JPH0687113A - セメントモルタルおよびコンクリート用の蒸発防止剤 - Google Patents

セメントモルタルおよびコンクリート用の蒸発防止剤

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JPH0687113A
JPH0687113A JP5134466A JP13446693A JPH0687113A JP H0687113 A JPH0687113 A JP H0687113A JP 5134466 A JP5134466 A JP 5134466A JP 13446693 A JP13446693 A JP 13446693A JP H0687113 A JPH0687113 A JP H0687113A
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paraffin
aqueous
concrete
paraffin emulsion
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JP5134466A
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Josef Franz Drs
ヨーゼフ・フランツ・ドルス
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Sandoz AG
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    • C04B40/00Processes, in general, for influencing or modifying the properties of mortars, concrete or artificial stone compositions, e.g. their setting or hardening ability
    • C04B40/04Preventing evaporation of the mixing water
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08LCOMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 7日以上であるが短時間に風化し、すぐれた
蒸発防止作用をもつ組成物を提供する。 【構成】 水性パラフィン乳液と炭化水素樹脂乳液の混
合物からなるセメントモルタルおよびコンクリート用蒸
発防止剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、セメントモルタルお
よびコンクリートの新しい蒸発防止剤およびそれらの使
用法に関するものである。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】硬化
を可能にするのに十分な水分がない程にまで、新たに施
工されたモルタルまたはコンクリートからは水分が蒸発
することがある。このようなことを克服するための2つ
の方法は、コンクリートの表面に水分を添加すること
と、障壁用の層を適用することである。からからに乾燥
してしまうことを防ぐことは、出来ればコンクリートモ
ルタルを施工した直後に始めねばならない。その理由
は、まだ十分に固化していないコンクリートの中で、収
縮によるひび割れが、特に風にさらされる部分があると
きに急速に発生するからである。からからに乾燥する危
険性は、周囲の空気の温度よりもコンクリートの温度が
高い時(例えば冬期)に特に大きい。したがって、コン
クリートの表面は7日間は湿らせておかねばならない
し、また特にゆるやかに固化させるセメントに対して
は、更に長い期間湿らせておかねばならない。長期間コ
ンクリートの湿気を保つことは、特にコンクリートが、
例えば低収縮性、水に対する不浸透性、対霜露塩性、高
耐摩耗性等の特殊な要求を満たさねばならない時の一つ
の必要条件である。
【0003】現在までに、コンクリートの後処理用とし
て各種の工法が用いられてきた。またこれらの工法は数
多くの有利な点や不利な点を持っている。例えば、直接
に水を補給する後処理法や、水分を含んだ覆いによる後
処理方法や、箔のカバーや膜形成性の後処理用品等であ
る。膜形成性の後処理用品の一種には、“コンクリート
養生コンパウンド"として一般によく知られている化合
物が既知である。これらはしばしばパラフィンワックス
のような材料の有機溶媒の溶液、もしくは水中分散液を
基礎にしたものであり、又一般に十分な厚さの被覆層を
与える為に吹付器が用いられる。通常吹付作業は、表層
が僅かに湿気を帯びた状態になるまでは始めてはいけな
い。しかしながらこの時点迄には、既に多くの水分が蒸
発してしまっている。急速な溶媒の蒸発或いは乳液の脱
乳化は、コンクリートの表面を覆う濃密なフイルムを作
り出すが、しかしそれによって吸収されることはない
し、又コンクリートからの水分の蒸発を大いに(養生効
率指数に依って)阻害することになる。蒸発によって失
われる水分を防止するための物質の能力の指標である”
養生効率指数”は、ブリティッシュ・ミニストリー・オ
ブ・パブリック・ビルディング・アンド・ワークス・ゼ
ネラル・スペシイフィケーション、No.201、アペン
ディクスB(British Ministry of Pubric Building an
