JPH0687973A - 球状再生発泡性スチレン系樹脂粒子の製造法 - Google Patents

球状再生発泡性スチレン系樹脂粒子の製造法

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JPH0687973A JP23876092A JP23876092A JPH0687973A JP H0687973 A JPH0687973 A JP H0687973A JP 23876092 A JP23876092 A JP 23876092A JP 23876092 A JP23876092 A JP 23876092A JP H0687973 A JPH0687973 A JP H0687973A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】発泡スチレン系樹脂成形品から球状発泡性スチ
レン系樹脂粒子を再生する。 【構成】発泡スチレン系樹脂成形品の収縮物を無延伸熱
溶融して得られるスチレン系樹脂粒子を有機分散剤を含
む水性媒体に分散し、100℃以上140℃以下の温度
で易揮発性炭化水素を含浸することを特徴とする球状再
生発泡性スチレン系樹脂粒子の製造法。 【効果】発泡スチレン系樹脂成形品を利用して真球状で
かつ発泡成形性に優れる発泡性スチレン系樹脂粒子を製
造することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、発泡スチレン系樹脂成
形品から再生される球状発泡性スチレン系樹脂粒子を製
造する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、発泡スチレン系樹脂成形品は、一
度使用された後、焼却処分されるかまたは熱収縮されポ
リスチレンとして回収し再利用されているが、再利用の
比率は小さく十分であるとは言い難い。今後、再利用率
を上げていくことが、社会的課題とされている。
【0003】発泡スチレン系樹脂成形品を収縮塊として
回収する技術は、既に完成されており、1990年には
日本国内での発泡スチレン系樹脂成形品の流通量の約1
2%が熱収縮塊等として回収されており、主に、射出成
形による雑貨品、押出成形による建材等の用途に利用さ
れている。このように、現在、発泡スチレン系樹脂成形
品の再生利用法は限定されたものである。
【0004】一方、リサイクルという定義からは、発泡
性スチレン系樹脂を発泡成形し、最終的に発泡スチレン
系樹脂成形品として使用されたスチレン系樹脂を、ポリ
スチレンとして他の用途に利用するのではなく、発泡性
スチレン系樹脂として再利用することが好ましいと考え
られるが、現在のところ、発泡スチレン系樹脂成形品か
ら回収されたスチレン系樹脂を発泡性スチレン系樹脂と
して工業的にリサイクルすることは行われていない。
【0005】発泡スチレン系樹脂成形品の収縮物等から
発泡性スチレン系樹脂を再生する方法としては、上記収
縮物を押出機でペレット化しこれに発泡剤を含浸する方
法が最も技術的には容易であると考えられるが、この方
法ではペレット粒子の大きさによって生産性が決まる。
特に発泡性スチレン系樹脂として需要の多い粒径0.3
〜1.5mmの粒子とすることは、押出し工程での吐出
量の低下を招くため著しい生産性の低下につながり、経
済的とは云いがたい。
【0006】また、特開昭50−109966号公報に
は、比重がおおよそ0.2であって多数の気泡を含み1
cm以下の大きさであるスチレン系樹脂粒子を有機溶剤
を含む水に分散させ、樹脂の軟化点以上で少なくとも3
0分間撹拌し、次いで炭化水素を含浸させて発泡性スチ
レン系樹脂粒子を再生する方法が開示される。しかし、
発泡スチレン系樹脂成形品を比重0.2まで安定的にか
つ工業的に収縮することは困難であり、従って、上記の
方法は限られた範囲でしか適用出来ない。また、上記の
方法では、発泡剤の含浸工程においても、スチレン系樹
脂の比重が低いため、生産性が悪くなる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、以上の問題
点に鑑み、発泡スチレン系樹脂成形品から、より経済的
でかつ充分な発泡特性を満足する発泡性スチレン系樹脂
粒子を製造する方法を提供するものである。
【0008】
【課題点を解決するための手段】本発明における球状再
生発泡性スチレン系樹脂粒子の製造法は、発泡スチレン
系樹脂成形品の収縮物を無延伸熱溶融して得られるスチ
レン系樹脂粒子を有機分散剤を含む水性媒体に分散し、
100℃以上140℃以下の温度で易揮発性炭化水素を
含浸することを特徴とする。
【0009】発泡スチレン系樹脂成形品の収縮物は、発
泡スチレン系樹脂成形品を必要に応じて適宜の大きさに
粗粉砕した後、熱収縮、圧縮による気泡破壊収縮、摩擦
熱による収縮、これらの手段の組み合わせによって作製
することが可能であるが、本発明ではその手段は特に限
