JPH068751Y2 - 座席クッション体 - Google Patents

座席クッション体

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JPH068751Y2
JPH068751Y2 JP1986185984U JP18598486U JPH068751Y2 JP H068751 Y2 JPH068751 Y2 JP H068751Y2 JP 1986185984 U JP1986185984 U JP 1986185984U JP 18598486 U JP18598486 U JP 18598486U JP H068751 Y2 JPH068751 Y2 JP H068751Y2
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JP
Japan
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urethane foam
foam molded
seat cushion
cushion body
molded body
Prior art date
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Application number
JP1986185984U
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English (en)
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JPS6391052U (ja
Inventor
隆文 金子
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Inoac Corp
Original Assignee
Inoac Corp
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この考案は、車両用または家具用の座席クッション体に
関する。
(従来の技術) 従来、車両用等の座席クッション体としては、弾性発泡
体、特にウレタンフォーム成形体からなるものが殆どで
ある、これは、ウレタンフォーム成形体が他の材質と比
べてクッション性及び軽量性において特に優れているこ
とによる。
(考案が解決しようとする問題点) しかしながら従来の座席クッション体は、長時間使用し
ていると着座部分が蒸れて不快感を生じ易くなる問題が
あった。これは、ウレタンフォーム成形体の通気性が低
いことによる。しかし、ウレタンフォーム成形体は通気
性を高めると反発弾性が低下してクッション性が損なわ
れる性質を有するため、むやみに通気性を高めることも
できなかった。その結果従来にあっては、通気度30〜
60リットル/分(ASTM D1564による。以下同じ。)からな
る通気性の低いウレタンフォーム成形体を使用せざるを
得なく、前記蒸れは仕方のないものとされていた。
また、近年になって、蒸れを防ぐためにウレタンフォー
ム成形体に無数の穴を開けたり、パームロック又は合成
繊維のカールフィラメントを使用したもの等が提案され
るに至った。しかしながら、ウレタンフォーム成形体に
無数の穴を開けるには多大は労力と特殊な装置が必要と
なる問題があり、またパームロック等を用いる場合には
クッション性が損なわれる他に形状の自由度が制限され
る問題があった。
この考案は、従来技術が有している前記問題点、即ちク
ッション性、形状の自由性、製造作業性のいずれをも損
なうことなく、蒸れの問題を解決せんとするものであ
る。
(問題点を解決するための手段) この考案は、座席クッション体をモールド成形したウレ
タンフォーム成形体から形成し、かつその表面の少なく
とも着座部にセル膜のない三次元網状骨格構造のウレタ
ンフォーム成形体を接着および/または嵌合することに
より固定したことを特徴とするものである。
(作用) セル膜のない三次元網状骨格構造のウレタンフォーム成
形体とは、ウレタンフォーム成形体のセル膜を除去した
構造からなるもので、適度な弾性を有し、かつ通気性に
優れたものである。
従って、そのセル膜のない三次元網状骨格構造のウレタ
ンフォーム成形体により着座部である座面を構成してな
るこの考案の座席クッション体はクッション性を損なう
ことなく、表面の通気性を高くでき、蒸れを解消するこ
とができあたもののである。
また、座席クッション体の製造に際しても、表面着座部
を凹形状とした若しくは厚みを減じた通常のウレタンフ
ォーム成形体を通常のモールド成形等により成形し、そ
の着座部にセル膜のない三次元網状骨格構造のウレタン
フォーム成形体をセットするだけでよく、簡単な作業で
済ますことができるのである。
しかも、座席クッション体の形状を定める前記通常のウ
レタンフォーム成形体の成形を、形状自由性の高いモー
ルド成形により行うことができるため、クッション体形
状を自由に設計することもできるのである。
(実施例) 以下一実施例に基づきこの考案を説明する。
第1図はこの考案による車両用座席クッション体の一例
10に関するもので、そのクッション体10を切断端面とも
に示す斜視図である。
座席クッション体10は、両側が盛り上がった形状からな
