JPH0686469U - バックラッシュ防止装置付き両軸受型リール - Google Patents

バックラッシュ防止装置付き両軸受型リール

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JPH0686469U
JPH0686469U JP3565493U JP3565493U JPH0686469U JP H0686469 U JPH0686469 U JP H0686469U JP 3565493 U JP3565493 U JP 3565493U JP 3565493 U JP3565493 U JP 3565493U JP H0686469 U JPH0686469 U JP H0686469U
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reel
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信之 山口
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ダイワ精工株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 外面がスムーズでシンプルであって、釣り操
作の把持性がよく、コストダウンを図ったバックラッシ
ュ防止装置付きの両軸受型リールの提供を目的とする。 【構成】 リール本体10の取外し可能な側板12A,
12B間において支承したスプール18を自由回転可能
にさせる両軸受型リールにおいて、前記スプール18と
一体に回転する導電体26と、該導電体26に対向して
磁束を発生させる磁石32を有する磁石体33と、該磁
石体33の前記導電体26に対する磁束密度を変化させ
られるように、前記側板12Aを取外した状態において
前記磁石体33の位置を移動させて他の特定位置に保持
することができ、前記リール本体10の内部にのみ装備
された調節位置決め機構12a,28Aとを具備するよ
う構成する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、磁石を利用して所謂バックラッシュを防止する装置を有する両軸受 型リールに関する。
【0002】
【従来の技術】
スプールと一体に回転する導電体に磁石を対向させて作用する磁束によって生 ずる渦電流によりスプールを制動し、釣糸放出時のスプール過回転によるバック ラッシュ現象を防止するようにしたものが、実公平2−36389号公報や、実 公平3−10865号公報に開示されている。
【0003】 前者の公報では、導電体と磁石とのギャップを変更して磁束密度、即ち制動力 を調節する装置が開示されている。後者公報では、導電体を挟む対向した磁極の 相対位置を変更して磁束密度、即ち制動力を調節する装置が開示されている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
然しながら、上記の両調節装置は外部の調節摘体を回動操作して制動力の調整 を行うため、リール本体外面に調節摘体を設けている。一般に、釣り操作におい てはリール本体を把持することがあり、この把持性において前記調節摘体の存在 は邪魔である。また、外面がスムーズでなく、その隙間に砂が入ったりする他、 外観上やデザインの自由度からもその存在は邪魔である。更に部品点数を低減さ せてコストダウンを図る必要もある。この他、制動力の調節は釣りの初め(準備 段階)に行い、釣り操作中はこれを変更することが少ないという事実もある。
【0005】 依って本考案は、外面がスムーズでシンプルであって、釣り操作の把持性がよ く、コストダウンを図ったバックラッシュ防止装置付きの両軸受型リールの提供 を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的に鑑みて本考案は、リール本体の取外し可能な側板間において支承し たスプールを自由回転可能にさせる両軸受型リールにおいて、前記スプールと一 体に回転する導電体と、該導電体に対向して磁束を発生させる磁石を有する磁石 体と、該磁石体の前記導電体に対する磁束密度を変化させられるように、前記側 板を取外した状態において前記磁石体の位置を移動させて他の特定位置に保持す ることができ、前記リール本体の内部にのみ装備された調節位置決め機構とを具 備するバックラッシュ防止装置付き両軸受型リールを提供する。
【0007】
【作用】
スプールの制動力を調節するためには磁石体の位置を移動すればよいが、この 調節位置決め機構をリール本体の内部にのみ装備しているため、リール本体の外 面に調節摘体が露出していない。従って、スムーズでシンプルであり、コストダ ウンも図られる。また、釣り操作時の把持性もよい。
【0008】
【実施例】
