JPH0686735A - 真空断熱容器とその製造方法 - Google Patents

真空断熱容器とその製造方法

Info

Publication number
JPH0686735A
JPH0686735A JP4026898A JP2689892A JPH0686735A JP H0686735 A JPH0686735 A JP H0686735A JP 4026898 A JP4026898 A JP 4026898A JP 2689892 A JP2689892 A JP 2689892A JP H0686735 A JPH0686735 A JP H0686735A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
container
vacuum
outer container
wall
vacuum heat
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP4026898A
Other languages
English (en)
Inventor
Masashi Yamada
雅司 山田
Yasuhiko Komiya
泰彦 小宮
Shinichi Marumo
信一 丸茂
Minoru Morita
稔 森田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Japan Oxygen Co Ltd
Nippon Sanso Corp
Original Assignee
Japan Oxygen Co Ltd
Nippon Sanso Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Japan Oxygen Co Ltd, Nippon Sanso Corp filed Critical Japan Oxygen Co Ltd
Priority to JP4026898A priority Critical patent/JPH0686735A/ja
Publication of JPH0686735A publication Critical patent/JPH0686735A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Thermally Insulated Containers For Foods (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 改善されたデザイン性とコンパクト性を有
し、真空度維持に関して信頼性が高く、かつ真空度の不
良が目視できる真空断熱容器とその製造方法を提供す
る。 【構成】 空間部3が常圧である間は外に向かって凸状
であるが排気後は空間部内に凹状に湾曲変形する椀状部
5a、及び外容器壁開口Aの側面7に嵌合する嵌合部5
bと外容器壁開口の外部周縁8を覆うつば状部5cでL
形断面構造に成形された周縁部からなる金属製可変部材
壁5に排気用のチップ管6を接合し、この金属製可変部
材壁5の周縁部で外容器壁開口Aに気密に接合し、容器
本体とチップ管6の双方をそれぞれ別個に支持固定した
後、チップ管6を通して空間部3内を真空に排気し、次
いで両固定部の中間部6aでチップ管6を圧着し封じ切
ることによって、空間部3の負圧でチップ管6が金属製
可変部材壁5で形成される凹部に囲まれてなる真空断熱
容器とその製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は魔法瓶や保温弁当箱など
として使用される真空断熱容器及びその製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、魔法瓶や保温弁当箱等としてガラ
ス製あるいはステンレス鋼など金属製の二重壁構造から
なる真空断熱容器が使用されている。また近年は軽量で
携帯に便利な合成樹脂製の真空断熱容器も提案されてい
る。これらの真空断熱容器は、外容器、内容器、及びそ
の中間の空間部からなり、その空間部を排気して真空断
熱層としたものであって、断熱性に優れ、かつ長期間に
わたって真空状態を保持することができるが、製造上、
形状やデザインに制約があり、特に空間部を排気するた
めの金属製排気管(以下「チップ管」と言う)を用いる
ものにおいてはその制約が著しい。このようなチップ管
は、真空断熱容器の製造の過程で空間部を排気するため
に、その外容器の壁(多くは外容器底部の壁)にはんだ
付け等によって接合されるもので、それを通して排気し
た後、油圧等によってチップ管の中間部を圧着し封じ切
る。従って封じ切った後では、外容器の壁にチップ管の
断片が残留し容器壁の外側に突出している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような方法で製造
された真空断熱容器は、容器側に残ったチップ管の断片
の保護やデザイン上の要求から、比較的腰高な底カバー
で覆う必要があり、そのため、容器全体のコンパクト性
を損ない、商品としての価値を著しく低下させていた。
【0004】また別の課題として、大気圧荷重によって
チップ管が若干でも座屈変形を受けると、はんだ付け等
によるチップ管と外容器との接合部にクラックが入る恐
れがあった。これは空間部の真空度を低下させ、断熱性
能とその信頼性を低下させる原因となっていた。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は従来技術の上記
のような課題を次のようにして解決するものである。即
ち本発明は、外容器と内容器とを空間を隔てて配して一
