JPH0688415A - 天然石板の張設構造及び張設方法 - Google Patents

天然石板の張設構造及び張設方法

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JPH0688415A
JPH0688415A JP26547492A JP26547492A JPH0688415A JP H0688415 A JPH0688415 A JP H0688415A JP 26547492 A JP26547492 A JP 26547492A JP 26547492 A JP26547492 A JP 26547492A JP H0688415 A JPH0688415 A JP H0688415A
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JP
Japan
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natural stone
stone plate
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frame
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JP26547492A
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Tadao Isshiki
忠雄 一色
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 大理石等の天然石板8の少なくとも両端縁部
が下地6に固定した枠体1の押え部3により被覆され、
該押え部3と前記枠体1の取付部2との間又は該押え部
3と下地6との間に挟持された構造の天然石板の張設構
造。 【効果】 高度の技術や熟練を要することなく短時間で
張設施工でき、しかも天然石板の剥離・落下を防止す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、大理石等の天然石板の
張設構造及び張設方法に関し、更に詳しくは、高度の技
術や熟練を要することなく素人でも容易に、しかも短時
間で張設施工でき、且つ張設した天然石板の剥離・落下
を防止し得る天然石板の張設構造及び張設方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば大理石は美麗な斑状模様を
有し、硬度が低くて比較的加工し易いところから、古く
から建築用装飾用材として広く使用されてきている。こ
のような大理石は、下地にボルトにより金具を取り付
け、この金具を大理石の裏面にボルトにより接続した
り、又は大理石の側端面に設けた凹部に金具を嵌め込む
方法が採られてきた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし乍ら、大理石は
石灰質の岩石が主として熱変成作用を受けてできたもの
で、副成分として炭酸物、酸化鉄、輝石、角セン石、緑
泥石、粘土等を含有している。このように多くの成分を
含有した不均質層からなるため、水分、温度、塩分、酸
性雨、薬品等により風化し亀裂が入り易く、従来法の如
く、大理石の内部又は裏面でいかに物理的な方法により
強固に取り付けたとしても、剥離・落下が避けられな
い。特に、このような剥離・落下は人命に係わる問題で
あり、水分、温度、石鹸、シャンプー、リンス等と接触
し、影響を受ける浴室、更には油、洗剤、調味料等の影
響を受ける台所、塩分、酸性雨等に曝される外壁等にお
いて特に深刻である。また、従来法にあっては、大理石
と大理石の隙間は目地材を充填するが、充填後は全く隙
間がないため、温度変化による大理石と目地材との膨張
又は収縮差により亀裂が入ったり、また、地震の場合に
は亀裂が入ったり割れたりすることが避けられず、やは
り剥離・落下の危険は免れない。更にまた、従来法では
作業が煩雑であるため、高度の技術と熟練を要し、施工
に時間が掛かるとともに高コストとなるという問題もあ
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、かかる実情に
鑑み上記問題を解決するべく鋭意研究の結果、本発明を
完成したものである。即ち、本発明の第1は、大理石等
の天然石板の少なくとも両端縁部が下地に固定した枠体
