JPH0687332A - スライドルーフのシール構造 - Google Patents

スライドルーフのシール構造

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JPH0687332A
JPH0687332A JP4237262A JP23726292A JPH0687332A JP H0687332 A JPH0687332 A JP H0687332A JP 4237262 A JP4237262 A JP 4237262A JP 23726292 A JP23726292 A JP 23726292A JP H0687332 A JPH0687332 A JP H0687332A
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roof
slide roof
slide
deflector
opening
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JP4237262A
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Motoyoshi Yoshida
元喜 吉田
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Mazda Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 スライドルーフを備えた車両において、車両
走行時における吸出音の低減と防水性能の向上とを図
る。 【構成】 ルーフ開口部40に車体前後方向にスライド
可能に装着されたスライドルーフ6と、該スライドルー
フ6の周縁に設けられたウェザーストリップ7と、上記
スライドルーフ6の閉蓋状態においては該スライドルー
フ6の下方側に格納されるデフレクター11とを備えた
車両において、上記スライドルーフ6の閉蓋状態におい
て上記ルーフ開口部40と上記デフレクター11の間を
シールする第1シール部材31と、該デフレクター11
と上記スライドルーフ6との間をシールする第2シール
部材63とを備え、上記スライドルーフ6の閉蓋状態に
おいては、該スライドルーフ6と上記ルーフ開口部40
との間を、上記ウェザーストリップ7の他に、上記第1
シール部材と第2シール部材とによって二重にシールす
るもの。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本願発明は、車体のルーフパネル
部分に形成した開口部に摺動開閉可能にスライドルーフ
を設けた車両におけるスライドルーフのシール構造に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、車両においては、車室内における
開放感を高めるという観点から、ルーフに設けた開口部
に、車体前後方向にスライドして上記開口部を開閉蓋す
るスライドルーフを取付けることが試みられている(実
開昭62ー156024号公報参照)。
【0003】ところで、このようなスライドルーフを備
えたものにおいては、その閉蓋時における上記開口部と
スライドルーフとの間のシール性が重要であり、従来一
般には上掲公知例にも開示されるように、上記スライド
ルーフの周縁にウェザーストリップを取付け、該ウェザ
ーストリップを上記開口部の周縁部に当接させることで
これを達成するのが通例である。
【0004】一方、スライドルーフを開いた状態で走行
する場合には、走行風が上記開口部から室内側に巻き込
まれるのを防止して車室内の快適性を確保することが必
要があり、このための手段として従来より、上記開口部
の前端部に、スライドルーフ開蓋時にはルーフより上方
に延出して走行風の車室側への巻き込みを防止するとと
もに、スライドルーフ閉蓋時には該スライドルーフの下
方側に格納されるように構成したデフレクターを備える
ことが知られている(例えば、実開昭61ー52518
号公報参照)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、スライドル
ーフを閉じた状態で走行する場合、車体振動によりスラ
イドルーフには上下方向(厚さ方向)の振動が発生するこ
とが知られているが、このように上下方向の振動が生じ
た場合、スライドルーフの周縁に設けたウェザーストリ
ップによって該スライドルーフとルーフ開口部との間が
シールされていても、振動により該シール部分に微少隙
間が生じることが有る。かかる場合、車両の走行に伴い
該隙間を通して車室内の空気が外部へ吸い出される吸い
出し現象により吸出音が発生することとなり、特にルー
フ開口部の前端部、即ち、運転席及び助手席の上方位置
における吸出音は直接乗員の不快感につながるものであ
るため極力これを防止することが必要となる。
【0006】そこで本願発明は、ルーフ開口部とスライ
