JPH0688489A - トンネル覆工用セグメント - Google Patents
トンネル覆工用セグメントInfo
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- JPH0688489A JPH0688489A JP4240710A JP24071092A JPH0688489A JP H0688489 A JPH0688489 A JP H0688489A JP 4240710 A JP4240710 A JP 4240710A JP 24071092 A JP24071092 A JP 24071092A JP H0688489 A JPH0688489 A JP H0688489A
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Abstract
内部にコンクリートを充填してなる鋼コンクリート合成
セグメントについて、鋼重量の削減による経済性の向
上、継手部の強度、止水性の向上を目的とする。 【構成】 合成セグメントを構成する鋼殻のジャッキ推
力が作用しない後面の略全面に開口部7を設ける。開口
部7にはシール材8を設置できるだけの幅を有する後部
側板4bを設ける。ジャッキ推力が作用する前部側板4
aには、リング間継手を構成するアングル形鋼材31を
設け、このアングル形鋼材31に新たに組み立てられる
鋼殻の後部側板4bをトンネル周方向から係合させる。
アングル形鋼材31は、後部側板4bと係合した状態
で、鋼殻を送り出す際のガイド部材としても機能する。
鋼殻内へのコンクリートの充填により、開口部7を通じ
てコンクリートがリング間継手部に行き渡り、継手部の
強度、止水性を確保することができる。
Description
れるトンネル覆工用セグメントに関するものである。
る場合、通常、覆工材(セグメント)を用いることにな
るが、その種類には使用材料から分類して、鋼製セグメ
ント、鉄筋コンクリート製セグメント、鋼材とコンクリ
ートを組み合わせた合成セグメント等がある。
な種類が考えられるが、主なものとして、トンネル地山
側もしくは内空側に鋼板を有するタイプ、さらに地山
側、内空側両面とも鋼板を有するサンドイッチタイプ
(例えば、特開平3−59300号公報、特開平3−2
86097号公報参照)が挙げられ、何れのタイプも鋼
殻部の製作、寸法精度の面等を考慮し、トンネルリング
周方向側面にも鋼板を配置する場合が多い。また、6面
全てを鋼板で覆ったタイプもある(例えば、特開昭61
−286497号公報、特開平2−176098号公報
参照)。
々の材料特性を有効に発揮することにより、強度、剛性
の面で優れ、厚さも薄くできる傾向にある。
製造工場で鋼殻内部にコンクリートを充填して製品化
し、シールド現場へ搬入して、トンネル覆工材として使
用されている。
に示すようにセグメント61に継手板62等を設け、セ
グメント組立て時にボルト62及びナット63を使用
し、トルクにより締め付け力を導入する形式が一般的で
ある。
のトンネルが増え、高応力状況下に構築される傾向にあ
る。また、トンネル断面の形状は、現在のところ主流で
ある真円形から楕円形等の異形断面の検討も進みつつあ
る。この場合、セグメント本体には大きな断面力に耐え
得る高強度、高剛性が要求され、これらの条件下に使用
されるセグメントとして合成セグメントが有効である。
ると、これに伴いセグメントが大型化し、運搬性、作業
性が悪くなる傾向にあるため、例えばセグメント鋼殻部
のみをリング状に組み立て、その後、この鋼殻部内にコ
ンクリートを充填し、合成セグメントを形成する方法等
が考えられる。
を示したもので、トンネル断面の内部を残して、トンネ
ル覆工位置を先行掘削し、先行掘削部分にセグメント1
の鋼殻のみを設置し、鋼殻どうしを接続してリング状に
組み立てる。トンネル覆工体の掘削断面には一部拡大部
を設け、4隅の拡大掘削部51とそれ以外の掘削部52
とを同時に掘削するシールドマシン50の推進に従い、
拡大掘削部51に通常のセグメントを組み立てて、この
部分に円形断面の補助トンネルを形成する。拡大部以外
の掘削部52については、この補助トンネル内を作業空
間として、セグメント1の鋼殻のみを周方向に送り込む
ことができ、リング状に組み立てた後、鋼殻内にコンク
リートを充填することで、合成セグメントのセグメント
リングが形成され、内部の残置土53を掘削すること
で、トンネル断面が形成される。
大掘削部の補助トンネルから、セグメントを順次送り込
み、リング状に組み立てて行くため、セグメントリング
接合面には、セグメント送り込み時のガイドとなる部材
が必要となる。
間の継手にボルト・ナットを使用しているため、継手ボ
ルトの取付け及び締付け作業に多くの労力を必要として
おり、この点での省力化も望まれる。
メントの経済性、現場での施工性に大きく影響するた
め、極力セグメントの軽量化を図る必要がある。
とし、トンネル覆工位置を先行掘削し、セグメントリン
グ形成後に内部を掘削することで、覆工構築作業の合理
化を図る場合において、経済性、施工性に優れた取り扱
いの容易なトンネル覆工用セグメントを提供するもので
ある。
施例に対応する図面の符号を用いて説明する。
セグメントの外周面を構成する鋼殻と、鋼殻の内側に後
打ちされるコンクリートとからなる合成セグメントであ
り、シールドマシン50により、トンネル断面の内部を
残して、トンネル覆工位置を先行掘削し、先行掘削した
部分に鋼殻のみを設置し、鋼殻どうしを接続して、リン