定されるものではない。収縮物は、次ぎに、熱溶融押出
されるが、このために必要に応じて適宜の大きさに粉砕
される。粉砕機は、プラスチック用として供されている
ものが適用できる。本発明において、発泡スチレン系樹
脂成形品は、発泡性スチレン系樹脂を金型成形したもの
だけでなく、単に加熱発泡させたものなども含む。
【0010】発泡スチレン系樹脂成形品収縮物の熱溶融
はスチレン系樹脂からの脱泡,均質化を目的として行わ
れる。樹脂の熱溶融は、押出機,熱ロール等など従来既
知の方法が適用できる。熱溶融は無延伸状態で行われ
る。熱溶融を延伸状態で行うと、冷却固化して得られる
スチレン系樹脂に延伸ひずみが残るため、発泡剤含浸工
程でひずみ緩和が起こって延伸方向に収縮する。従っ
て、この場合、得られる発泡性スチレン系樹脂が球形に
ならず、扁平になるため好ましくない。熱溶融は、生産
性がよいことから、押出機を用いて行うのが好ましい。
溶融押出される樹脂形状は特に限定されないが、樹脂に
延伸ひずみが残留した状態で冷却固化しないようにされ
る。
【0011】発泡剤の含浸工程に供されるスチレン系樹
脂粒子の大きさは、0.3〜5mmであることが好まし
い。この範囲の大きさでないものは、次の発泡剤の含浸
工程の前に、分級により分離され、目標とする大きさに
なるように細粉砕又は再度溶融される。スチレン系樹脂
の大きさが、5mmを越えると発泡剤の含浸で球形にな
りにくい傾向がある。0.3mm未満では、発泡性スチ
レン系樹脂としたときの需要が少ない。上記の大きさの
スチレン系樹脂粒子は発泡剤の含浸によって球形とな
り、その径は、発泡剤含浸前の長さとほぼ同等となる。
上記の粉砕に用いる粉砕機は、プラスチック用のものが
適用できるが、ポリスチレンを目的とした、5mm〜
0.3mmの範囲に粉砕可能なものならば限定されるも
のではない。細粉砕によって得られた目的外の大きさの
スチレン系樹脂は、ふるい分けされ、再度、押出機等に
よる溶融工程に供することができる。
【0012】スチレン系樹脂粒子への発泡剤の含浸は、
当該樹脂粒子と発泡剤を、有機系分散剤を含む分散液に
分散せしめ、加熱保持する事によって行うことができ
る。この工程に使用する装置としては撹拌翼つき耐圧反
応容器が好ましい。
【0013】ここで用いられる発泡剤は、易揮発性の炭
化水素であり、例えば、プロパン,ブタン若しくはその
異性体,ペンタン若しくはその異性体,ヘキサン若しく
はその異性体などの単体もしくは混合体である。発泡剤
の含浸量は、スチレン系樹脂粒子に対して3重量%以上
15重量%以下の範囲から適宜選ばれる。3重量%未満
では発泡能力が不十分になる傾向がある。15重量%を
越える使用は必要ない。
【0014】発泡剤の含浸温度は、100℃以上140
℃以下の範囲内であり、上記スチレン系樹脂を軟化、球
形化する温度が選択されるる。100℃未満では上記ス
チレン系樹脂粒子を球形化するに不十分であり、140
℃を越えると含浸槽にスチレン系樹脂が溶着して固まる
ため好ましくない。この温度は、使用する発泡剤及び上
記スチレン系樹脂粒子の粒度により変化する。
【0015】前記分散液の分散媒は水性媒体であること
が好ましい。前記分散剤は、スチレン系樹脂粒子,発泡
剤及び分散媒が共存したとき、スチレン系樹脂粒子が固
まることを防止する働きを持つ有機分散剤ならば、特に
限定されるものではない。このような働きを持つ分散剤
としては、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリド
ン、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセ
ルロースなどのセルロース誘導体,カルボキシメチルで
んぷん,ヒドロキシエチルでんぷんなどのでんぷん誘導
体などがあげられる。有機分散剤の使用量は、発泡剤含
浸工程でスチレン系樹脂が固まってしまわない量であ
り、通常、スチレン系樹脂粒子に対して0.1〜1重量
%が好ましい。また、これら分散剤と微量の界面活性剤
とを併用しても良い。
【0016】得られた再生発泡性スチレン系樹脂粒子
は、脱水,乾燥して使用に供され、適宜分級され、また
改質剤により表面被覆される。これら、諸工程は従来既
知の方法が適用できる。
【0017】本発明による再生発泡性スチレン系樹脂粒
子は、一般に着色しているが、同程度の分子量を有し、
新規に製造した発泡性スチレン系樹脂粒子とほぼ同等の
特性を有する。このため、得られた再生発泡性スチレン
系樹脂粒子だけで使用しても良好な発泡体が得られ、新
規に製造した発泡性スチレン系樹脂粒子と任意の割合で
の混合して使用することができる。
【0018】
【実施例】次に実施例により、本発明をさらに詳細に説
明する。
【0019】実施例1 発泡スチレン系樹脂成形品を220℃の熱風で収縮さ
せ、見かけ比重0.75、大きさ500mm×400m
m×100mm及び重さ15kgの収縮物を得た。この
収縮物を10mmのスクリーンをとりつけた粉砕機(Z
