JPH0686461B2 - セファロスポリン化合物及びその製法 - Google Patents

セファロスポリン化合物及びその製法

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JPH0686461B2
JPH0686461B2 JP3287408A JP28740891A JPH0686461B2 JP H0686461 B2 JPH0686461 B2 JP H0686461B2 JP 3287408 A JP3287408 A JP 3287408A JP 28740891 A JP28740891 A JP 28740891A JP H0686461 B2 JPH0686461 B2 JP H0686461B2
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邦夫 斎藤
忠弘 松下
東太郎 山口
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は優れた抗菌活性を有する
新規セファロスポリン化合物及びその合成中間体に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、数多くのセファロスポリン系抗生
物質が抗菌剤として得られており、例えば(6R,7
R)−7−〔(Z)−2−(2−アミノチアゾール−4
−イル)−2−((2−カルボキシプロップ−2−イ
ル)オキシイミノ)アセタミド〕−3−(1−ピリジニ
オメチル)セフ−3−エム−4−カルボキシレート(一
般名:セフタジジム)が強い抗菌活性を有することが報
告されている(特公昭62−5916号公報)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は優れた抗菌活
性を有する新規セファロスポリン化合物を提供するもの
である。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は次の一般式
〔I〕で示される新規セファロスポリン化合物、その薬
理的に許容しうる塩及びその合成中間体に関する。
【0005】
【化13】
【0006】(但し、Rはアミノ基又は保護されたア
ミノ基、Rは水酸基、保護された水酸基又は低級アル
コキシ基、Rはカルボキシル基又は保護されたカルボ
キシル基、Rは水素原子、低級アルキル基、低級アル
ケニル基又は式−CH41で表される基、R41
求核性化合物残基、Rはカルボキシル基、保護された
カルボキシル基又は−COOで示される基、Rは水
素原子又は低級アルキル基、点線は二重結合の存在又は
不存在を表す。)
【0007】本発明の新規セファロスポリン化合物
〔I〕もしくはその塩は、グラム陽性菌及びグラム陰性
菌を含む広範囲の各種微生物、とりわけグラム陽性菌に
対し優れた抗菌活性を有し、また、種々のβ−ラクタマ
ーゼ産生菌に対しても高い安定性を示すとともに、生体
組織での吸収が良く、更にはその治療効果が長時間持続
する利点がある。このため、抗菌剤として、例えばこれ
らの微生物により惹起される各種感染症に対し、人間を
含む哺乳動物の化学療法剤として、あるいは動物飼料の
添加剤として用いることができる。
【0008】本発明の目的化合物の具体例としては、一
般式〔I〕において、Rが水素原子、メチル基の如き
低級アルキル基、ビニル基の如き低級アルケニル基又は
式−CH41で表される基、R41がこの分野で常
用されている求核性化合物残基、例えばアセトキシ基の
如き低級アルカノイルオキシ基;ピリジニオ基、キノリ
ニオ基、イソキノリニオ基、2,3−プロパノピリジニ
オ基、5,6,7,8−テトラヒドロキノリニオ基又は
2,3−ペンタノピリジニオ基の如き含窒素複素環式基
〔該複素環式基は、塩素原子、臭素原子、フッ素原子の
如きハロゲン原子、メチル基の如き低級アルキル基、メ
トキシ基の如き低級アルコキシ基、メトキシカルボニル
基の如き低級アルコキシカルボニル基、アミノ基、カル
バモイル基、シアノ基、ホルミルアミノ基及びヒドロキ
シメチル基の如きヒドロキシ低級アルキル基から選ばれ
る1〜2個の置換基を有していてもよい。〕;又はチア
ジアゾリルチオ基、テトラゾリルチオ基又はピリジニオ
チオ基の如き含窒素複素環式基置換チオ基〔該含窒素複
素環式基は、メチル基の如き低級アルキル基又はビニル
基、アリル基の如き低級アルケニル基で置換されていて
もよい〕である化合物などがあげられる。
【0009】また、他の具体例としては、一般式〔I〕
において、Rがアミノ基であり、Rがカルボキシル
基であり、Rがカルボキシル基又は−COOで示さ
れる基であり、Rが水素原子又はメチル基である化合
物があげられる。
【0010】更に、他の具体例としては、一般式〔I〕
において、Rが2−オキソ−1H−キノリン環又は2
−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン環の
8位に置換した水酸基又はメトキシ基である化合物があ
げられる。
【0011】治療上特に好ましい化合物は、Rが式−
CH41で表される基であり、R41がアセトキシ
基、ピリジニオ基、3−クロロピリジニオ基、3−アミ
ノ−2−メチルピリジニオ基又はキノリニオ基である化
合物である。
【0012】本発明の化合物〔I〕において、Rが保
護されたアミノ基である場合、このアミノ基の保護基と
しては、ペプチド合成化学の分野で通常用いられる種々
の保護基が含まれる。このような保護基としては、例え
ば低級アルカノイル基;モノ−、ジ−又はトリハロゲノ
−低級アルカノイル基;低級アルコキシカルボニル基;
ベンジルオキシカルボニル基、p−低級アルコキシベン
ジルオキシカルボニル基の如き置換もしくは非置換フェ
ニル低級アルコキシカルボニル基;ベンジル基、p−低
級アルコキシベンジル基、3,4−ジ低級アルコキシベ
ンジル基の如き置換もしくは非置換フェニル低級アルキ
ル基;ジ−又はトリフェニル低級アルキル基などがあげ
られる。また、Rが保護された水酸基である場合、こ
の水酸基の保護基としては、例えばベンジル基、ジフェ
ニルメチル基の如き置換又は非置換フェニル低級アルキ
ル基、アセチル基の如き低級アルカノイル基、ベンゾイ
ル基などが含まれ、一方、R及びRが保護されたカ
ルボキシル基である場合、このカルボキシル基の保護基
としては加水分解、酸処理、還元の如き通常の処理によ
り除去しうる保護基が好ましい。このような保護基とし
ては、例えば低級アルキル基;ベンジル基、p−低級ア
ルコキシベンジル基、p−ニトロベンジル基、ジフェニ
ルメチル基の如き置換もしくは非置換フェニル低級アル
キル基;トリ低級アルキルシリル基などが含まれる。
【0013】本発明によれば、目的化合物〔I〕又はそ
の薬理的に許容しうる塩は、一般式〔II〕
【0014】
【化14】
【0015】(但し、記号は前記と同一意味を有す
る。)で示されるオキシイミノ酢酸化合物、その塩もし
くはその反応性誘導体と一般式〔III〕
【0016】
【化15】
【0017】(但し、記号は前記と同一意味を有す
る。)で示される7−アミノセファロスポリン化合物も
しくはその塩とを縮合させて製造することができる。或
いはまた、目的化合物〔I〕は一般式〔IV〕
【0018】
【化16】
【0019】(但し、記号は前記と同一意味を有す
る。)で示されるオキシイミノセファロスポリン化合物
又はその塩と一般式〔V〕
【0020】
【化17】
【0021】(但し、Zは反応性残基、R,R及び
は前記と同一意味を有する。)で示されるカルボス
チリル化合物又はその塩と反応させて製造することもで
きる。また、目的化合物〔I〕のうち、Rが式−CH
41で表される基である場合は、一般式〔VI〕
【0022】
【化18】
【0023】(但し、Xは反応性残基、R、R
、R及びRは前記と同一意味を有する。)で示
されるセファロスポリン化合物、もしくはその塩と求核
性化合物〔VII〕もしくはその塩とを反応させて製造
することもできる。
【0024】さらに、かくして得た目的化合物〔I〕に
おいてRが保護されたアミノ基、Rが保護された水
酸基並びに/或いはR(及び/又は)Rが保護され
たカルボキシル基である場合は、所望により該保護基を
除去してもよく、また目的化合物〔I〕は、所望によ
り、更にその薬理的に許容しうる塩とすることもでき
る。本発明の原料化合物〔II〕、〔III〕、〔I
V〕、〔V〕及び〔VI〕の塩としては、慣用の無機塩
及び有機アミン塩をいずれも好適に用いることができ
る。
【0025】原料化合物である求核性化合物〔VII〕
としては、この分野で常用されている化合物をいずれも
使用でき、例えば酢酸の如き低級アルカン酸、ピリジ
ン、キノリン、イソキノリン、2,3−プロパノピリジ
ン、テトラヒドロキノリン及び2,3−ペンタノピリジ
ンの如き含窒素複素環式化合物(これらの複素環式化合
物は例えば、ハロゲン原子、低級アルキル基、低級アル
コキシ基、低級アルコキシカルボニル基、アミノ基、カ
ルバモイル基、シアノ基、ホルミルアミノ基及びヒドロ
キシ低級アルキル基から選ばれる置換基を有していても
よい)、及びメルカプトチアジアゾール、メルカプトテ
トラゾール又はチオピリドンの如きメルカプト基又はチ
オ基置換含窒素複素環式化合物(これらの複素環式化合
物は低級アルキル基又は低級アルケニル基でさらに置換
されていてもよい)などがあげられる。これら求核性化
合物〔VII〕はその塩(例えば、鉱酸塩、アルカリ金
属塩)として反応に使用してもよい。
【0026】遊離のオキシイミノ酢酸化合物〔II〕と
7−アミノセファロスポリン化合物〔III〕との縮合
反応は、脱水剤の存在下に実施することができる。脱水
剤としては、例えば、ジシクロヘキシルカルボジイミ
ド、オキシ塩化リン、塩化チオニル、シュウ酸クロリ
ド、或いはジメチルホルムアミドとオキシ塩化リン、シ
ュウ酸クロリド、ホスゲン又は塩化チオニルとから調製
されるヴィルスマイヤ試薬など慣用の脱水剤をいずれも
用いることができる。本反応は冷却下〜室温で好適に進
行する。
【0027】また、オキシイミノ酢酸化合物〔II〕の
反応性誘導体(例えば酸無水物、混酸無水物、活性エス
テル等)と7−アミノセファロスポリン化合物〔II
I〕もしくはその塩との縮合反応は脱酸剤の存在又は非
存在下に実施することができる。脱酸剤としては、水酸
化アルカリ金属、炭酸アルカリ金属、炭酸水素アルカリ
金属、ビス(トリメチルシリル)アセタミド、トリアル
キルアミン、N,N−ジアルキルアニリン、ピリジンな
どを好適に用いることができる。本反応は冷却下〜室温
で好適に進行する。
【0028】オキシイミノセファロスポリン化合物〔I
V〕とカルボスチリル化合物〔V〕との反応は、脱水剤
又は脱酸剤の存在下に実施することができる。カルボス
チリル化合物〔V〕の反応性残基Zとしては、水酸基、
ハロゲン原子、低級アルキルスルホニルオキシ基等があ