以下、本考案を添付図面に示す実施例に基づき、更に詳細に説明する。 図1から図5は本考案に係る両軸受型リールの第1実施例を示す。フレーム1 1と左右の側板12A,12Bによってリール本体10が形成されており、図1 の右側板12Bの外側にはハンドル20が装着されている。
【0009】 左側板12Aには筒部12bが突設されており、この中に軸受24が保持され ている。右側の側板12にも同様な軸受が内蔵されており、スプール18と一体 に固着されたスプール軸16が回転可能に軸承されている。上記ハンドル20を 回転駆動させるとドライブギヤ22A,ピニオンギヤ22Bを介してスプール1 8が回転する。また、クラッチレバーKを操作してスプール軸16とピニオンギ ヤ22Bとの係合を外し、ハンドル20とスプール18の回転を切り離してキャ スティングによってスプール18を自由回転させながら釣糸を繰出すことができ る。
【0010】 前記スプール18の左端面には、前記筒部12bの外面に対向するようにアル ミニウムや銅の非磁性材料の導電体からなる筒26を固定している。一方、側板 12Aの前記筒部12bの外面側には環状の永久磁石30が固着されており、前 記筒26の内周面と対面している。更には、側板12Aとフレーム11とに挟持 されている磁石体33の保持体28に保持された径の大きな環状の永久磁石32 が筒26を介して前記永久磁石30と対面している。
【0011】 この図1における前記両永久磁石30,32の対面状態は図5に示されている 状態であり、径の小さな内周側の環状永久磁石30と、径の大きな外周側の環状 永久磁石32とは異極同士が対向している。従って、筒26に対する磁束密度は 最も大きい状態であり、回転している筒26に生ずる渦電流による筒26(と一 体のスプール18)に対する制動力は最も大きい。
【0012】 この対向状態を変更して制動力を変えることができるようにするために、該磁 石体33の保持体28には同心円上に、図3や図4に示す複数の係合用凹部28 Aを形成している。一方、側板12Aにはこれら凹部28Aと係合可能な凸部1 2aが形成されている。図1並びに図5で示す対向状態は、図3の凹部28Aの 内、記号2で示す凹部に側板12Aの凸部12aが係合している場合を示し、図 4はこの磁束密度の最も大きな対向状態から磁石体33を適宜角度円周方向に移 動させた対向状態に位置決め保持した状態を示している。この状態での完全な固 定はフレーム11と側板12Aを組立てることによって行われる。
【0013】 次に本考案に係る第2実施例を図6から図9を参照しながら説明する。前記第 1実施例と異なる部分のみを説明する。スプール18の左端面には一体に形成さ れた導電体で製作された筒26’がスプール軸16と同心状に突出形成されてお り、この筒26’の外周面に対面させて軟鉄等の磁性材料からなる円弧状の磁性 体30’を側板12Aに固着させている。
【0014】 一方、円弧状の永久磁石32’が筒26’の内周面に対面するように磁石体3 3’が側板12Aに対して保持されている。磁石体33’の保持体28’はばね 34によって側板12Aに対して押圧保持されている。この保持体28’には係 合部28A’が形成されており、これと対応する他の係合部12a’が側板12 Aにスプール軸16を中心とする半径方向に亘って形成されている。
【0015】 これらの係合部28A’と12a’との係合によって磁石体33’の図6にお ける上下方向の移動規制がなされ、これと直交する方向の動きは図8や図9に示 すように側板12Aの筒部12bの平面部12Pによって規制される。図6の矢 視線H−Hによる横断面を図8に示すが、円弧状の永久磁石32’と円弧状の磁 性体30’との間で磁路が形成され、この間で回転するスプール18の筒26’ に渦電流が発生する。
【0016】 この渦電流の大きさを変えるには磁束密度を変更する必要が有り、このために は前記円弧状の磁性体30’に対する磁石体33’の距離間隔を変化させればよ い。即ち、側板12Aをフレーム11から取外した状態で、前記ばね34の付勢 力に抗して磁石体33’を図6におけるスプール軸16の延設方向に僅かに引き 戻す。この状態で磁石体33’を図6の上下方向(図8の左右方向)に適宜量移 動させ、手を離すとばね34の付勢力によって磁石体33’は再び側板12Aに 押圧保持される。
【0017】 図9はこのようにして磁石体33’の位置を移動し、保持した状態を示す。図 8の場合と比較して筒26’に対する磁束密度は小さくなる。
【0018】 最後に、図10は本考案に係る第3の実施例を示す。以上の実施例と異なると ころを説明する。側板12Aの筒部12bには、円盤状の保持体28”に環状の 永久磁石32”が固着された磁石体33”が保持されている。一方、スプール1 8の左端面には前記環状の永久磁石32”と対面するように環状の導電体26” が固着されている。この導電体26”には前記環状の永久磁石32”の影響で渦 電流が発生する。
