JPH03743Y2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH03743Y2
JPH03743Y2 JP5173181U JP5173181U JPH03743Y2 JP H03743 Y2 JPH03743 Y2 JP H03743Y2 JP 5173181 U JP5173181 U JP 5173181U JP 5173181 U JP5173181 U JP 5173181U JP H03743 Y2 JPH03743 Y2 JP H03743Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
output
amplifier
resistor
inverting input
operational amplifier
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP5173181U
Other languages
English (en)
Other versions
JPS57166412U (ja
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed filed Critical
Priority to JP5173181U priority Critical patent/JPH03743Y2/ja
Publication of JPS57166412U publication Critical patent/JPS57166412U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH03743Y2 publication Critical patent/JPH03743Y2/ja
Expired legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Amplifiers (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は増幅回路、とくに平衡型出力増幅器に
関する。
従来、放送局や録音スタジオ等で主に用いられ
る増幅器の入力及び出力部分には、インピーダン
スのマツチングをとると同時に、ハムなどの同相
雑音を除去する為に、第1図に示す様に、変成器
TRが用いられて来た。しかし、変成器を用いる
と、周波数特性や位相特性、歪率等の伝達特性が
劣下する為、最近は、第2図に示す様に、トラン
ジスターやIC等の能動素子を用いて平衡出力を
得る増幅器が用いられるようになつて来た。
第2図は、演算増幅器A2,A3,A4で構成さ
れ、演算増幅器A3,A4から平衡出力e4,e5を得
る最近の平衡型出力増幅器の一例であるが、この
様な構成の平衡型出力増幅器は、変成器を用いた
それ以前の平衡型出力増幅器と比較すると、周波
数特性、位相特性、歪率等の面で大きく改良され
てはいるが、温度安定性を含む平衡性の面で、実
用上大きな欠陥を有するものであつた。
すなわち、第2図に平衡型出力増幅器の出力e4
とe5は、振幅が等しく、位相が逆相であるのが理
想であるが、回路素子のバラツキによる影響が大
きく(例えば、第2図の回路の抵抗器R20の値の
理論値からの1%のズレは、出力|e4|,|e5
の振幅間に2倍以上の差異をもたらせてしま
う。)、また、プリント基板等へ実装した際に生じ
る浮遊容量の為に、出力e4と出力e5の周波数特性
が異なつてしまう等、両出力間の平衡バランスを
とりにくいという欠点があつた。
これらの欠点を取り除くために、従来、第2図
回路の抵抗器R16を可変抵抗器、コンデンサC12
可変コンデンサにし、両出力e4,e5間の振幅と位
相のバランスを調整する試みがなされて来た。し
かし、この様な調整は、生産品1台ごとに調整し
なければならず、手間がかかる上に、周囲の温度
の変化による不安定さは何ら解消するものではな
く、根本的解決となるものではなかつた。
例えば、第2図の回路において、抵抗器R20
値が周囲温度の影響、あるいは、固有抵抗値のバ
ラツキ等で、論理値よりわずかに小さくなつたと
仮定すると、出力e5から演算増幅器A3の非反転
入力端子への負帰還量が増大し、出力e4は小さく
なる。従つて演算増幅器A4の非反転入力端子へ
の負帰還量は減少し、出力e5が大きくなる。出力
e5が大きくなる為に、演算増幅器A3の非反転入
力端子への負帰還量は更に増大し、出力e4は一層
小さくなつてしまう。この様に、第2図の様な回
路構成では、当該回路を構成する回路素子のわず
かな値のバラツキが、出力間の平衡バランスを大
きくみだし、平衡性の面で極めて不安定であつ
た。
本考案は以上の様な従来の欠点を取り除くため
になされたものであり、簡単な構成で、周波数特
性、位相特性、歪率等の伝達特性の良い、かつ、
平衡バランスの面で安定度の高い、平衡型出力増
幅器を提供するものである。
以下図面に従つて本考案の実施例を説明する。
第3図は本考案の一実施例を示す回路図であ