げられる。脱水剤としてはリン化合物(例えば、トリフ
ェニルフォスフィン、ジフェニルメチルフォスフィン、
ジフェニルエチルフォスフィン等)及びアゾジカルボン
酸ジ低級アルキルエステルの混合物を用いることができ
る。また、脱酸剤としては、水酸化アルカリ金属、トリ
アルキルアミン、N,N−ジアルキルアニリン、ピリジ
ン等を好適に用いることができる。本反応は冷却〜加温
下で実施するのが好ましい。
【0029】セファロスポリン化合物〔VI〕と求核性
化合物〔VII〕との反応は適当な溶媒中で実施するこ
とができる。本反応において、セファロスポリン化合物
〔VI〕としては、その反応性残基Xが例えばカルバ
モイルオキシ基、低級アルカノイルオキシ基、ハロゲン
原子などである化合物を使用することが出来る。本反応
は室温〜加熱下で好適に実施することができる。また本
反応はpH2〜8、とりわけpH5〜8で実施するのが
好ましい。また所望により、反応性を向上させるため、
ハロゲン化アルカリ金属、トリ低級アルキルシリルトリ
フルオロメタンスルホネート、チオシアン酸アルカリ金
属、炭酸水素アルカリ金属、界面活性作用を有する第4
級アンモニウム塩(例えば、トリ低級アルキルベンジル
アンモニウム・ハライド)、或いはリン酸緩衝溶液等を
添加してもよい。
【0030】上記各反応は、所望とあれば溶媒として例
えば、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、
ジオキサン、アセトン、アルコール、アセトニトリル、
塩化メチレン、クロロホルム、ピリジン、ジメチルスル
ホキサイド、トルエン、テトラヒドロフラン、水又はこ
れらの混合溶液から適当な反応溶媒を適宜選択し、実施
することができる。
【0031】また、上記各反応において、原料化合物
〔II〕、〔V〕又は〔VI〕として、光学活性体を使
用すれば、対応する光学活性の目的化合物〔I〕を製造
することが出来る。
【0032】かくして得られる目的化合物〔I〕におい
てRが保護されたアミノ基、Rが保護された水酸基
並びに/或いはR(及び/又は)Rが保護されたカ
ルボキシル基である場合は、所望により該保護基を除去
してもよい。これらの保護基の除去は常法に従って実施
することができ、例えば、保護基の種類に応じて加水分
解、加溶媒分解、酸処理、還元等により、またこれらを
適宜組み合わせて実施することができる。
【0033】本発明の目的化合物〔I〕もしくはその塩
は、エンテロコッカス(Enterococcus)属
(例えば、エンテロコッカス・フェカーリス(E.fa
ecalis))、スタフィロコッカス(Staphy
lococcus)属(例えば、スタフィロコッカス・
アウレウス(S.aureus)、スタフィロコッカス
・エピデルミディス(S.epidermidi
s))、モルガネラ(Morganella)属(例え
ば、モルガネラ・モルガニー(M.morgani
i))及びシュードモナス(Pseudomonas)
属(例えば、シュードモナス・アエルギノーザ(P.a
eruginosa))などに属する広範囲の種々グラ
ム陽性菌及びグラム陰性菌に対し優れた抗菌活性を示
す。また、前記公知化合物と異なり、とりわけグラム陽
性菌(例えばスタフィロコッカス属に属する細菌等)に
対し強い抗菌活性を有するという特徴がある。
【0034】例えば、本発明の7β−{(Z)−2−
(2−アミノチアゾール−4−イル)−2−〔(8−ヒ
ドロキシ−2−オキソ−1H−キノリン−5−イル)
(カルボキシ)メチルオキシイミノ〕アセタミド}−3
−(1−キノリニオメチル)−3−セフェム−4−カル
ボン酸はスタフィロコッカス・アウレウス(Staph
ylococcus aureus)209P JC−
1に対し前記セフタジジムに較べて約32倍以上優れた
抗菌作用を示す。また、本発明の7β−{(Z)−2−
(2−アミノチアゾール−4−イル)−2−〔(8−ヒ
ドロキシ−2−オキソ−1H−キノリン−5−イル)
(カルボキシ)メチルオキシイミノ〕アセタミド}−3
−(1−ピリジニオメチル)−3−セフェム−4−カル
ボン酸のスタフィロコッカス・エピデルミディス(St
aphylococcus epidermidis)
Kawamuraに対する抗菌作用はセフタジジムに較
べて約16倍以上優れている。
【0035】更に、目的化合物〔I〕もしくはその塩は
種々のβ−ラクタマーゼ産生細菌に対し高い安定性を示
すという特徴をも有する。例えば、本発明の7β−
{(Z)−2−(2−アミノチアゾール−4−イル)−
2−〔(8−ヒドロキシ−2−オキソ−1H−キノリン
−5−イル)(カルボキシ)メチルオキシイミノ〕アセ
タミド}−3−セフェム−4−カルボン酸の3−(1−
キノリニオメチル)誘導体及び3−(1−ピリジニオメ
チル)誘導体のβ−ラクタマーゼ産生菌であるシトロバ
クター・フロインディー(Citrobacter f
reundii)GN346に対する抗菌作用はセフタ
ジジムに較べて約4倍以上優れている。
【0036】また、目的化合物〔I〕もしくはその塩
は、プロテウス(Proteus)属(例えば、プロテ
ウス・モルガニー(P.morganii))、シトロ
バクター(Citrobacter)属(例えば、シト
ロバクター・フロンデー(C.freundii))、
エシェリキア(Escherichia)属(例えば、
エシェリキア・コリ(E.coli))、クレブシエラ
(Klebsiella)属(例えば、クレブシエラ・
ニューモニエ(K.pneumoniae))などに属
する細菌に対しても、あるいはエンテロバクター(En
terobacter)属、セレイシア(Serrat
ia)属、シゲラ(Shigella)属、サルモネラ
(Salmonella)属に属する細菌に対しても優
れた抗菌活性を示す。
【0037】さらにまた、目的化合物〔I〕もしくはそ
の塩は生体組織での吸収が良く、また治療効果が長時間
持続するため、スタフィロコッカス・アウレウスやシュ
ードモナス・アエルギノーザを含む種々の細菌の感染症
に対して優れた防禦効果を示す。加えて、目的化合物
〔I〕もしくはその塩は低毒性であり、医薬として高い
安全性を示す。
【0038】本発明のセファロスポリン化合物〔I〕
は、遊離の形でも、また薬理的に許容しうる塩の形でも
医薬用途に使用することができる。かかる薬理的に許容
しうる塩としては、例えばナトリウム塩、カリウム塩、
カルシウム塩、マグネシウム塩、アルミニウム塩の如き
非毒性金属塩:トリアルキルアミン(例えば、トリエチ
ルアミン)、ピリジン、エタノールアミン、トリエタノ
ールアミン、ジシクロヘキシルアミンの如き非毒性アミ
ンとの塩;塩酸、硫酸、臭化水素酸の如き無機酸との
塩;シュウ酸、酒石酸の如き有機酸との塩;グリシン、
リジン、アルギニン、アスパラギン酸、グルタミン酸の
如きアミノ酸との付加塩等があげられる。
【0039】また目的化合物〔I〕の塩は例えばアミノ
基、四級アミノ基又はスルホン酸基を含むポリスチレン
樹脂又はカルボキシ基を含む樹脂例えばポリアクリル酸
樹脂などで形成される樹脂との塩の形であってもよい。
更にまた、鉄、銅などの金属あるいは塩化アンモニウム
などのアンモニウム塩との錯体であってもよい。従っ
て、本発明の目的化合物〔I〕及びその塩は、その分子
内塩、付加物、錯体、溶媒和物あるいは水和物などをい
ずれも含むものと解釈されるべきである。
【0040】本発明のセファロスポリン化合物〔I〕も
しくはその塩は経口的にも非経口的(例えば、静脈内、
筋肉内、皮下)にも投与することができ、また常法によ
り例えば、錠剤、顆粒剤、カプセル剤、散剤、注射剤の
ような適宜に医薬製剤として用いることができる。本発
明のセファロスポリン化合物〔I〕又はその塩の投与量
は、投与方法、患者の年令、体重、状態及び治療すべき
疾患の種類によっても異なるが、通常、1日当り約2〜
200mg/kg、とりわけ約5〜40mg/kg程度
とするのが好ましい。本発明における式
【0041】
【化19】
【0042】で示される部分構造は、別に定めない限
り、式
【0043】
【化20】
【0044】で示される幾何異性体、あるいはそれらの
混合物を意味するものとする。しかしながら、医薬とし
て使用する場合、本発明の目的化合物〔I〕は、オキシ
イミノ基が(Z)−配置である化合物がとりわけ優れた
生物学的性質を有する。また上記本発明の目的化合物
〔I〕、原料化合物〔II〕及び〔VI〕は、式
【0045】
【化21】
【0046】(但し、*は当該炭素原子が不斉炭素原子
であることを表し、R,R及びRは前記と同一意
味を有する。)で示される部分構造にもとづく光学異性
体及びラセミ体のいずれをも含むものである。
【0047】なお、本発明の原料化合物〔II〕は新規
化合物であり、例えば、カルボスチリル化合物〔V〕と
一般式〔VIII〕
【0048】
【化22】
【0049】(但し、−COYはカルボキシル基又は
保護されたカルボキシル基、Rは前記と同一意味を有
する。)で示される化合物とを脱酸剤の存在下冷却〜加
熱下で反応させて一般式〔II−a〕
【0050】
【化23】
【0051】(但し、記号は前記と同一意味を表す。)
で示される化合物を得た後、所望により保護基を除去し
て製造することができる。基−COYが保護されたカ
ルボキシル基である場合、当該保護基としては、基R
及びRで例示したと同じものをいずれも用いることが
できる。また、化合物〔II〕は、カルボスチリル化合
物〔V〕とN−ヒドロキシフタルイミド又はそのアルカ
リ金属塩とを反応させた後、低級アルキルヒドラジンで
冷却下処理して、一般式〔IX〕
【0052】
【化24】
【0053】(但し、記号は前記と同一意味を有す
る。)で示される化合物とし、該化合物〔IX〕と一般
式〔X〕
【0054】
【化25】
【0055】(但し、記号は前記と同一意味を有す
る。)で示されるグリオキシル酸化合物とを塩基の存在
下又は非存在下冷却〜加熱下で反応させ、所望により保
護基を除去して製造することもできる。なお、本明細書
において、低級アルキル基、低級アルケニル基、低級ア
ルコキシ基及び低級アルカノイル基は、炭素数1〜6の
アルキル基、炭素数2〜6のアルケニル基、炭素数1〜
6のアルコキシ基及び炭素数2〜6のアルカノイル基を
それぞれ表す。
【0056】
【実施例】実施例1 (1)−(a)2−(8−ジフェニルメチルオキシ−2
−オキソ−1H−キノリン−5−イル)−2−ヒドロキ
シ酢酸ジフェニルメチルエステル47.7g、N−ヒド
ロキシフタルイミド41.2g、トリフェニルホスフィ
ン55.2g及びテトラヒドロフラン2000mlの溶
液にアルゴン気流下、5〜10℃でアゾジカルボン酸ジ
エチルエステル36.6gを滴下する。同温で1時間、
さらに室温で70時間撹拌し、濃縮後、残渣をシリカゲ
ルカラムクロマトグラフィー(溶出液:ヘキサン−酢酸
エチル及びクロロホルム)で精製し、クロロホルム−エ