体化した二重壁構造の容器とし、これら外容器と内容器
との間の空間部を排気して真空断熱層を形成してなる真
空断熱容器であって、前記外容器の壁に、空間部を排気
する排気用チップ管を有するとともに真空荷重により凹
状に変形した金属製可変部材壁を配設してなること真空
断熱容器を提供する。
【0006】上記の真空断熱容器において、外容器の壁
に接合する金属製可変部材壁が外容器の壁の開口に嵌合
する嵌合部と開口外部周縁を覆うつば状部からなるL形
断面構造に成形されていることが好ましい。
【0007】上記の真空断熱容器において、外容器と内
容器のうち、少なくとも外容器がステンレス鋼または合
成樹脂で成形されていることが好ましい。
【0008】さらに本発明は従来技術の上記のような課
題を解決するために、外容器と内容器とを口部で接合し
て一体化して二重壁構造の容器とし、これら外容器と内
容器との間の空間部を排気して真空断熱層とした真空断
熱容器を製造するに当たって、外容器の壁の一部分に、
真空排気用のチップ管を有するとともに上記空間部の排
気による負圧の形成とともに真空荷重により凹状に変形
する金属製可変部材壁を気密に接合し、ついでチップ管
を通して空間部を真空に排気した後、チップ管を封じ切
ることからなる真空断熱容器の製造方法を提供する。
【0009】以下に、外容器を合成樹脂製とした真空断
熱容器を例示して図面を参照して本発明をさらに詳しく
説明する。図1は外容器を合成樹脂製とした本発明の真
空断熱容器の一具体例を示す縦断面図である。図1にお
いて、真空断熱容器本体は、合成樹脂製の外容器1、合
成樹脂製または金属製の内容器2、および両容器の中間
にあって真空に排気され、真空断熱層となる空間部3か
ら成る。外容器1と内容器2は容器本体の口部で気密に
接合され、一体化している。
【0010】合成樹脂としてはABS樹脂等、金属とし
てはSUS304等が使用できる。合成樹脂製外容器1
の空間部3側の面には、ガスバリア性を高める目的で、
銅めっき等による金属被膜4が施されている。(ただ
し、図1では外容器1の金属被膜のみ図示)。
【0011】外容器1はその底部の壁に外容器壁開口A
を有する。外容器壁開口Aは合成樹脂からなる外容器の
射出成形性やめっき性を考慮して底部中央に設けられて
いる。
【0012】この外容器壁開口Aには、片側が負圧にな
ると大気圧荷重により凹状に変形する金属製の可変部材
壁5に配したチップ管6が可変部材壁5の周縁部で、は
んだ付け等によって気密に接合されている。金属製可変
部材壁5及びチップ管6としてはアルミニウム材や銅材
等が使用でき、それらは互いにろう付け等によって接合
されている。外容器壁開口Aと金属製可変部材壁5の接
合を確実なものとするために、銅材以外の金属製可変部
材壁5の周縁部には銅めっき等の処理が施されているこ
とが好ましい。
【0013】本発明の真空断熱容器に用いる金属製可変
部材壁5は、空間部3が常圧のときは空間部3から外部
に向かって突出しているが、空間部が真空に排気される
と負圧によって負圧側にへこんで凹状に湾曲変形し得る
ような、薄肉の椀形に成形された椀状部5aを有する。
この部分の肉厚は約0.1〜0.5mmであることが好
ましい。
【0014】さらに、金属製可変部材壁5の周縁部は外
容器壁開口Aの側面7に嵌合するように成形された嵌合
部5b、及び外容器壁開口Aの外部周縁8を覆うように
成形されたつば状部5cからなるL形断面構造に成形さ
れている。それによって外容器1と金属製可変部材壁5
の接合強度が高まり、接合部のクラックや外容器壁開口
付近のめっきつきまわり不良等による真空度の劣化が有
効に防止できる。嵌合部5bと外容器壁開口側面7の接
合面は、そのクリアランスを0.1mm程度に調整して
おくと毛管現象によってはんだ等の接合材のつきまわり
が良好となり、接合にさらに有利である。
【0015】次に、図1に示した本発明の真空断熱容器
の具体例について、その製造方法の一実施態様を図2を
参照して説明する。この例の真空断熱容器の製造方法で
は、図2(a)に示すように、チップ管6を通して空間
部3を排気するに先だって、排気中は金属製可変部材壁
5が外に向かって凸状を維持するように、容器本体とチ
ップ管6の双方をそれぞれ適当な位置(それぞれ1b及
び6b)で別個に支持固定する(固定具は図示せず)。
必要なら、チップ管の固定部6bに若干の凹部または凸
部を設けると支持固定が容易になる。
【0016】排気が終了したら、図2(b)にその経過
を示すように、両固定部の中間に設定した封止部6aで
チップ管6を圧着し、封じ切る。すると容器側に残った
チップ管6の断片は支持を失うから、金属製可変部材壁
5の椀状部5aは負圧によって負圧側に凹状に湾曲変形
する。その結果、真空断熱容器側に残ったチップ管の断
片が実質的に外容器壁外面より内側に入るので、従来の
ように腰高な底カバーは必要なく、平板またはそれに近
い比較的低い底カバー9(図1に示す)を取り付けるだ
けでよく、デザイン性、コンパクト性、軽量性及び経済
性に優れ、なおかつ断熱性能において信頼性の高い真空
断熱容器が製造できる。
【0017】さらに、チップ管6を圧着して封じ切った
後に、何等かの原因で真空部にリークが生じると負圧の
解消によって金属製可変部材壁5の椀状部5aが凸状に
戻るため、真空度不良品が目視によって判別可能とな
る。
【0018】なお、以上の実施例では外容器1を合成樹
脂製とした場合について述べたが、本発明はこれに限定
されるものではなく、外容器1がステンレス鋼のような
金属製であっても同様に適用できる。
【0019】本発明の方法によって製造される本発明の
真空断熱容器は、従来の真空断熱容器と同様に、容器の
