JPH0687529B2 - 電荷増幅器 - Google Patents

電荷増幅器

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JPH0687529B2
JPH0687529B2 JP6416291A JP6416291A JPH0687529B2 JP H0687529 B2 JPH0687529 B2 JP H0687529B2 JP 6416291 A JP6416291 A JP 6416291A JP 6416291 A JP6416291 A JP 6416291A JP H0687529 B2 JPH0687529 B2 JP H0687529B2
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JP
Japan
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frequency
amplifier
circuit
operational amplifier
charge amplifier
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JP6416291A
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博彌 岩崎
好昭 島田
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Kubota Corp
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Kubota Corp
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Publication date
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は容量性高インピーダンス
センサに発生した電荷または電圧を安定したアナログ電
圧に変換する電荷増幅器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】容量性高インピーダンスセンサとは、具
体的には水晶振動子、セラミックス圧電素子およびロッ
シェル塩などを応用した圧電トランスデューサ、静電容
量式センサを挙げることができる。
【0003】周知のように、図5の(a)に示した圧電
トランスデューサの等価回路は図5(b)のように表す
ことができ、圧電トランスデューサに作用した力によっ
て発生する電荷ΔQは、静電容量Co と発生電圧ΔVの
電源との直列回路と等価である。一般的にCo はさほど
大きな静電容量ではないので、出力信号をシールド線な
どで引き廻すと図6に示すように出力電圧ΔVがシール
ド線など浮遊容量Csによって分圧され、大きな誤差を
生ずる。
【0004】よって、図7に示すように入力インピーダ
ンスが零に近い電流増幅器で受ければ浮遊容量の影響が
なくなる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】電荷増幅器の一例を図
8に示すが、反転入力端子(−)は仮想接地であり、先
に述べた入力インピーダンスは演算増幅器Aの利得が大
きければ限りなく零に近づき理想的な動作をするが、出
力端子OUTと反転入力端子(−)の間に接続されてい
る帰還回路の抵抗Rf と静電容量Cf に着目すると、演
算増幅器Aの帰還回路を抵抗Rf のみで形成するとき
は、出力電圧はトランスデューサ出力を微分したものと
なるため、静電容量Cf と並列接続することにより、入
力電流比を積分してΔQに比例した出力として取り出し
ている。静電容量Cf の使用周波数におけるリアクタン
スは非常に大きいので、並列に接続する抵抗Rf を極め
て高抵抗とする必要があり、特殊な性能の演算増幅器で
なければならない。
【0006】
【0007】(2) 高インピーダンス回路を含むので、商
用周波数の誘導や外来雑音に弱い。 (3) 利得を上げるために静電容量Cf を極く小さくする
ことが不可能。 (4) 電荷増幅器の精度が低い。
【0008】電荷増幅器の負帰還回路は静電容量Cfが
主体で、抵抗Rfは演算増幅器Aのバイアス電流を安定
に供給することが目的であり、特性上制約がなければ高
抵抗でないほうがよい。しかし電荷増幅器の周波数応答
は、 fL =1/(2・π・Cf・Rf) ‥‥(1) を低域遮断周波数としており、トランスデューサが広帯
域であっても、低域特性は電荷増幅器が制限を加える。
例えばCf=100pF,Rf=10MΩのときfL ≒159 H
zであり、これを改善するため静電容量Cfを大きくす
ると、電荷増幅器の増幅度Avが下記(2) 式のように Av=−Co/Cf ‥‥(2) となって、Coとの関係において増幅度の低下を免れな
い。
【0009】すなわち、積(Cf・Rf)を適当に小さ
な値に保ちつつ、必要な周波数特性と増幅器の安定動作
を確保することが解決すべき問題点である。本発明は、
バイアス電流供給回路として適切な抵抗値のRfで直流
パスを得つつ、これによって低域遮断周波数fL が上昇
しないよう、信号電流が抵抗Rfを通過することを防止
する。さらに位相特性変化のため生ずる周波数特性の乱
れや不安定を防止して、良好な電荷増幅器を提供するこ
とを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の電荷増幅器は、
差動入力演算増幅器の出力端子と反転入力端子の間に接
続される負帰還用静電容量素子と、これと並列に接続さ
れる直流バイアス電流供給回路として、抵抗および静電
容量よりなるT型の一次低域濾波器を接続したことを特
徴とする。
【0011】
【作用】この構成によると、バイアス電流供給回路とし
て適切な抵抗値のRfで直流パスを得つつ、これによっ
て低域遮断周波数fL が上昇しないよう、信号電流がR
fを通過することを防止する。さらに、位相特性変化の
ため生ずる周波数特性の乱れや不安定を防止する補償回
路を設けて、良好な電荷増幅器を実現している。
【0012】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1〜図4に基づ
いて説明する。なお、従来例を示す図5〜図8と同様の
作用をなすものには、同一の符号を付けて説明する。