ーテルから再結晶することにより、2−(8−ジフェニ
ルメチルオキシ−2−オキソ−1H−キノリン−5−イ
ル)−2−(フタルイミドオキシ)酢酸ジフェニルメチ
ルエステル44.5gを得る。 m.p.:206〜207℃(分解) IR(Nujol):3170,3130,3065,
3030,1790,1760,1730,1660,
1610cm−1 MS(m/z):713(MH
【0057】(1)−(b)2−(8−ジフェニルメチ
ルオキシ−2−オキソ−1H−キノリン−5−イル)−
2−ヒドロキシ酢酸ジフェニルメチルエステル0.57
g、炭酸カルシウム0.2g及びテトラヒドロフラン1
0mlの懸濁液を−5〜0℃に冷却し、アルゴン気流下
撹拌し、三臭化リン0.38gを滴下し、1時間撹拌す
る。この混合物を2℃以下で酢酸エチル10ml及び2
N水酸化ナトリウム水3mlの冷却撹拌溶液に加え、飽
和炭酸水素ナトリウム水でアルカリ性として分液する。
水層を酢酸エチルで抽出し、酢酸エチル層と合わせて、
食塩水で洗浄し、乾燥後、炭酸カルシウム5mgを加え
て溶媒を留去することにより、2−ブロモ−2−(8−
ジフェニルメチルオキシ−2−オキソ−1H−キノリン
−5−イル)酢酸ジフェニルメチルエステルを得る。N
−ヒドロキシフタルイミド・カリウム塩0.25gのジ
メチルホルムアミド2ml懸濁液をアルゴン気流下、−
10℃に冷却し、上記化合物のジメチルホルムアミド3
ml溶液を滴下して0〜2℃で1時間撹拌する。これを
氷水20ml−酢酸エチル30mlの混液に加え、有機
層を分取し、炭酸水素ナトリウム水及び水で洗浄し、乾
燥後濃縮して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマト
グラフィーで精製することにより、2−(8−ジフェニ
ルメチルオキシ−2−オキソ−1H−キノリン−5−イ
ル)−2−(フタルイミドオキシ)酢酸ジフェニルメチ
ルエステル0.30gを得る。本品の物理恒数は上記
(a)で得た標品に一致した。
【0058】(2)本品36.5gの塩化メチレン50
0ml溶液をアルゴン気流下−60℃に冷却し、この溶
液にメチルヒドラジン3.0mlを滴下し、−60〜0
℃で1.5時間、さらに0℃で30分間撹拌する。析出
晶をろ去し、塩化メチレンで洗浄後、ろ洗液の溶媒を合
わせて留去し、エーテルで結晶化し、析出晶をろ取して
エーテルで洗浄後乾燥することにより、2−アミノオキ
シ−2−(8−ジフェニルメチルオキシ−2−オキソ−
1H−キノリン−5−イル)酢酸ジフェニルメチルエス
テル29.8gを無色結晶として得る。 m.p.:178〜180℃(分解) IR(Nujol):3230,3160,1750,
1730,1650,1600cm−1 MS(m/z):583(MH) 本品はメタノールより再結晶を行うとIRの異なる結晶
を得る。 m.p.:170〜171℃ IR(Nujol):3650,3550,3300,
3240,1760,1740,1660,1610c
−1
【0059】(3)本品28g及び2−トリチルアミノ
チアゾール−4−イル−グリオキシル酸18.65gを
テトラヒドロフラン800ml、アセトニトリル280ml
及び水280mlの混液に溶解し、室温で5時間撹拌後、
溶媒を留去する。エーテルで結晶化し、析出晶をろ取し
てエーテルで洗浄後、乾燥することにより、2−(2−
トリチルアミノチアゾール−4−イル)−2−〔(8−
ジフェニルメチルオキシ−2−オキソ−1H−キノリン
−5−イル)(ジフェニルメチルオキシカルボニル)メ
チルオキシイミノ〕酢酸41.6gを無色結晶として得る。 m.p.:154 〜156 ℃(分解) IR(Nujol): 3400,3200,3060,3030,2800-2400,1740,172
0,1660,1610 cm -1MS(m/z): 979 (MH+ )
【0060】(4)ジメチルホルムアミド2.23gに
オキシ塩化リン2.85g及び塩化メチレン10mlを
アルゴン気流下、氷冷下に順次加え、室温で1時間撹拌
後−55〜−50℃に冷却する。この混合物に2−(2
−トリチルアミノチアゾール−4−イル)−2−〔(8
−ジフェニルメチルオキシ−2−オキソ−1H−キノリ
ン−5−イル)(ジフェニルメチルオキシカルボニル)
メチルオキシイミノ〕酢酸13gの塩化メチレン300
ml溶液を滴下し、−60〜−50℃で2時間攪拌する
(得られる溶液を”反応液A”と称する)。一方、ビス
(トリメチルシリル)アセタミド14.8mlを7−ア
ミノセファロスポラン酸5.43gの塩化メチレン48
ml懸濁液にアルゴン気流下及び氷冷下加え、同温度で
1.5時間撹拌する(得られる溶液を”反応液B”と称
する)。反応液Aに反応液Bを−60〜−55℃で滴下
後−60〜−30℃で1時間、さらに−30℃で1.5
時間撹拌する。反応後、混合物を氷水に注加し、分液す
る。水層を塩化メチレンで抽出し、有機層と合わせ、食
塩水で洗浄し、乾燥後溶媒を留去することにより、7β
−{(Z)−2−(2−トリチルアミノチアゾール−4
−イル)−2−〔(8−ジフェニルメチルオキシ−2−
オキソ−1H−キノリン−5−イル)(ジフェニルメチ
ルオキシカルボニル)メチルオキシイミノ〕アセタミ
ド}セファロスポラン酸16.48gを淡黄色粉末とし
て得る。 m.p.: 160〜162℃(分解) IR(Nujol):3380,3230,2800−
2400,1790,1740,1670,1610c
−1 MS(m/z):1233(MH
【0061】実施例2 7β−{(Z)−2−(2−トリチルアミノチアゾール
−4−イル)−2−〔(8−ジフェニルメチルオキシ−
2−オキソ−1H−キノリン−5−イル)(ジフェニル
メチルオキシカルボニル)メチルオキシイミノ〕アセタ
ミド}セファロスポラン酸12.48gをギ酸160m
lに溶解し、氷冷下に水40mlを加え、室温で8.5
時間撹拌する。析出物をろ去し、80%ギ酸水溶液で洗
浄する。ろ液と洗液を合わせ、溶媒を留去する。残渣に
エタノールを加え、析出する粉末をろ取し、エタノール
及びエーテルで洗浄後乾燥し、炭酸水素ナトリウム水に
溶解し飽和炭酸水素ナトリウム水で約pH8とし、非イ
オン性吸着樹脂(商品名:ダイヤイオンHP−20、三
菱化成社製、以下、HP−20と称する)を充填したカ
ラムクロマトグラフィー(溶出液:水及び5%メタノー
ル水)で精製する。目的物を含有するフラクションを集
め濃縮後、残渣を凍結乾燥することにより、7β−
{(Z)−2−(2−アミノチアゾール−4−イル)−
2−〔(8−ヒドロキシ−2−オキソ−1H−キノリン
−5−イル)(カルボキシ)メチルオキシイミノ〕アセ
タミド}セファロスポラン酸・ジナトリウム塩4.2g
を淡黄色粉末として得る。 m.p.:230〜240℃(分解) IR(Nujol):3320,3200,1770,
1730,1650,1600cm−1 MS(m/z):703(MH) NMR(DO)δ:2.11及び2.12(3H,s
×2),2.88及び2.92(1H,d×2,J=1
8Hz及び18Hz),3.36及び3.39(1H,
d×2,J=18Hz及び18Hz),4.66(1
H,d,J=12Hz),4.83(1H,d,J=1
2Hz),4.89及び4.92(1H,d×2,J=
4.9Hz及び4.4Hz), 5.56及び5.66
(1H,d×2,J=4.9Hz及び4.4Hz),
5.97(1H,s),6.75及び6.76(1H,
d×2,J=9.8Hz及び9.8Hz),6.99〜
7.05(2H,m),7.21及び7.23(1H,
d×2,J=8.3Hz及び7.8Hz),8.28及
び8.35(1H,d×2,J=9.8Hz及び9.8
Hz)
【0062】実施例3 (1)アルゴン気流下、キノリン900mgの塩化メチ
レン9ml溶液にトリメチルシリルトリフルオロメタン
スルフォネート1.1mlを加え、室温で10分間撹拌
し、7β−{(Z)−2−(2−トリチルアミノチアゾ
ール−4−イル)−2−〔(8−ジフェニルメチルオキ
シ−2−オキソ−1H−キノリン−5−イル)(ジフェ
ニルメチルオキシカルボニル)メチルオキシイミノ〕ア
セタミド}セファロスポラン酸1gを加え、室温で45
分間、さらに還流下で1.5時間撹拌する。溶媒を留去
し、残渣をギ酸12mlに溶解し、水を加え、混合物を
室温で6.5時間攪拌する。析出物をろ別し、80%ギ
酸水溶液で洗浄し、ろ液と洗液を合わせて、溶媒を留去
し、残渣を飽和炭酸水素ナトリウム水及びアセトニトリ
ルに溶解して約pH8とし、アセトニトリルを留去後、
水層をクロロホルムで洗浄する。水層をHP−20のカ
ラムクロマトグラフィー(溶出液:水及び5〜30%メ
タノール)で精製する。目的物を含有するフラクション
を集め濃縮後、残渣を凍結乾燥することにより、7β−
{(Z)−2−(2−アミノチアゾール−4−イル)−
2−〔(8−ヒドロキシ−2−オキソ−1H−キノリン
−5−イル)(カルボキシ)メチルオキシイミノ〕アセ
タミド}−3−(1−キノリニオメチル)−3−セフェ
ム−4−カルボキシレート・ナトリウム塩160mgを
微黄色粉末として得る。 m.p.:205〜210℃(分解) IR(Nujol):3350,3200,1770,
1660,1610,cm−1 MS(m/z):750(MH) NMR(DO)δ:2.58及び2.65(1H,d
×2,J=19Hz及び19Hz),3.12及び3.
15(1H,d×2,J=19Hz及び19Hz),
4.91及び4.94(1H,d×2,J=4.9Hz
及び4.9Hz),5.62及び5.68(1H,d×
2,J=4.9Hz及び4.9Hz),5.70及び
5.85(2H,each br d),5.93(1
H,s),6.60及び6.64(1H,d×2,J=
9.8Hz及び9.8Hz),6.71及び6.86
(1H,d×2,J=8.3Hz及び8.3Hz),
6.92及び6.94(1H,s×2),7.12及び
7.18(1H,d×2,J=8.3Hz及び8.3H
z),7.80〜8.34(6H,m),8.98〜
9.10(2H,m)
【0063】(2)本品100mgを高速液体クロマト
グラフィーを用いて異性体のそれぞれを分取後、HP−
20で精製し、α−異性体、β−異性体を得る。 α−異性体のRt(保持時間):25分 β−異性体のRt(保持時間):40分 〔条件〕 固定相:C18−シリカゲル(商品名:YMC−Pac
k S−343) 移動相:アセトニトリル−30mMリン酸緩衝液(PH
7.0)=8.5:91.5 流量速度:5ml/分 α−異性体 収量:30mg m.p.:>175℃(分解) IR(Nujol):3380,3200,1770,
1660,1610cm−1 MS(m/z):750(MH) NMR(DO)δ:2.62,3.17(2H,d×
2,J=18Hz及び18Hz),4.94(1H,
d,J=4.9Hz),5.62(1H,d,J=4.