開口に適当な断熱性の栓または蓋を施して保温容器とし
て使用することができる。
【0020】
【発明の効果】本発明の真空断熱容器は、空間部3が常
圧である間は外に向かって凸状であるが排気後は空間部
内に凹状に湾曲変形する椀状の金属製可変部材壁に排気
用のチップ管を接合し、この金属製可変部材壁の周縁部
で外容器の壁に気密に接合し、容器本体とチップ管の双
方をそれぞれ別個に支持固定した後、チップ管を通して
空間部内を真空に排気し、次いで両固定部の中間部でチ
ップ管を圧着し封じ切るので、得られた真空断熱容器の
容器側に残ったチップ管断片を実質的に外容器の壁外面
より別途に外力を加えることなく内側に入れることがで
き、その結果、底カバーを従来より小型に簡素化でき、
デザイン性、コンパクト性、及び経済性を著しく改善で
きる。
【0021】また、本発明の真空断熱容器に用いる金属
製可変部材壁は空間部の真空がリークした場合には外側
に突出湾曲変形するので、得られた製品の真空度不良が
目視によって判別可能である。
【0022】さらに本発明の真空断熱容器は、周縁部が
外容器壁開口側面に嵌合する嵌合部と外容器壁開口の外
部周縁を覆うつば状部からなるL形断面構造に成形され
ている金属製可変部材壁を外容器壁開口に接合するの
で、外容器壁開口の周縁が金属製可変部材壁の嵌合部と
つば状部によって覆われ、その結果、外容器壁開口側面
の接合部におけるクラックの発生がなくなり、かつ金属
被膜の欠陥等による真空のリークも防げるので製造不良
率が激減し、かつ断熱性能において高い信頼性が実現で
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例として、合成樹脂製真空断
熱容器を示す縦断面図である。
【図2】 本発明の真空断熱容器の製造方法の一実施態
様を示す部分縦断面図である。
【符号の説明】
1……外容器、1b……本体固定部、2……内容器、3
……空間部、4……金属被膜、5……金属製可変部材
壁、5a……椀状部、5b……嵌合部、5c……つば状
部、6……チップ管、6a……中間部、6b……固定
部、7……外容器壁開口側面、8……外容器壁開口外部
周縁、A……外容器壁開口。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 森田 稔 神奈川県川崎市幸区塚越4−320 日本酸 素株式会社内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外容器と内容器とを空間を隔てて配して
    一体化した二重壁構造の容器とし、これら外容器と内容
    器との間の空間部を排気して真空断熱層を形成してなる
    真空断熱容器であって、前記外容器の壁に、空間部を排
    気する排気用チップ管を有するとともに真空荷重により
    凹状に変形した金属製可変部材壁を配設してなることを
    特徴とする真空断熱容器。
  2. 【請求項2】 外容器の壁に接合する金属製可変部材壁
    が外容器の壁の開口に嵌合する嵌合部と開口外部周縁を
    覆うつば状部からなるL形断面構造に成形されているこ
    とを特徴とする請求項1記載の真空断熱容器。
  3. 【請求項3】 外容器と内容器のうち、少なくとも外容
    器がステンレス鋼製であることを特徴とする請求項1記
    載の真空断熱容器。
  4. 【請求項4】 外容器と内容器のうち、少なくとも外容
    器が合成樹脂製であることを特徴とする請求項1記載の
    真空断熱容器。
  5. 【請求項5】 外容器と内容器とを口部で接合して一体
    化して二重壁構造の容器とし、これら外容器と内容器と
    の間の空間部を排気して真空断熱層とした真空断熱容器
    を製造するに当たって、外容器の壁の一部分に、真空排
    気用のチップ管を有するとともに上記空間部の排気によ
    る負圧の形成とともに真空荷重により凹状に変形する金
    属製可変部材壁を気密に接合し、ついでチップ管を通し
    て空間部を真空に排気した後、チップ管を封じ切ること
    をを特徴とする真空断熱容器の製造方法。
  6. 【請求項6】 外容器の壁に接合する金属製可変部材壁
    を外容器の壁の開口に嵌合する嵌合部と開口外部周縁を
    覆うつば状部からなるL形断面構造に成形することを特
    徴とする請求項5記載の真空断熱容器の製造方法。
  7. 【請求項7】 外容器と内容器のうち、少なくとも外容
    器をステンレス鋼で成形することを特徴とする請求項5
    記載の真空断熱容器の製造方法。
  8. 【請求項8】 外容器と内容器のうち、少なくとも外容
    器を合成樹脂で成形することを特徴とする請求項5記載
    の真空断熱容器の製造方法。
JP4026898A 1992-02-13 1992-02-13 真空断熱容器とその製造方法 Withdrawn JPH0686735A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4026898A JPH0686735A (ja) 1992-02-13 1992-02-13 真空断熱容器とその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4026898A JPH0686735A (ja) 1992-02-13 1992-02-13 真空断熱容器とその製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0686735A true JPH0686735A (ja) 1994-03-29

