JPH0686937B2

JPH0686937B2 - 空気調和装置

Info

Publication number: JPH0686937B2
Application number: JP1308062A
Authority: JP
Inventors: 州三秋田
Original assignee: Kubota Corp
Current assignee: Kubota Corp
Priority date: 1989-11-28
Filing date: 1989-11-28
Publication date: 1994-11-02
Anticipated expiration: 2009-11-02
Also published as: JPH03168539A

Description

【発明の詳細な説明】〔産業上の利用分野〕この発明は空気調和装置に関し、特にたとえばエアハン
ドリングユニットパッケージエアコン等に用いられる、
空気調和装置に関する。

〔従来技術〕

従来の空気調和装置は、天井吹出専用のタイプまたは床
吹出専用のタイプであった。

〔発明が解決しようとする課題〕

従来装置のうち、天井吹出専用のタイプでは、冷房時の
室内の気流，温度分布は良好であるが、暖房時には室内
上方に暖気が滞留し、上下の温度差が大きくなり、好ま
しい室内環境が得られなかった。

また、床吹出専用のタイプでは、天井吹出専用のタイプ
とは逆に、暖房時は良好であるが、冷房時の気流，温度
分布が好ましくなかった。

それゆえに、この発明の主たる目的は、冷房時および暖
房時のいずれの場合であっても、快適な室内環境が得ら
れる、空気調和装置を提供することである。

〔課題を解決するための手段〕

この発明は、送風機，熱交換コイル，エアフィルタ等を
組み込んだケーシング、ケーシングの上部および下部に
形成される給気・還気口および還気・給気口、ケーシン
グ内に形成されかつその上下両端で給気・還気口および
還気・給気口に連通する給気・還気チャンバ、および給
気・還気チャンバ内に取り付けられかつ第１状態または
第２状態をとり、第１状態のとき給気・還気口を給気フ
ァン出口に連通する給気通風路を形成しかつ還気・給気
口を還気ファン入口に連通する還気通風路を形成し、第
２状態のとき給気・還気口を還気ファン入口に連通する
還気通風路を形成しかつ還気・給気口を給気ファン出口
に連通する給気通風路を形成するためのダンパを備え
る、空気調和装置である。

〔作用〕

冷房時には上ダンパおよび下ダンパを第１状態にする。
このとき、室内の空気は還気ファンによって下部の還気
・給気口から還気ファン入口に吸引される。そして、給
気ファンによって、給気ファン出口から上部の給気・還
気口を通って室内に給気される。このように冷房時には
天井吹出となる。

一方、暖房時には上ダンパおよび下ダンパを第２状態に
する。このとき、室内の空気は還気ファンによって、上
部の給気・還気口から還気ファン入口に吸引される。そ
して、給気ファンによって、給気ファン出口から下部の
還気・給気口を通って室内に給気される。このように暖
房時には床吹出となる。

〔発明の効果〕

この発明によれば、冷房時には天井吹出に、暖房時には
床吹出に切り換えることができるので、冷房時および暖
房時のいずれの場合であっても、快適な室内環境を得る
ことができる。

この発明の上述の目的，その他の目的，特徴および利点
は、図面を参照して行う以下の実施例の詳細な説明から
一層明らかとなろう。

〔実施例〕

第1A図および第1B図を参照して、この実施例の空気調和
装置10は、冷暖房調節が行われる部屋12の外部に形成さ
れるケーシング14を含む。ケーシング14の部屋12側の面
（第1B図は前面図であるが左側面でも可）の上部および
下部には、それぞれ、給気・還気口16および還気・給気
口18が形成される。給気・還気口16は部屋12の天井裏の
通気ダクト20に連通され、通気口22から給気または還気
を行う。また、還気・給気口18は部屋12の床下の通気ダ
クト24に連通され、通気口26を通して給気または還気を
行う。

また、ケーシング14の外壁28側の面の上部および下部に
は、それぞれ排気口30および外気取入口32が形成され
る。

そして、ケーシング14の内部には、第1B図の一点鎖線で
示すような仕切壁34が形成され、給気側と還気側を区分
している。そして、このように仕切られた部分の左側の
ケーシング14内上下方向（第1B図参照）に給気・還気チ
ャンバ36が形成される。この給気・還気チャンバ36の上
下両端はそれぞれ給気・還気口16および還気・給気口18
に連通される。また、給気・還気チャンバ36内の中間部
分には仕切壁38（第1A図参照）が上下方向に配置され、
それによって給気・還気チャンバ36を還気路40と給気路
42とに２分割している。

仕切壁38の上下両端にはそれぞれＬ字形状の上ダンパ44
および下ダンパ46が取り付けられている。これらの上ダ
ンパ44および下ダンパ46の配置状態は、冷房時と暖房時
とでは異なり、第1A図および第1B図は冷房時の配置状態
を示す。

そして、還気路40の上部には還気ファン入口48が形成さ
れ、還気ファン50と連通される。還気ファン50の右側上
方には排気口30と連通する排気ダンパ52が取り付けら
れ、還気ファン50の右側下方には還気ダンパ54が取り付
けられる。（第1B図）。

また、還気ダンパ54の下方には外気取入口32と連通する
外気ダンパ56が取り付けられる。

一方、給気路42の高さ方向略中央部には給気ファン出口
58が形成され、その後方には給気ファン60が配置され
る。また、給気ファン60の下方には、還気ファン50から
の還気と外気取入口32からの外気とを吸入し、細かい塵
芥を除去するエアフィルタ62が取り付けられる。このエ
アフィルタ62の下流には熱交換コイル64が配置される。

