JPH068697B2 - 外気導入形空気調和機及びその運転方法 - Google Patents

外気導入形空気調和機及びその運転方法

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JPH068697B2
JPH068697B2 JP62275756A JP27575687A JPH068697B2 JP H068697 B2 JPH068697 B2 JP H068697B2 JP 62275756 A JP62275756 A JP 62275756A JP 27575687 A JP27575687 A JP 27575687A JP H068697 B2 JPH068697 B2 JP H068697B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は外気導入形空気調和機およびその運転方法に係
り、特に冷房負荷の変化および送風量の変化に対しても
外気冷房能力の過不足を少なくするのに好適な制御方法
に関する。
〔従来の技術〕
従来の装置は米国キャリア社1980年発行のカタログ
50EG−1P,Page 13,14に記載のように、外
気冷房運転範囲に於いて室内冷房サーモがONの場合、
外気取入れダンパは室内還気と外気との混合空気温度が
手動にてのみその設定値が可変な混合空気サーモの設定
値になるよう駆動され、また冷房サーモがOFFの場合
は外気取入れダンパが最小開度となるよう駆動される制
御方式となっていた。
また、外気利用冷却システムに関するものとして、米国
特許4,244,193などがあり、構造が簡単で容易
に設定できる追加ユニットを用いて、外気を利用して冷
却システムのエネルギー消費を節約するシステムに関す
る。
この追加ユニットは、機械的な冷却システムと組み合わ
せて用い、外気を利用して、冷却される部屋を補助的に
冷却する。
中間的な温度へ、冷却される部屋を最初に冷却するため
には、機械的な冷却システムが利用されるか、または、
機械的な冷却システムと追加ユニットが利用される。
冷却される部屋の所定の低い温度への冷却は、あらかじ
め定めた温度以下で比較的温度が低い外気を冷却される
部屋へ導入するための外気温度応動ファンによって行わ
れる。
〔発明が解決しようとする問題点〕
上記従来技術は、混合空気温度の設定が手動切換方式と
なっており、変動する冷房負荷および送風量に対する混
合空気温度設定の最適化の点については配慮されていな
かった。例えば、混合空気温度の初期設定時に想定され
た冷房負荷よりも大きな負荷が生じた場合は冷力不足と
なり室温が上昇し、同じく設定された送風量よりも小さ
な送風状態となった場合も冷力不足となり、利用者は混
合空気温度設定を一段と低い値に再設定せねばならなか
った。また逆に初期想定時よりも冷房負荷が小さくなっ
た場合、或いは送風量が大きくなった場合、冷力過大と
なるので冷房サーモはOFFとなるが、外気取入れダン
パは最小開度となるのでほとんど室内還気温度に近い温
度にて室内へ給気される為、給気温度の変動が大きくな
るという問題があった。
本発明の目的は変動する冷房負荷および送風量に対して
適切な混合空気温度を利用者の手動操作によることなく
自動設定し、また冷房サーモOFF時の給気温度の急激
な温度上昇を小さくすることにある。
〔問題点を解決するための手段〕
上記目的は、圧縮機、凝縮機、膨張弁および室外送風機
からなる室外ユニットと、蒸発器および室内送風機から
なる室内ユニットとを配管により接続して冷凍サイクル
を形成し、前記室内ユニットの室内送風機の通風路にダ
ンパ装置を設けて外気を導入できるようにした空調機に
おいて、 室温と温度設定値との大小を周期的に比較する比較手段
と、この比較手段の出力にもとづいて、予め設定した混
合空気温度初期設定値を修正する修正手段と、この修正
値を基準にして、外気導入ダンパ装置と室外、室内送風
機および圧縮機を駆動制御する制御手段とを設け、外気
冷房運転開始一定時間後、室内冷房サーモの設定値と実