る。第3図に於いて、e6は入力信号であり、一端
を接地された抵抗器R31及び演算増幅器A5の非反
転入力端子に接続されている。演算増幅器A5
反転入力端子には一端を接地された抵抗器R32
及び抵抗器R33が接続されている。抵抗器R33
他端は演算増幅器A5の出力端及び抵抗器R34
R37に接続されている。抵抗器R34の他端は演算
増幅器A6の反転入力端子及び抵抗器R35に接続さ
れている。演算増幅器A6の非反転入力端子は抵
抗器R36を介して接地されている。抵抗器R35
他端は演算増幅器A6の出力端、及び抵抗器R38
介して演算増幅器A8の非反転入力端子に接続さ
れている。
抵抗器R37の他端は演算増幅器A7の非反転入力
端子及び抵抗器R36に接続されている。抵抗器
R39の他端は抵抗器R44を介して演算増幅器A8
出力端子に接続されると同時に、一方の出力端子
(この出力端子には出力e10が出力される)に接続
されている。演算増幅器A7,A8の反転入力端子
は相互に接続されており、かつ、夫々抵抗器
R41,R42を介して夫々の出力端子に接続されて
いる。演算増幅器A4の出力端子には、更に抵抗
器R43が接続されており、抵抗器R43の他端は、
抵抗器R40を介して演算増幅器A8の非反転入力端
子、及び出力端子の他方(この出力端子には出力
e9が出力される)に接続されている。出力e9
e10が出力される出力端子には種々の負荷が接続
される訳だが、本実施例では、仮に、抵抗器
R45,R46が夫々の出力端子に接続され、かつお
互いの接続点を接地した場合を例示しておく。
次に本実施例の動作を説明する。
入力信号e6は緩衝増幅器A5により増幅され出
力e7となる。出力e7は位相反転増幅器A6により位
相反転され出力e8となる。出力e7及びe8は2つの
増幅器A7,A8により以下に示すように増幅され
る。
まず、抵抗器R37,R39を流れる電流をi5、増幅
器A7の非反転入力端子の入力電圧をe11とすると、 e7−e11=i5R37 … e11−e10=i5R39 … が成り立ち、,式より e11=R39e7+R37e10/R37+R39 … 次に、抵抗器R38,R40を流れる電流をi2、増幅
器A8の非反転入力端子の入力電圧をe12とすると、 e8−e12=i2R38 … f12−e9=i2R40 … が成り立ち、,式より e12=R40e8+R38e9/R38+R40 … 次に、抵抗器R41,R42を流れる電流をi7、増幅
器A7,A8の反転入力端子の端子電圧をe13とすれ
ば、 e14−e13=i7R41 … e13−e15=i7R42 … が成り立ち、,式より e13=R42e14+R41e15/R41+R42 … ここで、演算増幅器A7,A8の反転、非反転両
入力端子の電圧は等しいからe11=e13=e12、一
方、演算増幅器A6は、利得が1で極性のみ反転
するのでe8=−e7であるから、R37=R38、R39
R40、R41=R42、R43=R44と設定すると、,
式より、 e9=(R38+R40)e12−R40e8/R38=(R37+R39)e
11+R39e7/R37… e10=(R37+R39)e11−R39e7/R37 … が得られ、,式より、 e9−e10=2R39/R37e7 … が得られる。この式は、出力e9,e10の負荷条
件に関わらず、増幅器A7,A8が非飽和の能動状
態にあるかぎり成立する。
いま、演算増幅器A7の入力電圧e11=ο〔υ〕と
のときは、式より、 e14=−e15 … ,式より e9=−e10=R39/R37・e7 … が得られ、,式より、抵抗器R43,R44を流
れる電流i1,i4の間には、 i1=−i4 … の関係があり、また、演算増幅器A7,A8の両非
反転入力端子の端子電圧が等しく(e11=e12)、
かつ、R39=R40、及び式より、抵抗器R40
R39を流れる電流i2,i5の間には、 i2=−i5 … の関係があり、一方、上記各電流及び出力e9
e10より流入する電流i3,i6の間には、各結節点
P1,P2に於いて、 {i1+i2+i3=0 i4+i5+i6=0} の関係があるから、 i3=−i6=−(i1+i2) … が得られる。
即ち、演算増幅器A7の入力電圧e11がο〔υ〕の
ときは、式が成立し、従つて、この場合は、負
荷がフローテイング状態で、どこでも接地されて
いない場合か、あるいは、各々出力端の負荷抵抗
R45,R46が相等しく、かつ、抵抗器R45とR46
接続点が接地されている第3図に図示した場合と
なる。
次に、抵抗器R45をο〔Ω〕とし、出力e9側を接
地した場合には、式より、 e10=−2R39/R37e7 … が成立し、一方、抵抗器R46をο〔Ω〕として、
出力e10を接地した場合には、式より、 e9=2R39/R37e7 … が成立する。
以上、詳述した様に、本実施例では、負荷がフ
ローテイング状態か、あるいは、各々の出力端子
が等しい値の抵抗器で接地されている平衡負荷の
場合には、式から明らかな様に、各出力e9
e10は互いに振幅が等しく、位相が反対の出力信
