JPH0688378A - ハーフプレキャスト梁部材 - Google Patents
ハーフプレキャスト梁部材Info
- Publication number
- JPH0688378A JPH0688378A JP24111092A JP24111092A JPH0688378A JP H0688378 A JPH0688378 A JP H0688378A JP 24111092 A JP24111092 A JP 24111092A JP 24111092 A JP24111092 A JP 24111092A JP H0688378 A JPH0688378 A JP H0688378A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- concrete
- frame body
- side plate
- beam member
- precast
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Rod-Shaped Construction Members (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 ハーフプレキャスト梁部材の側板部のたわみ
防止のためのフォームタイをなくし、フォームタイ着脱
用の足場を不要とする。 【構成】 プレキャスト枠体11を成形する際に、相互に
角度をなす底板部11a と左右両側の側板部11b との間の
隅角部に、丸鋼または異形棒鋼から成る補強鉄筋22を埋
設する。補強鉄筋22は、プレキャスト枠体11の軸方向に
任意の間隔で配置するが、その間隔は梁背の高い場合ほ
ど後打ちコンクリートによる側圧が大きくなるので狭く
設定する。補強鉄筋22は後打ちコンクリート充填空間21
に露出する傾斜部22c を有する。そして、後打ちコンク
リートの充填による側板部11b のたわみを補強鉄筋22に
より防止する。補強鉄筋の傾斜部22c によりプレキャス
ト枠体11と後打ちコンクリートとを一体化させる。
防止のためのフォームタイをなくし、フォームタイ着脱
用の足場を不要とする。 【構成】 プレキャスト枠体11を成形する際に、相互に
角度をなす底板部11a と左右両側の側板部11b との間の
隅角部に、丸鋼または異形棒鋼から成る補強鉄筋22を埋
設する。補強鉄筋22は、プレキャスト枠体11の軸方向に
任意の間隔で配置するが、その間隔は梁背の高い場合ほ
ど後打ちコンクリートによる側圧が大きくなるので狭く
設定する。補強鉄筋22は後打ちコンクリート充填空間21
に露出する傾斜部22c を有する。そして、後打ちコンク
リートの充填による側板部11b のたわみを補強鉄筋22に
より防止する。補強鉄筋の傾斜部22c によりプレキャス
ト枠体11と後打ちコンクリートとを一体化させる。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、ハーフプレキャスト梁
部材に関するものである。
部材に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】図３に示されるように、スターラップ等
の構造用補強材を持たない薄形ハーフプレキャスト梁部
材（捨て型枠）は、後打ちされた生コンクリートの側圧
によって底板部11a に対し側板部11b がたわみ、底板部
11a と側板部11b との隅部にひび割れ等の生じるおそれ
があるため、図３（Ａ）（Ｂ）にそれぞれ示されるよう
な挿通形フォームタイ12または係合形フォームタイ13を
左右の側板部11b の上部間に予め取付けて補強してい
る。
の構造用補強材を持たない薄形ハーフプレキャスト梁部
材（捨て型枠）は、後打ちされた生コンクリートの側圧
によって底板部11a に対し側板部11b がたわみ、底板部
11a と側板部11b との隅部にひび割れ等の生じるおそれ
があるため、図３（Ａ）（Ｂ）にそれぞれ示されるよう
な挿通形フォームタイ12または係合形フォームタイ13を
左右の側板部11b の上部間に予め取付けて補強してい
る。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】このハーフプレキャス
ト梁部材の利点は、この梁部材自体が捨て型枠であり型
枠足場を組まなくてもよい所にあるが、前記フォームタ
イ12，13の取付、取外のために足場を組まなければなら
ず、本来の利点を生かしきれていなかった。
ト梁部材の利点は、この梁部材自体が捨て型枠であり型
枠足場を組まなくてもよい所にあるが、前記フォームタ
イ12，13の取付、取外のために足場を組まなければなら
ず、本来の利点を生かしきれていなかった。
【０００４】本発明はこのような点に鑑みなされたもの
で、側板部たわみ防止のためのフォームタイをなくし、
足場を不要とすることができるハーフプレキャスト梁部
材を提供することを目的とするものである。
で、側板部たわみ防止のためのフォームタイをなくし、