グ状に組み立てた後、鋼殻内にコンクリートを打設する
ことにより、セグメントリングを形成するものである。
トンネル断面の内部は、セグメントリングを、例えば数
リングまたは数十リング施工した後に掘削する。
マシン50のジャッキ推力が作用しないトンネル軸方向
後面の略全面に開口部7を形成し、その分、鋼重量を削
減している。
の鋼殻内部へコンクリートを充填することにより、鋼コ
ンクリート合成構造のセグメント1が形成されると同時
に、開口部7を形成したことで、充填したコンクリート
が直接、リング間接合面に行き渡り、継手部の強度及び
止水性を確保することができる。
確保する目的で、シール材を設けることが多いが、本発
明では鋼殻のトンネル軸方向後面が開口しているため、
開口部7の一部にトンネル周方向に延びる所定幅の後部
側板4bを設けることで、帯状の後部側板4bの表面に
シール材8を取り付けることができる。
いては、トンネル軸方向前面の前部側板4aに、トンネ
ル周方向の延びるアングル形鋼材31等からなるリング
間継手を設け、このリング間継手と新たに設置されるセ
グメント1の後部側板4bとを周方向端部から係合させ
る構造が考えられ、その場合、リング間継手を、新たな
セグメント1をトンネル周方向に送り出しながら組み立
てる際のガイド部材として兼用することができる。
組立て及び内部のコンクリート打設までを行い、施工現
場まで運搬するのが一般的であるが、本発明の合成セグ
メントは、施工現場において鋼殻のみでセグメントリン
グを組み立て、例えば数リングまたは数十リング、シー
ルドマシンが推進した後、セグメント鋼殻内にコンクリ
ートを充填し、鋼・コンクリート一体構造を形成し、合
成セグメントとしての特性を発揮する。
ネル軸方向後面の略全面に開口部が形成されており、そ
の分、鋼重量が削減され、鋼殻内部へのコンクリートの
充填により、同時に継手部の強度及び止水性を確保する
ことができる。
より、製造工場から施工現場までの運搬にかかる労力が
低減され、さらに立坑やトンネル内の搬送設備、セグメ
ント組立装置の小型化、施工の簡略化が可能となる。
例におけるセグメント1の鋼殻部を示したものである。
なお、図2は鋼殻の構成を分かりやすく示す目的で、セ
グメントリング周方向の曲率を無視している。
鋼板2、トンネル内空側鋼板3を有し、セグメントリン
グ接合面のジャッキ推力が作用する前面には前部側板4
aを設け、ジャッキ推力が作用しない後面には、シール
材8を設置できるだけの幅を有する2枚の帯状の後部側
板4bを地山側鋼板2側と、内空側鋼板3側に設け、そ
の間を開口部7としている。また、セグメントリング周
方向両端のセグメントピース間には端板5が設けられて
いる。
作用する前部側板4aの地山側寄り及び内空側寄りの位
置には、リング間継手を構成するアングル形鋼材31を
設けている。このアングル形鋼材31は、トンネル軸方
向に隣接するセグメント1の後部側板4bと係合するよ
うになっており、また新たなセグメント1の後部側板4
bを係合させた状態で、トンネル周方向に送り出す際の
ガイド部材としても機能する。
1の係合部には、図2に示すようにレ字状断面の止水材
32を止めねじ33で止め付けてあり、鋼殻で組み立て
たリング内部への水漏れを防止している。
業の進行に応じて、コンクリートが充填され、開口部7
があることで、リング間継手位置にもコンクリートが行
き渡り、トンネル覆工としてのリング間継手強度及び止
水性が確保される。
のが要求される場合には、図2に示すように前部側板4
aの幅方向(トンネル径方向)中央部に、T字状断面の
T形鋼材34を設置することも考えられる。T形鋼材3
4はトンネル軸方向に隣接するセグメント1の開口部7
に嵌入し、鋼殻内へのコンクリートの充填により、セグ
メントリング間での応力伝達に寄与する。
内空側鋼板3及び端板5の内面には、それぞれトンネル
軸方向に延びる補剛リブ11,15を設け、側板4に設
けたトンネル径方向のT字状断面の補剛リブ12ととも
に、コンクリート打設前の状態において、シールドマシ
ンのジャッキ推力に抵抗し得るよう、鋼殻を補剛してい
る。さらに、地山側鋼板2及び内空側鋼板3には、セグ
メントリング周方向にも補剛リブ13を設け、上述した
補剛リブ11,12、さらに端板5に設けたトンネル径
方向の補剛リブ14とともに、施工時の一時的な地山荷
重に抵抗させている。また、補剛リブの隅角部には空気
抜き孔16を形成し、コンクリート打設孔6から充填さ
れたコンクリートの回り込みを改善している。
は、従来からある継手ボックスによるボルト接合形式の
継手としているが、従来のシールド工法ではトンネル内
空側にしか継手を設けることができないのに対し、図6
のトンネル構築方法のように補助トンネル内でセグメン
ト1の鋼殻の接合を行う場合、セグメント間継手21を
トンネル内空側だけでなく、トンネル地山側にも設ける
ことができ、トンネル覆工の断面力に対し、極めて有効
な構造となる。
ール材8及び止水材32を設置したリング間継手位置の
詳細を示したものである。
山側鋼板2の端部に設けた所定幅の後部側板4bの表面
にトンネル周方向に延びる帯状のシール材8を取り付け
ている。シール材8は、例えば接着剤等で取り付けるこ
とができる。内空側についても同様である。
部側板4aの表面にガイド部材兼リング間継手構成部材
であるアングル形鋼材31を溶接等で取り付け、このア
ングル形鋼材31の内側にレ字状断面の止水材32を止
めねじ33で止め付けてある。止水材32は止めねじ3
3で止め付ける代わりに接着剤等で取り付けてもよい。