Family

ID=12206062

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4026898A Withdrawn JPH0686735A (ja) 1992-02-13 1992-02-13 真空断熱容器とその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0686735A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN115263201A (zh) * 2022-08-03 2022-11-01 山东美生热能科技有限公司 一种具有真空自检功能的隔热油套管

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN115263201A (zh) * 2022-08-03 2022-11-01 山东美生热能科技有限公司 一种具有真空自检功能的隔热油套管
CN115263201B (zh) * 2022-08-03 2023-07-14 山东美生热能科技有限公司 一种具有真空自检功能的隔热油套管

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6416831B1 (en) Evacuated package and a method of producing the same
US6648168B2 (en) Insulated container
US6152319A (en) Thermally insulated synthetic resin container and thermally insulated synthetic resin lid
US5634256A (en) Process for producing a thermally insulated flask
JPH0686735A (ja) 真空断熱容器とその製造方法
JPH0722000B2 (ja) 受像管装置
JP2603629B2 (ja) 陰極線管
CA2223196A1 (en) Low thermal conductivity gas-filled thermal insulation material
US5820434A (en) Vacuum airtight envelope and method for manufacturing same
JPS5989997A (ja) ヒ−トパイプとその製造方法
US2753073A (en) Seal for composite cathode ray tubes
JPH04276222A (ja) 合成樹脂製真空断熱容器およびその製造方法
JP2516529Y2 (ja) 合成樹脂製真空断熱容器
US6340792B1 (en) Mold cap for semiconductor device mold package
JPH07148078A (ja) 合成樹脂製真空断熱容器及びその製造方法
JP2659402B2 (ja) 金属製二重壁容器の製造方法
JPS5940456B2 (ja) 金属製真空断熱容器の製造方法
JP3613837B2 (ja) 金属製真空断熱容器
JP2552524Y2 (ja) 円筒型真空断熱容器
JPS5929347A (ja) 螢光ランプ
JPS58218744A (ja) 「けい」光ランプ
JPH0611646U (ja) 円筒型真空断熱容器
CN2340336Y (zh) 玻璃保温瓶、杯胆
JP2577038Y2 (ja) 合成樹脂製真空断熱容器
JPS5931157Y2 (ja) 金属製魔法瓶

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 19990518