9Hz),5.75,5.91(2H,d×2,J=1
6Hz及び16Hz),5.95(1H,s),6.6
6(1H,d,J=9.8Hz),6.79(1H,
d,J=8.3Hz),6.99(1H,s),7.1
3(1H,d,J=8.3Hz),7.90〜8.40
(6H,m),9.10(2H,m)
【0064】β−異性体 収量:27mg m.p.:>175℃(分解) IR(Nujol):3380,3200,1770,
1660,1610cm−1 MS(m/z):750(MH) NMR(DO)δ:2.57,3.13(2H,d×
2,J=18Hz及び18Hz),4.91(1H,
d,J=4.9Hz),5.69(1H,d,J=4.
9Hz),5.73,5.88(2H,d×2,J=1
6Hz及び16Hz),5.96(1H,s),6.6
8(1H,d,J=10Hz),6.94(1H,d,
J=8.3Hz),6.98(1H,s),7.20
(1H,d,J=8.3Hz),7.80〜8.38
(6H,m),9.12(2H,m)
【0065】実施例4 7β−{(Z)−2−(2−アミノチアゾール−4−イ
ル)−2−〔(8−ヒドロキシ−2−オキソ−1H−キ
ノリン−5−イル)(カルボキシ)メチルオキシイミ
ノ〕アセタミド}セファロスポラン酸・ジナトリウム塩
0.59g、ピリジン0.34ml及びヨウ化ナトリウ
ム1.25gの水6ml溶液の混合物に酢酸を加えpH
6.6とする。アルゴン気流下、70℃で30分撹拌
し、冷却後、飽和炭酸水素ナトリウム水でpH7.9と
してHP−20のカラムクロマトグラフィー(溶出液:
水及び5%メタノール)で精製する。目的物を含有する
フラクションの最先部、中部及び最後部をそれぞれ濃縮
後、残渣を凍結乾燥することにより、7β−{(Z)−
2−(2−アミノチアゾール−4−イル)−2−〔(8
−ヒドロキシ−2−オキソ−1H−キノリン−5−イ
ル)(カルボキシ)メチルオキシイミノ〕アセタミド}
−3−(1−ピリジニオメチル)−3−セフェム−4−
カルボキシレート・ナトリウム塩のα−異性体、α及び
β−異性体の混合物及びβ−異性体を得る。 α−異性体 収量:24mg m.p.:>200℃(分解) IR(Nujol): 3350,3200,177
0,1660−1620,1600cm−1 MS(m/z):722(MNa+ ),700(M
) NMR(DO)δ:2.61(1H,d,J=18H
z),3.34(1H,d,J=18Hz),4.96
(1H,d,J=4.9Hz), 5.28(1H,
d,J=14Hz),5.49(1H,d,J=14H
z),5.70(1H,d,J=4.9Hz),5.9
6(1H,s),6.67(1H,d,J=9.8H
z),6.90(1H,d,J=8.3Hz),7.1
9(1H,d,J=8.3Hz),8.13(2H,
m),8.32(1H,d,J=9.8Hz),8.6
0(1H,m),8.90(2H,m)
【0066】β−異性体 収率:16mg m.p.:>200℃ (分解) IR(Nujol):3350,3200,1770,
1660−1620,1600cm−1 MS(m/z):722(MNa)700(MH) NMR(DO)δ:2.64(1H,d,J=18H
z),3.34(1H,d,J=18Hz),4.97
(1H,d,J=4.4Hz),5.28(1H,d,
J=15Hz),5.51(1H,d,J=15H
z),5.61(1H,d,J=4.4Hz),5.9
6(1H,s),6.64(1H,d,J=8.3H
z),6.69(1H,d,J=9.8Hz),7.0
6(1H,d,J=8.3Hz),8.13(2H,
m),8.22(1H,d,J=9.8Hz),8.6
0(1H,m),8.90(2H,m)
【0067】α及びβ−異性体の混合物 収量:91mg m.p.:>200℃ IR(Nujol):3350,3200,1770,
1660−1620,1600cm−1 MS(m/z):722(MNa)700(MH
NMR(DO)δ:2.61及び2.64(1H,d
×2,J=18Hz及び18Hz),3.34(1H,
d,J=18Hz),4.96及び4.97(1H,d
×2,J=4.9Hz及び4.4Hz),5.28(1
H,br d),5.49及び5.51(1H,d×
2,J=14Hz及び15Hz),5.61及び5.7
0(1H,d×2,J=4.4Hz及び4.9Hz),
5.96(1H,br s),6.66及び6.90
(2H,m及びd,J=8.3Hz),7.00(1
H,s),7.06及び7.19(1H,d×2,J=
8.3Hz及び8.3Hz),8.13(2H,m),
8.22及び8.32(1H,d×2,J=9.8Hz
及び9.8Hz),8.60(1H,m),8.90
(2H,m)
【0068】実施例5〜26 7β−{(Z)−2−(2−トリチルアミノチアゾール
−4−イル)−2−〔(8−ジフェニルメチルオキシ−
2−オキソ−1H−キノリン−5−イル)(ジフェニル
メチルオキシカルボニル)メチルオキシイミノ〕アセタ
ミド}セファロスポラン酸及び含窒素複素環式化合物を
実施例3と同様に処理することにより、下記第1表記載
の化合物を得る。 第 1 表
【0069】
【化26】
【0070】
【表1】
【0071】
【表2】
【0072】
【表3】
【0073】
【表4】
【0074】
【表5】
【0075】
【表6】
【0076】
【表7】
【0077】
【表8】
【0078】
【表9】
【0079】
【表10】
【0080】
【表11】
【0081】
【表12】
【0082】
【表13】
【0083】実施例27 (1)ジメチルホルムアミド0.38gにオキシ塩化リ
ン0.48g及び塩化メチレン2.2mlをアルゴン気
流下及び氷冷下滴下し、室温で1.5時間撹拌後−55
〜−50℃に冷却する。この混合物に2−(2−トリチ
ルアミノチアゾール−4−イル)−2−〔(8−ジフェ
ニルメチルオキシ−2−オキソ−1H−キノリン−5−
イル)(ジフェニルメチルオキシカルボニル)メチルオ
キシイミノ〕酢酸2.2gの塩化メチレン54ml溶液
を滴下し、−65〜−55℃で1.5時間攪拌、更に−
55〜−50℃で30分間撹拌する(得られる溶液を”
反応液A”と称する)。一方、ビス(トリメチルシリ
ル)アセタミド3.08gを7β−アミノ−3−(3−
アミノ−2−メチル−1−ピリジニオメチル)−3−セ
フェム−4−カルボキシレート1.57gの塩化メチレ
ン32ml懸濁液にアルゴン気流下及び氷冷下加え、同
温度で2時間攪拌する(得られる溶液を”反応液B”と
称する)。反応液Aに反応液Bを滴下し、−55〜−3
0℃で40分間、更に−30℃で1.5時間攪拌する。
反応後、混合物を水に注加する。この混合物より塩化メ
チレンを留去し、析出物をろ取し、水洗、乾燥して得ら
れる物質をアニソール10ml及びトリフルオロ酢酸1
0mlの混合溶液に15〜20℃で加え、室温で2時間
攪拌する。氷冷下、イソプロピルエーテル180m1を
加え、15分間攪拌後、析出物をろ取し、イソプロピル
エーテルで洗浄、乾燥後、水に懸濁し、飽和炭酸水素ナ
トリウム水でpH7.7としてHP−20のカラムクロ
マトグラフィー(溶出液:水及び20%メタノール)で
精製する。目的物を含有するフラクションを集め濃縮
後、残渣を凍結乾燥することにより、7β−{(Z)−
2−(2−アミノチアゾール−4−イル)−2−〔(8
−ヒドロキシ−2−オキソ−1H−キノリン−5−イ
ル)(カルボキシ)メチルオキシイミノ〕アセタミド}
−3−(3−アミノ−2−メチル−1−ピリジニオメチ
ル)−3−セフェム−4−カルボキシレート・ナトリウ
ム塩0.75gを淡黄色粉末として得る。 m.p.:>160℃(分解) IR(Nujol):3360,3200,1770,
1650,1610,cm−1 MS(m/z):751(MNa+ ),729(M
) NMR(DO)δ:2.50及び2.52(3H,s
×2),2.54及び2.57(1H,d×2,J=1
7Hz及び18Hz),3.06及び3.09(1H,
d×2,J=17Hz及び18Hz),4.92及び
4.95(1H,d×2,J=4.4Hz及び4.4H
z),5.22(1H,d,J=15Hz),5.50
及び5.51(1H,d,J=15Hz及び15H
z),5.60及び5.68(1H,d×2,J=4.
4Hz及び4.4Hz),5.99(1H,s),6.
71及び6.74(1H,d×2,J=9.8Hz及び
9.8Hz),6.91及び7.01(1H,d×2,
J=8.3Hz及び8.3Hz),7.01(1H,
s),7.18及び7.22(1H,d×2,J=8.
3Hz及び8.3Hz),7.52〜7.62(1H,
m),7.69及び7.71(1H,d×2,J=8.
3Hz及び8.3Hz),8.00(1H,d,J=
6.3Hz),8.24及び8.34(1H,d,J=
9.8Hz及び9.8Hz)
【0084】(2)本品70mgを高速液体クロマトグ
ラフィーを用いて異性体のそれぞれを分取後、HP−2
0で精製し、α−異性体、β−異性体を得る。 α−異性体のRt(保持時間):45分 β−異性体のRt(保持時間):75分 〔条件〕 固定相:C18−シリカゲル(商品名:YMC−Pac
k D−ODS−10) 移動相:アセトニトリル−30mMリン酸緩衝液(PH
7.0)=6:94 流量速度:5ml/分 α−異性体 収量:20mg m.p.:>160℃(分解) IR(Nujol):3360,3200,1770,
1650,1610cm−1 MS(m/z):751(MNa),729(M
) NMR(DO)δ:2.52(3H,s),2.5
7,3.09(2H,ABq,J=18Hz),4.9
5(1H,d,J=4.4Hz),5.22,5.51
(2H,ABq,J=15Hz),5.60(1H,
d,J=4.4Hz),5.98(1H,s),6.7
1(1H,d,J=9.8Hz),6.91(1H,
d,J=8.3Hz),7.01(1H,s),7.1
8(1H,d,J=8.3Hz),7.59(1H,d
d,J=8.3Hz,5.9Hz),7.71(1H,
d,J=8.3Hz),8.00(1H,d,J=5.
9Hz),8.24(1H,d,J=9.8Hz)
【0085】β−異性体 収量:20mg m.p.:>160℃(分解) IR(Nujol):3360,3200,1770,
1660,1610cm−1 MS(m/z):751(MNa),729(M
)NMR(DO)δ:2.50(3H,s),
2.54,3.06(2H,ABq,J=17Hz),
4.92(1H,d,J=4.4Hz),5.22,
5.50(2H,ABq,J=15Hz),5.68
(1H,d,J=4.4Hz),5.99(1H,
s),6.74(1H,d,J=9.8Hz),7.0
1(1H,s),7.01(1H,d,J=8.3H
z),7.22(1H,d,J=8.3Hz),7.5
6(1H,dd,J=7.8Hz,6.3Hz),7.
