JPH0686347A - ボタン電話装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 複数の着信時に指定した局線の着信に迅速に
自動応答して、優先する特定局線との通話が遅滞なくで
きるようにする。 【構成】 複数の着信に対し、着信応答指示回路１３の
局線選択ボタンスイッチ（１３ａ…）を操作者が押下す
ることによって、着信応答優先順位記憶回路１６に記憶
された最優先応答局線情報が読み出される。そして、こ
の最優先応答局線情報に基づいて、最優先的に応答する
複数の着信中の一つの局線を自動的に局線着信応答回路
１４に指示して選択する。この後、送受話器１５ａ、局
線通話回路１５及び局線着信応答回路１４を通じて着信
に応答後、操作者が通話を行う。この選択によって、例
えば外部からの着信を最優先して選択して通話ができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は複数の着信の中から予め
定めた局線の着信を優先的に選択して自動応答するボタ
ン電話装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、ボタン電話装置では同時に複数の
着信がある場合、この複数の着信を同時に検出して複数
の着信を操作者に報知している。例えば、リンガーの吹
鳴とともに、複数の局線ランプが同時に点滅するように
なっている。このリンガーの吹鳴、局線ランプの点滅の
報知に基づいて操作者が複数の着信中の一つの着信を選
択して応答し、かつ、局線を通じて通話を行っている。

【０００３】図２は、この種の従来のボタン電話装置の
構成を示している。図２において、この例は、複数の局
線からの着信信号を個別に検出する着信検出回路１と、
この着信検出回路１からの着信信号によって、着信を操
作者に報知する着信表示回路２が設けられている。この
着信表示回路２にはリンガー２ａと複数の局線ランプ２
ｂ…及び図示しないＬＣＤなどの画面表示器が設けられ
ている。

【０００４】さらに、この例は、着信に対し応答を指示
する着信応答指示回路３を有している。この着信応答指
示回路３には、複数の局線選択ボタンスイッチ３ａ…が
設けられ、この局線選択ボタンスイッチ３ａ…は、着信
表示回路２の局線ランプ２ｂ…と一体的に構成されてい
る。

【０００５】さらに、着信応答指示回路３からの信号に
よって着信に応答する局線着信応答回路４と、着信に応
答後、着信局線を通じて通話を行うための局線通話回路
５と、さらに、これらの回路を制御する制御回路８とを
備えている。局線通話回路５には送受話器５ａが設けら
れている。

【０００６】次に、この従来例の構成における動作につ
いて説明する。図２において、局線からの着信信号を着
信検出回路１により検出し、この着信信号を制御回路８
に送出する。制御回路８は局線着信を着信表示回路２で
表示する制御を行い、操作者に着信が発生したことをリ
ンガー２ａ、局線ランプ２ｂで報知する。

【０００７】操作者は着信表示回路２での報知により、
例えば、局線選択ボタンスイッチ３ａが選択する局線に
着信が発生したことを理解する。そして、着信応答指示
回路３の局線選択ボタンスイッチ３ａを押下する。制御
回路８は着信応答指示回路３からの応答指示に従って、
局線着信応答回路４へ局線選択ボタンスイッチ３ａが選
択する局線着信への応答を指示する。

【０００８】ここで、着信検出回路１からの着信信号が
同時に複数の場合を説明する。複数の局線から同時に着
信があり、複数の局線ランプ２ｂ…が点滅すると、操作
者が着信応答指示回路３の局線選択ボタンスイッチ中の
一つ、例えば、局線選択ボタンスイッチ３ａで選択する
局線の着信を選択して応答する。

【０００９】この場合、一つの着信の選択は、局線を接
続した順番や着信信号を検出開始した順番、又は、その
時点での状態によって決定される。すなわち、特に定め
た順番で選択されるものではない。この着信に応答後、
局線通話回路５の送受話器５ａを通じて通話が行われ
る。

【００１０】このように、従来のボタン電話装置でも複
数の着信に対して着信応答指示回路３を操作し、複数の
着信の内の一つを選択して局線着信応答回路４、局線通
話回路５及び局線を通じて通話を行うことができる。

【００１１】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のボタン電話装置では同時に複数の着信がある場合、
特定の局線着信への優先的な応答はできない。したがっ
て、優先的に応答する外部からの着信と、後回しでもよ
い内線からの着信が判明せず、操作者の判断によって選
択している。したがって、優先的に応答する必要がある
外部からの着信を待たせてしまうという欠点があった。