号となり、また、いずれか一方の出力端が接地さ
れた不平衡負荷の場合には、,,式から明
らかな様に、接地されない側の出力信号の振幅
は、平衡負荷の場合の出力信号の振幅の2倍とな
り、結局、2つの出力端子の間の電圧としては負
荷状態によらず常に一定となる。これは第1図の
変成器を用いた場合の従来の平衡型増幅器の動作
と同じである。
次に、本考案の実施例の平衡バランスの安定性
につき検討する。
抵抗器R34,R35の抵抗値のバラツキにより、
演算増幅器A5,A6の出力電圧e7,e8の大きさが
違つてしまつたり、あるいは、抵抗器R37,R38
の抵抗値のバラツキがあつた場合には、演算増幅
器A7,A8の各々への非反転入力電流が不均等に
なる。仮りに、演算増幅器A7への入力電流の方
が大きいとすると、演算増幅器A7の出力電圧e14
が正方向に大きくなろうとする。しかし、演算増
幅器A7の出力電圧e14が正方向に大きくなろうと
すると、演算増幅器A7と演算増幅器A8の反転入
力の接続点の電圧e13も正方向に大きくなり、従
つて演算増幅器A7の出力電圧e14の正方向に大き
くなる方は抑制される。一方で、演算増幅器A8
は反転入力端子の入力電圧e13が正方向に大きく
なるので、出力電圧e15は負方向へ大きくなろう
とし、e13を元へ戻すとともに、R39を通してR37
からの流入電流の増加を吸収しようとする。結
局、全体としては、回路素子の値のバラツキによ
る両演算増幅器への入力電圧のバラツキは緩和さ
れ、回路は安定化されている。
抵抗器R39と抵抗器R40の抵抗値にバラツキが
生じた場合にも、同様に一対の演算増幅器の出力
の相互の増大または減少により、回路は安定化さ
れる。
抵抗器R43と抵抗器R44の抵抗値にバラツキが
生じた場合にも同様である。
抵抗器R41が論理値より小さい場合には、演算
増幅器A7と演算増幅器A8の反転入力端子の接続
点の電圧e13は、演算増幅器A7の出力電圧e14に近
づく為、演算増幅器A7に対しては負帰還量が増
え、演算増幅器A8に対しては負帰還量が減るこ
ととなる。その結果、演算増幅器A7の出力電圧
e14は小さくなり、演算増幅器A8の出力電圧e15
大きくなる。結局、抵抗器R41が通常の個々の誤
差範囲である2乃至30%の誤差に収まつていれ
ば、実用的に回路全体のバランスや安定性が損な
われることなく、演算増幅器A7と演算増幅器A8
の反転入力端子の接続点の電圧e13は、演算増幅
器A8の出力電圧e15の方へ戻り(この事は,
式からも明らかであろう)、抵抗器R41の抵抗値
のバラツキによる影響は抑制されることとなる。
以上説明した様に、本考案では極めて簡単な構
成により、従来の平衡型出力増幅器の平衡バラン
スの不安定さを解消し、周波数特性、位相特性歪
率等の伝達特性の良さは言うに及ばず、極めて安
定度の高い平衡型出力増幅器を供給し得たもので
ある。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来の変成器を用いた平衡型出力増幅
器であり、第2図は能動素子を用いた従来の平衡
型出力増幅器であり、第3図は本考案による出力
増幅器である。 A1,A2,……,A8……演算増幅器、R1,R2
……,R46……抵抗器、c11,c12……コンデンサ。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 入力信号を電圧増幅率1で増幅し位相反転する
    第1の増幅器と、前記入力信号を直接増幅する第
    2の増幅器と、前記第1の増幅器の出力信号を増
    幅する第3の増幅器とから成り、入力端子と前記
    第2の増幅器の非反転入力端子とを抵抗器を介し
    て接続し、該抵抗器と同じ値の抵抗値をもつ抵抗
    器を介して前記第1の増幅器の出力端子と前記第
    3の増幅器の非反転入力端子とを接続し、前記第
    2の増幅器と第3の増幅器の反転入力端子どおし
    を接続し、該反転入力端子どおしの接続点をそれ
    ぞれ同じ大きさの抵抗値を持つ抵抗器を介して該
    第2、第3の増幅器の出力端子にそれぞれ接続
    し、該第2、第3の増幅器の出力端子にそれぞれ
    同じ大きさの抵抗値を持つ保護用抵抗を接続する
    と共に、各保護用抵抗の出力側をそれぞれ等しい
    値の抵抗器を介して第2の増幅器の出力端子と第
    3の増幅器の非反転入力端子及び第3の増幅器の
    出力端子と第2の増幅器の非反転入力端子とをそ
    れぞれ接続し、前記第2,第3の増幅器の出力端
    子にそれぞれ接続された保護用抵抗の出力端子か
    ら平衡出力を取り出すことを特徴とする増幅回
    路。
JP5173181U 1981-04-10 1981-04-10 Expired JPH03743Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5173181U JPH03743Y2 (ja) 1981-04-10 1981-04-10