bとアングル形鋼材31が組み合わされた状態を示した
もので、隣り合うセグメント1の後部側板4bとアング
ル形鋼材31を係合させ、シール材8が既設の鋼殻の前
部側板4aの表面に密着するとともに、アングル形鋼材
31の内側に取り付けた止水材32が後部側板4bの内
面に密着することで、鋼殻組立て時における止水効果が
発揮される。
築するに当り、合成セグメント鋼殻部だけでセグメント
リングを組み立てることにより、セグメント製造工場か
ら施工現場までの運搬費の削減、並びにトンネル内のセ
グメント搬送設備、組立て装置の小型化が可能となる。
略全面に開口部を有するため、さらに鋼重量が削減さ
れ、経済的なセグメントとなる。
填することによって、セグメント本体が鋼コンクリート
合成構造を形成すると同時に、コンクリートが直接リン
グ間接合面に行き渡り、リング間継手部の強度、止水性
を確保することができ、また別途、止水のための作業を
必要としないため、施工の簡略化を図ることができる。
要を示す斜視図である。
直断面図である。
面図である。
工法の一例を概略的に示した斜視図である。
る。
a…前部側板、4b…後部側板、5…端板、6…コンク
リート打設孔、7…開口部、8…シール材、11,1
2,13,14,15…補剛リブ、16…空気抜き孔、
21…セグメント間継手、22…ボルト孔、31…アン
グル形鋼材、32…止水材、33…止めねじ、34…T
形鋼材、50…シールドマシン、51…拡大掘削部、5
2…拡大部以外の掘削部、53…残置土
Claims (3)
- 【請求項1】 セグメントの外周面を構成する鋼殻と、
該鋼殻の内側に後打ちされるコンクリートとからなり、
シールドマシンにより、トンネル断面の内部を残して、
トンネル覆工位置を先行掘削し、該先行掘削部分に前記
鋼殻を設置し、鋼殻どうしを接続して、リング状に組み
立てた後、該鋼殻内に前記コンクリートを打設すること
により、セグメントリングを形成し、その後、該セグメ
ントリング内部を掘削してトンネルを構築するためのト
ンネル覆工用セグメントであって、前記鋼殻のトンネル
軸方向後面の略全面に開口部を形成したことを特徴とす
るトンネル覆工用セグメント。 - 【請求項2】 前記トンネル軸方向後面の開口位置に
は、トンネル周方向に延び、リング間接合面を構成する
所定幅の後部側板が設けられており、該後部側板の表面
にシール材を取り付けこたとを特徴とする請求項1記載
のトンネル覆工用セグメント。 - 【請求項3】 前記鋼殻のトンネル軸方向前面にはリン
グ間接合面を構成する前部側板が設けられており、該前
部側板の表面にはトンネル周方向に延び、前記後部側板
と係合可能なリング間継手としてのアングル形鋼材が設
けられていることを特徴とするトンネル覆工用セグメン
ト。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4240710A JP2648763B2 (ja) | 1992-09-09 | 1992-09-09 | トンネル覆工用セグメントおよびトンネル覆工方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4240710A JP2648763B2 (ja) | 1992-09-09 | 1992-09-09 | トンネル覆工用セグメントおよびトンネル覆工方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0688489A true JPH0688489A (ja) | 1994-03-29 |
JP2648763B2 JP2648763B2 (ja) | 1997-09-03 |
Family
ID=17063563
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4240710A Expired - Fee Related JP2648763B2 (ja) | 1992-09-09 | 1992-09-09 | トンネル覆工用セグメントおよびトンネル覆工方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2648763B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011202421A (ja) * | 2010-03-26 | 2011-10-13 | Taisei Corp | 大断面トンネルの止水構造 |
CN104033162A (zh) * | 2014-07-03 | 2014-09-10 | 北京特泽热力工程设计有限责任公司 | 一种热力盾构隧道导向支架 |
-
1992
- 1992-09-09 JP JP4240710A patent/JP2648763B2/ja not_active Expired - Fee Related
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CN104033162A (zh) * | 2014-07-03 | 2014-09-10 | 北京特泽热力工程设计有限责任公司 | 一种热力盾构隧道导向支架 |
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JP2648763B2 (ja) | 1997-09-03 |
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