【００１２】本発明はこのような従来の課題を解決する
ものであり、複数の着信時に指定した局線の着信に迅速
に自動応答して、優先する特定局線との通話が遅滞なく
できる優れたボタン電話装置の提供を目的とする。

【００１３】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のボタン電話装置は、複数の局線からの着信
をそれぞれ検出する複数の着信検出手段と、着信を操作
者に報知する着信表示手段と、着信表示手段での報知の
後、操作者が着信に応答する操作を行うための着信応答
指示手段と、着信に応答するための着信応答手段と、着
信の応答後に局線を通じて通話を行うための局線通話手
段と、着信への応答に際し、複数の局線着信中から優先
する局線の着信を予め定めた優先応答局線情報を記憶す
る着信応答優先順位記憶手段と、着信応答指示手段で操
作者が着信に応答する操作を行った際に着信応答優先順
位記憶手段に記憶した優先応答局線情報を読み出し、こ
の優先応答局線情報に基づき着信応答手段を制御して複
数の局線着信の中から予め定めた局線の着信を優先的に
選択して局線通話手段を通じて自動応答する制御を行う
制御手段とを備える構成である。

【００１４】さらに、着信表示手段をリンガー、点滅ラ
ンプ、画面表示器のいずれか又は組み合わせで構成し、
かつ、着信応答指示手段を押下スイッチで構成してい
る。

【００１５】

【作用】このような構成により、本発明のボタン電話装
置は、複数の着信時に操作者が着信に応答する操作を行
った際に、予め記憶した優先応答局線情報を読み出し、
この優先応答局線情報に基づき複数の局線着信の中から
予め定めた局線の着信を優先的に選択して自動応答する
制御を行っているため、優先する特定局線との通話が遅
滞なくできる。

【００１６】

【実施例】以下、本発明のボタン電話装置の実施例を図
面を参照して詳細に説明する。

【００１７】図１は実施例の構成を示している。図１に
おいて、この例は、複数の局線からの着信信号を検出す
る着信検出回路１１と、この着信検出回路１１からの着
信信号によって、着信を操作者に報知する着信表示回路
１２とが設けられている。この着信表示回路１２にはリ
ンガー１２ａ、複数の局線ランプ１２ｂ…、さらに、図
示しないＬＣＤなどの画面表示器が設けられている。

【００１８】さらに、着信への応答を指示する着信応答
指示回路１３を有し、この着信応答指示回路１３には局
線に対応した数の複数の局線選択ボタンスイッチ１３ａ
…が設けられている。この局線選択ボタンスイッチ１３
ａ…は、それぞれ着信表示回路１２のそれぞれの局線ラ
ンプ１２ｂ…と一体的に構成されている。

【００１９】また、この例は、着信応答指示回路１３か
らの信号によって着信に応答する処理を行う局線着信応
答回路１４と、着信に応答の後に着信局線を通じて通話
を行うための局線通話回路１５と、予め記憶した局線の
着信に優先的に応答するための優先応答局線情報が記憶
されるＲＯＭなどの着信応答優先順位記憶回路１６とを
備えている。局線通話回路１５には送受話器１５ａが設
けられている。

【００２０】さらに、この例は着信応答優先順位記憶回
路１６に記憶された局線着信応答の優先順位に基づいて
着信応答を設定する着信応答優先順位設定回路１７と、
記憶された局線着信応答の優先順位に基づいた着信応答
の制御を行う制御回路１８とを備えている。

【００２１】なお、着信応答優先順位設定回路１７と制
御回路１８とで請求項における制御手段に対応する。

【００２２】次に、この実施例の構成における動作につ
いて説明する。局線からの着信信号を着信検出回路１１
により検出し、この着信信号を制御回路１８に送出す
る。制御回路１８は局線に着信が発生したことを着信表
示回路１２を通じてリンガー１２ａを吹鳴させ、さら
に、例えば、局線ランプ１２ｂを点滅させて表示し、操
作者に着信が発生したことを報知する。

【００２３】操作者は着信表示回路１２のリンガー１２
ａの吹鳴、かつ、局線ランプ１２ｂを点滅によって、着
信が発生したことを理解し、着信応答指示回路１３の局
線選択ボタンスイッチ１３ａを押下する。