足場を不要とすることができるハーフプレキャスト梁部
材を提供することを目的とするものである。
【０００５】
【課題を解決するための手段】請求項１に記載の発明
は、内部に後打ちコンクリートを充填されるハーフプレ
キャスト梁部材において、上部が開口された後打ちコン
クリート充填空間を有するプレキャスト枠体と、このプ
レキャスト枠体にて相互に角度をなす部分間に埋設され
た補強鉄筋とにより構成されるハーフプレキャスト梁部
材である。
は、内部に後打ちコンクリートを充填されるハーフプレ
キャスト梁部材において、上部が開口された後打ちコン
クリート充填空間を有するプレキャスト枠体と、このプ
レキャスト枠体にて相互に角度をなす部分間に埋設され
た補強鉄筋とにより構成されるハーフプレキャスト梁部
材である。
【０００６】請求項２に記載の発明は、請求項１記載の
補強鉄筋の一部が後打ちコンクリート充填空間に露出さ
れたものである。
補強鉄筋の一部が後打ちコンクリート充填空間に露出さ
れたものである。
【０００７】
【作用】請求項１に記載の発明は、フォームタイによる
側板部たわみ防止を行わなくとも、補強鉄筋によりプレ
キャスト枠体の側板部たわみが無視できるくらい小さく
なる。
側板部たわみ防止を行わなくとも、補強鉄筋によりプレ
キャスト枠体の側板部たわみが無視できるくらい小さく
なる。
【０００８】請求項２に記載の発明は、補強鉄筋により
プレキャスト枠体と後打ちコンクリートとが一体化され
る。
プレキャスト枠体と後打ちコンクリートとが一体化され
る。
【０００９】
【実施例】以下、本発明を図１および図２に示される実
施例を参照して説明する。
施例を参照して説明する。
【００１０】図１は本発明に係るハーフプレキャスト梁
部材（捨て型枠）の一例を示し、底板部11a と左右両側
の側板部11b とから成り、内部に上部開口の後打ちコン
クリート充填空間21を有するプレキャスト枠体11がプレ
キャスト成形されている。
部材（捨て型枠）の一例を示し、底板部11a と左右両側
の側板部11b とから成り、内部に上部開口の後打ちコン
クリート充填空間21を有するプレキャスト枠体11がプレ
キャスト成形されている。
【００１１】そのプレキャスト成形の際に、プレキャス
ト枠体11にて相互に角度をなす底板部11a と左右両側の
側板部11b との間の隅角部に、丸鋼または異形棒鋼から
成る補強鉄筋（引張補強鉄筋）22を、プレキャスト枠体
11の軸方向に任意の間隔で配置して埋設する。この各補
強鉄筋22の間隔は、梁背の高い場合ほど後打ちコンクリ
ートによる側圧が大きくなるので狭く設定する。
ト枠体11にて相互に角度をなす底板部11a と左右両側の
側板部11b との間の隅角部に、丸鋼または異形棒鋼から
成る補強鉄筋（引張補強鉄筋）22を、プレキャスト枠体
11の軸方向に任意の間隔で配置して埋設する。この各補
強鉄筋22の間隔は、梁背の高い場合ほど後打ちコンクリ
ートによる側圧が大きくなるので狭く設定する。
【００１２】前記補強鉄筋22は、底板部11a 内に埋設さ
れた水平部22a と、左右両側の側板部11b 内に埋設され
た垂直部22b と、その両者間にて傾斜状に形成された傾
斜部22c とから成り、その傾斜部22c の一部が後打ちコ
ンクリート充填空間21に露出されている。
れた水平部22a と、左右両側の側板部11b 内に埋設され
た垂直部22b と、その両者間にて傾斜状に形成された傾
斜部22c とから成り、その傾斜部22c の一部が後打ちコ
ンクリート充填空間21に露出されている。
【００１３】そして、プレキャスト枠体11の内部に後打
ちコンクリートを充填すると、側板部11b に側圧が作用
するが、その側圧による側板部11b のたわみが前記補強
鉄筋22により防止されるから、従来のフォームタイによ
る側板部たわみ防止を行う必要がない。
ちコンクリートを充填すると、側板部11b に側圧が作用
するが、その側圧による側板部11b のたわみが前記補強
鉄筋22により防止されるから、従来のフォームタイによ
る側板部たわみ防止を行う必要がない。
【００１４】また、プレキャスト枠体11とその内部に充
填した後打ちコンクリートとが、後打ちコンクリート充
填空間21に露出された補強鉄筋22の傾斜部22c により一
体化され、この補強鉄筋22がシャー筋として機能し、プ
レキャスト枠体11の剥離、脱落が防止される。
填した後打ちコンクリートとが、後打ちコンクリート充
填空間21に露出された補強鉄筋22の傾斜部22c により一
体化され、この補強鉄筋22がシャー筋として機能し、プ
レキャスト枠体11の剥離、脱落が防止される。
【００１５】図２（Ａ）（Ｂ）に示されるように、プレ
キャスト枠体底板部11a に対する補強鉄筋傾斜部22c の
角度は、側板部たわみ防止効果、後打ちコンクリートと
の付着効果および主鉄筋の配筋位置等を考慮して、図２
（Ａ）に示された３０°から図２（Ｂ）に示された７０
°の範囲で設定するのがよい。図２（Ｂ）のように補強
鉄筋傾斜部22c の角度を大きくしても、補強鉄筋22を異