【0019】 上記渦電流の大きさを調節するための装置として、側板12Aの筒部12bの 外周には複数の係合凹部12a”が形成されており、前記磁石体33”を何れか の係合凹部12a”に係合させてその位置に保持するために、係合部材28A” をばね34によって常時筒部12bに対して付勢している。従って、側板12A を外して、筒部12bの突出方向に磁石体33”を引けば、係合凹部12a”と 係合部材28A”との緩やかな傾斜係合がばね34の付勢力に抗して外れつつ次 々とその係合位置を変えることができ、手を離せばその位置で磁石体33”が保 持される。
【0020】 これによって、環状の永久磁石32”と導電体26”との対面距離が変化し、 渦電流の強さが変化する。
【0021】
【考案の効果】
以上の説明から明らかなように本考案によれば、制動力の調節機構を設けてお り、バックラッシュが防止できるが、その装置の摘みはリール本体の外部に設け られておらず、このため外観がスムーズでシンプルであって砂等が摘み部の隙間 に侵入することがなく、デザイン上の自由度が増し、釣り操作の把持性がよく、 しかも部品点数が少なくなり、コストダウンを図ることがきる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本考案に係る第1実施例としての両軸受
型リールの部分破断の平面図である。
【図2】図2は図1の要部の分解拡大図である。
【図3】図3は図2の矢視線Cによる部分平面図であ
る。
【図4】図4は図3の状態から磁石体を回転移動させた
状態の要部の平面図である。
【図5】図5は図1の矢視線E−Eによる横断面図であ
る。
【図6】図6は本考案に係る第2実施例としての両軸受
型リールの部分破断の平面図である。
【図7】図7は図6の磁石体を半径方向に移動保持させ
た状態の要部部分図である。
【図8】図8は図6の矢視線H−Hによる要部の横断面
図である。
【図9】図9は図6に対する図8と同様の、図7に対す
る図である。
【図10】図10は本考案に係る第3実施例としての両
軸受型リールの部分破断の平面図である。
【符号の説明】
10 リール本体 11 フレーム 12A,12B 側板 12a 側板の凸部 12b 側板の筒部 18 スプール 20 ハンドル 26 導電体の筒 28 保持体 32 永久磁石 33 磁石体
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年2月28日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図1
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図6
【補正方法】変更
【補正内容】
【図6】

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 リール本体の取外し可能な側板間におい
    て支承したスプールを自由回転可能にさせる両軸受型リ
    ールにおいて、 前記スプールと一体に回転する導電体と、 該導電体に対向して磁束を発生させる磁石を有する磁石
    体と、 該磁石体の前記導電体に対する磁束密度を変化させられ
    るように、前記側板を取外した状態において前記磁石体
    の位置を移動させて他の特定位置に保持することがで
    き、前記リール本体の内部にのみ装備された調節位置決
    め機構とを具備することを特徴とするバックラッシュ防
    止装置付き両軸受型リール。
JP1993035654U 1993-06-04 1993-06-04 バックラッシュ防止装置付き両軸受型リール Expired - Lifetime JP2581873Y2 (ja)

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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04106978U (ja) * 1991-02-22 1992-09-16 株式会社シマノ 釣り用リール
JPH0531571U (ja) * 1991-10-04 1993-04-27 株式会社シマノ 両軸受リール

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04106978U (ja) * 1991-02-22 1992-09-16 株式会社シマノ 釣り用リール
JPH0531571U (ja) * 1991-10-04 1993-04-27 株式会社シマノ 両軸受リール

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