【0013】本発明の荷重変換器用の電荷増幅器は、図
1に示すように荷重変換器Sは、演算増幅器Aの反転入
力端子(−)に接続され、演算増幅器Aの出力端子OU
Tと反転入力端子(−)間にT型の一次低域濾波器Fが
接続されている。
【0014】この一次低域濾波器Fについて説明する。
まず抵抗Rfの抵抗値を決定したら、図2に示すように
その抵抗値をR1とR1に2分して、T型の一次低域濾
波器(一次遅れ回路)を構成する。このT型回路は図6
と等価であるから、その遮断周波数fT は、 fT = 1/π・C1・R1 ‥‥(3) 一般的にfT は使用周波数の下限値のさらに1/100 〜
1/1000を選べば、増幅器出力に現われる信号成分は大
きな減衰を受け、R1を通じて反転入力端子(−)へ帰
還される信号は微小であり、本来の直流バスの役目を果
たす。
【0015】すなわち、直流を含む極く低い周波数域で
は抵抗Rfを通じて演算増幅器Aのバイアス電流を供給
し、電荷増幅器としてはT型回路の伝達アドミッタンス
が無視出来る周波数域で、Cfによりその機能を分担、
発揮せしめる。
【0016】一般的に汎用の演算増幅器の利得は、低周
波数、例えば10Hz程度に1次の極を持って居り、これ
以上の周波数では−6dB/octで利得は単調に減少し
ている。つまり、1次遅れの特性を有し、数百Hzでは
ほぼ−(π/2)rad の位相回転を伴う。このことは、
先のT型回路の位相特性を考慮するとき位相遅れが−π
〔rad 〕にほぼ近くなり、かつループゲインが正となる
周波数が生ずる。すなわちループゲインベクトルが(I
・jo)に非常に近いところを通過し、その周波数が電
荷増幅器は利得の異常な上昇をみる。一般的にこの周波
数は100〔Hz〕〜400〔Hz〕となる。このためこの周
波数で位相補償を行うことにより周波数特性はなだらか
となり安定な増幅器をうることが出来る。位相補償はさ
きの異常利得を生じる点を中心に狭い周波数範囲で位相
の進み補償を行なう。図4は抵抗R1,R2と静電容量
C2からなるこのような位相補償回路Jを含めた新たな
帰還回路網であって、このT型の一次低域濾波器Fが演
算増幅器Aの出力端子OUTと反転入力端子(−)間に
接続されている。
【0017】一般的に汎用の演算増幅器の利得は、低周
波数、例えば10Hz程度に1次の極を持って居り、これ
以上の周波数では−6dB/octで利得は単調に減少し
ている。つまり、1次遅れの特性を有し、数百Hzでは
ほぼ−(π/2)rad の位相回転を伴う。このことは、
先のT型回路の位相特性を考慮するとき位相遅れが−π
〔rad 〕にほぼ近くなり、かつループゲインが正となる
周波数が生ずる。
【0018】すなわちループゲインベクトルが(I・j
o)に非常に近いところを通過し、その周波数が電荷増
幅器は利得の異常な上昇をみる。一般的にこの周波数は
100〔Hz〕〜400 〔Hz〕となる。このためこの周波
数で位相補償を行うことにより周波数特性はなだらかと
なり安定な増幅器をうることが出来る。位相補償はさき
の異常利得を生じる点を中心に狭い周波数範囲で位相の
進み補償を行なう。図4は抵抗R1,R2と静電容量C
2からなるこのような位相補償回路Jを含めた新たな帰
還回路網であって、このT型の一次低域濾波器Fが演算
増幅器Aの出力端子OUTと反転入力端子(−)間に接
続されている。
【0019】ちなみに具体例を示せば、Cf=30pFの
ときにR1= 330KΩ,C1=0.1μFを選びT型の低
域炉波器Fのみを挿入すると、この炉波器の遮断周波数
は約9.6Hzとなり、通常の演算増幅器では約 300Hz
で増幅度の異常な上昇をみる。そこで、R2=33KΩ,
C2= 5.1nFおよび追加のR1= 330KΩによる位相
補償回路Jを挿入すると、この回路網は約 95 Hzより
950Hzまでの1デカードで進相特性を持ち、中心周波
数が約 300Hzで最も位相が進むので、先の増幅度以上
は解消され、平坦な周波数特性を得ることができる。
【0020】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、差動入力
演算増幅器の出力端子と反転入力端子間にT型の一次低
域濾波器を接続したため、帰還抵抗値を過大にすること
なく安定な動作を確保することができ、つぎのような効
果が達成される。
【0021】 (1) CfおよびRfの効果がそれぞれ本来の目的別に達
成され互いに干渉しあうことが非常に小さい。 (2) 非常に小さいCfでも有効に動作する。
【0022】 (3) 広い周波数範囲に亘って平坦な特性をもっているの
で矩形波パルス波等の増幅にも適している。 (4) 高精度である。
【0023】 (5) 汎用の演算増幅器を使用できる。 (6) 誘導・雑音に強い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電荷増幅器の構成図である。
【図2】同装置の演算増幅器の反転入力端子と出力端子
の間に介装した回路の説明図である。
【図3】図2の回路の説明図である。
【図4】同装置の演算増幅器の反転入力端子と出力端子
の間に介装した回路図である。
【図5】圧電トランスデューサの回路図と等価回路図で
ある。
【図6】圧電トランスデューサの出力信号を増幅器に接
続したときの等価回路図である。
【図7】一般的な増幅器の構成図である。
【図8】従来の電荷増幅器の構成図である。
【符号の説明】
A 演算増幅器〔差動入力演算増幅器〕 F 一次低域濾波器 S 荷重変換器 J 位相補償回路

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 差動入力演算増幅器の出力端子と反転入
    力端子の間に接続される負帰還用静電容量素子と、これ
    と並列に接続される直流バイアス電流供給回路として、
    抵抗および静電容量よりなるT型の一次低域濾波器を接
    続した電荷増幅器。
JP6416291A 1991-03-28 1991-03-28 電荷増幅器 Expired - Lifetime JPH0687529B2 (ja)

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JPH04299607A JPH04299607A (ja) 1992-10-22
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