の押え部により被覆され、該押え部と前記枠体の取付部
との間又は該押え部と下地との間に挟持された構造の天
然石板の張設構造を、本発明の第2は、互いに平行する
取付部と押え部との略中央に仕切壁を設けてなる略H形
の枠体の取付部を、大理石等の天然石板の巾よりも僅か
に大きい間隔を置いて下地に取り付け、次いで隣り合う
枠体の取付部と仕切壁と押え部とから形成される空間部
内に前記天然石板を嵌め込むことを特徴とする天然石板
の張設方法を、本発明の第3は、取付部とその両側に立
設した側壁部と該側壁部の先端より外方向に延設した押
え部を設けてなる略逆Ω字形の枠体の取付部を、大理石
等の天然石板の巾よりも僅かに大きい間隔を置いて下地
に取り付け、次いで隣り合う枠体の側壁部と押え部と下
地とから形成される空間部内に前記天然石板を嵌め込む
ことを特徴とする天然石板の張設方法を、それぞれ内容
とする。
【0005】
【実施例】以下、図面に基づいて本発明を説明する。図
1乃至図4は、それぞれ本発明で用いられる枠体の実施
例を示し、図1、図2において枠体1は互いに平行する
取付部2と押え部3とを有し、それらの略中央部に仕切
壁4を設けた略H形からなる。図2においては、押え部
3の両端を丸く角取りするとともに取付部2が押え部3
よりも長くし、ネジ止め等を容易とした構成からなる。
【0006】取付部2は枠体1を下地に取り付ける部分
であり、押え部3は天然石板の端部を被覆し、押え部3
と取付部2との間に天然石板を挟持する。仕切壁4は天
然石板の厚さよりもやや大き目の高さを有し、通常押え
部3及び取付部2の略中央に設けられるが、必ずしも左
右対称である必要はなく左右いずれかに片寄って設ける
こともできる。
【0007】図3の枠体1は、水平の取付部2とその両
側に立設した側壁部3と各側壁部3の先端より外方向に
延設した押え部3を設けた略逆Ω形からなる。取付部2
は下地に取り付ける部分、押え部3は天然石板の端縁部
を被覆し、押え部3と下地との間に天然石板を挟持す
る。図では、押え部3の両端を丸く角取りをしてある。
【0008】図4の枠体1は、図2に示した如き枠体に
おいて、仕切壁4の部分で2分割された構造からなる。
即ち、取付部2と雌型仕切壁4aとからなる枠体片Aと
押え部3と雄型仕切壁4bとからなる枠体片Bとからな
り、雌型仕切壁4aと雄型仕切壁4bとは抜け止め防止
の鋸刃状凹凸係合により一体化する。
【0009】枠体1を下地に取り付けるには、ボルト、
ネジ、釘、接着剤等が用いられるが、ボルト又は釘、又
はこれらと接着剤との併用が好ましい。枠体の素材は特
に制限されず、ステンレス、アルミ等の金属、プラスチ
ック等が好ましい。
【0010】上記枠体を用いて天然石板を張設するに
は、枠体を天然石板の巾に応じた適宜間隔を置いて平行
に下地に取り付ける。図5は、図2に示した枠体1を用
いて張設した構造を示すもので、下地6に枠体1を適宜
間隔を置いて平行に配置し、取付部2をネジ7で取り付
け、隣り合う枠体1の押え部3、仕切壁4及び取付部2
で画成される空間部に天然石板8を嵌め込み挟持する。
【0011】図6は、図3に示した枠体1を用いて張設
した構造を示し、下地6に枠体1を適宜間隔を置いて配
置し、取付部2をボルト9により下地6に取り付け、隣
り合う枠体1の押え部3、側壁部5及び下地6により画
成される空間部に天然石板8を嵌め込み挟持する。
【0012】図7は、図4に示した枠体1を用いて張設
した構造を示す。この場合は、下地6に枠体片Aを適宜
間隔を置いて配置し、取付部2をネジ7で取り付け、隣
り合う枠体片Aの仕切壁4aと取付部2とで画成される
空間部に天然石板8を嵌め込み、次いで枠体片Bの仕切
壁4bを枠体片Aの仕切壁4aの中に圧入し係合させ
る。仕切壁4aと4bは更に強固に一体化させるには接
着剤を使用することが好ましい。
【0013】尚、天然石板8の枠体1との接触部及び枠
体1と下地6との空間部又は接触部を接着剤により接着
してもよい。また、図6に示した構造において、枠体1
の取付部2のボルト9の上部空間に目地材を充填しても
よい。更に、枠体1を縦、横に配して碁盤目状とし、こ
の碁盤目内に天然石板を嵌め込み挟持させることも可能
である。枠体1の露出部は目地材としても機能し、種々
の装飾を施すことができる。また、押え部及び/又は仕
切壁、側壁部の天然石板と接する部分に、ゴム、軟質プ
ラスチック、ポリウレタン等の軟質素材を貼着すること
により枠体と天然石板とのガタツキを無くすることがで