A−560型粉砕機、株式会社ホーライ商品名)で粗粉
砕した。このとき得られた粗粉砕物の最大長さは、おお
よそ10mm、かさ比重0.5であった。ついで、この
粗粉砕物を2軸式ベント付き30mm押出機(ダイス穴4
個、穴の径3mm)を用いるで溶融押出により、太さが
約3mm〜約4mmの丸棒状に押し出した。この押出時
には樹脂を延伸させないためダイスの直下に速度調節可
能なコンベアを水平方向に置き、押出し速度と同じ速度
でコンベアを動かして押出物を受け取り、このコンベア
上で水噴射及び空冷により押出物を冷却した。ほぼ冷却
後、押出物を切断機により長さ10〜50mmに切断し
た。次いで、得られたスチレン系樹脂の切断片を、2m
mのスクリーンをとりつけた粉砕機(VM−16型粉砕
機、株式会社オリエント商品名)で細粉砕した。細粉砕
物を0.71mmの篩いで分級したところ、10重量%
が篩いを通過した。篩い上に残った細粉砕物を発泡性ス
チレン樹脂粒子の原料とした。この原料の沈降法により
測定した比重は1.05であった。この原料4000
g、0.3%ポリビニルアルコール水溶液6000gを
内容積15Lの耐圧反応釜にいれ、密閉し115℃に昇
温後、発泡剤としてペンタン(i/n比=2/8)を2
00gづつ2回に分けて圧入した。ペンタン圧入完了後
引き続き12時間保持して発泡剤の含浸を行った。室温
まで冷却後、発泡剤が含浸されたスチレン系樹脂粒子を
取り出し、脱水乾燥した。こうして得られた発泡性スチ
レン系樹脂粒子は真球状であり、約8重量%のペンタン
及び3%の水分を含んでいた。この発泡性スチレン系樹
脂粒子の粒径分布を表1に示す。
【0020】
【表1】 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 表1 発泡性スチレン系樹脂粒子の粒径分布 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 粒 径 重量割合(%) ──────────────────────────────────── (a) 2.00mm以上(8.6メッシュ不通過) 0.0 (b) 2.00mm未満(8.6メッシュ通過) 1.70mm以上(10メッシュ不通過) 2.21 (c) 1.70mm未満(10メッシュ通過) 1.41mm以上(12メッシュ不通過) 23.25 (d) 1.41mm未満(12メッシュ通過) 1.18mm以上(14メッシュ不通過) 41.28 (e) 1.18mm未満(14メッシュ通過) 1.00mm以上(16メッシュ不通過) 13.83 (f) 1.00mm未満(16メッシュ通過) 0.85mm以上(18メッシュ不通過) 10.23 (g) 0.85mm未満(18メッシュ通過) 0.71mm以上(20メッシュ不通過) 7.64 (h) 0.71mm未満(20メッシュ通過) 1.65 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【0021】上記で得られた球状発泡性スチレン系樹脂
粒子を、10メッシュと18メッシの篩いで分級した
後、室温で3日間熟成した。このとき、球状発泡性スチ
レン系樹脂粒子のペンタン含有量は6.5%、水分含有
量は約1%であった。この球状発泡性スチレン系樹脂粒
子を沸騰水中で発泡させ、発泡粒子のかさ密度の時間変
化を調べた結果を表2に示す。この発泡後に得られた発
泡粒子も真球状であった。
【0022】
【表2】 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 表2 発泡粒子のかさ密度の時間変化 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 沸騰水中の時間(分) 粒 かさ密度(×10-2g/ml) ──────────────────────────────────── 0.5 2.50 1.0 2.05 3.0 1.70 5.0 1.57 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【0023】熟成後の球状発泡性スチレン系樹脂粒子に
対してステアリン酸亜鉛0.15重量%及びヒドロキシ
ステアリン酸グリセライド0.05重量%を使用し、こ
れらを前記粒子と混合して、表面被覆された発泡性スチ
レン系樹脂粒子を得た。この発泡性スチレン系樹脂粒子
を内容積約40Lの撹拌機付きバッチ発泡機で、1分3
0秒間発泡した。得られた予備発泡粒子の嵩密度0.0
189g/mlであった。この予備発泡粒子を16時間
熟成後、発泡成形機(VS500、ダイセン工業株式会
社商品名)でスチーム圧0.6Kg/cm2で成形し
た。JIS A9511に準じて発泡成形品の曲げ強度
を測定したところ、2.5kg/cm2であった。
【0024】比較例1 実施例1で得たの同じ粗粉砕物を実施例1で用いたのと
同じ2軸式ベント付き30mm押出機で溶融押出した。こ