際の室内空気温度を比較し、その大小関係に大じて運転
開始前に設定された混合空気初期設定温度を増減、即ち
前記比較にて設定値が実際の温度よりも大なる場合は
増、小なる場合は減、その中間にては不変させ、混合空
気温度が前記修正後の混合空気設定温度と一致する様に
外気取入れダンパを駆動し、更に上記プロセスを一定時
間毎繰り返すことにより達成される。尚、前記大小関係
のサンプリング時間は、小、即ち冷房サーモOFFの状
態に対しては他の状態よりも短かくすることが好まし
い。
〔作用〕
本発明の外気導入形空気調和機を、室外ユニット及び室
内ユニットを作動して冷房運転している際に、比較手段
により、外気温度(to)と外気冷房切換外気温度設定値
(tos)の大小を、また室温(tRM)と室温設定値(tRM
S)大小を比較し、外気温度の方が外気冷房切換外気温
度設定値より低い、すなわちtos>toで、かつ室温がそ
の設定値より低い、すなわちtRM<tRMS時に、室
外ユニットの運転を停止して室内送風機により送給され
る外気で冷房する外気冷房運転に切り換え、tos>toで
ある間、比較手段により、室温(tRM)と室温設定値
(tRMS)との大小関係を周期的に比較し、tRM<
tRMSのときは修正手段により混合空気温度初期設定
値(tMSS)を△t(約1℃)だけ上げて設定値を
修正する。また、tRMtRMS+α1(不感温度
幅)の運転が長く続いたときは、修正した設定値(tM
S)を△t(約1℃)だけ下げて再修正し、以後この
ように修正した値を基準にして、制御手段により外気導
入ダンパ装置を制御する。
それによって、混合空気設定温度を下げて設定すると外
気取入れダンパはより多くの低温外気を室内還気と混合
させて混合空気温度を下げるので冷房能力が増大し、逆
の場合は、外気取入れダンパはより少ない低温外気を室
内還気と混合させて混合空気温度を上げる事により冷房
能力が減少するので、前記冷房負荷の増減および送風量
の変動に併なう最適な混合空気温度変化に対して誤動作
なく追随できる。
〔実施例〕
以下、本発明の一実施例を第1図,第2図,第3図,第
4図および第5図により説明する。第1図は本発明を空
冷スプリット形空調機に適用した場合の全体システム例
であり、配管51により接続して冷凍サイクルを形成す
る圧縮機(MC)1、凝縮器2、室外送風機3、室外送
風機モータ(MFC)3aおよび冷凍サイクルの減圧機
構4(膨張弁)より成る室外ユニット5は室外に設置さ
れている。冷凍サイクルを形成する蒸発器6、室内送風
機7、多速形室内送風機モータ(MEF)7a、外気ダ
クト22と還気ダクト21の交点に設けられているダン
パ駆動装置(DMA)8とダンパ機構9、および電源に
接続されている制御装置10より成る室内ユニット15
は、室内への吐出ダクト20、室内よりの還気ダクト2
1、および室外空気を取り込む外気ダクト22に接続さ
れている。また、外気ダクト22内に取付けた、外気温
度センサ(Tho)11、室内52に取付けた室内温度
センサ(ThR)12、ダンパ機構9と蒸発器6の吸込
側との間に取付けた混合空気温度センサ(ThM)1
3、及び室内52に設置してある遠隔操作装置(RM
C)14はそれぞれ信号線により制御装置10に接続さ
れている。
該制御装置10には室温と室温設定値との大小を周期的
に比較する比較手段、この比較手段の出力にもとづい
て、予め設定した混合空気温度初期設定値を修正する修
正手段が設けられている。
尚、ダンパ駆動装置(DMA)8が正転するとダンパ機
構9は矢印A方向に回転してより多くの外気を取り込む
と同時に室内よりの還気量を少なくし、逆転するとダン
パ機構9は矢印B方向へ回転して外気取り込み量を少な
くすると共に室内よりの還気量が多くなるよう構成され
ている。
また、第2図に示す如くダンパ駆動装置(DMA)8に
はダンパ機構9が外気60の導入側全開、即ち室内還気
61の量がゼロとなる位置53にて開路する全開位置リ
ミットスイッチ(LS)17aが、また、逆にダンパ
機構9が外気導入側全閉、即ち室内還気量が最大となり