ドルーフとの間のシールをウェザーストリップによって
行うようにしたものにおいて、既存部材を有効に利用し
て両者間のシール性をさらに高めることで、吸出音を低
コストで確実に防止するとともに、併せて防水性能のさ
らなる向上をも図るようにしたスライドルーフのシール
構造を提案せんとしてなされたものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本願発明ではかかる課題
を解決するための具体的手段として、請求項1記載の発
明では、車体のルーフ部分に形成されたルーフ開口部に
車体前後方向にスライド可能に装着され、車体後方側に
スライドすることで該ルーフ開口部を開蓋し、車体前方
側へスライドすることで該ルーフ開口部を閉蓋するスラ
イドルーフと、該スライドルーフの周縁に設けられ、該
スライドルーフの閉蓋位置において上記ルーフ開口部の
周縁に当接して該ルーフ開口部と上記スライドルーフと
の間をシールするウェザーストリップと、上記ルーフ開
口部の前端部位に設けられ、上記スライドルーフの開蓋
状態においては上記ルーフより上方に延出する一方、該
スライドルーフの閉蓋状態においては該スライドルーフ
の下方側に格納されるデフレクターとを備えた車両にお
いて、上記スライドルーフの閉蓋状態において上記ルー
フ開口部と上記デフレクターの間をシールする第1シー
ル部材と、該デフレクターと上記スライドルーフとの間
をシールする第2シール部材とを備えたことを特徴とし
ている。
【0008】請求項2記載の発明では、請求項1記載の
スライドルーフのシール構造において、上記第1シール
部材が上記デフレクターの前端部に設けられ、上記第2
シール部材が上記スライドルーフの下面に設けられてい
ることを特徴としている。
【0009】
【作用】本願各発明ではかかる構成とすることによって
それぞれ次のような作用が得られる。
【0010】 請求項1記載の発明では、スライドル
ーフの閉蓋時には、該スライドルーフの下方位置に格納
されたデフレクターとルーフ開口部の間が第1シール部
材によって、また該スライドルーフとデフレクターとの
間が第2シール部材によって、それぞれシールされるこ
とから、ルーフ開口部の前端部においては、スライドル
ーフの前端部に設けたウェザーストリップによるシール
作用の他、上記第1及び第2シール部材とで二重にシー
ルされることとなり、車両の走行に伴う空気の吸い出し
作用が効果的に防止されることになる。
【0011】また、この場合、上記ウェザーストリップ
によるシール部の下方空間は、上記デフレクターと各シ
ール部材とによって略密閉空間とされることから、該ウ
ェザーストリップによるシール部分に空気の吸い出し現
象が発生する場合、上記密閉空間が緩衝空間として作用
し、該デフレクターよりも下方側に位置する車室側から
の空気の吸い出し防止作用がさらに確実ならしめられ
る。
【0012】 請求項2記載の発明では、上記記載
の作用に加えて、上記第1シール部材がデフレクターの
前端部に、第2シール部材がスライドルーフの下面側に
それぞれ設けられていることから、スライドルーフの開
蓋状態においては上記第1シール部材は該デフレクター
の一部として機能し該デフレクターによる走行風の車室
側への巻き込み防止作用をさらに高める如く作用し、ま
た第2シール部材はスライドルーフとともにルーフ開口
部の後端側に引き込まれて該ルーフ開口部内へ露出する
のが防止されるものである。
【0013】
【発明の効果】従って、本願各発明のスライドルーフの
シール構造によればそれぞれ次のような効果が得られ
る。
【0014】(a) 請求項1記載のスライドルーフのシー
ル構造によれば、スライドルーフの閉蓋状態において
は、ルーフ開口部の前端部におけるスライドルーフとの
間のシールが、ウェザーストリップによるシール作用に
加えて、さらに第1及び第2シール部材によって二重に
行なわれ、しかも該ウェザーストリップの車室側部分に
デフレクターと上記第1,第2シール部材とによって略
密閉状の緩衝空間が形成されることから、スライドルー
フ閉蓋状態での車両走行時における空気の吸い出し作用
が確実に防止され、吸出音による乗員の不快感が解消さ
れ、延いては車両の商品価値の向上に寄与し得るもので
ある。
【0015】また、この場合、デフレクターという既存
の部材を使用して二重シール構造を実現するものである
ことから、より低コストで上記効果を達成することがで
き、商品としての車両に要求される高品質化と低コスト
化とを両立し得るという効果が得られるものである。
【0016】さらに、上記の如き二重シール構造とされ
ることで、上記ルーフ開口部とスライドルーフとの間に
おける防水性能も一段と高められ、車両の品質向上が図
られるという効果も得られるものである。
【0017】(b) 請求項2記載のスライドルーフのシー
ル構造によれば、上記(a)記載の効果に加えて、スライド
ルーフ開蓋状態においては、第1シール部材がデフレク