69(1H,d,J=7.8Hz),8.00(1H,
d,J=6.3Hz),8.34(1H,d,J=9.
8Hz)
【0086】実施例28〜33 2−(2−トリチルアミノチアゾール−4−イル)−2
−〔(8−ジフェニルメチルオキシ−2−オキソ−1H
−キノリン−5−イル)(ジフェニルメチルオキシカル
ボニル)メチルオキシイミノ〕酢酸及び対応原料化合物
を実施例27と同様に処理して、下記第2表記載の化合
物を得る。但し、実施例29〜33における保護基の除
去は、80%ギ酸水溶液を用いた。 第 2 表
【0087】
【化27】
【0088】(下記表に於いて、実施例28〜31はR
=COO、実施例32〜33はR=COONaで
ある。)
【0089】
【表14】
【0090】
【表15】
【0091】
【表16】
【0092】
【表17】
【0093】
【表18】
【0094】実施例34 4−(7−アミノ−3−メチル−3−セフェム−4−カ
ルボキシメチル)アニソール502mg、2−(2−ト
リチルアミノチアゾール−4−イル)−2−〔(8−ジ
フェニルメチルオキシ−2−オキソ−1H−キノリン−
5−イル)(ジフェニルメチルオキシカルボニル)メチ
ルオキシイミノ〕酢酸979mg、ジシクロヘキシルカ
ルボジイミド227mg、ブチルアルコール149mg
及びテトラヒドロフラン15mlを室温で18時間攪拌
する。析出物をろ去し、ろ液を濃縮後、残渣をシリカゲ
ルカラムクロマトグラフィー(溶出液:トルエン:酢酸
エステル=1:1)で精製して得られる泡状物質をアニ
ソール5mlに溶解し、氷冷下、トリフルオロ酢酸5m
lを滴下し、室温で2時間撹拌する。反応混合物にイソ
プロピルエーテル100ml−ヘキサン30mlを加
え、析出物をろ取し、イソプロピルエーテルで洗浄、乾
燥後、水に溶解し、飽和炭酸水素ナトリウム水で約pH
8としてHP−20のカラムクロマトグラフィー(溶出
液:水及び20%メタノール)で精製する。目的物を含
有するフラクションを集め濃縮後、残渣を凍結乾燥する
ことにより、7β−{(Z)−2−(2−アミノチアゾ
ール−4−イル)−2−〔(8−ヒドロキシ−2−オキ
ソ−1H−キノリン−5−イル)(カルボキシ)メチル
オキシイミノ〕アセタミド}−3−メチル−3−セフェ
ム−4−カルボキシレート・ジナトリウム塩400mg
を淡黄色粉末として得る。 m.p.:185〜210℃(分解) IR(Nujol):3320,3200,1755,
1650,1600 cm−1 MS(m/z):645(MH) NMR(DO)δ:1.87及び1.88(3H,s
×2),2.74及び2.76(1H,d×2,J=1
8Hz),3.30(1H,d×2,J=18Hz),
4.87及び4.88(1H,d×2,J=4.5H
z),5.49及び5.58(1H,d×2,J=4.
5Hz),5.98及び5.99(1H,s×2),
6.76及び6.77(1H,d×2,J=9.8H
z),7.02及び7.03(1H,s×2),7.0
4及び7.05(1H,d×2,J=8Hz),722
及び7.24(1H,d×2,J=8Hz),8.29
及び8.37(1H,d×2,J=9,8Hz)
【0095】実施例35〜36 対応原料化合物と2−(2−トリチルアミノチアゾール
−4−イル)−2−〔(8−ジフェニルメチルオキシ−
2−オキソ−1H−キノリン−5−イル)(ジフェニル
メチルオキシカルボニル)メチルオキシイミノ〕酢酸を
実施例34と同様に処理することにより、下記第3表記
載の化合物を得る。 第 3 表
【0096】
【化28】
【0097】
【表19】
【0098】実施例37 (1)5−オキサロ−8−ベンジルオキシカルボスチリ
ル3.23g、湿潤10%パラジウム−炭素4g(水分
50%)及びテトラヒドロフラン100ml−水50m
1−酢酸50m1の混合物を水素4気圧下、45℃で4
0時間振とう後、触媒をろ去する。触媒を含水テトラヒ
ドロフランで洗浄し、ろ液と洗液を合わせて溶媒を留去
する。残査を50%含水テトラヒドロフラン200ml
に溶かし、ジフェニルジアゾメタン2.9gを加え、室
温で20時間撹拌する。溶媒を留去し、残査にエーテル
を加え、固体を粉砕後ろ取しエーテルで洗浄する。減圧
乾燥して得られる固体をジメチルホルムアミド20ml
に溶解し、炭酸カリウム2.6gを加えた後、ベンズヒ
ドリルブロミド4.64gのジメチルホルムアミド5m
l溶液を滴下し、室温で5時間攪拌する。反応液を氷水
100ml中に注ぎ、クロロホルムで抽出する。抽出液
を水洗後、飽和食塩水で洗浄し乾燥する。溶媒を留去
し、残査をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出
液:ヘキサン−酢酸エチル)で精製し、無色結晶として
2−(8−ジフェニルメチルオキシ−2−オキソ−1,
2,3,4−テトラヒドロキノリン−5−イル)−2−
ヒドロキシ酢酸ジフェニルメチルエステル2.85g
(50%)を得る。 m.p.:165〜166℃ IR(Nujol):3250,1750,1670,
1610,1590cm−1 MS(m/z):570(MH
【0099】(2)本品を実施例1の(1)−(a)と
同様に処理して、2−(8−ジフェニルメチルオキシ−
2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−
5−イル)−2−(フタルイミドオキシ)酢酸ジフェニ
ルメチルエステルを得る。 m.p.:180〜183℃ IR(Nujol):3240,1790,1760,
1740,1670,1610,1590cm−1 MS(m/z):715(MH
【0100】(3)本品を実施例1−(2)と同様に処
理して、2−アミノオキシ−2−(8−ジフェニルメチ
ルオキシ−2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロ
キノリン−5−イル)酢酸ジフェニルメチルエステルを
得る。 m.p.:166〜168℃ IR(Nujol):3410,3320,3240,
1750,1680,1610,1590cm−1 MS(m/z):585(MH
【0101】(4)本品を実施例1−(3)と同様に処
理して、2−(2−トリチルアミノチアゾール−4−イ
ル)−2−〔(8−ジフェニルメチルオキシ−2−オキ
ソ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−5−イ
ル)(ジフェニルメチルオキシカルボニル)メチルオキ
シイミノ〕酢酸を得る。 m.p.:142〜144℃(分解) IR(Nujol):3400,3220,1740,
1700(sh),1680cm−1 MS(m/z):981(MH
【0102】(5)本品を実施例1−(4)と同様に処
理して、7β−{(Z)−2−(2−トリチルアミノチ
アゾール−4−イル)−2−〔(8−ジフェニルメチル
オキシ−2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロキ
ノリン−5−イル)(ジフェニルメチルオキシカルボニ
ル)メチルオキシイミノ〕アセタミド}セファロスポラ
ン酸を得る。 m.p.:138〜142℃(分解) IR(Nujol):3400,3250,1790,
1740,1690cm−1 MS(m/z):1235(MH
【0103】実施例38 対応化合物を実施例2と同様に処理して、7β−
{(Z)−2−(2−アミノチアゾール−4−イル)−
2−〔(8−ヒドロキシ−2−オキソ−1,2,3,4
−テトラヒドロキノリン−5−イル)(カルボキシ)メ
チルオキシイミノ〕アセタミド}セファロスポラン酸を
得る。 m.p.:>170℃(分解) IR(Nujol):3300(br),3200(s
h),1780,1730,1670(br)cm−1 MS(m/z):661(MH) 本品のジナトリウム塩: m.p.:>170℃(分解) IR(Nujol):3340(br),3200(s
h),1760,1660,1600cm−1 NMR(DO)δ:2.13及び2.15(3H,s
×2),2.61〜2.68(2H,m),3.01〜
3.13(2H,m),2.96,3.46(2H,A
Bq,J=18Hz),4.68及び4.71(1H,
d×2,J=13Hz and 12Hz),4.77
及び4.89(1H,d×2,J=13Hz及び12H
z),5.01及び5.03(1H,d×2,J=4.
4Hz及び4.4Hz),5.64及び5.68(1
H,d×2,J=4.4Hz及び4.4Hz),5.6
9及び5.70(1H,s),6.82及び6.83
(1H,d×2,J=8.3Hz及び8.3Hz),
6.96及び6.99(1H,d×2,J=8.3Hz
及び8.3Hz)),7.02(1H,s) MS(m/z):727(MNa),705(M
【0104】実施例39 (1)2−(8−ヒドロキシ−2−オキソ−1H−キノ
リン−5−イル)−2−ヒドロキシ酢酸11.8gの1
7%含水テトラヒドロフラン480ml懸濁液に、ジフ
ェニルジアゾメタン15.6gを加え、室温で3日間攪
拌する。溶媒を留去し、残査にジエチルエーテル250
mlを加え、固体を粉砕後ろ取し、ジエチルエーテル3
00mlで洗浄、減圧乾燥することにより、2−(8−
ヒドロキシ−2−オキソ−1H−キノリン−5−イル)
−2−ヒドロキシ酢酸ジフェニルメチルエステル17.