d Works General SpecificationNo.201,Appendix B)に
規定されている。防護膜は大気や機械的な影響の結果と
して最終的に腐朽する。薄膜に対する機械的な損傷は少
なくとも最初の7日間は避けねばならない。
【0004】全然風化しないか或いは非常にゆっくりと
しか風化しない後処理用フイルムは、後で用いるプラス
ターの付着や床の仕上剤、被覆剤、接着剤、ペンキ等の
粘着を損なったり妨げる。一方ベンゼンや芳香族の炭化
水素類及び塩素化炭化水素類のような、環境上受け入れ
難い有機溶剤の使用は出来る限り避けるべきであり、水
系で急速に生物学的に分解してしまうような薄膜成形物
を用いるべきである。
【0005】よく知られている製品の中で、各種の水溶
性パラフィンの乳液は、コストと効力の比率において特
に有利であることが立証されている。しかしこれらは腐
朽が特に日光或いはその他の外気の影響に晒されていな
いコンクリートの表面において特に遅いという不利な点
を持ち、したがってそれらは次工程のしっくい塗りや床
仕上げや被覆やペンキ塗装等の粘着性を阻害することに
なる。
【0006】それ故にほんの短期間の後に(但し7日間
以上で)風化を始め、その結果フイルムが破れてパラフ
ィンの要素の風化を促進するような、パラフィンの乳液
を開発することがこの発明の目的である。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明により、天然また
は合成の炭化水素樹脂も含む水溶性パラフィンの乳濁液
が短期間の後に風化を始めるだけでなく、蒸発防止剤と
しても優れた効率指数を持っていることが発見された。
【0008】従ってこの発明は、少なくとも一種の水溶
性パラフィン乳液と少なくとも一種の天然もしくは合成
炭化水素樹脂の混合物を含むセメント組成物の為の養生
用コンパウンドを提供するものである。
【0009】“パラフィン乳液”という言葉は、外界温
度(室温)を超える融点を持つ、高級アルカン(飽和脂
肪族炭化水素)の水性乳液を意味しており、それは乳液
の乾燥の際或る塗料が薄膜を形成するというような意味
では薄膜を形成しない。(レンプ“ケミー・レキシコ
ン”(Rompp “Chemie Lexikon”)第9版、(1989
年)、第1巻、102頁、参照、その内容を引用して本
明細書中に包含させる)。この乳液は、任意の便宜的な
方法によって安定され得るが、好ましくは粒径2μ以下
の陰イオン的乳化パラフィンの混合液(融点45〜51
℃)を使用する。そのようなパラフィン乳液の例として
は、モービル(Mobil社製のMobilcer55もしくはMulre
x62およびクレイ・バレイ社製のUBATOL FPG 860があ
る。
【0010】“炭化水素樹脂”とは、キルクーオズマー
(Kirk-Othmer)の“エンシクロペディア・オブ・ケミ
カル・テクノロジー(Encyclopedia of Chemical Techn
ology)”、第3版、第12巻、852〜869頁(そ
の内容を引用して本明細書中に包含させる)に記載され
た製品の類に属する一種の化合物を意味している。これ
らは種々の原料から誘導された低分子量の熱可塑性重合
体である。好ましい炭化水素樹脂は、いわゆる“テルペ
ン”及び“石油樹脂”および上記文献に記述されている
“純粋な単量体から成る樹脂”である。
【0011】この発明に用いるのに適した天然または合
成の炭化水素樹脂の例は、トール樹脂、松やに、エッソ
製のNo・1000型の”エスコレツ(商標名)という
合成樹脂、(商標名)”ペトロシン”というミツイ(Mi
tsui)社製の樹脂、(商標名)”レーセン”と各種社製
の樹脂およびそれらの混合したものから製造された、フ
ェイムまたはネシレス(Necires)社製の樹脂がある。
その活性成分は、有機溶剤の溶液から高濃度のフイルム
を形成する分子量が2000以下の熱可塑性重合体であ
る(レンプ(Rompp).第9版、第3巻、2291頁参
照)。特に好ましい原料はクレムス・ケミ社製の(2μ
以下の粒度)のカゼインで安定化され陰イオン状に分散
したトール樹脂である。
【0012】このパラフインと炭化水素樹脂の成分は、
95:5〜30:70、好ましくは70:30〜50:
50の固体重量比で存在している。乳液中のその固体の
含有量は、それが普通の道具で吹付けが可能なことを条
件に、一般に固体の含量は10〜60重量%、好ましく
は15〜40重量%の間が望ましい。低い含有量の固体
を持った乳液は、適用に必要な量(80g/m2 〜25
0g/m2 の消費量)に達するまで何回も吹付ける必要
がある。
【0013】パラフィンと天然または合成の炭化水素樹
脂の成分と同様に、更に蒸発防止剤として既知の成分も
また存在することができる。使用され得るそれらのもの
は、ポリビニールアセテート、スチレン−ブタジエン樹
脂、スチレン−アクリレート、種々のアクリレートの共
重合体、またはその他の樹脂(エポキシ)、ゴムおよび
塩素化ゴムおよびそれらの混合物などのような、各種の
化学製品を基礎にした合成重合体の乳液である。但し、
それらはパラフィンまたはワックス及び炭化水素樹脂と
適合するものである。
【0014】下記の比較実施例は、従来の蒸発防止剤の
特性を説明するものである。 比較実施例 1 松やにおよびホワイトスピリットに基づく蒸発防止剤、
25%固体、被覆率180g/m2、オーストリア・ガ
イドラインRVS11064による効率指数95.9
%。
【0015】比較実施例2 パラフィン乳液(モービル社製の“Mobilcer”(商標
