JPH0688367A

JPH0688367A - 自動便器洗浄装置

Info

Publication number: JPH0688367A
Application number: JP24102092A
Authority: JP
Inventors: Toshiyuki Adachi; 利幸足立; Koji Noguchi; 浩司野口; Teruhisa Tsuruki; 照久鶴来
Original assignee: Energy Support Corp
Current assignee: Energy Support Corp
Priority date: 1992-09-09
Filing date: 1992-09-09
Publication date: 1994-03-29

Abstract

(57)【要約】【目的】便器を効果的、且つ経済的に洗浄することが
できる自動便器洗浄装置を提供する。【構成】小便器１の上方に小便器１の使用者の有無を
検知する人検知センサ６を配設し、小便器１の給水管３
の途中には電磁弁５が配設されている。そして、予備洗
浄待機中において、人検知センサ６にて使用者の立ち去
りが検知されると、制御回路７は予備洗浄を実行しな
い。又、予備洗浄中において、人検知センサ６にて使用
者の立ち去りが検知されると、制御回路７はその時点で
予備洗浄を直ちに停止させる。さらに、本洗浄中におい
て、人検知センサ６にて次の使用者が検知されると、制
御回路７はその時点で直ちに本洗浄を停止し、次の使用
者に対し予備洗浄を実行せずに、本洗浄のみを実行す
る。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、人検知センサにて使
用者を検知すると、自動的に予備洗浄を行い、使用者が
用を済ませて立ち去ったときには本洗浄を行う自動便器
洗浄装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来から、この種の自動便器洗浄装置と
して、人検知センサにて使用者が検知されると、先ず予
備的に少量の洗浄水を便器に供給して予備洗浄を行い、
その後、使用者が立ち去ると、十分な量の洗浄水を便器
に供給して本洗浄を行うものが開示されている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】ところが、従来の自動
便器洗浄装置では、一旦人検知センサにて使用者が検知
されると、その後、便器を使用せずに立ち去った場合で
も、継続して予備洗浄が実行される。この場合、実際は
使用していない便器を洗浄する必要はなく、使用してい
ないにもかかわらず便器を洗浄することにより、経済性
の面で問題を生じる。

【０００４】又、前人者の使用直後（本洗浄中）に次の
使用者が使用する場合には、既に便器が濡れており、予
備洗浄を行ったときと同様の状態となっている。そのた
め、新たに予備洗浄を行う必要はない。しかし、従来の
自動便器洗浄装置では、上記のような便器の連続使用時
においても、予備洗浄及び本洗浄が継続して実行され、
やはり、経済性の面で問題を生じる。

【０００５】この発明は、上記問題に着目してなされた
ものであって、その目的とするところは小便器を効果
的、且つ経済的に洗浄することができる自動便器洗浄装
置を提供することにある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明の自動便器洗浄装置は、人検知センサにて
使用者を検知すると、自動的に予備洗浄を行い、使用者
が用を済ませ立ち去ったときには、本洗浄を行う自動便
器洗浄装置において、予備洗浄途中に使用者が立ち去っ
たとき、予備洗浄を中止するとともに、本洗浄実施中に
次の使用者を検知したとき、本洗浄を中止する制御回路
を具備したことを要旨とするものである。

【０００７】又、人検知センサにて使用者を検知してか
ら、予備洗浄が実施される間に、予備洗浄待機期間を設
け、その予備洗浄待機期間中に人検知センサにて使用者
の立ち去ったときには、予備洗浄を実施しないようにし
てもよい。

【０００８】

【作用】上記構成によれば、制御回路は、予備洗浄途中
に使用者が立ち去ったとき、予備洗浄を中止するととも
に、本洗浄実施中に次の使用者を検知したとき、本洗浄
を中止する。その結果、予備洗浄実施中に、使用者が便
器を使用せずに立ち去った場合、又は、本洗浄実施中に
連続して便器を使用する場合において、洗浄効果を保持
しつつ、洗浄液を節約して供給することができる。

【０００９】又、予備洗浄待機期間中に人検知センサに
て使用者の立ち去ったときには、予備洗浄を実施しない
ようにすれば、便器の前に立った直後に立ち去った場合
等には、全く予備洗浄を行わずに済ませることができ
る。

【００１０】

【実施例】以下、この発明を具体化した実施例について
図面に従って説明する。図１に示すように、壁面２に備
えつけられた男子用小便器（以下、小便器という）１に
は、小便器１に洗浄水を供給するための給水管３と、汚
水を排出するための排水管４とが接続されている。給水
管３の途中には電磁弁５が配設されている。電磁弁５は
図示しないコイルと同コイルに貫設される弁体とを有
し、コイルの非励磁時（通常の状態）には閉弁されて給
水管３を遮断するとともに、コイルの励磁により開弁し
て給水管３を開通させるようにオン・オフ制御される。
そして、この電磁弁５の開弁動作によって給水管３を通
して小便器１に洗浄水が供給される。

