ダイ
ヤフラム1とほぼ同一軸線上に配置されている。なおス
プリング27の基端部は、カバー11に設けた凹所29
に嵌合されている。またスプリング27の先端部には、
ダイヤフラム1に接面するスプリングガイド28が嵌合
されている。
たがって説明する。本例は、前記従来例のダイヤフラム
ポンプにおけるダイヤフラム1とカバー11との間に、
ダイヤフラム1を下死点位置に付勢するスプリング27
を介在させたものである。このスプリング27は、ダイ
ヤフラム1とほぼ同一軸線上に配置されている。なおス
プリング27の基端部は、カバー11に設けた凹所29
に嵌合されている。またスプリング27の先端部には、
ダイヤフラム1に接面するスプリングガイド28が嵌合
されている。
【0022】前記ダイヤフラムポンプによると、ダイヤ
フラム1が付勢手段であるスプリング27によって付勢
力を受けるため、吸入行程終了時におけるダイヤフラム
1の下死点位置へのリセットが確実化される。従って、
実施例1と同様に、ダイヤフラム1のリセット不良によ
る破損を防止してポンプの耐久性及び信頼性を向上する
ことができる。
フラム1が付勢手段であるスプリング27によって付勢
力を受けるため、吸入行程終了時におけるダイヤフラム
1の下死点位置へのリセットが確実化される。従って、
実施例1と同様に、ダイヤフラム1のリセット不良によ
る破損を防止してポンプの耐久性及び信頼性を向上する
ことができる。
【0023】〔実施例3〕実施例3を図3の断面図にし
たがって説明する。本例は、従来例のダイヤフラムポン
プに実施例1及び実施例2の両変更を加えたもので、よ
り積極的にダイヤフラム1を下死点位置にリセットさせ
るものである。
たがって説明する。本例は、従来例のダイヤフラムポン
プに実施例1及び実施例2の両変更を加えたもので、よ
り積極的にダイヤフラム1を下死点位置にリセットさせ
るものである。
【0024】なお前記実施例においては、ダイヤフラム
1がそれ自身で下死点位置にリセットする弾性復元力の
有無は関係ないものとする。また実施例ではフィードポ
ンプ12付きのものを示したが、フィードポンプ12が
ない場合でもダイヤフラム1の下死点位置へのリセット
が確実化される。
1がそれ自身で下死点位置にリセットする弾性復元力の
有無は関係ないものとする。また実施例ではフィードポ
ンプ12付きのものを示したが、フィードポンプ12が
ない場合でもダイヤフラム1の下死点位置へのリセット
が確実化される。
【0025】
【発明の効果】本発明によれば、次のような効果が得ら
れる。請求項1記載のダイヤフラムポンプによると、吐
出行程容積よりも吸入行程容積を大きくすることによ
り、吸入行程終了時におけるダイヤフラムの下死点位置
へのリセットが確実化され、よってダイヤフラムのリセ
ット不良による破損を防止してポンプの耐久性及び信頼
性を向上することができる。また請求項2記載のダイヤ
フラムポンプによると、付勢手段によってダイヤフラム
の下死点位置へのリセットが確実化され、よってダイヤ
フラムのリセット不良による破損を防止してポンプの耐
久性及び信頼性を向上することができる。
れる。請求項1記載のダイヤフラムポンプによると、吐
出行程容積よりも吸入行程容積を大きくすることによ
り、吸入行程終了時におけるダイヤフラムの下死点位置
へのリセットが確実化され、よってダイヤフラムのリセ
ット不良による破損を防止してポンプの耐久性及び信頼
性を向上することができる。また請求項2記載のダイヤ
フラムポンプによると、付勢手段によってダイヤフラム
の下死点位置へのリセットが確実化され、よってダイヤ
フラムのリセット不良による破損を防止してポンプの耐
久性及び信頼性を向上することができる。
【図1】実施例1のダイヤフラムポンプを示す断面図で
ある。
ある。
【図2】実施例2のダイヤフラムポンプを示す断面図で
ある。
ある。
【図3】実施例3のダイヤフラムポンプを示す断面図で
ある。
ある。
【図4】従来例のダイヤフラムポンプを示す断面図であ
る。
る。
1 ダイヤフラム 4 ポンプ室 5 オイル作動室 7 補充口 8 プランジャ 9 シリンダ 10 ポンプボデー 14 オイル補充管(オイル補充路) 16 吐出管 17 吸入管 23 オイル排出管(オイル排出路) 26 排出口
Claims (2)
- 【請求項1】 ポンプボデー内の空間部がダイヤフラム
によってオイルを満たすオイル作動室と流体を満たすポ
ンプ室とに区画され、オイル作動室の壁部に連設したシ
リンダにプランジャが往復動可能に挿入され、ポンプ室
に流体の吸入管及び吐出管が連通され、またオイル作動
室にオイルを補充するオイル補充路が連通されたダイヤ
フラムポンプにおいて、前記オイル作動室からオイルを
排出可能なオイル排出路が連通され、そのオイル排出路
とオイル補充路とは前記プランジャの往復動によって開
閉されるとともにオイル補充路の補充口がオイル排出路
の排出口よりも下死点近くに配置されているダイヤフラ
ムポンプ。 - 【請求項2】 ポンプボデー内の空間部がダイヤフラム
によってオイルを満たすオイル作動室と流体を満たすポ
ンプ室とに区画され、オイル作動室の壁部に連設したシ
リンダにプランジャが往復動可能に挿入され、ポンプ室
に流体の吸入管及び吐出管が連通され、またオイル作動
室にオイルを補充するオイル補充路が連通されたダイヤ
フラムポンプにおいて、ダイヤフラムを下死点位置に付
勢する付勢手段が設けられているダイヤフラムポンプ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31287192A JPH06137275A (ja) | 1992-10-27 | 1992-10-27 | ダイヤフラムポンプ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31287192A JPH06137275A (ja) | 1992-10-27 | 1992-10-27 | ダイヤフラムポンプ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06137275A true JPH06137275A (ja) | 1994-05-17 |
Family
ID=18034445
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP31287192A Pending JPH06137275A (ja) | 1992-10-27 | 1992-10-27 | ダイヤフラムポンプ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06137275A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103821701A (zh) * | 2014-02-19 | 2014-05-28 | 杭州大潮石化设备有限公司 | 一种液压隔膜往复泵内置式可控补油结构 |
-
1992
- 1992-10-27 JP JP31287192A patent/JPH06137275A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103821701A (zh) * | 2014-02-19 | 2014-05-28 | 杭州大潮石化设备有限公司 | 一种液压隔膜往复泵内置式可控补油结构 |
CN103821701B (zh) * | 2014-02-19 | 2016-04-06 | 杭州大潮石化设备有限公司 | 一种液压隔膜往复泵内置式可控补油结构 |
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