外気取入れ量がゼロとなる位置54にて開路する全閉位
置リミットスイッチ(LS)17bが配設され制御装
置10に接続されている。更にダンパモータ(MD)1
6の回転と連動してその抵抗値が変化するポテンショメ
ータ(PTM)18がダンパモータ(MD)16に接続
されている。また、ダンパモータ(MD)16は可逆回
転形モータであり、端子P−C間に電圧が印加されると
正転(矢印A方向に回転)し、N−C間に印加されると
逆転(矢印B方向に回転)し、前記両端子対間に電圧が
印加されなければ停止する。R−R間はポテンショ
メータ(PTM)18の抵抗値検出端子で、このある値
の検出値によりダンパの最小開度を与えるようにマイコ
ンで処理される。
第3図に操作回路を示す。
制御装置10は、入力として遠隔操作装置(RMC)1
4の運転/停止スイッチ14a、弱風スイッチ(SF
L)14b、強風スイッチ(SFH)14c、冷房スイ
ッチ(SC)14dおよび室温設定装置(ATRMS)
14eなどの各設定状態、外気温度センサ(Tho)1
1、室内温度センサ(Th)12、混合空気温度セン
サ(Th)13、ポテンショメータ(PTM)18の
各感応値、およびダンパ最小開度設定装置(AMO)1
9a、混合空気温度設定装置(ATMS)19b、およ
び外気冷房切換外気温度設定装置(ATOS)19cの
各設定状態を取り込み比較演算した後その結果を出力で
きるように接続されている。
室内送風機モータ強風運転用リレー(AR)10aと
室内送風機モータ弱風運転用リレー(AR)10bの
接点は並列に多速形室内送風機7aに接続され、圧縮機
(MC)1aと室外送風機モータ(MCF)3aは同時
駆動させる圧縮機用リレー(ARc)10cに接続さ
れ、ダンパ正回転用リレー(ARP)10dおよびダン
パ逆回転用リレー(ARN)10eはダンパモータ(M
D)16に接続されている。そして各リレーの接点信号
は、前記各モータの運転を制御する。
第4図は、この空調機をマイコンで制御する場合のブロ
ック制御図を示し、室温tRM、外気温度toおよび混
合空気温度tを入力する入力回路60と、室温設定値
RMS、混合空気温度初期設定値tMSS、外気冷房
切換外気温度設定値tos、およびダンパ最小開度設定
値を記憶する記憶回路70と、前記室温tRMと室温設
定値tRMS、前記外気温度toと外気冷房切換外気温
度設定値tos、混合空気温度tと混合空気温度初期
設定値tRMSを比較演算してダンパ機構9の開度、圧
縮機1および室外送風機3、室内送風機7を運転制御す
るとともに、室温tRMが室温設定値tosより小さい
状態で、適宜時間(τ約1分)継続した場合は、混合
空気温度初期設定値tMSSをΔt(約1℃)上げて
値を新たな設定値として、ダンパ機構9の開閉制御を行
い。
室温tRMが室温設定値tRMSを越え、この状態が適
宜時間(τ約3分)継続した場合は、修正後の混合空
気温度設定値tMSを△t(約1℃)下げた値を新た
な設定値として、ダンパ機構9の開閉制御を行う、演算
処理装置80、制御回路90を設けている。
次に第1表に基づいて動作を説明する。
説明No.; 電源投入時または運転中に遠隔操作装置(RMC)14
の運転/停止スイッチ(So/)14aがOFFとな
った場合、制御装置10はダンパ逆回転用リレー(AR
)10eをONさせるのでダンパモータ(MD)16
は全閉位置リミットスイッチ(LS)17bがOFF
となるまで逆転し、ダンパ機構9は外気ダクト22に対
して全閉となり、外気導入しない。その他のモータは全
てOFFとなるので運転を開始することはない。
説明No.; その後、遠隔操作装置(RMC)14の強風スイッチ
(SFH)14cがONされると、制御装置10はダン
パ正回転用リレー(AR)10dをONさせ、ポテン
ショメータ(PTM)18で検出した抵抗値を基に算出
した回転角情報がダンパ最小開度設定装置(AMO)1
9aの設定値と等しくなった時にダンパ正回転用リレー
(AR)10dをOFFさせダンパを開い状態で動き
を止める。従ってダンパ機構9の開度を介して室内送風
機は通常運転時に於いて室内に必要な外気量を導入す