のとき、押出物はロールで強制的に引っ張りながらペレ
タイザーデで径が約1mm、長さ約1mmになるように
切断した。この切断片4000g、0.3%ポリビニル
アルコール水溶液6000gを用い、実施例1と同様に
して発泡剤の含浸を行い、発泡剤が含浸されたスチレン
系樹脂粒子を取り出し、脱水乾燥した。こうして得られ
た発泡性スチレン系樹脂粒子は扁平であり、球状粒子に
ならなかった。
【0025】比較例2 実施例1と同じ細粉砕物4000g並びに燐酸3カルシ
ュウム0.3%及びドデシルベンゼンスルホン酸ソーダ
100ppmを含む水分散液6000gを内容積15L
の耐圧反応釜にいれ、密閉し115℃に昇温後、発泡剤
としてペンタン(i/n比=2/8)を200gづつ2
回に分けて圧入した。ペンタン圧入完了後引き続き12
時間保持して発泡剤の含浸を行った。室温まで冷却後、
発泡剤が含浸されたスチレン系樹脂粒子を取り出し、脱
水乾燥した。こうして得られた発泡性スチレン系樹脂粒
子は、細粉砕物と同様に不定形状をしており、球状粒子
にならなかった。
【0026】比較例3 実施例1と同様の細粉砕物4000g、0.3%ポリビ
ニルアルコール水溶液6000gを用い、実施例1と同
様にして発泡剤の含浸を行い、発泡剤が含浸されたスチ
レン系樹脂粒子を取り出し、脱水乾燥した。ただし、発
泡剤の含浸は90℃で行った。こうして得られた発泡性
スチレン系樹脂粒子は角がとれた不定形をしており、球
状粒子にならなかった。
【0027】実施例2 発泡スチレン系樹脂成形品の収縮物として、発泡スチレ
ン系樹脂成形品を株式会社名濃製ソクラテスを用いて摩
擦熱により収縮させ、見かけ比重が0.3である収縮物
を使用したこと以外は実施例1に準じて、発泡性スチレ
ン系樹脂粒子を得た。この粒子は、真球状であった。
【0028】上記で得られた球状発泡性スチレン系樹脂
粒子を、10メッシュと18メッシの篩いで分級した
後、室温で3日間熟成した。このとき、球状発泡性スチ
レン系樹脂粒子のペンタン含有量は6.7%、水分含有
量は約3%であった。この球状発泡性スチレン系樹脂粒
子を沸騰水中で発泡させ、発泡粒子のかさ密度の時間変
化を調べた結果を表3に示す。得られた発泡粒子は真球
状であった。
【0029】
【表3】 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 表3 発泡粒子のかさ密度の時間変化 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 沸騰水中の時間(分) 粒 かさ密度(×10-2g/ml) ──────────────────────────────────── 0.5 2.30 1.0 1.90 3.0 1.70 5.0 1.60 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【0030】上記した熟成後の球状発泡性スチレン系樹
脂粒子を使用し、実施例1と同様にして予備発泡粒子を
作製し、さらに発泡成形した。なお、予備発泡粒子の作
製時の発泡時間を1分とした。また、得られた予備発泡
粒子の嵩密度は、0.019g/mlであった。得られ
た発泡成形品の曲げ強度(JIS A 9511準拠)
は、2.2kg/cm2であった。
【0031】
【発明の効果】請求項1における方法により、発泡スチ
レン系樹脂成形品を利用して真球状でかつ発泡成形性に
優れる発泡性スチレン系樹脂粒子を製造することができ
る。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】発泡スチレン系樹脂成形品の収縮物を無延
    伸熱溶融して得られるスチレン系樹脂粒子を有機分散剤
    を含む水性媒体に分散し、100℃以上140℃以下の
    温度で易揮発性炭化水素を含浸することを特徴とする球
    状再生発泡性スチレン系樹脂粒子の製造法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002284916A (ja) * 2001-03-26 2002-10-03 Hitachi Chem Co Ltd 再生発泡性スチレン系樹脂粒子、その製造方法及び成形品
JP2002348400A (ja) * 2001-05-24 2002-12-04 Hitachi Chem Co Ltd 再生発泡性スチレン系樹脂粒子、その製造方法及び成形品
KR100716224B1 (ko) * 2005-12-09 2007-05-10 금호석유화학 주식회사 고기능성을 갖는 발포성 폴리스티렌 입자의 2단계 제조방법
JP2008063511A (ja) * 2006-09-11 2008-03-21 Hitachi Chem Co Ltd リサイクル発泡性スチレン系樹脂粒子の製造方法

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