形棒鋼とすることで後打ちコンクリートとの付着効果が
確保される。
キャスト枠体底板部11a に対する補強鉄筋傾斜部22c の
角度は、側板部たわみ防止効果、後打ちコンクリートと
の付着効果および主鉄筋の配筋位置等を考慮して、図２
（Ａ）に示された３０°から図２（Ｂ）に示された７０
°の範囲で設定するのがよい。図２（Ｂ）のように補強
鉄筋傾斜部22c の角度を大きくしても、補強鉄筋22を異
形棒鋼とすることで後打ちコンクリートとの付着効果が
確保される。
【００１６】なお、前記プレキャスト枠体11の内部には
本来の補強材（図示せず）が縦横に埋設されている。
本来の補強材（図示せず）が縦横に埋設されている。
【００１７】
【発明の効果】請求項１に記載の発明によれば、従来の
フォームタイによる側板部たわみ止めを行わなくとも、
後打ちコンクリート充填によるプレキャスト枠体の側板
部たわみを補強鉄筋により無視できる程度に小さくする
ことができ、フォームタイを不要とすることができるの
でフォームタイ取付、取外のための足場も不要とするこ
とができる。
フォームタイによる側板部たわみ止めを行わなくとも、
後打ちコンクリート充填によるプレキャスト枠体の側板
部たわみを補強鉄筋により無視できる程度に小さくする
ことができ、フォームタイを不要とすることができるの
でフォームタイ取付、取外のための足場も不要とするこ
とができる。
【００１８】請求項２に記載の発明によれば、プレキャ
スト枠体と後打ちコンクリートとを、後打ちコンクリー
ト充填空間に露出された補強鉄筋の一部により一体化で
き、プレキャスト枠体の剥離、脱落を防止できる。
スト枠体と後打ちコンクリートとを、後打ちコンクリー
ト充填空間に露出された補強鉄筋の一部により一体化で
き、プレキャスト枠体の剥離、脱落を防止できる。
【図１】本発明のハーフプレキャスト梁部材の一実施例
を示す断面図である。
を示す断面図である。
【図２】同上梁部材における補強鉄筋の他の傾斜角例を
示す断面図である。
示す断面図である。
【図３】従来のハーフプレキャスト梁部材の施工例を示
す説明図である。
す説明図である。
11 プレキャスト枠体 21 後打ちコンクリート充填空間 22 補強鉄筋
Claims (2)
- 【請求項１】 内部に後打ちコンクリートを充填される
ハーフプレキャスト梁部材において、 上部開口の後打ちコンクリート充填空間を有するプレキ
ャスト枠体と、 このプレキャスト枠体にて相互に角度をなす部分間に埋
設された補強鉄筋とを具備したことを特徴とするハーフ
プレキャスト梁部材。 - 【請求項２】 補強鉄筋の一部が後打ちコンクリート充
填空間に露出されたことを特徴とする請求項１記載のハ
ーフプレキャスト梁部材。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP24111092A JPH0688378A (ja) | 1992-09-10 | 1992-09-10 | ハーフプレキャスト梁部材 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP24111092A JPH0688378A (ja) | 1992-09-10 | 1992-09-10 | ハーフプレキャスト梁部材 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0688378A true JPH0688378A (ja) | 1994-03-29 |
Family
ID=17069436
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP24111092A Pending JPH0688378A (ja) | 1992-09-10 | 1992-09-10 | ハーフプレキャスト梁部材 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0688378A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6214307B1 (en) | 1996-04-11 | 2001-04-10 | Ict Co., Ltd. | Exhaust gas purifying catalyst and exhaust gas purifying method |
-
1992
- 1992-09-10 JP JP24111092A patent/JPH0688378A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6214307B1 (en) | 1996-04-11 | 2001-04-10 | Ict Co., Ltd. | Exhaust gas purifying catalyst and exhaust gas purifying method |
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