る。尚、弱風スイッチ(SFL)14bがONされた場
合も同様にダンパ機構9は制御される。
説明No.; 外気温度toが外気冷房切換外気温度設定装置(A
TOS)19cにて設定された外気冷房切換外気温度t
osよりも高い場合に、遠隔操作装置(RMC)14の
冷房スイッチ(Sc)14dがONされたとき、又は冷
房運転中に、to≧tosとなったときに、室内温度t
RMが、室温設定装置(ATRMS)14cにより設定
された室温設定値tRMSよりも低い時は、ダンパ正回
転用リレー(AR)10d、ダンパ逆回転リレー(A
)10e、圧縮機用リレー(AR)10cはOF
Fのままであるから、前記説明No.と同様の運転状態
となり、ダンパ機構9は最小開度となっているから過剰
な高温外気を室内に導入することはなく室温を急上昇さ
せることはない。
説明No.; 前記説明No.と同様な条件にて室温tRMと室温設定
値tRMSとの関係がtRM≧tRMSとなった場合、
圧縮機用リレー(AR)10cがONとなるので圧縮
機モータ(MC)1aおよび室内送風機モータ(MC
F)3aが運転され、システムとしては冷凍サイクル運
転による冷房運転状態となる。
説明No.; 外気温度toと外気冷房切換外気温度tosとの関係が
to<tosのとき、冷房スイッチ(Sc)14dがO
Nされた場合、室温tRMが室温設定値tRMSよりも
高く、不感温度幅(混合空気温度を補正しない範囲を云
う)αを越えない範囲、即ち、tRMS+αよりも
低い場合には、圧縮機用リレー(ARc)10cがOF
Fとなるので冷凍サイクルによる冷房運転は行われず、
ダンパ正回転用リレー(AR)10dがONされダン
パ機構9は正回転して、外気と室内還気の混合空気温度
が混合空気温度設定装置(ATMS)19bにより
設定された混合空気温度初期設定値tMSSと等しくな
る位置にてダンパ正回転用リレー(AR)10dがO
FFすることによりダンパ機構9は停止する。この場
合、外気温度toが変動するとダンパ正回転用リレー
(AR)10dおよびダンパ逆回転用リレー(A
)10eがON/OFFして、ダンパ機構9が正逆
回転されるので、混合空気温度tは混合空気温度初期
設定値tMSSと等しくなるよう調整されシステムは外
気導入冷房運転状態となる。
説明No.; 前記説明の後、室温tRMと室温設定値tRMSとの
関係が、tRM≦tRMSの状態でτ(約1分)時間
継続した場合、即ち室内温度センサの冷房サーモが確実
にOFFとなった場合、制御装置10は、混合空気温度
初期設定値tMSSを△t(約1℃)だけ上昇させた
修正後の混合空気設定値tMSでダンパ機構9が閉じる
ように駆動して、外気を導入しすぎることによる室内の
過冷却を防ぐ。
説明No.; 更にτ(約1分)時間経過しても室温tRMと室温設
定値tRMSとの関係がtRM≦tRMSの状態となっ
ている場合は、強制的に修正後の混合空気温度設定値t
MSをtMS=tMS+△tの操作をして過冷却防止
のバックアップをする。
説明No.; 前記説明No.とは逆に、例えば弱風スイッチ(S
)14bがONされることにより全体風量および外
気導入量が低下した場合等に起り易い、tRM>t
RMS+αの状態、つまり室温tRMが不感温度幅α
を加えた値がτ(約3分)時間継続した場合には、
修正後の混合空気温度設定値tMSをtMS=tMS
△t(約1℃)(初期設定値tMSSの時にtRM
RMS+αとなった場合はtMS=tMSS−△t
)となるように△tだけ下げる操作がなされるの
で、ダンパ機構9はより大開度に調整され、より低い温
度の混合空気が室内に供給されて冷房能力不足を防止す
る。
説明No.; 更にτ(約3分)時間経過しても、室温tRMと室温
設定値tRMSとの関係がtRM>tRMS+αの状
態にあれば、前記説明No.と同様の操作をして更に混
合空気温度設定値を下げ冷房能力の増大を計る。
説明No. ; 更にバックアップとして混合空気温度設定値tRMがt
RM≧tRMS+α(α>α)の状態(αはα
より大きい不感温度幅)がダンパを全開にしてもτ