ターの一部として機能することから該デフレクターによ
る走行風の車室側への巻き込み防止作用がさらに高めら
れ、より快適な運転が実現されるとともに、第2シール
部材のルーフ開口部への露出が防止されることから該ル
ーフ開口部部分における美観性が良好ならしめられると
いう効果も得られるものである。
【0018】
【実施例】以下、本願発明のスライドルーフのシール構
造を実施例に基づいて具体的に説明すると、図1には本
願発明の実施例にかかるスライドルーフのシール構造が
適用された車体1のルーフ2部分が示されており、該ル
ーフ2には矩形の開口部3が形成されるとともに、この
開口部3には後述のスライドルーフユニット4が嵌装固
定されている。
【0019】上記スライドルーフユニット4は、上記ル
ーフ2の開口部3の内側に嵌装される矩形枠状の支持枠
部材5に、スライドルーフ6とデフレクター装置10と
を配置して構成されている。
【0020】上記支持枠部材5は、図2及び図3に示す
ように、その上面から縦方向に回り込んで開口の内周壁
を構成する縦壁部材41と該縦壁部材41の下側に配置
されて開口周縁に所定幅の底壁を形成する底壁部材42
とを有しており、該縦壁部材41の内周で特許請求の範
囲中のルーフ開口部40が構成されている。
【0021】又、この支持枠部材5の底壁部材42にお
ける左右両側縁部には、それぞれ車体前後方向に向けて
左右一対のガイドレール8,8が取り付けられるととも
に、この一対のガイドレール8,8にそれぞれ形成した
第1ガイド溝81,81(図4参照)内には支持ブラケッ
ト(図示省略)が摺動可能に嵌装されている。そして、こ
の支持ブラケットは、上記支持枠部材5の後端部に配置
された駆動機構(図示省略)により車体前後方向に駆動可
能とされている。
【0022】さらに、この支持ブラケットには、スライ
ドルーフ6の左右両端部が支持されており、該スライド
ルーフ6はこの支持ブラケットの車体前後方向への移動
に伴ってこれと一体的に前後動して上記ルーフ開口部4
0を開蓋あるいは閉蓋するようになっている。即ち、図
1及び図2に示すようにスライドルーフ6が車体後方側
に移動した状態では上記ルーフ開口部40が開蓋せしめ
(以下、この状態を開蓋状態という)、また図3に示すよ
うにスライドルーフ6が車体前方側へ移動した状態では
上記ルーフ開口部40を該スライドルーフ6によって閉
蓋せしめる(以下、この状態を閉蓋状態という)。
【0023】また、このスライドルーフ6は、その周縁
にウェザーストリップ7を装着せしめており、その閉蓋
状態においては該ウェザーストリップ7をルーフ開口部
40の周縁を構成する上記縦壁部材41に当接させるこ
とで該ルーフ開口部40との間のシール性を確保するよ
うになっているが、この場合、特に図3に示すようにス
ライドルーフ6の前端部においては上記ウェザーストリ
ップ7が縦壁部材41に略直交方向から当接することで
シール性が確保され、また該スライドルーフ6の両側部
においては該ウェザーストリップ7が常時縦壁部材41
に当接した状態で摺動することでシール性が確保され
る。尚、このウェザーストリップ7は、上記スライドル
ーフ6の下面側に設けたブラケット61により該スライ
ドルーフ6側に固定保持されている。
【0024】一方、上記ルーフ開口部40の前端部に
は、上記デフレクター装置10が車幅方向に延設状態で
配置されている。このデフレクター装置10は、スライ
ドルーフ6の開蓋状態での走行時に走行風がルーフ開口
部40の前端部分から車室内に巻き込まれるのを防止し
て車室内の快適性を確保するためのものであって、図2
〜図4に示すように、緩い湾曲断面形状をもつ帯状プレ
ート体で構成されるデフレクター11を備えている。こ
のデフレクター11は、長手方向に延びる前端縁部11
aにシールラバー31(特許請求の範囲中の第1シール部
材に該当する)を装着するとともに、その左右両端部1
1c,11cにはリップ状のサイドシール部材32を介し
て端部材12,12をそれぞれ取り付けている。また、
この端部材12,12には、その一端にガイドローラ2
3を備えた第2リンク14が第3ピン19を介して取り
付けられている。尚、このガイドローラ23は、上記ガ
イドレール8の第2ガイド溝82内に遊嵌され、該第2
ガイド溝82に沿って車体前後方向に移動可能とされて
いる。また、上記デフレクター11の長手方向寸法(車
幅方向寸法)は、その左右両端にそれぞれ設けた上記サ
イドシール部材32,32が上記縦壁部材41の車幅方
向両側面にそれぞれ弾圧当接可能なるようにルーフ開口
部40の内側寸法に対応して設定されている。
【0025】さらに、上記デフレクター11の上記端部
材12,12取付位置よりも適宜寸法だけ内側に偏位し
た位置には、それぞれデフレクター側ブラケット15,
15が取り付けられている。さらに、この各デフレクタ
ー側ブラケット15,15は、それぞれ第1リンク13,
13を介して上記支持枠部材5の底壁部材42側に固定