【００１１】又、小便器１の上方には人検知センサ６が
配設されており、同センサ６にて小便器１の使用者の有
無が検知される。制御回路７はＣＰＵ，ＲＯＭ，ＲＡＭ
等を有するマイクロコンピュータであり、小便器１の上
方において壁面２に埋設されている。同制御回路７には
人検知センサ６及び電磁弁５が接続されており、制御回
路７は人検知センサ６の検知結果を入力し、その検知結
果に基づいて電磁弁５に対し駆動信号を出力する。又、
制御回路７には電磁弁制御用のタイマが備えられてい
る。

【００１２】次に、本実施例の自動便器洗浄装置の作用
について説明する。図２及び図３は、制御回路７により
実行される自動便器洗浄装置の動作を示すフローチャー
トであり、図４は電磁弁５へのオン・オフ制御動作を示
すタイムチャートである。なお、図４において、ｔ１〜
ｔ２のタイミングは予備洗浄待機期間、ｔ２〜ｔ３のタ
イミングは予備洗浄実行期間、又、ｔ４〜ｔ５のタイミ
ングは本洗浄実行期間を示している。

【００１３】さて、図２において、制御回路７は、先ず
ステップ１０１で人検知センサ６の検知結果から小便器
１の使用者がいるか否かを判別する。そして、図４のｔ
１のタイミングにて、使用者が検知されると、制御回路
７はステップ１０２に移行し、設定時間Ｔ１を有する予
備洗浄待機タイマを起動させる。このとき、予備洗浄待
機タイマの設定時間Ｔ１は約１秒程の時間である。

【００１４】その後、予備洗浄待機タイマの設定時間Ｔ
１が経過するまで（図４のｔ２のタイミングまで）、制
御回路７はステップ１０３を繰り返し実行する。そし
て、図４のｔ２のタイミングに達すると、制御回路７は
ステップ１０４に移行し、人検知センサ６の検知結果か
ら使用者がいるか否かを判別する。このとき、使用者が
検知されないと、制御回路７は、予備洗浄待機中に使用
者が立ち去って小便器１が使用されなかったものとみな
し、そのままステップ１０１にリターンする。

【００１５】一方、ステップ１０４にて使用者が検知さ
れると、制御回路７はステップ１０５にて電磁弁５を開
弁させて予備洗浄を開始すると同時に、ステップ１０６
にて設定時間Ｔ２を有する予備洗浄タイマを起動させ
る。このとき、予備洗浄タイマの設定時間Ｔ２は、小便
器１を予備的に洗浄するために必要な電磁弁５の開弁時
間である。そして、この設定時間Ｔ２に応じて電磁弁５
が開弁されて、小便器１に洗浄水が供給される。

【００１６】その後、制御回路７は、ステップ１０７で
予備洗浄タイマの動作開始（図４のｔ２のタイミング）
後、設定時間Ｔ２が経過したか否かを判別する。そし
て、設定時間Ｔ２が経過していなければ、制御回路７は
ステップ１０８に移行し、人検知センサ６の検知結果か
ら使用者がいるか否かを判別する。このとき、使用者が
検知されなければ、制御回路７はステップ１０９に移行
し、その時点で電磁弁５を直ちに閉弁させて予備洗浄を
強制的に停止させる。つまり、予備洗浄中（図４のｔ２
〜ｔ３のタイミング）に使用者が立ち去った場合には、
小便器１が使用されなかったものとみなして、設定時間
Ｔ２の経過前であっても、電磁弁５を閉弁して洗浄を中
断させる。

【００１７】又、ステップ１０８にて使用者が検知され
ると、制御回路７はステップ１０７，１０８を繰り返
し、ステップ１０７が満たされた時点（図４のｔ３のタ
イミング）で、図３のステップ１１０に移行する。そし
て、制御回路７は、ステップ１１０で電磁弁５を閉弁さ
せて予備洗浄を停止する。

【００１８】続いて、ステップ１１１では、人検知セン
サ６の検知結果から使用者がいるか否かを判別する。そ
して、使用者が小便器１から立ち去るまで、制御回路７
はステップ１１１を繰り返す（図４のｔ３〜ｔ４のタイ
ミング）。

【００１９】その後、図４のｔ４のタイミングで使用者
が立ち去ると、ステップ１１２にて電磁弁５を開弁させ
て本洗浄を開始すると同時に、ステップ１１３にて設定
時間Ｔ２を有する本洗浄タイマを起動させる。このと
き、本洗浄タイマの設定時間Ｔ３は、小便器１を十分に
洗浄するために必要な電磁弁５の開弁時間である。そし
て、この設定時間Ｔ３に応じて電磁弁５が開弁されて、
小便器１に洗浄水が供給される。