る通常のウレタンフォーム成形体12の表面の一部、即ち
両側部間の着座部にセル膜のない三次元網状骨格構造の
ウレタンフォーム成形体14を設けた構造からなる。
通常のウレタンフォーム成形体12は荷重の大半を支持す
るもので、その材質としては、通気度30〜100リットル
/分好ましくは30〜60リットル/分のウレタンフォーム
成形体が用いられる。
また、セル膜のない三次元網状骨格構造のウレタンフォ
ーム成形体14は、通気度が200リットル/分以上のものを
用いるのが好ましい。セル膜のないウレタンフォーム成
形体は、通常のウレタンフォーム成形体を周知手段、た
とえばアルカリ処理、爆発処理、あるいは配合処理等に
よって容易に製造し得るものである点で好都合である。
また、セル膜のないウレタンフォーム成形体は、クッシ
ョン性の点からエーテルフォーム成形体が特に好まし
い。このセル膜のない三次元網状骨格構造のウレタンフ
ォーム成形体14は、図示のような中央の着座部のみに
限らず、両側部まであるいは全表面に亘って設けられる
こともあり、それらは座席形状、あるいはこのクッショ
ン体10に被せられる表皮材(図示せず)の材質等によっ
て選択される。また、セル膜のない三次元網状骨格構造
のウレタンフォーム成形体14は、通常のウレタンフォー
ム成形体12表面に接着することにより、あるいは通常の
ウレタンフォーム成形体12表面に嵌合用凹部を形成して
おき、その凹部に嵌合させることにより、またはそれら
の両者により、更には係合部材の使用等により、ウレタ
ンフォーム成形体12表面に固定される。
このようにしてなる座席クッション体10は、所望の表皮
材、好ましくはファブリック調表皮材によって被覆さ
れ、車両用座席とされる。
次にこの座席クッション体10の製造例を簡略に説明す
る。
まず、成形型内にウレタンフォーム原料を注入してモー
ルド成形により、通常のウレタンフォーム成形体12を所
定形状に発泡成形する。このとき、該ウレタンフォーム
成形体12の表面には、セル膜のない三次元網状骨格構造
のウレタンフォーム成形体14をセットするための凹部等
を形成しておく。
次いで、爆発処理、アルカリ処理、配合処理等により得
られたセル膜のない三次元網状骨格構造のウレタンフォ
ーム成形体14を、前記通常のウレタンフォーム成形体12
表面の凹部等からなる所定部に、接着、嵌合等によりセ
ットする。これによって所望の座席クッション体10が得
られる。
得られた座席クッション体10は、表面の少なくとも着座
部が通気性の高いかつ弾性のあるセル膜のない三次元網
状骨格構造のウレタンフォーム成形体14からなるため、
長時間に亘る使用に際しても蒸れることがない。しか
も、クッション性が損なわれることもない。
(考案の効果) この考案は、ウレタンフォーム成形体の表面所定部をセ
ル膜のない三次元網状骨格構造のウレタンフォーム成形
体から構成して座席クッション体としたものである。そ
のため、座席クッション体に必要なクッション性を損な
うことなく、使用時の蒸れを解消できたのである。
また、この座席クッション体の製造に際しても、形状自
由度、作業性に優れるモールド成形を利用し、セル膜の
ない三次元網状骨格構造のウレタンフォーム成形体を接
着、嵌合等することによって行うことができるため、座
席クッション体の形状自由度を高めることができ、かつ
製造作業も簡略にすることができたのである。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案による車両用座席クッション体一例に
関し、そのクッション体を切断端面とともに示した斜視
図である。 10…座席クッション体 14…セル膜のない三次元網状骨格構造のウレタンフォー
ム成形体

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】モールド成形した所定形状のウレタンフォ
    ーム成形体からなる座席クッション体において、その表
    面の少なくとも着座部にセル膜のない三次元網状骨格構
    造のウレタンフォーム成形体を接着および/または嵌合
    することにより固定したことを特徴とする座席クッショ
    ン体。
  2. 【請求項2】セル膜のない三次元網状骨格構造のウレタ
    ンフォーム成形体が通気度200リットル/分(ASTM D1564
    による。)以上のものである実用新案登録請求の範囲第
    1項記載の座席クッション体。
JP1986185984U 1986-12-02 1986-12-02 座席クッション体 Expired - Lifetime JPH068751Y2 (ja)

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JPS6391052U JPS6391052U (ja) 1988-06-13
JPH068751Y2 true JPH068751Y2 (ja) 1994-03-09

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006314500A (ja) * 2005-05-12 2006-11-24 Shigeru Co Ltd 車両用シート

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