16gを得る。 m.p.:218.5〜219.5℃(分解) IR(Nujol):3365,3240,2720〜
2580,1730,1645,1630,1590c
−1 MS(m/z):402(MH
【0105】(2)本品16.15gのジメチルホルム
アミド81ml溶液炭酸カリウム4.2g、ヨウ化メチ
ル7.8mlを順次加え、室温で7時間攪拌する。氷冷
下、氷水480mlを加え、攪拌後析出物をろ取し、水
洗後、減圧乾燥することにより、2−(8−メトキシ−
2−オキソ−1H−キノリン−5−イル)−2−ヒドロ
キシ酢酸ジフェニルメチルエステル化合物16.05g
を得る。 m.p.:177〜182℃ IR(Nujol):3330,3160,1740,
1650,1630,1600cm−1 MS(m/z):416(MH
【0106】(3)本品を実施例1の(1)−(a)と
同様に処理して、2−(8−メトキシ−2−オキソ−1
H−キノリン−5−イル)−2−(フタルイミドオキ
シ)酢酸ジフェニルメチルエステルを得る。 m.p.:206〜209℃ IR(Nujol):3170,1790,1740,
1660,1610cm−1 MS(m/z):561(MH
【0107】(4)対応化合物を実施例1−(2)と同
様に処理して、2−アミノオキシ−2−(8−メトキシ
−2−オキソ−1H−キノリン−5−イル)酢酸ジフェ
ニルメチルエステルを得る。 m.p.:166〜168℃ IR(Nujol):3280,3230,3150,
1750,1660,1610cm−1 MS(m/z):431(MH
【0108】(5)対応化合物を実施例1−(3)と同
様に処理して、2−(2−トリチルアミノチアゾール−
4−イル)−2−〔(8−メトキシ−2−オキソ−1H
−キノリン−5−イル)(ジフェニルメチルオキシカル
ボニル)メチルオキシイミノ〕酢酸を得る。 m.p.:157〜158.5℃(分解) IR(Nujol):3380,3220(br),1
740,1670,1610cm−1 MS(m/z):827(MH
【0109】(6)対応化合物を実施例1−(4)と同
様に処理して、7β−{(Z)−2−(2−トリチルア
ミノチアゾール−4−イル)−2−〔(8−メトキシ−
2−オキソ−1H−キノリン−5−イル)(ジフェニル
メチルオキシカルボニル)メチルオキシイミノ〕アセタ
ミド}セファロスポラン酸を得る。 m.p.:154〜156℃ IR(Nujol):3220(br),1790,1
740,1660,1610cm−1 MS(m/z):1081(MH
【0110】実施例40 対応原料化合物を実施例2と同様に処理して、7β−
{(Z)−2−(2−アミノチアゾール−4−イル)−
2−〔(8−メトキシ−2−オキソ−1H−キノリン−
5−イル)(カルボキシ)メチルオキシイミノ〕アセタ
ミド}セファロスポラン酸を得る。 m.p.:>160℃(分解) IR(Nujol):3300(br),3200(b
r),1780,1730,1660(br),161
0cm−1 MS(m/z):673(MH
【0111】本品のジナトリウム塩: m.p.:>160℃(分解) IR(Nujol):3350(br),3200(s
h),1770,1730(sh),1660,161
0cm−1 NMR(DO)δ:2.12及び2.13(3H,s
×2),2.87及び2.93(1H,d×2,J=1
8Hz及び18Hz),3.38及び3.41(1H,
d×2,J=18Hz及び18Hz),4.01及び
4.02(3H,s×2),4.68及び4.69(1
H,d×2,J=13Hz及び13Hz),4.85及
び4.87(1H,d×2,J=13Hz and 1
3Hz),4.93及び4.95(1H,d×2,J=
4.9Hz及び4.9Hz),5.60及び5.68
(1H,d×2,J=4.9Hz及び4.9Hz),
5.99(1H,s),6.77及び6.79(1H,
d×2,J=9.8Hz及び9.8Hz),7.02及
び7.03(1H,s×2),7.18及び7.20
(1H,d×2,J=8.3Hz及び8.3Hz),
7.34及び7.36(1H,d×2,J=8.3Hz
及び8.3Hz),8.29及び8.37(1H,d×
2,J=9.8Hz及び9.8Hz) MS(m/z):717(MH
【0112】実施例41 (1)アルゴン気流下、水素化ナトリウム750mgの
ジメチルホルムアミド50ml懸濁液に2−(8−ジフ
ェニルメチルオキシ−2−オキソ−1H−キノリン−5
−イル)−2−(フタルイミドオキシ)酢酸ジフェニル
メチルエステル10.6gのジメチルホルムアミド60
ml溶液を25分間かけ滴下し、室温で1.5時間攪拌
する。本反応液を0℃とし、ヨウ化メチル8.44gを
滴下し、同温で1.5時間攪拌する。これを0.05N
塩酸330ml中に注ぎ込み、析出物を酢酸エチルで抽
出する。抽出液を水洗し、乾燥後溶媒を留去し、残査を
シリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出液:ヘキサ
ン−酢酸エチル)で精製し、2−(8−ジフェニルメチ
ルオキシ−1−メチル−2−オキソ−1H−キノリン−
5−イル)−2−(フタルイミドオキシ)酢酸ジフェニ
ルメチルエステル5.28gを得る。 IR(Nujol):1790,1760,1740,
1660,1610,1590cm−1 NMR(CDCl)δ:3.89(3H,S),6.
21(1H,S),6.41(1H,S),6.70
(1H,d,J=9.8Hz),6.82−7.40
(23H,m),7.69−7.80(4H,m),
8.34(1H,d,J=9.8Hz) MS(m/z): 727(MH
【0113】(2)本品を実施例1の(1)−(a)と
同様に処理して、2−アミノオキシ−2−(8−ジフェ
ニルメチルオキシ−1−メチル−2−オキソ−1H−キ
ノリン−5−イル)酢酸ジフェニルメチルエステルを得
る。 IR(Nujol):3310,3240,1750,
1660,1610,1590,1560cm−1 NMR(CDCl)δ:3.88(3H,S),
5.55(1H,S),5.91(2H,brs)6.
20(1H,s),6.61(1H,d,J=9.9H
z),6.79−7.43(23H,m),8.00
(1H,d,J=9.9Hz) MS(m/z): 597(MH
【0114】(3)本品を実施例1−(2)と同様処理
に処理して、2−(2−トリチルアミノチアゾール−4
−イル)−2−〔(8−ジフェニルメチルオキシ−1−
メチル−2−オキソ−1H−キノリン−5−イル)(ジ
フェニルメチルオキシカルボニル)メチルオキシイミ
ノ〕酢酸を得る。 m.p.:140〜145℃(分解) IR(Nujol):3220(br),1740,1
660,1610(sh),1590cm−1 NMR
(CDCl)δ:3.83(3H,S),6.16
(1H,S),6.19(1H,s),6.52(1
H,d,J=9.8Hz),6.70(1H,S),
6.79−7.36(38H,m),7.50(1H,
br),8.02(1H,d,J=9.8Hz) MS(m/z): 993(MH
【0115】(4)本品を実施例1−(3)と同様処理
に処理して、7β−{(Z)−2−(2−トリチルアミ
ノチアゾール−4−イル)−2−〔(8−ジフェニルメ
チルオキシ−1−メチル−2−オキソ−1H−キノリン
−5−イル)(ジフェニルメチルオキシカルボニル)メ
チルオキシイミノ〕アセタミド}セファロスポラン酸を
得る。 m.p.:139−141℃(分解) IR(Nujol):3240(br),1790,1
740,1680,1660cm−1 NMR(DMSO−d)δ:2.00及び2.03
(3H,S×2),3.00−3.60(2H.m),
3.86(3H,s),4.65及び4.68(1H,
d×2,J=13Hz及び13Hz),4.90及び
4.98(1H,d×2,J=13Hz及び13H
z),4.94及び5.08(1H,d×2,J=4.
9Hz及び4.9Hz),5.64(1H,m),6.
18(1H,s),6.50及び6.51(1H,d×
2,J=9.8Hz及び9.8Hz),6.67,6.
75,6.78,6.80,及び6.82(3H,ea
ch),7.03−7.57(37H,m),8.08
及び8.10(1H,d×2,J=9.8Hz及び9.
8Hz),8.87及び8.90(1H,S×2),
9.59及び9.63(1H,d×2,J=7.8Hz
及び7.8Hz) MS(m/z):1247(MH
【0116】実施例42 実施例41で得られた化合物を実施例2と同様に処理し
て、7β−{(Z)−2−(2−アミノチアゾール−4
−イル)−2−〔(8−ヒドロキシ−1−メチル−2−
オキソ−1H−キノリン−5−イル)(カルボキシ)メ
チルオキシイミノ〕アセタミド}セファロスポラン酸を
得る。 m.p.:>170℃(分解) IR(Nujol):3300−3200,1780,
1740,1650,1590cm−1
【0117】 本品のジナトリウム塩 m.p.:>145 ℃(分解) IR(Nujol) :3340(br),3200,1770,1650,1590cm-1 NMR(D2O)δ:2.13及び 2.14(3H,S×2),2.87 及び2.94(1
H,d ×2,J=18Hz及び18Hz),3.37及び3.40(1H, d×2, J=1
8Hz 及び18Hz),3.96及び 3.99(3H,S×2),4.69(1H,brd,J
=11Hz),4.79-4.93(1H,m),4.87 及び4.91(1H, d×2,J=4.
9Hz 及び4.9Hz),5.56 及び5.66(1H, d×2,J=4.9Hz 及び
4.9Hz),5.99(1H,s),6.76及び 6.78(1H,d×2,J=9.8Hz 及
び9.8Hz),7.02 及び7.03(1H,S ×2),7.14 及び7.15(1H,
d×2,J=8.3Hz 及び8.3Hz),7.25 及び7.28(1H, d×2,J=
8.3Hz 及び8.3Hz),8.16 及び8.25(1H, d×2,J=9.8Hz 及
び9.8Hz)
【0118】 実施例43〜48 対応化合物を実施例3と同様に処理(但し、ギ酸処理を
行わない。)して下記第4表記載の化合物を得る。 第4表
【0119】
【化29】
【0120】
【表20】
【0121】
【表21】
【0122】
【表22】
【0123】
【表23】
【0124】実施例49 実施例39で得られた化合物(ジナトリウム塩)及び1
−アリル−4−チオピリドンを実施例4と同様に処理
(但し、溶媒は、50%含水アセトニトリルを使用)し
て、7β−{(Z)−2−(2−アミノチアゾール−4
−イル)−2−〔(8−メトキシ−2−オキソ−1H−
キノリン−5−イル)(カルボキシ)メチルオキシイミ
ノ〕アセタミド}−3−(1−アリル−4−ピリジニオ
チオ)−3−セフェム−4−カルボキシレート・ナトリ
ウム塩を得る。
【0125】m.p.>175℃(分解) IR(Nujol):3370(br),3200(s
h),1770,1660,1630,1610cm
−1 NMR(DO)δ:2.94及び2.96(1H,d
×2,J=18Hz及び18Hz),3.28及び3.
34(1H,d×2,J=18Hz及び18Hz),
4.15(1H,d,J=14Hz),4.23及び
4.34(1H,d×2,J=14Hz及び14H
z),4.91−4.98(3H,m),5.38(1
H,d,J=17Hz),5.49(1H,d,J=1
0Hz),5.56及び5.61(1H,d×2,J=
4.9Hz及び4.9Hz),5.92−6.12(1
H,m),5.96及び5.97(1H,s×2),
6.71及び6.74(1H,d×2,J=9.8Hz
及び9.8Hz),6.95(1H,s),7.08及
び7.13(1H,d×2,J=8.3Hz及び8.3
Hz),7.29及び7.36(1H,d×2,J=
8.3Hz及び8.3Hz),7.77(2H,d,J
=6.8Hz),8.24−8.39(3H,m).M
S(m/z):808(MNa),786(M
).
【0126】実施例50〜52 7β−アミノ−3−(3−アミノ−2−メチル−1−ピ
リジニオメチル)−3−セフェム−4−カルボキシレー
ト及び対応原料化合物を実施例27と同様に処理して、
下記第5表記載の化合物を得る。 第5表
【0127】
【化30】
【0128】
【表24】
【0129】
【表25】
【0130】
【表26】
【0131】実施例53 (1)2−(8−ジフェニルメチルオキシ−2−オキソ
−1H−キノリン−5−イル)−2−ヒドロキシ酢酸ジ
フェニルメチルエステル5.03gを17%含水テトラ
ヒドロフラン96mlに溶解し、該溶液に氷冷撹拌下
2.0N水酸化ナトリウム水溶液8.8mlを滴下し、
室温で2時間撹拌する。氷冷下2.4N塩酸7.4ml
を滴下し、含水テトラヒドロフラン適量を加え均一層と
した後、テトラヒドロフランを留去する。析出物をろ取
して、水洗後ジエチルエーテルで洗浄し、60℃で減圧
乾燥することにより、無色固体として2−(8−ジフェ
ニルメチルオキシ−2−オキソ−1H−キノリン−5−
イル)−2−ヒドロキシ酢酸3.42gを得る。 m.p.186〜188℃(分解) IR(Nujol)3360,3160,1710,1
640,1600cm−1 MS(m/z):401(M
【0132】(2)本品145.8g及び(R)−2−
アミノ−3−メチル−1,1−ジフェニルブタン−1−
オール92.8gより得られる塩をメタノールから2回
再結晶することにより、光学活性2−(8−ジフェニル
メチルオキシ−2−オキソ−1H−キノリン−5−イ
ル)−2−ヒドロキシ酢酸・(R)−2−アミノ−3−
メチル−1,1−ジフェニルブタン−1−オール塩4
7.7gを無色結晶として得る。 m.p.208.5〜209.5℃(分解) IR(Nujol)3440,3400,3360,3
260,1660,1630,1600,1590cm
−1 MS(m/z):657(MH) 〔α〕20 −53.6°(C=1.00,メタノー
ル)
【0133】(3)本品111gのテトラヒドロフラン
3.3リットル懸濁液にジフェニルジアゾメタン49.