【００２０】続いて、制御回路７は、ステップ１１４で
本洗浄開始（図４のｔ４のタイミング）後、設定時間Ｔ
３が経過したか否かを判別する。そして、設定時間Ｔ３
が経過していなければ、制御回路７はステップ１１５に
移行し、人検知センサ６にて次の使用者がいるか否かを
判別する。このとき、次の使用者が検知されると（小便
器１の連続使用時）、制御回路７はステップ１１６に移
行して、電磁弁５を閉弁させて本洗浄を直ちに停止し、
ステップ１１１にリターンする。つまり、小便器１が連
続使用される場合には、既に小便器１が濡れた状態、即
ち、予備洗浄を行ったときと同様の状態になっているの
で、予備洗浄（図２のステップ１０５）を実行せずに、
本洗浄（図３のステップ１１２）のみを実行する。

【００２１】一方、ステップ１１５にて次の使用者が検
知されないと、制御回路７は本洗浄タイマの設定時間Ｔ
３が経過するまで、ステップ１１４，１１５を繰り返す
（図４のｔ４〜ｔ５のタイミング）。

【００２２】そして、本洗浄タイマの設定時間Ｔ３が経
過すると（図４のｔ５のタイミング）、ステップ１１７
に移行し、電磁弁５を閉弁させて本洗浄を終了する。以
後、図２のステップ１０１に移行し、前述と同様の処理
を実行する。

【００２３】上記詳述したように、本実施例の自動便器
洗浄装置においては、小便器１の上方に小便器１の使用
者の有無を検知する人検知センサ６を配設し、小便器１
の給水管３の途中に電磁弁５を配設した。そして、予備
洗浄待機中（図４のｔ１〜Ｔ２のタイミング）におい
て、人検知センサ６にて使用者の立ち去りを検知する
と、予備洗浄を実行しないようにした。又、予備洗浄中
（図４のｔ２〜ｔ３のタイミング）において、人検知セ
ンサ６にて使用者の立ち去りを検知すると、その時点で
予備洗浄を直ちに停止するようにした。さらに、本洗浄
中（図４のｔ４〜ｔ５のタイミング）において、人検知
センサ６にて次の使用者を検知すると、その時点で直ち
に本洗浄を停止し、次の使用者に対し予備洗浄を実行せ
ずに、本洗浄のみを実行するようにした。

【００２４】上記構成により、使用者が一旦小便器１の
前に立ったとしても、小便器１を使用しなかったとみな
される場合には、洗浄を行わず、洗浄水の節約が図られ
る。又、小便器１が連続使用される場合には、既に予備
洗浄が行われた状態となっているので、後の使用者の使
用時にのみ十分な本洗浄が行われる。その結果、本実施
例の自動便器洗浄装置では、小便器１の洗浄効果を保持
しつつ、洗浄水を節約して経済的に供給することができ
るようになる。

【００２５】なお、本発明は前記実施例に限定されるも
のではなく、次の様態にて変更して具体化することもで
きる。（１）前記実施例では、予備洗浄待機中と予備洗浄実行
中とのいずれの場合にも使用者がいなくなると、洗浄動
作を停止するようにしたが、これを予備洗浄待機中のみ
とすること。

【００２６】（２）予備洗浄待機タイマ、予備洗浄タイ
マ、及び本洗浄タイマの各設定時間を可変とすること。

【００２７】

【発明の効果】この発明によれば、特に連続的使用に対
し、便器を効果的、且つ経済的に洗浄することができる
という優れた効果を発揮する。

【図面の簡単な説明】

【図１】実施例における構成図である。

【図２】フローチャートである。

【図３】図２に続くフローチャートである。

【図４】タイムチャートである。

【符号の説明】

１…小便器、６…人検知センサ、７…制御回路。

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】人検知センサにて使用者を検知すると、
自動的に予備洗浄を行い、使用者が用を済ませ立ち去っ
たときには、本洗浄を行う自動便器洗浄装置において、
予備洗浄途中に使用者が立ち去ったとき、予備洗浄を中
止するとともに、本洗浄実施中に次の使用者を検知した
とき、本洗浄を中止する制御回路を具備したことを特徴
とする自動便器洗浄装置。
【請求項２】人検知センサにて使用者を検知してか
ら、予備洗浄が実施される間に、予備洗浄待機期間を設
け、その予備洗浄待機期間中に人検知センサにて使用者
の立ち去ったときには、予備洗浄を実施しない請求項１
に記載の自動便器洗浄装置。