(約3分)時間以上続いた場合は、圧縮機用リレー(A
Rc)10cをONさせることにより圧縮機モータ(M
C)1aおよび室外送風機モータ(MCF)3aがON
してシステムとしては外気導入冷房運転と冷凍サイクル
冷房運転の併用運転の状態に入る。
第5図は運転による室温、混合空気温度、ダンパ開度お
よび室内負荷の変化を示し、点線で示した線図が従来の
方法によるもので、実線で示した線図が本発明による想
定変化を示す。線図部分において、tRMSは室温設定
値を示し、この設定値を基準にして鎖線は−1℃のレ
ベルを表し、実線はα=1℃のレベル、実線はα
=3℃のレベルを表している。
そして、鎖線以下の領域は混合空気温度初期設定値t
MSSをプラス補正(△t)する範囲で、実線以上
の領域は逆にマイナス補正(△t)する範囲である。
そして、前記鎖線と実線の間の実質2℃の間は混合
空気温度を補正しない範囲で、この間をサーモ不感帯と
呼称する。点は混合空気温度初期設定値tMSSを補
正して、設定値をtMSに修正する点である。
混合空気温度初期設定値をtMSに修正した後、τ
間(約1分)経過しても冷房サーモがOFFの場合は更
に△t(約1℃)設定値を上げてtMS+△tに補
正する。その後は点まで設定値は変えない。そして
実線を越えたら設定値を△t(約1℃)下げる。
そして、点までτ時間(約3分)ピッチで室温t
RMをサンプリングし、条件を消さない場合は更に△t
(約1℃)づつ段階的に設定値を下げて運転する。
室温が点のときダンパ開度は全開となり、これ以降τ
時間(約3分)経過しても室温がtRMS+α、つ
まり実線を上廻る状態にあるときから、圧縮機の運転
を行い、冷凍サイクル冷房と外気導入冷房の併用運転と
なる。そして、室温が点の冷房サーモ不感帯領域に達
すると圧縮機は再び運転を停止し、外気導入冷房運転に
戻る。そして、このときは、ダンパ開度は点の全開か
ら一段階絞り込んだ階度点となる。
また、ダンパ開度線図は室温が設定値tRMSより下が
ってくると開度を絞るように制御され、室温が上ってく
ると開くように制御されることを表わしている。そし
て、該ダンパ開度線図はダンパ開度を最小開度まで絞る
状態にまではなっていない。
もし、点からτ(約1分)時間のサンプリングによ
り更に室温が鎖線以下であればダンパ開度は更に絞り
込まれ、最小開度まで絞られるであろう。また、室内負
荷線図は、設計点つまり室温設定値tRMSを基準にし
て、変化する室温と比例関係になっている。
即ち、本発明の外気導入形空気調和機の最っとも特徴と
する運転方法は、運転中、室温tRMを所定値に維持す
るための冷房サーモである室内温度センサ(Th)お
よび混合空気温度初期設定装置(ATMS)19bを設
け、外気を導入しながら運転しているとき、前記冷房サ
ーモがOFFの間は、前記混合空気温度初期設定値を修
正し設定値を△t(約1℃)上げて運転し、また、室
温設定値tRMSを越えた運転が継続するときは修正後
の設定値を△t(約1℃)下げて運転することであ
る。
本実施例によれば、室温tRMと室温設定値tRMS
の大小関係にて混合空気温度設定値を自動修正するの
で、風量変化や室内負荷変化に対して使用者がいちいち
室温設定装置(ATMS)19bを手動操作することな
く冷房不足が解消でき、又冷房サーモOFF時の外気導
入冷房の頻繁なON/OFF運転が防止できる。
また、使用者が手動操作することなく混合空気温度を自
動調整するので、 (1) 従来の方法では冷房不足を恐れる余り混合空気温
度設定を低目に、即ち外気冷房切換温度を低温側に設定
しないと冷房不足になる恐れがあったが、本発明では自
動的に設定値を調整できるので冷房不足を起こすことも
なく、また、外気導入冷房の適用外気温度帯が広がり冷
凍サイクル運転による冷房運転の範囲が狭くなるので省
電力効果がある。
(2) 外気導入冷房時の冷房サーモOFF時の急激な温
度上昇が小さく快適性が向上する。
(3) 試運転時に適正な混合空気温度修正後設定値t
MS、外気冷房切換外気温度設定値tos設定のトライ