2gを加え室温で2日間撹拌する。生じた暗赤紫色溶液
からテトラヒドロフランを留去し、ジエチルエーテル5
00mlを加え共沸留去を2回行ない結晶化させる。ジ
イソプロピルエーテル1リットルを加え結晶を粉砕後ろ
取し、ジエチルエーテル1リットルで洗浄し、45℃で
減圧乾燥することにより、光学活性2−(8−ジフェニ
ルメチルオキシ−2−オキソ−1H−キノリン−5−イ
ル)−2−ヒドロキシ酢酸ジフェニルメチルエステル9
4.6gを得る。m.p.194〜196℃ IR(Nujol)3320,1740,1640,1
600cm−1 MS(m/z):568(MH) 〔α〕20 −6.2°(C=1.00,クロロホル
ム) 光学純度:>98%ee〔高速液体クロマトグラフィー
(固定相:セルロース誘導体被覆型シリカ充填剤;商品
名:Opti−Pak XC、移動相:ヘキサン−エタ
ノール=3:2)により決定した。〕
【0134】(4)本品を実施例1の(1)−(a)と
同様に処理して光学活性2−(8−ジフェニルメチルオ
キシ−2−オキソ−1H−キノリン−5−イル)−2−
(フタルイミドオキシ)酢酸ジフェニルメチルエステル
を得る。 m.p.194〜196℃ IR(Nujol)3180,3060,3020,1
790,1760,1740,1650,1610cm
−1 MS(m/z):713 (MH
【0135】(5)本品を実施例1−(2)と同様に処
理して、光学活性2−アミノオキシ−2−(8−ジフェ
ニルメチルオキシ−2−オキソ−1H−キノリン−5−
イル)酢酸ジフェニルメチルエステルを得る。 m.p.182〜184℃(分解) IR(Nujol)3320,3300,3220,3
160,1750,1730,1650,1600cm
−1 MS(m/z):583 (MH
【0136】(6)本品を実施例1−(3)と同様に処
理して、光学活性2−(2−トリチルアミノチアゾール
−4−イル)−2−〔(8−ジフェニルメチルオキシ−
2−オキソ−1H−キノリン−5−イル)(ジフェニル
メチルオキシカルボニル)メチルオキシイミノ〕酢酸を
得る。 m.p.154〜156℃(分解) IR(Nujol)3400,3200(br),17
40,1670,1610cm−1 MS(m/z):979(MH
【0137】(7)本品を実施例1−(4)と同様に処
理して、光学活性7β−{(Z)−2−(2−トリチル
アミノチアゾール−4−イル)−2−〔(8−ジフェニ
ルメチルオキシ−2−オキソ−1H−キノリン−5−イ
ル)(ジフェニルメチルオキシカルボニル)メチルオキ
シイミノ〕アセタミド}セファロスポラン酸を得る。
【0138】m.p.142〜145℃(分解) IR(Nujol)3400,3250(br),17
90,1740,1670,1600cm−1 NMR(DMSO−d)δ:1.99(3H,s),
3.09,3.35(2H,ABq,J=18Hz),
4.62,4.91(2H,ABq,J=13Hz),
4.94(1H,d,J=4.9Hz),5.62(1
H,dd,J=7.8,4.9Hz),6.13(1
H,s),6.46(1H,d,J=9.8Hz),
6.77−7.38,7.72−7.76(40H,
m),8.15(1H,d,J=9.8Hz),8.9
0(1H,brs),9.59(1H,d,J=7.8
Hz),11.0(1H,brs) MS(m/z):1233(MH
【0139】実施例54〜55 実施例53−(7)で得られた光学活性セファロスポラ
ン酸化合物と対応原料化合物とを実施例3−(1)と同
様に処理して、下記化合物を得る。
【0140】(54)光学活性7β−{(Z)−2−
(2−アミノチアゾール−4−イル)−2−〔(8−ヒ
ドロキシ−2−オキソ−1H−キノリン−5−イル)
(カルボキシ)メチルオキシイミノ〕アセタミド}−3
−(1−キノリニオメチル)−3−セフェム−4−カル
ボキシレート・ナトリウム塩 本品の物理恒数は、実施例3−(2)で得られたβ−異
性体のそれに一致した。
【0141】(55)光学活性7β−{(Z)−2−
(2−アミノチアゾール−4−イル)−2−〔(8−ヒ
ドロキシ−2−オキソ−1H−キノリン−5−イル)
(カルボキシ)メチルオキシイミノ〕アセタミド}−3
−(3−クロロ−1−ピリジニオメチル)−3−セフェ
ム−4−カルボキシレート・ナトリウム塩 本品の物理恒数は、実施例26で得られたβ−異性体の
それに一致した。
【0142】実施例56 実施例53−(6)で得られた光学活性オキシイミノ酢
酸化合物と対応原料化合物とを実施例27−(1)と同
様に処理して、光学活性7β−{(Z)−2−(2−ア
ミノチアゾール−4−イル)−2−〔(8−ヒドロキシ
−2−オキソ−1H−キノリン−5−イル)(カルボキ
シ)メチルオキシイミノ〕アセタミド}−3−(3−ア
ミノ−2−メチル−1−ピリジニオメチル)−3−セフ
ェム−4−カルボキシレート・ナトリウム塩を得る。本
品の物理恒数は、実施例27−(2)で得られたβ−異
性体のそれに一致した。
【0143】 実施例57 (1)アルゴン気流下、実施例53−(6)で得られた
化合物2.45gのテトラヒドロフラン20ml溶液に氷冷下1
−ヒドロキシベンゾトリアゾール405 mg及びジシクロヘ
キシルカルボジイミド567 mgを加え、室温で3時間撹拌
する(得られる懸濁液を”反応液A”と称する)。一
方、7β−フェニルアセタミド−3−クロロメチル−3
−セフェム−4−カルボン酸4−メトキシベンジルエス
テル1.58gのジクロロエタン40ml溶液をアルゴン気流下
で氷冷し、ピリジン0.49ml、5塩化リン1.01gを加え同
温で1時間、室温で30分間撹拌する。該混合物に氷冷
下、メタノール24mlを滴下し、室温で15分間反応さ
せ、氷冷し、0.5 Nリン酸二水素カリウム水溶液48mlを
加え室温で1.5 時間撹拌する。反応液をジクロロメタン
で抽出し、食塩水で洗浄し、乾燥後溶媒を留去し、残査
1.87gをテトラヒドロフラン15mlに溶解する(得られる
溶液を”反応液B”と称する)。反応液Aに反応液Bを
滴下し、室温で17時間撹拌後析出物をろ去し、ろ液の
溶媒を留去する。残査油をシリカゲルカラムクロマトグ
ラフィー(溶出液:ヘキサン−酢酸エチル)で精製し、
光学活性7β−{(Z)−2−(2−トリチルアミノチ
アゾール−4−イル)−2−〔(8−ジフェニルメチル
オキシ−2−オキソ−1H−キノリン−5−イル)(ジ
フェニルオキシメチルカルボニル)メチルオキシイミ
ノ〕アセタミド}−3−(クロロメチル)−3−セフェ
ム−4−カルボン酸4−メトキシベンジルエステル2.12
gを得る。 IR(Nujol) 3380, 3280, 3200, 1790, 1740, 1660, 1
610 cm-1
【0144】(2)アルゴン気流下、本品800mgの
ジメチルアセトアミド8ml溶液に、氷冷下ヨウ化亜鉛
77mg、1−アリル−4−チオピリドン272mgを
順次加え同温で22時間撹拌する。氷冷下、反応液に水
20ml及び飽和食塩水20mlを加え、析出物をろ取
し、水洗後酢酸エチルで洗浄する。室温で一夜減圧乾燥
し、得られる固体840mgを氷冷したトリフロロ酢酸
2.5ml−アニソール2.5mlの混液中に加え室温
で2時間撹拌する。氷冷し、ジイソプロピルエーテル5
0mlを加え15分間撹拌後析出物をろ取しジイソプロ
ピルエーテルで洗浄する。室温で減圧乾燥し、得られる
固体555mgを水5mlに懸濁し飽和炭酸水素ナトリ
ウム水でpH8.0とし、HP−20のカラムクロマト
グラフィー(溶出液:水及び20%メタノール)で精製
する。目的物を含有するフラクションを集め、濃縮後凍
結乾燥することにより光学活性7β−{(Z)−2−
(2−アミノチアゾール−4−イル)−2−〔(8−ヒ
ドロキシ−2−オキソ−1H−キノリン−5−イル)
(カルボキシ)メチルオキシイミノ〕アセタミド}−3
−〔(1−アリル−4−ピリジニオ)チオメチル〕−3
−セフェム−4−カルボキシレート・ナトリウム塩10
4mgを得る。 m.p.>165℃(分解) IR(Nujol):3350(dr),3180(b
r),1770,1660,1630,1610cm
−1 NMR(DMSO−d)δ:2.96,3.34(2
H,ABq,J=18Hz),4.79(2H,br
s),4.90−4.93(3H,m),5.33(1
H,d,J=17Hz),5.47(1H,d,J=
9.8Hz),5.90−6.10(1H,m),5.