名)55)、陰イオン性非イオノゲン、20%固体、被
覆率100g/m2、コンクリート表面の施工直後に適
用した時の効率指数24.2%、コンクリート表面の施
工の2時間後に適用した場合86.9%。この値は最低
要求値の85%を超えている。
【0016】比較実施例3 パラフィン乳液(クレイ・バレイ社の“UBATOL”(商標
名)309)、陰イオン性非イオノゲン、20%固体物
質。被覆率100g/m2、コンクリートの施工直後に
適用された時の効率指数5.06%、コンクリートの施
工の2時間後に適用した場合、効率指数は73.2%。
【0017】比較実施例4 KW樹脂乳液(クレムス・ケミ社の“SACOCELL”(商標
名)309)、陰イオン、30%固体、被覆率100g
/m2 。コンクリートの施工直後適用した場合の効率指
数14.9%、コンクリート施工の2時間後に適用した
場合の効率指数8.53%。
【0018】これらの比較実施例の結果を考慮に入れる
と、パラフィン乳液および炭化水素樹脂乳液の混合液を
使用する時には、パラフィン乳液の比較的良好な効率の
指数における減少が起ると予想されるであろう。しか
し、驚くべき事に、1つの顕著な改善が存在することが
証明されている。コンクリートの施工直後に適用した場
合には、水系について、その効率指数を70%以上に上
昇させることができるということは特に驚異的なことで
ある。
【0019】実施例1 固体含有率7:1、混合製品の固体含有量20%、被覆
率100g/m2の、比較実施例4のような炭化水素樹
脂の乳液と比較実施例2のようなパラフィン乳液の混合
液。コンクリート施工直後に適用した時の効率指数5
6.2%、コンクリート施工2時間後に適用した時の効
率指数89.5%。
【0020】実施例2 比較実施例3の乳液、実施例1における混合率および固
体含有量、被覆率100g/m2の、比較実施例4中の
炭化水素を含む、比較実施例3の乳液。コンクリートの
施工直後に適用された場合の効率指数46.4%、コン
クリートの施工2時間後に適用された時の効率指数8
7.20%。
【0021】実施例3 乾燥成分の混合比率、1:1、固体含有量、20%、被
覆率100g/m2の、比較実施例4の炭化水素を含む
比較実施例2のパラフィン乳液。施工直後に用いた時の
効率指数71.5%、コンクリート施工より2時間後に
用いた時の効率指数52.8%。
【0022】実施例4 50部の水を38.8部のパラフィン乳液(モービル社
製のMULREX(商標名)62のような)および11.2部
の比較実施例4の炭化水素樹脂の乳液(クレムス・ケミ
社製の“SACOCELL”(商標名)309のような市販の)
と混合する。これで得られた効率指数は86.62%で
ある。これと比較して、50%の水と50%のMULREX6
2の混合液は、81.83%の効率指数を得る。

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 追加成分として、天然または合成の炭化
    水素樹脂を含む水性パラフィン乳液。
  2. 【請求項2】 パラフィンが25℃を超える融点をも
    つ、高級C17-150アルカンである請求項1記載の水性パ
    ラフィン乳液。
  3. 【請求項3】 炭化水素樹脂としてトール樹脂、松や
    に、Escorez(エッソ)Petrosin(三井)、Resen(FAIM
    E)、Necires(各種会社製)または同様な製品を含む請
    求項1記載の水性パラフィン乳液。
  4. 【請求項4】 乾燥した物質を基礎としてパラフィンお
    よび炭化水素樹脂を95:5から30:70の率で含む
    請求項1−3のいずれか1項記載の水性パラフィン乳
    液。
  5. 【請求項5】 10−60重量%、好ましくは15−4
    0重量%の固体含有量(パラフィン類ワックスおよび炭
    化水素樹脂の)をもつ請求項1−4のいずれか1項記載
    の水性パラフィン乳液。
  6. 【請求項6】 セメントモルタルおよびコンクリート用
    蒸発防止剤としての、請求項1−5のいずれか1項記載
    の水性パラフィン乳液の使用。
  7. 【請求項7】 a)セメント性組成物を適用した後、 b)請求項1から5のいずれか1項記載の水性パラフィ
    ン乳液を適用することを含むセメント性組成物の蒸発防
    止法。
  8. 【請求項8】 乳液の適用をセメント性組成物適用後1
    −3時間に行う、請求項7記載の方法。
  9. 【請求項9】 セメント性組成物がコンクリートもしく
    はセメントモルタルである、請求項6から8のいずれか
    1項記載の方法。
  10. 【請求項10】 乳液の量が乳液を適用するセメント性
    物質の表面を基にして80g/m2−250g/m2
    ある、請求項6から9のいずれか1項記載の方法。
  11. 【請求項11】 請求項1から5記載の水性乳液を適用
    したセメント性表面。
  12. 【請求項12】 請求項1から5のいずれか1項記載の
    80g/m2−250g/m2 の水性乳液を適用したセ
    メント性表面。
JP5134466A 1992-06-06 1993-06-04 セメントモルタルおよびコンクリート用の蒸発防止剤 Pending JPH0687113A (ja)

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