されたユニット側ブラケット16,16に連結されてい
る。従って、デフレクター11は、その両端部にそれぞ
れ配置された上記第1リンク13,13と第2リンク1
4,14とにより、その傾斜角を変化させながら車体前
後方向に回動可能とされている(図2及び図3参照)。
【0026】また、上記第1リンク13は、第2ピン1
8部分に設けた第2スプリング22によって常時上方
(図2の矢印A方向)へ回動付勢されるとともに、その最
大回動位置は上記ユニット側ブラケット16に設けたス
トッパー27と第1リンク13とが係合することで規制
される。一方、上記デフレクター側ブラケット15(即
ち、デフレクター11)は、第1ピン17部分に設けた
第1スプリング21によって上記第1リンク13とは逆
方向(図2の矢印B方向)に常時回動付勢されるととも
に、その最大回動位置は上記第1リンク13に設けたス
トッパー26と上記デフレクター側ブラケット15に設
けた係合突起25とが係合することで規制されるように
なっている。そして、図2に示すように、上記スライド
ルーフ6の開蓋状態においては、上記第1リンク13及
びデフレクター側ブラケット15がともに最大規制位置
に設定され、上記デフレクター11はその前端縁部11
aから後端縁部11bに向って上昇傾斜するとともに、該
後端縁部11b側を上記縦壁部材41の上面よりも適宜
寸法だけ上方に延出せしめた姿勢とされる。以下、この
時のデフレクター11の状態を使用時状態という。
【0027】これに対して、図3に示すようにスライド
ルーフ6の閉蓋状態においては、該スライドルーフ6の
作動に連動してデフレクター11は該スライドルーフ6
の下方位置に格納される(以下、この状態を格納状態と
いう)。即ち、上記スライドルーフ6の下面には上記第
2リンク14と係合可能な押圧部材62が設けられてお
り、上記スライドルーフ6がその開蓋状態から閉蓋状態
に移動する場合、上記押圧部材62が図2に示すように
斜めに起き上がった状態にある第2リンク14と係合し
てこれを下方に押し下げる如く作用する。すると、該第
2リンク14は、上記第1リンク13が第2ピン18を
中心として回動することから、上記ガイドレール8の第
2ガイド溝82にガイドされ、次第にその傾斜角を小さ
くしながら前方へ移動し、最終的に上記デフレクター1
1は上記スライドルーフ6の下方位置へ格納されるもの
である。そして、この格納状態においては、上記デフレ
クター11の前端縁部11aに設けたシールラバー31
が上記支持枠部材5の縦壁部材41に当接して該底壁部
材42とデフレクター11との間をシールするととも
に、該デフレクター11の両端部11c,11cにそれぞ
れ設けた上記サイドシール部材32,32が底壁部材4
2の側面部分にそれぞれ当接して該デフレクター11の
端部と縦壁部材41との間をシールする。
【0028】さらに、上記スライドルーフ6の下面には
車幅方向に延びるシールリップ63(特許請求の範囲中
の第2シール部材に該当する)が取り付けられており、
上記スライドルーフ6が閉蓋され且つ上記デフレクター
11が格納された状態において該デフレクター11の後
端縁部11bに当接して該デフレクター11とスライド
ルーフ6との間をシールするようになっている。
【0029】従って、このスライドルーフ6の閉蓋状態
においては、該スライドルーフ6の前端部と上記縦壁部
材41(即ち、ルーフ開口部40の開口縁部)との間は、
該スライドルーフ6の前端縁部に設けたウェザーストリ
ップ7によりシールされる他に、上記デフレクター11
の前端縁部11aに設けたシールラバー31と後端縁部
11bに当接するサイドシール部材32とによって二重
にシールされることとなり、そのシール性が格段に向上
する。しかも、この状態においては、上記スライドルー
フ6とデフレクター11との間に位置する空間部33
が、上記ウェザーストリップ7とシールラバー31とシ
ールリップ63及び一対のサイドシール部材32によっ
て略密閉状空間となり、室内側と車室側との間の圧力変
化を吸収する緩衝空間として機能することになる。
【0030】この結果、スライドルーフ閉蓋状態での車
両の走行時に走行振動を受けてスライドルーフ6に上下
方向の振動が発生したとしても、上記の二重シール構造
によるシール性能の向上と、上記空間部33における圧
力変化の緩衝作用とにより、室内空気がシール部分を通
って車外側に吸い出される作用が効果的に抑制され、吸
い出しに伴う吸出音が確実に防止されるものである。そ
して、このようにルーフ開口部40の前端部において吸
出音の発生が防止されるということは、該前端部の直下
方位置に着座することになる乗員が吸出音によって不快
感を覚えるということが確実に防止されるということで
あり、それだけ室内の静粛性が確保され車両の商品価値
が高められるものである。また、このような二重シール
構造の実現により、上記スライドルーフ6とルーフ開口
部40との間の防水性も一段と高められ、これによって