このようにして形成される空気調和装置10において、冷
房時には第1A図および第1B図において白抜き矢印で示す
方向に空気が流れる。

冷房時には、まず、上ダンパ44および下ダンパ46が第1A
図に示す状態に配置される。すると、給気・還気口16を
給気ファン出口58に連通する給気通風路が形成され、還
気・給気口18を還気ファン入口48に連通する還気通風路
が形成される。したがって、還気ファン50を駆動する
と、部屋12内の空気は床下の通気口26からダクト24,還
気・給気口18および還気路40を通って、還気ファン入口
48に吸引され還気ファン50に流れ込む。そして、還気フ
ァン50を通過した還気の一部は排気ダンパ52を通って排
気口32から排出され、残りの還気は還気ダンパ54を通過
する。

そして、給気ファン60を駆動すると負圧が生じ、その負
圧によって還気ダンパ54を通過した還気と外気取入口32
からの外気とがエアフィルタ62に流入する。このエアフ
ィルタ62で細かい塵芥が除去され、その後、熱交換コイ
ル64によって低温にされる。そして、熱交換によって低
温にされた空気は、給気ファン60によって給気ファン出
口58から給気路42,給気・還気口16およびダクト20を通
って、通気口22から部屋12内に給気される。すなわち、
冷房時には天井吹出とされる。

また、暖房時には、上ダンパ44および下ダンパ46は、第
2A図および第2B図に示す状態に配置される。この状態で
は、給気・還気口16を還気ファン入口48に連通する還気
通風路が形成され、還気・給気口18を給気ファン出口58
に連通する給気通風路が形成される。したがって、暖房
時における気流は第2A図および第2B図に示す白抜き矢印
のようになる。すなわち、部屋12内の空気は通気口22か
らダクト20,給気・還気口16,還気路40を通って、還気フ
ァン入口48に吸入され、還気ファン０に流入する。そし
て、空気は先の実施例と同様に処理され、熱交換コイル
64によって高温にされる。その後、高温にされた空気は
給気ファン60によって給気ファン出口58から給気路42,
還気・給気口18およびダクト24を通って、通気孔26から
部屋12内に給気される。すなわち、暖房時には床吹出と
される。

第３図に示すこの発明の他の実施例の空気調和装置10′
は、さらに全熱交換器66を組み込んだものである。この
全熱交換器66によって、冷房時には外気の熱は排気に持
ち去られ、暖房時には排気の熱は外気に回収される。こ
のように全熱交換器66を組み込むことによって、さらに
効率をアップすることができる。

また、第4A図および第4B図に示すその他の実施例の空気
調和装置70は、１個の平板状のダンパ72を用いて給気・
還気の切換えを行うものである。

すなわち、空気調和装置70には、その給気・還気チャン
バ36の還気ファン入口48上側および給気ファン出口58下
側にそれぞれ仕切壁74および76が横方向に配置される。
そして、給気・還気チャンバ36の中間部分にはダンパ72
が取り付けられ、それによって給気・還気チャンバ36を
還気路と給気路とに２分割している。ダンパ72はその中
央部を支点78として回動可能であり、その配置状態は冷
房時と暖房時とでは異なる。ダンパ72が上下方向に配置
された第4A図および第4B図は冷房時の配置状態を示す。
なお、その他の構造については第1A図および第1B図に示
す空気調和装置10と同様に形成され、空気も同様に流れ
るので、ここではその説明は省略する。

また、暖房時には、ダンパ72は第5A図および第5B図に示
す状態に配置される。すなわち、ダンパ72は回動されて
横方向に配置される。この場合の空気の流れも、空気調
和装置10の暖房時の状態を示す第2A図および第2B図と同
様になるので、ここではその説明を省略する。

なお、この実施例の空気調和装置70についても全熱交換
器66を組み込めば、さらに効率をアップすることができ
る。

さらに、この発明では、外気冷房が可能な空調機であ
る。

【図面の簡単な説明】

第1A図および第1B図はこの発明の一実施例の冷房運転時
を示す図解図であり、第1A図は正面図、第1B図は側面図
である。第2A図および第2B図はこの実施例の暖房運転時を示す図
解図であり、第2A図は正面図、第2B図は側面図である。第３図はこの発明の他の実施例を示す側面図である。第4A図および第4B図はこの発明のその他の実施例の冷房
運転時を示す図解図であり、第4A図は正面図、第4B図は
側面図である。第5A図および第5B図はこの実施例の暖房運転時を示す図
解図であり、第5A図は正面図、第5B図は側面図ある。図において、10,10′,70は空気調和装置、14はケーシン
グ、16は給気・還気口、18は還気・給気口、36は給気・
還気口チャンバ、38,74,76は仕切壁、40は還気路、42は
給気路、44は上ダンパ、46は下ダンパ、48は還気ファン
入口、58は給気ファン出口、66は全熱交換器、72はダン
パを示す。

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】送風機，熱交換コイル、エアフィルタ等を
組み込んだケーシング、前記ケーシングの上部および下部に形成される給気・還
気口および還気・給気口、前記ケーシング内に形成されかつその上下両端で前記給
気・還気口および前記還気・給気口に連通する給気・還
気チャンバ、および前記給気・還気チャンバ内に取り付けられかつ第１状態
または第２状態をとり、第１状態のとき前記給気・還気
口を給気ファン出口に連通する給気通風路を形成しかつ
前記還気・給気口を還気ファン入口に連通する還気通風
路を形成し、第２状態のとき前記給気・還気口を還気フ
ァン入口に連通する還気通風路を形成しかつ前記還気・
給気口を前記給気ファン出口に連通する給気通風路を形
成するためのダンパを備える、空気調和装置。