アンドエラーが不要となり、据付試運転作業の簡略化さ
れる。
第6図は、ダクト構造の他の実施例を示すものである。
200はダクトユニットで、還気通路201と外気通路
202の直角交差通路部材からなり、内部にダンパ機構
9とダンパ駆動装置8を内蔵している。
そして、該ダクトユニット200は室内ユニット15に
ボルトなどで締付固定することができ、また、還気通路
201および外気通路202の端面に更に延長して別の
ダクトを取付けることもできる。これによれば、ダクト
ユニットが単品で室内ユニットとは別に供給できるの
で、据付工事が簡単となる。
第7図は、ダクト構造の更に他の実施例を示す。151
は室内ユニットの背面に開口した外気取入口、152は
底面に開口した還気取入口で室内ユニット15の内部に
形成した通風路153と連通しており、該両取入口の境
に前記ダンパ機構9とダンパ駆動装置8が設けられてい
る。これによればダクト構造が室内ユニット15内に内
蔵したので、全体にコンパクトになる。
なお、上記実施例では遠隔操作装置を用いたが、これに
限定するものではなく、室内あるいは室内ユニットに取
付け固定されたコントロールスイッチとすることでもよ
い。
また、本発明は所謂自動エコノマイザ機構であり、自動
的に外気導入冷房を行うことによって、省エネルギ効果
がある。
また、第1図に示した室内と室内ユニットおよび外気ダ
クトと還気ダクトの配置関係は、本発明の要旨を逸脱し
ない範囲で、種々の配置を形成することができる。
例えば、室内ユニットへの空気導入通路を1つにして、
その途中に前記ダンパ装置を設け、外気導入通路と還気
通路を分岐して設けることも可能である。
また、前記実施例の説明では、特に室内ユニットへの空
気導入通路にエアーフィルタを設けることについては説
明していないが、これらも外気ダクト、還気ダクトそれ
ぞれに設けても良く、また、ダンパ機構通路後の熱交換
器導入前に1個所設けることもできる。
また、室内ユニットは室の壁を貫通するようにして取付
ける形態とし、これに外気導入通路と還気通路を別体と
して製作し取付けることもできる。この際のダクト部品
としてはダンパ装置を含む1個の部品としてまとめるの
が、据付工事を容易にできる。
〔発明の効果〕
本発明は、上記のように、外気温度が外気冷房切換外気
温度設定値により低くなり、室外ユニットがOFFで、
室内送風機により送給される外気で冷房する外気冷房運
転中に、室温が室温設定値より低い(または高い)状態
が所定の時間継続した場合は、混合空気温度設定初期値
を上げた(または下げた)値を新たに設定してダンパを
閉(または開く)方向に調整して外気の供給量を減増制
御するようにしたので、変動する冷房負荷及び送風量に
対して適切な混合空気温度を利用者の手動操作によらず
自動調節でき、適宜時間間隔をもってダンパ開度を調整
することにより外気冷房時間の拡大を図ることができ、
さらに外気冷房開始時の給気温度の急激な温度上昇を小
さくすることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例の全体システム構成図、第2
図はダンパ駆動装置の一実施例詳細図、第3図は操作図
ブロック、第4図はマイコン制御ブロック図、第5図は
従来技術と本発明による技術の外気冷房時の室内負荷、
ダンパ開度、混合空気温度、室温変化の想定図、第6図
はダクト部分の他の実施例の部分断面図、第7図はダク
ト部分の更に他の実施例の側面図である。 1…圧縮機 1a…圧縮機モータ(MC) 2…凝
縮器 3…室外送風機 3a…室外送風機モータ
(MCE) 4…減圧機構 5…室外ユニット
6…蒸発器 7…室内送風機 7a…多速形室内送
風機モータ(MEF) 8…ダンパ駆動装置(DM
A) 9…ダンパ機構 10…制御装置 11…
外気温度センサ(Tho) 12…室内温度センサ
(Th) 13…混合空気温度センサ(Th
14…遠隔操作装置(RMC) 15…室内ユニッ
ト 16…ダンパモータ(MD) 17a…全開位
置リミットスイッチ(LS) 17b…全閉位置リ
ミットスイッチ(LSN) 18…ポテンショメータ