も車両の高品質化が促進されるものである。
【0031】さらに、このような二重シール構造を、既
存部材であるデフレクター11を利用して実現するよう
にしていることから、例えば専用部材を用いてこれを実
現する場合比して、部品点数が少なくて良く、それだけ
装置の低コスト化が図れるものである。
【0032】一方、この実施例のように、シールラバー
31を縦壁部材41側ではなく、デフレクター11側に
設けると、該デフレクター11の使用時状態においては
該シールラバー31がデフレクター11の一部として機
能し走行風の偏向作用を行い得ることから、該デフレク
ター11による走行風の巻き込み防止作用がより一層促
進されるという利点が得られる。又、シールリップ63
についても、この実施例においてはこれをデフレクター
11側ではなく、スライドルーフ6の下面側に設けてい
るが、このようにシールリップ63をスライドルーフ6
側に設けるとスライドルーフ6の開蓋状態においては該
スライドルーフ6とともにシールリップ63もルーフ開
口部40の後方側に後退して該ルーフ開口部40内へ露
出するのが防止されることから、開蓋状態における見映
えが良好ならしめられるという利点が得られるものであ
る。因みに、シールリップ63がデフレクター11の後
端縁部11b側に取り付けられていると、スライドルー
フ6の開蓋状態においてはこれが直接ルーフ開口部40
側に露出し見映えが損なわれるものである。
【0033】以上のように、この実施例のものにおいて
は、既存部材であるデフレクター11を利用し、スライ
ドルーフ6の閉蓋状態において該デフレクター11と縦
壁部材41との間をシールするシールラバー31と該デ
フレクター11とスライドルーフ6との間をシールする
シールリップ63とを設けるという極めて簡単且つ安価
な構造によって、閉蓋状態におけるルーフ開口部40と
スライドルーフ6との間のシールを高めて吸出音の発生
を確実に防止することができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の実施例にかかるシール構造が適用さ
れたスライドルーフを備えた車両のルーフ部分の斜視図
である。
【図2】図1のII-II部の拡大縦断面図である。
【図3】図2の状態変化図である。
【図4】図2に示したデフレクターの要部拡大分解斜視
図である。
【符号の説明】
1は車体、2はルーフ、3は開口部、4はスライドルー
フユニット、5は支持枠部材、6はスライドルーフ、7
はウェザーストリップ、8はガイドレール、10はデフ
レクター装置、11はデフレクター、12は端部材、1
3は第1リンク、14は第2リンク、15はデフレクタ
ー側ブラケット、16はユニット側ブラケット、17は
第1ピン、18は第2ピン、19は第3ピン、21は第
1スプリング、22は第2スプリング、23はガイドロ
ーラ、25は係合突起、26はストッパー、27はスト
ッパー、31はシールラバー、32はサイドシール部
材、40はルーフ開口部、41は縦壁部材、42は底壁
部材、50はトリム、51はガーニッシュ、61はブラ
ケット、62は押圧部材、63はシールリップ、81は
第1ガイド溝、82は第2ガイド溝である。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体のルーフ部分に形成されたルーフ開
    口部に車体前後方向にスライド可能に装着され、車体後
    方側にスライドすることで該ルーフ開口部を開蓋し、車
    体前方側へスライドすることで該ルーフ開口部を閉蓋す
    るスライドルーフと、 該スライドルーフの周縁に設けられ、該スライドルーフ
    の閉蓋位置において上記ルーフ開口部の周縁に当接して
    該ルーフ開口部と上記スライドルーフとの間をシールす
    るウェザーストリップと、 上記ルーフ開口部の前端部位に設けられ、上記スライド
    ルーフの開蓋状態においては上記ルーフより上方に延出
    する一方、該スライドルーフの閉蓋状態においては該ス
    ライドルーフの下方側に格納されるデフレクターとを備
    えた車両において、 上記スライドルーフの閉蓋状態において上記ルーフ開口
    部と上記デフレクターの間をシールする第1シール部材
    と、該デフレクターと上記スライドルーフとの間をシー
    ルする第2シール部材とを備えたことを特徴とするスラ
    イドルーフのシール構造。
  2. 【請求項2】 請求項1において、上記第1シール部材
    が上記デフレクターの前端部に設けられ、上記第2シー
    ル部材が上記スライドルーフの下面に設けられているこ
    とを特徴とするスライドルーフのシール構造。
JP4237262A 1992-09-04 1992-09-04 スライドルーフのシール構造 Pending JPH0687332A (ja)

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