きる。
【0014】本発明は現場で直接張設施工することは勿
論、予め工場等において下地に枠体を用いて所定の数の
天然石板を張設したパネルを作製しておき、該パネルを
現場で壁材や天井材として使用すると、施工作業の能率
は益々高められ、施工時間は大巾に短縮化され、コスト
も低下する。このようなバネル化には、特に図4に示し
た如き分割型の枠体がより好都合である。
【0015】
【発明の効果】叙上の通り、本発明によれば、(1)枠
体の押え部により天然石板の端縁部を両側又は上下左右
から被覆するので天然石板が風化して亀裂が入っても剥
離、落下を確実に防止でき、極めて安全性が高い、
(2)枠体間のスペースに天然石板を嵌め込むだけでよ
いので、高度の技術や熟練は一切不要で素人でも簡単に
張設施工でき、しかも短時間で施工できる、等の利点を
有し、その有用性は頗る大である、(3)天然石板の寸
法精度が悪くても問題なく張設できる、(4)枠体が目
地材の役割を果たすので目地処理が不要で、また従来の
如き目地処理が不要であるところから枠体と天然石板と
の間には少し隙間が存在するため、枠体と天然石板との
膨張率や収縮率に差があってもこれを吸収し、また地震
等の際に振動が加わっても該振動を吸収して天然石板や
枠体に亀裂や割れを防止する、(5)予め工場等におい
て、下地に枠体を用いて所定数の天然石板を張設してパ
ネル化しておくことが容易であり、このパネルを現場で
用いることにより、張設作業能率は飛躍的に向上する、
等の多くの利点を有し、その有効性は頗る大である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に用いられる枠体の実施例を示す斜視図
である。
【図2】本発明に用いられる枠体の実施例を示す斜視図
である。
【図3】本発明に用いられる枠体の実施例を示す斜視図
である。
【図4】本発明に用いられる枠体の実施例を示す斜視図
である。
【図5】本発明の張設構造及び施工方法を説明するため
の概略断面図である。
【図6】本発明の張設構造及び施工方法を説明するため
の概略断面図である。
【図7】本発明の張設構造及び施工方法を説明するため
の概略断面図である。
【符号の説明】
1 枠体 2 取付部 3 押え部 4、4a、4b 仕
切壁 5 側壁部 6 下地 7 ネジ 8 天然石板 9 ボルト A 枠体片 B 枠体片

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 大理石等の天然石板の少なくとも両端縁
    部が下地に固定した枠体の押え部により被覆され、該押
    え部と前記枠体の取付部との間又は該押え部と下地との
    間に挟持された構造の天然石板の張設構造。
  2. 【請求項2】 互いに平行する取付部と押え部との略中
    央に仕切壁を設けてなる略H形の枠体の取付部を、大理
    石等の天然石板の巾よりも僅かに大きい間隔を置いて下
    地に取り付け、次いで隣り合う枠体の取付部と仕切壁と
    押え部とから形成される空間部内に前記天然石板を嵌め
    込むことを特徴とする天然石板の張設方法。
  3. 【請求項3】 略H型の枠体が仕切壁の部分で2分割さ
    れ、一方の枠体片が他方の枠体片に係合する構造である
    請求項2記載の張設方法。
  4. 【請求項4】 取付部とその両側に立設した側壁部と該
    側壁部の先端より外方向に延設した押え部を設けてなる
    略逆Ω字形の枠体の取付部を、大理石等の天然石板の巾
    よりも僅かに大きい間隔を置いて下地に取り付け、次い
    で隣り合う枠体の側壁部と押え部と下地とから形成され
    る空間部内に前記天然石板を嵌め込むことを特徴とする
    天然石板の張設方法。
JP26547492A 1992-09-07 1992-09-07 天然石板の張設構造及び張設方法 Pending JPH0688415A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100671051B1 (ko) * 2006-05-26 2007-01-17 황주연 콘크리트 벽체용 치장패널
CN104652753A (zh) * 2015-02-21 2015-05-27 原林 墙面装饰建材悬挂专用配件

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