(PTM) 14a…運転/停止スイッチ(S
) 14b…弱風スイッチ(SFL) 14
c強風スイッチ(SFH) 14d…冷房スイッチ
(Sc) 14e…室温設定装置(ATRMS
19a…ダンパ最小開度設定装置(AMO) 19b
…混合空気温度設定装置(ATMS) 19c…外気
冷房切換外気温度設定装置(ATOS) 10a…室
内送風機モータ強風運転用リレー(AR) 10b
…室内送風機モータ弱風運転用リレー(AR) 1
0c…圧縮機用リレー(AR) 10d…ダンパ正
回転用リレー(AR) 10e…ダンパ逆回転用リ
レー(AR) 20…吐出ダクト 21…還気ダ
クト 22…外気ダクト。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 早田 祥樹 静岡県清水市村松390番地 株式会社日立 製作所清水工場内 (56)参考文献 特開 昭56−10640(JP,A) 特開 昭56−37446(JP,A) 特開 昭58−22833(JP,A)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】圧縮機、凝縮器、膨張弁および室外送風機
    からなる室外ユニットと、蒸発器および室内送風機から
    なる室内ユニットとを配管により接続して冷凍サイクル
    を形成し、前記室内ユニットの室内送風機の通風路にダ
    ンパ装置を設けて外気を導入できるようにした外気導入
    形空気調和機において、 室温、外気温度および混合空気温度を入力する入力回路
    と、 室温設定値、混合空気温度初期設定値、外気冷房切換外
    気温度設定値およびダンパ最小開度設定値を記憶する記
    憶回路と、 前記室温と前記室温設定値、前記外気温度と前記外気冷
    房切換外気温度設定値、前記混合空気温度と前記混合空
    気温度初期設定値を比較演算してダンパ開度、圧縮機、
    室外送風機および室内送風機を運転制御するとともに、
    前記外気温度が前記外気冷房切換外気温度設定値より低
    い間は前記室外ユニットの運転を停止し、前記室内送風
    機によって送給される外気で冷房する外気冷房運転を行
    い、該外気冷房運転中で室温が室温設定値より低い状態
    が、所定の時間継続した場合は、前記混合空気温度設定
    初期値を上げた値を新たな設定値として、ダンパの開閉
    制御を行い、また前記外気冷房運転中で前記室温が前記
    室温設定値を超えた状態が所定の時間継続した場合は、
    混合空気温度設定値を下げた値を新たな設定値として、
    ダンパの開閉制御を行う制御回路と を有することを特徴とする外気導入形空気調和機。
  2. 【請求項2】圧縮機、凝縮器、膨張弁および室外送風機
    からなる室外ユニットと、蒸発器および室内送風機から
    なる室内ユニットとを配管により接続して冷凍サイクル
    を形成し、前記室内ユニットの室内送風機の通風路にダ
    ンパ装置を設けて外気を導入できるようにした外気導入
    形空気調和機の運転方法において、 外気温度を測定し、該測定した外気温度が、予め設定し
    た外気冷房切換外気温度設定値より低い間は前記室外ユ
    ニットの運転を停止し、前記室内送風機によって送給さ
    れる外気で冷房する外気冷房運転を行い、 室温を測定し、前記外気冷房運転中に測定した室温が予
    め設定した室温設定値より低い状態が、所定の時間継続
    した場合は、前記混合空気温度設定初期値を上げた値を
    新たに設定してダンパを閉方向に調整し、また前記外気
    冷房運転中で前記室温が前記室温設定値を超えた状態が
    所定の時間継続した場合は、混合空気温度設定値を下げ
    た値を新たに設定してダンパを開方向に調整するように
    制御を行うことを特徴とする外気導入形空気調和機の運
    転方法。
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