【００２４】制御回路１８は着信応答指示回路１３の局
線選択ボタンスイッチ１３ａの押下の応答指示に従って
局線着信応答回路１４に、この着信への応答を指示す
る。

【００２５】ここで、着信検出回路１１からの局線着信
信号が複数の場合、すなわち、複数の局線から同時に着
信がある場合について説明する。

【００２６】この場合、リンガー１２ａが吹鳴し、複数
の局線ランプ１２ｂ…が点滅する。そして、操作者が、
特に判断することなく局線選択ボタンスイッチ１３ａを
押下する。ここで制御回路１８は複数の局線の着信の中
から優先的に応答する一つの局線の着信を選択するため
に、先ず、着信応答優先順位記憶回路１６に記憶された
最優先応答局線情報を読み出す。ここでは着信応答の最
優先を局線選択ボタンスイッチ１３ａが選択する局線と
する。

【００２７】すなわち、この局線選択ボタンスイッチ１
３ａが選択する着信に最優先して応答する最優先応答局
線情報を呼び出す。そして、この最優先応答局線情報に
基づいて局線選択ボタンスイッチ１３ａが選択する局線
に応答する旨を局線着信応答回路１４に指示する。

【００２８】この指示によって、送受話器１５ａ、局線
通話回路１５及び局線着信応答回路１４を通じて着信に
応答後、操作者が通話を行う。

【００２９】このように、複数の局線からの着信に対
し、着信応答指示回路１３の局線選択ボタンスイッチ
（１３ａ…）を操作者が押下することによって、着信応
答優先順位記憶回路１６に記憶された最優先応答局線情
報が読み出される。そして、この最優先応答局線情報に
基づいて、最優先的に応答する複数の局線からの着信中
の一つの局線を自動的に局線着信応答回路１４に指示し
て選択する。この後、送受話器１５ａ、局線通話回路１
５及び局線着信応答回路１４を通じて着信に応答後、操
作者が通話を行う。この選択によって、例えば、外部か
らの着信を最優先して通話を行うことができる。

【００３０】

【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
のボタン電話装置は、複数の着信時に操作者が着信に応
答する操作を行った際に、予め記憶した優先応答局線情
報を読み出し、この優先応答局線情報に基づき複数の局
線着信の中から予め定めた局線の着信を優先的に選択し
て自動応答する制御を行っているため、優先する特定局
線との通話が遅滞なくできるという効果を有する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明のボタン電話装置の実施例における構成
を示すブロック図

【図２】従来のボタン電話装置の構成を示ブロック図

【符号の説明】 １１ 着信検出回路 １２ 着信表示回路 １２ａ リンガー １２ｂ 局線ランプ １３ 着信応答指示回路 １３ａ 局線選択ボタンスイッチ １４ 局線着信応答回路 １５ 局線通話回路 １５ａ 送受話器 １６ 着信応答優先順位記憶回路 １７ 着信応答優先順位設定回路 １８ 制御回路

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 複数の局線からの着信をそれぞれ検出す
   る複数の着信検出手段と、上記着信を操作者に報知する
   着信表示手段と、上記着信表示手段での報知の後、操作
   者が着信に応答する操作を行うための着信応答指示手段
   と、上記着信に応答するための着信応答手段と、上記着
   信の応答後に局線を通じて通話を行うための局線通話手
   段と、上記着信への応答に際し、複数の局線着信中から
   優先する局線の着信を予め定めた優先応答局線情報を記
   憶する着信応答優先順位記憶手段と、上記着信応答指示
   手段で操作者が着信に応答する操作を行った際に着信応
   答優先順位記憶手段に記憶した優先応答局線情報を読み
   出し、この優先応答局線情報に基づき上記着信応答手段
   を制御して複数の局線着信の中から予め定めた局線の着
   信を優先的に選択して上記局線通話手段を通じて自動応
   答する制御を行う制御手段とを備えるボタン電話装置。
2. 【請求項２】 請求項１における着信表示手段をリンガ
   ー、点滅ランプ、画面表示器のいずれか又は組み合わせ
   で構成し、かつ、着信応答指示手段を押下スイッチで構
   成することを特徴とするボタン電話装置。