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5173181U JPH03743Y2 (ja) 1981-04-10 1981-04-10

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS57166412U JPS57166412U (ja) 1982-10-20
JPH03743Y2 true JPH03743Y2 (ja) 1991-01-11

Family

ID=29848447

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5173181U Expired JPH03743Y2 (ja) 1981-04-10 1981-04-10

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH03743Y2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE50008276D1 (de) * 2000-02-11 2004-11-18 Neumann Gmbh Georg Symmetrierschaltungsanordnung

Also Published As

Publication number Publication date
JPS57166412U (ja) 1982-10-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5345346A (en) Positive feedback low input capacitance differential amplifier
US4571553A (en) Amplifier circuit with distortion cancellation function
US4254380A (en) Bridge amplifier
JPH0354387B2 (ja)
CN112083212B (zh) 电流传感器及其频率补偿方法
CN117792300A (zh) 一种放大器和示波器
US3401351A (en) Differential amplifier
JPH03743Y2 (ja)
US3908173A (en) Differential amplifying system with forced differential feedback
JPS5931048Y2 (ja) 低雑音増幅器
JP3176322B2 (ja) 高減衰率を有する増幅回路
JP2739952B2 (ja) オーディオ増幅回路
JPH0687529B2 (ja) 電荷増幅器
JPH0635540Y2 (ja) 差動増幅器
JP2993532B2 (ja) ホイートストンブリッジ型ロードセルの励振回路
JPH0691387B2 (ja) 電荷増幅器
WO2024090239A1 (ja) 差動入力差動出力型の反転増幅回路および測定装置
JPS6340902Y2 (ja)
JPS58117707A (ja) 共通モ−ド信号の低減回路
JPH0339928Y2 (ja)
JPH0535607Y2 (ja)
JPH05191157A (ja) 平衡入力型音声増幅回路
JPS6117619Y2 (ja)
JPH09246880A (ja) 増幅回路
JPS584327Y2 (ja) 増幅回路