97(1H,s),6.74(1H,d,J=9.8H
z),6.95(1H,s),7.01(1H,d,J
=8.3Hz),7.23(1H,d,J=8.3H
z),7.73(2H,d,J=6.8Hz),8.2
9(2H,d,J=6.8Hz),8.35(1H,
d,J=9.8Hz)
【0145】実施例58 アルゴン気流下、実施例57−(1)で得られた化合物
1.33gのアセトニトリル13ml溶液に氷冷下ヨウ
化ナトリウム164mg、3−クロロピリジン454m
gを加え、8℃で14時間撹拌する。アセトニトリルを
減圧で留去し、残査に氷冷したトリフロロ酢酸8ml−
アニソール8ml混液を加え室温で2時間撹拌する。氷
冷し、ジイソプロピルエーテル150mlを加え、15
分間撹拌後析出物をろ取しジイソプロピルエーテルで洗
浄する。室温で減圧乾燥して得られる固体を水20ml
に懸濁し飽和炭酸水素ナトリウム水溶液でpH8.0と
し、HP−20のカラムクロマトグラフィー(溶出液:
水及び20%メタノール)で精製する。目的物を含有す
るフラクションを集め濃縮後凍結乾燥することにより、
光学活性7β−{(Z)−2−(2−アミノチアゾール
−4−イル)−2−〔(8−ヒドロキシ−2−オキソ−
1H−キノリン−5−イル)(カルボキシ)メチルオキ
シイミノ〕アセタミド}−3−(3−クロロ−1−ピリ
ジニオメチル)−3−セフェム−4−カルボンキシレー
ト・ナトリウム塩220mgを得る。本品の物理恒数
は、実施例26で得たβ−異性体のそれに一致した。
【0146】〔原料化合物の製造〕 参考例 (1)5−(2,2−ジヒドロキシアセチル)−8−
(ベンジルオキシ)カルボスチリル58gをtert−
ブタノール1000ml及び5%リン酸二水素カリウム
水溶液650mlに懸濁し、撹拌下、5〜7℃で過マン
ガン酸カリウム56.3gの水930ml混液を滴下し
た後、5〜10℃で7時間、更に室温で17時間撹拌す
る。氷冷下、飽和亜硫酸ナトリウム水溶液535mlを
加え、濃塩酸でpH1〜2とし、30分間撹拌後、析出
物をろ取して、水洗し、乾燥することにより、5−オキ
サロ−8−(ベンジルオキシ)カルボスチリル36.7
gを得る。 m.p.:217〜219℃(分解) IR(Nujol):3200−2400,1700,
1670,1640,1600cm−1 MS(m/z):323(M
【0147】(2)本品74g、テトラヒドロフラン2
000ml及び水1500mlの溶液に湿潤10%パラ
ジウム−炭素37g(水分50%)を加え、水素下で3
時間撹拌後、触媒をろ去する。触媒をテトラヒドロフラ
ン−水で洗浄し、ろ液と洗液を合わせて溶媒を留去後、
乾燥することにより、2−ヒドロキシ−2−(8−ヒド
ロキシ−2−オキソ−1H−キノリン−5−イル)酢酸
54gを得る。 m.p.:259〜261℃(分解) IR(Nujol):3160,3080,2780−
2560,1725,1695,1640,1600c
−1 MS(m/z):236(MH
【0148】(3)本品39gをテトラヒドロフラン3
000ml及び水600mlに加熱して溶かし、40℃
に冷却して、ジフェニルジアゾメタン96.6gを加
え、1時間撹拌し、55℃で20時間撹拌する。ジフェ
ニルジアゾメタン96.6gを追加し、さらに24時間
撹拌後、溶媒を留去し、エーテルを加えて結晶化し、析
出晶をろ取してエーテルで洗浄後、乾燥することによ
り、2−(8−ジフェニルメチルオキシ−2−オキソ−
1H−キノリン−5−イル)−2−ヒドロキシ酢酸ジフ
ェニルメチルエステル57.2gを得る。 m.p.:183〜185℃(分解) IR(Nujol):3330,1750,1650,
1600cm−1 MS(m/z):568(MH
【0149】
【発明の効果】本発明の目的物(I)もしくはその薬理
的に許容しうる塩は、グラム陽性菌及びグラム陰性菌を
含む広範囲の各種微生物に対し優れた抗菌活性を有し、
更に、β−ラクタマーゼ産生細菌に対して高い安定性を
示し、抗菌剤として、例えばこれらの微生物により惹起
される各種感染症に対し、人間を含む哺乳動物の化学療
法剤として、あるいは動物飼料の添加剤として用いるこ
とができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07D 501/22 114 7602−4C 501/36 114 7602−4C 501/46 7602−4C 501/56 7602−4C // A61K 31/545 ADZ 7431−4C

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式〔I〕 【化1】 (但し、Rはアミノ基又は保護されたアミノ基、R
    は水酸基、保護された水酸基又は低級アルコキシ基、R
    はカルボキシル基又は保護されたカルボキシル基、R
    は水素原子、低級アルキル基、低級アルケニル基又は
    式−CH41で表される基、R41は求核性化合物
    残基、Rはカルボキシル基、保護されたカルボキシル
    基又は−COOで示される基、Rは水素原子又は低
    級アルキル基、点線は二重結合の存在又は不存在を表
    す。)で示されるセファロスポリン化合物又はその薬理
    的に許容しうる塩。
  2. 【請求項2】 R41が低級アルカノイルオキシ基;置
    換基を有していてもよい含窒素複素環式基又は置換基を
    有していてもよい含窒素複素環式基置換チオ基である請
    求項1記載の化合物。
  3. 【請求項3】 R41が低級アルカノイルオキシ基;ハ
    ロゲン原子、低級アルキル基、低級アルコキシ基、低級
    アルコキシカルボニル基、アミノ基、カルバモイル基、
    シアノ基、ホルミルアミノ基及びヒドロキシ低級アルキ
    ル基から選ばれる1〜2個の置換基を有していてもよ
    い、ピリジニオ基、キノリニオ基、イソキノリニオ基、
    2,3−プロパノピリジニオ基、5,6,7,8−テト
    ラヒドロキノリニオ基又は2,3−ペンタノピリジニオ
    基;低級アルキル基で置換されていてもよい、チアジア
    ゾリルチオ基又はテトラゾリルチオ基;又は低級アルケ
    ニル基で置換されていてもよいピリジニオチオ基である
    請求項2記載の化合物。
  4. 【請求項4】 Rが水素原子、メチル基、ビニル基又
    は式−CH41で表される基、R41がアセトキシ
    基;ハロゲン原子、メチル基、メトキシ基、メトキシカ
    ルボニル基、アミノ基、カルバモイル基、シアノ基、ホ
    ルミルアミノ基及びヒドロキシメチル基から選ばれる1
    〜2個の置換基を有していてもよい、ピリジニオ基、キ
    ノリニオ基、イソキノリニオ基、2,3−プロパノピリ
    ジニオ基、5,6,7,8−テトラヒドロキノリニオ基
    又は2,3−ペンタノピリジニオ基;メチル基で置換さ
    れていてもよい、(1,2,3−チアジアゾール−5−
    イル)チオ基又は5−テトラゾリルチオ基;又は1−ア
    リル−4−ピリジニオチオ基である請求項3記載の化合
    物。
  5. 【請求項5】 Rがアミノ基であり、Rがカルボキ
    シル基であり、Rがカルボキシル基又は−COO
    示される基、Rが水素原子又はメチル基である請求項
    1、2、3または4記載の化合物。
  6. 【請求項6】 Rが2−オキソ−1H−キノリン環又
    は2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン
    環の8位に置換した水酸基又はメトキシ基である請求項
    5記載の化合物。
  7. 【請求項7】 Rが水酸基であり、Rが水素原子で
    あり、点線が二重結合の存在を表す請求項6記載の化合
    物。
  8. 【請求項8】 Rが式−CH41で表される基で
    あり、R41がアセトキシ基、ピリジニオ基、3−クロ
    ロピリジニオ基、3−アミノ−2−メチルピリジニオ基
    又はキノリニオ基である請求項7記載の化合物。
  9. 【請求項9】 一般式〔II〕 【化2】 (但し、Rはアミノ基又は保護されたアミノ基、R
    は水酸基、保護された水酸基又は低級アルコキシ基、R
    はカルボキシル基又は保護されたカルボキシル基、R
    は水素原子又は低級アルキル基、点線は二重結合の存
    在又は不存在を表す。)で示されるオキシイミノ酢酸化
    合物、その塩もしくはその反応性誘導体と一般式〔II
    I〕 【化3】 (但し、Rは水素原子、低級アルキル基、低級アルケ
    ニル基又は式−CH41で表される基、R41は求
    核性化合物残基、Rはカルボキシル基、保護されたカ
    ルボキシル基又は−COOで示される基を表す。)で
    示される7−アミノセファロスポリン化合物もしくはそ
    の塩とを縮合させ、要すれば、生成物をその薬理的に許
    容しうる塩とすることを特徴とする一般式〔I〕 【化4】 (但し、記号は前記と同一意味を有する。)で示される
    セファロスポリン化合物又はその薬理的に許容しうる塩
    の製法。
  10. 【請求項10】 一般式〔IV〕 【化5】 (但し、Rはアミノ基又は保護されたアミノ基、R
    は水素原子、低級アルキル基、低級アルケニル基又は式
    −CH41で表される基、R41は求核性化合物残
    基、Rはカルボキシル基、保護されたカルボキシル基
    又は−COOで示される基を表す。)で示される化合
    物もしくはその塩と一般式〔V〕 【化6】 (但し、Rは水酸基、保護された水酸基又は低級アル
    コキシ基、Rはカルボキシル基又は保護されたカルボ
    キシル基、Rは水素原子又は低級アルキル基、Zは反
    応性残基、点線は二重結合の存在又は不存在を表す。)
    で示される化合物もしくはその塩とを反応させ、要すれ
    ば、生成物をその薬理的に許容しうる塩とすることを特
    徴とする一般式〔I〕 【化7】 (但し、記号は前記と同一意味を有する。)で示される
    セファロスポリン化合物又はその薬理的に許容しうる塩
    の製法。
  11. 【請求項11】 一般式〔VI〕 【化8】 (但し、Rはアミノ基又は保護されたアミノ基、R
    は水酸基、保護された水酸基又は低級アルコキシ基、R
    はカルボキシル基又は保護されたカルボキシル基、R
    はカルボキシル基、保護されたカルボキシル基又は−
    COOで示される基、Rは水素原子又は低級アルキ
    ル基、Xは反応性残基、点線は二重結合の存在又は不
    存在を表す。)で示されるセファロスポリン化合物、も
    しくはその塩と求核性化合物もしくはその塩とを反応さ
    せ、要すれば、生成物をその薬理的に許容しうる塩とす
    ることを特徴とする一般式〔I−a〕 【化9】 (但し、R41は求核性化合物残基、R、R
    、R及び点線は前記と同一意味を有する。)で示
    されるセファロスポリン化合物又はその薬理的に許容し
    うる塩の製法。
  12. 【請求項12】 一般式〔II−a〕 【化10】 (但し、Rはアミノ基又は保護されたアミノ基、R
    は水酸基、保護された水酸基又は低級アルコキシ基、R
    はカルボキシル基又は保護されたカルボキシル基、−
    COOYはカルボキシル基又は保護されたカルボキシル
    基、Rは水素原子又は低級アルキル基、点線は二重結
    合の存在又は不存在を表す。)で示されるチアゾリル酢
    酸誘導体又はその塩。
  13. 【請求項13】 一般式〔V〕 【化11】 (但し、Rは水酸基、保護されたカルボキシル基、R
    はカルボキシル基または保護されたカルボキシル基、
    は水素原子又は低級アルキル基、Zは反応性残基、
    点線は二重結合の存在もしくは不存在を表す。)で示さ
    れるカルボスチリル化合物またはその塩。
  14. 【請求項14】 一般式〔VI〕 【化12】 (但し、Rはアミノ基又は保護されたアミノ基、R
    は水酸基、保護された水酸基又は低級アルコキシ基、R
    はカルボキシル基又は保護されたカルボキシル基、R
    はカルボキシル基、保護されたカルボキシル基又は−
    COOで示される基、Rは水素原子又は低級アルキ
    ル基、Xは反応性残基、点線は二重結合の存在又は不
    存在を表す。)で示されるセファロスポリン化合物また
    はその塩。
JP3287408A 1990-08-09 1991-08-08 セファロスポリン化合物及びその製法 Expired - Lifetime JPH0686461B2 (ja)

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